弘前大学教育学部紀要 第72号 :69‑89 (1994年10月)
Bull.Fac.Educ.HirosakiUniv.72:69‑89(Oct.1994) 69
学校 における体罰 に関す る一考察
一 教 育学部学生の体罰体験 と体罰意識調査 を もとに‑
A St udyofCor por alPuni s hme nti nt heSc hool :AnI nqui r y ofSt ude nt si n仇eCol l e geofEduc at i onRe l at i ng t ot he i rExpe r i e nc eandCogni t i onofCor por alPuni s hme nt
安藤 房治 * ・ 小菅 ゆみ**
FusajiANDO YumiKOSUGE
論 文 要 旨
本研究で は,将来教員 になる可能性 の高い教育学部学生 を対象 に,体罰 に関するアンケー ト 調査 を実施 した. 調査 内容の一 つ は,学生 たちが小学校,中学校,高等学校 において体験 した 体罰 の内容であ り, いま一つ は体験 した体罰への意識 お よび意見である。
体罰体験調査で は,8割以上が体験 し,経験 の最 も多い時期 は中学生時代 であ り,体罰 を受 けた場所 は教室が最 も多かった ことが分かった。 また,体罰教師 は 「男の先生」 に多 く,体罰 の内容で は,「平手でたた く」「ゲ ンコツでな ぐる」な どを トップに身体 的苦痛 を伴 う様々な体 罰 を体験 していることが明 白 となった。体罰体験 に対す る意識 で は,教師 に対 す る反感 と,精 神的苦痛意識 を残 している学生が大半であった。 しか し,体罰 その ものに対 す る賛否 の意見分 布で は反対がお よそ6割 あった ものの賛成が 4割近 くあった。
は じめに
わが国で は学校 における体罰 は,明治12年の教育令以来禁止 されて きた。現在 もなお学校教 育法第11条 によって次 の ように禁止 されている。
「第11条 校長及 び教員 は,教育上必要があ ると認 める ときは,監督庁 の定 める ところによ り,学生,生徒及び児童 に懲戒 を加 えることがで きる。但 し,体罰 を加 えることはで きない。」
さらに,昭和23年 に法務庁 (当時)が発表 した 「児童懲戒権 の限界 について」 (昭23・12・22 調査2発第18号 法務庁法務調査意見長官通達)や,昭和24年の 「生徒 に対 する体罰禁止 に関 す る教師の心得」 (昭24・8・2法務府発表)で は体罰 のガイ ドライ ン的 な ものが示 されてい る。 とはいえ,体罰 に相 当するか どうか は,肉体的苦痛 を伴 うものであるか どうか とい う,体 罰 を受 けた側 の主観がかな り働 くものであるので,第三者 による判定 は難 しいの も事実である。
そ こで教師 としての専門的な能力 とい うものが期待 され るので はないだろうか。
1993年10月,「暴力 をふ るうような先生 と一緒 にいた くあ りません。これ以上犠牲者 を出 した
*弘前大学教育学部心身障害学科教室
DepartmentofEducationforHandicappedChildren,FacultyofEducation,HirosakiUniver‑ sity
**埼玉大学大学院
GraduateSchoolofEducation,SaitamaUniversity
くあ りません。」とい う遺書 を残 し,一人 の少年が教師 による体罰 を苦 に自殺 した。 自殺 に追 い 込 むほ どの体罰が,専門的な能力 をもっているはずの教師 によって行 われたのである。過去 に もこのような体罰事件報道が い くつ もある。体罰禁止 は100年以上 の歴史 を もつに もかかわ ら ず,教育現場 で は体罰が横行 しているのが実情 である。 そして また,体罰 に関す るい くつかの 調査結果 を見 ると,教師 と親 との間で体罰 に対す る認識 のズ レがあるまま, それぞれ に体罰 を 容認 していることがわか る。つ ま り,親が体罰 を社会意識的 に肯定 しているの対 し,教師 は法 概念 としての体罰 に関す る法意識 をもっていなが ら一部 で は体罰 を容認 している といった具合 である. この ことが体罰横行 を招 く一つの原因 に もなっている と言 えるだろう0
今回筆者 らは,将来教員 になる可能性 のある教育学部 の学生 を対象 に,体罰 に関す るア ンケ ー ト調査 をしてみた。教育学部 の学生 は学年が上が るにつれて講義の中で体罰法禁 について知 る機会が増 えて くる。今回の調査 は,主 に 2, 3年生 を対象 としたアンケー ト調査 であったが 半数以上 の学生が体罰法禁の知識が あった。 こうした こともふ まえ,今 回の調査で は学生 の体 罰体験や体罰 に関す る意見 を知 り,体罰 の実態 を明 らか にす る と同時 に,体罰 を支 える意識構 造 について も考察す る。
