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検疫法

http://www.ron.gr.jp/law/law/keneki.htm

公布:昭和26年6月6日法律第201号 最近改正:平成15年10月16日法律第145号 最近施行:平成15年11月5日

1.目的(第1条)

検疫法は、国内に通常存在しない感染症の病原体が船舶や航空機を介して国 内に侵入することを防止するとともに、船舶や航空機に関してその他の感染症の 予防に必要な措置を講ずることを目的とした法律である。

2.検疫感染症(検疫伝染病→検疫感染症

平成10年10月改正)

『感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律』 ( H10.10.2公 布 法 律 114号 ) (改正:平成16年12月1日法律第150号/施行:平成17年4月1日) (定義) 第6条 この法律において「感染症」とは、 一類感染症、二類感染症、三類感染症、四類感染症、五類感染症、 指定感染症及び新感染症をいう。 2 この法律において「一類感染症」とは、 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、重症急性呼吸器症候群(病原 体がSARSコロナウイルスであるものに限る。)、痘そう、ペスト、 マールブルグ病及びラッサ熱をいう。 3 この法律において「二類感染症」とは、 急性灰白髄炎、コレラ、細菌性赤痢、ジフテリア、腸チフス及び パラチフスをいう。 4 この法律において「三類感染症」とは、 腸管出血性大腸菌感染症をいう。 5 この法律において「四類感染症」とは、 E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、狂犬病、高病原性鳥インフルエンザ、 マラリアその他の既に知られている感染性の疾病であって、動物又はそ の死体、飲食物、衣類、寝具その他の物件を介して人に感染し、国民の 健康に影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるものをいう。 6 この法律において「五類感染症」とは、 インフルエンザ(高病原性鳥インフルエンザを除く。)、ウイルス性肝 炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く。)、クリプトスポリジウム症、後天

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性免疫不全症候群、性器クラミジア感染症、梅毒、麻しん、メチシリン 耐性黄色ブドウ球菌感染症その他の既に知られている感染性の疾病(四 類感染症を除く。)であって、国民の健康に影響を与えるおそれがある ものとして厚生労働省令で定めるものをいう。 7 この法律において「指定感染症」とは、 既に知られている感染性の疾病(一類感染症、二類感染症及び三類感染 症を除く。)であって、第三章から第六章までの規定の全部又は一部を 準用しなければ、国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあ るものとして政令で定めるものをいう。 8 この法律において「新感染症」とは、 人から人に伝染すると認められる疾病であって、既に知られている感染 性の疾病とその病状又は治療の結果が明らかに異なるもので、当該疾病 にかかつた場合の病状の程度が重篤であり、かつ、当該疾病のまん延に より国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められ るものをいう。 9 この法律において「疑似症患者」とは、感染症の疑似症を呈している者をいう。 10 この法律において「無症状病原体保有者」とは、感染症の病原体を保有し ている者であって当該感染症の症状を呈していないものをいう。 11 この法律において「感染症指定医療機関」とは、特定感染症指定医療機関、 第一種感染症指定医療機関及び第二種感染症指定医療機関をいう。 12 この法律において「特定感染症指定医療機関」とは、新感染症の所見があ る者又は一類感染症若しくは二類感染症の患者の入院を担当させる医療機 関として厚生労働大臣が指定した病院をいう。 13 この法律において「第一種感染症指定医療機関」とは、一類感染症又は二類感染症 の患者の入院を担当させる医療機関として都道府県知事が指定した病院をいう。 14 この法律において「第二種感染症指定医療機関」とは、二類感染症の患者 の入院を担当させる医療機関として都道府県知事が指定した病院をいう。 (1)エボラ出血熱-一類感染症- 《定義》エボラウイルス(フィロウイルス科)による熱性疾患である。 《臨床的特徴》:潜伏期間は2~21日で、平均1週間、針刺しによる場合は6日 で、発症は突発的である。初期症状は発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛、 咽頭痛で、次いで下痢、腹胸部痛が続く。一過性に皮膚発疹が出ることもある。 しんしゅつ その他滲出性の咽頭炎、結膜炎、黄疸、浮腫が見られる。発症3日後から出血傾 向が見られる。点状出血、躯幹部出血に続き、消化管出血、嘔吐があらわれる。 死亡例の90%以上で重篤出血が見られている。ヒトからヒトへの感染は血液、体

