1 工業技術センターの研究開発に基づく実用化事例
開発概要
農業総合試験場と連携して、野菜汁・果汁等農産物搾汁液に含まれてい る糖を、酵素処理して腸内のビフィズス菌を増やすようにした健康飲料を 開発し、平成8年に人参100%ジュース「人参活菜」として商品化しました。
1.ヘルシーな人参ジュースの開発 生物食品研究所
関 連 研 究:バイオテクノロジーによる機能性食品素材の開発
(平成3~7年度 地域バイオテクノロジー実用化 促進事業/農林水産省)
実用化企業 :福岡県園芸農業協同組合連合会
関 連 特 許:「液状食品素材の製造方法」 特許第2852206号 人参ジュース
2.納豆菌を利用した生分解性高分子の開発 生物食品研究所
開発概要
納豆の「ねばねば」は、ポリ-γ-グルタミン酸と いう生分解性の高分子化合物です。このポリ-γ-グ ルタミン酸を大量に生産する技術を確立し、平成10年 より化粧品等の原材料として利用されています。
関 連 研 究:生分解性を有する機能性繊維・高分子材料の開発 ポリ-γ-グルタミン酸製造方法
(平成5~7年度 産学官共同研究開発事業/(財)福岡県産業・科学技術振興財団)
実用化企業 :福岡県醤油醸造協同組合
関 連 特 許:「高分子化合物を生産する微生物の培養装置及び培養方法」 特開2006-034235
「納豆菌による高分子量ポリ-γ-グルタミン酸の生産方法」 特開2006-042617
ポリ-γ-グルタミン酸製造方法
開発概要
杉の未利用材や間伐材を有効利用して、発泡スチロールトレーに比べ環境負 荷の少ない木製トレーを開発しました。平成11年、平成12年に大分県、高知県 内にそれぞれ製造工場が新設され、木製トレーの大量生産を開始し、食品トレ ーなどに利用されています。
3.木製トレーの開発 インテリア研究所
木製トレー 関 連 研 究:森林資源の有効活用を指向した包装製品の開発
(平成9~12年度 経常研究/県単)
実用化企業 :前田機工(株)、全国森林組合連合会、
(株)エコアス馬路、企業組合ウッドトレー
4.水質浄化能を有する炭化物含有コンクリートの開発 インテリア研究所
開発概要
福岡県保健環境研究所と連携して、木質廃材や立花町の竹等を原 料とした炭化物と特殊セメントの複合により、水質浄化能を持った コンクリートを開発し、「チャコケン」、「モスビューロック」と して平成11年に商品化し、県内河川において環境保全型土木資材と して利用されています。
モスビューロックの施工例
(福岡県二ッ川(三橋町、柳川市))
関 連 研 究:炭化物を複合化した水質浄化コンクリートの開発
(平成9~12年度 経常研究/県単)
実用化企業 :(株)野田ブロック工業、環境保全型炭入りブロック工業会 関 連 特 許:「水質浄化能を有するコンクリート」 特許第3249945号
「水質浄化能を有する間知ブロック」 特許第3338414号
「多孔質炭入りコンクリート製品」 特許第3577583号
5.新型管継ぎ手の開発 機械電子研究所
開発概要
工業用排水の配管に使用されている継ぎ手の内部に、特殊な溝加工部を設け、
漏れ防止機能を持つ半永久的に使用できる新型管継ぎ手を開発し、「GLスーパ ーフランジ」として平成11年に商品化しました。
関 連 研 究:新型管継ぎ手の開発
(平成9~10年度 北九州産学官連携研究開発特別 助成事業/(財)北九州市産業技術振興基金)
実用化企業 :(株)大創 GLスーパーフランジ
6.ヘール加工を用いた高品位シール溝加工 機械電子研究所
開発概要
研磨などの工程がいらない高精度の金属切断加工ができる精密ヘール加工法を開発し、真空機器用シール溝 加工への応用を行いました。平成11年より真空チャンバーの生産に活用されています。
関 連 研 究:6軸高精度ヘール加工システムの開発
(平成10~12年度 地域コンソーシアム研究開発事業/NEDO)
実用化企業 :(株)グラフィックプロダクツ
関 連 特 許:「加工データ作成方法、加工データ作成方法のプログラム及び記録媒体」特許第3868220号
「ヘール工具」特開2005-186272
