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マイクロホン対を用いた雑音除去法に関する研究

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title マイクロホン対を用いた雑音除去法に関する研究

Author(s) 水町, 光徳

Citation

Issue Date 2000‑03

Type Thesis or Dissertation Text version author

URL http://hdl.handle.net/10119/902 Rights

Description Supervisor:赤木 正人, 情報科学研究科, 博士

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マイクロホン対を用いた雑音除去法に関する研究

水町 光徳

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 情報処理学専攻

2000

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論文の内容の要旨

雑音除去技術の需要は、ディジタル音響処理技術の発展につれて益々高まっている。例えば、自 動音声認識器 (Automatic Speech Recognizer; ASR) や補聴器が、その顕著な例である。高齢化 が進む現代社会において、ASRや補聴器などの社会福祉関連機器への雑音除去の需要は、今後更 に高まることが予想される。雑音除去技術は、現在の音声情報処理にとって既に欠くことのでき ない要素となっており、今後その重要性は益々高まるであろう。

雑音除去に関する研究は非常に長い歴史を持っており、これまでに様々な雑音除去法が提案さ れてきた。しかし、そのほとんどが定常的な雑音を対象としており、非定常雑音への対応につい ては決して十分とは言えない。一方、本論文では、目的信号に対して加法的関係にあるすべての 信号を除去対象の雑音と考える。つまり、従来の雑音除去法では扱うことができなかった非定常 雑音、例えば目的信号中で突発的に発生し、目的信号との相関が高い雑音などの除去を目指す。

本論文では、時々刻々変化する非定常雑音の除去を実現するため、マイクロホン対を基礎とし た雑音除去アルゴリズムを構築する。本雑音除去法は、特定の方向から到来する信号を抽出する 空間フィルタリング手法と、周波数領域における雑音除去法とを融合させた雑音除去アルゴリズ ムである。空間フィルタリングに関しては、先に目的信号および雑音の到来方向を推定し、その情 報をもとに解析的に空間フィルタを設計する。現在、空間フィルタリングには一般的に適応処理 が利用されているが、これは雑音環境下での信号の到来方向推定が非常に困難であることに起因 しており、本手法では方向推定精度を大幅に向上させ、適応処理に依らず解析的に空間フィルタ を設計する。そして、空間フィルタリングによって時々刻々推定した雑音成分を受音信号から減 算することにより、非定常雑音の除去が可能となる。提案法は、従来法のように雑音に対して制約 を設ける必要がないため、適応処理を利用した手法では除去が困難なド ア開閉音のように突発的 に発生する雑音、目的信号と雑音がともに音声であるような現実的な環境においても有効である。

雑音除去実験の結果、提案法は、時々刻々変化するような非定常雑音の除去能力に関して、提 案法の雑音除去能力は他を大きく凌いでいることがわかった。また、ASRのフロントエンド や補 聴器などを想定した評価において、提案法は雑音により生じた音声認識率の低下、あるいは聴感 上の歪み感を回復できることも確認した。以上より、本雑音除去法は、ASR のフロントエンド、

補聴器などの聴感上の歪み低減を必要とする機器への利用が期待できる。

キーワード: 雑音除去、非定常雑音、マイクロホン対、減算型ビームフォーマ、解析的ビーム フォーミング

参照

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