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インドネシアの農家における農業技術・経済情報の普及 : ジャワ島における実態調査結果の比較 [Farmers’ Knowledge Situation Concerning Farming in Indonesia : A Comparative Study of Farm Management Surveys in Java]

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(1)

東南 アジア研究 12巻4号 1975年3月

イン ドネシアの農家 におけ る農業技術 ・経済 情報 の普 及1

'

-

ジ ャ ワ島 に お け る実 態 調 査結 果

の比較-西

行 *

Far mers'Knowledge Situation Concerning Farming in Indonesia

-

A

Comparative Study ofFarm M anagementSurveysin

Java-by

HiroyukiNISHIMURA

Thisstudyisbasedonthesurveyresultswhich were conductedin Javafrom themiddleofAugusttotheendofSeptember,1973.

Threedistrictsselectedforthosesurveysareasfollows:

(1) KabupatenMalang,wherehorticultureandfruit-farmingareprevailing. The numberofsamplefarmsis85.

(2) KabupatenGunungKidul,where agriculturalproductivity islow duetothe poorlandandlackofcapital. Thenumberofsamplefarmsis30,andthey arelocatednearWonosari.

(3) Kabupaten Bogor,where relatively good conditionsfor farming exist. In addition,thisareaisadesirablelocationforgettingnew informationconcernlng farm practices. Thenumberofsamplefarmsis40.

Thepurposeofthisstudyistoknow farmers'knowledge situation concernlng farm practicesandchanglngeconomic,social,andinstitutionalconditions. Although thisisapilotstudy,stillitshowsussomeimportantaspectsoffarmers'information structurein the managerialprocesses. Itmay be usefulto find some waysby whichagriculturalextensionservicesand/orothergovernmentalworksexerteffective influenceonfarmers. Finally,itwouldoffersomesuggestionsabouthow tosupply new knowledgetothefarmersandclarifytherelationshipofthefarmers'managerial processestothetechnologlCaladvance.

*京都大学農学部農林経済学教室 1) この研究をお こな うにあた り,調 査費の一部を京都大学東南 アジア研究 セ ンターか ら受けた。 研究の 機会を与 え られた市村真一所長,本岡武教授,な らびに中部 ジ ャワにおいて調査遂行上 の便宜 を与えて 下 さった東南 アジア研究 セ ンタ-の 「熱帯 の 自然環境 と農民 の対応に関す る研究」 調査班 の諸氏に御礼 申 し上げたい。 なお現地においては, 調査 と研究の上 で, イ ン ドネシア学術協会, 国立社会経済研究 所,農業省農業改良普及局な らびに現地 当局 (ボ ゴール, ウォノサ リ, マ ラン), ボ ゴール とマ ランの 農業高校 , ガジャマダ大学 (ジ ョクジ ャカル タ) の各機関か ら与 え られた協 力に対 して感謝 の意を表わ したい。 458

(2)

西村 :イン ドネ5'アの農家における農業技術 ・経済情報の普及

じ め に

東南 アジアの開発途上国において,農業生産を向上 し, 食糧増産 と輸 出農業 の振 興を 目的 と した開発援助をお こな うにあた り,そ の効果的な戦略をめ ぐって, さまざまな検討がな され て きた。)例えば稲の高収

量・

[

'

l

掃射 )普及が どうい -)た条件の もとでお こなわれ, それは どこまで 自 力でお こなえるものか,あ るいは現在以上の効果を期待す るとすれば どうすjlば よいか とい っ た問題がそれであ る。 新

種の導入について も, それ 自体が新 しい技術であ るだけでな く,そ の効果を十分 発揮 させ るための一連の技術の定着可能性, さ らに具体的技術に関す る情 報が吸 収 され る過程を見極め ることが重 要であ る。 この よ うな新技術の定着過程 においては,それを 受け入れ る側の農民の生清基盤や教育水準,生産条件な どに よって も, 異 な った効果が生みだ され るか らであ る。 本論はイ ン ドネ シアの県民が もつ経営問題 と, 新 しい技術 と農業情報が どの よ うに農民に よ って受け入れ られ るかを事 例的に と りあげた調査研究であ る。 す なわち,農民が もつ情報の源 泉 と形態,新 しい技術的,経済的知識の普及 ・伝播 の担 い手, 情報 の伝達方法に関す る実態の 把握 をお こな うことを 目的 とす る。 調査地 はイ ン ドネ シアの ジャワ島東部のマ ラン

(

Ma

l

a

ng)

, 中部の南側 にあ るジョクジ ャカ ル タ特別区の グ ヌソ ・キ ドゥ-ル

(

GunungKi

du

l),西部のボ ゴ-ル

(

Bo

gor

)

3

(

Ka

bu一

pat

e

n)

を選び,それぞれ

1

カ所ずつの調査地 を設定 し,

1

9

7

3

7

月か ら

1

1月にかけ て農村調 査をお こな った。 調査対象地はそれぞれ の地域の農業条件を典型的に表わ してい る地区で, 調査農家 も平均的 な農家を選ぶ よ うにつ とめたが,結果的には比較的優れた経営能力を もち, 良好な経営成果 を 生 んでい る農家が 選ばれた よ うであ る。 調査では直接的な 聞 き取 り調査を お こなった ところ と,農業改良普及所 お よび農業高校 の協力を得 て聞 き取 りを した ところがあ る。 調査項 目は (1)農民が もつ農業経営運営上の問題, (2)技術的,経済的情報の源泉 と入 手方法, (3)新技術の導 入に対す る農民の反応, (4)農業 生産あ るいは収益の向上 に対 し ての農民の態度, (5)現在営んでい る自分の経営についての見通 し, (6)農民が もつ教育 歴 と経験 (盤外就業 の経験 を含む) とい った諸側面に重点を置 いて調査項 目を設けた。

1

農業 に関す る技術 ・経済情報 と農民の経営者機能 戦後の経済 発展において, 技術進歩 な らびに技 術情報の分野 の拡 大 と進歩は著 しい。低い生 産力水準 にあ る伝統的な盛業 を変革 し, 農業生産を増大す るためには,限 られた資源 の利用か らの生産性の向上をはか らねば な らず, そのためには新 しい生産要素の利用 または投入量 の増 大,肥培

理 と農作 業方法の改良 (機械の利用, 適期作業方法の導入,労働投入方法の改良な 459

(3)

東南 アジア研 究 12巻4号 ど), 生産組織の変化が闘 妾的な課題 とな る。 しか しなが らこれ らの新技術 と技術 な らびに経 済情報は,受け入れ る農民が 低い知識水準ない し教育水準 におかれ てい るな ら,農民 自らが工 夫 して新技術を導入 した り, 改良す る機 会 と能力に欠け るため,真に有効な技術 とはな りえな い

。慣

習的な農業生産の過程 に

品種が導 入 され, それに よってた とえ一時的に高い収量 な り収益が見込 まれ よ うとも, 個別経営内部で技術が安定 しなければ永続的に普及 しないであ ろ う。 農業経

を運営す る農民が 新

い技術 ・経済情報を吸収 して, 具体的に採用す るまでの 過程は経営者機能 と名づけ られ てい る。 この経営者機能の改善な くしては新技術の導入 ・定着 は望みえない。 広義の技術には,

定の方式に従 って財の

合をお こない具体「佃こ生産物 をつ くり出す技術 と, 無形の知識あ るいは 情報 とい う意味が含 まれ る。 前者 には育種学, あ るいは工学的な技 術,後者 には改良 され た新 しい円材, 機共,施設,な どの賢本財その もC刊 こついての知識 とそ れ らの組み合わせ方, さ らに 生産要素の投入の仕方, 経済的運用な どに 関す る知識が含 まれ る。 農業技術 の内容は生産条件 と生産の全行程 について次の よ うに区分で きる。 (1)農業 を営 む上での 生産基盤の整(掛-

蘭 ・排水な どの 土地改 良, 圃場整備, (2)育種 ・育 苗, 肥 料, 農薬, 農機具の改 良 (新 しい

種類

の導入を含む) とそれ らの利用法,

(3)

生産物の収 穫,調整,加工,運搬 に関す る施設 と技術, (4)生産技術の組み合わせ,経営方法 (経営者 能 力を改善す る知識内容 を含 む)

