中 学 校
平成28年度
教育研究員研究報告書
東京都教育委員会
保健体育
目 次
Ⅰ 研究主題設定の理由 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
Ⅱ 研究構想図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
Ⅲ 研究の視点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Ⅳ 研究仮説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Ⅴ 研究の内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 1 基礎研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2 調査研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 3 検証授業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 体つくり運動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 陸上競技(長距離走) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Ⅵ 研究のまとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1 成果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・……・・・・・・・・・・・・・
2 今後の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※平成 年 月末作成
目 次
Ⅰ 研究主題設定の理由 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
Ⅱ 研究構想図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
Ⅲ 研究の視点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Ⅳ 研究仮説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Ⅴ 研究の内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 1 基礎研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2 調査研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 3 検証授業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 体つくり運動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 陸上競技(長距離走) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Ⅵ 研究のまとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1 成果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・……・・・・・・・・・・・・・
2 今後の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※平成 年 月末作成
研究主題
全ての領域で、体力の向上を実感できる体つくり運動の工夫
Ⅰ 研究主題設定の理由
中学校学習指導要領保健体育には、教科の目標として「心と体を一体としてとらえ、運動や 健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して、生涯にわたって運動に親しむ資質 や能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り、明るく豊 かな生活を営む態度を育てる。」
と示されている。しかし、全国的に見て、生徒の体力・運動 能力は昭和 年代をピークに昭和 年頃から長期的に低下傾向が続き、ここ 年で上昇傾向 に転じてはいるものの、ピーク時の体力には及んでいない。
中央教育審議会でも、体力・運動能力の低下とともに、体を操作する能力の低下といった課 題が指摘されている。さらに、「平成 年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習 慣等調査東京都統一体力テスト」でも、東京都の中学生の体力・運動能力調査の数値は上昇 傾向にあるものの、全ての種目で全国平均値を下回っており、平成 年度全国体力・運動能力、
運動習慣調査における中学2年生の体力合計点の順位は、男子全国 位、女子全国 位とな っている
。本部会に所属する教育研究員の学校においても、「積極的に運動する生徒とそうで ない生徒の二極化」が見られることが共通の課題であった。したがって、東京都の中学生には より一層の体力の向上が必要と考える。
