• 検索結果がありません。

東日本大震災後の原発問題 ──2013 年 7 月社会意識調査から──

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "東日本大震災後の原発問題 ──2013 年 7 月社会意識調査から──"

Copied!
14
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

東日本大震災後の原発問題

──2013 年 7 月社会意識調査から──

遠 藤   薫

1.‌‌はじめに

 東日本大震災は、その激しい震動と巨大津波だ けでなく、福島原発事故という未曾有の出来事に よって、日本社会を震撼させた。事故発生から早 くも 3 年が過ぎようとしているが、福島原発の障 がいは現在も断続的におこっており、人びとに不 安を与えている。除染作業も期待通りには進まず、

住民の帰還が危ぶまれている。一方、グローバリ ゼーションの進む中で、TPP 問題や外交問題に 対する対応が求められており、経済活性化を求め る声も大きい。

 このような状況の中で、有権者は原発問題をど う捉えているのだろうか。

 東日本大震災後、すでに 2 回の国政選挙が行わ れた。2012 年 12 月衆議院選挙と 2013 年参議院 選挙である。

 2012 年 12 月衆議院選挙は、2009 年 8 月衆議院 選挙で「政権交代」した民主党政権が、再度、自 民党政権に戻った「歴史的」選挙であった。それ に対して 2013 年 7 月の参議院選挙は、新たに成 立した安倍政権への支持、原発問題、ネット選挙 運動解禁などが注目された。しかし、選挙後の大 方の論評は、2013 年参議院選挙の結果を、原発 問題は選挙の争点とならず、安倍政権の圧倒的強 さが確認された、との評価を下した。だが、果た してそうだろうか。

 「原発問題は争点にならなかった」という言い 方は、有権者が「原発問題」を意識していなかっ たかのように聞こえる。しかし、原発問題を明確

に論じなかったのは、政党であって、有権者では ない。

 本稿では、この点について、筆者が行った社会 意識調査に基づいて再検討を行うことを目的とす る。

2.‌‌東日本大震災後社会に関する社会意識調

 本稿では、上記の問題について、筆者が実施し た 2012 年 12 月社会調査および 2013 年 7 月社会 調査にもとづいて、分析を行うものとする。調査 の概要は、以下の通りである:

 a. 2012 年 12 月調査

  調査主体 遠藤薫  調査方法:インター ネットモニター調査

  a-1. 2012 年選挙前調査

    調査日:2012 年 11 月 29 日~12 月 2 日     サンプル数:1050

      地域割当:被災地 300、首都圏 500、

関西 200

      性別:男性 523、女性 527

      年代:20 代 205、30 代 210、40 代 215、50 代 215、60 代 205

  a-2. 2012 年選挙後調査

    調査日:2012 年 12 月 17 日~12 月 19 日     サンプル数:977(選挙前調査の回答者

のうち、事後にも回答したもの)

      地域割当:被災地 289、首都圏 492、

(2)

3.‌‌2012 年衆院選と 2013 年参院選の結 果──選挙前の支持政党と投票政党 3.‌1 ‌支持政党と投票政党

 まず、選挙前の支持政党と、実際に投票した政 党(比例区)とを比較してみよう。

 集計結果を図 1 に示す。一瞥して目につくのは、

自民党の圧倒的な強さである。その一方、一般に

「選挙期間前にまだ支持政党を決めていない」層 が、実際にはいずれかの党に投票するので、各党 への投票率は、選挙前より選挙後の方が増加する。

にもかかわらず、自民党は 30. 8%から 25. 6%と むしろ低下している。反対に、増加の割合の大き いのは、みんなの党(6.0%→ 12.6%)、日本維新 の会(6. 0%→ 12. 6%)、日本共産党(3. 7%

→ 8. 4%)である。これらの結果はどのように解 釈されるだろう。

 この結果を、地域別に集計すると、10%水準で 有意な地域差が観察される。一般に、関西では他 地域にくらべてみんなの党が弱く、日本維新の会 が強い。また、選挙前の支持政党と実際に投票し た党との増減では、被災地ではみんなの党、日本 維新の会、民主党の増加が大きく、首都圏ではみ んなの党、日本維新の会、共産党の増加が大きく、

関西圏では日本維新の会、共産党の増加が大きい 一方、自民党の低下が著しい。

関西 196

      性別:男性 523、女性 527

      年代:20 代 205、30 代 210、40 代 215、50 代 215、60 代 205

 b. 2013 年 7 月調査

  調査主体 遠藤薫  調査方法:インター ネットモニター調査

  b-1. 2013 年選挙前調査

    調査日:2013 年 7 月 1 日~7 月 3 日     サンプル数:1150

      地域割当:被災地 350、首都圏 560、

関西 240

      性別:男性 575、女性 575

      年代:20 代 230、30 代 230、40 代 230、50 代 230、60 代 230

  b-2. 2013 年選挙後調査

    調査日:2013 年 7 月 22 日~7 月 24 日     サンプル数:1000(選挙前調査の回答者

のうち、事後にも回答したもの)

