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奈良県の廃棄物問題

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Academic year: 2021

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(1)奈良県の廃棄物問題. 論文. 奈良県の廃棄物問題. 髙 島 邦 子. 1 . はじめに わが国では高度成長期以降、大量生産・大量消費・大量廃棄のシステムと なり、廃棄物の量が増大し、多種類の化学物質の使用による質の変化が起こ り、最終処分場の逼迫、不法投棄、有害物質の拡散、資源の枯渇等、廃棄物 問題が深刻化した。90 年代に相次いで発覚した豊島や青森・岩手県境の大規 模な産業廃棄物不法投棄の原状回復には膨大な費用と処理期間を要して、よ うやく完了の目途が立っている。最近はこのような大規模不法投棄事件は減っ ているが、相変わらず小規模な不法投棄は無くならない。 現在居住している奈良県は、主として大阪のベッドタウンとして、宅地造 成が盛んに行われてきた。歴史のある神社仏閣が点在して、古都としての落 ち着いた景観や自然環境が好まれて観光客も多い。 奈良県の総人口は、1,376 千人(平成 26 年 10 月 1 日現在・奈良県推計人口) で、図 1-1 に示すように平成 11 年の 1,449 千人をピークに 15 年間減少傾向が 続いている。平成 27 年は国勢調査を実施していて、確定できるのに時間が掛 かるが、9 月 1 日現在の推計人口調査では、1,370 千人に減少している。 市部 1,091 千人、郡部 285 千人となっていて、市部が全体の 79% を占めて おり、県北西部に人口が集中している。市町村別では奈良市(362 千人)が最 も多く、橿原市(125 千人) 、生駒市(119 千人)の順になっている。最も少な いのは野迫川村(467 人)で、上北山村(594 人) 、黒滝村(733 人) 、下北山村 (877 人)と県南部の村が続いている。人口密度は 1 平方キロメートル当たり 373 人で、市部が 858 人、郡部が 118 人である。 地域創造学研究. 35.

(2) 論文. 世帯数は 580 千世帯で増加を続けているが、1 世帯当たりの人数は 2.3 人と 年々減少傾向にある。奈良県は、人口が平成 12 年以降連続して減少している 中で、世帯数は増加を続けており、世帯規模は縮小している 1。. 図 1-1 奈良県の人口推移 出所:奈良県の推計人口調査より作成(単位:千人) 注)平成 7 年、12 年、17 年、22 年の人口は国勢調査確定値である。. 平成 24 年度の県内総生産は、実質 3 兆 7,617 億円、名目 3 兆 4,992 億円で減 少傾向にある。全国に占める割合は 0.74% に過ぎない。産業構造別には第 2 次 産業の割合が低く、第 3 次産業の割合が高くなっている 2。大企業のシャープ の経営が悪化して大規模な人員整理が行われ、ますます製造業の生産が縮小 され従業者も減少傾向にある。 平成 25 年度の製造品出荷額は 1 兆 8,482 億円である。全国の 292 兆 921 億円 の 0.6% で 35 位となり、ピーク時の平成 19 年度の 2 兆 4,938 億円と比較すると 約 26% 減少している 3。平成 25 年度の元請完成工事高は約 3,347 億円で、この 10 年間に約 35% 減少して、建設業も振るわない。全国では 52 兆 2,742 億円の 0.6% で、44 位と低位である 4。 36.

(3) 奈良県の廃棄物問題. このような観光・サービス業を中心とした奈良県の特性からみた廃棄物問 題について、現状と課題を考察することを本論文の目的とする。. 2 . 廃棄物とは 1970 年に制定された「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」 (以下、廃棄物 処理法という)において、廃棄物の定義や分類、処理責任を規定している。 廃棄物とは、 「占有者が自ら利用し、または他人に有償で売却できないために 不要になったもので、固形状または液状のもの(放射性物質及びこれに汚染 された物を除く) 」と定義されている。 また、図 2-1 のとおり、廃棄物を「産業廃棄物 5」と「一般廃棄物」に分類し ている。とくに毒性、爆発性、感染性のものなど取り扱いに厳重な注意を払 わねばならない特別に高いレベルの管理が必要な廃棄物を、特別管理廃棄物 といって産業廃棄物と一般廃棄物の両方に存在する。 「産業廃棄物」は事業活 動に伴って生じた廃棄物で、排出事業者に処理責任がある。 「一般廃棄物」は 家庭の日常生活に伴って生じた廃棄物と、事業活動に伴って生じた廃棄物で 産業廃棄物以外の事業系一般廃棄物を含み、処理責任は市町村にある。 図 2-1. 廃棄物の区分. 事業活動に伴って生じた 廃棄物. 産業廃棄物 特別管理産業廃棄物. 廃棄物. 事業系一般廃棄物. 一般廃棄物. 家庭廃棄物. 特別管理一般廃棄物. 図出 2-1 廃棄物の区分 所:筆者作成 出所 : 筆者作成 . 地域創造学研究. 37.

(4) 論文. 3 . 奈良県の廃棄物の現状 3 - 1 産業廃棄物 奈良県の廃棄物の現状について「平成 23 年度奈良県廃棄物実態調査報告」 、 「奈良県の一般廃棄物処理事業の概要平成 22 年度版」 、 『新奈良県廃棄物処理 計画』を参照して、平成 22 年度の実績に基づいて述べる。 平成 22 年度の奈良県の産業廃棄物排出量は年間 1,539 千トンで、全国の 0.4% の割合で全都道府県の最少となり、平成 17 年度と比較しても減少してい る。産業廃棄物排出量を業種別にみると、電気・水道業 698 千トン(45.4%) は増加しているが、建設業 411 千トン(26.7%) 、製造業 216 千トン(14.0%) 、 農業 179 千トン(11.6%)が減少していることから、近年の景気低迷の影響も 考えられる。種類別では、汚泥 799 千トン(51.9%)とガラス・陶磁器くず 48 千トン(3.1%)が増加しているが、がれき類 352 千トン(22.9%) 、動物のふん 尿 178 千トン(11.6%)が減少している。 再生利用量は 743 千トン、再生利用率は 48.3% で、全国水準より低い。再 生利用量を業種別にみると、建設業が 52.0% で最も多く、農業が 24.0%、製造 業が 18.9% となっている。種類別では、がれき類が 333 千トン(44.9%) 、動物 のふん尿が 178 千トン(24.0%) 、汚泥が 95 千トン(12.8%)である。 その他 4.4% 卸小売業 8.9%. 製造業 21.8%. 電気・水道業 36.5%. 建設業 28.5%. 図 3-1 産業廃棄物の最終処分量(業種別). 出所 : 平成 23 年度奈良県廃棄物実態調査報告書より作成 38.

(5) 奈良県の廃棄物問題. 最終処分量は 74 千トン、最終処分率は 4.8% であり、この 10 年間では約 60% 減少しているものの全国平均の 3.0% に比べて低い水準である。 最終処分量を業種別にみると、図 3-1 に示すように電気・水道業が 27 千ト ン(36.5%)で最も多く、建設業 21 千トン(28.5%) 、製造業 16 千トン(21.8%) 、 卸・小売業 7 千トン(8.9%) 、その他 3 千トン(4.4%)となっている。 種類別では、図 3-2 に示すように汚泥が 28 千トン(37.4%)で最も多く、が れき類 19 千トン(25.0%) 、廃プラスチック類 11 千トン(14.6%) 、ガラス・陶 磁器くず 5 千トン(6.2%) 、鉱さい、燃え殻、その他が各 4 千トンであるが、 四捨五入の関係で率に差異が出る。. 燃え殻 5.5%. その他 5.5%. 鉱さい 5.9% 汚泥 37.4%. ガラス陶器くず 6.2% 廃プラスチック類 14.6% がれき類 25.0%. 図 3-2 産業廃棄物の最終処分量(種類別) 出所:平成 23 年度奈良県廃棄物実態調査報告書より作成. 平成 22 年度の実績は排出量 1,539 千トン、再生利用量 743 千トン(48%) 、 減量化量 722 千トン(47%) 、最終処分量 74 千トン(5%)となった。 「第 2 次 奈良県廃棄物処理計画(平成 20 〜 24 年度) 」の産業廃棄物の減量化の目標値 の排出量 1,700 千トン、再生利用量 820 千トン(48%) 、減量化量 800 千トン (47%) 、最終処分量 80 千トン(5%)をすべて達成した。 これを踏まえて、奈良県は産業廃棄物排出量を平成 29 年度 1,517 千トン、 34 年度 1,504 千トンと将来予測を行なった。建設業以外の業種で排出量の減 地域創造学研究. 39.