本研究では、保健体育科体育分野における全ての領域の基礎となり、直接的に体力の向上を ねらいとしている体つくり運動の体力を高める運動に着目した。体力を高める運動は、 「体の柔 らかさを高めるための運動」「巧みな動きを高めるための運動」「力強い動きを高めるための運 動」 「動きを持続する能力を高めるための運動」に分かれる。それら全てに「体の機能性を高め る運動」を導入することで、体力の向上がより効果的に図れると考えた。
文部科学省発行の学校体育実技指導資料では、体つくり運動は「他の領域における準備運動、
補強運動等として体力向上の指導を充実することや体ほぐしの趣旨を生かした指導は望ましい ことですが、これらの活動は、各領域に関連した指導として取り扱うようにする
。」と示され ており、体つくり運動の中で行った体力を高める運動を、全ての領域で取り入れることが、効 果的な体力の向上につながると考えた。
また、上記の運動の指導に際し、東京都統一体力テストの結果をもとに、生徒に対して自己 の体力に課題をもたせるとともに、他者と関わりながら運動に取り組ませることで、運動の得 意な生徒だけでなく、得意でない生徒も主体的、協働的に活動できるよう工夫していく。
以上の背景、問題意識、仮説から、研究主題を「全ての領域で体力の向上を実感できる体つ くり運動の工夫」と設定し、体つくり運動における体の機能性を高める運動の導入及び他の領 域との関連を図った指導を手立てとして、研究を進めることとした。
1
中学校学習指導要領保健体育(文部科学省 平成 年3月)
2
平成 年度全国体力・運動能力、運動習慣調査報告書(スポーツ庁 平成 年 月)
3
学校体育実技指導資料 第7集 体つくり運動 -授業の考え方と進め方― (改訂版)
(文部科学省 平成 年7月)
Ⅱ 研究構想図
保健体育科の目標
4心と体を一体としてとらえ、運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して、
生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と 体力の向上を図り、明るく豊かな生活を営む態度を育てる。
保健体育科の課題
5・生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の育成が不十分
・体力の低下
・運動する子供とそうでない子供の二極化 東京都の現状と取組
6・一週間の総運動時間の目標値 分( 分×7日)に達していない中学生は全体の4割を占める。
・運動・スポーツの「好き」の割合は、男女ともに学年が上がるにつれて減少する。
・ 年までに、中学生の体力テスト合計点の都平均値を全国平均値程度まで向上させる。
・東京オリンピック・パラリンピック開催都市にふさわしい運動・スポーツに親しむ児童・生徒を 育成する。
研究主題 全ての領域で、体力の向上を実感できる体つくり運動の工夫
目指す生徒像
・運動の楽しさや喜びを感じ、生涯にわたって運動に親しむことのできる生徒
・自らの課題を発見し解決に向けて主体的に行動することで、体力の向上が実感できる生徒
・協働的に学習に取り組み、お互いに体力を高め合うことができる生徒 研究の仮説
体つくり運動に「体の機能性を高める運動」を取り入れ、さらに、その運動を他の領域とも関連 させて指導することで、体力の向上がより効果的に図れるようになる。また、東京都統一体力テス トの結果を基に、生徒に対して自己の体力に課題をもたせるとともに、他者と関わりながら運動に 取り組ませることで、生徒が主体的、協働的に運動に親しむようにもなると考えた。
研究の内容
1 基礎研究を実施する。
体つくり運動の内容や領域の特性について研究をする。
体の機能性を高める運動を取り入れた体つくり運動の単元指導計画、学習指導計画、学習カー ドを作成する。
体つくり運動との関連を図った他の領域の単元指導計画を作成する。
2 授業の前後に東京都統一体力テストを実施し、結果を比較、考察する。
3 基礎研究に基づいた検証授業<体つくり運動
(体力を高める運動
)、陸上競技(長距離走)、武道
(柔 道
)>を実施する。
4 基礎研究・東京都統一体力テスト及び検証授業について考察し、成果と課題をまとめる。
4
中学校学習指導要領保健体育(文部科学省 平成 年3月)
5
体育・保健体育、健康、安全ワーキンググループにおける審議の取りまとめについて(報告)
(スポーツ庁 平成 年8月)
6
平成 年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査報告書(東京都教育 委員会 平成 年 月)アクティブプラン WR総合的な子供の基礎体力向上方策(第 3次推進計画)(東京都教育委員会 平成 年1月)
教育基本法・学校教育法・学習指導要領
Ⅱ 研究構想図
保健体育科の目標
4心と体を一体としてとらえ、運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して、
生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と 体力の向上を図り、明るく豊かな生活を営む態度を育てる。
保健体育科の課題
5・生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の育成が不十分
