広 報 誌
第
10
号
2016.
春号
写真提供/中信健康友の会 安曇野連絡会会長 中野博司 撮影場所:安曇野市 光城山
松 本
協
立 病 院
塩尻協立病院 0263-53-5353/山形協立診療所 0263-98-3933/大町協立診療所 0261-26-5200
消化器内科
~ 専 門 科 の 紹 介 ~
4名の消化器内科医で、上部・下部消化管、肝胆膵の消化器系疾
患全般の診療を行っています。地域の消化器疾患診療に対するニー
ズにお応えできるように、不得手な分野が生じないように心がけて
います。外科や地域の医療機関とも協力して診療を行い、個々の患
者さんに対して最適な治療を行うようにしています。
特に早期食道癌・早期胃癌・早期大腸癌に対する内視鏡治療(特
に内視鏡的粘膜下層剥離術)、B型慢性肝炎の抗ウイルス療法、C型
慢性肝炎のインターフェロンフリー治療、肝癌の早期発見と治療、
胆膵領域の疾患(胆嚢炎・胆管炎・胆管癌・膵癌など)に対する内
視鏡検査や治療などに力を入れています。潰瘍性大腸炎に対する白
血球除去療法、分子標的薬による治療、またクローン病に対する治
療も行っています。
消化器内科医長
とみ た あき ひこ
冨田明彦 医師
後期研修医
たま しろ あつ こ
玉城温子 医師
ご紹介での大腸カメラ事前受診は不要になりました
この度、医療機関を通じてのご紹介で下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)を受けられる患者さんの流れを変更し
ましたのでお知らせいたします。従来は検査のご説明(前処置薬のお渡し)で一度受診頂いておりましたが、条件に
当てはまれば検査当日の来院で可能です。
松本協立病院 地域医療福祉連携室
両方に当てはまる患者さん
2015年度実績(統計)
上部(胃・十二指腸)
大腸ファイバースコピー
大腸粘膜下層剥離術(ESD)
下部ポリペクトミー・粘膜切除術(EMR)
下部消化管ステント留置術
下部消化管止血術
小腸・結腸狭窄部拡張術
1431
7
207
2
32
3
下部(大腸・小腸)
胃・十二指腸ファイバースコピー
EUS
胃・十二指腸粘膜下層剥離術(ESD)
食道静脈瘤結紮術 (EVL)
上部ポリペクトミー・粘膜切除術(EMR)
胃、十二指腸ステント留置術
上部消化管止血術
食道ステント留置術
食道狭窄拡張術
内視鏡下食道及び胃内異物摘出
4496
105
23
4
6
1
72
5
46
6
ERCP
胆道膵管造影(ERCP)
内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD)
IDUS
内視鏡的胆道拡張術(EPBD)
内視鏡的乳頭切除術(EP)
胆道ステント留置術(ERBD)プラスチック
胆道ステント留置術(ERBD)メタリック
胆道砕石術
内視鏡的乳頭切開術(EST)
胆道結石除去術
膵管ステント留置術
216
13
51
11
2
96
11
2
51
19
10
カプセル型内視鏡
肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法
肝動脈化学塞栓療法(TACE)
胃瘻造設術
その他
2
5
14
18
予約までの流れ
健診二次精査目的
80歳未満・自立
松本協立病院地域医療福祉連携室へお電話ください
電 話
0263-35-6999
(月~金 9:00~17:00 土 9:00~11:30)
当てはまらない
患者さんは
内科外来へ
ご紹介ください。
○下部消化管内視鏡検査の予約をいたします。
○注意事項の案内をFAXいたしますので患者さん
にお渡しください。
○来院時間は8:30になります。病院にて前処置を
行い検査は午後になります。
松本 協 立 病 院 広報 誌
●所属学会
:日本小児科学会・日本外来小児科学会
●着任のあいさつ
この度4月より松本協立病院で後期研修を始める酒井です。
2014年4月から2015年1月まで初期研修でお世話になり、
再び戻ってこられたことをうれしく思っています。後期研
修は小児科を中心に、内科外来などもやっていきます。自