ヘール工具 工具軸まわり に回転
すくい面
工具進行方向
逃げ面
実形状 オンマシン測定 CAD図形
開発概要
自然物形状などの複雑な3次元形状をコンピュータデータとして簡単に取り込み、CAD/CAM(コンピ ューターを使った3次元設計支援/加工支援システム)の立体図形を自動的につくることができる機能を持っ たシステムを開発し、平成11年に商品化しました。
7.自然物形状に対応可能な3次元CAD/CAMシステムの開発 機械電子研究所
関 連 研 究:「干渉線投影法」によるリバースエンジニアリング対応型3次元CAD/CAMシステムの開発
(平成9~10年度 新技術実用化促進事業/(財)福岡県産業・科学技術振興財団)
実用化企業 :コンピュータエンジニアリング(株)
関 連 特 許:「工具経路算出方法」 特許第3010002号
8.高耐久性木材の開発 インテリア研究所
開発概要
環境への負荷が低い熱硬化性樹脂を、木材に注入し硬化させる ことで、腐れや寸法変化に強い木材の開発を行い、「エコアコー ルウッド」として平成13年に商品化しました。
関 連 研 究:PF樹脂注入木材によるアウトドア・住宅関連製品 の開発
( 平 成 6 ~ 13 年 度 新 技 術 創 造 基 盤 研 究 事 業 、 研 究成果実用化事業/県単)
実用化企業 :九州木材工業(株) 高耐久性木材を使用した東屋
開発概要
NC(数値制御)工作機械の誤差を測定し補正を行うため、誤 差を高精度に計測できるシステムを開発し、「2次元MMMシス テム」として平成13年に商品化しました。
2次元MMMシステム
9.NC工作機械精度計測システムの開発 機械電子研究所
関 連 研 究:NC工作機械精度計測システムの開発
(平成8~9年度 事業主団体研究開発業
/雇用促進事業団(現 雇用・能力開発機構))
実用化企業 :日本ファインテック(株)
関 連 特 許:「工作機械精度計測システム」 特許第3217737号
開発概要
クッション性の異なる複数のウレタンを組み合わせることで、
床ずれ予防に必要な体圧分散性を持たせたマットレスを開発し、
平成14年に「メンタルマットJ」として商品化しました。
10.床ずれ予防用メンタルマットレスの開発 化学繊維研究所
関 連 研 究:高齢者の生活を支援するADL評価技術に関する研究
(平成8~10年度 地域活性化連携事業/中小企業庁)
実用化企業 :(株)カクイックス アメニティ メンタルマットJ
開発概要
人間の骨や歯の主な成分であるアパタイトをシート化する技術を開発し、動 物細胞を連続的に培養する装置を試作、平成14年に商品化しました。バイオ医 薬品の生産、人工臓器の研究などバイオテクノロジー関連の企業、研究機関で の広範な活用が期待されます。
11.アパタイトシートを利用した細胞培養装置の開発 生物食品研究所
関 連 研 究:アパタイトシートを利用した動物細胞三次元培養システムの開発
(平成10~12年度 新技術研究開発特別事業/県単)
実用化企業 :(株)アステック
細胞培養装置
開発概要
インドセンダンの種子から得られるニーム抽出物の主成分であるアザジラ クチンAは、数種の昆虫に対する摂食阻害活性が研究により明らかになりま した。その結果、忌避・摂食阻害剤として、平成14年に「ニーム156」と して商品化しました。
12.ニーム抽出物を用いた害虫防除剤の開発 生物食品研究所
関 連 研 究:ニーム由来成分を用いた害虫防除剤の開発
(平成12~13年度 中小企業新製品開発促進支援事業/県単)
実用化企業 :クロレラ工業(株)
ニーム156
開発概要
クルマエビ等の養殖が盛んになるにつれて、エビ類に感染するウイ ルス病等、様々な病害が問題になっています。抗ウイルス活性を有す る海洋性微生物を用いた餌料添加剤を開発し、「Shrimp Guard」とし て平成14年に商品化しました。
13.エビ類養殖用餌料添加剤の開発 生物食品研究所
関 連 研 究:クルマエビに対する抗ウイルス性細菌剤の開発
(平成8~9年度 北九州市産学官連携研究開発特 別助成事業/(財)北九州市産業技術振興基金)