      地域割当:被災地 300、首都圏 500、

関西 200

      性別:男性 508、女性 492

      年代:20 代 184、30 代 195、40 代 203、50 代 204、60 代 214

図 1 選挙前支持政党と比例区投票政党(%)

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0

18.6 18.620.220.2

30.8 25.6 25.6

7.0 12.4 12.6

6.0 15.317.8

5.4 10.2

3.05.63.7 8.4 8.4 6.78.6

4.3 5.4 1.93.33.3

2.9 2.94.3

0.51.41.31.8 5.07.2

1.3 1.3 3.33.3 3.33.3 1.70.7

38.9 43.7

27.1 27.1

自民党 みんなの党 日本維新の会 日本共産党 民主党 公明党 社会民主党 日本未来の党/

生活の党 その他 わからない/決 めてない/棄権 2012年12月公示前支持政党

2012年12月比例区投票政党 2013年比例区投票政党 2013年公示前支持政党

21.8 21.8

(3)

する。民主党は、原発について何ら触れていない。

みんなの党は「エネルギー転換」と「原発ゼロ」

を訴える。日本維新の会は、かつては原発ゼロを 主張していたが、今回の選挙では何も述べていな い。共産党、生活の党、社民党は脱原発を大きく 掲げている。

 結局、原発推進が自民党、原発に触れていない のが民主党と日本維新の会、残りの公明党、みん なの党、共産党、生活の党、社民党が脱原発とい う分布であった。

3.‌2 ‌2013 年参議院選の政党への支持/投票 理由

 では、有権者のこうした投票行動は、どのよう な理由によるものなのだろうか。

3.‌3 ‌2013 年参院選の各党政策

 こうした有権者の意識に対して、各政党はどの ような政策で訴えようとしただろうか。

 表 2 に、2013 年参議院選に向けて各党が発表 した政策(各党公式サイトによる)を示す。

 原発政策を中心に見ていくと、まず、自民党は

「復興を加速(原発の展開)として、原発につい てむしろ今後さらに積極的に利用していくという 態度を打ち出している。これにたいして、同じ与 党ながら、公明党は「原発ゼロ」の方向性を主張

図 2 2013 年参議院選挙公示前と投票時の政党支持理由(複数回答,N= 1150,1000),%

35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0

32.632.6 30.4 30.426.826.8

25.5 25.5 24.424.4

26.0 26.025.925.9

21.4 21.4 22.5 22.522.022.020.820.8

19.5 19.5 22.022.0

20.3 20.3 21.021.0

19.7 19.7 19.519.519.619.6

19.3 19.3 14.0 14.0

18.3 18.317.517.517.017.0

15.4 15.414.114.1

11.3 11.3

16.3 16.3 12.9 12.9

17.1 17.1 11.7 11.7

8.6 8.6 18.3 18.3

14.7 14.7 7.9 7.9 7.77.77.77.7

5.8 5.84.94.95.35.38.18.1 8.88.8

5.7 5.7 3.93.9

17.8 17.8

2.9 2.9 6.3 6.3 8.78.7

27.2 公示前政党支持理由 27.2

比例区投票理由

、貧

題 TPP

、子

エネルギ の財

ねじの解

の理 のイメー

する

政治的リーダーシップ

その

図 3 2013 年参議院選挙公示前と投票時の政党支持理由(単数回答,N= 1150, 1000),%

30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0

公示前政党支持理由 比例区投票理由

、貧

題 TPP

、子

エネルギ の財

ねじの解

の理 のイメー

する

政治的リーダーシップ

その 8.2

8.2 10.9 10.910.310.311.611.6

6.8 6.85.35.34.74.7

3.9 3.94.74.75.55.5

3.5 3.52.32.3

2.3 2.3 4.7 4.76.16.1

1.2 1.21.21.24.24.2

1.7 1.72.82.8

1.9 1.90.80.80.90.92.32.3

1.5 1.52.22.23.33.3

1.8 1.83.13.1

6.1 6.1 2.3 2.3 1.71.73.33.3

1.2 1.21.51.5

0.1 0.10.00.0

4.8 3.04.8

3.0 0.80.8 0.30.3 0.40.4 4.4 4.4 5.75.7

2.3 2.3

27.2 27.2

8.7 8.7

(4)