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(2)クリミア・コンゴ出血熱 -一類感染症- 《定義》クリミア・コンゴウイルス(ブニヤウイルス科)による熱性疾患である。 《臨床的特徴》:潜伏期間は2~9日。初期症状は特異的ではない。時に突発的 に発生する。発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、腹痛、嘔吐がみられ、続いて 咽頭痛、結膜炎、黄疸、羞明及び種々の知覚異常が現れる。点状出血が一般的に みられ、進行すると大紫斑も生ずる。特に針を刺した部位から拡がる。重症化す るとさらに全身出血、血管虚脱を来し、死亡例では消化管出血が著明である。肝 ・腎不全も出現する。血液と体液は感染力がきわめて強い。 (3)ペスト -一類感染症- 《定義》腸内細菌科に属するグラム陰性桿菌である Yersinia pestis の感染によ って起こる全身性疾患である。 《臨床的特徴》:リンパ節炎、敗血症等を起こし、重症例では高熱、意識障害な どを伴う急性細菌性感染症であり、死に至ることも多い。臨床的所見により以下 の3種に分けられる。 1.腺ペスト(ヒトペストの80~90%を占める) 潜伏期は2~7日。感染部のリンパ節が痛みとともに腫れる。菌は血流を介 して全身のリンパ節、肝や脾でも繁殖し、多くは1週間くらいで死亡する。 2.敗血症ペスト(約10%を占める) 時に局所症状がないまま敗血症症状が先行し、皮膚のあちこちに出血斑が生じ て全身が黒色となり死亡する。 3.肺ペスト ペスト菌による気管支炎や肺炎を起こし、強烈な頭痛、嘔吐、39~41℃の弛 張熱、急激な呼吸困難、鮮紅色の泡立った血痰を伴う重篤な肺炎像を示し2 ~3日で死亡する。 (4)マールブルグ病 -一類感染症- 《定義》マールブルグウイルス(フィロウイルス科)による熱性疾患である。 《臨床的特徴》:潜伏期間は3~10日間である。発症は突発的である。発熱、頭 痛、筋肉痛、皮膚粘膜発疹、咽頭結膜炎に続き、重症化すると下痢、鼻口腔・消 化管出血が見られる(エボラ出血熱に類似する)。マールブルグウイルスの自然 界からヒトへの感染経路は不明である。ヒトからヒトへは血液、体液、排泄物と の濃厚接触及び性的接触によりウイルスが伝播する。ドイツにおける大発生(19 67年)においてはアフリカミドリザルの血液、組織との接触によるものであった。 アフリカ(ケニヤ等)での発生例にはサルは無関係であった。治療法はなく、対 症療法のみである。

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(5)ラッサ熱 -一類感染症- 《定義》ラッサウイルス(アレナウイルス科)による熱性疾患である。 《臨床的特徴》:発症は突発的で進行は緩やかである。マストミスに咬まれたり 尿や血液に触れる、あるいは感染発症者の血液、体液、排泄物等に直接接する等 の後、潜伏期間(7~18日)を経て、高熱(39~41℃)、全身倦怠感に続き、3~ 4日目に大関節痛、咽頭痛、咳、筋肉痛、次いで心窩部痛、後胸部痛、嘔吐、悪心、 下痢、腹部痛が認められる。重症化すると顔面頚部の浮腫、眼球、結膜、消化管 出血、心のう胸膜炎、ショック。重症経過で治癒後、一側あるいは両側のろう (難聴)を示すことが20%以上ある。発症期の症状はインフルエンザ様である。 (6)コレラ-二類感染症-