1.調査の対象 と方法
4年以 3年 2年 合計
男 29 91 74 194 (5.15 (16.16 (13.14 (34.45
女 10 174 185 369 (1.77 (30.90 (34.85 (65.54
全体 39 265 259 563
表1 調査学生対象数
(1)調査の期間 1993年11月〜12月 (2)調査の対象者
弘前大学教育学部学生2‑ 4年生全学生数 1196名 中563名 (47.1%)男子学生563名 中194 名 (34.5%)女子学生563名 中369名 (65.5%)
(表1参照)
(3)調査方法
講義開始前 あるい は終了後 の数十分 を使 い,
「体罰 に関す るア ンケー ト調査」 を学生 に配 布 し,無記名 で回答用紙 に記入 して もらった。
なお,調査用紙 には,体罰 に関 して次の説明 を付記 した。
「本調査で体罰 とは,1)学校教育 における教師 一児童 ・生徒関係 を前提 に,教師が教育的 意図を もって行 う懲戒行為 の うち,生徒 に直接 ・間接 に身体的苦痛 を与 える行為,2)殴 る・
蹴 るの類 いが該 当す るほか,正坐 ・直立等,特定の姿勢 を長時間 にわたって保持 させ る とい う肉体 的苦痛 を伴 うものをい う。」
(4)調査項 目
≪体罰体験 について≫
1.体 罰体 験 の有無 2.体 罰体 験 時期 3.体 罰 体 験 場 所 4.体 罰 を加 えた主体 5.体罰理 由 6.体罰体験時の感想 7.精神的苦痛体験 の有無 8.精神的苦痛体験 時期 9.精神的苦痛の内容 10.精神的苦痛体験時の感想
≪体罰 に関す る意見≫
1.体罰 に関す る意見
学校 における体罰 に関する一考察 71
(A 絶対 賛成 B あ る程度 な ら賛成 C 絶対 反対 D どち らか とい う と反対 E 分か らない,考 えた ことがない のいずれか を選択。同時 にBを選択 した対象者 には, どうい う場合 に, どの程度で,条件 は何か を聞 いている。)
2.体罰賛成理 由 (A, B選択対象者) 3,体罰反対理 由 (C,D選択対象者) 4.学校教育法第11条 を知 っているか どうか 5.芋教法11条 をどうした らよい と思 うか
(A この ままで よい B 改正 して体罰 を認 めるようにす る C 改正 して体罰 を一 層認 めないようにす る の どれか を選択す る)
6.もし教師 になった場合 の体罰 について
東 ≪体罰体験 について》 9以外 はすべて選択肢 を設 けた。 さらに,≪体罰体験 について)間 1, 4, 7,《体罰 に関す る意見》 1, 2, 4, 5, 6は一 つ選択,≪体罰 に関す る意見) 3は2つ 選択, それ以外 はすべて複数選択可 とした。
東ア ンケー ト作成 にあたって は主 に,前島康男 (1986)学生 の体罰体験 と体罰意識 に関す る調 査研究 ・熊本大学教養部 ・紀要人文 ・社会科学編 ・第21号pp1‑33を参考 に した。
2.結果 と考察 1)体罰体験 について
① 体罰体験 の有無
図 1よ り,全体で8割以上 (81.5%)の学生が体罰 を受 けた経験が ある と答 えている。 また 男女別 で見 てみて も,男子 の方がやや多め (85.1%)で はあるが,女子 も体罰 を受 けた経験 の ある ものがかな り高い割合 (79.2%)でいる ことがわか る。愛媛大学教育学部 の学生 を対 象 と した同 じような調査で も, ほぼ同 じ割合 の結果 となってお り,体罰がかな り行われていること がわか る。
(単位 :㌔)
0 20 40 60 80 100
全体 1.≡あ る 468 81.5%
ン な し 106 18.5%
男子 ■:■ーあ る 165 85.1% / な し 29 14.9%
女子 =ある 293 79.2%
㍗
㍗
図1 体罰体験の有無
(参 体罰体験 の時期
学生 の体罰体験 の時期 は,図2を見てわか るように,全体 として は 「中学校」が最 も多 くて 34.7%,次 いで 「小学校高学年」32.70/.,「小学校低学年」,「高校」 の順になっているO「/Jl学 校高学年」 と 「中学校」で多 くな っているの は第2次反抗期 と重 な り,大人 に対 して反抗す る
とい うことと体罰 とが関連 しているように も思 う。
男女別 で は僻番 として は全体 と変わ らない ものの,男子が「小学校低学年」で20.2%,「高校」