社民党支持層は社民党の「原発政策」「社会保障 政策」「雇用貧困政策」「憲法政策」を支持したよ うである。他の党は、必ずしも政策が明確でな かった。

 選挙期間を経て、実際に投票した政党とその理 由の関係を見たのが図 12 である。自民党に投票 した層は、自民党の「経済活性化」「金融政策」

「外交・防衛政策」に期待した。(「憲法問題」に は期待していないようである)。共産党に投票し た層は、共産党の「原発政策」「消費税政策」「憲 法問題」「TPP 政策」に特に期待したようである。

生活の党に投票した層は、生活の党の「原発政 策」「消費税政策」「TPP 政策」に期待していた。

社民党に投票した層は社民党のとくに「憲法政 3.‌4 ‌2013 年選挙の前後における支持政党別

政党支持理由

 公示前の支持政党別に、その支持理由を集計し た結果が、図 4 である。すべての政治課題につい て、統計的に有意な差が認められる。そのことは すなわち、有権者が各政党の政策を考慮して、支 持や投票を考えていることを意味している。図 4 からすると、自民党支持層は自民党の「経済活性 化」「金融政策」「外交政策」「領土問題」を支持 していた。共産党支持層は、共産党の「原発政 策」「消費税政策」「社会保障政策」「雇用貧困政 策」「TPP 政策」「教育子育て政策」を支持して いた。生活の党支持層は、生活の党の「原発政 策」「消費税政策」「TPP 政策」を支持していた。

2013年

参院選 自民党 公明党 民主党 みんなの党 日本維新の会 共産党 生活の党 社民党 1 復 興 を 加 速

(原発の展開) スピーディな 東日本大震災 からの復興。

着実な防災・

減災対策の推 進 ( 原 発 ゼ ロ)

震災復興・福 島再生(被災 者 に 寄 り そ う)

成長戦略は徹 底した規制改 革で

統治機構の改

国民の所得を

ふやす本格的 な景気回復へ

暮らし:家計 収入の増大こ そ最優先課題

改憲を阻止し、

憲法をいかそ

2 経済を取り戻 す(アベノミ クス)

実感できる経 済回復。その 成果を地域に 中小企業に生 活者に

くらし・経済

( 中 間 層 を 厚 く、豊かに)

エネルギー転 換で達成する 経済成長と原 発ゼロ

税と社会保障

制度の改革 原発再稼働と 輸出を中止し、

「即時ゼロ」の 決断を

いのち:脱原 発こそ成長戦

くらしと雇用 の再建で景気 の回復を

3 地域の再生 さらにきめ細 かな社会保障 の充実と教育 の改革

いのち・社会 保障(いのち を大切にする 社会へ)

増税の前にや るべきことが ある

主権・平和・

国益を守る外 交・防衛

震災復興(生 活と生業の再 建に必要な公 的支援を)

成長:経済成 長は地域、生 活者、中小企 業から

「生活再建」で 一刻も早い被 災地の再生を 4 農山漁村の底

新しい「国の

かたち」と行 財政改革

みらい・女性 子 育 て 教 育

(未来へ、人へ の投資)

 「地域主権 型道州制」で 格差を是正

既得権益と闘

う成長戦略 TPP( 交渉参加 を撤回し農業 再生、食料主 権・経済主権 の確立を)

安心:TPP は

断固反対 原発再稼働に 反対、脱原発 社会の実現を

5 戦略的外交と

安全保障政策 安定した平和 と繁栄の対外 関係

憲法(未来志 向の憲法を構 想する)

子育て・介護 で未来に希望

維新の改革を

日本全国へ 憲法をまもり 生かす政治を 実現

TPP参加反対、地域再生の 柱に農林水産業を

6 治安・テロ対 策・国土強靱

外交防衛(戦 略的な外交、

確 固 た る 防 衛)

東北から未来

を変える 自共対決

7 教育再生 改革(改革続

行) 激動する国際 情勢の中で戦 略的な外交を

8 政治・行政改革 財源はしっかり手当する

9 時代が求める憲法 10 憲法

表 1 2013 年参議院選に向けて各党が発表した政策

(5)

民主党は 27 議席減と惨敗した。

 この結果を受けて、選挙後の政治に望むことを 尋ねた結果が、図 6 である。支持理由や投票理由

(図 2、図 3)では、原発政策と経済の活性化がほ ぼ同じ割合であげられていたのに対して、図 6 で は「経済の活性化」が群を抜いて高い割合であり、

原発問題への期待は後退している。

 これは、予想されたこととはいえ、自民党の圧 勝を受けて、自民党の中心政策である「経済活性 策」に期待したようである。他の党は、必ずしも

政策が明確でなかった。

3.‌5 ‌選挙後の政治への期待

 参議院選挙が終わり、予想どおり自民圧勝の結 果となった。自民党は、公示前は 84 議席であっ たが、選挙後の新勢力は 115 議席にのぼった。み んなの党、日本維新の会、共産党も、それぞれ、

