平成29年10月30日
「地域金融機関との連携プログラム2017」をとりまとめました
1.経緯等
関東経済産業局では、平成17年から地域金融機関との連携を深め、平成20年 7月には、経済産業省初の取組として「金融連携プログラム」を策定しました。
その後、経済情勢や施策ニーズを踏まえ、本プログラムは継続的に毎年見直し を行って参りました。なお、現在は97の地域金融機関と連携を行っています。
2.金融連携プログラム2017のポイント
本年度は、従来から取り組んでいるセミナー支援やテーマ別勉強会等情報共有 を行うとともに、重点的取組として、「地域未来投資促進法の枠組みによる支 援」及び「観光インバウンド促進に向けた支援」により、地域金融機関と連携 した地域活性化支援を実施します。
(1)地域未来投資促進法(※)の枠組みによる支援
自治体の基本計画に基づいて、地域の特性を生かして高い付加価値を創出し、
地域の事業者に対する経済的波及効果を及ぼす「地域経済牽引事業」の担い 手となる成長企業に対して、自治体、金融機関と連携し、ヒト、モノ、カネ 等の切り口から集中的な支援を行います
(※)地域未来投資促進法:地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律
(2)観光インバウンド促進に向けた支援
首都圏ラグジュアリーホテルのコンシェルジュをハブにして、地域の金融機 関と連携し、発掘した地域の魅力的な商品や観光資源等を外国人富裕層に発 信し、地域の事業者が行うインバウンド需要の獲得の取組を支援します。
また、海外展開支援、オープンイノベーションの機会の創出、グレーゾーン解 消制度等を活用し、金融機関と連携して個別企業支援を進めていきます。
[本発表資料のお問い合せ先]
経済産業省 関東経済産業局
地域経済部 地域経済課 金融連携推進室長 長嶋 繁 電 話: 048-600-0256(直通)
F A X: 048-601-1311 担 当 者: 鈴木、新井
関東経済産業局は、「地域金融機関との連携プログラム(金融連携プログラム)
2017」をとりまとめました。金融連携プログラム 2017 では、新たに「地域経
済の波及効果が高い事業を推進し、地域全体の活性化を図ること」を重点項目 と位置づけました。本プログラムに参画している地域金融機関と連携し、地域 未来投資促進法の枠組みや、観光インバウンド支援の取組を活用し、地域全体 の活性化に資するプロジェクト案件の組成に取り組んで参ります。
地域金融機関との連携プログラム2017
平成29年10月
関東経済産業局
・中小企業等の生産性・収益力の向上
・地域経済の活性化
■経済産業局と金融機関にはそれぞれに強みと課題が存在。金融連携とは、お互いの強みを組み合 わせることで効果的な中小企業支援を行い、中小企業等の生産性等の向上・地域経済の活性化を 目指す取組であり、その具体的なアクションを取りまとめたものが「地域金融機関との連携プロ グラム」(以下「金融連携プログラム」という)である。
■平成20年度に初めて金融連携プログラムを策定し、平成29年9月末現在、管内金融機関のう ち、97機関と連携。預金額・貸出金額で9割を超える金融機関と連携している。
※本プログラムにおいては、金融機関とは地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合をいう。
・地域密着した営業網、
企業ネットワーク
・地域密着型金融の充実
■経済産業局
の強み
と課題 ■金融機関
の強み
と課題
・豊富な政策手段、
自治体や支援機関 とのネットワーク
・地域の隅々までの 施策の浸透と活用
連携
■中小企業等への事業支援 ・施策情報提供
・販路開拓支援 ・経営支援 等 金 融
連 携 の ス キ ー ム
地域金融機関との連携プログラムとは
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金融連携プログラムのこれまでの取組内容
■産業クラスターを推進していた平成17年頃から、金融機関の取り組みに注目し、協力関係の構 築を開始。
■これまでに施策の情報提供(情報共有会やメルマガ配信等)や金融機関のコンサル機能強化の取 組(出前研修会やテーマ別勉強会等)を実施。
<直近5年間の主な具体的アクション>
‥ プログラム 2012 プログラム 2013 プログラム 2014 プログラム 2015 プログラム 2016
<中小企業大学校研修の様子>
関 東 経 産 局
官民人事交流法 に基づく 人事交流
金 融機 関
<金融機関との人事交流> <地域金融機関ネットワーク会議> <先進事例を当局HPで公表> <神奈川県内での情報共有会>
セミナーでの施策説明
施策等の情報をメルマガで配信 出前研修会
中小企業大学校研修 金融機関との人事交流
地域金融機関ネットワーク会議(幹部会議)
包括的な後援名義制度
小規模な情報共有会(地域別等)
情報共有会
テーマ別勉強会
主 な
ア ク
シ ョ
ン
金融連携プログラム2017の取組の全体像
