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Microsoft Word - Ⅳ.敷地条件の分析・整理、建設候補地の検討

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Academic year: 2021

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昨年度調査において、工芸の杜の整備候補地となった箇所と、新たな候補地を加えて の比較し適地を選定した。

1. 前年度調査における候補地の検討状況

前年度調査では、下記の5箇所の候補地について基礎的な調査を実施し、伝統工芸に ふさわしい立地環境や敷地面積・法規制を含めた施設整備の可能性、観光客等の受入れ を前提とした集客力の可能性などの面から総合的に評価し、点数化している。 その結果、5箇所のうち、評価点数の高い、県立芸術大学崎山キャンパス隣接地と県 立芸術大学第三キャンパスの2箇所を引き続き候補地として検討していくとしている。 ○県立芸術大学崎山キャンパス隣接地 (総合評価:29 点) 那覇市街からやや離れた立地であるが、県立芸術大学のキャンパス整備と連携した環 境整備が可能。デザインや技術開発、人材育成等において、県立芸術大学と連携してい くことのできる可能性をもつ。 ○県立芸術大学第三キャンパス跡地 (総合評価:23 点) 眺望に恵まれ創作活動にも適した閑静な環境にあり、首里城などの歴史・文化遺産を 巡る周遊ルート上に施設を位置づけることもできる。県立芸術大学附属研究所との連携 の可能性も考えられる。 ○旧運転免許センター(総合評価:17 点) 充分な広さを持つ敷地であることから、施設整備の自由度は非常に高いが、反面、無 機的な港湾地帯に立地するため、創作活動を行う施設としての環境や立地環境の認知度 等において優位性に乏しい。 ○旧赤マルソウ敷地跡 (総合評価:17 点) 眺望に恵まれ創作活動にも適した閑静な環境にあり、首里城などの歴史・文化遺産を 巡る周遊ルート上に施設を位置づけることもできる。反面、敷地内の高低差が大きく、 施設配置の自由度や駐車場の整備等に制約がある。民有地であるため土地取得費が発生 する。 ○ 工芸振興センター(総合評価:10 点) 市街化調整区域にあるため、敷地活用に当たっては県との充分な協議が必要。適切な 施設整備を行なえる可能性は高いが、来館者のアクセスや立地環境の認知度等において 優位性に乏しい。民有地であるため借地費用が発生する。

Ⅳ.敷地条件の分析・整理、建設候補地の検討

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2. 候補地の評価

前年度調査を受けて、県立芸術大学崎山キャンパス隣接地と県立芸術大学第三キャ ンパスを候補地として引き続き調査・検討した。しかし、県立芸術大学崎山キャンパ ス隣接地については、詳細な現地調査の結果、敷地全体が敷地南側沿いを流れる河川 に向かって傾斜し、急な斜面も多く建物を建てられるスペースが当初想定した以上に 少ないことが明らかとなった。加えて、周辺の土地はすべて芸大の移転用地となって いることから拡張スペースはなく、工芸の杜の整備に必要な敷地面積を確保できない と見込まれる。このため、検討対象外とした。 また、豊見城市から工芸の杜の豊見城市城址公園内(沖縄空手道敷地隣接地)への 誘致があったため、新たに候補地に加えて、県立芸術大学第三キャンパスとあわせて 2か所を比較検討した。 (1) 候補地のメリット・デメリットの整理 各候補地の立地条件やメリット・デメリットを把握するために、敷地ごとに評価のポ イントを整理し、以下のような視点により評価を行なった。 ■評価の視点 評価は次の3つの視点で行なう。 (1)施設計画に関する視点 ・ 立地環境や施設整備の可能性などについて評価する。 (2)管理・運営に関する視点 ・ 施設の管理・運営に関する効率や優位さを確保できる可能性などについて評価す る。 (3)事業性・集客に関する視点 ・ 事業性や観光客等の受入れ促進を前提とした場合の集客力の可能性などを評価す る。 ■評価項目 上記の視点ごとに評価項目を設定する。 (1)施設計画に関する事項 ①建設可能床面積