5 議席、6 議席、5 議席の増加となった。反面、

図 4 ‌支持政党とその理由(複数回答、支持政党別、上位回答のみ、*** は 0. 1%有意、

** は 1%有意を示す),%

自民党 みんなの党 日本維新の会 日本共産党 民主党 公明党 社会民主党 生活の党

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0

原発政策***経済活性化 消費税政策 金融政策*** *** ***社会保障政策 雇用貧困対策 外交政策*** *** ***領土問題***憲法問題***TPP政策*** 教育子育て*** 復興政策**

23.4 34.8 27.4 34.7 79.1 39.4 73.3 73.3

41.2 29.0 29.0 6.1 20.9 21.2 20.0 20.0

18.6 31.9 21.0 24.5 72.1 30.3 80.0 53.3

45.2 20.3 19.4 4.1 23.3 27.3 20.0 20.0

17.8 26.1 24.2 16.3 51.2 45.5 33.3 53.3

18.6 14.5 11.3 8.2 55.8 33.3 33.3 66.7

37.0 11.6 19.4 6.1 18.6 30.3 13.3 13.3

36.2 8.7 22.6 10.2 16.3 12.1 0.0 20.0

22.0 10.1 27.4 20.4 39.5 21.2 33.3 73.3

25.1 20.3 21.0 10.2 48.8 27.3 60.0 26.7

18.1 15.9 19.4 20.4 44.2 45.5 26.7 40.0

24.9 14.5 12.9 12.2 27.9 27.3 0.0 20.0

図 5 ‌投票政党とその理由(複数回答、投票政党別、上位回答のみ、*** は 0. 1%有意、

** は 1%有意、*は 5%有意、xは 10%有意を示す),%

自民党 みんなの党 日本維新の会

公明党 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0

原発政策

*** *** *** *** ** ** *** *** ***

***

経済活性化 消費税対策 金融政策 社会保障政 雇用、貧困 外交・防衛 憲法問題 教育、子育

対策 対策 震災復興政

100.0

TPP

18.8 40.5 23.5

14.0 45.3 11.9 20.6

27.9 16.8 32.5 13.7

16.3 42.2 10.3 9.8

7.0 16.4 23.0 16.7

32.6 18.8 11.9 12.7

32.6 39.1

8.7 16.7

9.3 19.5

8.7 19.6

11.6 18.8 16.7 10.8

4.7 8.2 10.3 15.7

39.5 19.9 12.7 10.8

23.3

民主党 29.6 14.8 18.5 9.3 25.9 18.5 14.8 14.8 18.5 13.0 13.0

生活の党 76.9 23.1 92.3 23.1 15.4 30.8

27.8

7.7 30.8 53.8 15.4 38.5

日本共産党 66.7 15.5 56.0 13.1 39.3 33.3 15.5 44.0 34.5 25.0 27.4

社会民主党 66.7 5.6 38.9 22.2 33.3 33.3 27.8 61.1 22.2 27.8 22.2

(6)

ように考えているだろうか。図 7 に、2013 年選 挙前調査で尋ねた原発政策に関する質問の回答結 果を示す。

 最も多くの同意を集めたのは、「再生可能エネ ルギー開発の推進」で、「非常に賛成」と「まあ 賛成」を合わせると約 8 割に達する。それよりか なり少なくなるが、「原発ゼロ」(賛成約 5 割)、

「原発再稼働反対」(賛成 4 割強)、「脱原発は非現 実」(賛成 4 割弱)「原発技術推進」(賛成約 3 割)、

「原発海外輸出推進」(賛成約 2 割)と続く。これ らのうち、「再生可能エネルギー開発の推進」と

「原発ゼロ」と「原発再稼働反対」の間には相関 関係がある。また、「脱原発は非現実」、「原発技 術推進」、「原発海外輸出推進」の間にも相関関係 がある。そして、前者のグループと後者のグルー プの間には、逆相関が観察された。

 さらに、「原発ゼロ」に対する意見を、年代別、

化」に関心が集まった結果とも考えられる。実際、

表 2 に示したように、最も重要な投票理由として

「原発問題」をあげた人のうち、最も重要な選挙 後の政治課題として「原発問題」をあげたのは 18. 3%にすぎず、「エネルギー政策」や「経済活 性化」に移動している。一方、最も重要な投票理 由として「経済活性化」をあげた人のうち、最も 重要な選挙後の政治課題として「経済活性化」を あげたのは 67.8%であり、移動先も「雇用拡大」

