9 8 タケ シゲ
竹 重
医 学 博 士 乙第0
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号(
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)
博
子 昭 和59 年 5 月18 日 氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学 位 授 与 の 番 号 学 位 授 与 の 日 付 学 位 授 与 の 要 件 学 位 論 文 題 目 学 位 規 則 第5条 第2項 該 当 ( 博 士 の 学 位 論 文 提 出 者 〉 熱性撞寧の予後一一臨床的・脳波学的検討一一 第1
報 第2 報論 文 審 査 委 員
〔 主 査 ) 教 授 福 山 幸 夫 ( 副 査 ) 教 授 織 畑 秀 夫 , 教 授 石 井 哲 夫論 文 内 容 の 要 旨
目的 熱性産李(以下 FC と略〉は古くからよく知られた, 小児に多い(小児人口の 8 - 9%) 疾患であるが,そ の予後は一般に良好とみなされている.しかし,一方 ではてんかんその他の神経学的後遺症を残す例が一部 に含まれており,予後良好例と予後不良例の早期鑑別 の必要が叫ばれている.そこで筆者は FC 患児を臨床 的・脳波学的に検討し,予後に影響を及ぼす諸国子に ついて研究した. 対象ならびに方法 昭 和25 年 1 年 間 に 当 科 を 受 診 し た 総 外 来 初 診 患 児3
,3
6
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名のうち,FC
の既往を持つ者,あるいはFC
を 主訴として来院した者は計929 名であった.そのうちで 昭 和56 年3月末日現在の状態を確認し,かつ脳波検査 を施行した881 名 が 第1報の対象である.第 2報の対象 は,昭和24年6月から昭和94 年3月までにFC を主訴 として来院し,受診前には無熱性度李の既往のない7
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名中,昭和56 年3月末日現在における状態を確認し得 た260 名である.第 1報では初回発作がFC
であった例 すべてを対象としたが,第2報では初回発作はFC で あっても,受診前1回でも無熱時に窪李を生じ,従っ ててんかんの疑いを否定できない例は除いてあり,受 診時に臨床的にてんかんではないと思われた例のみ対 象とした.以上の如くして選ばれた対象例に,脳波検 査を反復施行し,その中の1回でもてんかん波が見出 された症例はてんかん性FC(
てんかん波群〉とし,そ の他の例は福山の分類に従って単純型FC (単純群), 複合型FC
(複合群)とした. FC の定義は,中枢神経系感染症,代謝異常などの基 礎疾患がなく, .C08.3 以上の発熱によりひきおこされ た産李とした. 研究結果 ( 第 1報〉 1 .FC
の 発 症 年 齢 は6 カ月から 2 歳の聞にピーク があった.2
.
脳波異常は,発症前に精神遅滞のあった例,総産 李回数01 回以上, 6 - 7 歳発症例で有意に高率に認め られた. 3 . 脳波異常出現平均年齢は1.5t
:
5.2 歳,初回FC か らの平均経過年数は23. 土5.2 年で 3歳以後に多く認 められた. 4 . 広 汎 性 異 常 波 よ り も 焦 点 性 異 常 波 の ほ う が 多 かった 5 . てんかん波群では,抗窪李剤持続投与により産李 はおおむねよくコントロールされた.6
.
1歳未満に発症した14 例を1歳以後に発症した 1 4 3 例と比較検討したところ,てんかん波群の1歳未満 発症例で,FC
の家族歴,総産李回数01 回以上,発症前 精神遅滞の頻度が有意に高率であった. 7 . 02 分以上続く遷延性窪李は41例に認められたが, これらの症例の知能予後はおおむね良好で,知能低下 をきたしたのは,遷延性産李をくり返したてんかん波718-群の1例のみで、あった. 第2報
1
.
