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2020年度活動報告 学部授業 : 日本語III (金) (西 宮上ケ原)

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Academic year: 2022

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2020年度活動報告 学部授業 : 日本語III (金) (西 宮上ケ原)

著者 森本 郁代

雑誌名 関西学院大学日本語教育センター紀要

号 10

ページ 73‑74

発行年 2021‑03‑31

URL http://hdl.handle.net/10236/00029370

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2020 年度活動報告 学部授業:日本語 III(金)(西宮上ケ原)

森本 郁代(関西学院大学法学部)

1.クラス概要

日本語Ⅲの金曜日の授業目的は、「大学におけるアカデミックな活動に必要な日本語 の能力(読む・書く・聞く・話す)の習得とともに,日本語で議論をしたり批評したり する力を養う」ことであり、この目的を達成するための到達目標として、「長い文章を 批判的に読む力」「理解した内容をもとに自分の意見を構築しプレゼンテーションする 力」「読解内容に対する意見や批評を一定の長さで明確に述べる文章作成力」の 3 つの 力を身に付けることを掲げている。

2.授業内容

昨年度までは、LTD 話し合い学習法を用いて新書 1 冊を読解し、新書に対する批評文 を書くという活動を行っていたが、新書が扱うテーマやトピックが興味関心や専門と合 わず、意欲が低下する学生が多くみられた。そのため、2020 年度は、読解活動を、学生 自身が自分の好きな本、クラスメイトに勧めたい本を選んで紹介するビブリオバトルに 変更した。さらに、文章作成についても、2 回実施したビブリオバトルのうちの 1 冊を 選んで書評を書いてもらうことにした。

3.成果と今後の課題

学期開始直前に、全授業がオンラインに変更になったが、学生たちは、自分の好きな 本が選べることでモチベーションが上がったようであり、各自がそれぞれ工夫しながら 発表を行っていた。また、本の発表を聞くことで、互いの人柄を知ることにもつながり、

クラスメイトとの関係性の構築にも貢献したように思われる。ビブリオバトルの課題と しては、到達目標の「批判的に読む」ことの指導が挙げられる。特に小説の場合、批判 的に読むとはどういうことかを検討した上で指導すべきであった。また、新型コロナウ イルス感染症の拡大に伴う自粛要請で、国外にいたり、国内にいても図書館で本が入手 できない学生がいたため、今後も同様の事態が起こる可能性を踏まえ、そのような学生 に対する対応についてあらかじめ検討しておく必要がある。

書評を書く活動は、自分の好きな本について書くということもあり、例年に比べると 学生の負担感は少なかったように見受けられた。また、書評の論点を学生自身が見出す ような活動やシートのデザインについて、担当教員間で議論する機運が生まれたことも、

FD という観点から見ても良い結果を生んだと思われる。書評の課題は、「批判的に読む」

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とはどういうことかが曖昧なまま書評作成に入ってしまったことである。小説を対象か ら外すという選択肢もあるが、学生の意欲を高め、同時に「人を通して本を知り、本を 通して人を知る」というビブリオバトルの精神を生かすことを考えると、学生が選んだ 本で書評作成を行うことが理想であろう。できる限り対象を限定せず書評作成が行える よう、今後も検討していきたい。

参照

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