,

生産組織 をつ くり,運用す る技術, (5)生産技術 と経営, 苗場,価格 な どに関す る経済的知識を普及 ・伝 達す る制度 と組織 (行政 的な らびに私経済的な 組織)。本論が対象 とす る技術には以上の よ うな内容が含 まれ る。 経営者 の果たす中心的な機能は 意思決定 とい うことにあ る。2)意思決定は農業 において, 生 産財 と労働 の投入計画,技術 の採用 と組織化, さらに調 整 とい う役割 を内容に もつ。 農業 の経 営者は労働者 として働 き,他の家族構成 員 と

]

f

封‖労働者を監督 し, 経営要素の利用 と組織化 を 含み,生産要素投入 と生産物 を産 出す る生産過 程を

管理

しなけ/れば な らない。 時間の経過 と共 に,絶えず意思決定 に必要な情報を収 集 し,実行のための計画を立案 し, あ る計画案 の選択, そ して実行 とい う過程 が存在す る。意思決定については経営者はその実行の責任を負 う。 農民 の新技術導入 と技術 ・経済情報に対す る反応は 思考の様式 と行動の形態に反映 され る。 一般に経営者のお こな う決定行為について 機能 を 次の よ うに 区分 して 考え ることがで きる。 (1)農家は所得を得 る 目的を もって生産行為をお こな う。 しか し, 消費行動をお こな う主体 で もあ るか ら,生産活 動におけ る経営 目標 を遂行す る場合 であ って も, 時には生活 のために必 要 とされ る非経済的要因に よ り経営 目標は影響を受け ることがあ る。 経

活動におけ る目標は 単 一 目 標であ る必要はな く, 複合化 された 目標であ ることもあ り, 時間の経過 と 共に変化す 2) 西村博行 「農家の期待形成と生産規模の変動

『農業経済研究』39-4,1968年3月,p.149を参照。 460

(4)

西村 :イ ン ドネシアの農家 におけ る農業技術 ・経済情 報の普及 る。 しか しあ る経済行動にはなん らか の形 の El翠 が なけ抽 fな らない。 (2)経営者が お こなl う行 動におい て, まず 事実 の観 察が お こなわれ る。 すべ ての現 象は経営者 が もつ価値尺度 に よ って判断 され, あ る信条に もとづい た行動 とい うこ とがで きる。 従 って事実 の観察は この 日的 意識 の もとで とられ る

偵尺度一- -そ れは主 体の もつ 知識

準 , 利用で きる情 報の種類 と量 に よって規制 され る- にお いて行 動の ための観察が な され る。 (3)現状 の判断 と,問 題点の 明示, さ らには 問題解決に対す る態度 には分析 が重 要な役割 を もつ。 分析 方法は 日的に よ り指 向 され る。 (4)

題 を解 決す るため には,制約 条件 を明確に し, 利 用可能 な資源 の利用方法 と,主体が使 え る生産

法 の選択 を しなければ な らない。 そ して 目標 を達成す るための佳替寒 を壁些す ることにな る。 この代替案 は実行 の難 易, その実行が もた らす 波及効果 を予想 した上 で, 主体の価値 判断につ い て代替案採 用の順位づけがお こなわれ るO (5)順位がつけ られ た 案 の うち,最終 的に と りあげ られ た案 の選択 ・実施 には_艶 亘が ともな う。 決意は現在 までの経 験, 現状 におけ る境 遇 (年齢,家族構 成, 周 囲の環境 と社 会 ・経済的 な諸 条件),問題解 決意 欲 な どに よ り影 響 され る。 こ うして期待形成がお こなわれ るが,その進路 と実 行に至 るまでの 経過 の遅速 だけ でな く, 計画が実 施 され る 確 率 もまた こ うい った 諸 要因に よ り左右 され る。 (6)頭 の中で観念的に措かれ た案 は実年 に移 され る。 実行 を しよ うと決 意 され た計画案 を実 際 に行 動に 移すか どうか とい うこと,決 意か ら実才再こ至 るまでの時

の長 さ,実行 に移す ため の最有利 な条件 の選択 な どとい った ことは 全 く偶然的に生ず る ことではな く,基 本的には経営 者 の先天 的な らびに後天的に培 われ て きた 能力 とみ なす ことがで きる。 (7)経 営行動に関 し ては不確実性 を 予測 し, 危険 負担をお こな って実行 した結果 につ いて責任 を とることは経 営者 の重 要な職能 であ る。 以上は,現実 に営 まれ る 農業経営活 動の決定 行為 の過程 の と らえ方であ る。 こ うい った生産 行 動は,個人 と集団の どち らについて も, 自然環境 ,民族性,宗教,所 得水準,家族 構成 な ど に よって様 々に影響を受け, 異 な った現 われ方 をす る

。個

々の農家 の行動 は地域 的,集団的に みた場合,社 会的にあ る量 的な 集 団の行 動様式 と量的な変化 と して現 われ る。 以下 の調査 報告 は,異 な った 自然的, 社 会 ・経折 的条件 の もとにあ る農民 の行 動様 式 と技 術情 報の普及過程を 概括 的に と らえ よ うと した一 つの試みにはか な らない。

l

調査地域 の概 況 ジ ャワ島は行政 的には苗 那 ジ ャカル タをのぞ くと, 東 都,中部,西都, 中部 の南に 占め るジ ョクジ ャカル タ特

区に区分 され る。 調査地 は東部 ジ ャワでは マ ラ ン典 の マ ラ ン (Malang), ジ ョクジ ャカル タ特別区では グヌソ ・キ ドゥール県 の ウォノサ リ(W onosari)近 く, 西部 ジ ャ ワでは ボ ゴ-ル県の ボ ゴ-ル (B()gor) を選 んで い る。 それ ぞれ の地域 と各県におけ る普通作 物の収穫 面積, 総生産量 な らびにha当 り生産量 が 表1か ら表 4までの 各表 に示 され てい る。 461

(5)

東南 アジア研 究 12巻4号 ジ ャカル タ・

図1

・印は調査地 表 1 主要作物の収

面積 と生産量

(

1971

年)

インドネシア全土 i ジ ャ ワ 東 部 生産 量 産差違桓 積 ジョクジ ャカルタ 特別 区 稲 (滞冊 E 6,78

3

1

224,356:、

3

3

;

1,107; 39

,

3

1

2

; 3・6 稲 (非滞概) 稲 (計)

F

E トウモロコシE 2,61

6

r

26,315'

1

.

0

1,161; ll

,

2

2

6

キ ャッサバ サ ツマイモ 落花生 ・ 68i 1

,

2

8

0

E

l _∈ 1,382i100,417E

7

3

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4叫 28

,

4

6

5

34

7

E21,537:

6

.

2

64 375. 2,802

0

.

8

大 豆 1 666 4,753 ,

0

.7F r 【 3 8 1 3 7 3

,

3

2

4

9

9

7

9 5 0 3 2 7 1 3 1 6 5 0 88 3,080ミ 3.

5

1 9 8 0 2 1 5 2 3 6 2 2 1 ジ ャ ワ

西

部 面 積 年産 量 L

h

a当 り 生産量 1.53949.389i 3.2 194】2.757 1.4 注

:

1

)

単位 :面積は1,000ha,生産量は

1

0

0to n ,

h

a

当り生産量は ton 。

2

) SiatisiikIndonesia1970-71. 稲 作 ほ どの地 帯 で も基 幹作 目であ る。 統計 で示 され た生 産性 と収益性 では,東 部 におけ る収量 が最 も高 いが, 米 の品質 では西部 のほ うが 優 れ てい るため西部 の

ha

当 り生産額 が大 き く,費 用が少 ない ことと相 ま って純 収益 で有 利 な結 果 とな ってい る (表5)0 東 部 ジ ャワにおけ る農家

1

戸 当 り平均耕地 面積 は

0.

