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学生と図書館
わたしの好きな昔話( 9 )
(ちりめん本)
國本 茂恵
みなさんは、西洋の国と日本を比べたときに ギャップやカルチャーショックを受けたことは ありませんか?それを感じたことがある方もな い方も是非、読んで見て頂きたいのが、『さか さまの国日本』という本です。この本は、日本 文化と西洋文化の異なっている点を著者のエミ リー・パットンが紹介したものです。本の表紙 に描かれた子どもの逆立ちは、欧米人から見た 異文化を“さかさま”として強調しており、表 紙だけを見ても内容がとって伺えます。
この本の内容は以下の通りです。
〈日清戦争の戦勝記念旗行列、日本の書籍と 手紙、建築、帆掛け船、日本の食べ物と食事作 法、家の内外での慣習、馬、寺の鐘、胡瓜<きゅ うり>と子育て、日本庭園と盆栽、葬列、そし て火消しや桜について書かれた雑録など、好奇 心と「物珍しさ」が先に立つものとなっている。
全てが欧米と反対だと述べているわけではな いが、「日本では男性が女性の一歩先を歩くが、
雨が降れば女性が男性に傘をさしかける」こと や、文字を右から縦書きにすることには驚いた ようで、このような事柄が著者の言う「さかさ ま」の論理なのであろう。〉(京都外国語大学図 書館ホームページより)
私がこの中でも、共感したものは、“日本の 食べ物と食事作法”と“男性と女性”に関する
記述です。現代では、日本食は以前に比べて海 外でも食べられるようになりましたが、当時は、
刺身や海苔など西洋では食べないものを日本人 が食べている姿は、西洋人から見れば異様な光 景であったのだろうと思いました。現在の私た ちが虫を食べる食文化に対し、抵抗があるのと 同じような感覚なのでしょうか。西洋人が日本 食を受け入れるようになったように、私たちも 虫を食べる日が来るのかもしれませんね。
続いて、“男性と女性”に関する考え方も、
昔の日本と西洋では大きく違います。西洋では、
レディーズ・ファーストが当り前ですが、日本 では女性が一歩下がって男性に付いて行くとい うことが常識でした。それにしても、今の日本 は変わりましたね。どちらかというと、女性の 権利の方が強いように感じます。現代の日本に エミリー・パットンがやってきたらさぞ驚くこ とでしょう。
昔話だけでなく、文化の違いも知ることがで きるちりめん本。今となっては、当り前と思っ ていることが、当り前ではなかったかもしれま せん。一度、『さかさまの国』を味わってみて はいかがでしょう。
くにもと もえ(英米語学科 4 年次生)