(6) 論文. 少を見込み、排出量が減少することによって再生量は横ばいでも最終処分量 の減少を見込んだ。 奈良県の産業廃棄物排出量は、建設業や製造業からの排出量が減少したの が影響して、全国最少の低い水準である。建設業は、がれき類の排出量が多 いが、94% を再生利用して、最終処分率は 5% と低くなる。 電気・水道業は汚泥の排出量が多いが、脱水や焼却により 93% 減量化して、 最終処分率は 4% と低くなる。奈良県の下水道普及率が 74.4% に向上している ので、排出量に占める下水汚泥の割合が高く、全国では 20% に対し、奈良県 は 42% となっている。この下水汚泥は再生利用率が低い。汚泥の再生利用 6 の研究が進み再生利用量が増加できれば、最終処分率を全国水準に引き上げ られる可能性が大きい。 稼働中の産業廃棄物の最終処分場は奈良県の 7 カ所で、残余容量は約 1,150 千立方メートルである。このうち安定型処分場は 6 カ所で残余容量は約 667 千立方メートル、管理型処分場は 1 カ所で残余容量は約 483 千立方メートル である。最終処分場は県内では少ないが、大阪湾フェニックス埋立場にも搬 入して、平成 23 年度に産業廃棄物は 6 千トン(一般廃棄物は 41 千トン)を処 分している。大阪湾フェニックス計画は、昭和 56 年 12 月に「広域臨海環境整 備センター法」が施行されてから、尼崎沖、泉大津沖、神戸沖、大阪沖に処 分場が設置され、順次受け入れ開始された。この計画は「近畿の自治体や港 湾管理者が出資する事業であり、大阪湾の埋立により、近畿圏から発生する 廃棄物の最終処分を行い、埋立てた土地を活用して、港湾機能の整備を図る ものである。平成 24 年 3 月末現在、広域処理対象区域は近畿 2 府 4 県のうち 168 市町村であり、奈良県内は 12 市 22 町村が対象区域となっている 7」 。 平成 24 年 3 月末現在の産業廃棄物処理施設は、奈良県が 65 カ所、奈良市が 13 カ所で全体として 78 カ所である。 平成 24 年 3 月末現在の廃棄物処理法第 14 条の規定による特別産業廃棄物を 含む産業廃棄物収集運搬業許可状況は、奈良県が 2,729 件、奈良市が 331 件、 合計して 3,060 件である。同様に処分業は奈良県が 77 件、奈良市が 10 件、合 計して 87 件である。 40.

(7) 奈良県の廃棄物問題. 奈良県の産業廃棄物の状況は、全国と比べて排出量が減少しているものの、 再生利用が低く、結果的に最終処分量が増えている。最終処分場を新規に建 設するのは難しいので、少しでも延命するためにも、分別などを徹底して再 生利用を進めなければならない。. 3 - 2 一般廃棄物 平成 22 年度の排出量は、家庭廃棄物が 336 千トン、事業系廃棄物が 146 千 トンでほぼ横ばいで推移している。計 482 千トンとなり、一人 1 日当たりの排 出量は 932g と、全国 15 位である。 「第 2 次奈良県廃棄物処理計画(平成 20 〜 24 年度) 」計画目標値 477 千トン、一人 1 日当たり 938g を概ね達成された。内 訳では、家庭廃棄物の目標値 362 千トンが 336 千トン、一人 1 日当たり 712g が 650g と目標値を超えて達成されたが、事業系廃棄物の目標値 115 千トンは 146 千トンと達成困難な状況であった。 再生利用量は 69 千トン、再生利用率は 14.4% で全国平均 20.8% に比べて低 い水準にあり、全国 41 位である。計画目標値の再生利用量 119 千トン、再生 利用率 25.0% を達成困難であった。 最終処分量は 64 千トン、最終処分率は 13.3% となり全国 40 位である。計画. 図 3-3 奈良県の事業系一般廃棄物排出量 出所:環境省の一般廃棄物処理事業実態調査(単位:千トン). 地域創造学研究. 41.

(8) 論文. 17,300. 16,950 17,080. H13 H14. 16,250 16,540. H15. H16. 15,090 15,800. H17. H18. H19. 13,280 14,000. H20. 12,970. H21. H22. 図 3-4 全国の事業系一般廃棄物排出量 出所:環境省の一般廃棄物処理事業実態調査(単位:千トン). 目標値の最終処分量 58 千トン、最終処分率 12.2% は達成困難であった。 10 年間の推移をみると、排出量は家庭系が約 18% 減、事業系が約 10% 減と なり、全体で約 16% 減少しているが、事業系の排出量の削減率が低い。図 3-3 で奈良県の事業系排出量の推移を示す。図 3-4 で全国の推移を示して比較して みると、全国では減少を続けているが、奈良県は上昇したり低下したり毎年 変動している。1 日当たりの排出量では全体として約 13% 減少している。 再生利用量は平成 18 年度までは増加傾向にあったが、近年では減少傾向に 転じた。最終処分量は、この 10 年間で約 22% 減少している。 処理施設については、焼却施設が 27 カ所、燃料化施設が 1 カ所あるが、稼 働後 21 年以上経過した施設が 13 カ所と、全体の 48% を占めている。また、 粗大ごみ処理施設が 11 カ所、再生利用施設が 6 カ所ある。半数近くの焼却施 設の老朽化で建て替えや大規模修理が必要な状況になっている。奈良市の焼 却施設は移転して新築を計画しているが、移転先は水道局の浄水場に近く、 迷惑施設として付近住民の反対が大きく、難航している。 最終処分場は 9 カ所あり、その他広域処分場の神戸沖の大阪湾フェニックス を利用している。最終処分場の最新の状況について、平成 2 4 年度の一般廃棄 42.