で15.5%となってお り,いずれの時期 において も体罰 を受 けていた ようである。一方女子 は「中 学校」で39.9%と最 も多 く, 「高校」 になる と8.4%に激減 してお り,男女の違 いが表れている 点 と言 えるだ ろうC
(単位 :I)
0
20 40 60 80 100全体 紫 ノ/ト低小高41〜〜36年年 1245111382.ー47%%
…=壬:;中学校 28737.4%
高校 88ll.5%
男子 蔓≡書小低小高41〜〜36年年 l6O82l300ー.21%%
・;=≡=;中学校 11534.2%
高校 52 15.5%
女子 蔓重き小低小高4卜3〜6年年 1753 10364..98%%
≡:≡;二中学校 17239.9%
図2体罰を受けた時期
③ 体罰 を受 けた場所
図3よ り,体罰 を受 けた場所 は 「教室」が最 も多 く43.8%とな っている。次 いで 「体育館」
「廊下」「職員室」「運動場」となっている。「校長室」とい うの もほんのわずかなが らある。 「そ の他」で多 く挙 げ られていたのが 「修学旅行先」や 「野外活動先」「生徒指導室」等である。 「修 学旅行先」や 「野外活動先」で行 われ るとい うの は,全体 の秩序維持 とい うことで はないだ ろ
うか。男女別 で見 ると,男子が 「教室」35.9%に対 し,女子が50.2%で15%近 く上回 ってい る。
「体育館」「廊 下」で も男女 とも大体 同 じ くらいの比率 (「体育館」男子16.8%女子16.1%,「廊 下」男子16%女子14.6%)を示 している。 ところが男子 は. さらにそれ以外 の場所 で も比較 的 多 く体罰 を受 けてい る。
(単位 :㌔)
+ I 午∴ 海 士t
∵ 芋 蔓 :二三…三.A:‑
‑
r≡ ≡ ≡ 宏
一≡‑=二三 F 郡図3 体罰を受けた場所
学校 における体罰 に関す る一考察 73
④ 体罰 をした教師
まず [性別]で見てみると,図4‑ 1よ り全体 では8割近 くが 「男の先生」である。「女の先 生」 は22.9%と低 い。
(単位 :%)
0 20 40 60 80 100
全体 ≡≡≡…≡二男の先生 327 77.1%
・ 女の先生 97 22.9%
男子 …≡ぎ…三男の先生 127 86.4% 女の先生 20 13.6%
女子 ≦≡≡≡モ≡男の先生 200 72.2% i
図4‑ 1 体罰をした先生 (性別)
男女別では男子 は86.4%,女子 は72.2%が 「男 の先生」 によるものである。 ところが,女子 の場合,「女の先生」か ら体罰 を受 けている割合が男子 よ りも多い ことに気づ く。男子 に対 して は13.6%,女子 に対 しては27.8%で2倍近 い。「女の先生」 に限 らず,同性 の児童 ・生徒 には厳 しく,異性の児童 ・生徒 には比較的手加減 をしているのであろうか。
次 に [年齢] を見てみると図4‑2よ り,男女の教師 を問わず全体では 「40代」が40.7%と 最 も多 く,次いで 「30代」が34.8%,「20代」「50代」の順 になっている。「20代」の教師 は意外 に少なかったように思 う。男女の教師別で見て も「20代」の教師 には差がほとん ど見 られない。
(単位 :㌔)
0
20 40 60 80 100全体 ≒…≒…妻2ヨ0o代代 1632 16 354.,98%% 二三;≡=;40代 159 40.7% 50代 34 8.7%
男の先生 ≡≧≡≡≡≡2300代代 1417 15 369..01%%
・三二!=;40代 117 39.8% 50代 15 5.1%
女の先生 …≦言享;=妻2300代代 215 11251.̲56%%
・
三=三=三40代 4243.3%図4‑2体罰をした先生 (年齢)
男の教師,女の教師の どち らも,順番 は全体でみた もの と変わ りないが,男の教師の場合,
「40代」「30代」がほぼ同 じくらいの割合でそれぞれ39.8%と39.1%となっている。女の教師の 場合 は,「40代」が最 も多 く43,3%,「30代」「50代」がほぼ同 じ くらいの割合でそれぞれ21.9%
と19.60/.である。
つづいて [仕事内容]で見てみることにす る。図 4‑ 3よ り,やは り 「担任の先生」が最 も 多い。男女の教師 を問わず全体では,「担任の先生」が58.7%,次いで 「部活やクラブの顧問の
全体 相伴 の5体育の5FF..年年 2
4 3 89 9 5 8 . . 7 0 % %
年苛辞1旨さ蔓の朱 年
1 63 . 8 %
ElSi吾や クラブ
5 9 1 3 . 9 %
体育以外の 教 科
5 4 1
2. 7 %
搾長文は教王両5f:
年 ̲l0 .
