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インフルエンザ市民相談からみた情報提供の検討 2003!04,2004!05 シーズン

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インフルエンザ市民相談からみた情報提供の検討 2003! 04,2004! 05 シーズン

NPO 法人バイオメディカルサイエンス研究会

山寺 静子 小船富美夫 小松 俊彦 鈴木 一義 中山 幹男 萩原 敏且 松本美弥子 山本 紀一 ルナール純子 大谷 明

(平成 17 年 10 月 12 日受付)

(平成 19 年 3 月 16 日受理)

Key words : influenza, vaccine, questionnaire, epidemiology

厚生労働省のインフルエンザ対策の一環として一般市民を対象に Fax,E-mail を含む電話相談を行った.

相談件数は 2003!04 シーズンは 2,813 件,2004!05 シーズンは 2,444 件であった.月別は 10〜11 月が最も 多く,相談者は女性が 72.5% を占め,特に 30 代が最も多かった.相談者の居住地別では東京都が最も多く,

神奈川,千葉,埼玉,長野の順であった.職種別では主婦が 1,114 件(45.6%)を占め,次に民間企業が 447 件(18.3%),医療従事者が 227 件(9.3%)であり,2003!04 シーズンと同様の傾向がみられた.相談の内 容はワクチンに関するものが 1,545 件で 62.2% を占め,その内訳はワクチン接種の是非,副反応,接種回数 が主であった.また妊婦,乳幼児,授乳中の接種については 296 件(19.2%)であった.2004!05 シーズン はワクチン不足についての問い合わせ(7 件),重症急性呼吸器症候群:SARS(22 件)また鳥インフルエ ンザ(22 件)についての相談は前シーズンに比べ減少したが,抗ウイルス薬(209 件)に関する相談が増加 していた.

毎年の相談内容は,インフルエンザの医療事情を強く反映しており,医療従事者からの問合せも相当数み られることから,対応する担当者の知識や情報の確保は重要な課題であると考えられた.また,具体的な内 容としては,厚生労働省および感染症情報センターから出されている「一般向けのインフルエンザ Q&A」

で「妊産婦及び授乳中あるいは育児中の方へ」のようなセクションをもうけて,解説することの必要性を提 案した.

〔感染症誌 81:379〜386,2007〕

インフルエンザは世界各地で流行を繰返し,公衆衛 生上,および社会経済的にも甚大な損失をもたらす重 要な疾患である.そこで厚生省(現厚生労働省)は,

予防接種の推進と共に市民向けの情報提供および相談 機能の体制強化のために「インフルエンザに関する特 定感染症予防指針」1)を提言した.それに基づき,国 立感染症研究所(以下感染研)は,1999!2000〜2002

!03 年のインフルエンザシーズンに感染症情報セン

ター内に「インフルエンザ相談ホットライン」を開設 し,市民および保健医療関係者へ情報提供するととも に相談内容の解析を基に有効な発信方法について提案 した2).続く 2003!04 および 2004!05 シーズンは厚生 労働省結核感染症課のインフルエンザ総合対策に基づ き3)4),市民の相談窓口が NPO 法人バイオメディカル サイエンス研究会(以下バムサ)内に開設された.本 論文では 2003!04 および 2004!05 の 2 シーズンにバム サで対応したインフルエンザ電話相談の内容について 集計し,前シーズンの解析2)と比較して,インフルエ ンザを含む感染症対策としての市民への情報提供方法 について考察した.

別刷請求先:(〒169―0075)東京都新宿区高田馬場 1―28―3 工新ビル 801

NPOバイオメディカルサイエンス研究会 山寺 静子

(2)

Fig. 1 Monthly distribution oftelephone inguiries(2003-2004,2004-2005)

対象と方法

電話相談窓口(FAX,E-mail を含む)はインフル エンザシーズンにむけて 2003 年 10 月 25 日より 2004 年 3 月 25 日,お よ び 2004 年 10 月 25 日 よ り 2005 年 3 月 25 日まで開設した.開設時間は,月曜日〜金曜 日(祝日を除く),午前 9 時 30 分より午後 5 時までと した.対応は感染研において感染症の研究に従事して いた元職員を中心に行った.回答には,感染研・感染 症情報センターのインフルエンザ情報および病原微生 物検出情報5),厚生労働省!感染研のインフルエンザ Q&A(医療従事者向け,一般向け)6)などを参考にし た.