(9) 奈良県の廃棄物問題 表3-1 最終埋立処分場 埋立容量 一般廃棄物 処 理 施 設. 奈良県 平成24年度末. 産業廃棄物 処 理 施 設. 奈良県 平成25年度末. 175万㎥. 埋立済量. 残存容量. 106万㎥ 61%. 69万㎥ 39%. 全 国 平成24年度末 459百万㎥ 347百万㎥ 76%. 112百万㎥ 24%. 248万㎥. 141万㎥ 57%. 107㎥ 43%. 全 国 平成25年度末 851百万㎥ 665百万㎥ 78%. 186百万㎥ 22%. 出所 : 新奈良県廃棄物処理計画事業進捗概要. 物と平成 25 年度の産業廃棄物の奈良県と全国を比較して表 3-1に示す。残余 容量は毎年減少してきて、新設が進められないといずれ枯渇のおそれがある。 排出量の減量化と再生利用の推進で、最終処分量を減らす努力が欠かせない。 家庭廃棄物は排出量が減少して、分別もされているので問題は少ないが、 とくに事業系廃棄物の排出抑制、再生利用率の向上、最終処分量の削減を図 らねばならない。事業者を含めた県民の主体的な取り組みを進めると共に、 県と市町村が連携を密接にして効率的に政策を推進する必要がある。 各市町村の再生利用率が伸びない原因として、事業系廃棄物に混合物が多 く再生困難であり、プラスチック製容器包装等の資源ごみの分別実施が徹底 されていないことや、焼却灰の資源化が進んでいないことが挙げられる。 武蔵野市では、事業系専従の「調査指導係」を配置して、多量排出事業者 に対して分別の指導を行なって、10 年間で 40% も減少させた。また、事業系 一般廃棄物搬入手数料を 40 円 / キログラムに引き上げると大きく減量した。 ピーク時に比べると 57% もの減量率になった。奈良県の手数料は 10 円 / キロ グラムで、近畿地域は関東と比較して相場が低い。分別の促進と手数料引き 上げに伴い、総量に占める事業系の比率は 15% となり、以前の 28% から大き く低下した 8。奈良県の比率は 30.3% であり、武蔵野市の 15% の倍以上となっ ている。分別の指導をきめ細かく行うことにより、改善の余地があると思わ れる。 奈良県の一般廃棄物は、家庭からの廃棄物は順調に減少して、分別による 再生利用も進んでいるが、事業系廃棄物に問題がある。排出する零細企業へ の指導をより強化しなければならない。 地域創造学研究. 43.

(10) 論文. 4 . 奈良県廃棄物処理計画 4 -1 計画と事業進捗の概要 奈良県廃棄物処理計画は、 「廃棄物の処理を通して、県民の生活環境の保全、 県内産業の健全な発展に資することを目的に、3R(リデュース、リユース、 リサイクル)をはじめ循環型社会形成を推進するため、県民、NPO、事業者、 行政等の各主体が中長期的に取り組む基本的な方向を示すものである。また、 地方分権推進とも相まって、廃棄物処理にかかる広域及び効果・効率的な観 点から、県と市町村が連携・協働して各種施策を推進するための計画(奈良 9 モデル) 」として策定された。計画の期間は平成 25 年度から 29 年度までの 5. 年間である。 奈良県は、貴重な歴史文化遺産や豊かな自然環境に恵まれていて、観光立 県としてこれらの資源を生かして、次世代に引き継いでいかねばならない。 「廃棄物のリデュース(発生抑制) 、リユース(再使用) 、リサイクル(再生利 用)をはじめ持続可能な社会、いわゆる循環型社会推進の取り組みを “ 奈良モ デル ” として追及することにより、貴重な環境を守り、それらを未来に継承し ていくことを目指し、基本目標を未来に生きる『ごみゼロ奈良県』の実現 10」 とした。県内で排出または処理される廃棄物を、計画の対象とする。 施策の方向として、次の 6 項目を掲げ、各事業を実施している。平成 29 年 度までの期間の事業概要と、カッコ内に平成 27 年 1 月現在の進捗状況を奈良 県廃棄物対策課の作成した資料に基づき述べる。 (1)廃棄物の排出抑制の促進 ①「ごみゼロ生活」の推進 ・レジ袋無料配布の中止、簡易包装協力等、環境に優しい買い物キャン ペーン促進 (奈良県環境県民フォーラムが各地域の環境団体と連携して、平成 17 年度から毎年、3R 推進月間の 10 月に県内の大型店舗等で「レジ袋削減 キャンペーン」を実施) ・食品ロス削減、レジ袋等容器包装の削減、リユースの促進等のイベン トや講習会等による情報発信 44.

(11) 奈良県の廃棄物問題. (市町村の取り組み事例として、生ごみ処理容器設置費の補助が平成 25 年度:17 市町村、平成 24 年度:23 市町村、廃食用油の回収による バイオ燃料化が平成 26 年度:10 市町村、平成 25 年度:12 市町村、奈 良市・生駒市:インクカートリッジ里帰りプロジェクト、橿原市:エ コショップ認定制度、生駒市:レジ袋有料化、明日香村:観光ごみ持 ち帰り運動、各市町村のイベント・広報啓発) ・県政出前トーク、アドバイザー派遣等により、地域での環境学習等へ の支援 (知事委嘱の環境アドバイザーを講演会や研修会に、平成 25 年度まで の 5 年間に延べ 60 回派遣、受講者は約 2,700 人) ・自治会等による古紙や空き缶などの資源回収、店頭回収等による資源 ごみの集団・拠点回収の促進 (資源ごみの集団回収を自主的に行う団体への助成金交付は平成 26 年 度:26 市町村、平成 25 年度:23 市町村) ・ごみ減量化、リサイクルに取り組む模範団体等の顕彰 ② 技術・研究開発の促進(排出抑制・減量化) ・事業活動に伴って排出される廃棄物の排出抑制、減量化のための排出 事業者の研究開発、設備導入への支援 ・公設試験研究機関(産業振興総合センター、農業総合センター、森林 技術センター、畜産技術センター等)による研究開発の促進 (産業振興総合センターにおける平成 18 〜 19 年度:無潤滑加工を目指 した切削工具用 DLC 膜の開発、平成 19 〜 20 年度:生分解性プラスチッ クの耐久性及び成型加工性向上に関する研究、平成 25 〜 26 年度:金 属材料を減量化するための薄板の超音波加振成形技術の開発) ・産官学連携による研究開発の促進 ③ 事業者の自主的取り組みの促進(排出抑制・減量化) ・多量排出事業者 11 に対する減量化計画の策定、実施の指導 (事業活動に伴い多量の産業廃棄物を排出する事業者に、産業廃棄物 処理計画及び実施状況を県に報告することを求め、これらを公表する 地域創造学研究. 45.

(12) 論文. ことにより廃棄物の排出抑制等の自主的な取り組みを促進。平成 26 年 度:廃棄物処理計画書の提出 386 社、実施状況報告書の提出 380 社、 平成 25 年度:処理計画書の提出 386 社、実施状況報告書の提出 370 社) ・県ホームページによる産業廃棄物有効利用情報制度の活用促進 (平成 25 年度:16 事業者、36 品目の情報提供) ・排出事業者等への環境カウンセラー(環境省登録)への派遣 (平成 25 年度までに県内 79 事業者に派遣。この約 3 割の 19 事業者が環 境マネジメントシステムを認証取得、平成 25 年度:3 事業者、平成 24 年度 5 事業者) ・普及啓発、情報提供等を行なうことにより、環境マネジメントシステ ム導入とグリーン購入の促進 (平成 26 年度から、ISO14001 認証に替えて、県独自の環境マネジメン トシステムを導入。第 3 次奈良県庁ストップ温暖化実行計画による廃 棄物の排出量は、平成 25 年度で計画初年度の平成 22 年度と比較して 16.8% 減(対前年度比 15.4% 減) ) ・環境経営(マテリアルフローコスト会計)の導入促進 ・情報提供、指導により事業者の自主的取組みへの支援 ④ ごみの排出抑制のための経済的手法の導入促進 ・ごみ処理有料化の促進 ・ごみ処理コスト分析等の促進 (2)廃棄物の循環的利用の促進 ① 各種リユース(再使用) ・リサイクル(再生利用)の促進 ・一般廃棄物再生利用促進計画の策定、推進 ・事業活動に伴い排出される廃棄物再生利用促進計画の策定、推進 ・家電リサイクルの促進 ・建設リサイクルの促進 (奈良県建設業協会、奈良県解体工事業協会の会員事業者を対象とした 講習会を年 2 回開催) 46.