2%
その4fh
71 . 7 %
男の先生 相伴 の併:体育 の5F.年早
1 7 3 6 09 5 3 ‑ . 8
2% 9 品
年征7旨さ蔓の5F.年
1 64 . 9 9 6
部活や クラブ 531
6
.2%
体育以外の教科 45 13.8%
持碁又は教頭与F.早 1 0.396 その柵 6 1.896
女の先生 相伴 の併:年 7375.3%
体育 の5E年 8 8.296 年号辞‡岩頭 のず:年 0 0.0%
部活 やクラフ 6 6̲2%
体育以 外 の教科 9 9.3%
棺長文 は教豆百J先年 0 0.0%
図4‑3 体罰 をした先生 (仕事内容)
男女の教師別では,女の教師の場合 「担任 の先生」が75.3% と最 も多 く,他の教師 によるも のはすべて10%に満たないのに対 し,男の教師 は 「担任の先生」が53.8% と最多ではあるもの の,「部活や クラブの顧問の先生」「体育以外 の教科の先生」「体育 の先生」「生徒指導の先生」
等様々な教師によって体罰が行われていると言 える。
(単位 :㌔)
3
0 7‑守ク′{′
′ ; / 7 I a , I / ′ . ー ′ : ' 二 . : ‑ こ : . / ・ / ㌃ 1 r
萎/
,W/ 身
ー/
x①宿題忘れ ・忘れ物 ②遅刻,授業 ・掃除等のさば り ③授業中の私語 ・屠 ぎ ④器物破損 ⑤校則違反
⑥先生への反抗 ⑦他の児童 ・生徒をい じめた ⑧部活や クラブで きたえられるとき ⑨ その他 図5 体罰理由
⑤ 体罰理 由
なぜ体罰 を受 けたのか,その理由は図5を見てみると,全体で は 「宿題忘れ ・忘れ物」が最 も多 く23.4%である。次いで 3%の違いで 「授業中の私語 ・騒 ぎ」20.4%,「遅刻,授業 ・掃除 等のさば り」12.7%,「その他」11%,「部活やクラブで きたえられ るとき」10%,「校則違反」
9.7%,「先生への反抗」7.70/.,「他の児童 ・生徒 をい じめた」 3%,「器物破損」2,80/.の順 に
学校における体罰に関する一考察 75
なっている。「その他」で挙 げられた もので多かったのが,「成績不良」や 「問題がで きない ・ 間違 えた」「連帯責任 として」「班長やクラスの代表が責任 を とるために」「先生の勘違 い」「先 生の機嫌が悪 くて」等である。 また,「理 由が分か らない」 というもの もあった。
こうしてみ ると,全体 の秩序維持 のための体罰 とい うことが共通 して言 える。また,「その他」
で挙 げ られた 「成穎不良」や 「問題がで きない ・間違 えた」などということは,授業 をしてい く上で当然生 じることである。 こうした ことに対 して も体罰が行われている とい うことは,か な り体罰が 日常的な ものになっているということなのだろうか。
男女別で見 てみる と,男子 は 「授業中の私語 ・騒 ぎ」が最 も多 くて22.5%,次いで 「宿題忘 れ ・忘れ物」17.9%,以下 「他の児童 ・生徒 をい じめた」3.7%の他 は大体10%前後 となってい る。女子の場合 は,「宿題忘れ ・忘れ物」が最多で27.3%,「授業中の私語 ・蚤 ぎ」19%,「器物 破損」 はほ とん どな く,「他の児童 ・生徒 をい じめた」が2.4%の他 は全体的 に男子 よりも割合
は低い。それで も大体10%前後である。
全体 を通 して学校生活のあらゆる場面で体罰が行われていると言 える。
(単位 :先)
0 分 ≡守…二三 召 BZ.,a .芳:%三k狗′:l二≡= Zタ/冗 .=r=.≧+姥ー7 ivン・′プ//i
① ゲンコツで殴る ②平手でたた く ③足で蹴 る ④児童 ・生徒同士で頭 をぶつけ合 う等 ⑤物や道具で たた く ⑥廊下 ・教室 に立たせ る ⑦廊下 ・教室に座 らせ る ⑧校庭 を走 らせる ⑨ その他
図6 体罰の種類
⑥ 体罰の種類
どのような体罰か というのは図6を見 ると,全体で は 「平手でたた く」21.1%を トップに 「ゲ ンコツで殴 る」18.6%,「物や道具でたた く」17.8%,「廊下 ・教室 に坐 らせる」16.1%,「廊下 ・ 教室 に立 たせ る」10.1%の順 になってお り, これ らは比較的高い割合である。以下 「足で蹴 る」
「児童 ・生徒同士で頭 をぶつけ合 う等」「校庭 を走 らせる」 は4%〜 3%台 となっている。
これを男女別で見 る と,順番 は全体 の傾向 とほ とん ど変わ らず,男子対女子で比較す ると,
「平手でたた く」20.7%対21,6%,「ゲ ンコツで殴 る」19%対18.3%,「物 や道具でたた く」17.3
%対18.1%等のようになってお り男女差 はほ とん どない。