や国家財政復興」など関連項目が多い。しかし、

このような認識のフィードバックは、原発問題が 政策から置き去りにされる危険を潜在させている。

4.‌‌原発問題への意識 4.‌1 ‌原発政策をどう考えるか

 では、有権者たちは、原発問題を具体的にどの

選挙後政治への期待

震災復興 原発問題 エネルギー政策 経済活性化 雇用拡大 国家財政改善

投票理由

震災復興 71.4 0.0 0.0 7.1 7.1 0.0

原発問題 9.8 18.3 17.1 13.4 2.4 2.4

経済活性化 1.1 1.1 0.0 67.8 6.9 6.9

表 2 ‌最も重要な投票理由と最も重要な選挙後の政治課題との対応(%)(2013 年選挙後調査、

N=749)

図 6 選挙後「政治に最も望むこと」(2013 年選挙後調査),%

70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0

66.3 66.3 57.857.8

49.8 49.8 49.649.6

44.0

44.0 40.540.5 40.140.1 36.736.7 35.135.1 34.334.3 31.4

31.4 29.029.0 27.227.2 27.127.1 23.5 23.5 21.221.2 20.820.8

12.6 12.6 10.910.9 10.710.7 26.7

26.7 7.3

7.3 6.56.5 7.9 5.15.1 6.56.5 3.23.2 5.35.3 4.94.9 4.14.1 0.70.7 4.24.2 4.64.6 3.43.4 0.9

0.9 3.23.2 0.40.4 1.61.6 0.60.6 0.10.1 3.03.0 2.8 2.8 複数選択 単数選択

(7)

あ賛成)割合が低下している。0. 1%水準で有意 である。地域では、被災地で賛同の割合が最も低 く、関西圏で最も高い。ただし、統計的に有意で はない。比例区支持政党別では(自民党のみ図 示)自民党投票層が際だって高い。0. 1%水準で 有意である。

 先に見たように、「原発ゼロ」に対する意見と

「脱原発は現実的ではない」に対する意見は負の 相関関係にある。この関係は、回答者の属性の差 についても現れている。

地域別、比例区支持政党別にクロス集計した結果 を図 8 に示す。年代では、ほぼ年代が上がるにつ れて、賛同する(非常に賛成+まあ賛成)割合が 増大している。5%水準で有意である。地域では、

被災地で賛同の割合が最も高く、関西圏で最も低 い。5%水準で有意である。比例区投票政党別で は(自民党のみ図示)自民党投票層が際だって低 い、0.1%水準で有意である。

 また、「脱原発は現実的ではない」という主張 に対する意見を、年代別、地域別、政党別にクロ ス集計した結果を図 9 に示す。年代では、ほぼ年 代が上がるにつれて、賛同する(非常に賛成+ま

表 3 原発政策間の相関関係(数値はPearsonの相関係数、***はp<0.001 を表す)

原発ゼロ を目指す べき

再生可能エネル ギーの開発を進 めるべき

原発の再稼働 を認めるべき ではない

脱原発は現 実的ではな

原発技術を さらに進め るべき

原発の海外輸 出を進めるべ

原発ゼロを目指すべき 1 .381*** .841*** -.652*** -.636*** -.563***

再生可能エネルギーの開発を

進めるべき .381*** 1 .327*** -.160*** -.242*** -.246***

原発の再稼働を認めるべきで

はない .841*** .327*** 1 -.645*** -.631*** -.586***

脱原発は現実的ではない -.652*** -.160*** -.645*** 1 .680*** .604***

原発技術をさらに進めるべき -.636*** -.242*** -.631*** .680*** 1 .702***

原発の海外輸出を進めるべき -.563*** -.246*** -.586*** .604*** .702*** 1 図 7 原発政策をどう考えるか(2013 年選挙前調査、N= 1000)

原発ゼロを目指すべきだ

再生可能エネルギーの開発を進めるべきだ

原発の再稼働を認めるべきではない

脱原発は現実的ではない

原発技術をさらに進めるべきだ

原発の海外輸出を進めるべきだ 23.0

23.0 25.425.4 30.230.2 13.213.2 8.38.3

43.2 43.2

22.8 22.8

13.2 13.2

9.6 9.6

6.7 6.7

36.7

36.7 17.317.3 1.71.7 1.0 1.0

18.9

18.9 37.237.2 13.013.0 8.18.1

25.6

25.6 38.738.7 11.111.1 11.411.4

19.2

19.2 38.838.8 14.814.8 17.717.7

13.7

13.7 47.047.0 14.314.3 18.318.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

非常に賛成 まあ賛成 どちらとも いえない やや反対 非常に反対

(8)