電話相談に当たってアンケート協力を依頼した.項 目は,相談者の性別,居住地(都道府県),年齢(年 代のみ)および職種(Fig. 5参照)とした.

相談内容は,ヒトインフルエンザ一般,流行状況,

ワ ク チ ン,抗 ウ イ ル ス 薬,重 症 急 性 呼 吸 器 症 候 群

(SARS)および鳥インフルエンザの 6 項目に分類し た.複数の相談はそれぞれ 1 件とした.窓口の対象は 市民であったが,医療従事者からの相談にも応じた.

なお,感染研・感染症情報センターにおいても,相談 担当者を配置していたことから,慎重を要する回答に ついては感染症情報センターの担当者を紹介した.

2003!04 シーズンのインフルエンザ流行状況は病原 微生物検出情報7),2004!05 シーズンの流行状況につ いては感染研・感染症情報センターのホームページ5)

より得た.また,都道府県別の人口 10 万人当たりの 相談件数を算出するに当たっては「総務省 総人口統 計」8)の集計を参考にした.相談は 2 シーズンにわたっ

て行われたが,詳細な解析は 2004!05 シーズンについ て行った.

1.月別相談件数と相談者の年代,居住地,職種別 分布

1)月別相談件数

2004!03 および 2004!05 のインフルエンザシーズン に 相 談 窓 口 に 寄 せ ら れ た 相 談 件 数 の 月 別 推 移 を FAX,E-mail で受けた件数を含めて Fig. 1に示した.

2 シーズン共に 10〜11 月は相談件数が最も多く(2 シーズンの平均 42.4 件!日),2003!04 シーズンは,12 月から翌年 3 月までの期間徐々に減少した.一方,2004

!05 シーズンでは 12 月,1 月の相談件数は減少したが

(1 月:6.9 件!日),2 月になり相談が増加し(24.0 件!

日),前シーズン(15.0 件!日)を越え,前年度とは異 なった推移を示した.

2)年代別・月別相談件数

年代別相談者数を Fig. 2に示した.30 代が 40.9%

を占め,次に 40,20,50,60,70,10 代の順であっ た.表には示していないが,相談者は女性が多く全相 談件数の 72.5% を占めた.月別相談件数を年代ごと に分け,各年代別の合計に対するそれぞれの割合をみ ると,Fig. 3に示すように 10〜11 月は年代が高くな るに従ってその割合が増加し,特に 60 代,70 代では この時期に集中する傾向が見られた.この傾向は 12 月には減少しはじめ,1 月になると他の年代との差は みられなくなり,さらに 2〜3 月は高齢者の相談件数 の割合は減少したが,20,30 代からの相談件数は増 加した.

(3)

Fig. 2 Age distribution oftelephone inguiries(2004-2005)

Fig. 3 Age and monthly distribution oftelephone inguiries(2004-2005) 3)居住地別相談件数

都道府県別に相談件数をみると,東京都が最も多く,

次に神奈川,千葉,埼玉,長野,静岡,茨城県の順で あった.一方,非常に少ない県あるいは全く無かった 県(島根,佐賀)もあり,居住地による差が見られた

(Fig. 4).

4)職種別相談件数

2004!05 シーズンの相談件数を職種別で見ると,主 婦からのもの(1,114 件)が多く,全相談件数(2,444 件)の 45.6% を占めた.以下,民間企業からの相談 が 18.3%(447 件),医療従事者からは 9.3%(227 件)

であった(Fig. 5).

