密 教 文 化 ( 一)
西
蔵
訳
﹁
出
生
無
辺
門
陀
羅
尼
経
﹂
及
び
﹁
広
釈
﹂
・和
訳
の
堀
内
寛
仁
凡 例 一、 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 に つ い て は、 先 に 漢 訳 九 本、 並 び に 西 蔵 訳 を 含 め、 そ の 梗 概 を 紹 介 し た。 今 回 は 西 蔵 訳 の ﹁ 本 経 ﹂ 並 び に そ の ﹁ 広 釈 ﹂ を 訳 出 し て 紹 介 す る。 一、 先 に も 述 べ た よ う に、 西 蔵 訳 の 註 釈 に は 広 略 二 本 あ る が、 同 一 人 の 註 釈 で、 そ の 中 ﹁ 略 釈 ﹂ ( 掛 片 皿 鄭 乞No. 2695, 詩 舜 鞭 皿 痔 謬 酵 40-4-2) は 経 意 の 大 綱 を 要 点 的 に 示 し た も の で あ る が、 註 釈 者 の 釈 意 が 極 端 に 集 約 さ れ た 形 で 示 さ れ、 こ れ の み で そ の 釈 意 を 理 解 す る こ と は 到 底 出 来 そ う に な い。 恐 ら く 記 憶 を 主 眼 と し 文 意 を 第 二 と し て 綴 ら れ た 偶 文 で あ っ て、 極 端 に 言 え ば 広 釈 の 目 次 に 当 る と い っ て 良 い。 一、 し た が つ て 広 釈 は 略 釈 を 説 明 す る 形 で 説 か れ、 そ れ が 結 果 的 に は 本 文 の 語 句 を 説 明 す る 形 に な つ て い る。 し た が つ て 広 釈 中 に 説 明 さ れ て い る 語 句 は 略 釈 の 語 句 で あ る 事 も あ り、 直 接 本 経 の 語 句 で あ る こ と も あ り、 必 ず し も 一 定 し て 居 ら ず、 ま ぎ ら わ し い 処 が な い で も な い。 そ こ で 広 釈 中 の、 本 経 の 語 句 は 之 を 〃 〃 を 以 て か こ み、 略 釈 の そ れ は ︽ ︾ を 附 し て、 そ の 区 別 を 明 か に し た。 一、 ま た、 そ う い う 訳 で 略 釈 の 文 は そ の 全 文 が 広 釈 中 に 牒 さ れ て い る の で、 別 に 略 釈 と し て そ れ を 訳 出 す る 事 は し な か つ た。 た だ し、 広 釈 中 の 略 釈 の 文 と、 略 釈 と し て 別 立 さ れ た 略 釈 の 文 が 相 違 す る 場 合 の み、 之 を 注 記 し た。 一、 ま た 以 上 の よ う に 本 経 の 文 は 直 接 広 釈 中 に 牒 さ れ て い な い の で、 便 宜 上 そ れ ぞ れ の 箇 所 に 挿 入 し て 訳 出、 併 記 し た。 一、 ま た、 漢 訳 九 本 と の 関 係 は、 先 に も 述 べ た よ う に 不 空 訳 が 最 も 西 蔵 訳 と 一 致 す る の で、 語 句 等 は 出 来 る だ け、 そ れ に 合 わ せ て 訳 出 す る よ う に し た。 一、 な お、(A)(B)(1)(2) そ の 他、 傍 線 等 は す べ て 訳 者 が 便 宜 上 附 し た も の で、 勿 論 西 蔵 訳 に は な い。 一、 ま た 訳 文 は 生 硬 な 直 訳 文 で、 文 語 ・ 口 語 の 統 一 も な く 甚 だ 恐 縮 で あ る が、 御 勘 免 願 い た い。 文 才 の な い 者 が 意 訳 し て も 結 局 五 十 歩 百 歩 で あ る の で。目 次 題 名... 一 一 (一) 総 序... 一 一 (二) 別 序... 一 一 (1) 偶 文 の 序 ( 略 釈 偶 で も あ る)... 一 一 (2) 散 文 序 ( 広 釈 の み)... 一二 第 一 段 ︿ 発 起 ﹀... 一三 一 所 成 (量 と な さ る べ き こ と)... 一四 (1) 境... 一四 (2) 身... 一四 (3) 自 の 自 性... 一四 二 能 成... 一四 (1) 時 の 区 別... 一四 (2) 作 者 の 区 別... 一四 (3) 所 作 の 区 別... 一五 4 境 の 区 別... 一五 5 従 人 春 属 の 区 別... 一五 A 従 人 声 聞 の 区 別... 一五 1) 功 徳 は 大... 一五 2) 煩 悩 を 捨 て た る... 一五 3) 真 性 を 知 る 智 を 起 こ し た... 一五 4) 戒... 一六 5) 数... 一六 (B) 従 人 菩 薩 の 区 別... 一六 1) 数... 一六 2) 慧 と 方 便 を 具 す... 一六 3) 空 性 に 住 を 具 す る... 一六 第 二 段 ︽ 因 縁 ﹀... 一六 一 大 悲 を 具 す... 一七 二 大 誓 願 を 具 す... 一七 三 慧 を 具 す る... 一七 四 失 の 事 柄 を 捨 つ る 事 を 具 す... 一七 1 内 の 殊 勝... 一七 2 多... 一七 3 能 捨 の 境... 一七 五 必 要 を 具 す る... 一七 1 近 き こ と、 現 実 の 事 柄 を 教 え る 事... 一八 2 数 を 教 え る 事... 一八 3 時 を 教 え る 事... 一八 4 過 ぎ た り と 教 え る 事... 一八 5 般 浬 葉 を 教 え た 事... 一八 第 三 段 ︽ 集 会 ︾... 一九 A 総 説... 三 B 再 説... 一三 一 最 初 の 集 め ( 目 乾 連 の 召 集)... 一三 1 選 者 の 所 作... 二 三 1) 対 向 す べ き 事... 二 三 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 6 ( 二)
密 教 文 化 ( 三) 幻 所 作 を 選 ん だ 事... 一三 1 宝 で な い 所 作... 一三 2 主 た る 所 作... 二 三 3 選 ぶ べ き 所 作... 二 三 1) 仰 せ を 聞 く 事... 一三 2) そ の 如 く 成 就 す る こ と... 一三 1 総 説(1) 須 弥 頂 に 在 る 事(2) 理 解 さ せ た 事... 二 三 2 再 説、 理 解 せ し め る こ と... 一三 1 対 向 す べ き 義... 一三 2 全 の 義... 一三 (3) 根 基 の 義... 一三 (4) 法 の 真 性 を 考 察 す る 義... 二 三 5 転 ず べ き 義... 一三 6 法 を 欲 す る 義... 二 三 7 果 を 教 え る 義... 二四 8 自 の 力 あ り と 教 え る 義... 二 四 3 そ の 果 ( そ の 二 の 果)... 二 四 1) 数 勿 煩 悩 を 捨 て た る を 具 す る... 二 四 3) 集 ま り た る 事... 二 四 (4) そ の 果 の 次 第... 二 四 1) 見 る 事... 二 四 2) 敬 礼... 二 四 3) 囲 続 を な す こ と... 二 四 4) 坐 す る こ と ( 住 せ り)... 二 四 二 第 二 の 集 め ( 舎 利 弗 の 召 集)... 二 四 1 選 者 の 所 作 (= 仏 力 に 依 る)... 二 四 2 選 ぶ べ き 所 作... 二 四 1) 方 便 を 考 察 す る 事... 二 四 2) そ の 果 を 考 察 す る 事... 二 四 1 全... 二 四 2 根 基... 二 四 (3) 所 化... 二 四 4 そ の 区 別... 二 四 5 自 性... 二 四 3) 方 便 を 成 就 す る こ と... 二 四 4) そ の 果 を 成 就 す る こ と... 二 四 3 そ の 果... 二 四 4 そ の 果 の 次 第 ( 前 の 如 し)... 二 五 三 第 三 の 集 め (大 菩 薩 の 召 集)... 二 五 1 選 者 の 所 作... 二 五 1) 対 向 す べ き 事... 二 五 1 三 昧 を 得 る... 二 五 2 三 昧 の 果 を 得 る... 二 五 (2) 誓 願 の 果 を 得 る... 二 五 4 功 徳 を 成 就 し た る 果 を 得 る 事... 二 五 2) 所 作 を 選 ぶ 事... 二 五 1 主 で な い 所 作... 二 五 1 自 性... 二 五
2 境... 三 五 2 主 と な る 所 作... 三 五 1 全... 三 五 2 所 化 の 自 性... 二 六 3 そ の 区 別... 三 八 4 根 基... 二 六 5 自 性... 二六 2 選 ぶ べ き 所 作... 二 六 1) 仰 せ を 聞 く こ と... 二 六 2) そ の 様 に 成 就 す る 事... 二 六 3 そ の 果 (如 前)... 二 六 4 そ の 果 の 次 第 (同 前)... 二 六 第 四 段 ︿ 必 要 ﹀ 二 七 一 利 益 の 大 な る 事... 二 七 二 所 化 の 区 別... 二七 三 恭 敬 の 区 別... 二 七 四 教 え る 入 の 区 別... 二 八 如 来... 二 八 正 等 正 覚 者... 二 八 善 逝... 二 八 五 必 要 の 区 別... 二 八 1 信 解 の 菩 薩 た ち が 末 生 法 忍 を 得 る こ と... 三 八 2 末 生 法 忍 を 得 た 者 た ち が 不 退 転 を 得 る 事... 三 九 3 彼 等 が 一 生 所 繋 位 を 得 る 事... 二 九 4 彼 等 が 亦 最 後 有 を 得 る 事... 三 〇 5 最 後 有 者 た ち が 亦 陀 羅 尼 門 に 入 る こ と を 得 る 事... 三一 第 五 段 ︿ 知 る こ と を 求 め る こ と ﹀ 以 下 次 号 第 六 段 ︿ 請 問 ﹀ 第 七 段 ︿ 認 許 ﹀ ・ 第 八 段 ︿ 対 向 ﹀ 一 認 許 1 聞 者 の 区 別 1) 聞 く 2) よ く 聞 く 3) 良 く 聞 く 4) 真 実 作 悪 2 自 性 二 対 向 第 九 段 ︿ 護 ﹀ (陀 羅 尼 文) 一 禅 定 の 喩 伽 二 真 言 の 文 字 第 十 段 ︿ 陀 羅 尼 の 自 性 ﹀ 一 陀 羅 尼 の 自 性 二 仏 随 念 の 身 を 分 別 す る こ と 1 報 身 に つ い て の 廿 種 2 化 身 に つ い て の 十 八 種 3 御 作 業 の 四 種 4 仏 業 の 果 5 仏 の 御 作 業 の 自 性 二 種 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 一 (四)