くない」および「原発周辺地域に子どもを住まわ せたくない」という主張に対しては、反対は 10%に満たず、賛同が 6 割を超えている。

 「福島原発周辺の観光地化を進める」という ダークツーリズム推進の主張については、賛成と 反対がいずれも四分の一程度になっている。若年 層より高年齢層の方が賛成する割合は高い(有意 水準 10%)。

4.‌2 ‌福島原発事故後の不安

 次に、有権者が、原発事故の現在についてどの ような意識をもっているかを見てみよう。

 図 10 に示すように、「福島原発事故は収束し た」および「原発事故による放射能汚染は重大な ものではない」という主張に対しては、賛同する ものは 10%に満たず、およそ四分の三が反対と 答えている。反対に、「原発周辺地域には住みた

37.4

37.4 34.834.8 27.827.8

47.4

47.4 32.232.2 20.420.4

46.1

46.1 33.033.0 20.920.9

54.3

54.3 26.126.1 19.619.6

56.5

56.5 24.824.8 18.718.7

54.3

54.3 28.628.6 17.117.1

48.2

48.2 30.230.2 21.621.6

27.5 27.5 32.5

32.5 40.0

40.0 31.4

31.4 34.234.2 34.534.5

21.5 21.5 30.2

30.2 48.3

48.3 20代

30代 40代 50代 60代

被災地 首都圏 関西圏 自民党

全体

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

非常に賛成

+まあ賛成 どちらともい えない やや反対+

非常に反対

図 8 原発ゼロをめざすべきだ(2013 年選挙前調査、N=1000)

20代 30代 40代 50代 60代

被災地 首都圏 関西圏

自民党

全体

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

非常に賛成

+まあ賛成 どちらともい えない やや反対+

非常に反対 48.7

48.7 38.338.3 13.013.0

37.0

37.0 46.146.1 17.017.0

36.1 36.1 35.2 35.2 37.0 37.0 36.0 36.0 39.5 39.5 41.3 41.3

56.2 56.2 38.8 38.8

31.6 31.6 38.7

38.7

22.6 22.6 26.5 26.5 33.5 33.5

25.7 25.7 21.3 21.3 20.8 20.8

12.1 12.1 22.5 22.5 41.3

41.3 38.3 38.3 29.6 29.6

38.3 38.3

39.3 39.3 37.9 37.9

図 9 脱原発は現実的ではない(2013 年選挙前調査、N=1000)

(9)

にクロス集計した結果を図 12 に示す。年代では、

ほぼ年代が上がるにつれて、賛同する(非常に賛 成+まあ賛成)割合が増加している。10%水準で 有意である。地域別の差は、統計的に有意ではな い。比例区支持政党別では(自民党のみ図示)自 民党投票層は平均値に近い。

 同様に、「原発事故による放射能汚染は重大な ものではない」、「原発周辺地域には住みたくな い」、「原発周辺地域に子どもを住まわせたくな い」、「福島原発周辺の観光地化を進める」などの 主張に対する意見も、地域差は統計的に有意では  「原発事故の収束」に対する意見を、年代別、

地域別、政党別にクロス集計した結果を図 11 に 示す。年代別では、ほぼ年代が上がるにつれて、

反対する(非常に反対+まあ反対)割合が増大し ている。0. 1%水準で有意である。地域別では、

被災地で反対の割合が最も高く、関西圏で最も低 い。1%水準で有意である。比例区支持政党別で は(自民党のみ図示)自民党投票層が際だって低 い、0.1%水準で有意である。

 また、「原発周辺地域には住みたくない」とい う主張に対する意見を、年代別、地域別、政党別

福島原発事故は収束した

原発周辺地域には住みたくない

福島原発周辺の観光地化を進める 原発周辺地域に子どもを住まわせたくない

原発事故による放射能汚染は重大なものではない

非常に賛成 まあ賛成 どちらともい えない やや反対 非常に反対

0% 20% 40% 60% 80% 100%

1.0 1.03.83.8

23.6

23.6 18.218.2 53.453.4

36.9

36.9 27.427.4 31.031.0 2.12.12.72.7

2.5 2.52.92.9 40.6

40.6 27.127.1 26.926.9

5.6

5.6 20.320.3 48.748.7 12.612.6 12.812.8

1.6 1.65.05.0

23.7

23.7 18.918.9 50.950.9

図 10 福島原発事故に対する現在の意識

20代 30代 40代 50代 60代

被災地 首都圏 関西圏 自民党

全体

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

非常に賛成

+まあ賛成 どちらとも いえない やや反対+

非常に反対 9.6

9.6 30.030.0 60.460.4

4.3

4.3 29.629.6 66.166.1

1.7

1.7 23.923.9 74.374.3

74.3 74.3 4.8

4.8 20.920.9 3.9

3.9 13.513.5 82.682.6

4.0

4.0 19.719.7 76.376.3

5.5

5.5 24.524.5 70.070.0

4.6

4.6 27.127.1 68.368.3

7.1

7.1 25.725.7 67.267.2

4.9

4.9 23.623.6 71.671.6

図 11 福島原発事故は収束した(2013 年選挙前調査、N=1000)