・体力の低下
・運動する子供とそうでない子供の二極化 東京都の現状と取組
6・一週間の総運動時間の目標値 分( 分×7日)に達していない中学生は全体の4割を占める。
・運動・スポーツの「好き」の割合は、男女ともに学年が上がるにつれて減少する。
・ 年までに、中学生の体力テスト合計点の都平均値を全国平均値程度まで向上させる。
・東京オリンピック・パラリンピック開催都市にふさわしい運動・スポーツに親しむ児童・生徒を 育成する。
研究主題 全ての領域で、体力の向上を実感できる体つくり運動の工夫
目指す生徒像
・運動の楽しさや喜びを感じ、生涯にわたって運動に親しむことのできる生徒
・自らの課題を発見し解決に向けて主体的に行動することで、体力の向上が実感できる生徒
・協働的に学習に取り組み、お互いに体力を高め合うことができる生徒 研究の仮説
体つくり運動に「体の機能性を高める運動」を取り入れ、さらに、その運動を他の領域とも関連 させて指導することで、体力の向上がより効果的に図れるようになる。また、東京都統一体力テス トの結果を基に、生徒に対して自己の体力に課題をもたせるとともに、他者と関わりながら運動に 取り組ませることで、生徒が主体的、協働的に運動に親しむようにもなると考えた。
研究の内容
1 基礎研究を実施する。
体つくり運動の内容や領域の特性について研究をする。
体の機能性を高める運動を取り入れた体つくり運動の単元指導計画、学習指導計画、学習カー ドを作成する。
体つくり運動との関連を図った他の領域の単元指導計画を作成する。
2 授業の前後に東京都統一体力テストを実施し、結果を比較、考察する。
3 基礎研究に基づいた検証授業<体つくり運動
(体力を高める運動
)、陸上競技(長距離走)、武道
(柔 道
)>を実施する。
4 基礎研究・東京都統一体力テスト及び検証授業について考察し、成果と課題をまとめる。
4
中学校学習指導要領保健体育(文部科学省 平成 年3月)
5
体育・保健体育、健康、安全ワーキンググループにおける審議の取りまとめについて(報告)
(スポーツ庁 平成 年8月)
6
平成 年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査報告書(東京都教育 委員会 平成 年 月)アクティブプラン WR総合的な子供の基礎体力向上方策(第 3次推進計画)(東京都教育委員会 平成 年1月)
教育基本法・学校教育法・学習指導要領
Ⅲ 研究の視点
1 体力の向上を図る指導の工夫 ⇒体つくり運動の中に「体の機能性を高める運動」
を取り入れる。また、他の領域との関連を図る。
2 主体性を高める指導の工夫 ⇒東京都統一体力テストの結果から、自己の体力の 課題に適した運動を選択して取り組める場を設定 する。
3 協働的な学びを深める指導の工夫 ⇒ペア学習やグループ学習などを通じて、生徒が自 分の考えや気付きを伝え合う機会を設定する。
Ⅳ 研究仮説
体つくり運動に「体の機能性を高める運動」を取り入れ、さらに、その運動を他の領域で 関連させて指導することで、体力の向上がより効果的に図れるようになる。また、東京都統 一体力テストの結果を基に、生徒に対して自己の体力に課題をもたせるとともに、他者と関 わりながら運動に取り組ませることで、生徒が主体的、協働的に運動に親しむようになると 考えた。
Ⅴ 研究の内容 1 基礎研究
運動領域の特性について
体つくり運動 陸上競技(長距離走) 武道(柔道)
機 能 的 特 性
※ 1
・自他の心と体に向き合 って、運動の仕方を工夫 することにより、体を動 かす楽しさや心地よさを 味わうことができる。
・体力、技能の進歩を数値化す ることにより、自分でその進歩 を確認できる運動である。
・記録に挑戦したり、相手と競 争したりする楽しさや喜び、達 成感を味わうことができる。
・技を高め勝敗を競う楽し さや喜びを味わい、得意技 を 身 に 付 け る こ と が で き る。
構 造 的 特 性
※ 2
・体ほぐし運動と体力を 高める運動に分類され、
心と体をほぐしたり、体 力を高めたりすることが できる。
・個人のもっている体力や運動 能力の水準が記録に反映され やすい。
・クローズドスキルに分類さ れ、各種目特有の技能が必要と される。
・相手と組み合って、基本 となる技や得意技、連絡技 を 用 い て 相 手 と 攻 防 を 展 開しながら互いに「一本」
を 目 指 し て 勝 敗 を 競 い 合
う。
効 果 的 特 性
※ 3
・日常生活における健康 の保持増進、体力の向上 についての効果的な実践 力を身に付けることがで きる。
・陸上競技における技能の練習 や競技を通して、基礎的な体力 を高め、強い意志や決断力など を身に付けることができる。
・相手を尊重し、伝統的な 行 動 の 仕 方 を 大 切 に し よ うとすることや、自己の責 任 を 果 た そ う と す る こ と など、健康・安全に配慮し た 行 動 が で き る よ う に な ることが期待できる。
生 徒 か ら み た 特 性
・自己の姿勢に着目し、
体の動かし方を意識する ことで、他の運動につい ても前向きに取り組む姿 勢をもつことができる。
・自己の記録に挑戦したり、競 争の仕方を工夫して相手と競 い合ったりすることで、楽しさ や喜びを味わうことができる。
・技能習得に向けた2人1 組での運動を通じて、相手 を 尊 重 し 合 う 姿 勢 を も つ ことができる。