密 教 文 化 ( 五) (6) 因 七 種 他 の 釈 第 十 一 段 ︿ 讃 歎 ﹀ ( 命 名) 一 五 種 の 名 1 2 3 4 5 二 他 の 釈 第 十 二 段 ︿ 陀 羅 尼 の 自 性 の 区 別 ﹀ 一 法 に 随 順 す る 者 の 利 益 1 聖 言 量 を 具 三す る 利 益 2 他 の 利 益 世 尊 の 存 念 四 種 1) 平 等 性 を 存 念 す る 2) 他 時 を 〃 3) 他 の 義 を 〃 4) 補 特 伽 羅 を 〃 二 偶 文 の 釈 (信 に よ つ て 随 順 す る 者 の 利 益) 第 一 偶 第 二 偶 第 三 偶 第 四 偶 第 五 偶 第 六 偶 第 七 偶 第 八 偶 第 九 偶 第 十 偶 第 十 一 偶 第 十 二 偶 第 十 三 偶 第 十 四 偶 第 十 五 偶 第 十 六 偶 第 十 七 偶 第 十 八 偶 第 十 九 偶 他 の 釈 第 廿 偶 第 廿 一 偶 第 十 三 段 ︿ 方 便 ﹀ 一 第 一 ・ 四 法 ︿ ど の 様 な 者 が ﹀ A 戒 を 具 す る こ と B そ の 不 順 の 方 面、 嫉 妬 ・ 樫 貧 よ り 脱 離 す る こ と C 戒 の 増 大 を 具 す る こ と
︹ 已 下 偶 文 の 釈 ︺ D 過 失 と 利 益 を 教 え る 1 諸 欲 の 過 失 ︹ 第 一 偶 ︺ 2 そ の 不 順 の 方 面 ・ 嫉 妬 を 捨 て る ︹ 第 一 ・ 二 偶 ︺ 3 そ れ を 捨 て る 利 益 ︹ 第 二 偶 ︺ 4 不 順 の 方 面、 樫 貧 を 捨 て る 1) 過 失 を 縁 ず る ︹ 第 三 偶 ︺ 2) そ の 因 ︹ 〃 ︺ 3) 根 基 ︹ 第 三 偶 ︺ 4) 渇 愛 の 境 を 捨 て る ︹ 〃 ︺ 5) そ の 利 益 ︹ 〃 ︺ (5) そ れ を 増 大 せ し め る 1) 法 を 求 め る ︹ 第 四 偶 ︺ 2) 中 断 な く 求 め る ︹ 〃 ︺ 3) 他 を 思 わ ず 求 め る ︹ 〃 ︺ 4) 菩 提 を 欲 し て 求 め る ︹ 〃 ︺ 5) 法 の 言 葉 再 説 二 第 二 ・ 四 法 ︽ ど こ に、 ど の 様 に 住 す る か ︾ A 1 ど こ に 住 す る か 2 ど の 様 に 住 す る か B 再 説 C 偶 文 の 釈 第 一 偶 第 二 偶 第 三 偶 第 四 偶 三 第 三 ・ 四 法 ( 八 字 義) ︿ 何 を 修 し 何 を な す べ き か ﹀ A 総 説 附、 曼 奈 羅 B 八 字 義 1 義 の 体 得 の 第 一 1) pa 字 義 2) la 3) ba 4) ja 5) ka 6) dha 7) sa 8) ksa 2 義 の 体 得 の 第 二 3 義 の 体 得 の 第 三 4 義 の 体 得 の 第 四 C 偶 文 の 釈 1 菩 提 と 近 い こ と 2 般 若 は 広 大 (境 ・ 果 ・ 自 性 の 広 大) 3 一 切 諸 仏 を 現 実 に 見 る こ と 4 一 切 仏 に 随 つ て 学 ば ん と 欲 す る こ と 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 日 ( 六)
密 教 文 化 ( 七) ○ 道 理 の 四 種 第 十 四 段 ︽ 方 便 の 利 益 > 一 四 種 利 益 1 一 切 仏 が 存 念 す る 1 魔 業 が な く な る 3 業 障 が 速 か に 浄 ま る 4 弁 才 無 碍 を 得 る 二 偶 文 の 釈 第 十 五 段 ︽ 古 昔 を 語 つ た こ と ﹀ 要 略 教 示 一 教 え る 人 1 時 ( 古 昔 ⋮ ⋮) 2 名 ( 宝 吉 祥 威 光 王 如 ・如 来) 3 功 徳 1) ︹ 功 徳 円 満 ︺ (1) 智 と 捨 の 因 (如 来) (2) 捨 円 満 ( 応 供) (3) 智 円 満 ( 正 等 覚 者) (2) 戒 円 満 ( 明 行 足) (5) 行 円 満 ( 〃) (6) 退 円 満 ( 善 逝) (7) 自 利 円 満 ( 善 逝) (8) 利 他 円 満 ( 世 間 解) ( 無 上 士) ( 調 御 師) 2) 特 別 殊 勝 の 慧 ( 仏) 1 一 切 智 2 一 切 種 智 3 奮 励 す る 必 要 な く 知 る こ と (無 功 用 智) 4 指 示 を 受 け る 人 な く 知 る こ と (無 師 独 悟 智) 5 煩 悩、 所 知 の 障 の 薫 習 あ る を 捨 て る こ と 6 一 切 種 に (あ ら ゆ る 状 態 で) 一 切 衆 生 の 利 を な す 事 を 行 ず る こ と 7 悲 円 満 8 尽 き る こ と を 知 ら ぬ 事 が 円 満 す る こ と 9 無 等 比 円 満 ( の 智) に 依 つ て で あ る の 教 師 性 の 円 満 具 三足 a 説 そ の も の の 相 状 (特 徴) b 成 就 性 (bsgrub-pa-nid) の 相 状 4 般 浬 葉 す る 1) 名 2) 功 徳 3) 般 浬 葉 の 時 期 が 決 定 し て い る こ と 二 陀 羅 尼 を 得 た 者 の 族 ︹= 家 柄 ・ 生 れ ︺ を 教 え た こ と 1 名 (持 光 王) 2 王 (3) 四 州 の 主 4 自 在 5 人 主 (= 人 王)
三 (陀 羅 尼 を) 得 た 人 を 教 え る 1 名 と 結 び つ く こ と ( 不 可 思 議 功 徳 宝 吉 祥) 2 年 齢 (十 六 才) 3 法 門 を 得 る こ と ( 彼 は こ の 無 辺 門 ⋮ ⋮) 4 教 え る 人 と 遇 う こ と 5 ︹ 欠 ︺ 四 聞 い て 後、 得 ら る べ き た め ︹= 陀 羅 尼 を 得 べ く ︺ 精 勤 し た こ と を 教 え た こ と 1 共 ( 総) 2 不 共 (別) 1 時 ( 七 万 年) 2 悟 沈 と 睡 眠 な き こ と 3 ( 王 位 等 を) 喜 ぶ こ と が な い 事 4 精 進 5 心 一 境 ( 宴 黙) 6 そ の 果 ( 陀 羅 尼 の 事) 7 そ れ を 領 解 す る こ と 8 出 家 国 得 た こ と を 教 え た こ と 因 得 た 結 果 を 教 え た こ と 1 真 実 に よ く 教 示 し た 1 真 実 に 施 す こ と 2 広 大 3 自 の 自 性 2 真 実 に よ く 教 示 し た 事 の 果 七 随 喜 を な す こ と を 教 え た 1 春 属 と 関 係 あ る こ と 2 族 ( " 商 主 の 子 ") 3 名 ( 〃 月 瞳 ") 4 善 知 識 ( 〃 不 可 思 議 功 徳 宝 吉 祥 ") 5 随 喜 す る こ と 八 随 喜 の 結 果 を 教 え た こ と 1 真 実 の 善 知 識 を 得 る こ と ( 附 ﹁ 倶 生 ﹂ の 釈) 2 彼 に ︹ 11 仏 に ︺ 法 を 聞 く こ と 3 そ れ を 心 に 領 解 す る こ と 4 陀 羅 尼 を 得 た 者 の 最 勝 3 陀 羅 尼 の 文 を 具 す る 者 の 最 勝 3 無 碍 弁 才 者 た ち の 最 勝 1 彼 等 (諸 仏) を 喜 ば し め る ︹= 承 事 す る ︺ 期 間 3 喜 ば し め る 事 ︹ 11 承 事 ︺ 3 無 上 菩 提 を 現 等 覚 す る こ と 九 自 と 他 の 中 か ら 喩 を 取 つ て 随 喜 の 結 果 を 説 明 し た こ と 1 他、 即 ち 月 憧 の 喩 2 自 ・ 他 の 喩 の 中、 自 の 喩 ︹ 釈 尊 の 喩 ︺ 第一 六 段 ︽ 法 門 の 広 大 ﹀ ( 結 語) A 説 き 終 つ た の を 述 べ る 一 法 門 を 随 喜 す る の み で ( 陀 羅 尼 を) 受 持 す る (gzun-ba) を の べ た こ と 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 6 ( 八)
密 教 文 化 (九) 二 そ の 果 を の べ た 事 三 加 行 に よ つ て (陀 羅 尼 を) 受 持 す る を の べ た 事 (十 法 行) 四 そ の 果 を の べ た 事 五 偶 に よ つ て 所 説 の 義 を の べ た こ と ︹ 已 下 偶 文 の 釈 ︺ 1 福 徳 薙 が 無 量 で あ る と 述 べ る こ と ︹ 第 一 偶 ︺ 2 そ の 果 を の べ る こ と 1 一 切 の 生 に 於 て 仏 を 見 る こ と ︹ 第 二 偶 ︺ 2 仏 彼 等 に 不 可 思 議 の 信 を 得 る ︹ 〃 ︺ 6 甚 深 の 経 部 の 深 趣 を 知 る ︹ 〃 ︺ 4 無 上 正 等 正 覚 を 甚 だ 速 か に 証 得 す る に 至 る こ と ︹ 〃 ︺ 5 三 味 よ り 退 失 す る 事 に な ら ぬ こ と ︹ 第 三 偶 ︺ 6 神 通 よ り 退 失 す る こ と に な ら ぬ ︹ 〃 ︺ 7 陀 羅 尼 が 退 失 す る こ と に な ら ぬ ︹ 〃 ︺ 8 色 9 受 用 等 が 退 失 す る こ と に な ら ぬ ︹ 〃 ︺ (10) 仏 を 見 る こ と よ り 退 失 す る 事 に な ら ぬ ︹ 〃 ︺ 3 前 生 を の べ る こ と ︹ 第 四 偶 ︺ 1) 随 念 を の べ る 3) 随 念 の 境 を の べ た (時 と 族 を 聞 く こ と ⋮) ︹ 第 五 偶 ︺ 1 労 少 な く し て 果 が 成 就 す る の を の べ た こ と 1 菩 提 を 得 る こ と ︹ 第 六 偶 ︺ 2 魔 を 降 伏 す る こ と ︹ 〃 ︺ 3 福 徳 百 に よ つ て 善 相 が 成 就 す る ︹ 〃 ︺ 5 喩 を 教 え た 事 を 以 て、 福 徳 薙 が 無 で あ る こ と を 述 べ た ︹ 第 七 偶 ︺ 6 言 わ ん と 欲 す る 義 を 成 就 し て 後、 結 語 を の べ る こ と ︹ 第 八 偶 ︺ 1) 因 1 陀 羅 尼 を 聞 く こ と 2 心 を 附 す る こ と 3 信 仰 4 陀 羅 尼 を 持 す る 5 菩 提 に 誓 願 を 附 す る ( 立 て る) 事 6 陀 羅 尼 の 文 字 を 書 写 す る こ と 7 経 典 と な し て 講 釈 す る こ と (8) 思 惟 す る 2) 容 易 ( 菩 提 を 得 る こ と の) 3) 果 ( 無 上 菩 提 の こ と) 個 い ま だ 説 か な か つ た 義 を 述 べ る ︹ 一 ︺ 夜 叉 の 利 益 一 族 (雪 山 に 住 す る 者) 二 数 ( 八 夜 叉) 三 加 持 す る こ と
(gzi-byin hjug-par byed-pa)
四 日 夜 に 守 護 し 救 済 し 擁 護 す る こ と ︹三 四 土 三通 し て 再 説 ︺ 1 法 門 の 広 大 性 を 知 る べ き 事 2 自 身 教 に 利 益 を 附 す る 者 ( で あ る) と 知 る べ き こ と 3 世 尊 に 慈 悲 恩 恵 を 感 ず る こ と を 知 る べ き こ と