(10)

発デモ反秩序意識」のそれぞれについて、賛意

(非常に賛成+まあ賛成)を示す回答者は、4. 5%、

10. 2%、10. 5%、17. 4%であった。すなわち、全 体の約 20 人に 1 人はデモ参加経験があり、10 人 に 1 人はデモへの参加意思を持っていることにな る。

 脱原発デモへの参加意思を、年代別、地域別、

投票政党別に集計した結果が、図 14 である。

 年代が上がるにつれて、脱原発デモへの参加意 思を持つ人は多くなる傾向が見られる。

なかった。全国的な共通認識となっているのかも しれない。

4.‌3 ‌デモという意思表示

 福島第一原発の事故があって以来、「デモ」と いう意思表示がクローズアップされるようになっ た。有権者は、「デモ」についてどのように考え ているだろうか。

 図*に示すように、「脱原発デモ参加経験」「脱 原発デモ参加意思」「脱原発デモ成果認識」「脱原

20代 30代 40代 50代 60代

被災地 首都圏 関西圏 自民党

全体

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

非常に賛成

+まあ賛成

どちらともい えない

やや反対+

非常に反対

59.1 33.5 7.4

2.6 33.9

63.5 67.0 63.5

68.3

66.9 64.1 60.8

65.0 64.3

27.8 5.2

31.3 5.2

28.3 3.5

27.7 5.4

31.6 4.3

34.2 30.2 31.0

5.0 4.8 4.8

図 12 原発周辺地域には住みたくない(2013 年選挙前調査、N=1000)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

非常に賛成 まあ賛成 どちらともい えない やや反対 非常に反対 脱原発デモに参加したことがある

脱原発デモに参加したい

脱原発デモは成果を上げた

脱原発デモは秩序を乱す 1.73.4

30.8 12.9 51.2

37.4 15.4

37.0 3.3 6.9

1.7 8.8 47.0 17.3 25.2

7.0 10.4 50.2 15.3 17.0

図 13 脱原発デモに対する意識(2013 年選挙前調査、N=1000)

(11)

 図 15 に示したように、「選挙」「ネットなどに よる言論」「デモ」という国民の意思表示の方法 に対する意見を比較すると、「選挙」が約 7 割と 最も多く、「ネット」は約 36%、「デモ」は 25%

が賛意を示している。「デモ」の 25%というのは、

少ないようだが、意思表示に必要とされる時間的 労力的コストを考えると、多いと見ることもでき る。

 一方、政治家の強いリーダーシップを求める声 は、8 割近くに達し、ほとんどの人が政治家の決 断力や実行力を求めていることがわかる。これは、

 被災地で参加意思を持つ人が多く、関西圏では 最も少ない。

 自民党支持層では、参加意識もつ人は 7. 3%程 度である。とはいえ、自民党支持層でさえ 14 人 に 1 人は参加意思を持っているということでもあ る。

4.‌4 ‌政策決定のかたち

 では、有権者はどのような政策決定のかたち

──いいかえれば、民意の政治への反映のさせ方 が望ましいと考えているのだろうか。

20代 30代 40代 50代 60代

被災地 首都圏 関西圏 自民党

全体

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

非常に賛成

+まあ賛成 どちらともい えない やや反対+

非常に反対

8.3 33.9 57.8

7.0 41.7 51.3

8.3 34.3 57.4

12.2 37.4 50.4

15.2

14.0 10.0 5.0

7.3 10.2

31.6

37.0 52.8

61.0 56.7

48.6 47.0

53.8 37.8

37.4 36.3 38.3

図 14 脱原発デモへの参加意思(2013 年選挙前調査、N=1000)

政治には強いリーダーシップが必要である

政治のことよりも自分自身の生活の方が大事だ

デモによる国民の意思表示が政治を変える

ネットなどを介した国民の意思表示が政治を変える

選挙による国民の意思表示が政治を変える

非常に賛成 まあ賛成 どちらとも いえない やや反対 まったく反

0% 20% 40% 60% 80% 100%

29.1

29.1 47.347.3 21.121.1 1.61.60.90.9

8.7 8.7 1.81.8 44.6

44.6 33.2

33.2 11.7

11.7

6.3

6.3 18.718.7 41.541.5 22.022.0 11.511.5

10.0 10.0 3.63.6 50.6

50.6 30.8

30.8 5.0 5.0

20.5

20.5 49.549.5 26.226.2 2.62.61.21.2

図 15 政策決定のかたち(2013 年選挙後調査、N=1000)