※1 運動を行う者の欲求や必要を満たす機能に着目した特性 ※2 運動のルール・技術的仕組みや作戦などに着目した特性
※3 運動の身体的効果に着目した特性
「体の機能性を高める運動」について
「体の機能性を高める運動」は、体幹トレーニングやSAQ(スピード、アジリティ、ク イックネス)トレーニング、PNF(PURSULRFHSWLYHNHXURPXVFXODUFDFLOLWDLWLRQ;固 有受容性神経筋促通法)、初動負荷理論等、様々なトレーニング方法が研究されている。
本研究では、授業時間確保のため短時間で効果的な準備運動として取り組める「体の機能 性を高める運動」として、個々の生徒の運動能力の違いに関わらず誰もが取り組め、道具を 使わず自重を利用したストレッチと筋力トレーニングを兼ねた運動(※4)を取り入れた授 業について研究を進めた。
※4 一般的にはファンクショナルトレーニングと呼ばれている。
ア 「体の機能性を高める運動」の効果について
「体の機能性を高める運動」は、主に体の柔らかさを高めるための運動、巧みな動きを 高めるための運動、力強い動きを高めるための運動から成り立っている。その期待される 成果として、
ア生徒の運動能力、体を操作する能力が向上する。
イ生徒の基礎体力が向上する。
などが挙げられ、 「体の機能性を高める運動」が実施された場合、体力の向上を実感する ことができる。また、 「体の機能性を高める運動」を他の領域の特性に応じて取り入れるこ とで、更なる体力の向上が図れる。
効 果 的 特 性
※ 3
・日常生活における健康 の保持増進、体力の向上 についての効果的な実践 力を身に付けることがで きる。
・陸上競技における技能の練習 や競技を通して、基礎的な体力 を高め、強い意志や決断力など を身に付けることができる。
・相手を尊重し、伝統的な 行 動 の 仕 方 を 大 切 に し よ うとすることや、自己の責 任 を 果 た そ う と す る こ と など、健康・安全に配慮し た 行 動 が で き る よ う に な ることが期待できる。
生 徒 か ら み た 特 性
・自己の姿勢に着目し、
体の動かし方を意識する ことで、他の運動につい ても前向きに取り組む姿 勢をもつことができる。
・自己の記録に挑戦したり、競 争の仕方を工夫して相手と競 い合ったりすることで、楽しさ や喜びを味わうことができる。
・技能習得に向けた2人1 組での運動を通じて、相手 を 尊 重 し 合 う 姿 勢 を も つ ことができる。
※1 運動を行う者の欲求や必要を満たす機能に着目した特性 ※2 運動のルール・技術的仕組みや作戦などに着目した特性
※3 運動の身体的効果に着目した特性
「体の機能性を高める運動」について
「体の機能性を高める運動」は、体幹トレーニングやSAQ(スピード、アジリティ、ク イックネス)トレーニング、PNF(PURSULRFHSWLYHNHXURPXVFXODUFDFLOLWDLWLRQ;固 有受容性神経筋促通法)、初動負荷理論等、様々なトレーニング方法が研究されている。
本研究では、授業時間確保のため短時間で効果的な準備運動として取り組める「体の機能 性を高める運動」として、個々の生徒の運動能力の違いに関わらず誰もが取り組め、道具を 使わず自重を利用したストレッチと筋力トレーニングを兼ねた運動(※4)を取り入れた授 業について研究を進めた。
※4 一般的にはファンクショナルトレーニングと呼ばれている。
ア 「体の機能性を高める運動」の効果について
「体の機能性を高める運動」は、主に体の柔らかさを高めるための運動、巧みな動きを 高めるための運動、力強い動きを高めるための運動から成り立っている。その期待される 成果として、
ア生徒の運動能力、体を操作する能力が向上する。
イ生徒の基礎体力が向上する。
などが挙げられ、 「体の機能性を高める運動」が実施された場合、体力の向上を実感する ことができる。また、 「体の機能性を高める運動」を他の領域の特性に応じて取り入れるこ とで、更なる体力の向上が図れる。
イ 「体の機能性を高める運動」の具体例
体の部位 ポイントなど 写 真 難易度
①アゴ 頸椎 けいつい :アゴを引くことと、胸を張る運動(5回) ○
②腹 腹部インナーマッスル:息を吐きながらお腹をへこ
ませ、お尻に力を入れる運動 10秒間 ○
③背中 肩甲骨:肩甲骨を寄せる運動(5回) ○
④アキレス腱
けんふくらはぎ:カカトをつけることと、つま先を上げる運動
左右:5回 ◎
⑤股関節Ⅰ 股関節の運動 左右:5回 ●
⑥股関節Ⅱ 股関節の運動(5回) ○
⑦前もも 前もものストレッチとバランスを保つ運動 左右:5回 ●
⑧裏もも 裏もものストレッチとバランスを保つ運動(5回) ◎
⑨お尻 もも・お尻:胸を張り、腕を上げた姿勢でスクワットを
する運動(5回) ◎
⑩体幹Ⅰ アゴを引き、胸を張り、一直線に保つ運動 20秒間 ●
⑪体幹Ⅱ 膝を床につけた状態で保つ運動 左右:20秒間 ●
⑫胸 胸まわし:膝を90度に曲げながら、胸をまわす運動
左右:5回 ○
⑬お尻 お尻:膝を90度に曲げながら、お尻の筋肉を使う運動
左右:5回 ◎
⑭体軸 ランニングフォーム:体軸の一体化を確認する運動
左右:5回 ●
※難易度:高→● 中→ ◎ 低→ ○
単元の指導計画作成時の工夫と学習カードの活用 ア 単元の指導計画作成時の工夫について