「その他」の中で,多かったのは「もみあげや耳,髪 をひっぼる」「竹刀や木刀でたた く」「顔 ・ お尻 ・ほおをつね る」「髪 を切 る」等である。他 には,「給食抜 き」「10時間監禁」「真冬 に海で 10km水泳」「真冬 に朝4時 に裸足で10kmマラソン」「水 を張 った洗面器の中に顔 を入れ る」等の
ように,生命 にかかわ るような もの もあれ ば,「女子生徒 の前 でパ ンツを下 げる」とか 「みんな の前で唇 に洗濯挟 みを挟 まれ た」「油性ペ ンでほおに○△ ×と書かれ た」等 の ような人格 を傷 つ けるような辱 めの体罰 まである。 ひ と くちに体罰 と言 って もこれだけ幅広 いのである。
⑦ 体罰 を受 けた ときの感想
体罰 を受 けた ときどのように思 ったか, とい うことについて図7を見 てみ る と,全体 で は,
「頭 に きた,侮 しかった」が最 も多 く19.8%,次 いで 「悪 かった と反省 した」14.4%,「恥 ずか しか った」12%,「先生が嫌 いになった」10.4%.等 と続 いてい る.複数選択可 とい うことで一見 矛盾 しているように思 える回答 もあったが,理 由を書 いて くれた人 もい るので それ による と, 体罰 を受 けた直後 は頭 に くるのだが しば らくす ると納得 し,反省 したのだ とい う。 しか しいず れ にせ よ,「励 みになった」 とか 「先生 の熱意 を感 じた」, あるいは 「先生への信頼感 が生 まれ た」 とい うような どち らか とい うと体罰 に対 す るプラスイメージの回答 は,かな り低 い比率で あ る。
(単位 :㌔)
6港 ∫: 、・%r∵iン+▼∵' 瓜 ∴̲./= =;≡童/∴ 「臥 脇 l喜 個 1 菱蔓郷こ….…;摘 豹
①悪かったと反省した ②頭にきた,悔しかった ③当然と思った,納得した ④恥ずかしかった ⑤ 励みになった ⑥やり過ぎだと思った ⑦怖かった,ショックだった ⑧いつか仕返ししてやると思 った ⑨先生の熱意を感じた ⑩先生への信頼感が生まれた ⑪先生が嫌いになった ⑫覚えていな い ⑬いつもの事で何とも思わなかった ⑭その他
図7 体罰を受けたときの感悲
男女別で見 る と,男子で は 「頭 に きた,悔 しか った」17.1%,「悪か った と反省 した」16.6%
が 目立 ってお り, ほぼ同 じ くらいの比率で もある。女子 は 「頭 に きた,悔 しか った」21.6%が 最 も多 く,「恥ずか しか った」14.2%,「悪 か った と反省 した」13%と続 いてい る。 「反省 した, 納得 した」,「励 みになった」,「熱意 を感 じた」,「信頼感が生 まれた」等 で は男子 の方が上 回っ ているのに対 し,反発感 や体罰 を受 けた ことによるダメー ジ といった もので は女子 の方が上 回 ってい ることが,図7に顕著 に表れている。
「その他」に挙 げ られ た中で多かったのが 「痛 かった」とい うものだが, 中には 「自殺 をしよ うか と考 えた」とい う非常 に深刻 な もの まであった。 しか し逆 に,「殺 す計画 を立 てた」な どと い う恐 ろしい もの もあった。子 どもにこのような恐 ろ しい ことを考 えさせて しまう体罰が実際 に行われた とい うことで ある。 また,教育学部 の学生 だ けあって 「こんな先生 にはなるまい と 思 った」 とい うもの もあった。
学校 における体罰 に関する一考察
0 20 40
全体 ◆ミミ≡≒ある 174 30.2%
なし 402 69.8%
男子 二==≒≡ある 46 23.7%
′なし 148 76.3%
女子 あ る 128 33.5%
77
‑(単位 :㌔)
60 80 100
i
図8 精神的苦痛体験の有無
⑧精神的苦痛体験 の有無
体罰以外 に記憶 に残 るようなひ どい言葉や扱 いを受 けた ことをここで は "精神的苦痛" とし た。 これ は体罰以上 に受 けた側 の主観が入 る ものであるか ら,第三者 による判 断 はさらに難 し い。 しか し,人間的 に屈辱感 を与 えることはもともと懲戒 とは言 えない。子 どもの人権 の保障
とい うことを考 えた場合, この原則 に反す る行為 はた とえ明文化 されていない として も違法 と なるべ きで はないだろうか。一般 に体罰 はこうした人格権 の侵害 と重ね合わせて行われがちで ある。 6)体罰 の種類 の ところで実際 にあった ように,人格 を傷 つけるような辱 めの体罰 はま さにその よい例 と言 えるだろう。 ここで は改めて,体罰以上 に表面化 しに くい "精神的苦痛"
に的 を当ててみ ることに した。
図8を見 る と,全体で は約3割 の対象者が精神的苦痛体験があ る と答 えてい る。 中には体罰 体験 はないが精神 的苦痛体験 はあ る とい う対象者 もいた。