7

5

ha

。生 産 され る農作 物の種 類 は多 く, 普 通作 物で は水稲 を 中心 として, トウモ ロ コシ, キ ャ ッサ バ,大 豆,落花生,サ ツマイモな ど を生 産 し, トウモ ロ コシ, キ ャ ッサ バ, 大豆 ,落花生 は輸 出 され る. 雨 が豊 富 で濯 概施設 に恵 まれ た ところで は稲 は年 間2回 ない し, 2.5回作付 け され る ところが あ るが, ジ ャワ島では2 期作 は少 な いほ うに属す る。 特 用作 物 と しては砂糖 きび, ココナ ッツ, ゴム,茶 , コー ヒー, ココアな ども産 出 し, コ- ヒ-, タバ コ, ゴムな どを輸 出す る。 東 部 ジ ャワは高 さ 3千 メー トル級 の 山地 か ら海岸 に まで広 が る沖積 平野 を もち, こ とに マ ラ ン県 は熱帯下 の冷涼 な高地 が あ って, 水稲 のほか, 野菜 と果 樹 も生 産 され てい る。 土地 利用は 集約 的で,水 稲 に続 い て トウモ ロ コシまたは 玉 ネギ, サ ツマイモ, タバ コな どが作 付け られ, 水 が豊 富 な の と土地 条件 が よいため, ジ ャガイ モ, キ ャベ ツ, スイ カ, ミカ ン, リンゴな どの 園芸 作 が最 近 まで伸び て きてい る。 割合 に早 くか ら農産物 の

品生産 がお こなわれ て きた地 帯 であ る。 なお県庁 の所 在地 マ ラ ン市 は ス ラバ ヤ

(

Sur

a

ba

ya)

か ら再

- 9

0km

の ところにあ る農 産物 の集散 都市 であ る。 462

(6)

2

マラン県におけ る主要作物の生産状況 (1967-71年)

\ミキ ÷-㌔-㌔

主 か \、ー

水 三冠

項 目】 収 穫 面 積 (ha) 生 産 量 (ton) ha当 り 生 産 量 (kg)

(雨季) (乾季) トウモ ロコシ 13,799 15,493r 8,677i 田 三 ヤ三サバ .29Z h禦 ハ禦喜 5 8 11 44 6 T3 6 3 1 6 2 1 2 0 9 2 0 2 1313 2 11 1 8 0 4 9 175,029 46,275 15,178 75 2,928 大 豆 4,353 2,558. 2,922 1,638 1,221 2,391… 2 5 5 2 5 5 6 8 0 5 6 6 4 5 3 4 4 1 3 1 0 1 1 6 8 5 1 5 5 9 2 1 0 0 4 4 4 1 3 l.HU 6 3 0 5 9 8 3 0

4

4 6 4 1

1

5 3 3 1 4 1 2 2 7 4 2 1 8 4 5 0 4 5 9 2 5 0 6 0 1 0 8 1 2 2 2 6 5 7 5 7 2 8 5 9 9 6 2 6 6 5 9 1 5 9 1 9 7 5 3 7 8 3 8 5 3 2 1 8 2 0 9 9 2 4 1 8 7 1 1 3 3 6 0 4 6 1 8 5 7 8 0 2 3 2 5 3 6 2 1 6 0 1 1

1

7,601! 6,746r l 大 豆 12,759 19,778 16,144∃ 21,305 25,301. 7,902≡ 9,068 7,822; 8,987. 10,120】 し一部の数字は他の作物統計資料で補正 したO 8 7 0 8 1 9 9 5 9 7 6 4 19 9 7 5 9 3 4 9 1 9 8 7 6 28 7 6 7 1 0 0 4 2 4 3 9 6 3 7 7 6 4 4 9 401 1,755 659・ 696 7,007 8,145 485 422 6 2 4 0 1 6 7 6 2 1 8 0 1 7 4 4 4 1 6 1 4

1

0 0 8

5

4 0 8

7

1 4 1 8 注 :1) マラン県農業改良普及事務所 の資料 よ り引用。ただ 2) ha当 り生産量は計算 した。 3) 他の地域 と比較の便宜上,野菜,果樹,特用 作物な どほ略 した。1971年におけ るそれ ら作物 の作付け面積は次の通 りである。 作 物 種 類 T 水 畑 ジャガイモ ヨ 331ha タバ コ 玉ネギ コシ ョウ 野菜 サ トウキ ビ 9 2 1 0 5 1 5 2 6 2 2 6 3 1 2 12 1 5 723ha 124 209 601 948 477 表3 グヌソ ・キ ドゥ-ル県におけ る主要作物の生産状況 (1968-72年)

モこ

作 目 \-、 年度 「 1968

E

i

OO 収 穫 面 積 (ha)

1

生 産 量 (ton) 1969 5 1970 r 1971 ≡ 1972 f 1968 書1969 ∃ 1970 1 1971 4 9 5 9 7 5 5 6 4 9 6 8 6 8 1 4 4 4 3 3 5 4 5 2 3 2 3 1 2 シ コ バ ロ サ 稲 稲 モ ツ

豆 ウ ヤ

水 陸 ト キ

大 ha当 り 生 産 量 (kg) 4,768. 4,536; 4,7934 4,709; 8,999 6 0 8 0 3 1 4 8 8 2 2 2 1 2 9 0 3 6 8 3 3 4 1 1 4 9 1 8 4 7 1 8 3 8 1 5 2 7 2 7 8 6 5 8 3 2 3 1 1 9 3 2 7 8 6 0 2 6 6 2 0 2 4 9 6 9 7 9 4 3 1 3 1 1 9 8 00 4 27,291 29,420: 9,557【 81,872. 5,250 5,376j 9 3 5 9 6 4 2 6 848. 10,460; 10,765 12,005 2,463 2,065 407:39,589 28,005: 30,816r 806! 雲33喜9

溜 ま

賢7…;……90㌢ 9芸:46;言 380≡ 2,373■ 339【 239j 注 :1) 陸稲は Gogo といわれ る品種で,雨季に栽培 され る。 2) グヌソ ・キ ドゥ-ル農業改良普及所資料。 5 7 4 6 6 4 9 6 2 8 6 2 8 3 2 1 9 9 8 6 2 4 4 6 5 2 3 5 5 7 1 2 3 2 2 2 6 4 5 8 1 1 4 1 8 0 9 1 2 7 1 8 2 2 2 1 6 5 9 6 3 0 0 6 4 0 6 3 3 0 3 6 4 3 2 1 2 忍 苦 ︰ /( J T: 斗 ・y 7 0) 敵 弾 8∩ 故 耳 か 臨 纏 簿 W J ・ 深 事 諒 畜 o) 璃 2 k

(7)

東南 アジア研究 12巻4号 表4 ボ ゴール県 の主要作物生産状況 水 稲 陸 稲 トウモ ロ コ シ′ キ ャ ッサ バ サ ツ マ イ モ 落 花 生 大 豆 生産量,価額,費用 464 5,140 1,825 13,717 5,940 2,664 109 注 :1) ボ ゴール県農業改良普及所資料。 2) 1972年度。 表5 1- クタール当 り稲の生産価敬 と費用 : ∴ _∴ 費 費 子 料 種 肥 農 薬 機 具 費 役畜借入費 水

費 (

萎 岩呂芸E ジ ャ ワ東

ジョク

ャ カル タ 特 別区 3 5 舘 6 0 3 2 1 0 率 oOO 比 1 3 1 額 26 3 3 1 万 6 ..日〓 「 ■・■-6 1 4 5 6 1 8 9 0 0 2 8 0 4 5 4 1 0 1 9 8 3 1 1 5 0 6 3 7 2 9 9 6 8 4 1 5 1 7 1 3 3 6 6 2 8 1 9 3 2 2 2 0 3 4 1 0 1 0 8 9 7 3 7 1 9 1 1 1 270 404 1,729 256 1,445 1,231 租 税 公 課 そ の 他 そ の 琵 ! 2,141908 (ii) L 6・104 1 1 3 0 8 八六 ) 3 5 2 9 7 2 8 3 3 2 8 6 5 3 6 6 2 6 5 4 8 1 7 5 7 2 1 1 1 3 8 5 7 7 2 0 4 6 4 9 3 4 6 8 4 4 0 3 6 6 1 0 0 2 0 2 2 1 3 0 0 1 1.01 0.46 4.28 0.88 2.33 3.07 1.90 6.ll 0.88 14.29 2 2 5 5 8 1 9 3 7 8 7 3 8 2 4 8 5 0 5 8 0 0 1 1 6 9 5 4 5 1 1.23 1,134; 1.85 560 注 :1) 1970-71年度の統計

2) SurveyPerianian1971,BiroPusatStatistik,1972 よ り引用。

100.00 3,452 1,598 2,618 6,917 8,055 1,887 750 ジ ャ ワ西 部 3 1 8 3 81 2 4 6 9 0 2 2 4 9 5 2 7 7 9 5 00 6 6 2 7 9 2 0 2 0 2 7 0 8 9 9 1 8 1 9 0 0 4 0 1 1 1 4 0 9 1,151 2,385 357 2,742 0 ] 0 2 6 8 0 . 8 7 5 2 1 : 256 0.40 1 494! 0.77 1,811! 2.82 1 329. 0.52 1 3,094! 4.82 1 1,456! 2.27 1 1 1,268 1.98 1 714 1.ll 8,926 13.91 l 17.916! 27.94

(8)

西村 :インドネシアの農家における農業技術 ・経済惜報の普及 調 査農家 は水稲作, 野菜作, 果樹作 な どの農家

8

5

戸が選ばれ てい る (表

6)

。 地域 におけ る 農業 の普及活動 と教育水準 は3調査地 の うち, 中位 にあ る といえ る。 平均経営耕地 面積は1.42

ha

であ る。 近年 開畑 され た野菜 な らびに果樹 の栽培地 が含 まれ てい ること,借 り入れ の形 で経 営地 を拡大 した農家があ るので, 規模 は 比較 的大 きい。 調査農家 の うち借入地 を もつ農家は

2

9%

に及 び, 最 も大 きな規模で

3

.