実用化企業 :(株)九州メディカル Shrimp Guard
開発概要
多孔質という特徴を持ち、湿気やにおいを吸収する効果のあ るけい藻土を原料とした、室内用塗装剤を開発し、「クロスラ イズ」として平成14年に商品化しました。
14.けい藻土を使用した塗装剤の開発 インテリア研究所
関 連 研 究:けい藻土のハイブリッド化よる新規建築材料の創出
(平成12~13年度 中小企業新製品開発促進支援事 業/県単)
実用化企業 :二瀬窯業(株) クロスライズ施工例
開発概要
自由曲面に付加価値を求めたインテリア商品の開発を支援するため 押付力の繊細な調節機能とCAM(コンピュータ支援による加工技術) との連携により、従来の煩わしいデータ入力作業を必要としない研磨 ロボットを開発し、平成14年に「インテリジェントサンダー・ロボ」
として商品化しました。
15.三次元研磨ロボットの開発 インテリア研究所
関 連 研 究:インテリジェント力制御を用いた研磨ロボットの研 究開発(平成12年度 ベンチャー企業支援型地域コ ンソーシアム研究開発事業/NEDO)
実用化企業 :(株)エーエスエー・システムズ
関 連 特 許:「ロボットの力制御方法」 特開2001-062763
「ロボット軌跡の教示方法」 特開2002-023826
インテリジェントサンダー・ロボ
開発概要
電力負荷平準化を目的とした氷蓄熱において、液膜状の水を流しなが ら、製氷または解氷を行うことにより、製氷速度と解氷速度を増加させ て氷蓄熱槽の性能を向上させる技術を開発し、平成14年に「流下液膜式 氷蓄熱器」として商品化しました。
17.流下液膜式氷蓄熱器の開発 機械電子研究所
関 連 研 究:高効率蓄冷熱システム構築に関する研究
(平成11年度 集積支援技術開発事業
/中小企業総合事業団(現 中小企業基盤整備機構))
実用化企業 :昭和鉄工(株)
関 連 特 許:「氷蓄熱方法及び装置」 特開2000-337668 流下液膜式氷蓄熱器
16.自動水分制御装置の開発 機械電子研究所
自動水分制御装置 関 連 研 究:熱流束式自動最適水分制御装置の開発
(平成15年度 新技術実用化促進事業
/(財)福岡県産業・科学技術振興財団)
実用化企業 :九州指月(株)
関 連 特 許:「水分量検知センサー及びそれを使用した含水量 測定方法」 特開2001-343343
開発概要
食品、土壌、生ゴミなどの含水多孔質体内の水分量を自動的に高精度で 測定し、被測定物を最適な水分量に制御できる装置を開発し、平成16年に
「自動水分制御装置」として商品化しました。現在、農業分野等で活用さ れています。
開発概要
可撓(どう)性フランジの採用により、シンプルかつ高性能なメンテナ ンスフリーの動力伝達撓み軸継手を開発し、「SDカップリング」として 平成14年に商品化しました。
18.メンテナンスフリー軸継手の開発 機械電子研究所
関 連 研 究:新型カップリングの開発
(平成13年度 経常研究/県単)
実用化企業 :(株)九州ハセック
SDカップリング
開発概要
湿潤腐食環境下において極めて高い耐食性・耐摩耗性を有するWC系 サーメット溶射皮膜による新規封孔処理法を開発し、「製鉄・製紙向け 溶射ロール」として平成14年に商品化しました。
19.高耐食性溶射皮膜の開発 機械電子研究所
関 連 研 究:高耐食性溶射皮膜の開発
(平成13年度 研究成果実用化事業/県単)
実用化企業 :日鉄ハード(株)
溶射ロール
開発概要
家電等の組立工場等では、部品等の梱包保護用 フィルム等のプラスチック廃棄物が大量に出され ています。数種類及び混合シート梱包材について 圧縮モデル実験を行い、その結果、減容化プレス 装置が平成15年に商品化されました。
20.プラスチック減容化プレス装置の開発 化学繊維研究所
減容化プレス装置 関 連 研 究:プラスチック単一資源選別による
再資源化システムの開発
(平成15~17年度 研究開発事業/(財)福岡県産炭地域振興センター)
実用化企業 :(株)サイム
21.巡回警備ロボットの開発 機械電子研究所
開発概要
