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消防ボランティアについて

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Academic year: 2021

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はじめに

阪神・淡路大震災以降,多くの人々の間で, 救助や救急,医療,通訳等さまざまな領域に 関わるボランティア活動について議論が交 わされ,新たに幾つかのボランティア団体 が結成される等,地震等の大規模災害時に おけるボランティア活動の重要性が,社会 一般に再認識されるようになってきていま す。

このような状況を踏まえ,ここでは地震 被害の軽減と拡大防止等を図ることを目的 に実施している東京消防庁災害時支援ボラ ンティアについて,また消防機関と消防ボ ランティアとの連携等について述べたいと 思います。

1.東京消防庁災害時支援ボランティア

東京消防庁では,都内に発生した地震災 害に対して,当庁と専門的な知識・技術を有 するボランティアとが,連携して災害防除 活動等にあたることで地震被害の軽減,拡 大防止等を図ることを目的とし,平成 6 年 9

月から消防ボランティアの募集を一部の署 において開始するとともに,平成 7 年 7 月 7 日から全署において制度の導入と育成を図 っています。

(1)活動内容

震災時,登録先の署に自主参集したボラ ンティアは 9 次のような活動を消防職員の 指揮のもと実施します。

・応急救護活動

・消火活動の支援

・救助・救出活動の支援

・火災調査支援

・危険物施設等の安全確保支援

・消防用設備等の機能確保支援 (2)募集対象

18 歳以上 65 歳未満の東京都民の方で,次 のいずれかの技能を有する方

・消防機関等が実施する応急救護に関す る講習を修了された方

・日本赤十字社の行う日赤救急員の資格 を取得されている方

・危険物取扱者,消防設備士等の資格を有 する方

・過去に消防職員,消防団員等の経験のあ る方

消防ボランティアについて

東京消防庁防災部防災課

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- 49 - (3)講習と訓練

・初級講習(実施中)

「登録者全員を対象に,基本的な消防ボ ランティア活動等に関する講習」

・中級講習(平成 8 年度以降)

「希望者を対象に,各種専門知識・技能 等の習得及びサブリーダー育成のため の講習」

・上級講習(平成 9 年度以降)

「希望者を対象に,高度な専門知識・技 能等の習得及びリーダー(コーディ ネーターを含む)育成のための講習」

・予防関係講習(平成 8 年度以降)

「火災調査支援,危険物施設等の安全確 保支援及び消防用設備等の機能確保支 援の実施要領の習得のための講習」

・訓練(実施中)

「防災とボランティアの日」,「防災の 日」等を中心に技能等の維持・向上を 目指した訓練」

(4)登録目標及び登録状況

・17,000 名(平成 10 年度 まで)

・5,343 名(平成 8 年 2 月 末現在)

(5)東京消防ボランティア センター

・平成 7 年 9 月 29 日設置

・谷清会長(前国立市長)

2.消防ボランティアと の効果的な連携

消防ボランティアとの連携を効果的にす るためには,事前の連絡・調整と事前の育成 が不可欠となります。

(1)連絡・調整と受け入れ体制の確立 大規模地震時等においては,消防署,消防 団,警察署,自衛隊,自主防災組織そしてボ ランティアらが有機的・総合的に連携した 効果的な防災活動が期待されます。しかし ながら,不特定多数のボランティアが個別 に活動を行うことは,効果的な支援活動と ならない可能性があります。

そこで,消防機関は消防ボランティアと の連絡・調整を事前に行うとともに,受け入 れ体制を確立しておく必要があります。

災害発生時に,活動を申し込んでくるボ ランティアには,大別して突発的な応急支 援型と事前の連絡・調整(登録)型が考えら れます。そのため応急支援型に対しては,混 乱を避け,近隣の消防機関等による間接的 に受け入れる方法等をとるべきと考えられ, 事前の連絡・調整(登録)型では,混乱のおそ れの少ない直接的な受け入れが期待されま

(3)

- 50 - す。

(2)消防ボランティアの育成

消防ボランティアは,消防活動等に係わ る専門知識・技能を有していること,また, 組織的活動のためのリーダーの存在,そし て消防機関と連絡・調整するコーディネー ターの存在が不可欠となります。

そのため,専門知識・技能の習得と向上の ための講習,リーダーやコーディネーター の育成のための講習,また技能の維持・向上 のための定期的訓練等を内容とする育成が 必要となります。

3.国や県における消防ボランティアの 動向

(1)災害救援ボランティア(自治省消防庁) 自治省消防庁は,次のような内容を通知 (「災害救援ボランティァの研修への協力等 について」平成 7 年 10 月 18 日)し,災害救 援ボランティアの育成を図っています。

大規模地震等の発生時においては,消防 機関の活動と合わせて,ボランティアによ る災害救援活動が行われることが望ましい ことから,災害時に災害救援活動を行うボ ランティアの研修について,消防機関とし ても必要な協力を行うとともに,災害発生 時においてボランティアと消防機関との間 で十分連携のとれた効率的な活動が行われ るよう,平時においてもボランティアに対 し,適切に対応することが必要としていま す。

(2)災害救援専門ボランティア(兵庫県) 平成 8 年 1 月 17 日,兵庫県は救急・救助 の専門家 400 名を含む約 1,000 名の災害救 援専門ボランティア制度を創設し,県内外 の災害に対し救援活動を行うものとしてい ます。

参照

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