(13) 奈良県の廃棄物問題. ・容器包装リサイクルの促進 ・自動車リサイクルの促進 ・廃棄物の地産地消、リサイクル産業の育成による奈良県リサイクル認 定製品の普及拡大 (平成 15 年度から県によるリサイクル認定制度を実施。平成 26 年度: 126 品目(土木資材 89、木製品 17、肥料 5、その他 1512) 、平成 25 年 度:98 品目、平成 24 年度:79 品目を認定。関係団体を通じての事業 者へ普及・利用促進。パンフレット、ホームページ、イベント展示等 による普及拡大) ・焼却施設の整備等によるエネルギー回収(発電、温水利用等)の促進 (広陵町:燃えるごみの炭化処理による燃料(助燃剤)化、橿原市・桜 井市:焼却施設の熱回収による発電・給湯利用、大和郡山市:焼却施 設の熱回収による温水プール利用、奈良市・大和高田市、香芝王寺環 境施設組合:焼却施設の熱回収による施設内給湯利用) ・焼却灰等の再生利用の検討、促進 ・リサイクル(再生利用) 、リユース(再使用)を促進するための啓発、 関連情報の発信 ② 廃棄物系バイオマスの有効利用の促進 ・事業活動に伴い排出される廃棄物再生利用促進計画の策定・促進 ・生ごみのリサイクル促進 ・畜産堆肥の生産・流通 (畜産環境アドバイザー(23 名) 、堆肥コーディネーター(7 名)により、 家畜排せつ物の適正管理、良質な堆肥生産技術、流通促進を指導。平 成 25・26 年度:耕畜連携畜産堆肥利用促進調査事業を実施) ・下水汚泥のエネルギー利用、セメント原料化等の検討、促進 (県浄化センター:下水処理過程で発生するメタンガスを汚泥焼却炉等 の燃料利用、第 2 浄化センター:下水汚泥をセメント原材料として再 資源化) ・し尿処理に伴い発生する汚泥等の有効利用 地域創造学研究. 47.

(14) 論文. (奈良市:し尿・浄化槽汚泥の処理過程で発生するメタンガスをボイ ラー燃料利用、生駒市:し尿・浄化槽汚泥の処理過程で発生するメタ ンガスを発電・ボイラー燃料利用) ・食品残さの飼料化等食品関連事業者による食品リサイクルの促進 (平成 26 年度:先進事例の調査、エコフィード(原料:食品残さ)の普 及に向けた技術研究(適正水分量、乾燥等による成分変化、原料の配 合割合等)実施) ③ 廃棄物利用の再生製品化・流通促進 ・県、市町村等が率先して、事業者、県民等のグリーン購入の促進 ④ 技術・研究開発の促進(再生利用) ・再生利用のための排出事業者の研究開発、設備導入への支援 (平成 17 年度から県内の事業者が行う産業廃棄物の排出抑制、再生利 用、適正処理の研究開発及び設備導入に係る経費の一部を補助。研究 開発:平成 25 年度までに県内 21 企業に支援した結果、7 社が実用・製 品化 13 し、5 社が成果を活用して研究を継続、設備導入:県内 5 企業に 支援しており、平成 26 年度の事業補助は新規企業誘致に寄与(平成 26 年度:2 企業、平成 25 年度:3 企業) ) ・公設試験研究機関による再生利用のための研究開発の促進 (保健研究センター:県浄水場より発生する汚泥を原材料とした水処理 剤の開発(平成 24 年) 、産業振興総合センター:容器リサイクル再生 樹脂の高度利用(平成 26 〜 27 年度) 、農業研究開発センター:食品加 工廃棄物利用による耕作放棄地の早期再生技術の開発(平成 25 年度) 、 畜産技術センター:河川敷における枯草を活用した飼料自給率向上事 業(平成 26 〜 27 年度) 、森林技術センター:林地残材を利用するため 14 の基礎的研究(平成 25 年度) ). (3)廃棄物の適正処理の推進 ① 排出事業者責任の徹底 ・建物解体工事等の分別解体、再資源化等の監視体制の強化 48.

(15) 奈良県の廃棄物問題. (建設リサイクル法に基づく解体工事等の届出(延床面積 80 平方メー トル以上)のあったすべての工事箇所(約 1,500 件 / 年)について監視 パトロールを実施。平成 26 年度:関係法令を所管する各部局が役割分 担と連携スキームを明確にして、共管による監視パトロールを強化) ・建物解体工事等の分別解体、アスベスト処理、再資源化等適正実施確 保の指導、啓発等の強化 ・建設系廃棄物の適正処理に関する研修等の実施 (県内の建設業者を対象に専門研修を実施。平成 25 年度受講者:88 名、 平成 24 年度:51 名、平成 22 〜 25 年度総受講者:317 名) ・産業廃棄物管理責任者研修の実施 (産業廃棄物排出事業者を対象に専門研修を実施。平成 25 年度受講者: 114 名、平成 24 年度:138 名、平成 16 〜 25 年度総受講者:1,251 名) ・適正処理推進のマニュアルの作成、配布 ・排出事業者への立入調査、指導 ・電子マニフェスト 15 の導入促進 ② 優良処理業者の育成 ・優良産業廃棄物処理業者認定制度の普及促進 (平成 23 年度から、通常の許可基準よりも厳しい基準をクリアした産 業廃棄物処理業者を優良業者として認定。平成 26 年度:111 社) ・優良産業廃棄物処理業者育成研修の実施 (県内の産業廃棄物処理業者を対象に専門研修を実施。平成 25 年度受講 者:108 名、平成 24 年度:95 名、平成 16 〜25 年度総受講者:1,114 名) ③ 産業廃棄物処理施設周辺の環境保全 ・産業廃棄物処理施設の定期検査の実施 ・産業廃棄物処理施設(埋立最終処分場)の水質、臭気等検査の実施 (市町村が実施する産業廃棄物最終処分場周辺の環境調査等に対する補 助。平成 26 年度 : 最終処分場周辺環境調査(水質、臭気)3 市町、 (平成 25 年度 3 市町) 、最終処分場周辺環境整備(道路補修等)5 市、 (平成 25 年度 5 市) 、不法投棄防止対策(看板、監視カメラ等)5 市町村、 (平成 地域創造学研究. 49.

(16) 論文. 25 年度 5 市町村) 、環境学習等地域活動支援 4 市村、 (平成 25 年度 3 市 村) ) ・閉鎖最終処分場の維持管理にかかる指導、監督 ・監視パトロールの実施 (県景観・環境総合センター職員が産業廃棄物処理施設等の監視パト ロールを平日は毎日実施、土日祝日・早朝夜間の監視パトロールを民 間業者に委託して実施) ・一般社団法人奈良県産業廃棄物協会による指導啓発への補助 (同協会が産業廃棄物処理業者に対して、法制等の周知・指導、及び施 設への立入指導(約 20 業者 / 年)実施、 (県補助事業) ) ④ 有害廃棄物の適正処理の推進 ・解体工事等で排出されるアスベスト、PCB 等の有害廃棄物の処理に対 する監視、指導強化 (県担当職員を対象に建設リサイクル法及び関係法令研修実施、平成 26 年度 : 参加者 90 名、平成 25 年度 : 参加者 70 名。アスベストによる健 康被害に関する研修実施、平成 25 年度 : 参加者 50 名。指導マニュアル の作成。監視パトロールの強化) ・奈良県アスベスト問題対策会議の運営 ・PCB 廃棄物の計画的処理の促進 (PCB 汚染廃電気機器(トランス・コンデンサ類等)は、PCB 特別措置 法に基づき平成 28 年までに処理することとされていたが、処理期限を 平成 39 年 3 月 31 日までに延長する政令が施行された。平成 25 年度: トランス類約 84%(89 台) 、コンデンサ類約 59%(1,205 台) 、平成 24 年 度:トランス類約 52%、コンデンサ類約 44%) ・PCB を含む安定器等の小型電気機器の処理体制の整備促進 ・感染性廃棄物の排出事業者への立入調査、指導 ⑤ ごみ処理施設の安定的確保 ・市町村等の一般廃棄物処理施設の計画的整備 (建替え(新設含む) :奈良市、葛城市、香芝・王寺環境施設組合、や 50.