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③駐車場の確保 ・ 大型車両を含む駐車場が適切に配置できるかどうかを評価する。 ④立地環境 ・ 工芸に関する製作、研修、調査研究などのほか、観光客等の外来者を受け入れる ための施設にふさわしい立地環境であるかどうかを評価する。 ⑤創作・活動環境整備の可能性 ・ 工芸職人や工芸作家等による創作、デザインなどの創造的活動を行なう場にふさ わしい環境整備を行うことのできる可能性を評価する。 ⑥機能の拡張可能性 ・ 敷地にゆとりがあり、将来の拡張性があるかを評価する。 (2)管理・運営に関する事項 ①職員の通勤・移動のしやすさ ・ 車や公共交通機関を利用した職員の通勤や移動のしやすさを評価する。 ②周辺施設との連携の可能性 ・ 工芸産業振興のための周辺既存施設との連携の可能性を評価する。 (3)事業性・集客に関する事項 ①立地環境の認知度 ・ 敷地の所在地に関して一般的な認知度があるかどうかを評価する。 ②来館者のアクセスのしやすさ ・ 車や公共交通機関を利用した、那覇市街からのアクセスのしやすさを評価する。 ③周辺の集客施設 ・ 周辺に集客施設があれば集客力が高まることが期待できることから、集客施設の 有無を評価する。 ④用地費 ・ 土地の所得、賃借等に関する費用が発生するかどうかを評価する。 ⑥基盤整備費 ・敷地造成や電気、水道、ガスなどの基盤整備に要する費用が発生するかを評価する。 ■評価の方法 評価は定性的・相対的評価とし、次の5段階で行なう。 ◎ 優れている (=3) ○ やや優れている (=2) △ ふつう (=1) ▼ やや劣る (=0) × 劣る (=-1)

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評価結果を分かりやすくするために、各段階に点数を割り当てた。 (「図表Ⅳ-1 候補地評価のポイントと比較検討」を参照) (2) 候補地の絞り込み ○県立芸術大学第三キャンパス(総合評価:25 点) 首里城に近く、歴史的・文化的資源に恵まれた閑静な環境にあり、立地環境の面 で優位性はあるものの、県立芸術大学付属研究所の建物が敷地内に残り、引き続き 利用されている。このため、実際に利用可能な面積は、6,000 ㎡程度に限られる。敷 地にゆとりがないため、駐車場は 20 台程度しか確保できず観光客などの来訪者のバ ス駐車スペースの確保も困難となっている。 また、県立芸術大学第三キャンパスは、第一種低層住宅専用地域及び首里金城地 区景観形成地域内にあり、厳しい規制がある。建物の高さは 10m 以下(軒高で7m 以下)に制限され、3階以上の高層化による敷地の有効利用は困難となっている。 さらに、第一種低層住宅専用地は、騒音を発生する機器の設置についても厳しい 規制があり、その出力総計は 0.75kW 以下に制限されている。工芸の杜には、木工用 の機器などの設置が予定されており、その出力総計は 100kw を超えると見込まれる。 このため、工芸の杜に必要な機器が設置できない可能性がある。 ○豊見城城址公園内(沖縄空手道敷地隣接地)(総合評価:32 点) 民有地であるため用地取得費が必要である。さらに、市道から離れた場所に敷地 があるため、電気、ガス、水道等の基盤整備に必要な費用も発生する。 しかし、敷地面積は、最大で約 20,000 ㎡確保でき将来の拡張性は高く、駐車場も 70 台程度は確保可能である。隣接する空手道会館には、バスを含む 100 台程度の駐 車場が整備される予定で、空手道会館と連携することでイベント時の共同利用もで きる。 さらに、来館者の学習用に供する芭蕉などの原料植物を植栽するスペースも敷地 内に確保できる。また、空手道会館は、空手の総本山として海外から多数の愛好者 が集うため、空手道会館と連携することで沖縄の伝統工芸の魅力を世界に向けて発 信できる。 以上の結果から、豊見城城址公園内(沖縄空手道敷地隣接地)を第一位の候補地と して整備を検討する。

