• 検索結果がありません。

論文内容要旨

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "論文内容要旨"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

論文内容要旨

論文題名

Qualitative and quantitative investigation of pathological structures in caries infected with Streptococcus mutans using fluorescence, molecular, and histological methods

(蛍光・分子および組織学的方法を用いたStreptococcus mutansに感染したう蝕歯における

病理学的構造の質的および量的研究)

掲載雑誌名

Caries Research (投稿中)

総合診療歯科学 山田 理

内容要旨

現在、う蝕治療における罹患歯質の除去には、FDI(国際歯科連盟)によ って提唱された MI(Minimal Intervention) の概念に基づく手法が推奨さ れている。それに伴い、長期にわたる健全歯質や歯髄の保存を可能にする ためには罹患歯質を精度高く認識した後にう蝕罹患歯質を最小限に除去 することが極めて重要と考えられる。

また、う蝕象牙質は病理学的に多菌層、寡菌層、先駆菌層、混濁層、透 明層に区分され、細菌感染は先駆菌層までと言われているが、臨床的に細 菌侵入の有無を認識する方法は確立していない。これまで術者は、う蝕罹 患歯質を認識するために象牙質に沈着した色や、探針など鋭利な器具によ って触知される硬さの減少を指標としていたが、鋭利な器具の機械的刺激 は歯質を医原性に破壊してしまう危険性が示唆されており、非接触型の検 査方法によるう蝕の検知法が必要だと考えられる。

本研究では非接触型のう蝕罹患歯質を認識する検査方法のうち、波長約 405nm の青色光を用いた可視光線励起蛍光法に着目してう蝕罹患歯質の認 識精度に関する青色光の効果について検討を行った。

同一ヒトう蝕抜去歯から厚さ 350µm の連続した薄切切片を切り出し、実

体顕微鏡で透過光によって病理学的な構造を観察した後に、う蝕原性細菌

のひとつである

Streptococcus mutans

(

S. mutans

)を標的とした免疫染

色を行って細菌侵入範囲を確認し、さらに青色光によって識別される範囲

の関連について比較検討した。加えて、免疫染色によって細菌侵入程度を

明確に識別した歯質を採取して、real time PCR 法で

S. mutans

の量的な

(2)

検討も行った。

実体顕微鏡下で薄切切片を透過光で観察したところ、病理学的構造から A 多菌層、B 寡菌層、D 透明層、E 健全象牙質層を識別することが可能であ ったが、先駆菌層と混濁層の混在する C 層においてこれら2つの層を肉眼 で見分けることは困難であった。しかし、薄切切片に青色光を照射したと ころ、C 層内で赤色を示す部位と緑色を示す部位を肉眼で識別することが 可能であった。このことから赤色を示した部位を C1、緑色を示した部位 を C2 とした。これら A,B,C1,C2,D,E の各層に青色光を照射した際に得ら れる励起蛍光スペクトルは、A,B,C1 層では赤を示す波長である 620nm と 680nm にピークを持つ特異的な蛍光スペクトルであった。一方、免疫染色 によって

S. mutans

の細菌侵入を可視化したところ、

S. mutans

の侵入は C1 層に一致することがわかった。さらに、この試片の各層から採取した 歯質内の

S. mutans

数を real time PCR 法によって算出したところ、B,C1 層の間に有意差は認められず、A 層は B,C1 層より有意に多い細菌を認め、

C2,D,E 層では B,C1 層より有意に少ないことが明らかになった。(p<0.05:

Kruskal-Wallis one way analysis)。

波長約 405nm の青色光は先駆菌層と混濁層の境界を精密に検出するこ

とができたことから、青色光を用いた検査は細菌を残存させない非接触型

のう蝕罹患歯質認識方法として有効であると考えられた。

参照

関連したドキュメント

昭和 58 年ぐらいに山林の半分程を切り崩し、開発申請により 10 区画ほどの造成

睡眠を十分とらないと身体にこたえる 社会的な人とのつき合いは大切にしている

2.1で指摘した通り、過去形の導入に当たって は「過去の出来事」における「過去」の概念は

の観察が可能である(図2A~J).さらに,従来型の白

  「教育とは,発達しつつある個人のなかに  主観的な文化を展開させようとする文化活動

その次の段階は、研磨した面を下向きにして顕微鏡 観察用スライドグラスに同種のエポキシ樹脂で付着 させ、さらにこれを

日頃から製造室内で行っていることを一般衛生管理計画 ①~⑩と重点 管理計画

これらの定義でも分かるように, Impairment に関しては解剖学的または生理学的な異常 としてほぼ続一されているが, disability と