(17) 奈良県の廃棄物問題. まと広域環境衛生事務組合。大規模修繕:大和高田市、天理市、大和 郡山市) ・一般廃棄物処理の広域化促進 ・大阪湾フェニックス計画の推進 (公的関与の広域処理事業である大阪湾フェニックス処分場は、埋立期 間が平成 33 年度から平成 39 年度に延長された) ⑥ し尿等の処理対策の推進 ・し尿処理施設、汚水処理施設の計画的整備 (建替え(新設含む) :五條市。大規模修繕:大和郡山市) ・浄化槽の法定検査、保守検査、清掃等の実施促進 (4)廃棄物の不法投棄・不適正処理の撲滅 ① 県民総監視ネットワークの推進 ・ 「不法投棄見張り番」協力団体、事業所等の拡充 (平成 20 年度に 10 団体 16 と「廃棄物の不法投棄等の情報提供に関する 協定書」を締結) ・地域環境保全推進員による活動推進 (平成 5 年度から、各市町村に地域環境保全推進員を知事委嘱。平成 25・26 年度は 99 名、県への通報件数は平成 25 年度:53 件、平成 24 年 度:105 件、平成 21 年度:71 件) ・県民からの通報窓口である不法投棄ホットラインの運営 (平成 20 年度から、フリーアクセスの不法投棄ホットライン(0120− 999−381「こちら きゅうきゅう さんぱい」 )を県景観・環境総合セ ンターに設置・運営。通報件数は平成成 25 年度:105 件、平成 24 年 度:113 件、平成 21 年度:235 件) ・県土木部との連携や民間警備会社による監視パトロールの強化 ・スカイパトロール、路上調査等の警察との連携 (県警ヘリコプターによる上空からのパトロールを年 12 回実施。収集 運搬車両を対象とした路上調査を年 4 回実施、うち 2 回は 3 府県の合同 地域創造学研究. 51.

(18) 論文. 実施) ・不法投棄防止対策の看板、フェンス、監視カメラ等の市町村による不 法投棄防止対策 (中央卸売市場では、不法投棄対策として監視カメラによる 24 時間監 視) ② 悪質事案対策の強化 ・悪質事案に対する特別監視、指導の強化 ③ 使用済家電等の不適正処理対策の促進 ・奈良県使用済家電等対策連絡会による対策推進 ・使用済家電等の回収事業者への立入調査、指導等の強化 (平成 25 年度に全国初の試みとして国、県、市町村(10 市町)の合同 チームによる県内一斉の立入指導を 16 カ所実施。平成 26 年度:国、 県、市町村(7 市町)の合同チームにより 17 カ所実施) ・消費者である県民への啓発等の実施 ④ 県民参加型の環境美化活動の促進 ・住民参加による道路や河川等の植栽や清掃活動 (大和川一斉清掃 : 毎年 3 月第 1 日曜日に、大和川流域において地域住民、 民間団体、企業、国、県、市町村等が連携して清掃活動を実施。 川の清掃デー:毎年 7 月第 3 月曜日(海の日「奈良県山の日・川の日」 ) に、県内の河川において、地域住民、民間団体、企業、国、県、市 町村等が連携して清掃活動を実施。 吉野川マナーアップキャンペーン:平成 26 年 7 月に吉野川流域の各所 で、地域住民、県、市町村が協働で河川の清掃を行い、レジャー客 等にごみの持ち帰りを呼びかける。 「吉野川を守る会」河川愛護キャンペーン:平成 26 年 8 月に県と市町村 が連携して吉野川流域のキャンプ場等を巡回して、来場者に河川の 美化を呼びかける。 クリーンアップならキャンペーン:毎年 9 月を「クリーンアップなら キャンペーン月間」と定め、地域住民、県、市町村が協働して、県 52.

(19) 奈良県の廃棄物問題. 内各地で清掃活動を実施) ・住民参加による花いっぱい運動の促進 ・市町村と地域住民の協働による環境美化活動や環境イベント等の促進 ⑤ 不法投棄等の撲滅に向けた啓発の促進 ・ 「不法投棄ゼロ作戦」強化週間キャンペーンの実施 (平成 26 年 11 月 22 日に香芝市ふたかみ文化センターにおいて、参加者 300 名で、講演、啓発ポスター優秀作品の表彰、県リサイクル認定製 品の展示等を実施) ・ 「環境の日、環境月間」における県内一斉パトロール等の実施 (平成 26 年 6 月 10 日に環境パトロール隊(約 100 名)による県内一斉パ トロール実施。同日「環境の日」街頭キャンペーンを近鉄奈良駅周辺で 実施) ・産業廃棄物協会や市町村との連携による不法投棄廃棄物の一斉撤去 (毎年 3 月に、産業廃棄物協会が市町村と連携して不法投棄廃棄物の一 斉撤去を実施(県補助事業) ) ・県ホームページによる情報発信 ・テレビ、新聞等のマスメディアによる普及啓発 (環境月間(6 月) 、不法投棄撲滅強化月間(11 月) 、不法投棄物一斉撤 去(3 月)を重点広報期間とし、年間を通して不法投棄撲滅等のメディ ア広報(奈良テレビ、新聞)を展開) (5)災害廃棄物処理対策の推進 ① 災害廃棄物処理の相互支援体制の整備 ・市町村等の処理能力等を把握する相互支援データベースの作成、共有 (紀伊半島大水害を教訓に、県・市町村サミット「奈良モデル検討会」 において、災害時の廃棄物処理に係る広域的な相互支援について検討、 平成 24 年 8 月に、県と県内全市町村及び関係一部事務組合により「災 害廃棄物等の処理に係る相互支援に関する協定書」を締結。また、県 は平成 21 年 8 月に関係団体 17 と「地震等大規模災害時における災害廃 地域創造学研究. 53.

(20) 論文. 棄物処理等の協力に関する協定書」を締結。平成 25 年度は、県内の現 有施設による相互支援能力(収集運搬・処理)を調査、重点課題等の とりまとめを行う) ・相互支援マニュアルの作成、共有 ② 災害廃棄物処理計画の策定促進 ・災害廃棄物処理計画の策定、見直しの促進 (平成 25 年度は、県地域防災計画の災害廃棄物処理に関する計画の見 直しに着手。県災害廃棄物処理計画の策定を奈良モデルで推進、災害 予防として相互支援体制の整備・充実を促進、応急対策として広域支 援のための県と市町村の役割の明確化の 3 つの観点を重点ポイントと する。この見直しを踏まえ、平成 26 年度から 27 年度の 2 カ年で、県災 害廃棄物処理計画を策定する予定。平成 26 年度には、計画策定に必要 な各項目の選考や、東日本大震災の大規模災害における災害廃棄物処 理の実態や課題データ整理等により、計画体系の大枠を予想) (6)県・市町村の連携・協働(奈良モデル)による施策推進 ① 一般廃棄物処理の広域化 ・県と市町村の連携、協働スキームの構築 ・ごみ処理広域化検討会議の設置、運営 ・費用対効果等の広域化シミュレーションによる比較検証 ・圏域や体制等の広域化実現に向けた枠組みの検討、推進 ② 災害廃棄物対策の推進(再掲) ・災害廃棄物の相互支援体制の整備 ③ 廃棄物の減量化・再生利用の推進 ・事業系一般廃棄物の再資源化等実態調査 ・各分野、業種の産業廃棄物の再生利用等実態調査 ④ 不法投棄・使用済家電等対策の強化(再掲) ・不適正事案データベース化、指導マニュアルの作成、共有. 54.