2.相談内容の解析

1)2 シーズン(2003!04,2004!05)の相談内容の 比較

2 シーズンの主な相談内容(電話相談のみ)を Table 1に示した.2003!04 シーズンに相談件数の多かった SARS(318 件),鳥インフルエンザ(142 件)は 2004

!05 シーズンは両者とも 22 件に減少した.また,ワ クチンの不足に関する問い合わせは,2003!04 シーズ ンは 189 件であったが 2004!05 は 7 件に減少した.一

方,抗ウイルス薬に関する問い合わせは 2003!04 シー ズンは 91 件であったが,2004!05 シーズンは 209 件 に増加した.主な相談者は主婦であった.なお,Table には示していないが 2 シーズン共に肺炎球菌ワクチ ン,診断キット,脳症を含む情報の入手方法等々の相 談が寄せられた.

2)2 シーズン(2003!04,2004!05)の月別相談内 容の比較

月別の主な相談内容(電話対応のみ)の件数を Table 2に示した(Table の数は複数の件数を含む).すでに Fig.1 で示したように,相談件数は両シーズン共に 10〜11 月,12 月が圧倒的に多く,内容はワクチン全 般に関するものであった(詳しい内容は Fig. 6に示し た).また,インフルエンザに関する一般的な相談は 2003!04 シーズンでは 1 月,2 月,2004!05 シーズン では 2〜3 月に集中した.流行状況に関する相談は,流 行はいつから始まり,いつ終息するのかといった内容 であった.2003!04 シーズンは 1 月までに集中したが,

2004!05 シーズンは 2 月以降にまで関心が持たれた.

2003!04 シーズンは 10〜1 月にかけて SARS に関する 質問,1〜3 月は鳥インフルエンザについての相談を 多く受けたが,2004!05 シーズンは相談数も少なく,

月によって集中するという傾向もなかった.

3)2004!05 シーズンのワクチンに関する相談内容 ワクチンに関する相談を項目別に集計し,Fig. 6に 示した.相談は多い順に,ワクチン接種の是非 253 件

(16.4%),副 反 応 231 件(15.0%),接 種 回 数 205 件

(13.3%)であった.ついで,妊婦(125 件),乳児(68 件),幼児(52 件),授乳中の母親(51 件)へのワク チン接種についての相談が多く寄せられ,合計 296 件

(19.2%)になった.また,ワクチン被接種者の罹患 についての質問は 65 件(4.2%)であった.なお,図 表では示していないが,医療従事者からの主な相談内

(4)

Fig. 4 Telephone inguiriesperpopulation by area ofresidence (2004-2005)

Fig. 5 Distribution oftelephone inguiriesby occupation (2004-2005)

容は,ワクチンの効果,接種回数,ワクチン株と流行 株との関係,流行状況であった.

4)2004!05 シーズンの主婦からの相談内容

職種別相談件数で,主婦から受ける電話相談が全相 談件数の約半数近くを占めていたことから(Fig. 5),

主婦と主婦以外のグループに区分し,相談内容を項目

毎に集計した(Table 3).主婦からの相談の多くはワ クチンに関するもので,接種時期,接種間隔,また,

乳幼児,妊婦,授乳中の接種などであった.これに対 して流行状況や SARS,鳥インフルエンザに関する質 問は主婦以外のグループで多くみられた.

(5)

Table 1 Concern in telephone inquiries(2003/04,

2004/05)

2004― 2005 2003― 2004

466 265

Influenza in general

1,545 1,492

Influenza vaccine

7 189

Vaccine shortage

209 91

Antivirals

120 64

Prevalence

22 318

SARS

22 142

Avian influenza

telephone alone

Table 2 Concern in consultation,― 2003― 2004 vs2004― 2005 season Month 3

2 1 12 10― 11 Pointsofconcern

14 99 109 38

5 Influenza in general

141 246 46

9 24

13 (0) 44 (1) 122 (9) 43 (175) 670 (4) Influenza vaccine

29 (0) 79 (0) 57 (0) 367 (0) 1013 (7)

3 37 43 4

4 Antivirals**

46 140 14

2 7

2 8 23 15 16 Prevalence

17 24 28 14 37

15 11 93 80 SARS 119

5 4 4 1 8

39 51 52 0

Avian influenza 0

5 3 4 1 9

Clinicalfeatures,prevention,etc.