分の力を尽くして働き、また成長していきますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。
●経歴
:信州大学卒
●出身
:神奈川県川崎市
●趣味
:水族館、ジブリ、パン屋さん、ケーキ屋さんめぐり
●地域の患者さんへ一言
患者さんに安心して医療を受けていただけるよう努力して
参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
後期研修医
酒井 慧
(さかい けい)
初期研修医
光武 鮎
(みつたけ あゆ)
看護師による手技指導
看護師による手技指導
嚥下障害について言語聴覚士による学習
嚥下障害について言語聴覚士による学習
他職種研修の報告
他職種研修の報告
2016.4月 第10号
2016.4月 第10号
松本協立病院は2012年9月より治療開始しました。
〒390-8505 松本市巾上9番26号 TEL:0263-35-6999(連携室直通)
「心房細動」とは心房が痙攣したようになり、血液を心室へ送り
出す心房としての役割を全く果たせなくなる病気です。60 才以上
で人口の6~7%の高齢者に見られる病気で、短期的には強い症状
が現れることはありません。しかし心房細動が長期間続くと、心房
の中で滞留した血液が凝固して血栓となり、それが他の臓器の動脈
を塞いで血栓塞栓症、脳梗塞や肺塞栓などを引き起こすことがあり
ます。また、非常にまれに心房細動の異常な電気信号活動が心室ま
で伝わり、心室頻拍に移行することもあります。こうした疾患の治
療としてアブレーションが行われます。アブレーションとは足の付
け根などの太い血管からカテーテルを入れて、心臓内部の不整脈の
原因となっている部分を小さく高周波電流で焼き切ります。手術が
成功すれば不整脈の根本的な治療をすることができます。
不
整
脈
治
療
心 房 細 動
し ん ぼ う さ い ど う
カテーテルアブレーションの治療は「薬
物療法をうけているにも関わらず症状が繰
り返す」「薬の副作用のため内服の継続が
難しい」「長い薬物治療ではなく、根治を
目指したい」というような患者さんに適し
た治療方法です。ながく心房細動に悩んで
いる…アブレーションを検討したいが施設
になくて困っているなど、是非当院へご紹
介ください。
ご紹介・ご連絡は松本協立病院
地域連携室まで
すず き じゅん
鈴木 順 副院長
•日本内科学会(総合内科専門医)
•日本循環器学会(専門医)
•日本プライマリケア連合学会(指導医)
•日本医学教育学会
•日本不整脈心電学会(専門医)
•臨床研修指導医
治療実績
アブレーション全体の比率
全65例(32~86歳)
・発作性心房細動 54例
・持続性心房細動 2例
・長期持続性心房細動 8例
・非通常型心房粗動 3例
治療内容
(ablation)
・PVI(Pulmonary vein isolation)
・CFAE
(Continuous Fractionated Atrial
Electrogram)
・GP(Ganglionic Plexi)
技術部で連続学習会開催
連携病院・診療所紹介 「大町協立診療所」
おかげさまで2016年4月で大町協立診療所は開
設8年目を迎えます。
JR大糸線南大町駅より西方に約400メートルの
位置にあり、晴れれば北アルプスの山々の絶景を拝
むことができます。内科・循環器内科を標榜し、所長
の上小澤医師の他、ベテラン医師であります古畑医
師、野原医師の3名で日常診療を行っております。
心臓超音波検査、24時間ホルター心電図の諸検査
等も施行できることから、地域の開業医の先生方か
らは循環器疾患の患者さんを紹介される機会が多々
あります。また、さらに精査が必要な場合は、松本協
立病院との連携により、心臓カテーテル検査、心臓C
T検査も速やかに施行し評価を得ることができます。
健康診断(特定健診、事業所健診、友の会健診)、
予防注射も実施し、随時対応しております。また、同
じ建物の中に小規模のデイサービスセンター(通所
介護)も併設しており、賑やかで明るい雰囲気の診
療所です。
近年、医療の急激な進展に伴い、医療技術も益々高
度化し専門化してきています。医療現場ではそれぞれ高
い専門性をもつ多種多様な医療スタッフの連携が重要