〇 三 種 の 不 善 業 1 こ の 生 (tshe) に 受 け る に 至 る も の 2 生 れ て 後 受 け る に 至 る も の 3 他 の 度 数 ︹= 他 生? ︺ に 受 け る に 至 る も の ○ 害 は 三 種 と な る 1 天 命 の 害 2 人 よ り 成 つ た 害 ( 自 ・ 他 に 分 つ) 岡 ( 八 夜 叉 の) 名 の 殊 勝 因 夜 叉 た ち が 来 る べ き の 儀 軌 を 教 え る 1 甚 だ 洗 浴 す べ き こ と 1 外 の 儀 軌 と 合 致 さ せ て 水 に よ つ て (よ く 身 体 を) 洗 う こ と 2 内 の 戒 が 清 浄 な る に 依 つ て で あ る 2 甚 だ 浄 き 衣 を 着 る 1 衣 浄 き こ と 2 慈 3 経 行 ( 歩 い て 行 く こ と) 4 違 害 な き 心 5 法 門 を 作 意 す る こ と ︹ 二 ︺ 菩 薩 の 利 益 一 数 (八 字 ・ 八 菩 薩) 二 族 (欲 界 天) 目 思 惟 す る こ と ( 薩 垣 の 釈) 四 名 (註 釈 欠) 五 行 者 が 陀 羅 尼 を 得 る た め 八 菩 薩 が 精 勤 す る 六 陀 羅 尼 に 励 む 者 に 八 菩 薩 が 陀 羅 尼 を 教 え る こ と A 自 に 望 む こ と 1 誓 約 し た こ と に 堅 固 な る こ と 個 他 に 望 む こ と a 師 に 望 む 2 知 恩 3 知 報 b 法 に 望 む 4 法 を 欲 す る 5 法 を 歓 喜 す る 3 甚 深 法 忍 に 精 勤 す る ◎ 集 (教 化) 1 分 配 を な す 戒 を 具 す る 事 を な す こ と ︹ 三 ︺ 説 か れ た 時 の 利 益 一 不 退 地 を 得 る こ と 二 無 上 正 等 正 覚 に 発 心 す る 第 十 七 毅 ︽ 名 を 質 ね る こ と ﹀ 第 十 八 段 ︽ 命 名 ﹀ 一 四 種 の 名 二 順 と 順 で な い 理 趣 三 四 種 円 満 1 一 切 功 徳 円 満 2 智 の 〃 3 捨 の〃 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 一 ( 一 〇)
密 教 文 化 ( 一 一) 4 特 別 殊 勝 の 円 満 具 足 第 十 九 段 ︿ 随 喜 ﹀ 結 語 の 偶 文 ( 広 釈 ・ 略 釈 共 通) ︹ デ ル ゲ 版na 秩 10A6 以 下 ︺ ︹ 北 京 影 印 版 79 巻 50 -4 -8 以 下 ︺ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ・ 広 釈 題 名 印 度 語 でarya-ananta-mukha-nirhara-dharani-tika 西 蔵 語 で 聖 無 辺 門 を 成 就 す る 陀 羅 尼 の 広 釈 序 ( 総 序) 円 満 覚 者 と 法 と 僧 伽 と に 敬 礼 し て 無 辺 門 成 就 陀 羅 尼 の 義 を 略 摂 に よ り て 分 別 す べ し 円 満 覚 者 が 勝 者 の 子 ︹= 仏 子= 菩 薩 ︺ ( 已 上 一 ○ A) を 伴 い 一 切 所 知 に 真 実 悟 入 す る、 甚 深 の 行 境 の 此 の 陀 羅 尼 を、 考 察 す る の は、 私 の 如 き 煩 悩 ・ 劣 慧 者 が 何 ぞ 可 能 な る。 そ れ は ( 適) 処 に 非 ざ る こ と 甚 だ 明 か で あ り つ つ、 け れ ど も ( 私 は) 陀 羅 尼 を 分 別 す べ し。 私 が 信 に よ つ て 恭 敬 す べ く 策 励 す る た め に、 依 他 の 慧 を 具 す る 者 た ち が、 な す 可 ら ざ る 事 は 何 も な い。 世 間 残 ら ず が 真 実 欲 す る 事 柄 を 成 就 す る 力 を 具 す る に 非 ず 劣 つ て い て 利 益 を も な さ ざ り し を 以 て 私 が 後 の 世 に 亦 こ の 様 な 愚 者 と な る 事 を 恐 れ る が 故 に 此 身 を よ く 分 別 す べ し ︹ 以 上、 広 略 二 釈 共、 通 序 ︺ ( 別 序) 1 発 起 (glen-bslan) と、(2) 因 縁 (glen-gshi) と、 (3) 集 会 と、 4 必 要 を 亦 よ く 考 察 し た な ら ば 大 義 の た め に 質 問 に 努 力 を な し、 (5) 義 が 大 な る 故 に 牟 尼 に 広 大 に 知 ら ん 事 を 求 め る 事 と、 (6) 牟 尼 に 請 問 す る こ と と、 (7) 認 許 (dam-bcah, pratijna) と、 (8) 対 向 す べ き こ と と、
(9) 護 と、 ︹ 略 釈・ 成 就sgub ︺(10) 陀 羅 尼 の 自 性 と、 (11) そ れ を 讃 え る こ と、 及 び(12) ( そ の) 功 徳 と、 (13) ( そ れ を) 得 る 方 便 と、(14) ( そ の) 功 徳 と、 (15) そ の ( 古 昔) を 物 語 る こ と と、 (16) 法 門 の 広 大 な る こ と と、 (17) 名 を 質 ね る こ と と (18) 名 を な す こ と ︹= 命 名 ︺ の 二 と、 (19) 随 喜 を も ま た 教 え る 事 で あ つ て こ こ に こ れ を ば 略 摂 し た る な り。 こ の 経 に 於 て は ( 経 の) 義 を 十 九 種 を 以 て 教 え た の で あ つ て、 1 そ れ を 真 実 に 集 め る 事 ︹= 経 の 結 集 ︺ を な す に よ つ て、 自 身 が 量 ︹pramana 蔚 酬・ 賄 樽 ︺ で あ る 事 を 述 ぶ る を 以 て、 真 実 に 集 む べ き 義 ︹= 結 集 す べ き 義 ︺ を 顯 倒 な く 教 示 し た る ( 倒 例51-1) た め ︹= 教 示 し た 訳 で あ る が、 そ の た め ︺ 最 初 に ︽ 発 起 ︾ を ︹ 第 一 段 は ︺ 教 示 し た の で あ つ て、 顛 倒 な く 教 示 し た る 事、 そ れ は 亦 所 化 の 生 者 が 疑 惑 な く こ れ を 受 持 す る た め で あ る。 (2) そ の 後 に、 ︽ 因 縁 ︾ は 教 の 根 基 と な り た る た め、 そ れ を ︹= 因 縁 ヲ ︺ ︹ 第 二 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 (3) そ れ か ら、 教 の 適 処 で そ れ ︹= ︽ 集 会 ﹀ ︺ が あ る た め と、 そ の 必 要 で あ る た め、 巻 属 が 集 ま つ た 事、 ( そ れ) を ︹ 第 三 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 ゆ そ れ か ら、 巻 属 が 集 ま つ た の を 見 て ︽ 必 要 ︾ を 考 察 し た る 質 問 が な さ れ ね ば な ら ぬ 事、 ( そ れ) を ︹ 第 四 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 (5) そ れ か ら、 そ の 様 な 必 要 を 考 察 し て 設 定 し た 義 を ︽ 世 尊 に 知 ら ん 事 を 求 め る こ と ︾、 ( そ れ) を ︹ 第 五 段 ︺ は 教 示 し た の で あ る。 (7) そ れ か ら、 知 ら ん 事 を 求 め る た め に 必 要 で あ る か ら そ れ 故 に 彼 自 身 ︹= 舎 利 弗 ︺ の た め に、 ( 世 尊 が) 教 示 す る こ と を ︽ 認 許 す る こ と ︾、 ( そ れ) を ︹ 第 七 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 (6) (8) そ れ か ら、 ︽ 質 問 し た 事 ︾ ︹= 6 請 問 ︺ と、 ( 已 上 一 〇 B) 答 を 与 え る 事 ︹ ︿ 7 認 許 ﹀ ︺ の 広 大 性 を 述 べ る た あ に、 質 問 者 が ︽(8) 対 向 せ し め ら る べ き こ と ︾ を ︹ 第 六 段 及 び 第 八 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 3 そ れ か ら、 魔 等 が 害 を な す こ と を 除 く た め ︽ 普 護 ︾ ︹= 陀 羅 尼 呪 ︺ を ︹ 第 九 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 一 ( 一 二)
密 教 文 化 ( 一 三) (10) そ れ か ら、 守 護 を 得 る た め 諸 衆 生 が 恭 敬 を 起 こ す 事 の た あ と、 ( 陀 羅 尼 が) 一 切 功 徳 の 円 満 の 依 で あ る 事 の た め、 質 問 者 が 義 を 欲 す る 事 を 成 就 す る た め ︹ " 質 問 者 の 欲 す る 義 を 成 就 す る た め-北 京 版 ︺ ( 陀 羅 尼 の) 広 大 性 を 述 べ る た め に ︽ 陀 羅 尼 の 自 性 ︾ ( そ れ) を ︹ 第 十 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 (11) そ れ か ら、 衆 生 た ち が 意 欲 を 起 こ し た 事 及 び 増 上 恭 敬 を 起 こ す た め、 広 大 性 を 述 べ る た め に、 陀 羅 尼 の 自 性、 そ れ を ︽ 讃 歎 す る ︾ こ と、 ( そ れ) を ︹ 第 十 一 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 (12) そ れ か ら、 果 ︹= 陀 羅 尼 ノ 利 益 ︺ を 教 示 し た る を 以 て 衆 生 た ち が そ れ を 受 持 す る た め、 陀 羅 尼 の 自 性 の ︽ 功 徳 ︾、 ( そ れ) を ︹ 第 十 二 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 (13) そ れ か ら、 陀 羅 尼 の 果 を 得 た 後、 慶 賀 の 如 き 最 勝 の 喜 び が 生 じ た る を 以 て、 そ れ が 得 ら る べ き 方 便 を 求 め る が 故 に、 そ の 後 に、 そ れ が 得 ら れ る 方 便 ︹= ︿ そ れ を 得 る 方 便 ﹀ ︺、 ( そ れ) を ︹ 第 十 三 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 (14) そ れ か ら、 そ れ に 恭 敬 さ せ る た め と、 陀 羅 尼 の 自 性 の 広 大 性 を 述 べ る た め、 (51 -2) そ れ を 得 ん と す る 方 便 に 入 る 功 徳、 ( そ れ) を ︹ 第 十 四 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 (15) そ れ か ら そ の 後 に、 陀 羅 尼 の 果 そ れ に 決 定 堅 固 な る を 起 し た る た め 古 昔 ︹ 11 本 生 課 ︺ を ︹ 第 十 五 段 は ︺ 教 示 し た の で あ る。 (16) 彼 が 欲 す る 義 を よ く 成 就 し た る 後、 ま た 所 説 と 説 者 に 恭 敬 を 起 こ す た め、 そ の 後 に 法 門 の 広 大 な る 事 を 最 後 に 集 め る こ と ︹= 結 語 ︺ を ︹ 第 十 六 段 は ︺ な す の で あ る。 (17) そ れ か ら 法 門 の 広 大 を 聞 い て ︹ D 版、 を 得 て ︺ 喜 び が 生 じ た 後 ( 他 の 法 門 と) 区 別 す る た め ︹ 第 十 七 段 は ︺ ( こ の 法 門 の) 名 を 尋 ね る の で あ る。 (18) そ れ か ら 法 門 の 果 の 区 別 を 正 し く 教 え る た め ︹ 第 十 八 段 は ︺ 名 を 附 す る の で あ る。 (19) そ れ か ら、 経 が 完 了 し た 時、 世 尊 が 法 門 を 説 く の は 無 意 味 で は な い と 教 え る た め と、 一 切 亦 何 劫 か の 間 に 如 実 に 果 を 得 る に 至 る と、 よ く 教 示 す る た め に ︹ 第 十 九 段 は ︺ 心 悦 意 ︹ 11 ︿ 随 喜 ﹀ ︺、 ( そ れ) を 教 示 し た の で あ つ て、 そ れ ら の 義 の ( 文 段 と の) 対 応、 照 応 は 以 上 の 如 く で あ る。 第 一 段 ︽ 発 起 ︾ ( 本 経), ︹ デ ル ゲ 版、 経 部na 秩、 二 八 九B4 心 口 司 ︺ 印 度 語 でarya-ananta-mukha-sadhka