8

ha

を借 り入れ てい る例があ った。家族構 成は

1

戸 当 り平均

5

.

8

人 。農業 の主 た る従事者 は

2

.

5

人 を 占め る。家族 の うち農外 部門へ就業す る者 の数は

34

人,チ なわ ち調査戸数 の

3

分 の 1が何 らか の形 で県外事業 を営むか 自分の農家経済外で 働 い てい る。 ジ ョクジ ャカル タ特別区の グヌン ・キ ドゥ-ル県 は, ジ ョクジ ャカル タ (Y

o

gyaka

r

t

a)

か ら 南東へ

3

0

km

の ところにあ る郡市 ウォノサ リがF中心 とな ってい る。 ここは石灰岩 の台地 で,概 して土地 はやせ てい る。 大 きな河川は少 な く, あ って も台地 を切 り込んだ形 で流れ,そ の まま では利用で きない よ うな 地 形が多 い。

1

年間に

7

カ月間 しか 降雨 はない。 年間雨量 と してほ

1

,

8

0

0mm

か ら

2,

7

0

0mm

までの変動幅があ る。 雨季 には水量 は豊富 だが,雨季 の終わ りにな る と2週 間後 くらいには水が な くな って しま う。 山系があ ま り深 くな く,土壌 の保水能力がわ る く, 植生 も劣 ってい るため であ る。 村 に よっては耕地 の

9

5%

まで 擢 翫設備 のない ところがあ る。 作物に対す る施肥量 は少 な く, 天然 の雨 と地 力 に依存 した農業 を営む。経営規模は1戸 当 り平 均

0.

5

ha

くらい, キ ャ ッサバを 常 食 としてい る ところ も多 く, 農家 の経済状態は良 くな

表6

調査農家のあらまし(1戸当り平均値) 調査地 (県名) 】 マ ラ ン 】 )Ⅷ 十,Lfi.dlLr{..- - ?… 二ジ ・I・り 所属する行政区 調 査 戸 数 A ( .

へタ

ダ .

-ル

)

積 ( 人 ) 家 族 労 働 力 所 借 着 地 入 地 借入地のある戸数 同 上 % 均 大 小 平 最 最 家 族 人 数 農業専従者 1 0 1 3 0 ︻ 5 1 2 2 1 農外事業への就業者数 ; 34 5 3 2 0 8 5 9 ⋮ 1 9 4 8 0 2 2 1 8 5 キドクール ヤカルタ 竺 柑 ー ・ 。。 竺 叩 . 55 0 2 3 ボ ゴ ー ル 西 部 ジ ャ ワ 40 1.21 0.75 1.45 5.00 0.10 14 35 8.1 15 2 3.2 13 25 注 :1) 平均値は該当する農家についての平均値。 2) 農業専従者は主として農業へ従事 した家族員数。 3) 県外事業-の就業者数は家族員の盛業従事者数0 4) 借入地の平均規模は借入地のある農家についての数値O 466

(9)

東 南 アジ ア研 究 12巻4号 い。 ここでの栽培作物 は陸稲, キ ャ ッサ バ, トウモ ロ コシ,大豆な どが多 く,混作あ るいは間 作 の形 で作物生 産がお こなわれ る。す なわ ち

,

雨季 の

1

1月頃か ら陸稲 Gogoを栽培す るか

(4

カ月間), キ ャ ッサ バ (11月か ら7カ月

) と トウモ ロ コシ (11月か ら3カ月間)を

作 の形 で栽培 し,陸稲 の後作 には大豆 (3月か ら3カ月間) または落花生 (3月か ら4カ月間)が栽 培 され る. ほかにサ ツマイモ も導入 され てい る。 圃場 の周 囲は コウ リャンが栽培 され ることも あ る。 作物生産は全 く降

に依存 してお り

,

雨が少 な ぐ こ, た とえ稲 が生 育 しな くと も, キ ャ ッサ バは育つか ら, 全 く収穫 が ない とい う危険 は回避 で きる。 つ ま り

,

雨が少 ない ときは水の 需 要が少 な くてすむ作物が生育す るよ うに危険分散が計 られ てい る。 ここでは ウ ォノサ リか ら9kmジ ョクジ ャカル タ寄 E)の ガデ ィソ村 (Gading)の農家30戸が選 ばれ てい る。 1戸 当 り経 営耕地面積 は0.33ha,最大規模 の農家で1haであ る (表 6)。 借入地 を もつ農家はない。 家族 員は平均

5

.

3

人。 農 外事業- の就 業者 は

1

3

人で, やは り

3

分 の 1の農 家が こ うい った就業者 を もってい る。 西部 ジ ャワは ジ ャワ島では稲 の 二期作が最 も普及 してい るところであ る。 しか し同時に低地 の排水不 良 田 も多 い。 ボ ゴール近辺は ジ ャカル タをは じめ,幾 つか の消費都市を控 え,農産物 の販売では比較的有利 な地位 にあ る。 ボ ゴ-ル県の

r

i

l心は ボ ゴールにあ り,首都 ジ ャカル タか ら54km南の山麓 に位置 してい る。 付近 には2- 3千m級 の山地 があ り, 高度差 があ って,水 量 も豊富であ る。 地 力の良好な ところ もあ って,野菜,果樹 の生産 もお こなわれ る。 早 くか ら 農作物の試験 研究機関や普及機 関が設置 され , 水稲 の

収量 品種は早 い時期 に導 入 され た。普 及教育,農業 の教育機 関 も以前か ら設け られ てお り, 教 育を受け る機会 には恵 まれ てい る。従 ってそ の水準は3調査地域 の うちで最 も高 い。 しか し1戸 当 り平均経営耕地面積規模は0.3ha で小規模農家が 多 く,地域 の60%までの農家 が0.5ha以下 の階層に属す る。 調査農家は ボ ゴール近辺30kmの圏内にあ る40戸が調査対象であ る. 1戸 当 り平均経営耕地 面積は1.45haで,山地寄 りの集落 を選 んだため,比較的 大規模農家が選ばれ てい る。 借入地 を もつ農 家は35%。 家族 員数は1戸当 り平均8.1人, うち農業 の専従者 は3.2人。水稲を 中心 とす る専業農家 と, 野菜 な ど換金作物 を栽培 し,地方 の市場

-

毎日販売 に行 き,帰路 は 日用品を仕 入れ て村-持 ち帰 って 販売す る形 の兼業農家 が含 まれ てい る。 こ うい った農家は調査農家 の 半 分寸こ及 んでい るo

m

調査結果についての概観 と考察3) 1.農民 が営農 におい て当

す る問題 農民 が求め る情報は, まず 当面す る問題 の解決に必 要な知識内容であ るOいずれ の調 査地 に 3) 以下において,図を見やす くするため,%であらわ し,棒グラフで図示 した。その際,比較する地区 の1項 目でも5%以上の比重を占めている場合には 図上で 項 目としてとりあげたが,5%未満の場合 には,図示することを省略 した。それ らの省略 した項 目はそれぞれの図において注の形で記 してある。 ただし,いずれの表においても,最終項 目は 「その他」

,

「なし

J

または 「不明」 とい う回答であるが, 図では省いている0 466

(10)

西村 :イ ン ドネシ アの農 家 にお け る農 業 技 術 ・経 済 情 報 の普及 つ い て も, 営農 面 で農 民 が 当面 してい る 解 決が困難 な問題 は 濃 蘭 と 排水 に関す る問題 であ る (図2)。 この うちで も 大部 分 の農 家 が 耀親水 の不足 と 滞 概施設 の不備 を訴 え て

た . 調査地 の うちで も常時 早ば つ に さ らされ てい る グ ヌ ソ ・キ ド ゥ∼ルではずば ぬけ て水 の 問題 が重要 だ と して指摘 さ れ ていた

(

3

0%)

