教員養成センターNews1etter第2号
和
徴員養成センター
勉強会「英語の教え方教室」
報告:中井弘一一みんなで話し合ってみませんか
英語授業でのちょっとした工夫を一
策1回勉強会 5月8日(土)
第1回の勉強会を開いた。発表者を合わせて現役の先生が7名、 我々を含め大学教育関係者が5名、本学の学生が20名ほどの参 加であった。他の研究発表会とは異なり、発表者以外の先生も参 加しでゆっくりと話し合いながら進める勉強会、母なる川のにお いを感じ取りながら母」llに回帰するサケのように、教室で様々な 実践を行いその成果や経過を継承するために帰ってくるような勉 強会でありたいと願っている。発表者の報告の一部を紹介する。 「佐野高校1こお1チる英語I教育実践報告」大阪府立日根野高等学校 戸山令子教諭
前任校での英語授業改善に取り組まれた時にまず考えられたこ とは、佐野高校生の課題や気質をしっかり見据えて、授業の組み 立てを考えていくことであった。 生徒の課題=3つの「ない」 ①自分に(自信〕がない。 (間違えることを恐れる) ②理解できるまで自分で考える(習慣)がない ③点数がとれる生徒でも、英語 ③(やる気)がある。(やれば力が付 くと分かると、時間をかけて考える ことができる) そこで、授業へのレディネスを確立するための生徒への約束事 をされ授業に臨まれた。身に付ける能力は、How to teaoh yourself、
そのカを身に付けるために守るべき3つのルール
①Behere.②Beready.③Helpeachother.
指導法云々の前に、確固とした授業への姿勢を持つことがどん なに大切なことか、改めて認識させられた。 をうまく(読め)ない 生徒の潜在能力=3つの「ある」 ①(コミュニケーション)能力 がある。(誰とでも、仲良く なろうと努力できる) ②(思いやり)がある。(自分 「清水谷高校での英語授業報告」 大阪府立清水谷高等学校 冨永重夫教諭 現在教えておられる3年生リーディングの授業の様子を話され た。最近、どの学校においても、授業の補助プリントが欠かせな くなっている。情報が溢れる時代にあって、漏らさず教え込むと いうことが何となく求められるようになっている。冨永先生はそ うしたプリントづくりを丹念にされている。 授業時間が限られている中で、大切なことを漏らさず指摘し、 生徒に気づかせ考えるようするため、様々な質問が用意されてい る。冨永先生が留意されていることは、 ①段落内でのkey phrases,接続詞、文頭の副詞句(transition/ discourse markers)に注目しながらaddition31informationは あまり意識せずに、文の流れから要点を押さえ、全体の内容把握 のためよりも、友達のための方が頑張れる) 戸山教諭発表資料 ●スタノフは二人分 t9〕08 ■o川里目一 ^’ ・ , } 田 ¥・ 輯“ } 盟‘ 嗣 1 ^ ■ .. . 靱 一 ㊥o・ ㊥■ 硅・四 書 ● 曲 曲。o
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をする ②文法・構文に関する解説 ③同意語の記入 ④段落ご との大意⑤リスニング練習である。 そうした、補助を元にした授業の進行の中で、今後の検討課題 とされていることは、①要領を得た説明をし、文の流れを敏感に 感じ取らせることが必要②新出語・重要語から同意語・反意語・ 派生語にできるだけ多く触れさせ、語彙力を増やす ③他の担当 者との進度調節のため取捨選択して進める ④予習の動機付けと して補助プリントを配付しているが、予習が全ての生徒に浸透し ていない、であった。 教師が願うことと生徒が思っていることは異なる。馬を水辺に やっても水を飲ませることはできない。教師は常に生徒の成長を 願って、時間を惜しまず仕事をこなしていくが、そうした日々の 努力の中で、どこまでの支援をすることが効果があるのか、同僚 とどう協力していくことが大切なのか、教育現場にある課題の解 決は、一つの見方からだけでは論じられない要素があることがわ かった。 そのあと、中井が平成2ユ年度4カ国の高校生の勉強に関する 調査(日本青少年研究所)の調査報告をもとに、あるべき教員の 資質能力について話題提供を行った。出席者の先生や参加してい た学生からの新鮮な感覚の質問に、更に考えることが必要と思う 勉強会となった。
第2回勉強会 6月12日(土)