《定義》コレラはコレラ毒素(CT)産生性コレラ菌(Vibrio cholerae O1)または V.cholerae O139 に汚染された飲料水や食品を介した経口感染により、激しい水 様性下痢と嘔吐、著しい脱水と電解質の流失をきたす疾病である。 《臨床的特徴》:コレラの潜伏期間は数時間から5日、通常1日前後である。近 年のエルトールコレラは軽症の水様性下痢や軟便で経過することが多いが、まれ に“米のとぎ汁”様の便臭のない水様便を1日数㍑から数十㍑も排泄し、激しい 嘔吐を繰り返す。その結果、著しい脱水と電解質の喪失、チアノーゼ、体重の減 少、頻脈、血圧の低下、皮膚の乾燥や弾力性の消失、無尿、虚脱などの症状およ び低カリウム血症による腓腹筋(ときには大腿筋)の痙攣がおこる。胃切除を受 けた人や高齢者では重症になることがあり、また死亡例もまれにみられる。 (7)黄熱 -四類感染症- 《定義》フラビウイルス科に属する黄熱ウイルスの感染によるウイルス性出血熱 である。南米やアフリカの熱帯地域にみられる。 《臨床的特徴》:潜伏期間は3~6日間で発症は突然である。悪寒または悪寒戦 慄とともに高熱を出し、嘔吐、筋肉痛、出血(鼻出血、歯齦出血、黒色嘔吐、下 血、子宮出血)、蛋白尿、比較的除脈、黄疸等を来す。普通は7~8病日から治 癒に向かうが、重症の場合には乏尿、心不全、肝性昏睡などで、5~10病日に約 10%が死する。 (8)日本脳炎(Encephalities japonica) 【特徴】:北海道を除く全国に見られる。病原微生物はウイルスで、コガタアカ イエ蚊が媒介し、流行期は6月~9月である。潜伏期間は5~7日で ある。頭痛、食欲不振、39゜以上の発熱、意識障害、言語障害、昏 迷、昏睡があり、発熱期間は7~10日で、以後漸次下降する。後遺 症として、四肢運動緩慢、ふるえ、表情不全、知能発育不全、性格変 化、生殖能力不全等 【伝染】:コガタアカイエ蚊が病原ウイルスを媒介するので、蚊の駆除及び予防 接種が重要、病後免疫期間は、数年~10年程度 【治療】:抗生物質の連続投与、その他対症療法を行う。

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(9)マラリア-四類感染症- 【特徴】:流行地は、熱帯赤道を中心とした地方に多い。熱帯熱マラリアは悪性 度が高い。日本には、比較的軽症な三日熱マラリアがある。いずれも 熱発作が特徴である。四日熱は72時間毎に起こり、悪寒戦慄が約1 時間毎に起こり、発熱40゜Cに及び、顔面発赤、眼球結膜充血、速 脈、頭痛、渇き等が3~4時間毎に起こり、ついで、大発汗と共に体 温が下がる。慢性マラリアになり易い。 【伝染】:ハマダラ蚊の完全駆除 【治療】:発作予防のレゾヒン錠を服用 (10)デング熱 /感染症新法に基づく医師から都道府県知事等への届出のための基準 資料元: http://www.ann.hi-ho.ne.jp/a-yuki/sub1/4rui/20(dengu%20fever).htm 【定義】:フラビウイルス科に属するデングウイルス感染症で、蚊によって媒介される。 【臨床的特徴】:2~15日(多くは3~7日)の潜伏期の後に突然の高熱で発 症。頭痛、眼窩痛、顔面紅潮、結膜充血を伴う。発熱は2~7日間持続(二峰性 であることが多い)。初期症状に続いて全身の筋痛、骨関節痛、全身倦怠感を呈 する。発症後3~4日後胸部、体幹からはじまる発疹が出現し、四肢、顔面へ広 がる。症状は1週間程度で回復する。血液所見では軽度の白血球減少、血小板減 少がみられる。出血やショック症状を伴う重症型としてデング出血熱があり、全 身管理が必要となることもある。 ヒトからヒトへの直接感染はないが、熱帯・亜 熱帯 (特にアジア、オセアニア、中南米)に広く分布する。 日本国内での感染 はないが、海外で感染した人が国内で発症することがある。 <デング出血熱>:デング熱とほぼ同様に発症経過するが、解熱の時期に血液漏出 や血小板減少による出血傾向に基づく症状が出現し、死に至ることもある。 【報告のための基準】:診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑わ れ、かつ、以下のいずれかの方法によって病原体診断や血清学的診断がなされたもの。 ○病原体の検出:例:血液等からのウイルスの分離など ○病原体の遺伝子の検出:例:PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法など ○病原体に対する抗体の検出:例:血清中のデングウイルス特異的IgM抗体の検出 特異的IgG抗体価のペア血清での4倍以上の上昇など

3.検疫港/検疫飛行場(第3条)

外国からきた船舶は、原則として、検疫を受けるため検疫港に入港しなけれ ばならない。検疫港で検疫を受け「検疫済証」または「仮検疫済証」を受けな ければ、他の港に入ることはできない。 船舶:① 外国を発航し、または外国に寄港して来航した船舶 ② 航行中に、外国を発航しまたは外国に寄港した他の船舶から人を 乗り移らせ、または物を運び込んだ船舶 検疫港/検疫飛行場:検疫法施行令別表第一(平成17年版海事六法) 検疫港⇒89港、検疫飛行場⇒25空港