。 それ ら に関 連 した天候- ことに 年間 と季 節 ご との降水量 の 変 動- が もた らす 作物へ の悪 影響 と,石灰 質 を基 底 とす る不 良土壌 の もた らす 作 物- の悪影響 が 困 った問 題 と して と りあ げ られ てい 図

2

営農において当面している問題

0

20 ∠m r,‖ 1-jIfJ,)さが 幸一たらす悪l閉 まざ三 2

濯潤

・排水の不備 こミ」二塊の不良 G農作物価格が不安定または低い 丁農即F頂 材、肥料、EJi葉など 0)価格 が小 安 定 また は高い 9ゞf金の不兄 10i射也が足 りない Il小 作料 が高す ぎる HH l川)冗 山 -、'ノン m //:/ン・キ ドゥ-ル 「二二コ か トJt' 注 :1) 全項 目12の うち,各農家は重要度の順位をつけて3項 目ずつ選 んでいる。 2) 省略 した項 目 : 4.役畜が うまく利用できない 5.作業内容 が危険またはきびしい 8.雇用労働者の不足 た。 マ ラ ンでは野菜 な らび に果樹 の生 産 が お こなわれ てお り, 生産 資材 の利 用度が高 い ので, これ ら肥料 ,農 薬, そ の他 の諸 資材 の価 格 の値 上 り傾 向が農民 に とって重要 な問題 とな ってい る。 それ と同 じ くらい の重 要度 で, 農 産 物価 格 の水準 が低 く,動 向が不安定 だ とい うこ とに大 きな問題が指摘 され てい た。 ボ ゴールは営農 のため の条件が比較 的恵 まれ てお り,市場地 位 と 新 しい技術導 入 とい う点にお い て有 利 な立場 にあ るか ら, 問題 と しては集約 的農業 をお こな う 図3 農業者が得たいと考えている情報の種類

0

2

0

4

0

6

0

8

0

1PO% 1種苗 2肥 料 3三覧描吐 5家畜 6耕 作方法 8土壌 9潅潤 10資本

(

吊、貸付け) 11肥料 の佃桔 12't:!・産 物榊 汚 ⊂=:=コマ ラン m グヌ ン ・キ トン-ル 」 ..」 ′Ⅰ、_トール 注 :1) 全項 目21の うち,各農家は重要度の順位をつけて5項 目 ずつ選んでいる。 2) 省略 した項 目 : 4.機械 7.自然的災害 13.機械の 価格 14.労働賃金 15.資本利子 16.小作 料 17.農産物価格 18.農政の動向 19.租 税公課 20,社会生活 と行事 上 で の資金不足 とか, 他地域 に 比べ 相対 的に多 く利 用 され てい る肥料,農 薬 な どの諸 資材 の価 格 が高 く,上昇 傾 向にあ る こ と が指摘 され ていた。 これ らに次 いで,濯 親 水 の不足,擢 激 施設 不備, さ らに排 水不 良 の問題が 指摘 され て い た。 農 民 が 当面す る 問 題 に よっ て,得 たい と願 う情報 の 内容は 異 な るが, いずれ の地 区で も共 通 して望 まれ てい るのは肥 料 と 施肥 方法 に関す る情 報 で あ った (図3)L, 新 しい 高収量 品種 の 467

(11)

東南 アジア研究 12巻4号 稲 に関す る情報 も求め られ てお り, ことに農業 開 発 と新品 種 の導 入でお くれ てい るグ ヌソ ・キ ドゥールではそれ が強 く求め られ ていた。 これ に次 いで, どの調査地 において も共 通 して,施 設投 資 も含 めた確概 につ いての情報 が求め られ, これ方 に続 いて て ラ ンや ボ ゴ-ルの よ うに農 業 が比較 的進んだ地帯 では,肥料 の使用が多いため, 肥料価格の動 向につ いて関心が もたれ て い た。肥料は価格が上昇気味であ り, しか も不足が ちであ ることか ら,農民 に とってほ関心が 大 きい。

2.

農業情 報 の種類 と情報源 イ ン ドネ シアでは農 業の技術進 歩 と改 良普及事業 の推進で大 きな影 響 を もた らしてい るのほ どマス ・ゴ トン ・ロヨ ン計画であ る

。1

9

6

5

9

月の クーデ ター後に登場 した ス-ル ト政権は農 業 開発を優 先 させ るにあた って この計画を前面 に 出 して きた。は じめ, ビマス

(

BI

MAS)

計画 は

1

9

6

4

年頃か ら試験的 にお こなわれ,

1

9

6

8

年か ら

7

0

頃 にl

甘I

Lされ るまで, ビマス ・ゴ トソ

・ロヨ

ソ(

BI

MASGot

ongRo

yong)

計画 とい う名の もとで,相互扶 助 と集団指導 体制 に よる 食糧増産を 目指 した。 政府は高収量 の 新 品種 の種子 と肥料, 農薬 を供給 し, 必要 な金融 を与 え,食糧, と くに米 の増産 をはか った。 また新 しい農業技 術を農民 に伝達す る普及事業 に も力 を入れ て きた。 さ らに イ ソマス

(

I

NMAS)

計画 とい う, 内容的には

BI

MAS

と同 じであ るが, 金融 では政府 の低金利 の融 資が な く,

BI

MAS

計画で 自立 で きるよ うにな った農 家に対 してお こな う計画 も付加 され た。 ビマス ・ゴ トン ・ロヨソ計画は肥料の横流 し, 農民 の意 向を反映 し なか った システムの散 に予期 され た効果があが らず,新 しく改善 され た

BI

MAS

計画 に置 き換 え られ た。 この計画では村段階 の金融 を 円滑 にすべ く, 銀 行 と農家 の関係を直接 的 な形 にす る よ うに改善 され てい る

。1

9

7

0

-7

1年 の植付け期 には

BI

MAS/I

NMAS

計画の面積 は

2

0

0

ha

に まで拡大 した.4-その うち

7

0

ha

は新

BI

MAS

,

9

0

ha

は新

I

NMAS

計画に よる 面積 とな っ てい る。この計画を成 功 させ るため に

1

9

7

0

-71

年 には

5

3

8

の村が指定 され ,東部 ジ ャワでは

4

3

1, ジ ョクジ ャカル タ特別区に

3

5

,西部 ジ ャワで

3

9

が含 まれ てい る。5) 稲作 の増産は滞概計画に よって推進 され て きた。過 去

2

カ年

(

1

9

6

9-71

年) に

3

8

ha

が実施 され た

6)イ ン ドネ シア全土 におい て現在

1

7

0

ha

は濃翫 水 田,

7

6

ha

が部分的に擢概 され る 田

,1

3

0

ha

は原始的 な方法で水 が供給 され る田,そ して

1

2

0

ha

は天 水 田であ り,

蘭設備 の 完備は米 の増産に とって最 も重 要な問題 とな ってい る。 これ ら一連の食糧 な らびに輸 出作物を増産す る計画は, 政府 の行政 組織, ことに盛業改良普 及事業 に よ-'て推進 され て きた。 従 って農民 a)もつ 多 くの情報は政府供】係機関か らの影響が認 め られ る。 しか しなが ら農 産物,農業 資材 の取 り引 きに関す る市場は依然 と して限 られ てお り,

4) Banklndonesia,ReborioftheFinqnciqlYear,1970-71,Mar.,1971.p.65. 5) 前掲書,p.66.