**Adverse effects,period ofadministration,prophylacticeffects,etc. ( )numbersconcerning vaccine shortages

Only telephone alone 2003― 2004 2004― 2005

インフルエンザの流行状況をみると,2003!04 シー ズンは 2003 年の第 52 週(12 月中旬)から急激に増 加し,2004 年の第 5 週(2 月上旬)をピークに減少し ており,患者数は過去 10 シーズンで 4 番目に少ない 流行であった7).一方,2004!05 シーズンは 2005 年の 第 3 週(1 月下旬)より始まり,第 9 週(3 月上旬)を ピークとする流行で,例年に比べ流行時期はかなり遅 れた.また,流行したインフルエンザは B 型が優位 の A,B 混合流行で,患者数は過去 10 年間で最も多 かった9)

このような流行状況の中で,インフルエンザ市民相 談窓口が開設された.窓口に寄せられた相談数は 2003

!04 シーズンが 2,813 件,2004!05 シーズンが 2,444 件 であった.1999!2000 から 2002!03 の 3 シーズンにお ける平均相談件数が 2,230 であったことから2),この 2 シーズンでは市民のインフルエンザに対する関心が高 まってきたものと思われる.窓口開設期間中相談が集 中したのは流行の始まる前 10〜11 月で,ワクチンに 関する相談が多くを占めた.この傾向は過去 3 シーズ

2)と同様であった.12 月以降についてみると 2003!04 シーズンでは流行のピークは 2004 年 2 月の初旬で あったが,その時期に相談件数が増加するという傾向 はみられなかつた.これに対して,2004!05 シーズン では 2005 年 2 月中旬に相談件数の増加がみられた.こ れをインフルエンザ流行状況と比較すると,感染症情 報センターから報告される 2004!05 シーズンのインフ ルエンザの定点当たりの患者報告数のピークは第 9 週

(3 月上旬)であり9),電話相談件数の増加が 2 週間程 度前になっている.これに対して有志の医師による

「ML インフルエンザ流行前線情報データベース」で は,2 月中旬が流行のピークとなっており5),窓口で の相談件数の増加時期にほぼ一致していた.これは大 日ら10)によって指摘されているように両者の報告基準 の違いによると思われるが,市民からの流行状況につ いての問い合わせがあった場合,このことを考慮した 回答が必要と思われる.

相談者の居住地では関東地方に集中する傾向がみら れた.これは電話相談であるために,通話料が影響し ていると思われるが,相談件数の少ない地域について は地域内で充分な情報が得られているのか,相談窓口 開設に関する情報が少ないのか現段階では不明であ る.

相談の内容は 2 シーズンとも 60% 以上がワクチン に関するものであり,流行期前の 10〜12 月に集中し ていた.この傾向は過去 3 シーズン2)と同様であった.

2003!04 シーズンではその内ワクチン不足についての 相談が 10% 以上を占めたが,厚生労働省がインフル エンザワクチンの安定供給対策について明らかにした ことにより4),2004!05 シーズンではワクチン不足の

(6)

Fig. 6 Percentage ofinquiriesrelated to influenza vaccine (2004-2005)

Table 3 Inquiriesby housewives(2004― 2005)

NumberofInquiries(%) Others Housewives

(24.0) 269 (15.6)

197 Influenza in general

(56.0) 629 (72.5)

916 Influenza vaccine

(7.9) 88 (9.3)

117  Numberofdoses

(2.1) 24 (5.0)

63  Timing ofvaccination

(1.6) 18 (4.0)

50  Intervalofvaccination

(8.9) 100 (12.1)

153  Prosand consofvaccination

(2.1) 24 (7.6)

96  Vaccination ofinfantsand young children

(3.7) 42 (6.6)

83  Vaccination during pregnancy

(1.1) 12 (3.1)

39  Vaccination ofnursing mothers

(28.6) 321 (24.9)

315  Others

(7.8) 87 (9.6)

122 Antivirals

(8.6) 96 (1.9)