西 蔵 語 で、 聖 ・ 無 辺 門 成 就 と 名 づ け る 陀 羅 尼 仏 と 菩 薩 に 敬 礼 し 奉 る。 一 か く の 如 く、 わ れ 聞 け り、 一 時 世 尊、 毘 舎 離 ︹vaisali ︺ 大 林 の 重 楼 閣 に、 八 千 の 比 丘 の 大 僧 団 ︹= 僧 伽 ︺ と、 衆 多 の 菩 薩 摩 詞 薩 と 共 に 住 せ り ( 略 釈) そ こ に 於 て 所 成 と 能 成 の 区 別 に よ つ て ︽ 発 起 ︾ は 八 種 と 教 ゆ 摂 す る な ら ば、 こ こ に 所 成 は 三 能 成 は 五 種 と ( 已 上 = A) す る 也、 ( 広 釈) か く ︹ 11 略 釈 に い う ご と く ︺ ︽ 発 起 ︾ は 所 成 と 能 成 の 差 別 に よ つ て 二 と な る の で あ つ て、 即 ち ︽ 成 就 せ ら る べ き も の ︾ は、 集 め る 事 を ︹ 11 結 集 を ︺ な す 事 に よ つ て、 自 身 は 量 と な さ る べ き も の で あ つ て、 そ の 言 葉 ︹ 11" か く の 如 く 我 聞 け り" の" 聞 け り" を 指 す ︺ に よ り て、 こ の 法 門 に 他 の 者 た ち が 決 定 ( 心) を 起 こ し た た め と、 決 定 が 生 じ た る 後、 人 々 が 努 力 を な す こ と に 住 す る が 故 に ( 人 々 は) 意 欲 を 得 る に 至 る け れ ど も、 そ の 様 で な け れ ば ﹁ 得 ず ﹂ と 教 え る た め で あ る。 ︿ 量 と な さ る べ き こ と ︾ そ れ は 亦、 境 と 身 と 自 の 自 性 と の 三 種 ︹= 所 成 ︺ に よ り て 教 え た の で あ つ て、 そ の 中、 ︽ 境 ︾ と は、 経 の 義 が 後 か ら 生 じ た も の ︹ 即 ち 如 是 我 聞 以 下 の 経 全 文 の 経 意 を 指 す ︺ で あ る。 ︽ 身 ︾ と は ︹結 集 者 ︺ 自 身 で あ つ て、 そ れ を 集 め る 事 を な す の で あ る。 ︹北 京 版、 集 め る こ と を な す の (身) で あ る ︺ (51-3) ︽ 自 の 自 性 ︾ と は、 耳 識 を 以 て 確 実 に ︹ 憶 ︺ 持 す る の で あ つ て、 以 上 " か く の 如 く " 等 の 三 つ の 言 葉 ︹=" か く の 如 く. わ れ. 聞 け り" ︺ に よ り て、 そ れ ら を ︹= 境・ 身・ 自 性 を ︺ 次 第 に 教 え た の で あ る。 ( 次 に) 口 ︽ 能 成 ︾ と は 五 種 に よ つ て 教 え た の で あ つ て、 即 ち、(1) ︽ 時 の 区 別 ︾ は " 一 時 " と い う も の で あ つ て、 そ れ は 亦、 い ま 前 者 ︹=" か く の 如 く わ れ 聞 け り" ︺ と 合 す る な ら ば、 そ の 際 は 巻 属 た ち の 決 定 を 起 こ す た め、 自 身、 多 聞 ︹= 多 知 ︺ と 教 え た の で あ つ て " か く 我 に よ り て 之 を 聞 く " け れ ど も、 ( そ の) 他 の 時 は 他 の 者 が 聞 く の で あ る。 是 の 故 に 我 は 多 聞 で あ つ て、 そ の 我 の 言 葉 は 信 服 せ ら る べ き で あ る と 教 え た る た め で あ る。 ま た、 い ま、 後 者 ︹=" 世 尊" ︺ と 合 す る な ら ば、 そ の 時 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂・ 和 訳 一 ( 一 四)
密 教 文 化 ( 一 五) は " 一 時、 世 尊 は 吠 舎 離 城 に 住 し た " け れ ど も、 他 の 時 間、 時 刻 に は 別 の 場 所 に 住 し た の で あ つ て、 そ れ 故 に そ れ ら の 境 ︹ほ 場 所 ︺ は 亦 善 を ︹ 日 利 他 成 就 ︺ 欲 す る 者 た ち に よ り て 依 止 せ ら る べ き で あ る と 教 え た も の で あ る。 (2) ︽ 作 者 の 区 別 ︾ と は、 " 世 尊 " と い う も の で あ つ て、 四 魔 を 降 伏 し た と か、 自 在 等 の 功 徳 を 具 す る が 故 に、 作 者 は 特 に 殊 勝 で あ つ て、 こ れ は ︹= こ の 経 は ︺ こ の 様 な も の ︹= 世 尊 ︺ が 教 え た る よ り、 顯 倒 が な い の で あ る。 ま た、 こ の 土 地 は こ の 様 な 者 が 住 す る が 故 に 功 徳 殊 勝 を 具 す る の で あ る か ら 疑 惑 を な す 勿 れ と 教 え る が た あ で あ る。 (3) ︽ 所 作 の 区 別 ︾ と は " 住 し て " ︹ 本 文" 住 せ り" ︺ と い う も の で あ つ て、 天 と 婆 羅 門 と 仏 等 の 諸 住 処 に よ り て ( 已 上 一 一 B) 住 す る の で あ る。 ま た 神 通 等、 種 々 の 形 で 所 化 た ち の 心 を 奪 う が 故 に " 住 す る " の で あ つ て、 こ れ ら の 二 に よ り て 世 尊 が 理 趣 清 浄 で あ り、 他 に 利 益 を 附 す 所 作 に 通 達 せ る こ と を ま た 教 え た の で あ る。 凶 ︽ 境 の 区 別 ︾ と は 境" 吠 舎 離 " に 於 て" 大 林の 重 楼 (51-4) 閣 に " と い う も の で あ つ て、 そ れ は 亦 三 種 で あ つ て、 受 用 の え め に 近(ne-ba) 善 近 (rab-tu ne-ba) 甚 近 (sin-tu ne-ba) を 教 え た の で あ る。 近 と 善 近 と 甚 近 等 に よ り て 世 間 の 恭 敬 の 殊 勝 が、 小 と 中 と 大 を 生 ず る が 故 に、 功 徳 繧 の 殊 勝、 小 と 中 と 大 と が 起 こ さ る べ き た め で あ る。 面 積、 大 な る が 故 に " 吠 舎 離 " ︹ 語 義 は、 広 大 の 意 ︺ で あ る。 ま た 婆 羅 門 と 家 長 た ち、 財 広 大 な る 者 が そ こ に 住 す る が た め ︾ " 吠 舎 離 " で あ る。 (5) ︽ 従 人 巻 属 の 区 別 ︾ は 福 徳 の 大 な る を 教 え る が た め で あ る。 そ れ は 亦 二 種 で あ つ て、 従 人 声 聞 の 区 別 と 従 人 菩 薩 の 区 別 で あ る。 そ の 中 A ︽ 従 人 声 聞 の 区 別 ︾ は 五 種 に よ つ て 教 え た の で あ つ て、 そ の 中 第 一 は 1) ︿ 功 徳 は 大 ︾ と い う も の で あ つ て、 慈 等 の 功 徳 の 大 な る を 具 す る た め で あ る。 2) ︽ 煩 悩 を 捨 て た る ︾ と は " 比 丘 " と い う も の で あ つ て、 煩 悩 を 降 伏 し た る が 故 に " 比 丘 " で あ る 也。 3) ︽ 真 性 を 知 る ( 智) を 起 こ し た ︾ の は " 僧 伽 " と い う も の で あ つ で、 万 法 の 真 性 を 現 証 す る が 故 に、 魔 等 が 分 け 難 き が 故 に " 僧 伽 " ︹= 僧 団、 一 味 和 合 と 義 翻 す ︺ で あ る た め で あ る。
の ︽ 戒 ︾ と は、 " 比 丘 " と い う も の で あ つ て、 波 羅 提 木 叉 の 禁 戒 を 得 る が 故 に " 比 丘 " で あ る が た め で あ つ て、 そ の た め 義 の 区 別 に 依 つ て ︹= 意 味 を 異 に す る た め ︺ " 比 丘 " を 二 度 い う の で あ る。 の ︽ 数 ︾ は ゆ 八 千 " と い う こ と で あ つ て、 ( そ の) 数 は 八 千 と 説 明 す る の で あ る。 次 に B ︽ 従 人 菩 薩 の 区 別 ︾ は 三 種 と 教 え た の で あ つ て、 D ︽ 数 ︾ は " 衆 多 の " と い う も の で あ つ て、 従 人 声 聞 ( の 数) に 超 ゆ る が た め に " 衆 多 " で あ る。 の ︽ 慧 と 方 便 を 具 す ︾ と は " 菩 薩 " と い う も の で あ つ て ( 巳 上 = 一 A) 二 の こ の 言 葉 は ( 並 夙51-5) ﹁ 慧 と 方 便 に 名 つ く ﹂ と 不 空 羅 索 の 経 中 に 出 て い る か ら で あ る。 の ︽ 空 性 に 住 を 具 す る ︾ と は " 摩 詞 薩 " と い う も の で あ つ て、 一 切 法 の 無 自 性、 大 な る 事 にchen-bo la ︹= 摩 詞 ︺ 心 勇 猛 な るsems-dpah ︹= 薩 埋 ︺ た め で あ る。 ま た 衆 生 の 界 残 ら ず を 善 く 救 う の 心 ︹= 意 楽・ 心 的 傾 向 ︺ を 具 す る の で あ つ て、 意 楽 大 な る た め ( 摩 詞 薩) で あ る。 ま た 大 な る 誓 願 を 具 す る の で あ つ て、 昔 菩 提 に 誓 願 を 発 し た る た め で あ つ て、 そ れ 故 に 彼 等 の 想 ︹= 意 楽 ︺ が 大 な る た め、 大 な る ︹= 摩 詞 ︺ 心 の 勇 猛 な る 人 ︹= 薩 埋 ︺ と い う の で あ る。 以 上 の 様 に、 五 種 ︹= 五 成 就 ︺ に よ り て 自 身 が 量 で あ る こ と を 成 就 し た の で あ つ て、 こ の 様 に 世 間 に 於 て も ま た 邪 ま に 入 つ た 者 を ︽ 時 ︾ と ︽ 境 ︾ と ︽ 所 作 ︾ 等 を 念 ぜ し め る が 故 に 註 釈 説 明 が 現 わ れ る た め で あ る。 何 か を 教 え る 必 要 が 亦 随 つ て 成 就 す る の で あ つ て、 あ た か も チ ー ズ 等 の 目 的 を な す 際、 酪 等 が ま た ( 附 随 的 に) 成 就 す る が 如 く で あ る。 第 二 段 ︽ 因 縁 ︾ ( 本 経) 而 し て そ の 時、 こ れ ら の 三 ケ 月 を 過 ぎ て 如 来 は 般 浬 般 木 す と 世 尊 は 念 を 具 ハし て 知 り つ つ、 寿 命 の 現 行 を 捨 て た り き。 ( 広 釈) い ま は ︽ 因 縁 ︾ を 述 ぶ べ き で あ つ て、 即 ち 因 縁 を 牟 尼 が 説 か れ た、 こ れ は そ れ に 依 つ て 所 化 を 支 配 し て 五 種 を 具 ハす る の で あ つ て 失 (phons-pa) は 三 種 と す そ の ︽ 因 縁 ︾ に 依 り て 所 化 た ち に 存 念 を な さ れ て 後、 世 尊 は 五 種 の 因 縁