になってきます。そして、患者さん中心の医療を実践す
るため、部門間の良好なコミュニケーションが必要に
なってきます。
お互いの職種の業務内容を知り、専門特化した医療
技術を学び、その知識を日常業務にいかしていく目的
で、技術部による連続学習会を開催しました。月に1回
実施し、各職場案内、設営、司会も責任をもって行って
います。学習会のテーマについては他の技術部職場より
事前アンケートをとって決めました。
今回の連続学習会により、技術部職場同士のつなが
りができました。それにより日々の業務が少しでもス
ムーズになれば連続学習会を開催した効果があったよ
うに思います。今後も他職種との交流の中で、知識
を高め質の高い医療を患者さんへ提供していきたい
と思います。
技術部連続学習会一覧
2015/ 9/8
2015/ 9/29
2015/ 10/13
2015/ 10/13
2015/ 10/28
2015/ 11/11
2015/ 12/ 9
2016/ 1/13
2016/ 2/10
リハビリ
薬局
調理科
栄養科
放射線
検査
物療
ME
リハビリ
摂食・嚥下障害について
知っておきたい薬の基礎知識
病院食の種類と特徴《調理科の仕事内容》
病院食の種類と特徴《どれくらいのカロリーが摂取出来るのか?》
頭部のMRIについて
心電図の読み方
今日からできる♪セルフリンパマッサージ
ME科の医療機器管理について
身体の動かし方《関節の動き・移乗の方法》
講演、実食あり
講演
講演
講演
講演
講演
講演、実技あり
講演
講演、実技あり
開催日 職 種 内 容
2016.4月 第10号
今年もフレッシュな30名の職員が入職しました。
代表して光武鮎医師が「患者さんに寄り添った医療がしたい」と
決意表明しました。
フレッシュな
職員
●
病 院 掲 示 板
●
患者さんの花見会
~くるま座会議
はじめています~
今回の病院リニューアルは、ただ建物が新しくできる
ことだけではなく、「いつでも どこでも だれもが
安心してかかれる医療」という病院の理念をさらに発展
させていくリニューアルを進めていきます。そのために、
もっと地域の方に様子や医療をお伝えし、逆にいろいろ
な想いを聞かせて頂く場が必要だと思い、「病院建設く
るま座会議」を開催していくことになりました。既にいく
つかの地域の友の会支部総会や班会におじゃまして声
を聞かせて頂いています。これから随時みなさんの地域
にも伺うことを予定していますので、ぜひ色々なご意見
をお聞かせください。よろしくお願いします。
1月より当院の増改築工事がはじまりました。工事期
間中、駐車場の一部が使用できなくなります。満車にな
った場合、駐車場係りの案内にて近隣の駐車場に停め
ていただくようになります。ご来院の際は、できるだけ
公共の交通機関をご利用くださいますようお願い申し上
げます。ご迷惑おかけして申し訳ありません。ご協力
お願いします。
駐車場に
ついて
今年も開催
しました
2016.4.20
今年の松本の桜は咲くのも散るのも早かったのですが、
毎年この日に合わせて送っていただいている桜の花をデイ
ケア室中に飾りつけ、「松本協立病院お花見会」が院内で
実施されました。参加した入院患者さんは約60名、関係
職員も38名参加して、今年も盛大に実施されました。
会ではピアノ演奏者の伊藤由紀子さんをお招きして、
クラシック音楽を中心に演奏してもらいました。春らしい、
黄色のドレスで登場した伊藤さんは、「さくらさくら」から
演奏を始め、ショパン・モーツァルトなど有名な曲を曲の
説明を入れながら弾いてくださいました。患者さん達も聞
き入っていたり、あまりの気持ちよさに眠ってしまう
方も…
最後は、30年以上の伝統を誇る新入職員の花笠音頭で
した。練習会場より狭い所での踊りにちょっと困惑ぎみ、
しかし患者さんを笑顔にするため、必死に笑顔で踊りま
した。(お疲れ様でした)
ベッドで参加した患者さんは、「良かったなんてもんじ
ゃない。涙が出てきた。ありがとう。」と言って手を
握ってくれました。新人さんが多くの患者さんを笑顔にさ
せた初イベントになりました。
地域の声を
リニューアルに
2016.4月 第10号