大阪府立天王寺局等学校 山崎陽子教諭 守口高校・阿武野高校・千里高校と勤務され、1讐淳紅紫業1嶋
ていただいた。 授業設計の理念は、高校卒業後も英語学習が続けられる基礎作 り(興味・関心を引き出し、“英語好き”な生徒の育成)と語られた。 そこで、 a)音声を重視する ・発音に自信を12vowelsの練習 →P−Bear母音発音表の作成し 繰り返し短時間でも練習する。 ・スピーチを暗語する一一一一チャッ 〇一一■@ 12 Vow81s醗
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数、授業開始時に聞かせる。 最初の赴任校の生徒は卒業後何年も経った同窓会で、Honestyを 詰んじて歌ってくれ、いい文章・内容は心に残ると再認識した。 ・身につく音読として、5回以上は読む練習をさせる。 b)英語がコミュニケーションの手段であることを意識してAll E㎎lish in C工ass、リアルな例文提示十自己表現練習、ミニ・トー クin E㎎lish,Authentic Materiaユs(新聞・雑誌、インターネットなどの記事)を扱うことを心がける。 c)予習の補助で、だれでも参加できる授業作り(英語I・1I) ①本文プリント十段落ごとに内容把握のための日本語の質問ユつ 十記号付け活動(たとえば、動詞には○印、連結詞に□印 をつけさせる)などで歯ごたえのある文章をゲーム感覚で読むこ となども考える。 教員養成センターNewsletter第2号 ②内容に関する意識付けQ+First
Reading (T or F) 十Second Roading
(英間解答)十Intensive Readi㎎(和 訳)十Extra T3sk(意見や感想を問う) ③本文プリント 文章番号つき十パー トごと内容把握問題十和訳箇所指定な ど、対象生徒の学習目標に合わせた補 助プリントを作成する。 d)英語力が定着するようにアウトプッ トの機会を多くする。 をモットーに授業に臨んでいるとのことであった。また、リスニ ングができればリーディングができると、その転移について話さ れた。 今後の課題として、①自立した学習者育成のための指導法の引 き出しをさらに増やし、実践すること②生徒の二一ズを満たすこ と(入試突破)V S英語が使える人材の育成の両立③何をどこま で求めるのかの見極め④自分白身の一層の英語運用能力の伸長を あけられた。日々研鐙に務められる先生の姿勢がうかがわれた。 次に、中井が教師と生徒との人間関係や勉強の約東事は授業設 計(デザイン)のfoundationとなるのではないかと捉え、学び 合う授業をつくり出す工夫として、相互支援・相互モニタリング を指導の理念とした授業のルール・環境づくりやペア活動などに ついて話題提供をした。北原延光(2010)『英語授業のr幹」を つくる本』下巻の第一章 r授業におけるしつけと生徒指導、ペ ア学習」もとに北原メソッドを紹介した。 そのあと、学習意欲のある授業環境を創り出す基本的な教員の 資質能力として、教員の授業コミュニケーションカ・対話術が大 切ではないかとし、上條晴夫(2010)、山田洋一(20ユO)の対話術 項目を参考に、参加学生には先生に望む対話術トップ3を、参加 教員には自分が効果的と思う対話術トップ3を選んでもらった。 結果、複数の学生が選んだ先生に望む対話術は、 わかりやすい話し方一端的に話す話術一 自分のエピソードで話す ・黒板に図を描いて話す 集中させる話し方一心をつかむ話術 まずは笑顔で話し出す ・黒板に話す内容を書いてから話す あきさせない話し方一言刮=引き込む話術 仕草・動作を入れて話す ・少しオーバーな表現をする 納得させる話し方一行動を促す話術 最後のまとめを具体的にする 引き出し型対話術としてr正答をゆさぶる」、東ね型対話術として r例示して、納得させる」、寄り添い型対話術としてr共に悩んで みる、わからなさに共感する」であった。 一方、教員は、「短文主義で話をする」rまずは笑顔で話し出す」 「複数の理由を順序よく話す」「最後のまとめを具体的にする」を 複数回答した。 参加者が20名くらいの勉強会であったが、今回も発表をじっ くりと聞いたり、とことん話し合ったりして、貴重な時間を持つ ことができた。 最後に、第1回・2回の発表者 の先生には心より御礼申し上げ たい。 参考: 上條晴夫(2010)『教師の話し方スピ]ド・ 上達法』たんぽぽ出版 山田洋一(2010)『発問・説明・支持を越え る対話術』さくら社 3.・一