ロボットアームによるエレベータ操作を行い、ビル内各階を自動巡回 し、各種センサを用いた監視や防犯・防災機能などを併せもった非製造 用ロボットを開発し、巡回警備ロボット「アルテミス」として平成16年 に商品化しました。
関 連 研 究:IT技術を用いた計算機・人間協調型防犯防災用 警備ロボットの開発(平成13年度 即効型地域新 生コンソーシアム研究開発事業/新エネルギー・
産業技術総合開発機構)
実用化企業 :(株)テムザック T-63 アルテミス
開発概要
産業廃棄物として大量に廃棄処分されている樹脂微粉の有効利用を図 る目的で、樹脂微粉上に簡便な方法でめっき皮膜を形成する方法を開発 し、導電性微粒子の「樹脂メッキ微粉」として平成15年に商品化しまし た。
22.廃棄樹脂微粉を活用した導電性微粒子の開発 機械電子研究所
関 連 研 究:無電解めっき法による導電性微粒子の作製
(平成14年度 新技術創造基盤研究事業/県単)
実用化企業 :室町ケミカル(株)
樹脂メッキ微粉
23.内部アクティブ磁気シールドシステムの開発 機械電子研究所
開発概要
磁気シールドルームへ侵入してくる変動磁場を磁気センサで検出し、
ルーム内壁に設置した内部補償コイルに電流を流して打ち消すことで、
高性能、軽量、安価を実現する磁気シールド技術を開発し、平成16年に
「アクティブ磁気シールドシステム」として商品化しました。
アクティブ磁気シールドシステム 関 連 研 究:アクティブ磁気シールド空間の形成に関する研究
(平成13~15年度 産学官共同研究開発事業
/(財)福岡県産業・科学技術振興財団)
実用化企業 :ユニテック(有)
24.デジタル相関法を用いた面外変位計測装置の開発 機械電子研究所
開発概要
変形前後のデジタル画像より変形分布を求めることのできるデ ジタル画像相関法を利用して計測精度の高精度化を図り、デジタ ルカメラ2台を用いた面外変位計測装置の開発を行い、平成16年 に商品化しました。
3次元高温変位計測装置 関 連 研 究:電子デバイス評価を対象にしたヒータブロック
開発にする研究(新製品開発促進支援事業/県単)
実用化企業 :(株)九州日昌
関 連 特 許:「表面変位計測方法および表面変位計測装置」
特開2005-99012
25.染料を使わない動物繊維着色技術の開発 化学繊維研究所
開発概要
排水処理負荷軽減と堅牢な着色を目的とし、従来の染料を使った
「染色」ではなく、繊維成分の「発色」を利用した新しい着色技術 を開発しました。平成16年に知事が試作スーツを着てピーアールし、
「エコ・トーン」として着色生地の試験販売を開始しました。
発色技術を使ったスーツを着て プレス発表を行った知事 関 連 研 究:生体発色機構を模倣した機能性色素に関する研究
-トリプトファン発色反応を利用した動物繊維の着色-
(平成11~13年度 新技術研究開発特別事業/県単)
染料を使わないエコフレンドリー動物繊維着色技術の開発
(平成13年度 即効型地域新生コンソーシアム研究開発事業
/九州経済産業局)
実用化企業 :倉敷紡績(株)
関 連 特 許:「繊維の着色方法」 特許第3705335号、「繊維の発色制御方法」 特許第3675776号
26.無電解めっき用前処理剤の開発 機械電子研究所
開発概要
イオン交換樹脂粉砕微粉を顔料とする無電解めっき用前処理剤を開発しま した。プラスチック筐体等へのめっき処理時に用いることができ、素材の エッチング処理やパラジウム塩等を用いた触媒化前処理が不要であることが 特徴です。平成16年に『CR-Primer B 100』として商品化しました。
CR-Primer B 100 関 連 研 究:廃棄イオン交換樹脂微粉を活用した機能性導電性微
粒子の開発(平成14年度 研究開発事業
/(財)福岡県産炭地域振興センター)
実用化企業 :室町ケミカル(株)
27.(高分子/液晶)複合膜の開発 化学繊維研究所
開発概要
フレキシブル透明フィルムの中で液晶機能を発揮させることがで きる(高分子/液晶)複合膜を開発しました。偏光板が不要で光の 利用効率が良いためバックライトが不要で大型化が有利という特徴 を生かして店頭用表示ディスプレイ及びゲーム機用スクリーンとし て平成16年に実用化されました。