男女別で は,男子23.7%,女子33.5%の対 象者が精神的苦痛体験が ある と答 えてお り,女子 の方が10%ほ ど多い。女子 の方が精神的 にダメー ジを受 けやすい と言 えそうであるO
(単位 :㌔)
0
20 40 60 80 100全体 ′小1ヽ低(高(4ト3〜6年)3年)66 11279..68,%6
中学つ佼 8541.5%
高 校 23ll.2%
男子 ノJ、低小 高 (ト 3(4‑6年) l年)152l196̲.68%%
中 学 校 2646.4%
高 校 4 7.1%
女子 小小 低高 ((4ト3〜6年)2年)45 16360̲,89%%
中芋種 5939.6%
̀ 高校高校 119 19 122..88%%
図9精神的苦痛体験の時期
⑨ 精神的苦痛体験 の時期
図9を見 る と,頼神 的苦痛 を受 けたの はほぼ体罰体験 の時期 と同 じであることに気づ く。全 体 で は,「中学校」の41.5%を トップに 「小学校高学年」29.8%,「小学校低学年」17.6%,「高 校」ll.2%の順 になっている。男女別 で も席番 は全体 の傾 向 と変わ りないが,体罰体験 の時期
で は,男子 と女子 とで は,高校 の ときに受 けたのは男子 の方が多かったのに対 し,精神的苦痛 体験 で は女子 の方が高校 で受 けている割合が高 くなっている。 また別 の見方 をすれば,男子 は 精神的苦痛 は中学校で多 く受 けているとい う見方 もで きるだろう。 そ して,女子 はいずれの時 期 において も精神的苦痛 をよ く受 けていると言 える。
⑩ 精神的苦痛の内容
どのような言葉や扱いであったのかその ときの状況 も踏 まえて具体的 に書 いて もらった。内 容 は様々であったが,書かれた ものをで きるだけ忠実 に紙面 の許す限 り書 き出 してみることに す る。
◆算数 の時間 に問題 を答 えることがで きずにいた ら,「ぼやす け」と言われた。子 ども心 にキ ズついた覚 えがある。
◆算数の課題がで きな くて他 の生徒 の迷惑 だか ら帰れ と言われた。 た しかバ カは帰れ と言わ れた。
◆悪気 はなかったが,先生 の思いに反す る行動 をして しまった時 に 「バ カ ッ子」 と言われた0
◆教室で騒 いだ り忘れ物 をした とき 「バ カ」 な どそ うい う類 いの言葉 を言われた。
◆児童一人一人 を点数付 けした ものを毎 日の学級新聞 に掲載 された0
◆算数 の問題 で ミス した とき 「植物以下ですね」 と言われた。
◆ 「お前 は人間 じゃない」 と言われた。
◆正座 させ られ 「人間のクズだ」 と言われた。
◆私 の ことを嫌 っている先生が,私 に触れて 「汚 らわ しい」 と言い,みんなに責 め られた。
その先生 は誤 りもせず 「お前 は汚 らしいのだ」 と平気で言 った。 その先生 は国語 の先生で 学年長 だった。
◆忘れ物 をした ときクラス中にわか るようにプラカー ドを下 げて歩か され る。
◆友達 の財布がな くなった とき犯人扱 い された。
◆ 「あなたを嫌 いだ と思 っている先生 はほかに もた くさんい るのよ」 と,家庭科 の時間指示 に従わなかったため言われた。
◆先生が級友 を 「お前みたいな奴 は大嫌 いだよ」 と叱 ったので, そんな叱 り方 はない と思い, 学級 ノー トに 「先生が生徒 を嫌 いだなんて言 っていいのだろうか」と書いた ところ,「何 も 分かってない くせ に‑‑。生 っち ょろい優 しさを出す奴 も嫌 いだ」 と言われた。
◆身体測定の結果で体重 の増加が他 の子 どもよ りも著 し く, その ことをクラスみんなの前で 公表 されて しまった。
◆平均身長 ・体重の話で標準でない人 の例 として立 たされた。
◆内申書 の ことをほのめか された。
◆学活 の時間 に教室で内申書 の説明 を聞いているときに,名指 しで 「お前 みたいに何 の特徴 もない奴 は本 当に書 きに くい」 と言われた。
◆中3の とき掃除 をさぼっていた ら 「そんなので高校 に受か る と思 うか,落 ちるぞ」 と言わ れた。
◆社会 の時間,問題 の答 えが分か らなか った とき,「そんなの もわか らないん じゃ,志望校 に は行 けないぞ, ランク下 げろ」 とみんなの前で言われた。
◆試験 の結果が悪か った とき,試験 の結果 だけでその人間の価値が決 まる とい うような こと
学校 にお ける体罰 に関す る一考察 79 を言われた。 また,少 し失敗 しただけで「試験 で満点 とって もお前 はそんなん じゃだめだ」
と言われた。