体つくり運動の指導計画では、生徒が自己の課題や体の動かし方について着目しながら 運動が実践できるよう、
ア自己の課題に対する気付き(東京都統一体力テストの活用)
イ自己の課題克服のための運動の実践(生徒が自分に合った運動を選択)
ウ運動の要点を理解(体の機能性を高める運動における基本姿勢の理解)
エ自己の体力向上を実感(東京都統一体力テストの活用)
というねらいを意識する。イでは運動の好き嫌いや、体力の個人差によらず誰もが取り組 める運動を生徒に対して提示、実践することが望ましい。
イ 学習カードの活用について ア 生徒
① 自己の学習を振り返ることができ、学習状況、達成度、変容、課題などを知ることが できる。
② グループ学習の時などに、達成度、課題などについて学びの共有ができる。
③ 自己の課題に合った運動を選択するための資料となる。
イ 教師
① 生徒の達成度、変容、課題及び施行や要望等を知ることができ、次の授業の指導や支 援に生かし、授業改善を図ることができる。
② 全ての生徒の僅かな変化や成長についても、評価することができる
体力の向上が進まない要因と体の機能性を高める運動の関わり
本研究では、座学の場面において正しい姿勢を保持できない生徒が多い理由として、体幹 の筋力低下があり、保健体育科の授業で体幹を強化し正しい姿勢の保持や自己の体の動かし 方を指導することが生徒の体力向上への大きな要因であると考えた。そこで、正しい姿勢の 保持に着目した「体の機能性を高める運動」を実践することで、生徒自らが自己の体の動か し方を把握しやすくなり、体つくり運動以外の運動場面でもより適切な姿勢で運動に取り組 むことができるようになるとともに、体力の向上につながると考えた。さらに、体つくり運 動以外の領域でも継続的に各運動に合わせた「体の機能性を高める運動」を実践することで、
正しい動き方に対する理解が深まり、運動能力の違いに関わらず仲間と協働的な学習を進め ることができるようになると考えた。
生徒が「できた」 「わかった」という成功体験から、運動の楽しさや喜びを感じ、運動をよ り好きになり体力の向上につなげられるよう、体つくり運動における「体の機能性を高める 運動」を実践し、他の領域とも関連付けて継続的に取り組んでいくことで各運動の技能習得 ができるようにした。
単元の指導計画作成時の工夫と学習カードの活用 ア 単元の指導計画作成時の工夫について
体つくり運動の指導計画では、生徒が自己の課題や体の動かし方について着目しながら 運動が実践できるよう、
ア自己の課題に対する気付き(東京都統一体力テストの活用)
イ自己の課題克服のための運動の実践(生徒が自分に合った運動を選択)
ウ運動の要点を理解(体の機能性を高める運動における基本姿勢の理解)
エ自己の体力向上を実感(東京都統一体力テストの活用)
というねらいを意識する。イでは運動の好き嫌いや、体力の個人差によらず誰もが取り組 める運動を生徒に対して提示、実践することが望ましい。
イ 学習カードの活用について ア 生徒
① 自己の学習を振り返ることができ、学習状況、達成度、変容、課題などを知ることが できる。
② グループ学習の時などに、達成度、課題などについて学びの共有ができる。
③ 自己の課題に合った運動を選択するための資料となる。
イ 教師
① 生徒の達成度、変容、課題及び施行や要望等を知ることができ、次の授業の指導や支 援に生かし、授業改善を図ることができる。
② 全ての生徒の僅かな変化や成長についても、評価することができる
体力の向上が進まない要因と体の機能性を高める運動の関わり
本研究では、座学の場面において正しい姿勢を保持できない生徒が多い理由として、体幹 の筋力低下があり、保健体育科の授業で体幹を強化し正しい姿勢の保持や自己の体の動かし 方を指導することが生徒の体力向上への大きな要因であると考えた。そこで、正しい姿勢の 保持に着目した「体の機能性を高める運動」を実践することで、生徒自らが自己の体の動か し方を把握しやすくなり、体つくり運動以外の運動場面でもより適切な姿勢で運動に取り組 むことができるようになるとともに、体力の向上につながると考えた。さらに、体つくり運 動以外の領域でも継続的に各運動に合わせた「体の機能性を高める運動」を実践することで、
正しい動き方に対する理解が深まり、運動能力の違いに関わらず仲間と協働的な学習を進め ることができるようになると考えた。
生徒が「できた」 「わかった」という成功体験から、運動の楽しさや喜びを感じ、運動をよ り好きになり体力の向上につなげられるよう、体つくり運動における「体の機能性を高める 運動」を実践し、他の領域とも関連付けて継続的に取り組んでいくことで各運動の技能習得 ができるようにした。
①1週間で何日、運動・スポーツをしますか。
②運動・スポーツをすることは好きですか。
③運動・スポーツをすることは得意ですか。
④運動・スポーツをもっとしたいと思いますか。
㻞 あなたは体つくり運動の授業が楽しみですか
① 体力の向上が実感できること
② 新体力テストの記録が向上すること
③ 仲間の協力や助言
④ 安全に配慮すること
⑤ 先生の支援や助言
⑥ グループ内のチームワーク
① 姿勢やフォームを整えること
② スムーズに体を操作すること
③ 繰り返し練習すること
④ 仲間の協力や助言
⑤ 学習カードや資料の活用
⑥ ICT(タブレットや映像資料)活用
⑦ 先生の支援や助言
① 姿勢やフォームがきれいになったとき
