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模擬授業の導入による家庭科教員養成 プログラムの改善

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Bulletin of Faculty of Education,Nagasaki University:Curriculum and Teaching1990,No,14,163−172

模擬授業の導入による家庭科教員養成      プログラムの改善

一教授活動により形成される認知的側面の検討一 伊  波  富久美

(平成元年10月31日受理)

The Improvement of Homemaking Teacher Education

   Program by Introduction of Trial Lessons

一Examination of Cognition in Teaching Activity

Fukumi IHA

(Received October31,1989)

 授業における教授活動は,生徒の学習を促進させるための複雑な問題解決活動とみなす ことができる。すなわち,教師は一連の教授一学習活動において,生徒の変化の方向やそ の程度,学習目標の達成状況を知覚することによって自己の課題を明確にするとともに,

それを分析し,最も適切な方略を選択していく意思決定を行っている。その教授一学習活 動を教師が的確に知覚するためには,授業評価の視点が教師に形成されている必要があり,

それが欠如していると,どこに問題があるのか理解できず,どのような改善を行うべきか わからないであろう。その評価を行う視点の形成には,基礎的教授技術に対する認知もひ とつの要因となり,授業の改善を図る上で,基礎的技術の意識化,獲得,向上は重要であ

る。

 教師教育においても,学生の基礎的な教授技術の向上を図ることは重要であり,効果的 に行われるためには,学習の各段階で,それを学ぶ学生の技術に対する認知がどの程度で あり,どのように形成されるのか,指導者側が的確に把握し,指導方法の改善をめざすこ とが肝要であろう。教授技術の代表的訓練法であるマイクロティーチングは,少数の学習 者からなるmicroclassで短時間のmicrolessonを行うような制御されたシステムであり,そ の訓練の対象を特定の教授技術にしぼったところに特徴がある。教育実習の場合,教師の 役割を担った学生には,生徒に学習させながら,自分も教授活動を学ぶという二重の意図 がある。それをマイクロティーチングは変数の統制を行うことによって,複雑な教育現場

*長崎大学教育学部家庭科教育教室

(2)

164 長崎大学教育学部教科教育学研究報告 第14号

を単純化し,特定の教授技術に訓練を集中させることができる。マイクロティーチングの 有効性と限界を明らかにし,教授技術の指導を取り巻く諸状況に応じた,自在に変化でき 得る発展的な指導法の開発を可能にするためにも,学生がそこで学び,実行した教授技術 に対して学生自身が授業終了後あるいはVTR等でフィードバックを与えられた時点でど のような認知を形成しているのか,把握することは必要である。

 家庭科教員養成においても基礎的教授技術の訓練が重視されねばならず,前報1)では,家 庭科教員養成カリキュラムにおける教授技術の指導として,マイクロティーチングを参考

とした模擬授業を試行し,自己及び他者評価の分析を行った。本報ではさらに,時間,学 生人数等の制約が緩和された家庭科教員養成カリキュラムの条件下で,模擬授業の他に実 際の授業の1単位時問に相当する50分の再授業を組み込み,各々の時点での学生の教授技 術に関する認知及びその変化について検討を行った。

〈方法>      、

 長崎大学教育学部において昭和62年度及び63年度に家庭科教育法IIを受講した学生20名 を対象として模擬授業と再授業を試行した。対象学生は,各年度とも3年生5名と4年生

5名の計10名が模擬授業を行い,再授業は3年生のみ行った。(3年生は教育実習前であ り,4年生は実習後であるが,いずれもこのような形式での教授技術の訓練は初めてであ る)前報との比較検討のため,模擬授業では教授技術の試行課題を今回もA「立案」,B「言

S TART

模擬授業の方法説明 各人への担当割り当て

各授業技術の説明

VTR担当か   Yes 授業立案

授業の実施

No

V T R録画 学  習  者

授業後の自己評価 授業者の評価

VTRの観察 No

全員済んだか

  Yes レポート提出

E N  D

図1 模擬授業の流れ図

(3)

