背景と目的
背景:
豪雨,地震などによる斜面災害に対する維持管理や減
災技術の適用による効果や機能をモニタリングにより評
価することが重要である.
必要性:
モニタリングの
広域化
と,
低コスト化
が可能な技術開発
が望まれる.
目的:
斜面における地下水位や傾斜などの地盤環境モニタリ
ングで実用可能な
無線センサネットワーク
を開発する.
無線センサネットワークとは
従来の無線通信
無線センサ
ネットワーク
N.G.通信可能域
子機
親機
親機
子機
通信可能域
あり
なし
センサ
親機:恒常電源
子機:
バッテリで稼動
スリープ機能で省電力
化
親機:恒常電源
子機:恒常電源
電源
無線テレメータ,
無線LANなど
例
子機あり,通信範囲が
広い
なし
データの
転送
無線センサネットワーク
従来の無線通信
無線センサネットワークの主な機能
無線センサネットワークの想定された利点
1.電源や通信ケーブルの敷設や付随する
道路建設の
コストの低減
2.モニタリング設備の
設置工期の短縮
3.モニタリングの
広域化.
計測精度 高 低 計 測 範 囲 世界 国 地域 地点 GEO-NET (GPS) AMEDAS 計 測 密 度 低 高 K-NET Hi-NET 合成開口 レーダー 無線センサー ネットワーク の適用 従来の モニタリング リモセン無線センサネットワークによる広域化
課題1
課 題:
自然の野外環境での無線の伝播特性が不明
実 施:
野外環境で電波の通信特性を試験調査
POINT1:
反射
コンクリート面
アスファルト面
市街地
減衰
植生
地形の起伏
自然の野外環境
通信試験の実施箇所と試験設備
赤城試験センターで通信試験の実施
送受信機の仕様
周波数帯:2.45GHz 送信電力:10mWz以下 電源:DC12Vアンテナ仕様
ダイポールアンテナ ケーブル1m用いた通信試験用の機器
見通しでの通信試験
草地での試験状況 アンテナ間距離と通信成功率の関係 アンテナ間距離と電界強度の関係得られた知見:
①アンテナの高さを1m上げた場合,通信成功率をほぼ100%にするには,
約-80dBm以上の電界強度
が得られるアンテナ配置が必要である.
②電界強度が約-80dBm以上確保できる
最大通信距離は約300m
である.
植生による通信障害試験
アンテナ間距離と通信成功率の関係 アンテナ間距離と電界強度の関係 植生を通した無線通信試験の概要 通信試験の対象にした植生得られた知見:
①植生は電界強度を減衰させ,通信障害となる.
②電界強度が約-80dBm以上確保できる距離は
数10mと短く,植生を避けたアンテナ配置が
必要である.
98.24° 撮影方向 10m 植生 親機 子機 (移動)通信の中継試験
N 通信成功率:1.3% 電界強度(送信):-95.5dBm (受信):-93.0dBm 通信成功確率:100% 電界強度(送信):-81.9dBm (受信):-81.2dBm 通信成功確率:100% 電界強度(送信):-85.9dBm (受信):-85.4dBm中継試験の概要
中継試験の結果
得られた知見:
①子機のデータを中継する機能を確認
課題2
課題 :
斜面などのモニタリングに使える無線
センサネットワークが無い
(各分野で応用研究が始まったところ)
実施1:
メーカーとの共同研究で
試作機を製作
実施2:
地下水位のモニタリングに適用する
ことで無線通信機能の
実用性を検証
試作した無線センサネットワ
ー
クの特徴
CPU I/O RF Circuit Memory -Firmware -Data Antenna Clock Battery Sensor Battery CONVERTER A/D I/O SENSOR CPU RF Circuit Memory - Firmware - Data Antenna Clock 10Base-T I/O Adapter 子機のブロック図 親機のブロック図特定小電力無線(2.45GHz)の利用
○通信距離:数10m(微弱電波) → 数100m
○免許不要,選択可能な機器が多い
○本体からアンテナを2m上げることができる
子機の特徴
既存のセンサ
が利用可能
電圧出力:0~5V
消費電流:10mA程度
起動から1秒以内に出力値が安定
従来の計測精度・信頼性を確保
計測インターバル:1日数回,変更可能
バッテリで稼動
○スリープ機能による省電力化(目標:1年間)
計測データ
○不揮発メモリに保存
○データ欠測に対し安全
○親機からのリクエストに対し,データを転送
⑨ ⑩ ⑦ 計測孔 有線 無線 舗装路 100m Hut ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑧ ⑫ N ⑬ 88 74 60 26 33 55 50 30 43