(rnam-pa lna dan ldan-pa)
︹ D 版 ニ ハ " 五" ノ 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 一 ( 一 六)
密 教 文 化 ( 一 七) 語 ナ シ、 依 ッ テ、 有 相 ノ 因 縁 ト ナ ル ︺ を 仰 せ ら れ た り、 そ の 因 縁 は 陀 羅 尼 を 教 え る た め で あ つ て、 次 の 様 に ﹁ 世 尊 が、 身 は 金 剛 の 如 く、 堅 固 な る 身 を 具 す る 者 で あ る に 拘 ら ず、 世 尊 で さ え こ の 様 に 無 常 で あ る ﹂ と 考 察 し て ( 人 々 に) ( こ の 世 界 乃 至 人 身 に 対 す る) 増 土 倦 が 生 じ ( 人 々 が) 陀 羅 尼 を 聞 く 器 と な つ て 速 か に ( 陀 羅 尼 を) 成 就 す る こ と に も な る が 故 に そ の た め 世 尊 は 教 示 す る の で あ る。 世 間 に 於 て も、 死 ぬ 時、 器 と な り た る 者 の み に ( こ れ は) 珍 重 な り と 示 す こ と を な す を 以 て、 そ の た め (52-1) そ れ と 同 様 に こ の 法 門 の み が 一 切 法 中 に 於 て 珍 重 な り と 教 え て 重 要 で あ る と も 教 え る の で あ る。 ( さ て) ︽ 五 種 を 具 す る ︾ と は、 か く の 如 く で あ つ て 一 ︽ 大 悲 を 具 す ︾ と は、 そ れ は 亦 " 世 尊 " と い う 言 葉 を 以 て 教 え た の で あ つ て、 か く 自 在 等 の 功 徳 を 具 す る 如 く、 身 寿 命 の 現 行 を 捨 て る こ と を な さ れ る の は ( そ れ は) 大 悲 が な い と 不 適 で あ る 也 口 ︽ 大 誓 願 を 具 す る ︾ ( 已 上 閏 二 B) と は、 そ れ は 亦 " 念 を 具 し て" と い う も の を 以 て 教 え た の で あ つ て、 昔 世 尊 が 自 の 生 命 を 捨 つ る と も、 衆 生 の 利 を な す べ し と 誓 願 を 発 し た る 也、 そ の た め、 念 を 具 し つ つ ︹= そ れ を 憶 い 起 こ し つ つ ︺ 身 と 寿 命 の 現 行 を 捨 て る の で あ つ て、 昔 の 誓 願 を 念 ず る を 以 て 捨 て る と い う 断 言 で あ る。 三 ︽ 慧 を 具 す る ︾ と は、 そ れ は 亦 " 知 り つ つ " と い う を 以 て 教 え た の で あ つ て、 か く 知 り つ つ 身 寿 命 の 現 行 を 捨 て る の で あ る。 そ れ は 何 か ら 他 の 利 が 成 就 す る か、 そ の 如 く 捨 て る こ と を 教 え る の で あ る。 四 ︽ 失 ︾ の 事 柄 を 捨 つ る こ と を 具 す と は、 " 寿 命 の 現 行 を 捨 つ る に 至 れ り " ︹ 本 文" 捨 て た り き" ︺ と い う も の を 以 て 教 え た の で あ つ て、 そ れ は 亦 世 尊 が 我 等 の た め に 御 身 を 良 く 捨 て る こ と を な さ れ り と 持 す る ︹= 考 え る ︺ 者 た ち が 世 尊 に 恭 敬 を 起 こ す た め で あ る。 ︽ 失 ︾ の 事 柄 は 亦 三 種 を 以 て 教 え た の で あ つ て、 1 内 の 殊 勝 と、 2 多 と、3 能 捨 の 境 に 依 つ て 教 え た の で あ る。 " 諸 寿 命 を 捨 つ る に 至 れ り " と い う を 以 て も 足 る と す れ ば、 " 現 行 " と い う の は ( そ れ は) 寿 命 の 実 体 が 別 に な い 事 を 教 え る た め で あ る。 五 ︽ 必 要 を 具 す る ︾ と は、 そ れ は " こ れ ら " と い う も の 等 (=" コ レ ラ ノ 三 ケ 月 ヲ ス ギ テ 如 来 ハ 般 浬 葉 ス ル " と い う 言 葉 ︺ を
以 て 教 え た の で あ つ て、 (52-2) そ れ は 亦 世 尊 が 必 要 な 事 は 現 実 に 与 え る 事 を 教 え た も の で あ る。 そ の 必 要 は 亦 五 種 を 以 て 教 え た の で あ つ て( 1) 近 き こ と、 現 実 の 事 柄 を 教 え る こ と 2 数 を 教 え る こ と 3 時 を 教 え る こ と、 こ の 三 は ﹁ 仏 が 所 化 の 衆 生 を 異 熟 せ し め る こ と を な さ れ る 時 は、 こ こ に 尽 き た り ﹂ と 教 え る た め で あ る。 4 過 ぎ た り と 教 え る 事(5) 般 浬 葉 を 教 え た 事、 こ れ は ︹= こ の 二 は ︺ ﹁ 仏 が 所 化 の 衆 生 を 異 熟 せ し め る 時 が な く な る で あ ろ う ﹂ 事 を 教 え る た め で あ る。 も し も 寿 命 の 諸 現 行 を 与 え る に 至 れ ば " こ れ ら " と い う も の 等 の 言 葉 が、 ど ん な 風 に と い う な ら ば、 日 く " こ れ ら の " 等 の 言 葉 に よ り て は 彼 等 を 加 持 す る と 教 ゆ " こ れ ら の 三 ヶ 月 を す ぎ て ( 巳 上 一 三 A) 般 浬 葉 す る " と い う 言 葉 こ れ に 依 つ て 寿 命 の 現 行 そ れ ら を 加 持 す る と 世 尊 が 教 え た の で あ る。 そ れ は 二 魔 を 降 伏 し た る を 以 て 所 化 を 慈 悲 す る た め と は、 死 宝 と 悪 の 相 の 二 魔 を 降 伏 し た る を 以 て、 所 化、 誰 で あ つ て も 彼 を 慈 悲 す る た め 加 持 な さ れ た の で あ つ て、 死 に 自 在 た り を 教 え る た め 捨 て た の で あ り、 纏 に 自 在 を 具 す る こ と を 教 え る た め 加 持 せ ら れ た の で あ る と、 そ の 如 く 決 定 理 解 す べ き で あ る。 ま た 死 主 と 慈 の 二 よ り 退 き て ⋮ ⋮ と 知 る べ し。 復 た 諸 々 の 余 分 を 捨 て て 三 ケ 月 の 時 以 内 に 設 定 せ ら れ た る 也 と 了 得 す べ き で あ る。 こ こ に 亦 世 尊 に ︽ 二 魔 を 降 伏 し て ︾ を 適 合 す べ し。 所 化 の 意 楽 の 区 別 (52-3) に よ つ て 浬 葉 に 入 る た め 化 身 に よ つ て 浬 葉 す る と す る に 外 な ら ず と は、 受 用 円 満 の 身 ︹= 報 身 ︺ を 以 て 浬 葉 す る の で は な い の で あ る。 そ れ は 何 の た め か と 言 え ば 常 に 住 す る の 因 を 具 す る 諸 仏 は 浬 葉 す る は ま た 不 道 理 な り ︽ 常 に 住 す る 因 ︾ と は 福 と 智 の 資 糧 で あ つ て、 そ れ は ま た 恭 敬 を 無 量 劫 に 多 く 連 続 し て 成 就 す る ( も の で あ る) た め ︹= 成 就 し た も の で あ る か ら ︺ 特 に 勝 れ て い る の で あ つ て、 そ れ 故 に 結 果 は 原 因 と 同 様 で あ る た め、 そ の 果、 亦 特 に 勝 れ て い る の で あ る か ら ( そ の 果 で あ る) 受 用 円 満 の 身 が 浬 葉 す る 事 に ど う し て 成 ろ う。 西 蔵 訳. 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 L 及 び ﹁、 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 一 ( 一 八)
密 教 文 化 ( 一 九) そ の 様 で な い と 考 え る な ら ︹= 万 一 受 用 円 満 の 身 が 浬 葉 す る と す れ ば ︺ 大 の 果 が 小 と な り、 小 の 果 が 大 と な る ( と い う よ う な 事 に な る) を 以 て、 殺 生 を 捨 て る こ と 等 と 寿 命 が 永 く な る 等 の、 因 と 果 の 事 柄 自 身 に 変 化 が な い 道 理 で あ る。 も し も、 無 量 寿 と い う よ り、 世 尊 が 身 寿 を 捨 て た る た め 浬 葉 せ り と な ら ば、 ( そ れ は そ う) で は な い の で あ つ て、 ( そ れ は 仏 に は) 神 通 足 こ れ ら の 四 者 ︹= 四 神 足 ︺ と い う 等 が 説 か れ て い る た め で あ る。 " 亦 " と い う の は、 誓 願 が 円 満 せ ざ る ( 巳 上 十 三 B) 者 た ち が 渥 漿 す る 事 は 不 道 理 な る こ と を 決 定 し て 理 解 ・ 執 持 す べ き で あ つ て、 他 の 善 行 も 亦 誓 願 に 違 す る ( こ と に 成 る) と な さ な い な ら ば、 全 て の 善 の ( 最) 上 者 と な り た る 仏 世 尊 た ち が 勿 論 ( 浬 葉) な さ る 事 に 何 ぞ な ら ん、 そ れ を 以 て ︹= な ら な い を 以 つ て、 浬 葉 す る こ と に な ら な い を 以 て ︺ 彼 等 ( 仏 世 尊) は ﹁ 我 等 に よ り て 一 切 衆 生 を 無 上 菩 提 に 安 立 す べ し ﹂ と い う 等 に 心 誓 約 な さ れ た の で あ つ て、 さ れ ば ど れ だ け か 摂 取 救 済 す べ き 衆 生 が 一 人 だ け で も あ る そ の 限 り、 彼 等 が (52-4) 浬 葉 す る 事 は 不 道 理 で あ る 事 ど、 仏 が 所 化 の 衆 生 な し と 執 り た り と も 百 施 ︹= 帝 釈 天 ︺ 等 の 形 を 以 て 所 化 が 存 在 す る た め で あ る。 