伊波:模擬授業の導入による家庭科教員養成プログラムの改善 165

葉・活動・非言語的てがかり」,C「導入・説明・結び」,D「発問・応答」,E「話し合い・

強化」の5類型とした。実施手順は図1に示す。話題内容の限定は行わず,各授業の担当 を3年生と4年生のペアにして,a〜eの5グループに分けた。各々話題に添って,20分 間の模擬授業を立案し,実施している。また授業実施後,直ちに授業者は自己評価を行う

とともに,口頭による他者評価のフィードバックも与えられた。その他の実施手順及びレ ポートの内容形式は前回と同様である。

 模擬授業を全学生が実施した後,引き続いて50分の再授業を行った。これは本学部での 家庭科教員養成における教育実習と模擬授業のギャップを埋めるための橋渡し的役割とし ての位置づけも考えている。なお再授業では特定の教授技術に限定していないため,各教 授技術の説明は省かれるが,他の実施要領は模擬授業と同じである。

 本報においては,模擬授業及び再授業について各々,実施直後とVT R視聴後に行った 自由記述による自己評価の分析にもとづいて考察する。この自由記述は,評定尺度等の利 用によって,他者の評価視点に影響されることを避け,できる限り本人が自然発生的に意 識した教授技術を取り上げることを意図して用いた。

結果と考察

 1.模擬授業後の自己評価

 自由記述による自己評価の分析にあたっては,試行課題とした5類型に基づき,前回同 様50の評価項目を分析視点として用いた。表1は模擬授業直後の評価を○印で,VT R視 聴後の自己評価を▲で該当項目の位置に示している。

 各授業技術についての模擬授業がA,B,C,D,Eと進むにつれ,自己評価の視点が 広がっていく傾向及びVTR視聴後にB群の「言葉・活動・非言語的てがかり」の項目に 関する記述が多くなる傾向は今回も確認された。各群の該当項目数の占める割合は,前報 の3年生(教育実習前)24名を対象とした分析結果(A群29.6%,B群36.8%,C群 14.3%,D群13.5%,E群4.9%)と近似していた。この自己評価を学年別に示すと表2の

ようになる。前報と本報の3年生とはさらに各群どうしの差が4%以内に縮まり,3年生 における各群の割合には,同様の傾向がみられた。またA群「立案」とD群「発問・応答」

の項目数に学年間の有意差(X2=5.24P<0.05)が認められた。D群では,3年生は10名 中7名が,いずれかの項目に該当する記述をしていたのに対し,4年生は10名中9名とV TR視聴後も含めてではあるが,ほとんどの者が「発問・応答」に関して意識化できてい る。教育実習の経験の有無が少なからず,これに影響していると考えられ,各群で大別す るならば,D群はある程度,経験によって意識化可能な技術とみることができよう。一方,

A群については3年生全員が意識化していた。模擬授業では自分の担当した特定の教授技 術に集中し,20分の簡略な授業を行うにもかかわらず,初めて経験する教授活動であるた

め関心が高まったものと考えられる。

 2.再授業後の自己評価

 再授業を行った3年生の認知形成について,模擬授業と同様の方法で分析し,表3に示 した。模擬授業後の自己評価ではB群の該当項目数が全体の36.0%占めていたのに対し,

再授業では20.9%に減少するとともに,A,C,D群の割合が増加している。該当項目の 記述をした人数の上からみても,再授業ではA,B群が全員,C群は模擬授業と同じ8名,

(4)

長崎大学教育学部教科教育学研究報告 第14号 166

○ 授業直後 ▲ VT R視聴後

模擬授業後の自己評価 表1

aグループ bグループ cグループ dグループ eグループ

A 立     案

1 授業のねらいの明確さ ○:::O }乙冒 L .」.一. 一畳

041

17

2 授業目標の適切さ 卜 i一∴一:iO

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3 授業のねらいの達成 「    T

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4 話題や教材の適切さ  ト  ー:○1i④一一

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5 話題や教材の順序が思考にそう  1 レ 1

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6 教具の効果的活用 ④iOi 一一 :i④i

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7 授業の流れの適切な組立て

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8 内容に対する適切な授業方法 卜目▲:○

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21.8%)

9 授業者が評価を意識的に行える場面の設定 1④l T 「 T   : 

一㌧一 一十一 1 :01

10 立案の総体的技術の獲得  :