(21) 奈良県の廃棄物問題. 4-2 計画の数値目標 廃棄物の最終処分量を最終的指標として、それを達成するための手段とし て排出抑制、再生利用の平成 29 年度の数値目標を設定している。産業廃棄物 の最終処分量目標値は 64 千トン、最終処分率は 4.1% である。 排出量目標値は 1,560 千トンであり、再生利用量目標値は 749 千トン、再生 利用率は 48.0% である。再生利用率の高い建設系廃棄物が横ばいで、下水汚 泥の増加が見込まれるので、再生利用率はほぼ据え置かれた。 一般廃棄物の平成 29 年度最終処分量の目標値は 46 千トン18、最終処分率は 10.3% で、平成 22 年度実績 64 千トンに対して約 3 割削減している。 排出量目標値は 446 千トン、一人 1 日当たり 870g である。再生利用量目標 値は 113 千トン、再生利用率は 25.0% で、とくに事業系廃棄物の再生利用の 促進を図る方針である。. 4-3 計画の特徴 「奈良モデル」とは、県と市町村の水平連携・垂直補完による事業推進ス キームのことである。①一般廃棄物処理の広域化、②災害廃棄物対策の推進、 ③廃棄物の減量化・再生利用の推進、④不法投棄・使用済家電等対策の強化 の 4 項目を重点的に取り組む。 県は産業廃棄物を管轄し、市町村は地域に密着した一般廃棄物の施策を実 施しているが、一般廃棄物の広域化や大規模災害に遭遇した場合に対して、 県と市町村が連携・協働して適切な解決策を講じるのが効率的であり、効果 的である。 平成 25 年度からスタートした循環型社会推進「奈良モデル・プロジェクト」 の一つとして「廃棄物の減量化、再生利用の促進」を、市町村と連携して重点 的に推進している。 また、使用済小型家電に含まれる有用金属のリサイクルを促進することを 目的とした「小型家電リサイクル法」が平成 25 年 4 月に施行された。県は「奈 良県使用済家電等対策連絡会」や 5 月に設置した「奈良モデル・プロジェクト 会議(構成 : 県・市町村担当課長) 」の中で、小型家電リサイクル法の制度説明 地域創造学研究. 55.

(22) 論文. や先進事例の紹介を行うとともに、県内外の紹介を継続的に実施した。現在 は国の実証事業(回収ボックス等による使用済小型家電の回収事業)等を活用 しながら、県内 7 市 3 町が使用済小型家電の分別回収を行なっている。今後も 引き続き県・市町村の情報交換を進め、小型家電の再資源化を促進する 19。 「奈良モデル・プロジェクト会議」において情報共有を図りながら、他府県 の先進的な取り組みを調査するとともに、県と市町村の担当者による個別ワー キングにより県内廃棄物のリユース、リサイクルの現状や課題等を整理した。 それらを踏まえ、関心の高い市町村とともに、個別の事業化の企画、検討を 進めている。平成 26 年度は一般廃棄物処理のデータの精緻化を目的とした 「一般廃棄物処理事業等実態調査講習会」を実施した。平成 27 年度はこれま での検討成果を活用し、県・市町村協働による個別具体的な事業創出を図る ため、市町村職員を対象に専門研修を実施する予定である。さらに、この研 修をステップに各市町村の事業推進を支援して、県と市町村がお互いにより 深く信頼関係を築こうとしている 20。 廃棄物政策を地道に円滑に遂行していくには、県と市町村が密接に連携し て協働することが重要であり、この「奈良モデル」の活用が「新奈良県廃棄物 処理計画」の特徴といえる。. 5 . 奈良県の廃棄物問題 5-1 産業廃棄物の不法投棄 奈良モデルの重点項目の一つである不法投棄について、撲滅運動を強力に 推進して、県の補助事業としては毎年 3 月に、産業廃棄物協会が市町村と連 携して不法投棄廃棄物の一斉撤去を実施している。しかし、長年にわたって 山間地に蓄積されている不法投棄量は容易に減少していない。数十年にわた り放置された残存不法投棄の撤去を進めるのは、費用負担面から容易ではな い。 表 5-1 に不法投棄の新規判明件数と投棄量の推移を、国と奈良県別にまとめ た。国と同様に、奈良県も件数、投棄量が減少してきている。幹線道路沿い の不法投棄廃棄物を見る機会が減って、不法投棄が減少したと実感できるの 56.

(23) 奈良県の廃棄物問題 表5-1 不法投棄の新規発生件数・投棄量の推移 年度 不法投棄件数 不法投棄量. 全 国. H20. H21. H22. H23. H24. H25. 308. 279. 216. 192. 187. 159. 奈良県. 15. 10. 12. 2. 8. 3. 全 国. 203. 57. 62. 53. 44. 29. 奈良県. 4. 11. 0.6. 0.2. 0.5. 3. 出所:環境省資料により作成(投棄量単位:千トン). は、県と市町村が警察や地域住民と一体になって不法投棄撲滅に真剣に取り 組んだ成果といえる。 平成 25 年度の全国の不法投棄件数 159 件のうち、建設廃棄物が 133 件、 83.6% を占める。投棄量 29 千トンのうち同様に 22 千トン、77.2% を占める。 内容は、建設混合廃棄物、がれき類、木くず、汚泥、廃プラスチック類であ る 21。解体工事の時に排出される廃棄物は、有害なアスベストが含まれる場 合が多いので、 「建設リサイクル法」で規制している。この建設廃棄物の不法 投棄を減少できれば、不法投棄件数・投棄量全体が大幅に減る可能性がある。 奈良県においても、産業廃棄物排出量が減少傾向にあるとはいえ、建設廃棄 物の適正処理を推進させることが重要である。 また、平成 25 年度末時点における環境省の集計による全国の不法投棄等の 残存件数は 2,564 件、残存量の合計は 17,017 千トンであった。このうち、 「現 に支障が生じている」が 9 件あり 2,075 千トン、12.2% にのぼる。 「現に支障の おそれがある」が 101 件あり、6,669 千トン、39.2% となっている 22。不法投棄 が残存している半数以上は早急な対策が必要で、自治体だけでなく国が主導 しなければ、解決できない問題である。 残存件数および残存量に占める建設廃棄物の割合は大きい。2,564 件のうち 1,929 件、75.2% であり、17,017 千トンのうち 11,837 千トン、69.6% を占め、 建設混合廃棄物、がれき類等が多い 23。建設業界が適正な廃棄物処理を行う ように、やはり国の指導が必要であろう。 都道府県および政令市が把握している不法投棄等不適正事案のうち、廃棄 物の残存量が判明しているものを集計しているので、実際の量はもっと多い 地域創造学研究. 57.

(24) 論文. と思われる。 環境省の「不法投棄等された産業廃棄物の都道府県別、市町村別残存量」 によると、千葉県 3,959 千トン、三重県 1,822 千トン、宮城県 1,130 千トンに 次いで、奈良県は 1,125 千トンあり、全国で上位を占めている。奈良県の状況 は、 「支障が生じている」は 1 件、20 千トンで五條市にあり、 「支障のおそれが ある」は 3 件、855 千トンの大半が宇陀市にある。これらを撤去できれば、残 存量が大きく減少することになる。残存件数は 31 件である。 不法投棄された産業廃棄物は、実行者が撤去することが原則であるが、誰 が投棄したのか不明の場合が多く、判明しても零細業者で資力がないという ケースがほとんどである。不法投棄現場が飛散や崩落などの生活環境保全上 の支障またはそのおそれがあり、緊急に除去または防止するために、都道府 県が行政代執行することができる。 1980 年代の日本経済の安定成長期に過疎地への産業廃棄物の大規模な不法 投棄が始まった。10 年程度経過して発覚した時は膨大な量になって、これを 処理業者が撤去できる資力がなく、破産して費用負担せずに行政代執行によ る原状回復が図られた。 香川県豊島の不法投棄現場は全国に大きく報道されて、産業廃棄物不法投 棄が社会的に認識される契機となった。次いで豊島以上の規模の不法投棄が 青森県と岩手県の県境で見つかり、早期に原状回復を図る目的で、国は「産 廃特措法 24」を制定して自治体に財政支援をして救済に乗り出した。撤去する だけでも 20 年を要し、その後、現地の環境再生を進めていかねばならない 25。 青森・岩手県境の跡地利用について、地元住民の代表や有識者による会合が 平成 27 年 1 月に開かれ、活発に意見交換がなされた 26。 最近は不法投棄をした処理業者に委託した企業名が公表されると、社会的 責任を問われ企業イメージが悪化するため、リスクを避けて優良処理業者を 選択するようになってきた。昨今の企業の不祥事に対して、株主を始めステー クホルダーが厳しく対処するようになっている。 また、不法投棄防止のために廃棄物処理法が頻繁に改正されて、排出事業 者責任を厳しく追及するとともに、違反した処理業者に対する罰金を大幅に 58.