さ れ ば 化 身 の み が 浬 葉 す る ( の で あ つ て 真 身 の 浬 葉 で な い) と な し、 そ の 如 く 理 解 執 持 す べ き で あ る。 仏 は 浬 般 木 せ ず 法 は 亦 沈 む こ と に な ら ず 衆 生 を 成 熟 さ れ る た め に 般 浬 般 木 を 教 ゆ ︹ コ ノ 偶、 略 釈 ノ 偶 二 非 ズ ︺ と い う 等 を 説 か れ て い る た め で あ る。 第 三 段 ︽ 集 会 ︾ ( 本 経) そ れ か ら、 世 尊 は 具 ハ寿 ・ 大 目 乾 運 に 仰 せ ら れ た り、 ﹁ 大 日 乾 運 よ、 汝 行 け よ か し ( 已 上 二 八 九 B) ( 而 し て) 千 世 闇 界 に 比 丘 が ど れ だ け 住 す る か、 彼 等 一 切 を こ の 大 林 重 楼 閣 に 集 め よ ﹂ と。 具 寿 ・ 大 目 乾 運 は ﹁ 世 尊 よ、 然 り ﹂ と 言 い て、 世 尊 の ( 仰 せ の) 如 く 承 知 し て、 一 瞬 間 に 自 の 神 通 力 に 依 り て 須 弥 ( 山) の 頂 き に 在 り て、 千 世 間 界 を 言 葉 に よ り て 理 解 さ せ た。 ゼ ン 善 逝 ( の) 弟 子 ( た る) 衆、 誰 に て も あ れ
こ の 世 間 界 に 住 す る 者 は 全 べ て 聞 け よ か し 今 日 こ こ に 師 は 法 の 雨 を 降 ら す に 依 り 誰 に て も あ れ、 聞 か ん と 欲 す る 者 は こ こ に 来 れ よ か し と。 そ の 時、 大 林 重 楼 閣 に 四 万 の 比 丘 が 集 ま る に 至 れ り、 即 ち 彼 等 は ( 集 ま り) 来 つ て 世 尊 を 見、 而 し て 世 尊 の 御 足 に 頭 を 以 て 敬 礼 し、 世 尊 に 三 度 右 逸 を な し、 な し 已 つ て 一 方 に 住 せ り。 そ れ よ り、 具 寿 ・ 舎 利 弗 は 仏 の 威 神 力 に 依 つ て、 そ の 瞬 間 に、 か く の 如 く 思 惟 せ り、 即 ち ﹁ 我 は 神 通 を 何 か 現 行 す る、 そ の 現 行 に よ り て 三 千 大 千 の 世 間 界 に 声 聞 乗 を 具 す る 者 か、 或 は 縁 覚 乗 を 具 す る 者、 も し く は 大 乗 を 具 す る 者 で も よ い が、 比 丘 が ど れ だ け か 住 す る、 そ の 彼 等 一 切 が ( こ の) 大 林 重 楼 閣 に 集 ま る に 至 ら ん、 そ の よ う な 神 通 現 行 を 現 行 す べ き に 決 定 せ る な り ﹂ と 思 へ り。 そ れ よ り、 具 寿 ・ 舎 利 弗 は そ の 様 な 神 通 現 行 を 現 行 し、 神 通 現 行 を 現 行 し た る に 依 つ て、 三 千 大 千 世 界 に、 声 聞 乗 を 具 す る 者、 或 は 縁 覚 乗 を 具 す る 者、 も し く は 大 乗 を 具 す る 者 で も よ い、 ど れ だ け か 比 丘 が 住 す る ( そ の) 彼 等 一 切 が 大 林 重 楼 閣 に 集 ま る に 至 れ り、 彼 等 は 集 ま り 来 り ( 来 り) 已 つ て、 世 尊 ( 巳 上 二 九 〇 A) を 見、 世 尊 の 御 足 を 頭 を 以 て 敬 礼 し、 世 尊 を 三 度 右 逸 し 已 つ て 一 方 に 住 し た り き。 そ れ よ り 世 尊 は そ の 瞬 間、 菩 薩 摩 詞 薩 た ち に 仰 せ ら れ た る は、 か く の 如 き ︹ 菩 薩 た ち に ︺ で あ つ て 1) 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 不 空 見 と、 2) 文 殊 師 利 童 真 と、 3 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 滅 一 切 悪 趣 と、 4 菩 薩 摩 訂 薩 ・ 催 伏 一 切 憂 闇 と、 5 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 除 一 切 蓋 障 と、6 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 網 光 と、 7 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 催 伏 一 切 境 界 闇 之 慧 と、8 菩 薩 摩 詞 薩. 観 自 在 と、9 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 得 大 勢 至 と、10 菩 薩 摩 詞 薩. 不 疲 倦 意 と、11 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 香 象 と、12 菩 薩 摩 詞 薩 勇 猛 と13 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 虚 空 庫 と、14 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 無 量 光 と、15 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 慧 ︹ 一 本、 月 光 ︺ と、16 菩 薩 摩 詞 薩. 智 憧 と、17 菩 薩 摩 訂 薩 ・ 賢 護 と、18 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 慧 海 と、19 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 無 尽 意 と、20 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 金 剛 蔵 と20 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 虚 空 蔵 と22 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 金 剛 手 と、 (23) 菩 薩 摩 詞 薩 ・ ( 已 上 二 九 ○ B) 普 賢 と、24 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 一 ( 二 〇)
密 教 文 化 ( 二 一) 弁 積 と、25 菩 薩 摩 詞 薩 ・ 弥 勒 と に 仰 せ ら れ た り。 ﹁ 善 男 子 た ち よ、 汝 ( 等)、 今 日 一 切 十 方 の 恒 河 沙 ( 数) 程 の 仏 刹 に、 最 後 有 の 菩 薩、 或 は 一 生 所 繋 ︹= 一 生 補 処 ︺ の ( 菩 薩)、 或 は 不 退 転 の ( 菩 薩)、 或 は 未 生 法 忍 を 得 た る ( 菩 薩)、 或 は 信 に 依 つ て 解 す る ︹= 信 解 の ︺ ( 菩 薩) が、 ど れ だ け か 住 す る、 彼 等 一 切 を こ の 大 林 重 楼 閣 に 集 め よ か し ﹂ と。 そ れ よ り 菩 薩 摩 詞 薩 た ち は、 世 尊 の ( 仰 せ の) 如 く、 承 知 し て ﹁ 世 尊 よ、 善 哉 善 哉 ︹= 承 知 く ︺ ﹂ と 申 上 げ て、 そ の 瞬 間 そ の 様 な 示 現 を な し、 そ の 示 現 を な し た る に 依 り て、 大 林 重 楼 閣 に、 1 百 千 那 由 他 ・ 倶 砥 ・ 不 可 説 の 最 後 有 の 菩 薩 摩 詞 薩 が 近 づ き 来 れ り、 2 九 十 ・ 百 千 那 由 他 ・ 倶 砥 の 一 生 所 繋 の 菩 薩 摩 詞 薩 と3 八 十 ・ 百 千 那 由 他 ・ 倶 砥 の 不 退 転 の 菩 薩 摩 詞 薩 と、 4 三 十 ・ 百 千 那 由 他 ・ 倶 砥 の 未 生 の 法 の 忍 を 得 た る 菩 薩 摩 詞 薩 と、8 八 ・ 百 千 那 由 他 倶 砥 の 信 解 の 菩 薩 摩 詞 薩 が 近 づ き 来 れ り。 彼 等 一 切 は 近 づ き 来 つ て 世 尊 を 見 己 つ て、 世 尊 の 御 足 を 頭 を 以 て 敬 礼 し、 世 尊 に 三 度 右 逸 を な し て 已 つ て 一 方 に 住 せ り。 ( 広 釈) ︹ A 総 説 ︺ い ま や ︹ 第 三 段 ︺ は 巻 属 た ち を 集 め る 事 を 教 え た の で あ つ て、 円 満 覚 者 の 力 を 以 て 縛 ら ざ る ( と) 縛 り た る ( と) 縛 り た る を 以 て 非 難 す る に 至 る 事 を 除 く た め に 集 め、 三 ( 種) と お く 世 尊 が ︽ 集 め ︾ を 三 種、 な さ し め る に 於 て、 ︽ 縛 ら ず に 集 あ る ︾ の は、 大 目 乾 運 が な し た の で あ つ て、 さ れ ば ( そ の た め) " 千 " を い う た の で あ つ て、 千 世 間 界 に は 声 聞 が ま た 集 ま る 必 要 が な い と な す こ と が で き る の で あ る。 ︽ 縛 つ て 集 め る ︾ の は、 舎 利 弗 が な し た の で あ つ て、 さ れ ば そ こ に 神 通 が 現 実 に な さ る べ き で あ る と い う の で あ る。 ︽ 縛 つ て 集 め る ︾ 他 ( の 集 め) は 大 菩 薩 た ち が な し た の で あ つ て、 さ れ ば、 そ れ を " 見 て " ( bltas) ︹ 但 し 本 経 は" 示 現" (ltas) ︺ と 言 つ た の で あ つ て、 三 昧 の 殊 勝 ( な る も の) に 依 つ て 起 こ し た 前 兆 を 以 て、 何 か 異 変 を " 見 て " と す べ き で あ る。 ( 而 し て) こ れ ら 一 切 は 亦 世 尊 が な さ れ た の で あ つ て、 最 初 ︹= 目 乾 蓮 の 召 集 ︺ と 最 後 ︹= 大 菩 薩 た ち の 召 集 ︺ は 仰 せ に よ つ て な さ れ た の で あ る。 中 間 ︹= 舎 利 弗 の 召 集) は 神 力 に よ り