FC の初回発作は前報と同様 6カ月から2歳に 多かった. 2 . 最終発作は1-6 歳に多かった. 3 . 脳波異常は,てんかんの家族歴,重度仮死・黄痘 の既往,在胎週数37 週未満,生下時体重0g2.50 未満, 発症前の精神遅滞,総産奪回数5回以上の症例で,有 意に高率に認められた. 4 . 脳波異常出現年齢は.16::1::.42 歳,初回FC からの 平均経過年数は.24::1::.42 年 で 3歳以後に多く認めら れた. 5 . 焦点性の異常波が多く,長期追跡例では広汎性異 常波のみの症例はなく,焦点性または焦点性・広汎性 9 9 の混合する異常波が認められた. 6 . 1歳未満発症の63 例を l歳 以 後 発 症 例 と 比 較 す ると,発作回数が多く, 24 時間以内に産李を反復する ものが多かった. 7 . 02 分以上続く遷延性産李は複合群,てんかん波群 の28 例に認められたが,予後はおおむね良好で、あった. 結語 熱性窪李患者の経過,予後は必ずしも画一的ではな く,臨床家としては個々の症例について十分に検討し た上で対応しなければならない.その際,てんかんの 家族歴,重度仮死・黄痘の既往,早期産,低体重出色 発症前精神遅滞,総産奪回数5ないし01 回以上 6歳 以後発症等の危険因子を有する症例については,とく に慎重な経過観察が必要である.論 文 審 査 の 要 旨
本 論 文 は , 小 児 期 特 有 の 疾 患 で あ る 熱 性 産 李 権 患 児 の 精 神 運 動 発 達 お よ び そ の 後 の て ん か ん へ の 移 行 の 危 険 性 を , 長 期 追 跡 調 査 に よ っ て 検 討 し 長 期 予 後 を 推 定 す る の に 有 用 な リ ス ク フ ァ ク タ ー を 明 確 に し た , 学 術 上 価 値 あ る 論 文 で あ る . 主論文公表誌 熱性窪李の予後一一臨床的・脳波学的検討一一第1報 東 京 女 子 医 科 大 学 雑 誌 第45 巻 第1号 51-75 頁(昭和 59 年1月25 日発行〉 熱性崖李の予後 臨床的・脳波学的検討一一第2報 東 京 女 子 医 科 大 学 雑 誌 第54 巻 第1号 79-107 頁〔昭和95年 1月52 日発表〉 副論文公表誌 1)性早熟症の 2例 小児科診療 14 )9( 8021 -1222 1(8)79 2 ) Therapy and ssiongorP Sfo ustta iuvsnvulsCo i n Childhood (小児の産李重積状態の治療と 予後〉 F o l i a cartiiayhcsP Neurologica te Japonica 3 3 )3( 445-456 1(9)79 3 ) lacinilC and ichpargolhapecneorelcte udyst fo spontaneous hypoglycemia ni cyaninf and c h i l d h o o d )II(J
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、児の特発性低血糖の臨床脳 波学的研究〉 E l e c t r o e n c e p h a l o g r a p h y and lacinilC Neur -o p h y s i o l o g y 74 11 )7991( 4 ) Lennox 症 候 群 現代医療 11 )6( 750-752 )9971( 7 1 9 5 ) CT Scanning Cof larbere noticrafnI Inistanfn and enildrCh (小児の脳梗塞の CT) Brain and Development 2 ()3 277 0)89(16 ) 小児解熱用坐剤アンヒパの使用経験 小児科診療 43 )6( 785-788 1()809 7 ) 産性対麻癖型脳性麻痔における頭部コンピュー ター断層撮影 (CT) 所見 東女医大誌 05 10( ・)11 954-961 )0981( 8 ) Examination Pfo tsneita with leibrFe -onvulC s i o n s who Revealed ictpleipE sregDahcsi ni Their Electroncephalograms (脳波でてんか ん波を呈した熱性窪李患児の研究〕
Brain and Development 3 )(1 051 891( )1 9 ) 再生不良性貧血から急性骨髄単球性白血病へ移 行した1小児剖検例 小児科診療 44 )5( 631-637 89(1 )1 1 0 ) 小児産李性疾患における急性発作の治療と発作 再発予防 小児科臨床 34 )7( 1659-1664 )1981( 1 1 ) 抗産李剤としての抱水クロラール坐剤の使用経 験 小児科臨床 34 )8( 1991-2003 1(89)1 1 2 ) 新生児勝島細胞症:症例報告とインスリン分泌
1 0 0 能に対するインスリン抑制試験の意義 東女医大誌15 )9( 5801--0701 )1891( 1 3 ) 毛髪・皮膚の低色素沈着を伴ったllec-I (アイ 一細胞〉病の1例 東女医大誌 15 )01( 7621--2621 891( )1 1 4 ) 抗てんかん剤服用中の母親から出生した多発奇 形児のの2例 東女医大誌 15 )01( 162-1-6521 )1891( 1 5 ) 経過中,販血症,肝性クル病,腹壁膿蕩を合併 した先天性胆道閉鎖の1例 小児科診療 44 )21( 3112--7012 )1891( 1 6 ) 小児産李性疾患の救急処置におけるジアゼパム 主任剤の臨床効果と血中濃度についてーー静注 法,経口法との比較一一 小児科臨床 53 )1( 441--131 )2891( 1 7 ) ctieneG Study Ffoelirbe sonlsivuCon (熱性窪 李の遺伝学的研究〉 Advances niy:glotopelipE htlllX ysepliEp 一 720 I n t e r n a t i o n a l Symposium , Raven sesPr , New York 310--101 1()289 1 8 ) rainB kegainrhS and rlauudbS E妊noius -As s o c i a t e d with ACTH Administration (ACTH 投 与 に 伴 な う 脳 収 縮 と 硬 膜 下 液 貯 溜〉 B r a i n and Development 4 )1( -31- 2 (0)2891 1 9 ) 熱性けいれんの病因一一特に遺伝学的側面 脳と発達 41 )2( 211 911-- )2891( 2 0 ) ngitnartelA onsivlsconumieh (交替性半側性産 李〉の 3 乳児例 臨床脳波 42 )9( 446--536 )2891( 2)1 issnogorP Ffoelirbe onslsinvuCo (熱性窪李の 予後〉 F o l i a acritiahycsP Nte agcilouore icaaponJ 3 6 ( 3 ) 3 1 4 1()298 2 2 ) ACTH 投与に伴なう脳収縮と硬膜下液貯溜 東女医大誌 52 1)( 64--04 )2891(