(12)
(13)

た 。 農 機 具 に つ い て は 耕 転 と収 穫 用 の簡 単 な農 具 に 依 存 す る営 農 形 態 の た め , 機 械 力 に つ い て の農 民 の反 応 は 鈍 く, 多 くの農 民 は 質 問 に 対 して 答 え に くか っ た よ うで あ った (図

7

)。 し た が って耕 転 用 機 具 , 収 穫 ・調 整 用機 械 に つ い て, ボ ゴ -ル で 相 対【伸 二農 業 改 良 普 及 所 か らの技 術 に 関 す る情 報 が もた らされ る こ とが 目立 って指 摘 され た く ら い が 特 徴 で あ る。 自然 的 災 害 に つ い て は (図 8), 大 雨 , 洪 水 , 異 常 乾 燥 な どが あ るが , 強 風 に よ る書 も時 に は 発 生 す る。 こ うい -)た 自然 的 な 災害 に つ い て は , ボ ゴール で は ラ ジ オ放 送 に よ る情 報 の提 供 (25%), 次 い で 農 業 改 良 普 及 所 や 地 方 行 政 機 関 に よ る情 報 提供 (各20%)が あ る, と農 民 は 答 え て い る。 しか し グ ヌ ソ ・ キ ドゥール で は 農 業 改 良普 及 所 か らの情 報 (24%)の ほ か に, 両 親 あ るい は 祖 父 母 , 親 戚 な ど の情 報 とか , 先 祖 伝 来 , 両 親 に 教 え られ た経 験 に 基 づ い て わ か る (13%)とい った 回 答 が あ -) た 。 この ほ か , ち-)ば ら 自分 の 観 察 とか 試 行 錯 誤 を 通 じて経 験 的 に 災害 防 LLに つ とめ た り, 莱 害 対 策 を た て て い る とい った答 もあ -〕た (13%)。 グ ヌ ソ ・キ 470 束南 アジア研 究 12巻 4号 図

6

農薬に関す る技術的情報の源泉

(

)

・iH 川 (一日 H(- 1州(,I,(// 1宣朕 2jL一人、)HtLr勘)))\凄 7農凱/IIL1,T,IP.;]之TIJl l']伸.jjl榔 †JJ

注 :

1) 全項 目15の うち,各農家は重要度の順位をつけて1項 目ず つ選んでい る。 2) 省略 した項 目 : 3.新聞,雑誌 4.放送 5.モデル農 場 (開場) 6.農業試験場 8.小学校,中学校, 普通高校 9.農業高校 10.商社な どのサー ビ スjTl_当者 11.仲買人その他中間業者 13.醍 行 14.自分の観察,工夫 (試行錯誤) 図7 機械に関す る技術的情報の源泉 H 20 4L) ()() ht) 1()0% 1家族 2友人、近 隣 の 人遁 7農 業改 良 普及所 12地 方政伸 ⊂==コ-、■ ・: 巳=:三コ ソ ス ン .キドゥ - ル ⊂二二二コ ;I((- )i, 注 :1) 全項 目15の うち,各農家は憂要度の順位をつけて1項 目ず つ選んでい る。 2) 省略 した項 目 : 3.新聞 ・雑誌 4.放送 5.モデル農 場 (圃場) 6.農業試験場 8.小学校,中学校, 普通高校 9,農業高校 10.商社な どのサ∼ ビ ス担当者 11.仲買人,その他中間業者 13.銀 行 14.自分の観察,工夫 (試行錯誤) I: 図

8

自然的災害に関す る技術的情報の源泉 () 2H LIH (山 lノ1-:族 !I:.:l'、!二 丁農勘/I点け/か .J「 12地 )Jlr/川 j llE'(/J、し7)組寮

l二); 日日 1日0%

l

-

1

-

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:

1

/

I

r

-

2

JLトトL,-JL/ 注 :1) 全項 目15の うち,各農家は重要度の順位をつけて1項 目ず つ選 んでいる。 2) 省略 した項 目 : 2.友人,近隣の人達 3.新聞,雅誌o 5.モデル農場 (圃場) 6.農業試験場 8.小学 校,中学校,普通高校 9.農業高校 10.商社 な どのサー ビス担当者 11.仲買人,その他中間 業者 13.銀行

(14)

西村 :インドネシアの庖家における農業技術 ・経酎 アナ報の普及 ドゥ-ルで は常 時草 ばつに よる被害が 発生 してい るが, 1963年の異 常

早ば

つ の際には野ねず み の害も重な って深刻 な食糧難 に陥 -'た こと が経験 されていた 。 濯概 と排 水方 法の技術的情報につい ては (図9 ), マランで は治

, 農業振 興につ いて の政府 の努力が あ るため,_主た る情報源は地 方 行政 機関 とい う 場合が多か /)た

(

46%)。 自分 の圃場近 くでは ,祖父母,両親 (20%)あ る い は 自分の経験

(

9%)に よ-)て,小 規模擢概 施設,導水路 の建設 な どに関す る技術情報 を得 ていた。 また農 業

良普及 所 か らの情報 とい う 回答も13% と大 きい。 グヌソ ・ キ ドゥールでは こ うい -)上情 報 図9

鶴 と排水の方法に関す る技術的情事艮の源泉 日 ソ日 日) In Hり l川)'jl, 1'b:抹 i/jl/\、闇 恥/)人は lト.二■/・: 7農勘

'

/

良沖役所 i2地ノjl勘 (■J二 11l′f'/((')机隼 、

J

'_)i L・・・1、′// 孤 //1/ \ E - JL E二二二コJL I ll 注 :1) 全項 目15の うち,各農家は重要度の昭位をつけて1項 目ず つ選んでいる。 2) 省略 した項 目 : 3.新聞,雑誌 5.モデル農場(圃場) 6.鷺業試験場 8.小学校, 中学校,普 通 高校 9.農業 高校 10.商社な どのサービス担当者 11.仲買人,その他中間業者 13.銀行 が与 え られ る機 会 が無 く, 農 民 はわず か に祖 父母,親 た ちか らの経 験 を うけ つ いで い るのに過 ぎな い よ うで あ る。 ボ ゴ-ルでは 農業 改 良普及 所 (32%), 次 いで地 方行政 機

(25%)に依 存 す る こ とが大 き く, 近 隣 の農 家 か らの情 報 に も少 なか らず頼 って いた (15%)O 調 査地 で は

PB-5

,

PB-8

とい った

I

RRI

系 の高収 量 品種 が導 入 され て い る。 短 程で早 熟 , そ して肥 料 の多投 に耐 え, 日長 変 化 に反 応 しな い この高収 謎.品種 は , 多収 量で あ るか らと い って肥 料 を多 く与 えjM よそ の普及 が拡 大す るわ け で もないo 病 虫害 に対 して弱 い この稲 は こ とに 適 切な肥培 管理 が 必 要で , 適度 の水 を要 求す るo従 って 水 利体 系 の整備 ,す なわ ち濃 蘭 施 設 が不 可 欠 に な

-

て くるし)稲

島収 最を期 待 すれ ば す るほ ど, 水 の管

計 画 は 整備 され なけれ ば な らない。地 域 に よりて水 の供給 施設 にか な りの差 が あ り, 雨季 です ら稲 [/打こ必 要な水 を 保 て ない と ころが あ るO グ ヌ ソ ・キ ドゥ-ル の よ うに陸 稲 の栽 培 にお い て

,

雨季 の一 時 に 降 る

で肥 料 分 を流失 させ ぬ よ う, また土 壌 浸 蝕 を防 止す るため ,岩 や石 を集め, 簡 単 な段 あ るいは 垣 を つ くって水 を 少 しで も圃場 に貯 え よ うと 工 夫 して い る と ころ もあ る。いず れ にせ よ水 の供 給 を安定 的 に確 保 す る ことは稲 作 に とっては 重 要で あ る。

3

. 経 済 的情 報 の種 類 と源 泉 肥 料 の価 格 と取 り引 きな どに園す る情 報 (図 10)は グ ヌ ン ・キ ドゥ-ルの よ うな 貧Lい地 帯 で 行政 機 関 に依存 す る ことが 多 い と ころで は, もっぱ ら地 方 行政 機 関, 次 い で農 業 改 良普 及 所 に 情 報 の源 泉が 求 め られ るo マ ラ ンとボ ゴーノLでは この傾 向のほ か, 肥 料 の小 売 業者 ,仲 買人 な どか らの情 報 もあ る。 ボ ゴールの農 家 は彼 らよ りも農 業 改 良普 及 所 か らの情 報 源へ の依 存 率 が 471

(15)

や や大 き く, 肥 料 の小 売 業 者 , 仲 買人 の ほ か , 近 隣 の 農 家 , 友 人 な どか らの情 報 や ラジオ 放 送 か らの情 報 に も頼 -)て い たO 農 業 関 係 の プ ロ グラムが 流 され る ラジオ放 送 は 牛 後5 時 か ら30分 (週3回) と午 微 8時 か ら30分 (遇 6回 )提 供 され , 政 府 の唱導 もあ って農 業 改 良普 及 所 の指 導 農 家 は ブ ル - プを形 成 して 聞 い て い る 事 例 が み か け られ た。 農 薬 に 関 して も肥 料 と同様 な 傾 向が あ るが , 相 対 的 に農 業 改 良普 及 所 の果 た す 役 割 が 大 きか ′) た (図11)

雇 用労 賃 に つ い て は (図

1

2)

, 圧 倒 的 に 近傍 の農 家 , 友 人 , 知人 な どか らの情 報 に 頼 る場 合 が 多 い。 借 り入 れ の 般 銀 行 あ るい は 金 融 業 者 (26-64 % ) か らの情 報 を得 る。 地 方 行 政 機 関 に よ る

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計 画 推 進 が お こなわれ て い るため , こ れ らに 関 す る融 資 条件 , 利 子 率 に っ い て の情 報 を もた らす 地 方 政 府 へ 依 存 す る と い う答 も多か -つた (マ ラ ン と グ ヌ ソ ・キ ドゥ-ル で は20%以上 )。 農 産 物 の価 格 と取 り引 きに つ い ては (図

1

4

), 相対 的 に狭 い市 場 圏 に おか れ , 取 引量 も零 細 な グヌ ソ 472 東 南 ア ジア研 究 12巻4号

図1

0

肥料に関す る経済的情報の源泉

0

20 ,i() (in

8

0

100% 2友人、3fi隣の^建 ・招 /I)'Ji . T3農業改良普7拍 (I 9伸門人 }:-し')仙「回りLir三者 1醐1方政情 注 :1) 全項 目13の うち,各農家は盛要度の順位をつけて 1項 目ず つ選んでいる。 2) 省略 した項 目 ‥ 1.家族(両親,祖先か らの伝承) 3・新 聞,雑誌

6

.