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図表Ⅳ-1 候補地評価のポイントと比較検討 名称 県立芸術大学第三キャンパス跡地 沖縄空手道会館敷地隣接地(豊見城城址公園内) 所在地 敷地図 面積 約 6,000 ㎡ 約 20,000 ㎡(一部利用困難な斜面あり) 現在の所有者 県立芸術大学第三キャンパス跡地 民間企業有地及び企業とその他共有地 土地利用履歴 県立芸大の施設(未利用施設も含)が現存 豊見城城址公園 最寄り駅等 ゆいレール首里駅 豊見城東道路豊見城IC 主なアクセス手段・所要時間 県庁から車で約 17 分/首里駅から徒歩 13 分 県庁から車で約 14 分/奥武山公園駅から徒歩 29 分 立地環境 赤マルソウ通り沿いの比較的閑静な住宅地 饒波川・漫湖に隣接する公共空地 周辺の施設等 首里城、首里金城町石畳道(日本の道 100 選) 豊見城城趾、漫湖公園 法令上の事項 地域・地区 第1種低層住宅専用地域 都市計画区域内・市街化調整区域 基準建蔽率/基準容積率 50%/100% 60%/200% 前面道路 赤田寒川線(赤マルソウ通り):1級市道 接道道路未定 その他 首里金城地区景観形成地域 森林地域、騒音規制区域第 2 種区域、鳥獣保護区・特別鳥獣保護地区 特記事項 「第1種低層住宅専用地域」には建設できない施設であるため、施設整備にあたっては那覇市建築審 査会の許可が必要。那覇市として誘致意向あり。 都市計画法に基づく開発行為について事前協議を要する。豊見城市として誘致の意向あり。 ■評価項目 (1)施設計画に関する事項 ①建築可能床面積 2 最大約 6,000 ㎡ 2 最大約 20,000 ㎡ ②建物配置の自由度 1 傾斜地ではあるが適切な建物配置に工夫を要する。首里金城地区景観形成地域による形態上の制約を 受ける。附属研究所に加え、登り窯や陶芸工房も移転できないため配置上の制約が大きい。 3 森林地域を避けても広く敷地を確保でき、現工芸振興センターのようなゆとりある分棟配置が可能。 ③駐車場の配置 -1 駐車場の確保が困難 3 沖縄空手道会館との共用駐車場が想定されている、必要台数分が確保可能。 ④立地環境 2 眺望や歴史的・文化的資源にも恵まれた閑静な環境であるが、来館者による交通量増加や創作活動に おける騒音発生への対策が要求される。 3 豊見城城址公園として民間企業が管理している(現在は休園)。 ⑤創作・活動環境整備の可能性 2 周辺環境と調和した落ち着いた活動環境を整備できる。 3 自然に囲まれた中で落ち着いた活動環境を整備できる。 ⑥機能の拡張可能性 1 新たな機能の付加は困難。圃場の確保は道を隔てた向かいの斜面地が利用可能。 3 敷地に余裕があり将来の拡張・建替えにも対応可能。原材料圃場を広く確保することが可能。 (2)管理・運営に関する事項 ①職員の通勤・移動のし易さ 2 車での通勤・移動が可能。 2 車での通勤・移動が可能。 ②周辺施設との連携の可能性 3 那覇市は、県施設がここに移転する場合、附属研究所建物を購入し紅型会館と首里織組合の施設を整 備する計画案がある。また建物一部を県センターのショップ等のスペースとして利用することも想定 しており、工芸関連施設として連携が期待できる。 2 沖縄空手道会館との集客相乗効果が期待される。 (3)事業性・集客に関する事項 ①立地環境の認知度 3 首里城や金城石畳道にも近く認知度は高い。 2 豊見城城址公園は現在休園しており認知度は低い。 ②来館者のアクセスのし易さ 2 那覇市街から比較的アクセスしやすい。 3 空港からアクセスがしやすく、離島地域からの研修生に便利である。 ③周辺の集客施設 3 首里城、金城石畳道 3 沖縄空手道会館が建設予定。 ④用地費 3 不要 2 必要 ⑤基盤整備費 2 既存のインフラを利用可能。地すべり対策が必要。 1 基盤整備費(敷地造成や電気・ガス・水道等インフラ整備)が発生する 備考・所見 25 眺望に恵まれ創作活動にも適した閑静な環境にあり、首里城などの歴史・文化遺産を巡るネットワー ク上に施設を位置づけることもできる。那覇市が附属研究所建物を購入し、機能連携が期待できる。 32 広大な敷地面積と緑に囲まれた環境で、植物染料や植物原料の栽植も可能である。将来の用地の拡張性もある。 駐車場を十分に確保できる。空手会館と連携することで、沖縄工芸産業振興拠点施設(仮称)の魅力を世界に 向け情報発信することができる。

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図表Ⅳ-2 拠点施設平面図(県立芸術大学第三キャンパス跡地(首里金城町)案)

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図表Ⅳ-5 建設候補地(豊見城城址公園内(沖縄空手道会館敷地隣接地)) 伝統産業拠点ゾーン (工芸の杜) 空手道会館ゾーン 豊見城城址公園ゾーン 空中写真:Google Earth より

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参照

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