② スムーズに体を操作できたとき
③ 新体力テストの記録が向上したとき
④ 疲れにくくなったとき
⑤できなかったことが、できるようになったとき
⑥仲間からのアドバイスによって、課題が達成 できたとき
① 安全面や体調などを考慮する内容
② 姿勢やフォームを助言すること
③ 体つくり運動の練習計画の立て方
④ 一緒に高め合おうとする姿勢
① 体力を向上するための運動方法
② トレーニング方法などの基礎的な知識
③ファンクショナルトレーニングの基礎的な知識 㻤
※網掛けは、事後で数値が上昇した項目
質 問 項 目 事 前 事 後
そう思う・少し思うあまり思わない・思わない そう思う・少し思う あまり思わない・思わない
意 識 調 査
㻝運動・スポーツに関する 現状
㻣㻥㻑 㻞㻝㻑 㻤㻜㻑
㻤㻝㻑 㻝㻥㻑 㻤㻞㻑 㻝㻤㻑
㻞㻜㻑
㻤㻡㻑 㻝㻡㻑 㻥㻞㻑 㻤㻑
㻣㻝㻑 㻞㻥㻑 㻢㻠㻑 㻟㻢㻑
㻥㻢㻑 㻠㻑 㻥㻤㻑 㻞㻑
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㻡㻑
㻤㻣㻑 㻝㻟㻑 㻥㻜㻑 㻝㻜㻑
㻤㻢㻑 㻝㻠㻑 㻤㻢㻑 㻝㻠㻑
㻤㻡㻑 㻝㻡㻑 㻥㻡㻑
㻥㻝㻑 㻥㻑 㻤㻥㻑 㻝㻝㻑
運 動
㻠体力の向上に必要なこと は何ですか。
㻥㻢㻑 㻠㻑 㻥㻤㻑
関 心
・ 意 欲
・ 態 度
㻣㻣㻑 㻞㻟㻑 㻥㻠㻑 㻢㻑
㻟
体つくり運動を楽しむため に必要なことは何です か。
㻞㻑
㻥㻟㻑 㻣㻑 㻥㻡㻑 㻡㻑
㻥㻤㻑 㻞㻑 㻥㻤㻑 㻞㻑
㻣㻣㻑 㻞㻟㻑 㻣㻟㻑 㻞㻣㻑
㻥㻝㻑 㻥㻑 㻥㻢㻑 㻠㻑
㻥㻜㻑 㻝㻜㻑 㻥㻝㻑 㻥㻑
㻤㻝㻑 㻝㻥㻑 㻤㻠㻑 㻝㻢㻑
㻡
体力の向上を実感できる ときは、どんなときです か。
㻤㻠㻑 㻝㻢㻑 㻤㻥㻑 㻝㻝㻑
㻥㻟㻑 㻣㻑 㻥㻡㻑 㻡㻑
㻥㻢㻑 㻠㻑 㻥㻡㻑 㻡㻑
㻤㻠㻑 㻝㻢㻑 㻤㻡㻑 㻝㻡㻑
㻥㻡㻑 㻡㻑 㻥㻡㻑 㻡㻑
㻤㻥㻑 㻝㻝㻑 㻥㻜㻑 㻝㻜㻑
㻝㻝㻑 㻥㻞㻑 㻤㻑
㻤㻢㻑 㻝㻠㻑 㻤㻡㻑 㻝㻡㻑
思 考
・ 判 断 㻢
仲間と協力したり、仲間に 助言したりするときに大切 だと思うことは何ですか。
㻣㻡㻑 㻞㻡㻑 㻥㻠㻑
㻤㻣㻑 㻝㻟㻑 㻤㻥㻑
体つくり運動の授業で、体力の向上を実感できそうですか。 㻤㻟㻑 㻝㻣㻑 㻥㻞㻑 㻤㻑
体つくり運動
㻥㻣㻑 㻟㻑
㻤㻟㻑 㻝㻣㻑 㻥㻣㻑 㻟㻑
㻝㻝㻑 知
識
・ 理 解 㻣
体つくり運動の授業を通 して学びたい学習内容は 何ですか。
㻥㻝㻑 㻥㻑 㻥㻣㻑 㻟㻑
㻥㻟㻑 㻣㻑
㻢㻑 㻤㻥㻑
①1週間で何日、運動・スポーツをしますか。
②運動・スポーツをすることは好きですか。
③運動・スポーツをすることは得意ですか。
④運動・スポーツをもっとしたいと思いますか。
㻞
① 体力の向上が実感できること
② 新体力テストの記録が向上すること
③ 仲間の協力や助言
④ 安全に配慮すること
⑤ 先生の支援や助言
⑥ グループ内のチームワーク
① 姿勢やフォームを整えること
② スムーズに体を操作すること
③ 繰り返し練習すること
④ 仲間の協力や助言
⑤ 学習カードや資料の活用
⑥ ICT(タブレットや映像資料)活用
⑦ 先生の支援や助言
① 姿勢やフォームがきれいになったとき
② スムーズに体を操作できたとき
③ 新体力テストの記録が向上したとき
④ 疲れにくくなったとき
⑤一定のペースで走れるようになったとき
⑥仲間からのアドバイスによって、課題が達成 できたとき
① 安全面や体調などを考慮する内容
② 姿勢やフォームを助言すること
③ 自分に合ったラップタイムの設定
④ 一緒に高め合おうとする姿勢
① 体力を向上するための運動方法
② トレーニング方法などの基礎的な知識
③姿勢やフォーム呼吸の仕方の基礎的な知識 㻤
※網掛けは、事後で数値が上昇した項目
事 前 事 後
㻡㻑 㻣㻑 運
動
長距離走
㻣㻑 㻡㻑 㻞㻑 㻠㻑 㻞㻑 㻜㻑 㻥㻤㻑 㻝㻜㻜㻑 㻥㻡㻑 㻥㻟㻑
㻣㻑 㻜㻑 㻡㻑 㻣㻑 㻡㻑 㻡㻑 㻥㻡㻑 㻥㻡㻑 㻥㻟㻑 㻥㻡㻑 㻥㻤㻑 㻥㻢㻑
㻟㻑 㻥㻣㻑 㻥㻟㻑 㻝㻜㻜㻑 㻥㻡㻑 㻥㻟㻑 㻥㻤㻑
㻝㻢㻑 㻝㻜㻑 㻝㻞㻑 㻥㻑 㻤㻑
㻤㻤㻑 㻥㻟㻑
㻞㻑 㻠㻑 㻡㻑 㻝㻜㻑 㻝㻞㻑 㻣㻑 㻣㻑 㻞㻑 㻥㻤㻑 㻥㻢㻑 㻥㻡㻑 㻥㻜㻑
㻥㻣㻑 㻤㻢㻑
㻠㻑 㻝㻜㻑 㻜㻑 㻞㻑 㻞㻑 㻞㻑 㻟㻑 㻝㻠㻑 㻥㻢㻑 㻥㻜㻑 㻝㻜㻜㻑 㻥㻤㻑 㻥㻤㻑 㻥㻤㻑
㻣㻑 㻜㻑 㻝㻠㻑 㻥㻜㻑 㻥㻜㻑 㻥㻡㻑 㻥㻟㻑 㻝㻜㻜㻑 㻤㻢㻑
㻝㻜㻑 㻞㻑 㻝㻜㻜㻑 㻝㻜㻜㻑 㻥㻜㻑 㻤㻤㻑 㻤㻟㻑 㻥㻤㻑
㻝㻜㻑 㻡㻑 㻞㻑 㻥㻜㻑 㻥㻡㻑 㻤㻢㻑
㻜㻑 㻜㻑 㻝㻜㻑 㻝㻞㻑 㻝㻣㻑
㻝㻜㻑
㻤㻡㻑 㻥㻤㻑
㻝㻡㻑 㻞㻑 㻝㻜㻑 㻡㻑
㻤㻤㻑 㻥㻝㻑 㻥㻞㻑 㻥㻟㻑
長距離走の授業で、体力の向上を実感できそうですか。
そう思う・少し思うあまり思わない・思わない そう思う・少し思う
㻡㻞㻑 あなたは長距離走の授業が楽しみですか。
長距離走を楽しむため に必要なことは何です か。
持久力の向上に必要な ことは何ですか。
持久力の向上を実感で きるときは、どんなとき ですか。
㻡㻞㻑 㻥㻜㻑 㻣㻥㻑 㻥㻟㻑
㻠㻤㻑 㻝㻜㻑
㻣㻑 㻡㻣㻑
㻠㻤㻑 㻥㻑
㻤㻠㻑 㻥㻜㻑 㻥㻝㻑
㻝㻠㻑 㻥㻤㻑
知 識
・ 理 解
㻝運動・スポーツに関する 現状
関 心
・ 意 欲
・ 態 度
質 問 項 目
意 識 調 査
思 考
・ 判 断 㻢
仲間と協力したり、仲間 に助言したりするときに 大切だと思うことは何で すか。