十 1

B言非葉言. 歪E 口口活的動手 掛 り

1 声の大きさや聞き取りやすさ 1④:一一2r冒一8一一一轟

i i④i▲

▲:▲:▲: ㌧       1 ▲:▲:▲1

025

69

2 目は相手をよくみて関心を示す  { 一 一一   号i▲圏   :

3 沈黙や休止の効果的利用  マ     『④:④:▲ :Q  「 τOl1:0

4 話すスピードやボリュームの変化や適切さ 卜 { 十 1▲:

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5 重要なポイントの言葉や身ぶりによる強調 「 T 幽一 「 T 1 1 :

6 非言語的てがかりの意識的利用

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7 大切な箇所の適切な板書 ④:!T 」一. :○1 「:▲:O:

8 適切な服装や髪がた 卜 号 :  : 一十 f一一:一 小計94

35.3%)

9 いきいきとした自信のある態度  r:▲: :▲   :○:▲胃J一一一1−−胃乙  「    マ

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10 言葉を非言語的てがかりの活用によるコミュニケーション 卜 』一一 i▲i▲一一  十▲:・

C導結入び●説明

1 生徒を刺激し,参加させる学習の構えの作り方 10: Ol lO:

021

18

2 学習の内容と結びついた導入部分 卜 fO:・

ト そ :  :  弓

  :一4_一1ρ一4_

3 要領よく分かり易い説明  「    T     I: :▲1 し 薗冒冒 一  ■ 一 冒

Ol▲:○ ﹂

4 説明とよく合った例えや実例,図示など   骨 :一一一i l I 一一」曹薗

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5 興味を起こさせる例えや実例,図示など 「 τ  1

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6 キイ(鍵)になる言葉や意味内容の伝わりやすさ  卜 十:  :

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一一一一

7 組織立った説明の順序や方法  「 .二一『

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一1『冒」.一.

8 習得した内容を強化する結び

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1一」F冒冒

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小計39 14.7%)

9 発展的な興味を起こさせる結び

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一rし需.1一ロ」.一.

目▲i

10 生徒に学習の達成感を持たせる 1 9

D 発 問・応 答

1 発問する際の間の取り方,言い方  1▲:

卜一i一十一

1:▲1

「 T 1

: :▲:

028

33

2 状況をつかみ子ども全体に発問を散らし,指名する 卜一十一十一一

○:④:1④一う一十一二一

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:○: :○

3 学習内容を展開させ,一貫性のある発問

r  一:_一 丁一

 1 

4 子どもに明確に理解され,的確に答えられる発問

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5 子どもの答えを引き出すような誘発の発問 し 』   T ④:

6 子どもの答えを深める探りの発問

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8 子どもの答えを発展させ,学習につなぐ

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Ol▲:−一」一一_㌧,一ムー一

i 小計61

22.9%)

9 子どもの答えの注意深い聞き取りと正誤部分の弁別  r : 1 : ○:

Oi口▲  4_一:_一T一    ;_L一. 1 そ一十一

10 発問と応答による子どもの学習活動の活発化 卜一号一一1… 1:0  ::○

 卜 f :▲: : 『

   1:0:▲:

E 話し合い・強化

1 子どもが興味をもつ話し合いのテーマ :   : : : : :   : 卜一  : 1

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   1

 06

▲8 計14

2 子どもが話し合いに参加するためのテーマヘの適切な発間 卜 f :

 : 1

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   :

3 子どもを勇気づけ,言い易い雰囲気をつくる 「冒一丁一一暫1層一一

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 三

4 子どもの意見を発問などしてわかりやすくする 1 : :

4_一:げ_了

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5 子どもの発言の肯定的部分の受容 ﹁ ⊥

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8 子ども同士の反応を結びつける

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9 みんなの考えをまとめ,話し合いの方向づけをする

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(5.3%)

10 子ども同士と教師が相互に刺激され変化がみられる 卜 : 1

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025

37

013

11

022

26

039

32

022

39

0121

145 小計62 小計24 小計48 小計71 小計61 計266

100%)

(5)