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4.検疫(第2章

第4条~)

1)検疫前の通報(第6条) 検疫を受けようとする船舶は、検疫港に近づいたとき、適宜の方法で、検 疫所に、検疫感染症の患者または死者の有無その他必要な事項を通報しなけ ればならない。 2)検疫信号(第9条) 船舶は、検疫を受けるため船舶を検疫区域等に入れたときから、「検疫 済証」または「仮検疫済証」の交付を受けるまで、当該船舶に検疫信号を 掲げなければならない。 検疫信号は、 昼間においては国際信号旗「Q」旗(黄色の方旗)一旒を掲げ、夜間に おいては紅白二灯を、紅灯を上白灯を下にして連掲。 意味:「本船は健康である。検疫上の交通許可を求める。」 ……My vessel is 'healthy' and I request free pratique. 3)検疫の開始(第10条) 検疫所長は、荒天の場合その他やむを得ない事由がある場合を除き、す みやかに、検疫を開始しなければならない。但し、日没後に入った船舶に ついては、日出まで検疫を開始しないことができる。 4)書類の提出及び呈示(第11条) 船長は、検疫を受けるに当たって、次の書類を検疫所長に

提出

しなければならない。 ①明告書、 ②乗組員名簿(船舶の名称又は航空機の登録番号並びに乗組員の氏名、 生年月日、国籍及び職種を記載)、 ③乗客名簿 (船舶の名称又は航空機の登録番号並びに乗客の氏名、 生年月日、国籍及び乗込地名を記載) ④積荷目録 (船舶の名称又は航空機の登録番号並びに貨物の品名、数量、 仕出地及び仕向地を記載) また、船長は、検疫所長の求めに対して、次の書類を

呈示

しなければならない。 1.航海日誌/航空日誌 2.その他検疫に必要な書類

(7)

◎明告書の記載事項(船舶の場合) ① 明告書の作成年月日 ② 検疫を受けようとする港名 ③ 船舶の名称及び国籍 ④ 船舶の純トン数 ⑤ 船舶の長の氏名 ⑥ 発航した地名及び年月日並びに行先地名 ⑦ 寄航した地名及び出航した年月日 ⑧ 乗組員及び乗客の数 ⑨ 到着前28日間における患者の有無及び患者があるときはその詳細 ⑩ 到着前28日間における事故による以外の死者の有無及び死者があるときはその詳細 ⑪ ねずみ族の駆除に関する証明書の有無 ⑫ 到着前28日間における、ペストにかかつたねずみ族若しくはその疑のあ るねずみ族の発生の有無、又はねずみ族の異常な死亡の有無 5)検疫業務 1.質問(第12条) 乗組員や乗船客及び水先人に対し、検疫に関し必要な質問をすることができる。 2.診察及び検査(第13条) 乗組員や乗船客及び水先人に対し、診察及び病原体の有無に関する検査をすること ができる。また、検査について必要があるときは、死体の解剖をすることができる。 3.陸揚げ等の指示(第13条の2) 積載貨物について、検査のため必要があるときは、陸揚げしまたは運び出 すべきことを指示することができる。 4.汚染し、または汚染したおそれのある船舶等の措置(第14条) 対象船舶: ①検疫感染症が流行している地域を発航し、またはその地域に寄港して来航した船舶等 ②航行中に検疫感染症の患者または死者があった船舶等 ③検疫感染症の患者またはその死体、又はペスト菌を保有し、若しくは保有 しているおそれのあるねずみ族が発見された船舶等 ④その他検疫感染症の病原体に汚染し、または汚染したおそれのある船舶等検疫上の措置 ①検疫感染症またはコレラ患者(病原体保有者及び疑似症者を含む。)の隔離 ②検疫感染症の病原体に感染したおそれのある者の停留 ③検疫感染症の病原体に汚染し、若しくは汚染したおそれのある物若しく は場所の消毒あるいは廃棄 ④検疫感染症の病原体に汚染し、または汚染したおそれのある死体の火葬 ⑤検疫感染症の病原体に汚染し、若しくは汚染したおそれのある物若しく は場所の使用の禁止・制限並びに移動の禁止 ⑥ねずみ族または虫類の駆除の実施 ⑦必要と認める者に対する予防接種

(8)