㻣
長距離走の授業を通し て学びたい学習内容は 何ですか。
㻟
㻠
㻡
あまり思わない・思わない
㻝㻝㻑 㻥㻞㻑 㻣㻢㻑 㻥㻜㻑
㻠㻟㻑 㻤㻑 㻝㻠㻑
2 調査研究 調査目的
体つくり運動と陸上競技(長距離走)に対する生徒の現状及び、 「体の機能性を高める運動」
についての授業前後(単元指導前と指導後)における生徒の意識の変容を把握し、比較・分 析することで、指導の妥当性や今後の指導について考察する。
調査対象
平成 年度東京都教育研究員保健体育所属校の生徒
・体つくり運動 人(2年生男子) ・長距離走 人(3年生男子)
調査方法
単元の始まりと終わりに、質問紙による調査を行った。各質問項目に対して、
4:そう思う(1週間で4日) 3:少し思う(1週間で3日)
2:あまり思わない(1週間で2日) 1:思わない(1週間で1日)
の中から自分が最も当てはまる内容を選択させた。
調査項目及び調査結果(体つくり運動) 調査項目及び調査結果(長距離走)
体つくり運動の調査結果で「そう思う」 「少し思う」と答えた生徒の割合が顕著に増えた調査
項目は、調査項目2、3、6、7、8であった。
(図1) (図2) (図3)
(図4) (図5) (図6)
(図7) (図8) (図9)
※グラフは %より上部を表示した。
調査項目2では、体つくり運動の授業を楽しみにしている生徒が %から %となった(図 1)。調査項目3の「体つくり運動を楽しむために必要なこと」として、「体力の向上が実感で きる」では %から %となった(図2)。また、調査項目6の「仲間と協力したり仲間に助 言したりするときに大切だと思うこと」として、「安全面や体調などを考慮する内容」は % から %となった(図3)。調査項目7の「体つくり運動の授業を通して学びたい学習内容の ファンクショナルトレーニングの基礎的な知識」は %から %となった(図4)。さらに、
本単元で体力の向上を実感できた生徒は、%から %となった(図5)。
長距離走の調査結果で「そう思う」と「少し思う」を合わせた割合が顕著に増えた項目は、
調査項目2、3-⑥、5-②、8であった。調査項目2では、長距離走の授業が楽しみにして いる生徒が %から %となった(図6)。項目3-⑥の「長距離走を楽しむために必要なこ とは何ですか」で、「グループ内のチームワーク」では %から %となった(図7)。また、
調査項目5-②の「持久力の向上を実感できるときは、どんなときですか」で、 「スムーズに体 を操作すること」では、%から %であった(図8)。さらに、調査項目8の「本単元で体 力の向上を実感できた生徒」は、%から %となった(図9)。
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
(図1) (図2) (図3)
(図4) (図5) (図6)
(図7) (図8) (図9)
※グラフは %より上部を表示した。
調査項目2では、体つくり運動の授業を楽しみにしている生徒が %から %となった(図 1)。調査項目3の「体つくり運動を楽しむために必要なこと」として、「体力の向上が実感で きる」では %から %となった(図2)。また、調査項目6の「仲間と協力したり仲間に助 言したりするときに大切だと思うこと」として、「安全面や体調などを考慮する内容」は % から %となった(図3)。調査項目7の「体つくり運動の授業を通して学びたい学習内容の ファンクショナルトレーニングの基礎的な知識」は %から %となった(図4)。さらに、
本単元で体力の向上を実感できた生徒は、%から %となった(図5)。
長距離走の調査結果で「そう思う」と「少し思う」を合わせた割合が顕著に増えた項目は、
調査項目2、3-⑥、5-②、8であった。調査項目2では、長距離走の授業が楽しみにして いる生徒が %から %となった(図6)。項目3-⑥の「長距離走を楽しむために必要なこ とは何ですか」で、「グループ内のチームワーク」では %から %となった(図7)。また、
調査項目5-②の「持久力の向上を実感できるときは、どんなときですか」で、 「スムーズに体 を操作すること」では、%から %であった(図8)。さらに、調査項目8の「本単元で体 力の向上を実感できた生徒」は、%から %となった(図9)。
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
・そう思う
・少し思う
学習カードから抜粋した生徒の感想【上段:体つくり運動、下段:長距離走】
3 検証授業 体つくり運動
ア 日時 平成 年9月 日(金) 第5校時 :~:
イ 対象 第2学年1・2組 男子 名 ウ 単元の目標
【運動】
体力を高める運動では、ねらいに応じ、体の柔らかさ、巧みな動き、力強い動き、動 きを持続する能力を高める運動を行うとともに、それらを組み合わせて運動に取り組む。
【態度】
運動に積極的に取り組むとともに、分担した役割を果たそうとすることや、健康・安 全に留意することができるようにする。
【体つくり運動】
■ファンクショナルトレーニングを仲間と共に行い、姿勢やフォームを確認し合えた。■体力が上がったと は感じなかったが、新体力テストの記録が伸びたので自分では分からない部分が鍛えられていた。■毎日行 えば確実に体力が向上すると思う。■アゴ・腹・背中を意識するだけで姿勢が良くなり、疲れにくくなった。