■金融連携プログラム2017では、中小企業等の新分野への進出や新たな需要獲得に向けた取組を 支援するとともに、補助金等の施策の活用推進を通じて、生産性・収益力の向上を図る。
■また、地域経済への波及効果が高く、地域全体の活性化に資するプロジェクトについて、国の施策 を効果的に活用しながら、局と金融機関が連携した案件の組成を目指す。
金融連携プログラムにおける成果把握のためのアンケート実施
●金融機関へのアンケート協力依頼
●結果については、次年度金融連携プログラムに反映 具体的アクション
地域経済への波及効果が高い事業の推進
成果把握アンケート 取組②.金融機関と連携した個別企業支援 → 昨年度からの継続的な取組
取組③.中小企業等支援情報の共有 → 継続的な取組 取組④.施策を活用したコンサルティング機能の強化 → 継続的な取組
①.金融機関と連携した地域活性化支援【新規】【重点】
国の施策等を活用し、地域経済への波及効果が高く、地 域全体の活性化を目指す取組を実施(p4)
②.金融機関と連携した個別企業支援【継続】
海外展開、オープンイノベーション、グレーゾーン解消 制度等を活用し、個別企業への重点支援を実施(p5)
③.中小企業等支援情報の共有【継続】
金融機関が中小企業等の経営支援を行う上で必要な施策 情報等を共有し、補助金等の活用を促進(詳細:p6)
④.施策を活用したコンサルティング機能の強化【継続】
国の施策活用のポイントや事例等の共有を通じて、金融 機職員のコンサルティング能力を強化(詳細:p7)
中小企業等の新分野進出や新たな需要獲得に向けた取組 生産性・収益性の向上に資する取組
取組①.金融機関と連携した地域活性化支援
→ 新規の取組。金融連携プログラム2017の重点
具体的アクション
■取組や成果について、定性面・定量面から把握
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■地域金融機関は地域経済の牽引役となる中堅・中小企業を支援する主たるプレーヤーの一つ。
■地域経済への波及効果が高い事業を推進し、地域全体の活性化を図るため、当局と金融機関が連携の 上、地域未来投資促進法等のスキームを活用しながら、地域経済を牽引するプロジェクトを実施。
具体的アクション①(金融機関と連携した地域活性化支援)【新規】【重点】
<地域未来投資促進法の枠組みによる支援>
地域未来投資促進法の基本スキーム
●地域の特性を生かして高い付加価値を創出し、地域の 事業者に対する経済的波及効果を及ぼす「地域経済牽 引事業」を促進。
●国、自治体、金融機関等が連携し、地域経済牽引事業 の担い手となる成長企業の発掘や、ヒト・モノ・カネ 等の切り口から集中的な支援を行う。
<観光インバウンド支援の取組>
地域とホテルコンシェルジュが連携した インバウンド需要獲得のための支援事業
(地域全体の活性化に向けた取組事例)
●首都圏ラグジュアリーホテルのコンシェル ジュをハブにして、地域の魅力的な商品や 観光資源等を外国人富裕層等に発信。
●具体的には、
①ホテルコンシェルジュが地域資源を活用 した商品やサービスに対するアドバイス を実施。
②外国人向け地域PRツールを作成。
③外国人等の受入ノウハウの他地域への展 開やネットワークを構築。
■中小企業の新分野への進出と新たな需要の獲得を後押しするため、当局と金融機関が連携の上、海外 展開、オープンイノベーション、グレーゾーン解消制度等の施策を積極的に活用し、個別企業に対す る重点的な支援を実施する。
関 東 経 産 局
金 融 機 関
関連する規制の有無や 申請書の記載をサポート
制度
周知 中
小 企 業 等 経
済 産 業 省
中小企業等が行う新事業について、
グレーゾーン解消制度等(※)を活 用し規制の有無を確認。
※企業実証特例制度含む
新事業が、■■法の規制に抵触する可能性 があるか確認したい。
相談 情報共有
連携 相談
新輸出大国コンソーシアムを活用 して、海外展開を目指す中小企業 等を金融機関と連携して支援。
関 東 経 産 局
金 融 機 関
中 小 企 業 相談 等
適宜相談
制度 周知
JETRO
制度周知
当局が行うオープンイノベーションの取 組を金融機関に案内し、取引先の中小企 業等にとって、新たな需要獲得に向けた マッチングを支援。
イベント 等の 情報提供
企業の 紹介
<新輸出大国コンソーシアム>スキーム図
<グレーゾーン解消制度等の活用>
<海外展開支援の取組> <オープンイノベーションの取組>
具体的アクション②(金融機関と連携した個別企業支援)【継続】
案内
参加 意思 JETROへの取次、 表示
同席、フォロー 支援 必要に応じて
局も同席
イベント例:医療機器・ものづくり商談会
医療機器等関連メー カーが有する開発・改 良ニーズと、地域の優 れたものづくり企業が 有する技術を結びつけ るための商談会を開催。
<商談会の様子>
【経営力向上支援】
中小企業等経営強化法の活用促進に 向け周知を行う。
新現役交流会等の開催を通じ、中小 企業等が抱える課題を解決。
中 小 企 業 等 関
東 経 産 局