5.隔離(第15条) 隔離は、病院へ委託して行う。 感染症の患者→①特定感染症指定医療機関 又は ②第1種感染症指定医療機関 コ レ ラ 患 者→①特定感染症指定医療機関 又は ②第1種感染症指定医療機関 又は ③第2種感染症指定医療機関 に入院を委託して行う 6.停留(第16条) 停留は、収容期間を定め、①特定感染症指定医療機関又は②第1種感染症 指定医療機関に入院を委託して行う。ただし、緊急その他やむを得ない理由 があるときは、特定感染症指定医療機関若しくは第一種感染症指定医療機関 以外の病院若しくは診療所であつて検疫所長が適当と認めるものにその入院 を委託し、又は船舶の長の同意を得て、船舶内に収容して行うことができる。 停留の期間(検疫法施行令第1条の3:最終改正:平成16年12月17日政令第401号) ①ペスト……144時間以内 ②ペスト以外の感染症……504時間以内 ③エボラ出血熱及びラッサ熱……504時間以内 ④クリミア・コンゴ出血熱……216時間以内 ⑤重症急性呼吸器症候群(病原体がSARSコロナウイルスであるもの に限る。)……240時間以内 ⑥マールブルグ病……240時間以内 ⑦痘そう……408時間以内 7.検疫済証の発行(第17条) 検疫感染症の病原体が国内に侵入するおそれがないと認めたとき、船長に 対し、『検疫済証』を発行する。

5.検疫港以外の港での検疫(第21条)

次の要件を備えた船舶は、検疫を受けるため、あらかじめその港の最寄りの 検疫所長の許可を受けた場合に限り、検疫港以外の港に入れることができる。 イ.検疫感染症が流行し、または流行するおそれがある地域として指定された 地域を発航し、またはその地域に寄港して来航した船舶でないこと ロ.航行中に、上記イ.の地域を発航しまたはその地域に寄港した他の船舶から、 人の移乗や物の積み替えが無いものであること ハ.航行中に検疫感染症患者が発生しなかったこと ニ.医師が船医として乗り組んでいること ホ.6ヶ月以内に発行された、ねずみ族の駆除が行われ旨または行う必要がな い状態にあることを確認した旨を証する証明書(ねずみ属駆除証明書)を 有すること

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6.緊急避難(第23条)

検疫を受ける必要のある船舶が、急迫した危険を避けるため、やむを得ず、 国内の港に入港した場合の処置は、次によらなければならない。 ①急迫した危険が去ったときは、直ちに、検疫区域または検疫所長の指示する 場所に移動する。 ②やむを得ず①の処置が取れない場合は、船長は、最寄りの検疫所長に、検疫 感染症患者の有無、発航地名、寄港地名、その他必要な事項を通報する。 ③やむを得ず、船舶から上陸した者、陸揚げした物がある場合は、直ちに、最 寄りの保健所長に、検疫感染症患者の有無、その他必要な事項を届け出る。

7.ねずみ族の駆除(第25条)

検疫所長は、検疫を行うに当たり、船舶においてねずみ族の駆除が十分に行 われていないと認めたときは、船長に対し、ねずみ族の駆除を命ずることが出 来る。

8.申請による検査等(第26条)

①船長は、検疫所長に、検疫感染症の病原体の有無に関する検査、消毒、ねず み族若しくは虫類の駆除、乗組員の診察、予防接種等及びこれらの証明書の 交付を依頼することができる。 ②外国に出国しようとする者は、検疫所長に、検疫感染症に関する診察、病原 体の有無に関する検査、予防接種等及びこれらの証明書の発行を依頼するこ とができる。 ③貨物を輸出しようとする者は、検疫所長に、検疫感染症の病原体の有無に関 する検査、消毒、虫類の駆除等及びこれらの証明書の発行を依頼することが できる。 9.入港前に船内で検疫感染症らしい患者が発生した場合の処置 1.検疫所長へ次の項目を通知する。 イ.船舶の名称 ロ.発航地名及び年月日、最終寄港地とその年月日 ハ.乗組員及び乗客の数 ニ.検疫感染症患者の有無 ホ.検疫区域に到着する予定日時 2.検疫所長が指示する区域に、船を入れる。 3.検疫が終了し、検疫済証または仮検疫済証の交付を受けるまでは、何人も上 陸させてはならない。 4.検疫を受ける時に提出する書類を準備する。 5.乗組員及び乗客に、診察を受ける用意並びに病原体の有無の検査を受ける用 意をする。

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