◆テス トの点 を他 の生徒 に分か るような言葉で言われた。
◆テス トの点数が悪かった とき, クラスのみんなの前で 「頭 の中見てや ろうか」 との こぎり を もって言われた り,「校 内放送で点数 を流 してや ろうか」 と言われた。
◆ほおず りをして きた り,後 ろか ら抱 きついて きた り,胸 を触 られた りした。 どれ も意図的 だった。 また,「ぶん殴 るぞ」等暴言 を吐かれた こともある。
◆廊下で会 えば友達 といて も一人呼び止 めて抱 きついて きた り,長期休 みに一人 で図書館で 勉強 している と寄 って来て髪 をい じった り, その先生 と2人 になった とき他 の先生が来 た ので出て行 こうとした ら,「後で一人 になった ときおいで」と言われた り,数 え上 げた らき
りがない。
◆小6の とき,身体検査で下着1枚 にされたので胸 を隠 した ら, その手 を振 りほ どかれて触 られた。
◆担任 の先生 に 「お まえたちみたいな生徒 の集団 を受 け持 ちた くはなかった, クラス替 えの 時か らもうや る気 を失 って しまった」 と言われた。
◆授業中誰 かが怒 られていた ときに,いつ もの事 なので気 にせず鉛筆 をい じっていた ら 「点 取 り虫女,お前 は俺 やみんなをばかにしているのか, どっかいっち まえ」 と言われた。今 で もうなされ る。
◆名前 をもじってクラス中の笑 い者 にされた。
以上28例,全体 の傾 向がある程度つかめるような ものを書 き出 してみた。 この他書 き尽 くせ ない,書 きた くない, あるい は内容 は忘れたが シ ョックを受 けた ことだけは覚 えている といっ た もの もあった。ここに書 き出 していない もの も含 め,すべてに共通 して言 えることは,児童 ・ 生徒 の人格 を無視 した言葉であ り,扱 いであるとい うことで はないだろうか。
⑪ 精神的苦痛 を受 けた ときの感想
精神的苦痛 を受 けた とき, どのように思 ったか とい うことについて,図10を見てみる と全体 で は,「頭 に きた,悔 しかった」26.8%が最 も多 く,次 いで 「先生が嫌 いになった」17.8%,「悲 しかった」ll.8%,「や り過 ぎ (言い過 ぎ) だ と思 った」ll.4%,「恥ずか しか った」10%とい う具合である。
男女別 で は, まず男子の場合,「頭 に きた,悔 しかった」26.4%を トップに 「先生が嫌 いにな った」14.7%,「や り過 ぎ (言い過 ぎ)だ と思 った」14%,「悲 しか った」10.9%,「いつか仕返 ししてや る と思 った」10.1%となっている。女子の場合 は,「頭 に きた,悔 しかった」26.9%が や は りトップで,「先生が嫌 いになった」19%,「悲 しかった」12.2%,「恥ずか しか った」と「や
り過 ぎ (言い過 ぎ) だ と思 った」が同率で10.5%とい うようになっている。
全体 で見て も男女別で見て も,体罰 を受 けた ときにどの ように思 ったか とい うの と大 きな違 いがあることがわか る。 反省 した り納得 した り, あるいは励 みになった り先生 の熱意 を感 じた り,信頼感が生 まれた りす ることはな く,教師 に対 す る反感 と痛手がその大勢 を占めている。
また,「その他」 を見てみ ると,「学校 に行 くのが怖 くなった」 とい うものか ら 「死 んで しまえ と思 った」「殺 してや ろうと思 った」とい うもの まであった。体罰 を受 けた ときの感想 の 「その
①悪かった と反省 した ②頭 にきた,侮 しかった ③ 当然 と思 った,納得 した ④恥ずか しかった
⑤励 みになった ⑥悲 しかった ⑦や り過 ぎ (言い過 ぎ)だと思わなかった ⑧怖かった, ショック だった ⑨ いつか仕返 ししてや ると思 った ⑩先生の熱意 を感 じた ⑬先生への信頼感が生 まれ た
⑳先生が嫌 いになった ⑬覚 えていない ⑭ その他
図10精神的苦痛 を受けたときの裁想
他」で もこれ らと同 じような ものがあったが,教師の言葉や扱いが, このように恐 ろしい感情 を子 どもの内か ら生 じさせて しまう。その一方で,「こんな人 にはなるまい と思 った」とか,「こ んな先生 を減 らすために も自分 はこんな ことはしない先生 になろうと思った」「教師 は公平が原 則 なのにそれがで きないのな ら教師 をやる資格 はない と思った」 とい うように教師の ことを冷 静 に見ているもの もあった。
2)体覇=こ関する意見 (D 体罰 に関す る意見