24 Prevalence

(1.8) 20 (0.2)

2 SARS

(1.8) 20 (0.2)

2 Avian influenza

(100) 1121 (100)

1263 Total

問い合わせはほとんどなかった.一方,ワクチンの接 種回数や接種の是非についての相談を多く受けた.特 に接種回数については 1 回か 2 回かの相談(13 歳以 上 64 歳以下)が多く,これは過去 3 シーズン2)におい ても多い相談である.厚生労働省の Q&A(一般向け と医療従事者むけ)6)では,1 回か 2 回かは被接種者の 意志と医師の判断と記載されているが,医師と被接種 者の間で解釈の混乱があると思われ,このような混乱 をさけるために,より明確な基準を提示する必要があ る.2004!05 シーズンではワクチンを接種したにもか かわらず罹患したという相談がいくつか寄せられた.

1994 年にワクチンが B 型には A 型より有効性が低 く,特に幼児でその傾向が強いとの報告もあることか ら11),状況に応じて情報を提供した.

抗インフルエンザ薬については 2004!05 シーズンで

は流行のピークであった 2 月に相談件数が増加した.

相談内容は妊婦,乳幼児の服用について,さらに予防 的な服用など多様であったが,厚生労働省が流行に対 応できる充分な量が確保されていることを明らかにし ていたことから12),薬剤不足という相談は無かった.

しかし,2004!05 インフルエンザシーズンではこれま でと異なりインフルエンザ B 型の流行が主体であり,

小児のインフルエンザ B 型ウイルス感染には抗ウイ ルス薬(主としてオセルタミビル)が効きにくいとい う報道もあったため,薬剤の有効性に関する相談もみ られた.相談者の中にはインターネットで感染研から 情報を得ており,その上での質問も見られた.

2003!04 および 2004!05 の相談内容の解析結果は過 去 3 シーズンと比較すると,シーズン前期にワクチン に関する相談が集中すること,30 代の女性からの相

(7)

談が多く,なかでも乳幼児あるいは授乳中のワクチン 接種に関する相談が多いなどほぼ同様な傾向であっ た.ワクチンの接種回数,対象や効果,あるいは抗ウ イルス薬の効果などの相談内容は,インフルエンザの 診療の中でも重要な問題となっている項目であり,対 応する担当者は最新の知識や情報を得ておく必要があ ると認識させられた.電話相談内容は社会が必要とし ていながらも十分に普及していない事項であるとも考 えられ2),具体的には,厚生労働省および感染研情報 センターは「一般向けのインフルエンザ Q&A」で,「妊 産婦及び授乳中あるいは育児中の方へ」といったセク ションをもうけて集中的に解説することも必要だと思 われる.また,10〜11 月のワクチンに関する相談が 多いことから,相談窓口の開設をワクチン接種時期よ り早く設定することも検討すべきだと考えられた.こ の電話相談は,毎年の季節性インフルエンザのなかで 着実に件数を増やしており,新型インフルエンザや新 興感染症が発生した場合には,市民の相談窓口として 非常に有用な活動となる可能性がある.解析結果をさ らに充実した相談窓口につなげていくことが必要であ る.

本論文作成に当たり,ご指導頂きました国立感染症研究 所・感染症情報センター長岡部信彦博士をはじめ担当者各 位,ご校閲頂きました NPO 法人バイオメディカルサイエ ンス研究会の北村敬博士,データ整理にご協力頂いた高橋 昌樹氏に深謝いたします.

文 献

1)インフルエンザに関する特定感染症予防指針,厚 生省告示,第 247 号,平成 11 年 12 月 21 日.

2)鈴木里和,砂川富正,大山卓昭,多屋馨子,谷

口清州,岡部信彦:インフルエンザ相談ホット ラインに基づくインフルエンザの情報提供に関 する検討.感染症誌 2004;78:99―106.

3)厚生労働省結核感染症課:今冬のインフルエン ザ 総 合 対 策 に つ い て.病 原 微 生 物 検 出 情 報 2004;25:287―8.