小学校,中学校,普通高校

7

・農

業高校 8.商社な どのサービス担当者 11・銀 行 12.自分の観察,研究 (試行錯誤) 図

1

1

農薬に関す る経済的情報の源泉 () ・1日 1日 ()0 b() 1()0% 2友 人、近隣し7)人達 iI/(r)i l I'蔦翫 文l:Hl.,:及所 tHF情7人そU)他

間業者 1t他 ノブ政 府

注 :

1) 全項 目13の うち,各農家は重要度の順位をつけて 1項 目ず つ選んでいる。 2) 省略 した項 目 ‥ 1.家族(両親,祖先か らの伝承) 3・新 聞,雑誌 6.小学校,中学校,普通高校

7

・農

業高校 8.商社な どのサービス担当者 11.銀 行 12.自分の観察,研究 (試行錯誤) 図

1

2

雇用賃金に関す る経済的情報の源泉 0 ごH Jln m 糾 1007,,I) 1r3':)];,i 二友 /、、:ru揖 ー)/、ILi3 1日地方政府l lL'自 分 Lf)Ffil祭、二日 t 注 :1) 全項 目13の うち,各農家は重要度に順位をつけて 1項 目ずつ選んでいる。 2) 省略 した項 目 : 3.新聞,雑誌 4.放送 5・農業 改良普及所 6.小学校,中学校,普通高校 7.農業高校 8.商社な どのサ-ビス担当 者 9.仲買人,その他中間業者 11.銀行

(16)

西村 :インドネS/了の農家における農業技術 ・経済情報の普及 ・キ ドゥ-ルで は 自己 の観 察 と研究 に よ って価 格 とか 販 売 時 期 に関す る情 報 が得 られ る と答 え られ て いた。, どの地域 に で も共 通 して 多 い の は,仲 買 人, そ の 他 買 付 け業 者 か らの情 報 で あ っ た。 そ の割令 は ボ ゴ-ルで は

5

0%

, マ ラ ンでは

3

8%

に の ぼ って い た。)

4.

制 度 的情 報 につ い ての 種 類 と源 泉 租 税 公課 に関 す る情 報 は (図

1

5)

,農業 に おけ る税 と しては土 地 税 とい う形 を と って い るの で, どの地 区で も村 当局 あ るい は郡 当局 な どの機 関 か ら得 られ る情 報 に もっぱ ら頼 ってい た。 協 同組 合 , あ るい は相互扶 助 な どに関す る情 報 は(図16), 地 方 行政 機 関 か らの啓 発が 多 い ため,地 方 政府 に よる と答 え られ る ことが 多か っ た

(

3

7-5

0%)

。 しか し開 発 が お くれ た地 域 では伝 統 的 な相互扶 助, 手 間替 え な ど につ い ては近 隣 農 家 とか友 人 か ら得 た情 報に依存 す る こ とが 多 く, そ の割 合は グ ヌ ソ ・キ ドゥールで は

5

7%

に の ぼ っていた 。 図

1

3

借入れの金利に関す る情報の源泉 H -.3日 ・1日 L .!友 人、)itFQl毒CJ)人凄 r' /}'竺親父lMr.'・JlI-I)L lt)州ノj政 府 11i・1171 -I;り バ() 1いい% 卓 E I 注 :1) 全項 目13の うち,各膳家は重要度捌 厨位をつけて1項 目ずつ選 んでいる。 2) 省略 した項 目 : 1.家族(両親,祖先か らの伝承) 3.新聞, 雑誌 4.放送 6.小学校,中学校,普通高校。 7.農業高校 8.商社な どのサ-ビス担当者 9.仲買人,その他中間業者 12.自分の観察,研究 (試行錯誤) 図

1

4

農産物に関す る経済的情報の源泉 () 2日 ′lH hO t;0 10O% 1'iJ:朕 uJx人、近隣J)人は ∼)伸li'111人その他両.fn梁瀬 11地 ノノ政 府 12F'1分V)観察 、研究 注 :1) 全項 目13の うち,各農家は重要度に順位をつけて1境 目ずつ選 んでいる。 2) 省略 した項 目 : 3.新聞,雑誌 4.放送 5.農業改良普及 所 6.小学校,中学校,普通高校 7.農業高校 8.商社などのサ-ビス担当者 11.銀行 1宕 族 9JtfiJ1-政府 注 :1) 全項 目12の うち,各農家は重要度捌 折位をつけて1項 目ずつ選 んでいる。 2) 省略 した項 目 : 2.友人,近隣の人達 3.新聞,雑誌 4.放送 5.農業改良普及所 6.小学校,中学校,普 通高校,農業高校 7.商社な どのサ-ビス担当者 8.仲買人,その他中間業者 10.銀行 11.自分の 観察 と研究 473

(17)

農地制度 ,補助 ・融 資制 痩,そ の他政府 の農業 行政 に関す る施策 ,作付奨 励 ま たは制 限,小 作調 停 な どに 関しては(図17),地 方政府 か らの情報 源 と農業改 良普 及所 の もた らす 役割 が大 き い 。 5.新 晶種 の導 入 につ い て の農民 の反応 ジ ャワに おけ る水稲 の新 品種 は イ ン ドネ シアで改 良 され た新 品種 と

I

RRI

系 の 新 品種 があ る。 国産 の改 良 品種 は 国の試験場 で育成 さ れ た

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が調 査地 で 見かけ られ た。

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系統 の

PB-5

PB

-8,C4

は過去数年間の問 に普及 され た し,現在 では 中央 農業 研究所

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は新 しい改 良 品種

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2

品種 を農村 に普及 し始 め てい る。 調 査地 の農家 に も 導 入 され て きてお り,

こう

東南 アジア研 究 12巻4r,-j・ 図

1

6

協同に関する情報の源泉 (1 20 L,lO r'O HO loo‰ 1I,;-:lH,; 二左 入、近隣 tT)人 遁 THL,ZLi-liFー改l'目しー]之叶 し目しriJJl町日 ■ -====コ 注 :1) 全項 目12の うち,各農家は重要度に順位をつけて1項 目ずつ選 んでいる。 2) 省略 した項 目 ‥ 3.新聞,雑誌 6.小学校,中学校,普通高 校,農業高校 7.商社などのサービス担当者 8.仲 買人,その他中間業者 10.銀行 11・自分の観察と 研究 図17 農業政策に関する情報 日 二日 .H ll= LbH 1川)'31, 1家 族 4放送 . r)農 業改 良普及所 9地 ノj政府 lln 分の観察と研究 注 ・.1) 全項 目12の うち,各点家は重要度に順位をつけて1項 目ずつ選 んでいる。 2) 省略した項 目 ‥ 2.友人, 近隣の人達 3・新聞, 雑誌 6.小学校,中学校,普通高校,農業高校 7.商社な どのサービス担当者 8.仲買人,その他中間業者 10.銀行 図

1

8

新品種導入に対する農家の反応 () ・1日 ′10 ('O SO 1(10'),I, 1仙 人 に先 ん じて す ぐ試 み る 2仙 人 の L;紬;I,:絶 版 を根討 して カ、 二L.∴ 」騒 が ・1jk ・ ' J I.. -ら 的 場 勅 i= 準入 する な粍 r抑 こよ るTJg一示 や.Ji八 の成 lj土を み た り,.lfT'L一茂所 め た ら)J',主人 して み .3 帥 ilがt策いれ三粟か JLの ' JL'.陳 しか 一二,くJI,,7Li:㌔ 注 :全項 目4の うち,各農家は盃要度捌 県位をつけて1項 目ずつ選ん でいる。 い った改 良種,新 品種 を例に と り,農民 の反応 を調 べ てみ た (図18)。 新 品種導 入 につ いては,作 物 の生 育環境 が きび しい グ ヌ ン ・キ ドゥール では