(25) 奈良県の廃棄物問題. 引き上げた。大規模な不法投棄の減少は、企業の姿勢が変化してきた影響も あるが、法律改正の効果が大きいと思われる。 奈良県では残存している不法投棄の早期撤去を図りつつ、新規に不法投棄 が行われないようにパトロールの監視を強化して、奈良県の良好な環境を維 持するために、県と市町村が協力した取り組みを推進していかねばならない。. 5-2 超高齢化社会の一般廃棄物問題 65 歳以上の人口割合が 7% を超えると高齢化社会、14% を超えると高齢社 会、21% を超えると超高齢化社会と言われる。わが国では 1970 年に高齢化社 会、1994 年に高齢社会、2007 年に超高齢化社会を迎えている。 総務省の人口の統計によると、平成 27 年 4 月 1 日現在の確定値の人口は 1 億 2,693 万 9 千人で、65 歳以上が 3,349 万 1 千人で 26% を超えている。32 年に 29%、37 年に 30%、47 年に 33% と予測して、高齢化のスピードが驚異的に速 い。奈良県の年齢別人口調査によると平成 26 年 10 月 1 日現在の高齢者割合は 27% となり、全国平均より少し高い。 戸建の住宅団地で高齢者夫婦や独居老人が増えると、複雑な分別がしにく くなり、集積場までのごみ出しが体力的に困難になって、自宅にごみを溜め 込む事態が起こる可能性が出てくる。円滑な一般廃棄物行政のためには今後、 市町村は通常の収集だけではなく、高齢者に配慮してごみ出しの手助けを業 務内容に加える必要が出てくるであろう。 大阪市や木津川市などでは、ごみの分別や集積場所への排出が困難な居住 者に対して「ふれあい収集」を実施している。収集作業員がそれぞれの住居を 訪問して、ごみを回収するだけでなく、声をかけて安否や健康状態を伺うと いうサービスを行なっている 27。ごみの内容を収集作業員に見られるとプラ イバシーの問題もあり、作業員が高齢者に適切に対応できるように教育も必 要になるので、積極的に取り組める市町村ばかりとは限らない。 また、在宅介護が増えると医療系の感染性廃棄物や紙おむつなど排出され る量が多くなると予想される。一般の生ごみと一緒に燃えるごみとして出さ れるので、市町村はその処理について、今までとは異なる対策を迫られるで 地域創造学研究. 59.

(26) 論文. あろう。超高齢化社会への適切かつ柔軟な対応で地域住民の快適な生活を支 えるために、政策の見直しが必要になると思われる。. 6 . おわりに 奈良県は典型的なベッドタウンであり、団塊の世代が退職して、自宅で過 ごすことが増えてくる。少子高齢化で人口が減少して高齢者が多くなると、 ライフスタイルの変化に伴う廃棄物の量や質も変わらざるをえない。高齢者 は製品の購買が必要なものに限られて、廃棄物の排出量の減少が見込まれる が、在宅介護が増えると福祉と連携した廃棄物政策が望まれるようになる。 県と市町村の連携・協働「奈良モデル」による施策推進を目指しているの は、時代に適した廃棄物政策である。産業廃棄物は県が、一般廃棄物は市町 村が、はっきりと担当を区別するのでなく、一般廃棄物の中にも事業系の廃 棄物が含まれていることもあり、役所の垣根を越えてお互いに連携するのが 円滑にさまざまな施策を推進できる。 奈良県の廃棄物政策は、廃棄物の減量化と再資源化を促進することを重点 にしている。産業廃棄物では約 30% を占める建設廃棄物の適正処理を指導す るとともに、約 75% にのぼる不法投棄の防止を図る必要がある。とくに解体 工事のアスベストが含まれる廃棄物の分別を徹底させねばならない。さらに、 残存不法投棄廃棄物の早期解決が望まれる。 一般廃棄物では、事業系一般廃棄物の分別指導を強化して、再資源化の促 進を図らねばならない。 平成 25 〜 29 年度までの「新奈良県廃棄物処理計画」が 29 年になって、い かに達成できているか、奈良県の廃棄物政策に関心を持って見ていきたい。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、一般廃棄物や産業廃棄物を原料として ジェット機の燃料を作る技術の実証研究に乗り出した。来年にもプラントの 設計に着手し、2 年後を目途に燃料を作る。実用化できれば世界初で二酸化 炭素(CO2)の排出量抑制に役立つそうである 28。廃棄物処理の技術開発の進 化とともに、廃棄物政策も次第に変化していくものと期待できる。. 60.

(27) 奈良県の廃棄物問題. 注. 1 奈良県ホームページ(奈良県の推計人口調査)を参照。 2 奈良県ホームページ(平成 24 年度奈良県版 GDP 統計奈良県県民経済計算)を 参照。 3 奈良県ホームページ(平成 25 年工業統計調査結果(確報) (奈良県分) )を参照。 4 国土交通省ホームページ( 「建設工事施工統計調査報告(平成 22 年度実績) 」の 都道府県別元請完成工事高)を参照。 5 燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、紙くず、木くず、 繊維くず、動植物性残さ、動物系固形不要物、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・ コンクリートくずおよび陶磁器くず、鉱さい、工作物の新築・改築または除 去に伴って生じたコンクリートの破片その他これに類する不要物(がれき類 と略称される) 、動物のふん尿、動物の死体、ばいじん、上記産業廃棄物を処 分するために処理したもの(政令第 2 条第 13 号廃棄物ともいう)の 20 種類で ある。 6 埼玉県では、下水汚泥から固形燃料を生成する取り組みを始めた。従来焼却 処分していた下水汚泥を蒸し焼きにして固形燃料として活用することで、焼 却灰の減量化や温室効果ガス排出量の削減を期待できる(日報ビジネス(2015) 『月刊廃棄物』第 41 巻第 5 号、88 頁) 。 7 奈良県(2013)84 頁。 8 武蔵野市の事例は、日報ビジネス(2015) 『月刊廃棄物』第 41 巻第 1 号、25 頁 を参照。 9 奈良県(2013)1 頁。 10 奈良県(2013)2 頁。 11 廃棄物処理法では 1,000 トン / 年以上(特別管理産業廃棄物 50 トン / 年以上) を排出する事業者に産業廃棄物処理計画及び実施状況の報告が義務付けられ ているが、奈良県は、指導要綱に基づき 500 トン以上、資本金 4,000 万円以上 の建設業者、許可病床数 150 床以上の事業者を対象に自主的な取り組みを促 進(奈良県(2015a)2 頁) 。 12 奈良県(2015b)参照。 13 平成 17 年度 : 廃竹材を壁材として再利用するための研究開発(製品化・販売) 、 平成 18 年度 : 木くずの不燃集成材化に関する技術開発(製品化・販売) 、平成 19 年度 : 繊維くずの樹脂成形製品化(カーテンフック) (製品化・販売) 、平成 20 年度 : 廃ポリエステル生地の製造工程の廃棄物削減(実用化) 、廃骨材の再 生利用に関する研究開発(製品化・販売) 、平成 21 年度 : 複写機用トナーの再 利用技術(製品化・販売) 、柿加工廃棄物による商品開発(開発)の実績が挙 げられる(奈良県(2015a)4 〜 5 頁) 。 14 各研究機関では複数の研究開発例があるが、最新の事例のみを取り上げた(奈 良県(2015a)5 頁) 。 地域創造学研究. 61.