■最初は、筋肉痛になったこともあったが慣れてくると爽快感を得ることができた。■ファンクショナルト レーニングは楽しく運動ができ、しかも体力が向上し、コツさえ覚えれば誰でもできるのでとても良いと思 った。■自分の姿勢が良くなり、意識しなくても背筋がしっかり伸びて、胸を張った状態で部活動や日々の 生活を送ることができた。■部活動のバレーボールで滞空時間が長くなった気がする。■力強い動きと持続 力に課題があると知った。1番良かったのは、ファンクショナルトレーニングを知ったこと。■ファンクシ ョナルトレーニングをした2日後の部活の試合で全然疲れなかった。■ファンクショナルトレーニングを行 ったので、体の軸がぶれにくくなり、疲れにくくなった。■このトレーニングをして、体幹が安定したので、
今まで打てなかったホームランを2本打つことができた。■新体力テストの記録を伸ばすためには、背中を 伸ばすなどの姿勢やフォームなどに密接に関係していることが分かった。
【長距離走】
■股関節から足が動くようになり、ストライドの長さが長くなった。■腕の振りが良くなって、後半疲れて きても、ペースを崩さず走れた。■体幹トレーニングをしたことで正しいフォームで走れたと思う。■肩甲 骨を意識して走ったら疲れにくい走り方がわかった。■授業の回数を重ねていく中でウォーミングアップの やり方が分かっていくにつれて、記録もあがった。■以前に比べ、走っているときのフォームが良くなり、
疲れにくくなった。■ラジオ体操の時より身体がほぐれた。■高校でも長距離を走るときは、このウォーミ
ングアップをして記録をもっと伸ばしたい。■前回の方が記録は良かったが、フォームが良くなった。■ラ
ジオ体操をやるよりも、長距離走の要素が入っていたので疲れにくかった。■以前のウォーミングアップよ
り背筋が伸び走るフォームが良くなった。■以前のアップより、身体全体が温まって走りやすかった。■以
前の準備体操よりも体が温まるのが早く、体がほぐれやすかった。
【知識、思考・判断】
体つくり運動の意義と行い方、運動の計画の立て方などを理解し、課題に応じた運動 の取り組み方を工夫できるようにする。
エ 単元観
体つくり運動は、「体ほぐしの運動」と「体力を高める運動」で構成されている。「体 ほぐしの運動」は、手軽な運動や律動的な運動を行い、体を動かす楽しさや心地よさ味わ うことによって自分や仲間の体や心の状態に気付いたり、体の調子を整えたりしながら、
仲間と豊かに交流することをねらいとする。
「体力を高める運動」は、生徒の体力の向上を直接ねらいとして行われる運動で、「体 の柔らかさを高めるための運動」「巧みな動きを高めるための運動」「力強い動きを高め るための運動」及び「動きを持続する能力を高めるための運動」である。それらの四つの 運動に必要な要素として、自らの運動姿勢を整えることが体力の向上には大切である。そ こで、「体の機能性を高める運動」を重点的に行い、ねらいをもって自己の体力や生活に 応じてどのような運動をどのように実施すればよいかを工夫し、さらに計画を立て、実施 できる資質や能力を育成することが必要である。
オ 単元の評価規準及びおおむね満足と評価できる授業における具体的評価規準 運動への
関心・意欲・態度
運動についての思考・判断 運動についての知識・理解
・体つくり運動の学習 に積極的に取り組もう としている。
・分担した役割を果た そうとしている。
・仲間の学習を援助し ようとしている。
・健康・安全に留意し ている。
・体ほぐしのねらいである「心 と体の関係に気付く」 、 「体の 調子を整える」 、 「仲間と交流 する」ことを踏まえて課題に 応じた活動を選んでいる。
・関節や筋肉の働きに合った 合理的な運動の行い方を選ん でいる。
・ねらいや体力に応じて効率 よく高める運動例やバランス よく高める運動例の組み合わ せ方を見付けている。
・仲間と協力する場面で、分 担した役割に応じた活動の仕 方を見付けている。
・仲間と学習する場面で、学 習した安全上の留意点を当て はめている。
・体つくり運動の意義につい て、 理解したことを言ったり 書き出したりしている。
・体つくり運動の行い方につ いて、学習した具体例を挙げ ている。
・体つくり運動の計画の立て
方について、理解したことを
言ったり書き出したりして
いる。
【知識、思考・判断】
体つくり運動の意義と行い方、運動の計画の立て方などを理解し、課題に応じた運動 の取り組み方を工夫できるようにする。
エ 単元観
体つくり運動は、「体ほぐしの運動」と「体力を高める運動」で構成されている。「体 ほぐしの運動」は、手軽な運動や律動的な運動を行い、体を動かす楽しさや心地よさ味わ うことによって自分や仲間の体や心の状態に気付いたり、体の調子を整えたりしながら、
仲間と豊かに交流することをねらいとする。
「体力を高める運動」は、生徒の体力の向上を直接ねらいとして行われる運動で、「体 の柔らかさを高めるための運動」「巧みな動きを高めるための運動」「力強い動きを高め るための運動」及び「動きを持続する能力を高めるための運動」である。それらの四つの 運動に必要な要素として、自らの運動姿勢を整えることが体力の向上には大切である。そ こで、「体の機能性を高める運動」を重点的に行い、ねらいをもって自己の体力や生活に 応じてどのような運動をどのように実施すればよいかを工夫し、さらに計画を立て、実施 できる資質や能力を育成することが必要である。