0 10 20 30 40 50 -200 -150 -100 -50 0 50 100 150 200 最大応答相対変位 バラストのみ:-188.0mm マクラギ3本: 150.8mm マクラギ6本: 117.1mm 橋台 -免震 部相対 変位 (m m) time(sec) 加振方向 : 線路方向 L2地震動スペクトルⅡ(max.749.6gal) バラストのみ(レール・マクラギ無し) マクラギ3本(レールバネ固定) マクラギ6本(レールバネ固定) 図-3 振動台実験結果 C-18 バラスト軌道の鉄道免震構造化に関する振動台実験 工学研究科 土木システム工学専攻 ○家村浩和,川村崇成 JR 東海 岩田秀治 (財)鉄道総合技術研究所 池田 学 1.はじめに 本研究は,鉄道構造物の本格的な免震設計法の確立を 図るため,昨年度に実施できなかった実験ケースを行い, 実用化・深度化を図ることを目的としたものである. 鉄道免震構造の目標耐震性能は,L1 地震時には列車走 行性を保障し,L2 地震時でも軽微な損傷に止め,地震後 の早期に復旧可能な合理的な構造系を目指すものである. 2.バラスト軌道-免震構造の動的相互作用の振動台実験 (1) 実験目的.概要 鉄道免震構造化には,①常時・L1 地震時における列車 走行安定性の確保と,②地震時の軌道拘束力の影響のメ カニズムの解明が必要である.特に,軌道構造の動的挙 動は,図-1に示すように,その拘束力により地震時の構 造物の振動数や応答変位に影響を及ぼし,正確な耐震性 能の評価を左右させるものである. 昨年度は,軌道構造の拘束力と免震橋の相互作用の基 本的メカニズムの検証を行い,その拘束力は,摩擦モデ ルに置換できることを見出した. なお,そのメカニズムは,速度依存性,摩擦依存性な どの影響が大きく,静的な載荷実験では検証不可能なこ とも多いため,地震動を直接入力できる振動台実験装置 を用いている. (2) 実験ケースおよび結果 本年度は,①マクラギ本数の影響(マクラギ 3~6 本上 載),②上部工の慣性力・振動数の相違の影響,③橋軸直 角方向の挙動の確認に着目し,図-2に示す試験体を用い た. 実験は,軌道の有無,レール本数・固定条件,免震支 承などを変え,約 200 ケース行い,軌道拘束力と免震構 造物の相互作用を確認している. 図-3は,L2 地震動入力時(鉄道用想定地震 L2-Ⅱ基盤 波 G1:max.749.6gal)の橋台部と免震部との相対応答変 位を示す.各々の応答変位の差が,軌道構造の有無およ びマクラギ本数による影響を示している. 3.今後について 本実験の成果から,非線形動的解析に用いるバラスト 軌道-構造系の相互作用モデルを再検討し,実橋梁を想 定したモデルにおいて橋軸方向および橋軸直角方向の応 答解析手法の構築を行う予定である. 理想的な鉄道橋の免震構造化には,軌道構造の影響を 含めて,まだ解明しなくてはならない課題も多い.既存 構造物の免震化(レトロフィット)や鉄道用の新型免震 装置の開発など研究・検討を重ね,鉄道構造物の耐震性 能の向上・高性能化に努める予定である. 道路橋 免震支承 免震支承 鉄道橋 慣性力 慣性力 応答変位に相違 慣性力 慣性力 図-1 鉄道免震構造の軌道の影響 軌道拘束力 鋼製スラブ板 (免震橋部) 橋台想定部 スライド板 バラスト軌道 マクラギ 6 本 図-2 鉄道免震構造の試験体
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