(高分子/液晶)複合膜表示装置 関 連 研 究:(高分子/液晶)複合系による大面積・フレキシブル
複合膜の開発(平成9~14年度 地域結集型共同研究 事業/科学技術振興事業団(現 科学技術振興機構))
共同研究機関:九州大学、(株)正興電機製作所、(株)九州電力、
日本油脂(株)、チッソ(株)
実用化企業 :(株)正興電機製作所
関 連 研 究:リンゴ酸高生産性酵母の選抜(平成12~13年度 受託研究)
県育成酒米品種を用いた福岡オリジナル清酒の開発
(平成14~16年度 産学官共同研究開発事業/(財)福岡県産業・科学技術振興財団)
実用化企業 :大賀酒造(株)、(資)後藤酒造場、(株)高橋商店、千年乃松酒造(株)、林酒造場、
比翼鶴酒造(株)、(合)山口酒造場
関 連 特 許:「リンゴ酸高生産性新規清酒酵母及びこれを用いる清酒の製造方法」 特開2004-357623 DoFect GT1
28.高効率遺伝子導入試薬の開発 生物食品研究所
開発概要
ナノバイオ材料である陽イオン性脂質(合成二分子膜)を活用した「DoFect GT1」は様々な動物細胞にDNAやsiRNAを高効率に導入できる遺伝子導入試薬で す。本製品は遺伝子組み換え実験で使用され、平成16年に商品化されました。
関 連 研 究:神経細胞への遺伝子導入試薬の開発
(平成15年~16年度 バイオ基盤研究開発事業/県単)
実用化企業 :(株)同仁化学研究所
関 連 特 許:「合成2分子膜を用いた核酸の細胞内導入の方法」
特許第1984737号
「遺伝子導入試薬調整方法」 PCT/JP2004/018426
30.高齢者用の二人用テーブルと回転椅子の開発 インテリア研究所
開発概要
高齢者の動作解析を活用した新しい高齢者用家具を開発し、平成 16年に商品化されました。人間工学的に設計し、立ち上がりの時に 最もふらつかず、安定した動作ができる高さを設定しました。
高齢者用家具 関 連 研 究:高齢者の日常生活における生理負担量の計測と
その応用(平成10~12年度 九州北部3県広域 連携研究開発事業/県単)
実用化企業 :(株)ワイズワーク、(株)シキファニチャー、
(株)オガワ、(株)龍宮
29.高濃度オゾン氷製造装置の開発 機械電子研究所
開発概要
生鮮食品の鮮度維持を目的とした、殺菌・脱 臭力のあるオゾンを氷中に封じ込めたオゾン氷 について、高濃度オゾン氷製造技術(密閉加圧 式オゾン氷製造技術)を開発し、平成15年に
「高濃度オゾン氷製造装置」として世界で初め て商品化しました。
関 連 研 究:省エネ型連続式オゾン氷製造装置に関する研究開発(平成14~15年度 課題対応新技術研究開発 事業/中小企業総合事業団(現 中小企業基盤整備機構))
実用化企業 :アイスマン(株)
関 連 特 許:「オゾン含有氷の製造方法及びその製造装置」特開2005-077040
「オゾン含有氷の製造方法及びその製造装置」米国特許番号7,127,900
「製氷機及び製氷方法」特許第3654523号
オゾン氷製氷機 オゾン氷使用状況
31.福岡オリジナルソフト清酒の開発 生物食品研究所
開発概要
工業技術センターが開発した爽やかな酸味を示すリンゴ酸を 高生産する福岡オリジナル酵母「ふくおか夢酵母」と福岡県農 業総合試験場が開発した福岡オリジナル酒米「夢一献」を用い て、女性や若者向きのアルコール度数の低いソフト清酒を開発 し、平成16年に製品化されました。
福岡オリジナルソフト清酒
32.カツオ漁用疑似餌の開発 化学繊維研究所
開発概要
鰯の資源枯渇問題への対応と漁作業の軽減を目指してカツオ 漁用の疑似撒き餌を平成16年に製品化しました。この撒き餌は、
水溶性の生分解性プラスチックを材料にしているため、環境負 荷が小さく、漁業者から好評を得ています。
カツオ漁用疑似餌 関 連 研 究:カツオ一本釣漁業用自走式人工撒餌の量産化技術の
開発
(平成13~15年度 研究開発事業
/(財)福岡県産炭地域振興センター)
共同研究機関:水産大学校、三泉化成(株)