        伊波1模擬授業の導入による家庭科教員養成プログラムの改善

表2 模擬授業後の学年別自己評価

167

4     年 3     年

a b C d e O:▲小計 a b C d e Ol▲ 小計

A 立     案 1一   冒   −2冒   ﹃   曽3冒   F   −4一   ︐   胃5一   一   一6一   一   一7︐   一   一8一   一   ﹃910

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36

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13

C導結入び●説明

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D 発 問・応 答

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4

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(6)

168 長崎大学教育学部教科教育学研究報告 第M号

D群が7名から8名へ,E群が2名から3名に増加しており,B群に集中していた視点が 各群に分散されてきたことがわかる。模擬授業においては,その準行に伴って各群への視 点が広がっていく傾向が確認されたことを前述したが,その広がりを見せた視点を維持す ることができたということができよう。いいかえれば,教授活動における多様な技術の側 面へ着目し,それを自分の授業評価の視点として取り込み,自己評価できるようになって きたことを示しているとみることができよう。なお,模擬授業で個々の学生は特定の教授 技術を分担していたが,再授業の自己評価においてその担当技術についての記述が特に多

くなる傾向はみられず,担当技術への固執は認められない。

 模擬授業では,3年生の方がA群に注目を集めていたが,再授業ではさらに,その比率 が25.7%から32.7%へと増加している。前回の試行でもそうであったが,今回の模擬授業 終了後でも学生から,10分ないし20分の時間設定では短すぎるという意見が出され,特に A群の試行において時間的な困難さを感じているようであった。立案の技法を模擬授業に 導入することを再検討するとともに,再授業では教育実習との連携も考慮し,時問延長を 試みたのだが,この結果をみるとそれによって意識化が容易になった可能性もあると考え られる。またC群の「導入・説明・結び」の該当項目数の占める割合も,模擬授業で14.7%

であったのが,再授業では23.6%に増えており,同様の可能性が考えられる。

 一方,E群「話し合い・強化」に関しては,模擬授業で意識化できたのは,それを担当 した学生のみであった。それが再授業では担当者以外の学生も意識化するようになったも のの,全体に対する項目数の割合は3.6%と非常に低い。試行時間の延長によって,学生が 意識的に授業の中に,話し合いの場を多く設定でき,それによってE群へ意識を向ける可 能性も高まると考えられた。しかし,実際に再授業中,話合いを取り入れたのは10名中7 名であり,意識化できた学生も3名と少ない。E群に関しては,再授業等で一一試行時問の 延長を図るよりも,模擬授業の形態で再度その技術に集中させる方法や,授業に逐次他者 が介入することでフィードバックを与える方法など,「話し合い・強化」の技術を意識化・

向上させる機会の増設やその質を高める方向での指導法の改善が特に必要である。

 全体的な傾向は以上のようであったが,以下,具体的項目について 自己認識とコミュニ ケーションの二つの観点から検討したい。

 3.自己認識に関わる教授技術の自己評価

 教授活動は教師』学習者,教材の相互の関わりで表わされることが多い。そのなかで他 の変数の影響から比較的独立した因子として,教師自身の自己認識に関わる教授技術を捉 えることができる。これは自己効力感との関連も深く,教授活動に対する教師の取り組み への影響も考えられる。また教師としての自己の在り方が生徒にどのような影響を与えて いるのかという点について意識化し,その状況を的確に把握できることは,教授活動の課 題分析の上でも重要と考える。

 自己認識に関わる技術はB群に多いのであるが,B群の全体的傾向としては,模擬授業 後の認知が他の群に抜きんでていたのに対し,再授業では意識化の割合が15%以上低下し ていた(表3)。とりわけ,VTR視聴後が著しく,半数以上減少している。個々の具体的 項目でみると,B9(いきいきとした自信のある態度)の項目に該当する否定的記述を,

模擬授業では10名中9名が主にVTRのフィードバックによって行っていた。しかし再授 業では4名に減るとともに,初め自分の全体的様子にことさら目が向けられ否定的であっ

(7)

        伊波:模擬授業の導入による家庭科教員養成プログラムの改善

表3 再授業後の自己評価(3年生)

169

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A 立     案  非言語的手掛りB 言葉・活動 結びC 導入・説明D 発 問・応 答E 話し合い・強 化

参照

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一四四 (4)指導技術  ア 明るい声と態度

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