て な さ れ た の で あ つ て、 世 尊 が 何 か を 以 て な さ れ な い 種 類 ( の 事 は) (已 上 一 四 A) そ れ は 何 も な い と 教 え る た め で あ る。 ( ま た) こ の 様 な 三 個 の 集 め を 世 尊 が な さ れ る、 こ れ は 亦、 誰 か が、 次 の よ う に ﹁ 世 尊 は 教 化 の お 仕 事 を (52-5) 円 満 せ ず し て 浬 桀 し た る な り ﹂ と 非 難、 軽 蔑 す る で あ ろ う 事 を 除 く た め で あ る。 さ れ ば " 大 声 聞 " 等 を 言 つ た の で あ る。 も し そ の 様 で な い と 執 つ た ︹= 解 し た ︺ な ら ば、 誰 で も 適 当 な 者 ( の み) を 世 尊 が 加 持 し た と し た な ら ば、 ま た 一 切 を 集 め る こ と が 出 来 る を 以 て " 大 声 聞 等 " と 言 つ た 事 は 何 か 必 要 な の で あ つ て、 ﹁ 何 処 に て も あ れ、 世 尊 が か く の 如 き も の を 加 持 し て 巻 属 を 集 め る 際、 そ こ に 於 て ( そ の 場 合) 仏 が 教 化 す る 衆 生 ( に し て) 誰 か が 集 ま ら な い で あ ろ う 者 や、 ま た 仏 が 異 熟 し な い で あ ろ う 者 ( そ の 様 な 者) は 誰 も な い ﹂ と 教 え る ( た め) で あ る。 さ れ ば 教 化 の 目 的 を 満 足 し て、 始 め て 世 尊 は 般 浬 葉 す る の で あ る。 尊 く な ら な い の を 除 く た め 牟 尼 は あ か ら さ ま に 現 実 に な さ ら な い の で あ つ て、 恭 敬 を 生 ぜ し め る た め 他 を し て 集 め し む る 也 世 尊 自 身 の お 仕 事 で あ る け れ ど も、 尊 く な く な る の を 除 く た め、 一 切 所 化 を 自 身 で 集 め る 事 を な さ ら な い の で あ る。 さ れ ば 恭 敬 を 起 こ す た め、 世 尊 は 大 目 乾 連 等 を し て 集 め し め る の で あ る。 そ れ に 依 つ て 教 化 自 在 を な さ れ る 世 尊 は そ の 二 は 浬 葉 す る と 教 え こ こ に そ の 二 を い う た る た め 真 実 浬 葉 に あ ら ず ︹ B 再 説 ︺ 聖 人 ・ 舎 利 弗 と 目 乾 連 の 二、 そ の 二 の 前 で 浬 築 し た る を 以 て、 所 化 の 衆 生 た ち を 支 配 な さ れ、 世 尊 が そ の 二 は ︹ 報. 応 二 身 ? ︺ 浬 葉 す る と 教 え た の で あ る け れ ど も、 そ の 二 を こ こ に 策 励 す る こ と を な さ れ る が 故 に、 真 実 の 意 味 で そ の 二 は ︹ 報 ・ 応 二 身 は ︺ 浬 葉 す る の で は な い の で あ る。 集 め の 三 に 於 て 選 者 と 選 ぶ べ き 所 作 と 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 一 ( 二 二)
密 教 文 化 ( 二 三) そ の 果 ( と) (53-1) 次 第 と を 教 え る こ と に 尽 き る と な す な り ︽ 集 め の 三 種 に 於 て ︾ ま た 略 摂 ( す れ ば) 1 選 者 の 所 作 と、 2 選 ぶ べ き 所 作 と、 3 そ の 果 と、 4 そ の 果 の 次 第 等 を ( 已 上 一 四 B) 教 え る と 悟 得 す べ し そ の 中 一 最 初 の 集 め ︹= 大 目 乾 蓮 の 召 集 ︺ に 於 て、 1 ︽ 選 者 の 所 作 ︾ は 対 向 さ せ ら れ る こ と と、 所 作 を 選 ん だ 事 で あ る。 幻 ︽ 所 作 を 選 ん だ こ と ︾ そ れ に 亦 1 主 で な い 所 作 と 2 主 の 所 作 の 二 種 で あ り、 そ れ は 亦 " 行 け よ か し " と い う 等 に よ り て 次 第 の 如 く 教 え た の で あ る。 ( 次 に)2 ︽ 選 ぶ べ き 所 作 ︾ と は、1) 仰 せ を 聞 く こ と と、 2) そ の 如 く 成 就 す る こ と で あ つ て、 幻 ︽ そ の 如 く 成 就 し た る こ と ︾ は、 世 尊 が 仰 せ を 賜 は る や 否 や " 須 弥 ( 山) 頂 に 在 り て " " 刹 那 に "" 理 解 さ せ た " の で あ る。 " そ の 瞬 間 に " ︹= 本 文 一 瞬 間 に ︺ と い う の は、 ( 大 目 乾 運 が) 世 尊 に 恭 敬 を な す こ と を 教 え る た め と、 教 化 の 時 よ り ( 時 が) 過 ぎ る こ と を 除 く た め と、 教 化 の 所 作 に 恭 敬 を な す こ と を 教 え る た め で あ る。 ( 而 し て こ れ は) 現 行 な き 神 通 を 具 す る を 教 え た こ と 亦 明 ら か で あ る。 こ れ は " ( 須 弥 頂 に) 在 り て " と、 " 理 解 せ し め る " こ と ︹= 本 文" 言 葉 に よ り て 理 解 さ せ た" ︺ の 二 者 に ま た 照 応 ( し て 理 解) す べ き で あ る。 " 自 身 の 神 通 力 " と 言 つ た の は、 亦 二 者 に 照 応 ( し て 理 解) す べ き で あ る。 " 須 弥 頂 " と い う と、 " 千 世 間 界 を 理 解 せ し め る " と い う こ と、 こ の 二 者 は ( 仏 の 教 化 範 囲 の) 大 な る こ と を 教 え る た め で あ つ て、 こ れ に よ つ て、 ﹁ ど こ に で も あ れ、 こ の 様 に 集 め る 人 が あ る、 そ こ に 於 て 仏 が 所 化 を 誰 も 教 化 し な い ( と い う よ う な) こ と は ( 決 し て) な い ﹂ と い う こ と を 教 え る の で あ る。 2 " 理 解 せ し め る " の は、 ま た 義 八 種 を 具 す る の で あ つ て ︹= 理 解 せ し め る と い う こ と に は 八 つ の 意 味 が あ る の で あ つ て ︺ 1 恭 敬 し て 領 受 せ し め る た め、 対 向 せ し め ら る べ き 義 ︹= 対 応 さ せ ら れ る と い う 土忌 味 ︺ と、 2 随 愛 著 等 な し と 知 る べ き た め、 全 の 義 と、 3 仰 せ に 随 順 す る 義 を 成 就 し た る た め、 根 基 (53-2) の 義 と、 4 真 性 を 考 察 す る 者 た ち が 弟 子 と な つ た の で あ つ て、 そ の 様 な 者 た ち に 亦 利 益、 功 徳 を 与 え た る を 以 て 法 門 の 広 大 を 教 え る た め、 法 の 真 性 を 考 察 す る 義 と、5 策 励 等 の 起 こ ら な い こ と は な い 事 を 教 え る た め、 転 ず べ き 義 と、 (6) そ れ ら 自 身 に 法 を 教 え る を 以 て 利 益 を 附 す た め、 法 を 欲 す
る 義 と、 7 自 利 を よ く 教 え た る を 以 て、 彼 等 の 意 欲 を 起 こ す た め、 果 を 教 え る 義 と、8 縛 る こ と な く 教 化 す る (巳 上 一 五 A) を 教 え る た め、 自 の 力 ︹ 聞 く 聞 か ぬ の 自 由 ︺ あ り と 教 え る 義 で あ る。 ( 次 に) そ の 二 の 果 ︹= ︿ 仰 せ を 聞 く こ と ﹀ と、 ︿ そ の 如 く 成. 就 す る こ と ﹀ の 結 果 ︺ は 亦 三 種 に よ り て 教 え た の で あ つ て、 1 数 は ︹=" 四 万 比 丘" の 四 万 ︺ と、 2 煩 悩 を 捨 て た る を 具 ハす る こ と ︹=" 四 万 比 丘" の 比 丘 ︺ と、 3 集 ま り た る 事 で あ る。 ( 次 に) 4 ︽ そ の 果 の 次 第 ︾ は 亦 四 種 に よ つ て 教 え た の で あ つ て、1) 見 る こ と と、2) 敬 礼 と、3) 囲 続 を な す こ と と、 の 坐 す る こ と ︹= 本 文" 住 せ り" ︺ で あ る。 ( 而 し て)、 そ れ ら は 亦 事 実 に よ り て 次 第 に 成 立 し た の で あ る と 知 る べ き で あ つ て、 近 づ い て 後、 最 初 に こ そ ︽ 見 る ︾ の で あ る。 そ れ か ら 見 る こ と に よ り 心、 悦 意 し て ︽ 敬 礼 す る ︾ の で あ る ︹= 本 文" 世 尊 の 御 足 に 頭 を 以 て 敬 礼 し" ︺ そ れ か ら 信 の 力 を 増 大 し て ︽ 囲 続 す る ︾ の で あ る ︹ " 本 文 世 尊 に 三 度 右 邊 を な し ︺ そ れ か ら 次 第 の 如 く な し て 何 の た め に か 近 づ く、 そ の た め ︽ 坐 す る ︾ の で あ る。 二 第 二 の 集 め に 於 て ︹= 舎 利 弗 の 召 集 に 在 つ て は ︺ 1 ( ま ず) ︽ 選 者 の 所 作 ︾ は 仏 の 力 ( に 依 つ て) で あ つ て、 力 (mthu) と は 自 在 ( q b a) で あ る。 ( 次 に)(2) ︽ 選 ぶ べ き 所 作 ︾ と は、1) 方 便 を 考 察 す る 事 と、 の そ の 果 を 考 察 す る 事 と、3) 方 便 を 成 就 す る こ と と、 の そ の 果 を 成 就 す る こ と で あ つ て、 考 察 を 実 際 に 与 え る の は、 方 便 と そ の 果 を 考 察 し て、 そ れ を 成 就 し た る を 以 て、 果 を 成 就 せ し め る の で あ る。 さ れ ば、 そ れ ら の 順 序 は そ の 様 で あ る の で あ る。 幻 ︽ 果 を 考 察 す る こ と ︾ は、 亦 五 種 で あ つ て、 1 全 と 2 根 基 と 3 所 化 と 4 そ の 区 別 と 5 自 性 で あ つ て " 声 聞 乗 を 具 す る 者 ( も し く は 緑 覚 乗 ⋮ ⋮ 大 乗 を 具 す る も の で も 良 い ") 等 を (53-3) い う た た め で あ る。 最 勝 菩 提 の 族 で あ つ て 劣 慧 ・ 劣 知 識 に 依 止 し た る に 依 り 誰 か が 劣 の 道 に 依 止 す る ( そ の) 彼 等 を こ こ に 召 引 す る と 知 る べ き ︹ こ の 第 四 句. 略 釈 欠 ︺ で あ つ て、 即 ち そ の 様 で な い な ら ば、 法 を 教 え る、 こ れ ら に 益 が な い を 以 て、 彼 等 を 召 引 す る こ と を 以 て、 何 か を な す べ き で あ つ て、 経 が 完 了 す る ま で、 ま た 他 の ( 経) 中 に 何 か 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 一 ( 二 四)