(12)

きた。

 ここから見えてくるのは、原発問題については 有権者の多くがこれを重要視しており、とくに年 代や地域によって、意見や認識にも大きな違いが ある、ということである。しかし、2013 年参議 院選挙においては、自民党があまりにも強大な勢 力となったため、原発問題に関する充分な論議が なされぬまま、「経済活性化」に焦点が移ってし まったという現実である。

 今後、状況のさらなる分析が必要であるととも に、健全な政党政治のあり方について広く議論を 展開していくことが重要課題であるといえよう。

関連拙稿

遠藤薫,2011. 6,『間メディア社会における〈世論〉と

〈選挙〉──2008 年オバマ選挙と 2009 年総選挙』

東京電機大学出版局

遠藤薫 「ソーシャルメディアは政治・選挙を変える か」『Voters』no.12,3-5.2013

遠藤薫 「東日本大震災と分断される社会・政治意識

──2012 年 6 月実施の社会調査結果を踏まえて」

『学習院大学法学会雑誌』vol. 48- 2,117- 138,

2013

遠藤薫,「震災後社会における〈絆〉と〈自助〉のパラ ドックス──社会意識の階層的・年代的分断とそ の意図せざる帰結」(『理論と方法』vol. 27no. 2 所 収),2013

小泉首相が退陣した 2005 年以降、1 年ごとに首 相が替わるなど、政治的リーダーの迷走が続いて きたことに対する有権者の不満を示していると考 えられる。

 同時に、「政治のことより自分自身の生活の方 が大事だ」と考える政治的無関心層も 44. 9%い る。

 この政治的無関心とリーダーシップ待望意識と はどのような関係にあるのだろうか。

 表 4 に示すように、「政治には強いリーダー シップが必要」と考える「リーダーシップ待望意 識」には、「政治的無関心」が影響している。ま た、「デモによる意思表示によって政治を変える

(デモによる民意反映)」は、負の影響を及ぼして いる。

 だが、その一方で、「選挙による民意反映」

「ネット言論による民意反映」の意識も正の影響 を及ぼしており、「リーダーシップ待望」が重層 的な意識構造から現れていることがわかる。より 詳細な分析が必要である。

5.‌‌おわりに

 以上、本稿では、筆者が 2013 年 7 月の参議院 選挙の前後に実施した社会意識調査を中心に、有 権者たちが、福島第一原発事故および原発問題に ついてどのように考えているかについて考察して

標準化されていない係数 標準化係数 t値 有意確率

B 標準誤差 ベータ

(定数) 1.258 0.127 9.918 0.000

選挙による民意反映 0.259 0.032 0.261 8.117 0.000

デモによる民意反映 -0.139 0.025 -0.182 -5.533 0.000

ネット言論による民意反映 0.097 0.033 0.100 2.913 0.004

政治的無関心 0.131 0.028 0.142 4.73 0.000

a従属変数「リーダーシップ待望」

表 4 「リーダーシップ待望」の重回帰分析

(13)

遠藤薫 「大震災後の社会における〈祭り〉と〈復興〉

~ 「東日本大震災からの復興に向けた総合的社会 調査 ( 全国調査&三県調査 )」 から~」(『新情報』

101 号,2013)

遠藤薫 「日本社会はいまどのような政治を求めてい るのか──2012 年総選挙前後の意識調査から」

(『法学会雑誌』2013 年 9 月号)

遠藤薫,「大震災がもたらした「空白」──情報孤立化 から生じる社会分断をどのようにつなぐか?」

(『学術の動向』2013 年 11 月号所収)

【付記】本稿で分析を行った 2012 年 12 月社会調 査および 2013 年 7 月社会調査は、2012 年度お よび 2013 年度の学習院大学研究支援センター 特別プロジェクトの助成を受けたものである。

(14)

参照

関連したドキュメント

ここで,図 8 において震度 5 強・5 弱について見 ると,ともに被害が生じていないことがわかる.4 章のライフライン被害の項を見ると震度 5

点から見たときに、 債務者に、 複数債権者の有する債権額を考慮することなく弁済することを可能にしているものとしては、

 筆記試験は与えられた課題に対して、時間 内に回答 しなければなりません。時間内に答 え を出すことは働 くことと 同様です。 だから分からな い問題は後回しでもいいので

・私は小さい頃は人見知りの激しい子どもでした。しかし、当時の担任の先生が遊びを

 

2018 年、ジョイセフはこれまで以上に SDGs への意識を強く持って活動していく。定款に 定められた 7 つの公益事業すべてが SDGs

会にていただきました御意見を踏まえ、本市の意見を大阪府に