実用化企業 :三泉化成(株)
33.レリーフ壁成型用ローラーの開発 インテリア研究所
開発概要
従来のレリーフ壁は、限られたデザインしか存在 していませんでした。本研究開発では、3次元CAD等 を用いて描いた意匠性の高いデザインを、レリーフ 壁上に忠実に転写加工できる成型ローラーの製造プ ロセスを確立し、多様な顧客ニーズに迅速に対応で きるようになりました。
レリーフ壁施工例 3次元CAD
3次元CAD
成型ローラー 成型ローラー
レリーフ壁 レリーフ壁
関 連 研 究:レリーフ壁 成型・塗装システムの開発
(平成15~17年度 研究開発事業
/(財)福岡県産炭地域振興センター)
実用化企業 :(株)フクモト工業
関 連 特 許:「レリーフ壁の成形システムおよびレリー フ壁の成形工法、並びにレリーフ壁のエ アーブロー成形システム」
特開2006-103200
34.耐食性Zn-Al溶射皮膜の開発 機械電子研究所
開発概要
防食溶射は歴史が長いにもかかわらず、特性の認知度が低 いため、広く普及されていませんでした。今回開発したZn-Al 溶射皮膜は塩水噴霧試験の結果から、塗装などの防食技術と 比較して有効性が高いことが認められ、平成16年に福岡高速 5号線等へ、この防食溶射が採用されました。
関 連 研 究:Zn-Al溶射皮膜の耐食性について
(平成13~15年度 受託研究)
実用化企業 :防食溶射協同組合 福岡高速5号線
35.マグネシウム合金のスタッド溶接技術の開発 機械電子研究所
開発概要
溶融溶接が困難なマグネシウム合金の溶接において、超瞬間 溶接(1/10,000秒台)が可能なスタッド溶接技術を確立し、平 成17年にマグネシウム合金プレス成形型ノートパソコン筐体や 携帯電話ボディへのボス溶接工法として平成17年に実用化しま した。
スタッド溶接例 関 連 研 究:マグネシウムの接合技術に関する研究
(平成12年度 地域研究開発促進拠点支援業務
(RSP事業:研究成果育成型)
/(財)福岡県産業・科学技術振興財団)
実用化企業 :(有)アジア技研
36.高性能耐摩耗・耐食金属複合管の製造開発 機械電子研究所
開発概要
日本国内外で、環境衛生プラントの設置が増加しています。プラント で使用される鋼管の内面は、激しい摩耗と腐食により、定期的なメンテ ナンスを必要とします。そこで、鋼管内面に耐食性、耐摩耗性が優れた 材料を高周波加熱で被覆した複合管を実用化企業および九州大学と平成 17年に共同開発しました。
金属複合管の断面 関 連 研 究:遠心・高周波プロセスによる高性能耐摩耗・耐食金属複合
管の製造開発
(平成14~16年度 研究開発事業
/(財)福岡県産炭地域振興センター)
実用化企業 :第一高周波工業(株)
37.高精度二次元画像解析システムDICM2 機械電子研究所
開発概要
機械電子研究所、山口大学、(有)エコマスが共同開発した 非接触高精度変形解析システムDICM2は、高精度解析アル ゴリズムを搭載し、任意の場所の変異や歪み量を計測すること ができる装置で、平成17年に製品化しました。
関 連 研 究:並列計算により演算高速化を図った三次元画像の 変形解析システムにおける計測精度評価の検証に 関する研究(平成16年度 中小企業・ベンチャー 挑戦支援事業-実用化研究開発事業/経済産業省)
実用化企業 :エコマス(株)
計算処理状況
38.遺伝子導入試薬“HilyMax (ハイリーマックス)”の開発 生物食品研究所
開発概要
(株)同仁化学研究所と京都大学との産学官連携事業の支援を得て、新 規の遺伝子導入試薬“HilyMax”の開発(H18.8.28発売)を行いました。
HilyMaxは市販の導入試薬と比べて同等かそれ以上の能力を有する完全人 工合成の新規脂質分子からなり、既存品の1/3以下の価格で販売する ことに成功しました。
遺伝子導入試薬 HilyMax (ハイリーマックス) 関 連 研 究:「合成脂質を用いた導入効率が高く安全な遺伝子導入試薬の開発」
(平成16年~17年度 経済産業省 地域新生コンソーシアム研究 開発事業)
「哺乳類細胞に対する新規な核酸導入技術の開発に関する研究」