密 教 文 化 一 ( 二 五) 言 葉 が 現 わ れ る 如 く(= 他 の 経 中 に 説 か れ て い る 様 に は ︺ 声 聞 乗 を 具 す る 者 た ち の 果 は 何 に も 教 え な い の で ( あ る が、 然 も) 世 尊 が 法 を 教 え る の は 無 果 で は な い の で あ る。 さ れ ば 彼 等 ( 声 聞 た ち) に 亦 そ の 時、 不 退 転 地 に 安 立 す る 等 の 果 が あ る と 定 め て 理 解、 記 憶 す べ き で あ る。 さ れ ば 彼 等 は 仏 の 種 族 を 具 す る も の の み で あ る か ら、 何 と か な る の で あ つ て、 他 の 乗 に ︹= 結 局、 菩 薩 乗 に ︺ 入 つ た も の と 知 る べ し。 ( 次 に) ︽ そ の 果 の 次 第 ︾ は 亦 四 種 で あ つ て、 前 の 如 く ( 已 上 一 五 B) 決 定 し て 理 解 す る の で あ る。 口 第 三 の 集 め ︹ " 大 菩 薩 た ち の 召 集 ︺ に 於 て 1 ︽ 選 者 の 所 作 ︾ は 対 向 さ せ ら れ る ︹ 使 役 法. 受 身 ︺ 事 と 所 作 を 選 ぶ こ と で あ る。 彼 等 を 四 種 に よ り て 対 向 せ し め ら れ る ︹ 使 役 法. 敬 語 ︺ 際 集 め の 全 て 性 と ︹ 略 釈= 全 て が 亦 集 ま る こ と と ︺ 広 大 性 を 勝 者 は 教 え た り 1) ︽ 対 向 さ せ ら れ る ︹ 使 役 法・ 受 身 ︺ ︾ と は、 四 種 で あ つ て、 即 ち 1 ︽ 三 昧 を 得 る ︾ と は、 " 不 空 見 " と 名 づ け る 三 昧 で あ つ て、 そ れ を 得 る た め、 菩 薩 を ま た " 不 空 見 ( 菩 薩) " と 説 か れ た こ と 2 ︽ そ の 三 昧 の 果 を 得 る ︾ と は、 あ る 三 昧 が 果 を 見 る こ と 不 空 で あ つ て、 そ れ を 得 る た め " 不 空 見 " と 説 か れ た こ と 3 ︽ 誓 願 の 果 を 得 る ︾ と は、 昔 の 誓 願 の 果 を 得 せ し む る た め、 " 不 空 見 " と 説 か れ た こ と 4 ︽ 功 徳 を 成 就 し た る 果 を 得 る こ と ︾ そ れ に 依 つ て、 誰 か が、 (53-4) 見 る こ と 不 空 と な る、 そ の 様 な 功 徳 を 成 就 し た る が 故 に、 そ の た め " 不 空 見 " と 説 か れ た の で あ る。 そ の 不 空 見 性 は そ れ を 見 る こ と が 無 果 と な ら な い で あ ろ う た め で あ る。 同 様 に 一 切 菩 薩 に ま た ( こ の 事 を) 適 用 す べ き で あ る。 こ れ ら の 種 類 ( の 事) に よ り て、 集 あ の 全 て 性 と 広 大 性 と を 教 え た の で あ つ て、 集 め る 者 た ち が 大 な の で あ る。 の ︽ 所 作 を 選 ぶ こ と ︾ と は、 二 種 で あ つ て、 宝 で な い 所 作 と、 主 の 所 作 で あ る。 1 ︽ 主 で な い 所 作 ︾ と は 亦、 自 性 と 境 に よ つ て 二 種 と な る の で あ つ て ︽ 境 ︾ は " 一 切 の " ︹ 本 文" 一 切 十 方 の" ︺ と い う 等 で あ つ て、 そ れ 以 上、 仏 が 教 化 す る こ と は な い た め で あ る。
2 ︽ 主 と な る 所 作 ︾ は、 全 と、 所 化 の 自 性 と、 そ の 区 別 と、 根 基 と、 自 性 と に よ つ て 教 え た の で あ つ て、 2 そ の ︽ 所 化 の 自 性 ︾ を 教 え る と は、 他 の 声 聞 は 仏 が 教 化 す る こ と が な い た め で あ る。3) ︽ そ の 区 別 を 教 え る ︾ と は、 そ れ だ け の 区 別 ︹= 最 後 有 の 菩 薩 と か 一 生 所 繋 等 の 区 別 ︺ に よ り て 異 な つ た 菩 薩 た ち を 召 引 す る の で あ る。 声 聞 等、 誰 で あ つ て も、 彼 等 を 召 引 す る に は 甚 だ 難 し い も の が 何 か あ る な ら ば 召 引 せ ず と い う な ら ば、 そ の ( 已 上 -六 A) た め、 彼 等 を 彼 は 教 化 す る こ と は な い と 教 え る た め で あ る。 " 最 後 有 " と は、 こ の 生 に 現 等 覚 す る た め で あ る。 " 一 生 所 繋 " と は、 後 生 に 現 等 覚 す る の で あ る。 " 不 退 転 " と は、 八 ( 地) を 得 た る 者 た ち で あ る。 " 未 生 の 法 に 忍 を 得 る " と は、 歓 喜 等 の 地 を 得 る 者 た ち で あ る。 " 信 解 " と は 解 に よ り て 行 ず る 地 を 得 た る 者 た ち で あ る。 " 最 後 有 " と い う た の は、 法 門 の 大 な る こ と を 教 え る た め で あ る。 福 と 智 の 資 糧 を 円 (53-5) 満 し た る 者 た ち に も、 利 益 を 与 え る も の で あ る た め で あ る。 " 集 め" ︹ 本 文" 集 め よ か し" ︺ と い う、 こ れ は 他 を ︹= 他 の 菩 薩 を ︺ で あ つ て、 そ れ を ︹= 他 を ︺ 集 め し め る 所 作 を 述 べ ん と す る も の で あ る と す る な ら ば 適 当 で あ つ て、 そ の 如 く な ら ば 縛 つ て 集 め る こ れ は、 ど の 様 に 適 当 か と な ら ば、 そ れ は 過 失 が な い の で あ つ て、 次 の 如 く 誰 か を 縛 つ て 集 め る と 誰 か れ を 全 部 縛 る 必 要 は な い と 述 べ る の で あ る と す る、 こ の 事 に 於 て こ れ は ︹ こ の 第 三 句 略 釈、 欠 ︺ 世 間 が 行 う 理 趣 に よ り て 行 は る 所 作 が 適 合 せ ず と 解 し た と し て も、 可 能 等 を 見 る 力 に よ つ て、 こ の 言 葉 は 世 間 に 於 て 適 合 す る の で あ つ て、 商 人 の 町 を ﹁ 努 力 に よ り て 集 め よ ﹂ と い う 等 と 同 様 な る 故 に ︹= 集 め よ と 言 つ て そ れ で 必 ず し も 全 部 が 集 ま る 訳 で な く と も、 そ れ で 別 に 差 支 な い の と 同 様 な る が 故 に ︺ 過 失 は な い の で あ る。 (2) ︽ 選 ぶ べ き 所 作 ︾ と は 1 仰 せ を 聞 く こ と と、 2 そ の 様 に 成 就 す る こ と で あ る。 (3) ︽ そ の 果 ︾ と、(4) ︽ そ の ( 果 の) 次 第 ︾ の 義 は、 広 大 に 前 に ( 説 明 し) 終 つ た ( の と 同 様 な) る が 故 に、 こ こ で は ( 重 ね て) 分 別 し な い の で あ る。 西 蔵 訳 ﹁ 出 生 無 辺 門 陀 羅 尼 経 ﹂ 及 び ﹁ 広 釈 ﹂ ・ 和 訳 一 1 ( 二 六)
密 教 文 化 ( 二 七) " 善 哉 ( 善 哉) " と い う 言 葉 は、 こ こ で は ﹁ そ の 如 く 求 む ﹂ と い う 事 で あ る。 " 述 ぶ る 事 な し " ︹=" 不 可 説" ︺ と は、 数 の 区 別 で あ つ て、 そ れ に 依 つ て も 述 ぶ る 事 な し で あ る。 或 は 述 ぶ る こ と な し " の 亦 述 ぶ る こ と な き 事 ︹= 不 可 説 ・ 不 可 説 の ︺ は、 数 の 区 別 で あ つ て、 " 百 " と い う 等 の 如 く で あ る。 そ れ は 亦、 倶 砥 ・ 那 庚 多 ・ 万 億 の 区 別 で も あ る の で あ る。 第 四 段 ︽ 必 要 ︾ ( 本 経) そ れ よ り 舎 利 弗 は、 菩 薩 の 大 集 会 を 見 己 り、 そ の 瞬 間 か く 思 つ た ( の で あ つ て、 そ の 思 つ た 内 容 は) ﹁ ど の 様 な ( 私 の) 所 問 と、 ( 仏 の) 授 記 に 依 つ て、 一 此 等 の 菩 薩 摩 詞 薩 ︹= 信 解 の 菩 薩 ︺ た ち が 一 切 の 疑 惑 (som-ni) を 捨 て る に 至 り ︹= 未 生 法 忍 位= 初 地 ︺ 口 無 障 碍 の 智 慧 と 弁 才 を 速 か に 得 る に 至 り (已 上 二 九 一 A) 恒 河 沙 ( 数) 程 の 仏 国 の 如 来 ・ 応 供 ・ 正 等 覚 者 か ら 説 法 を 聞 く に 至 り、 聞 き 已 つ て 後 も 亦 持 す る に 至 り、 無 上 正 等 正 覚 を 現 等 覚 す る に 至 る ま で 忘 れ な い よ う に 成 り ( と) 口 菩 薩 摩 詞 薩 の 清 浄 行 は 何 で あ つ て も、 そ れ ら の 四 事 を 得 る に 至 る、 即 ち 四 ( 事) と は 何 で あ る か と 言 え ば、 か く の 如 く で あ つ て、 衆 生 清 浄 と 法 清 浄 と 誓 願 清 浄 と 仏 国 清 浄 で あ つ て、 そ れ ら ( の 四 事) を 得 る に 至 り 五 妙 善 (gya-non-pa. 1016 導 頃, 1017 旨 鼻 辱) を 如 意 悦 意 な ら し め る 四 法 を 得 る に 至 る、 即 ち ( そ の) 四 は 何 で あ る か と い え ば、 か く の 如 く で あ つ て、 即 ち 身 悦 意 と 語 悦 意 と、 心 悦 意 と 生 悦 意 を 随 得 す る に 至 り 五 四 つ の 陀 羅 尼 の 門 に 入 る こ と を 得 る に 至 る の で あ つ て、 ( そ の) 四 と は 何 で あ る か と 言 え ば、 か く の 如 く で あ つ て、 即 ち 無 尽 の 門 に 依 つ て 成 就 す る 陀 羅 尼 の 門 ︹= 字 入 陀 羅 尼 門 ︺ と、 衆 生 た ち の 根 に 通 達 す る 陀 羅 尼 門 に 入 る こ と と、 業 と 異 熟 に 通 達 す る こ と ︹= 善 悪 の 因 果 を よ く 知 る こ と ︺ 無 為 な る 陀 羅 尼 門 に 入 る こ と と、 甚 深 の 法 を 忍 ず る の 陀 羅 尼 門 に 入 る こ と ( 以 上 の 四) を 随 得 す る に 至 る で あ ろ う。 そ の 様 な 質 問 を、 如 来 ・ 応 供 ・ 正 等 正 覚 者 に 私 が 質 問 す る 事 に 決 ま つ て い る の だ ﹂ と 思 つ た の で あ る。 ( 広 釈) い ま は、 ︽ 必 要 ︾ を 考 察 し て、 一 利 益 の 大 な る 事 と、 口 所 化 の 区 別 と、 口 恭 敬 の 区 別 と、 四 教 え る 人 の 区 別 と