• 検索結果がありません。

学 位 の 種 類 博士(歯学)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "学 位 の 種 類 博士(歯学) "

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ふ り が な

氏 名

いずたに たかゆき

泉谷 剛行

学 位 の 種 類 博士(歯学)

学 位 記 番 号 乙 第 1607 号 学 位 授 与 の 日 付 平成 29 年 6 月 28 日

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 2 項に該当

学 位 論 文 題 目 Antimicrobial protein secretion in the rat submandibular gland induced by aroma inhalation

(アロマ吸引によるラット顎下腺唾液の抗菌タンパク質分泌 促進効果)

学 位 論 文 掲 載 誌 Journal of Osaka Dental University 第 51 巻 第 2 号 平成 29 年 10 月

論 文 調 査 委 員 主 査 西川 泰央 教授 副 査 大浦 清 教授 副 査 池尾 隆 教授

論文内容要旨

アロマテラピーは,生活に植物由来の芳香成分を取り入れることによってストレスを解消し,心身 をリラックスさせることで健康を増進することを目的として行われており,その効果は血行促進作用,

筋の鎮痙作用,抗菌作用,免疫強化作用および利尿作用など多岐にわたり,さらに,口腔環境への影 響としては唾液分泌促進作用もあるとされている.一方,唾液分泌は歯根膜感覚や味覚をおもな刺激 とする神経系によって支配されており,副交感神経系は水分泌を,交感神経系はタンパク質分泌を促 進することはよく知られている. そこで,我々はアロマを吸引することによって,唾液の質および量 を改善して口腔環境へ良好な影響をもたらすのではないかと考え,アロマ吸引による唾液量および抗 菌タンパク質分泌への影響について検討した.実験には体重 250~280 g の雄性 Wistar 系ラットを用 いた. ラットは対照群(非刺激群),実験群 1(イソプレナリン(IPR)単独投与),実験群 2(アロマ 吸引)の 3 群に分けて実験に供した.ラットはラット用ケージ内で,水および固形飼料を与えて自由 摂食で飼育した.なお,アロマとしてブラックペッパー(BPP)あるいはカルダモン(CAR)を,市販のア ロマ拡散装置で蒸散させ,ケージ内に 2 時間充満させた後に実験した.各実験群のラットはペントバ ルビタール(50 mg/kg 体重;腹腔内投与)で麻酔後,顎下腺唾液採取のためのポリエチレンチューブ を顎下腺の排泄管開口部に挿入した後,対照群では安静状態で,実験群 1 は IPR を投与(2 mg/kg 体重,

腹腔内投与)後,実験群 3 では,アロマ吸引後,IPR 投与あるいは IPR 非投与で,その 10 分後から 5

分間,顎下腺唾液を採取した.対照群では,唾液分泌はみられなかった.BPP 単独吸引では,唾液分泌

量は平均 0.2μL/min/100 mg gland,アミラーゼ活性(SAA)は平均 8U/L,SIgA 濃度は平均 5.0 μg/mL,

ラクトフェリン濃度(SLF)は平均 0.9 μg/L/min であった.CAR 単独吸引では,唾液分泌は平均 0.1μ

(2)

L/min/100 mg gland,SAA は平均 2U/L,SIgA 濃度は平均 2.0 μg/mL, SLF は平均 0.5 μg/L/min であ った.IPR 単独刺激群では, 唾液分泌量は 9±1.1μL/min/100mg gland,SAA は 120±11U/L,SIgA 濃度 は 114±11 μg/mL, SLF は 3.85±0.5 μg/L/min であった.BPP 吸引+IPR 刺激群では,唾液分泌量は 13±1.9μL/min/100mg gland,SAA は 144±13U/L,SIgA 濃度は 140±11 μg/mL, SLF は 6.55±0.4 μ g/L/min であった.また CAR 吸引+IPR 刺激群では,唾液分泌量は 12±0.9μL/min/100 mg gland,SAA は 125±10U/L,SIgA 濃度は 133±9 μg/mL, SLF は 5.50±0.5μg/L/min であった.

以上の結果から,アロマ吸引によって顎下腺の唾液分泌能は亢進し,唾液中抗菌因子の SIgA 濃度お よび SLF も増加することから,アロマの吸引は唾液の抗菌効果を向上させることが示唆された.また アロマ吸引によって SAA が上昇することから,これらの効果は交感神経系の活動促進によることも示 唆された.

論文審査結果要旨

アロマテラピーは、生活に植物由来の芳香成分を取り入れることによってストレスを解消し、心身 をリラックスさせることで健康を増進することを目的として行われており、その効果は血行促進作用、

筋の鎮痙作用、抗菌作用、免疫強化作用および利尿作用など多岐にわたり、さらに、口腔環境への影 響としては唾液分泌促進作用もあるとされている。一方、唾液分泌は歯根膜感覚や味覚をおもな刺激 とする神経系によって支配されており、副交感神経系は水分泌を、交感神経系はタンパク質分泌を促 進することはよく知られている。著者は、アロマを吸引することによって、唾液の質および量を改善 して口腔環境へ良好な影響をもたらすのではないかと考え、アロマ吸引による唾液量および抗菌タン パク質分泌への影響について、ラットを用いて検討し、健康増進に効果のあることを明らかにしてい る。

実験動物を対照群(非刺激群)、アロマ単独吸引群、イソプレナリン(IPR)刺激群およびアロマ吸引・

IPR 刺激群に分け、実験に供している。アロマとしてブラックペッパーあるいはカルダモンを、市販の アロマ拡散装置で蒸散させ、ケージ内に 2 時間充満させた後に実験した。各実験群のラットはペント バルビタールで麻酔後、対照群では安静状態で、他の群では各処置を施した後、顎下腺唾液を採取し ている。対照群では唾液分泌はみられなかったが、アロマ吸引によって顎下腺の唾液分泌能は亢進し、

唾液中抗菌因子の SIgA 濃度およびラクトフェリン濃度も増加することから、アロマの吸引は唾液の抗 菌効果を向上させることを示している。またアロマ吸引によってアミラーゼ活性が上昇することから、

これらの効果は交感神経系の活動促進によることも明らかにしている。

以上、アロマの吸引は唾液の抗菌効果を向上させること、またアロマ吸引によってアミラーゼ活性 が上昇することから、これらの効果は交感神経系の活動促進によることを証明した点において、本論 文は博士(歯学)の学位を授与するに値すると判定した。

なお、外国語1か国(英語)について試問を行ったところ、合格と認定した。

参照

関連したドキュメント

年平均濃度 SO2,Ox, NO2)、mg/m3(SPM) 年平均濃度µg/m3 (PM2.5)、×0.1ppmC

5日平均 10日平均 14日平均 15日平均 20日平均 30日平均 4/8〜5/12 0.152 0.163 0.089 0.055 0.005 0.096. 

2013(平成 25)年度から全局で測定開始したが、2017(平成 29)年度の全局の月平均濃度 は 10.9~16.2μg/m 3 であり、一般局と同様に 2013(平成

採取量 一日の揚湯量( m 3 / 日)、ゆう出量( L/min ) 温度 温泉の温度.

スペイン中高年女性の平均時間は 8.4 時間(標準偏差 0.7)、イタリア中高年女性は 8.3 時間(標準偏差

2018年度の年平均濃度につきましては、一般局では12.4 μg/m 3 、自排局では13.4 μg/m 3

教職員用 平均点 保護者用 平均点 生徒用 平均点.

「PTA聖書を学ぶ会」の通常例会の出席者数の平均は 2011 年度は 43 名だったのに対して、2012 年度は 61 名となり約 1.5