C-4

が導 入 さ れ た ことは あ ったが, 当地 の気候 に適応せず ,在来種 であ る

Mayanga

n

,

P

utu

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な ど を好 んで栽培 してい る。 新 品種 に対 す る態 度 と しては,政 府に よる展示 ・ 試験場 の成 果な どを み た上 で, あ るいは農 業改 良普及所 が推薦 した ものにつ い ては導 入 してみ て もよい とい う意 見 474

(18)

西村 :インドネシアの農家における農業技術 ・経済情報の普及 が大 勢を 占めていた

(

8

3

%)

。この傾 向は, やや少 ない ものの, ボ ゴ-ルで もみ とめ られ た

(

4

0

%)。 しか し, 他面では他人 に先 ん じてす ぐ試み る とい った積極性 を もった農家 も多 く

(

3

7

%)

, それ に次いで 近隣農家の 栽培経験 をみた上 で導入 したい とい う農家があ った

(

1

8

%)

。 マ ラ ン の よ うな野菜,果樹栽培 の先進的 な ところでは, 試験場 の成果 や農業改 良普及所 の成果 を待つ まで もな く,横 極的に, 他農家 に先 ん じてす ぐ試み る

(

3

4

%)

か,近隣農家 の栽培経験 を検討 してみて導 入 したい

(

4

1

%)

とい う回答 が多いのが 目立 ってい た。 米 の 生産性 に つ いては (図19), 現在 の米の生産性 のほ うが過去

5-8

年前 のそれ よ りも高 まった, とす る回答が多い。 こ うい った回答は水 稲 を栽培 し,有 利 な条件に あ るボ ゴ ールや, マ ラ ンでは特に大 きい。 グ ヌソ ・キ ドゥールでは 自然 条件が安 定せず早ばつ,病虫害を受け ること が多いので,生 産性が高 くな った と 答 えた農家の割合 は最 も多か った も のの,生産性 は 同 じであ る,あ るい は低 い ままだ とい う意見 もか な りあ って,両者 の間 には 明 確 な 差 はな い。米 の生産性 の高めた要 因につ い ての意見では(図

2

0)

,農家 の経験 と しては,肥料 の責献に よると考 え ら れ る場合が最 も多 く,次いで耕作方 図19 過去と比べて現在の米の生産性について 0 20 40 60 80 100% 1高 くなった 2同 じである 3低 くなった E=エコグヌン ・キ ドゥ- ル ⊂==コボゴール 注 :全項 目3の うち,各農家は重要度に順位をつけて1項 目 ずつ選んでいる。 t

g

l

2

0

米の生産性を高めた要因について

0

20 . 40 60 80 1000/o l種歯 2肥料 S鷹莱 4耕作方法 5

地改良(液滴、

排水)

銅郡膵7?哩 と運営 (∫)能力 ⊂===コマ ラ ン m グヌン・キドゥ-ル ⊂==コ ボ ゴール 注 :1)全項 目9の うち,各農家は重要度捌 折位をつけ3項 目ずつ選んでいる。 2) 省略した項 目 : 6.雇用労働の質 7.雇用労働の 量 法,農業 用薬剤, または改 良 され た種子 とか高収量 の 新 品種導 入 とい った要 因に よって生産力 が 向上 した と指摘 され ていた。 農 家 の反応 を営農意欲 と教育歴 な らび に農外就業 度 (自家 におけ る兼業 と副業 を含 む)か ら 新 品種 の導 入 に関す る態度 をみてみた。農業 の将来 の見通 しと営農意欲については(図21),ど

図2

1

農業の将来の見通しと営農意欲 1/j望で あ るか ら梢極的 にや り/たい 21lLf粕 J-的 にや って い るだけだ 1",瀬業(または農外紙業)をし,ながら ノ)ノこいく 注 :1)全項 目4の うち,各農家は重要度捌 折位をつけて1項 目ずつ選 んでいる。 2) 省略 した項 目 : 4.他の業務に転向したい 475

(19)

東南 アジア研 究 12巻4号 の地 区で も有望で積極 的に続け たい とい う農家が多か った (42-75%)。 グ ヌソ ・キ ドゥール の よ うに僻地 で,農外- の就業機 会 の乏 しい ところでは農業 に しがみつ いてい るよ りほかはな い。 ボ ゴールには大市場 に近いか ら積極的な態度がみ られ る。 しか して ランの よ うな産地形成 が進み, 安 定化 した よ うな ところでは 慣行的に農業 を してい るとい う答のほ うが,積極的な回 答数 よ りもやや多か つた (42%に対 して51%)。 農業 の主幹労働力 とな る経営者 が 学校 歴につ いては (図22), グ ヌン ・キ ドゥールでは63% もの農業者 が小学校 に行か なか った ことが示 され てい る。 小学校 の卒業者 は24% (グヌン ・キ 注 :1) 全項 目8の うち,各農家は重要度の順位をつけて1 項 目ずつ選んでいる。 2) 省略 した項 目: 6.普通中学 (農業課程) 卒業 7.農業高校卒業 8.農業短期大学 (以 上)卒業 ドゥール)か らボ ゴールの45%まで の幅がみ られ る。 小学校 の中退 とい う農民 もか な りあ る。 だが ボ ゴール とマ ランでは中学校 ない し高等学校 を卒業 した者が7-15%み られ た。 ボ ゴールの農業高校 は農学校 と して オ ランダの統治下 にあ った1913年に 創設 され, マ ラ ンの農学校 は 日本の 占領下 で開校 され た。 こ うい った初 等教育に続 く中等教育 と職業教育が 普及 してい るところは, イ ン ドネ シアで もそ の数は多 くない。 教育歴 と新 品種 の導 入に対す る 態度, あ るいは 情報 の入手方法 な どに関 しての関連性 では, 特 に有意 な関係を明 らか にす るこ とはで きなか った。 しか し傾 向 と しては, 農業 改良普及所 か らの情報 や展示圃に対 す る関心の 深 さ, 肥料や 農薬 の使 用 と新 品種 の 導入 に対 す る積極的 な態度, また擢淑施設 と土地改良事 莱,農機具 利用な どの可能性に対す る意欲的な態度 な どは, マ ラ ンとボ ゴ-ルの どち らで も, 専業農家 と,兼業農家 (農外就業者 を含む) の両者 とも比較的経営規模 の大 きい農家層でみ ら れ, これ らの農家 の経 営主 と子供 の学校歴は相対 的に高い ことはみ られ た。 ま と め 戦後の経 済発展におけ る技術進歩 とともに, 技 術情報 の分野 の拡大 と進歩 は著 しい。農業 開 発を導 く重要 な方策 は農民が生産意欲を もち得 る経済環境 の もとで, まず利 用可能 な技 術 と投 入財の範 囲を拡大 し,新 しい技術 ・経済情報 と教育 に よって 人的資源 の開発をはか ることにあ る。 それ に よって物的 な らびに経済 的な生産を増大す る基盤 が作 り出 され る。新 しい技術が普 及 され るための条件,過去 に導 入 され た技術が 定着す るための農家の主体的条件を 知 るために 476

(20)

西村 :イ ン ドネシアの農家 における農業技術 ・経済情報 の普及 は,農民が もつ知識水準,彼 らが関心を もち, かつ入手で きる情報の種煩 と豊,農業経営にお け る意思決定過程の分析が重要 とな る。 本調査は限 られた試行的調査ではあ るが, ジャワ島を例に と り,伝統的に培われて きた慣習 的農業の もとで,農民が当面す る問題を明 らかに し, 情報を技術的,経済的,な らびに制度的 な情報に類別 して,農民-の情報供給源 と供給の形 態, 情報を伝達す る主体の役割が情報の種 類に よって異な っている実態を明 らかに した。 調査結果では,情報の伝達に際 して農業改良普 及組織 と教育が果た して きた貢献を評価す ることがで きる。 また,新晶種導入に際 して農民が 示 した対応の形態 と, その導入に よって生産性が向上 した結果を例示す ることがで きた。

4

7

7

表 2 マラン県におけ る主要作物の生産状況 ( 1 9 6 7‑7 1 年)

参照

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