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エキスパートの基本確率割当に基づく状態確率評価

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Academic year: 2021

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1−E−4

1995年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 春季研究発表会

エキスパートの基本確率割当に基づく状態確率評価

01401593 富山県立大学 中島恭一 NAIくASHIMAIくyoichi

富山県立大学 松永均 MATZNAGAHitoslli

3 ベイズ理論による状態確率評価法

ベイズの定理より、m人のエキスパートの意見 β1,β2,‥.,βmが基本確率割当で与えられたとき、意 思決定者が状態ズバこあると判断する確率は、次のよ うになる。

1 はじめに

信頼性や安全性の分野においては、エキスパートの 意見や判断をもとに意志決定を行なう必要のある場合

も多い。その際、複数のエキスパートの意見をどのよ

うな形で表現し、どのような方法で統合し、意思決定

者としての判断を行なうかが問題となる。

本発表では、エキス/トトにはDempster−Shafer確

率理論【1】と同様に基本確率割当を答えることを許し、

Bayesの定理を使って意見の統合を行なう方法を提案

し、2状態判定問題を例にその有効性を示す。

P(耳=β1,β2,…,βm)

P(弟)P(ち,且2,‥・,βmlズi)

(1)

∑:=。f)(ズn)P(旦,β2,…,βmIズ。)

i=0,1(α=1の場合) よ=0,1,2(α=2の場合) (1)意思決定者がズ0とズ1の確率のみを評価したい 場合はα=1とし、(2)意思決定者がズ0とズ1の確 率に加えて、情報不足に伴い∬2の確率も評価したい 場合はα=2とすればよい。 エキスパートが互いに独立であるとき、結合尤度関 数P(動,β2,…,βml弟)は次のように与えられる。 m

P(私財・‥,βml弟)=口P(瑚弟)(2)

た=1 P(ズi):意思決定者の状態ズバこ対する先験確率 特に先験情報がないとき、α=1の場合は1/2、 α=2の場合は1/3とする P(βたl弟):状態弟にあるときに、エキス/トトが意 見βたを答える確率に対する意思決定者の評価 さらに、ここではP(βたlズi)を次式で与える。 2

P(駄l利 =∑p(且㌘j)P(曹悌)×6(3)

ブ=0 た=1,2,…m P(β㌘jlズi):各エキス/トトに対する尤度関数 「実際の状態がズiであるときにエキスパートkが 状態ろにあると判断する確率」に対する意思決 定者の評価 この方法では、意思決定者はあらかじめ各エキス パートの美穂データなどを参考にそのエキスパートの

2 2状態判定問題におけるエキスパ

ートの基本確率割当

システムが2つの状態∫0,ぶ1のいずれにあるかを判

断する場合を考える。例えば、ふを安全状態、∫1を危

険状態とする。その際、意思決定者は、m人のエキス

パートに判断を委ねるわけであるが、あらかじめいく つかの状態を設定しておき、それに対してエキスパー

トの意見を基本確率割当という形で答えてもらう。こ

こでは、状態を次のように定義する。 端:システムが安全状態50にある 方1:システムが危険状態ぶ1にある 方2:∫0,∫1のどちらか判断できない状態にある エキスパートkの意見ガムは、上記の状態への基本 確率割当により与えられる。従って、βたは次の3つの 基本確率により構成される。 ア(βご0):「状態50にある確率に対するエキス/トト kの判断」 P(βJl)‥「状態∫1にある確率に対するエキス/トト kの判断」

P(£J2)‥「状態50、∫lのいずれにあるか判断できな

い確率に対するエキスパートkの判断」 −100− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

癖や傾向を表すP(曾笹)の評価値を尤度関数とし て与えることになる。 a=2の場合、Dempst・er−Schafbr確率理論を用いて 安全状態(二‰)、危険状態(∫1)に対するビリーフ関数 βeJ、プロジビリティ関数PJが求まりそれぞれの状 態確率の区間値評価【βeJ,珂が得られる。

4 数値例による考察

今、2人のエキスパート1,2の意見が互いに独立 で、それぞれの判断が両極に別れた場合を考える。 例として、このときのエキスパートの基本確率割当 が表1のように得られたとする。 表1:エキスパート1、2の基本確率割当 表3:エキスパート1、2の尤度関数(α=2の場合) 耳) ズ1 耳2 ズ0 1.0 0 0 ズl α 0.7−α 0.3 ズ2 0.4 0.1 0.5 ズ0 ズ1 ズ2 ズ0 0.5 0.2 0.3 ズ1 0 1.0 0 ズ2 0.1 0.4 0.5 0.さ 0.古 0.T d 弟 ズ1 .方2 エキスパート1 0.9 0 0.1 エキスパート2 0 0.9 0.1 図2安全状態にある確率の評価値推移 図1では、αが大きくなると、エキスパート1は危 険状態を安全状態と間違って答える傾向が強くなり、 確率0.9で安全状態にあると答えているにもかかわら

ず実際には危険状態にある可能性も高い。結果として、

両者の意見が分れていてもエキスパート2の意見が尊 重される横向が強くなる。α=0.2のとき、両者の尤 度関数と基本確率割当がズ0とズ1で逆になっているの で各状態の評価値は0.5となり、さらにαが小さいと エキスパート1の方が正しい判断を下すようになり、 エキスパート1の意見が尊重される傾向が強くなる。

α.=2の場合、本手法による評価は基本確率割当

の結合法の一種と見ることが出来る。図2では、αが

小さいと、エキスルート1がほぼズ0にあると判断し

ても、意思決定者はズ2にある確率もかなりあると判

断するため、αが大きい場合より区間値評価の暗が広 くなる。Deml)St.erの結合則による評価では、両者の 相反する判断にもかかわらず、図2のように区間値幅 が狭く高い合意が見られ、しばしば問題とされている 【2】。本手法ではエキスパートの意見の傾向や癖を考慮 する。それだけ柔軟性のある評価となる。

参考文献

【1】G.Shafcr・,AMathぐmaticalTheoryofEvidcncc, prill。Ct。11Univcrsit.yPrcss,PrillCCtOll(1976)・ 【2】J.S・Wll,G・E・ApostOlakis,D・Okrcl−t・,“Unccr ̄ taillticsillSyStemal−alysIS:prObal)1ilisticvcrsllS l1011prObabilistic tllCOrics,,,Rcliability Eng・and

SystemSafety,Vol・30,pp・163−181(1990)

α=1の場合、エキスパート1、2の尤度関数が表 2のように得られたする。αの値が変化した場合、安全 状態にある確率と危険状態にある確率の評価値の変動 を図1に示す。 表2‥エキスパート1、2の尤度関数(α=1の場合) =㈲【ユ=㈲ l L Ojl乱打03 Ⅹ【0】【川lO

ズ0 .Xl ∬っ ∫0 1.0 0 0 ズ1 α 0.7−α 0.3

○,0 0● 0.▼ 0.0 08 0,■ 0.ュ 0.ヱ 0.ヽ 0 0.t 0.■ 0.1 0.■ 0.■ 0.● 0.▼ く1 図1状態確率の評価値推移 α=2の場合、エキスパート1、2の尤度関数が表 3のように得られたする。αの値が変化した場合、安全 状態にある確率の本手法によるどリーフ関数(Prl))と プロジビリティ関数(Prp)、Dcmpsterの結合則によ るどリーフ関数(Pr(ll))とプロジビリティ関数(Pr(11)) の変化を図2に示す。 ー101− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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