(平成15年度 文部科学省 久留米都市エリア産学官連携促進事業可能性試験)
実用化企業 :(株)同仁化学研究所
関 連 特 許:「PEPTIDE LIPID-CONTAINING CARRIER AND METHOD FOR INTRODUCING COMPOUND INTO CELLS USING SAME」特許第PCT/JP2006/304514号
関 連 研 究:「BT菌を活用した複合型生物的防除剤の研究開発」
「BT菌を活用した抗菌性土壌改良剤の開発」
(平成16~18年度 福岡県産炭地域振興センター研究開発事業)
実用化企業 :中村産業(株)
関 連 特 許:「ジャガイモそうか病抑制剤とその利用」特開2005-289878
39.BT菌を用いた土壌改良剤の開発 生物食品研究所
開発概要
中村産業開発(株)と九州大学との産学官連携事業において、BT菌 ライブラリーの中から農作物の土壌病害に抑制効果を持つBT菌を選別 し従来製品に加えることにより、新しい土壌改良剤「土将軍」として商 品化することに成功しました。
土壌改良剤(土将軍)
40.紫外線高透過率マイクロリアクターの開発 機械電子研究所
開発概要
試作マイクロリアクターの製造プロセスの省力化及び高品位リア クターの開発を目指し、右図に示す計測用リアクターを試作しまし た。
求められる技術要素は、任意な微少管路の形成及び計測窓につい ては広範囲な波長域で高い光透過率です。
また、種々の研究現場で使用されるため、即納及び多品種少量生 産が可能なプロセスの構築を行い、商品化可能性を検討しました。
試作例
(合成石英に対する壁面平滑化)
加振ヘール加工 透過率86.1%
(波長254nm) エンドミル加工
透過率62.6%
(波長254nm)
関 連 研 究:紫外線高透過率マイクロリアクターの開発
(平成17年度 ナノテク産業化促進事業/福岡ナノテク 推進会議)
実用化企業 :(株)旭製作所 福岡営業所
41.三次元微小変形計測装置の開発 機械電子研究所
開発概要
高度な画像計測技術を用いることにより三次元変形を非接触かつ高精度 で容易に計測することができるシステムを開発しました。
①撮影した画像間の誤差をコントロールする解析アルゴリズムを有し、② 材料の局所変形を正確に取得でき、③局所的なひずみ量の計測が可能な特 徴を有した計測装置です。
装置概観 関 連 研 究:並列計算により演算高速化を図った三次元画像の変形解析
システムにおける計測制度評価の検証に関する研究
(平成16年度 中小企業・ベンチャー挑戦支援事業)
実用化企業 :エコマス(株)
関 連 特 許:「画像相関法の解析条件自動決定手法」
特願2005-270870
42.海水氷製氷機の開発 機械電子研究所
開発概要
海水を凍結させた海水氷は、①普通氷に比 べて氷温度が低い、②海中と近い状態(浸透 圧の関係)等の理由で鮮魚の鮮度保持に有効 です。そこで流下液膜式製氷技術を使用して、
3~5cm角程度の大きさで取扱い易く、鮮度保 持に最適な-2℃のブロック状海水氷を製造可 能なプレート式海水氷製氷機を開発し、平成 18年に商品化しました。現在、魚市場等で使
用されています。 プレート式海水氷製氷機
関 連 研 究:海水氷製造装置に関する研究開発
(平成16~17年度 中小企業新製品開発促進支援事業)
実用化企業 :アイスマン(株)
関 連 特 許:「氷蓄熱方法及び装置」特開2000-337668号
計測の様子
ブロック状海水氷
関 連 研 究:カラー写真織り技術の開発
(平成6年~8年度 産学官共同研究事業)
実用化企業 :博多織工業組合
43.博多カラーイメージ織の開発 化学繊維研究所
開発概要
デジタルカラー原画から直接織物作成データを作成し、固定された 8色のよこ糸のみで1千種類以上の色表現を絹織物上に再現可能にし ました。非常に高度な技術を必要とし時間のかかっていた織物作製が 極めて正確に短時間で処理でき、さらに今まで出来なかった色表現が できるようになりました。
デジタルカメラで撮ったデータを 博多カラーイメージ織り技術で
織物として再現