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公開シンポジウム「エネルギー安全保障: 欧州の経験とアジアへの示唆」

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Academic year: 2021

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37 ERINA REPORT PLUS 会議・視察報告

2月16日に立教大学池袋キャンパスで 開催された公開シンポジウム「エネルギー 安全保障:欧州の経験とアジアへの示唆」

を聴講した。全四部の密度の濃いプログ ラムで、ロシアを中心とした世界のエネル ギー安全保障に関する包括的な議論が 行われた。

第Ⅰ部は「日ロエネルギー協力に関する 緊急講演会」と題し、元独立行政法人石 油天然ガス・金属鉱物資源機構主席研究 員の本村眞澄氏の司会で講演及び議論 が行われた。本村氏からは「ロシアの石 油・天然ガス資源について」と題して、ロシ アのエネルギー産業の現状を概括する講 演が行われた。日揮株式会社ヤマル・プ ロジェクト担当の植木孝太氏からは「ヤマ ル・北極海航路について」と題して、北極 海で進行中のヤマル・プロジェクトの概要 と、北極海航路の現状と展望について講 演が行われた。国際協力銀行(JBIC)石 油・天然ガス部次長兼第3ユニット長の加 藤学氏からは「JBICとロシア資源プロジェ クト」と題して、JBIC の関わってきたロシ アのエネルギープロジェクトについて講演 が行われた。元三菱商事株式会社欧州 ロシア石油天然ガス事業部シニアアドバイ ザーの酒井明司氏からは「日ロビジネスの 経験から」と題して、エネルギー産業を含 めたロシアビジネス全体の動向を鳥瞰した 講演が行われた。最後に一般財団法人日 本エネルギー経済研究所企画事業ユニッ ト主任研究員の小森吾一氏からは「アジ アの視点から」と題して、ロシアのエネル ギー産業とアジアの関係について概括的 な講演が行われた。第Ⅰ部を通じて、ロシ アの経済・社会の現状とその中におけるエ ネルギー産業の変容を理解することができ

識」と題して講演が行われた。元毎日新聞 社モスクワ支局長、元日本大学教授石郷 岡建氏からは「ロシアと欧州連合との経済 統合の結果とコンステレーション理論」と題 して講演が行われた。上智大学外国語 学部教授の湯浅剛氏からは「ユーラシア における安全保障認識」と題して講演が 行われた。第Ⅲ部を通じて、近年のユー ラシア地域の安全保障に関する議論の動

向を知ることができた。

第Ⅳ部ではImplications for energy security in Asia(アジアエネルギー安 全保障への示唆)と題して講演と討論が 行われた。早稲田大学国際教養学部准 教 授 のElena Shadrina氏 から“Does Russia have an Energy Strategy for Asia?”と題して、ロシアの対アジア エネルギー戦略について講演が行われ た。独 立 行 政 法 人 石 油 天 然ガス・金 属鉱物資源機構調査部調査課(ロシ ア CIS 担当)(併)ロシアグループ政府 間協議対策チーム担当調査役の原田 大 輔 氏 から“Behind the acceleration of the Arctic development in Russia and the utilization of the Northern Sea Route; Challenges facing Russia and importance for Japanese energy security”と題して、ロシアの北極圏航路と エネルギー開発の日本のエネルギー安全 保障に与える影響について講演が行われ た。ERINA 調査研究部長の新井洋史が 討論者としてコメントおよび質問を行った。

第Ⅳ部を通じて、ロシアのエネルギー戦略 の日本を含むアジアに与える影響について 知見を深めることができた。

公開シンポジウム「エネルギー安全保障:

欧州の経験とアジアへの示唆」

ERINA 調査研究部主任研究員 中島朋義

た。

第Ⅱ部は「異なるエネルギー・シナリオ」

と題して講演と討論が行われた。まず冒頭 に立教大学経済学部教授の蓮見雄氏か ら「エネルギー安定供給の客観的条件と 安全保障認識のあいだ」と題した趣旨説 明が行われた。続いて東京国際大学国 際関係学部教授の武石礼司氏から「エネ ルギー・シナリオとエネルギー安全保障へ の示唆」と題して、今後の世界のエネル ギーの見通しを中心とした講演が行われ た。蓮見氏からは「EU vs. ロシア:異なる エネルギー安全保障戦略」と題して、エネ ルギーの需給関係にあるEUとロシアの間 のエネルギー安全保障戦略の関係につい て講演が行われた。一般社団法人ロシア NIS 貿易会ロシア NIS 経済研究所副所 長の服部倫卓氏からは「ユーラシア連合 の共同エネルギー市場」と題して、CIS 諸 国間のエネルギー分野での協力の動きに ついて講演が行われた。第Ⅰ部に続き登壇 した日本エネルギー経済研究所の小森吾 一氏からは「アジアのエネルギー・シナリオ とロシア」と題して、アジアのエネルギー需 給の今後とロシアの役割について講演が 行われた。第Ⅱ部を通じて、各国・各地域 のエネルギー需給の展望とロシアとの関 係に理解が深まった。

第Ⅲ部では「異なる安全保障認識」と 題して講演と討論が行われた。筑波大 学大学院人文社会系准教授の東野篤 子氏からは「EU の東方パートナーシップ

(EaP)とその安全保障認識」と題して、

EU の域外国とのパートナーシップとロシア の関係を中心に講演が行われた。東京大 学先端科学技術研究センター特任助教 の小泉悠氏からは「ロシアの安全保障認

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