体罰 に関する意見 は,図11のように全体的には,「どちらか とい うと反対」42.5%,「ある程 度な ら賛成」36.5%,「絶対反対」16.6%,「わか らない ・考 えたことがない」3.6%,「絶対賛 成」0.8%となっている。 これを賛成 か反対かに2分 してみると,賛成37.3%:反対59.1%で, 反対意見の方が多い。
男女別で は,図11を見 るとかな りの男女差があることが よ くわかる。まず男子の場合,「ある 程度な ら賛成」55.9%,「どちらか とい うと反対」26.1%,「絶対反対」13.3%,「絶対賛成」1.6
%,「わか らない ・考 えたことがない」3.2%で, これ も賛成か反対かに2分 してみると,賛成 57.5%:反対39.4% となる。男子では賛成意見が多いようだ。女子の場合 は,「どちらか とい う と反対」51.6%,「ある程度な ら賛成」25.8%,「絶対反対」18.5%,「わか らない・考 えたこと がない」3.8%,「絶対賛成」0.3%となる。これ も賛成か反対かに2分 してみると,賛成26.1% : 反対70.1%である。女子では反対意見が占めている。つ まり,男子 と女子 とで は賛成意見 と反 対意見が全 く逆転 しているということだ。
さらにここで は,学年別で も表 してみた。ただ,4年生 は対象人数が少ないため,傾向をつ かむ と言 って も正確 さを欠 くか も知れない。一応 その ことを念頭 に置 きなが ら見てい くことに す る。
全体 (ll 4 n̲R%
(2) 1!111 .tJEFS̲̲5%
(3) I;!;‑ lti̲FS%
【4) lJtJ5 4').̲̲h%
(5) lq .tl̲fi%
男子 nー .1 1̲R9く (2) lllh hh̲q%
(3) tJ5 1.Lt̲:1%
(4) E L!] ‑JrL 19品
【5】 ri .LL LJ%
女子 〔1ー 1 nー39占
(2) I;= LJh̲X%
(3) I.T控.tN̲5%
(4) 17Fi h1̲FS% (5) M .Ll̲X%
4年生以上 (ll ∩ nth (2) ソtJ h'}̲fS%
(3) ド lh̲X% (4) lll .JrLl1%
(5) ソ 511% 3年生 m(2) 1112 n7 41̲̲只9n%広
(3) 4tJ lfLl%
(4) lnll:lH̲5%
(5) 7 rJ̲7%
2年生 刀 (n(2) [打q .2 n̲JX̲997%く
(3) Elf)17̲4%
(4)■■= 4X̲7%
(5) ll) E‑ rI1
①絶対賛成 ② ある程度 な ら賛成 ③絶対反対 ④ どち らか とい うと反対 ⑤分 か らない考 えた ことがない 図11 体罰に関する意見
図11の学年別部分 を見 る と,学年が下が るにつれて賛成意見が減 り,反対意見が増 えている とい うことが よ くわか る。 4年生 で は 「絶対賛成」 0%, これ は対象人数が最初か ら少ない こ ともあ るだ ろう。「ある程度 な ら賛成」が最多で52.6%,「絶対反対」15.8%,「どち らか とい う と反対」26.3%,「わか らない ・考 えた ことがない」5.3%となっている。 3年生で は 「絶対賛 成」0.8%,「あ る程度 な ら賛成」41.0%で最多であるが 「どちらか とい うと反対」 とはほ とん ど差 はな く,「絶対反対」16.1%,「どち らか とい うと反対」39.5%,「わか らない・考 えた こと が ない」2.7%とい う具合で あ る。 2年生で は 「絶対賛成」0.9%,「ある程度 な ら賛成」28.7
%,「絶対反対」17.4%,「どち らか とい うと反対」が最多で48.7%,「わか らない・考 えた こと が ない」4.3%となっている。
(参 体罰 を行 う場合 ・程度 ・条件
体罰賛成意見 (絶対賛成, ある程度 な ら賛成) は全体 で は37.3%である。 しか し, その9割 以上がある程度 な ら賛成 とい うものであって,全面的 に賛成 とい うわ けで はない。 それな らば,
どうい う場合 に,どの程度で,どの ような条件 の下であれ ば賛成 と考 えているのだ ろうか。「あ る程度 な ら賛成」 と答 えた対象者 に,体罰 を行 う場合 ・程度 ・条件 について聞 いてみた。図12‑
1‑ 3はそれ を表 した ものである。
a.体罰 を行 う場合
図12‑ 1を見 てみ ると,全体 で は 「教師が判 断 して必要 と思 う場合」36.5%が最 も多 く,吹 いで 「子 どものためになる場合」21.9%,「言葉で言 って も分か らない場合」14.8%,「何か悪 い ことをした場合」12%,「子 どもを教育す る必要が ある場合」10.9%, そ して 「子 どもが反抗 した場合」0.8%となってい る。最初 の2つや 「子 どもを教育 す る必要が ある場合」な どは,教