金融 機 関 ニー
ズ企 業
ニーズ
企業の 紹介
マッチング
情報共有会 セミナー
■金融機関が中小企業等の経営支援活動を行う上で効果的な施策を選別し、タイムリーな情報共有に によって、金融機関を通じた補助金等の施策の活用促進を図る。
■特に、固定資産税の特例等の租税措置が適用可能な「中小企業等経営強化法」の更なる活用促進に 向けて積極的な周知等を行う。
◆連携金融機関を対象に、公募情報やイベ ント情報、営業店で活用できる施策PR チラシ等を月2回ペースでメールマガジ ン(1回3件程度の情報)配信。
◆また、各金融機関の施策活用に関する 課題や悩みの共有・解決を図ることを 目的とした地域別の情報共有会も開催
<神奈川県内での情報共有会>
◆金融機関が経営支援活動を行う上で役立つ補助金等の施策を
当局施策担当者が説明 ◆金融機関が主催するセミナー(施策説明会等)に、当局職員 を説明者として派遣。
◆ものづくり、創業、環境・省エネ、海外展開、中小企業等経 営強化法など、テーマに合わせて施策を説明
【28年度】10月(91機関参加)
2月(87機関参加)
金融連携メルマガ
活動実績
【28年度】5月:静岡県、12月:神奈川県
【28年度】40回開催(25機関にて実施)
金融連携メールマガジン
<中小企業等支援情報の共有>
・対象:金融連携プログラム参画機関の担当者
・内容:予算等の最新トピックス、セミナー・イベント情報等
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具体的アクション③(中小企業等支援情報の共有)【継続】
活動実績
活動実績
具体的アクション④(施策を活用したコンサルティング機能の強化)【継続】
■施策情報の提供に止まらず、施策活用のポイントや事例等を共有するなど、一段進んだ勉強会や研 修会を開催し、金融機関職員のコンサルティング能力向上を目指す。
テーマ別勉強会
◆施策の情報提供のみならず、補助金 申請のポイントや活用事例等も含め て、テーマ毎に勉強会を開催(外部 講師の招聘もあり)
出前研修会
◆当局職員が金融機関を訪問し、金融機関の幹部、本店・支店 担当者等を対象として、施策情報や事例等を紹介
【28年度】8回開催(8機関にて実施)
中小企業大学校研修
◆金融機関職員の目利き能力向上 のため、宿泊型の研修会を開催
<研修の様子>
【28年度】テーマ①:事業承継 1回開催(22機関参加)
テーマ②:知財 1回開催(41機関参加)
【29年度】
テーマ①:事業承継 2回開催(地銀10行、信金12庫参加)
<知財勉強会の様子>
<施策を活用したコンサルティング機能の強化>
活動実績
活動実績
①「今、地域金融機関が果たすべき「地域密着型金融」」
「中小企業等の支援と地域経済への貢献」
長濱 裕士氏
②「中小企業の事業承継問題と相談支援体制の現況・課題」
「取引先の事業の理解、ローカルベンチマークの活用・
支援のポイント」
大山 雅巳氏 <中小機構 事業承継コーディネーター>
③「地域金融機関の使命・あるべき姿と活動内容」
「金融機関本来業務の追求と地方創生の関係」
山本 明弘氏 <広島市信用組合 理事長>
④「中小企業におけるIT利活用やIT投資の現況・課題」
「業務プロセス改善、販路開拓等IT利活用による生産性向上 のポイント」
大久保 賢二氏 <アイ・コネクト代表>
○29年度の実施スケジュール(11/16~17開催)
貸出金額割合:94%
財務局 施策情報の共有やイベント等で連携
中小企業庁 中小企業支援施策について連携
中小企業基盤整 備機構
中小企業大学校研修、中小企業施策の共 有等で連携
JETRO 海外展開支援で連携
信金中央金庫 金融機関への周知、調整、運営等に関す る連携
業界団体 金融機関への周知、調整、運営等に関す る連携
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<参考>関係機関とのネットワークについて
■連携金融機関数:97機関/165機関(58.8%)
・地方銀行:26/27行(※)
・信用金庫:65/84金庫 ・信用組合: 6/54組合
(他に管内の信用保証協会13協会とも連携)
※第二地方銀行含む
管内金融機関
との連携状況(H29.3月末現在)
預金額割合:93%
金融機関経営層と当局幹部の意見交換の実施
◆本プログラムを金融機関経営層にも理解いただくため、
「地域金融機関ネットワーク会議(幹部会議)」を開催し 本プログラムの説明及び意見交換を実施する。
官民人事交流法に基づく金融機関との人事交流
◆経営層の理解を得て、平成19年度からスタート
・平成29年7月末現在、6銀行・6信用金庫
(群馬銀行、足利銀行、筑波銀行、第四銀行、八十二銀行、
八千代銀行、しののめ信用金庫、埼玉縣信用金庫、川崎 信用金庫、長野信用金庫、浜松信用金庫、三島信用金庫)
連 携 状 況
金 融 機 関 と の 関 係 強 化
連携する97機関の預金額・貸出金額割合
※出所:金融庁「中小・地域金融機関の主な経営指標」の データ(平成28年3月末)を基に関東経済産業局作成