(28) 論文 15 電子マニフェストは、IT 化のメリットである「情報の共有」と「情報伝達の 効率化」を活用して、排出事業者、収集運搬業者、処分業者の情報管理の合 理化を推進するシステムであり、さらに、情報の偽造がしにくいため、都道 府県等における廃棄物処理の監視業務の合理化や不適正処理の原因者究明の 迅速化に役立つなどのメリットがあり、不法投棄の防止に導入が進んでいる。 従来の紙マニフェストに比べ、委託廃棄物の処理状況が即時に把握できるこ とや、マニフェストの保存が必要なくなること、登録漏れ(記載漏れ)が防止 できることなどの特徴がある。電子マニフェストの利用件数は平成 23 年度末 で総マニフェスト件数の約 25% となり、急速に電子化率が増加している(環 境省監修(2012)17 頁) 。 16 奈良県産業廃棄物協会、一般廃棄物事業協同組合、奈良県建設業協会、奈良 県解体工事業協会、奈良県トラック協会、奈良県タクシー協会、奈良県農業 協同組合、奈良県森林組合連合会、奈良県銀行協会、日本新聞販売協会奈良 県支部の 10 団体(奈良県(2015a)9 頁) 。 17 奈良県産業廃棄物協会、一般廃棄物事業協同組合、奈良県建設業協会、奈良 県解体工事業協会(奈良県(2015a)14 頁) 。 18 (排出量 446 千トン−再生利用量 113 千トン)× 0.138(焼却による焼却灰生成 率)= 46 千トン(奈良県(2013)7 頁) 。 19 使用済みの小型家電のリサイクル促進について、奈良県(2015a)3 頁を引用 した。 20 「奈良モデル・プロジェクト会議」の活動内容について、奈良県(2015a)3 頁 を引用した。 21 環境省ホームページ(産業廃棄物の不法投棄の状況(平成 25 年度末) )を参照。 22 環境省ホームページ( 「産業廃棄物の不法投棄等の状況(平成 25 年度) 」の不 法投棄等の開始時期と支障の状況(残存事案・平成 25 年度末時点) )を参照。 23 環境省ホームページ( 「産業廃棄物の不法投棄等の状況(平成 25 年度) 」の不 法投棄等廃棄物の種類別残存件数及び残存量(平成 25 年度末時点) )を参照。 24 「特定産業廃棄物に起因する支障の除去等に関する特別措置法(平成 15 年法律 第 98 号) 」は平成 24 年度末までの時限立法として制定された。平成 24 年 8 月 10 日に改正法案が成立して、平成 34 年度末までの 10 年間の期間延長がなさ れた。 25 豊島事件については現地に長年関わってきた堀畑(2006)他多数の論文に詳 しい。青森・岩手県境については、岩手県職員の津軽石・千葉(2003)以外 にも論文や講演など多数の機会に岩手県の取り組みを紹介した。髙島(2009) で両事例を取り上げた。 26 日報ビジネス(2015) 『月刊廃棄物』第 41 巻第 3 号、85 頁。 27 大阪市と木津川市の「ふれあい収集」の事例は、日報ビジネス(2015) 『月刊 廃棄物』第 41 巻第 4 号、18 頁を参照した。 62.

(29) 奈良県の廃棄物問題 28 日本経済新聞 2015 年 8 月 6 日の記事による。. 参考文献. 尾上雅典(2008) 『最新産廃処理の基本と仕組みがよくわかる本』秀和システム。 環境省監修・公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団編(2012) 『誰でもわか る日本の産業廃棄物 改訂 5 版』大成出版社。 環境省ホームページ(2015 年 10 月 1 日閲覧) http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=23583&hou_id=17550 (産業廃棄物の不法投棄等の状況(平成 24 年度末)について) http://www.env.go.jp/press/files/jp/26601.pdf (産業廃棄物の不法投棄等の状況(平成 25 年度末)について) 国土交通省ホームページ(2015 年 10 月 1 日閲覧) http://www.mlit.go.jp/common/000205209.pdf (建設工事施工統計調査報告(平成 22 年度実績) ) http://www.mlit.go.jp/common/001083908.pdf ) (建設工事施工統計調査報告(平成 25 年度実績) 株式会社ジェネス(2006) 『図解 産業廃棄物処理がわかる本』日本実業出版社。 総務省ホームページ(2015 年 10 月 1 日閲覧) http://www.stat.go.jp/data/topics/topi721.htm (高齢者の人口) http://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/201509.pdf (人口推計) 「香川県豊島と青森・岩手県境不法投棄事件」畑明郎・杉本裕 髙島邦子(2009) 明編著『廃棄物列島・日本―深刻化する廃棄物問題と政策提言―』世界思想社, 4-22 頁。 津軽石昭彦・千葉実(2003) 『青森・岩手県境産業廃棄物不法投棄事件』第一法 規出版。 奈良県(2013) 『新奈良県廃棄物処理計画』 。 ―――(2015a) 『新奈良県廃棄物処理計画 事業進捗概要』 。 ―――(2015b) 『奈良県リサイクル認定製品』 。 奈良県ホームページ(2015 年 10 月 1 日閲覧) http://www.pref.nara.jp/secure/115539/h26gaiyou-2.pdf (奈良県の推計人口調査). http://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=34374 (奈良県の年齢別人口調査) http://www.pref.nara.jp/secure/32359/h24_gaiyoubann.pdf (平成 24 年度奈良県版 GDP 統計(県民経済計算)について概要版) http://www.pref.nara.jp/secure/8522/h25kougyou_kaku_gaiyou.pdf 地域創造学研究. 63.

(30) 論文 (平成 25 年工業統計調査結果(確報) (奈良県分) ) http://www.pref.nara.jp/secure/27297/honnpenn.pdf (平成 23 年度奈良県廃棄物実態調査報告書(平成 22 年度実績) ) http://www.pref.nara.jp/secure/25836/honpen.pdf (奈良県の一般廃棄物処理事業の概要(平成 22 年度版本編) ) http://www.pref.nara.jp/secure/25836/siryohen.pdf (奈良県の一般廃棄物処理事業の概要(平成 22 年度版資料編) ) http://www.pref.nara.jp/secure/25836/24-0.pdf (奈良県の一般廃棄物処理事業の概要(平成 24 年度版) ) 日報ビジネス(2015a) 『月刊廃棄物』第 41 巻第 1 号。 ――――――(2015b) 『月刊廃棄物』第 41 巻第 3 号。 ――――――(2015c) 『月刊廃棄物』第 41 巻第 4 号。 ――――――(2015d) 『月刊廃棄物』第 41 巻第 5 号。 日本経済新聞夕刊 2015 年 8 月 6 日。 堀畑まなみ(2006) 「産業廃棄物の不法投棄と地域再生−香川県豊島の事例から −」礒野弥生・除本理史編著『地域と環境政策−環境再生と「持続可能な社 会」をめざして−』勁草書房, 147-176 頁。 牧谷邦昭(2007) 「産業廃棄物の不法投棄等の現状と対策の動向」 『廃棄物学会誌』 第 18 巻第 2 号, 71-76 頁。 宮﨑文雄(2009) 「衛生監視と立入検査強化で不法投棄の未然防止へ」 『いんだす と』第 24 巻第 12 号 ,30-35 頁。. 64.

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