4)厚生労働省結核感染症課:今冬のインフルエン ザ総合対策,病原微生物検出情報 2004;26:

301―2.

5)国立感染症研究所 感 染 症 情 報 セ ン タ ー http:!!

idsc.nih.go.jp.

6)厚 生 労 働 省 http:!!idsc.nih.go.jp!disease!influ- enza!fluQA!index.html.

7)国 立 感 染 症 研 究 所・厚 生 労 働 省 結 核 感 染 症 課:<特 集>イ ン フ ル エ ン ザ 2003!04 シ ー ズ ン.病原微生物検出情報 2004;25:278―9.

8)総務省統計局 http:!!www.stat.go.jp!data!jinsui! 2003np!.

9)国 立 感 染 症 研 究 所・厚 生 労 働 省 結 核 感 染 症 課:<特 集>イ ン フ ル エ ン ザ 2004!05 シ ー ズ ン.病原微生物検出情報 2005;26:301―2.

10)大日康史,重松美加,谷口清州:2003!04 シーズ ンのインフルエンザ流行のインパクト.病原微 生物検出情報 2004;25:285―6.

11)Sugaya N, Nerome K, Ishida M, Matsumoto M, Mitamura K, Nirasawa M:Efficacy of inacti- vated vaccine in preventing antigenically drifted influenza type A and well-matched type B. JAMA 1994;272:1122―6.

12)厚生労働省医薬食品局血液対策課:次シーズン のインフルエンザワクチンの安定供給に関する 対応について.病原微生物検出情報 2004;25:

289―90.

(8)

Influenza Telephone Consultation Target the General Public

―2003-2004, 2004-2005―

Shizuko YAMADERA, Fumio KOBUNE, Toshihiko KOMATSU, Kazuyoshi SUZUKI, Mikio NAKAYAMA, Toshikatsu HAGIWARA, Miyako MATSUMOTO, Kiichi YAMAMOTO, Junko RENARD & Akira OYA

NPO Biomedical Science Association

The NPO Biomedical Science Association provided telephone consultation, including contacts by fax and email, targeting the general public within the framework of influenza control measures worked out by the Japanese Ministry of Health, Labor and Welfare (MHLW).

We received 2,813 inquiries during the 2003-2004 flu season and 2,444 inquiries during the 2004-2005 season. By month, the highest number was in October-November, accounting for 42.6%. The preceding sea- son showed a similar trend.

By gender, 72.5% of those seeking advice were women. By area of residence, the highest number was living in metropolitan Tokyo, and the remainder lived in the prefectures of Kanagawa, Chiba, Saitama, Na- gano, Shizuoka, and Ibaraki in this order. We received no inquiries from the prefectures of Shimane or Saga.

By occupation, housewives accounted for 1,114 inquiries (45.6%), followed by private companies with 447 in- quiries (18.3%) and health-care providers with 227 inquiries (9.3%), similar to the 2003-2004 flu season. By subject, 1,545 inquiries concerned vaccines (62.2%) mainly, the pros and cons of vaccination, adverse reac- tions, and the number of inoculations required. Inquiries about pregnancy, infants and young children, and breast-feeding accounted for 19.2%.

Inquiries on vaccine shortages during the 2004-2005 flu season (7), SARS (22), and bird flu (22) decreased compared to the previous season, while the number of consultations on antiviral agents increased (209).

In discussing how information on influenza should be communicated to the public, we propose that In- fluenza Q & A provided by the Infectious Diseases Surveillance Center of the NIID, MHLW, should include information on influenza specifically addressing pregnant woman and breast-feeding or child-rearing moth- ers.

Tabl e  2 Conc er n  i n  c ons ul t at i on, ― 2003― 2004  vs 2004― 2005  s eas on Mont h3211210― 11Pointsofconcern 149910938  5† I nf l uenza  i n  gener al * 14124646924 13  ( 0)44 (1)122 (9)43 (175) 670 (4) I nf l uenza  vac c i ne 29  ( 0)79 (0) 57 (0
Tabl e  3 I nqui r i es by  hous ewi ves ( 2004― 2005)

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