分 裂 病 の 研 究 補 遺
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(2) 1304. 帆. 選 択 に200個 た.こ で,. を 測 定 し,其. ゝ で6μ. の平均 値 を 算 出 し. と 云 う の は5.5μ. 7μ は6.5μ. か ら7.4μ. 秋. か ら6.4μ. ま. 血 球 計 算 室 を 使 用 し た.. は 所 期 の も の よ り若 干 低 くな る.そ. こで 私 は. (a) 全 血 ・血 漿 ・血球 比 重 測 定 並 に 標 準 液. ヘ マ トク リ ッ ト値. 滴 下 に は す べ て1/3注 射 針 を つ け た2.0cc注 射. ヘ マ ト ク リ ッ ト管 法 に 依 り上 記 二 重 蓚 酸 塩 加 血 液 を 用 い,毎. 分3000廻. の 如 く一 度 目 盛 を 読 み,更. 転30分. 間 遠 心,型. 筒 を 使 用 した. (b) 先 ず 二 重 蓚 酸 塩 加 血 液 よ り直 ち に 全 血. に10分 間 同 一 廻 転. 比 重 を 測 定 した 後 毎 分2000廻 転7分 間 遠 心 沈. み の 変 ら ぬ こ と を 確 め て ヘ マ トク. 澱 して 血 漿 と 赤 血 球 と を 分 離 し,血 漿 の 比 重. リ ッ ト値 と 定 め た. 5.. 際 に は そ の濃 度. の 要 領 を 述 べ れ ば 次 の よ うで あ る.. 血 球数 の計 算. を 行 い,読. 塩 は 普 通 吸 湿 して い る 為,実. の 濃 度 を 比 重 表 に よ り逆 算 出 した.比 重 測 定. Thoma‑Zeiss氏 4.. 誉. モ ー ル の 比 重 天 秤 で 正 確 な 比 重 を 測 定 し,真. 迄 を 意 味 す る.以. 下 同 様 で あ る. 3.. 龝. を 測 定 す る.更. 全 血 ・血 漿 ・血 球 の 比 重 測 定(爾. 後赤. 血 球 は 単 に 血 球 と 記 す) 全 血 ・血 漿 ・血 球 の 比 重 測 定 は 既 に 本 学 生 理 学 教 室 の 下 司6),岡. 田 ・安 田7),大. 和8)等 に. 依 つ て 考 案 さ れ た 方 法 に 従 つ た.そ 先 ず 石 油,四. の大 略 は. 塩 化 炭 素 等 比 重 の 異 な る物 質 を. 適 当 に 混 じ た 四 種 の 混 合 液 を 作 り,そ. の夫 々. に 赤 血 球 層 上 に 残 る血 漿 並 に. 白 血 球 を 主 とす る 淡 紅 白 色 の 部 分 を 充 分 に 取 去 つ た 後,生. 理 的 食塩 水 を以 て赤 血球 を洗 う. こ と2回,毎. 分2600廻 転 ×30分 間 遠 心 沈 澱 さ. せ,洗. 液 を 充 分 に 捨 て 血 球 層 の み と し,よ く. 混 和 して 平 等 と した 血 球 粥 を 注 射 筒 の 中 に 吸 い 取 り,そ の 比 重 測 定 に 使 用 す る と 共 に,血 球 粥 の 中 に 含 まれ て 残 る血 漿 を,再. び ヘマ ト. を よ く攪 拌 して比 重 の 重 い も の か ら逐 次 硝 子. ク リ ッ トで 測 定 す る.こ の 血 漿 残 量 は1〜7%. 管 中 に 重 層 す る.こ. で あ る.こ. 比 重 計 で あ る.別. れ を 攪 拌 した も の が 即 ち に 各 種 の 標 準 食 塩 水(以. 標 準 液 と 略 称 す)を. 作 製 し,こ. 下. れを 上記 比 重. の よ う に して 得 られ た 比 重 の 中,. 血 球 比 重 に 就 い て は 下 式 に よつ て そ の 中 に最 後 迄 含 ま れ た 血 漿 に 対 す る 補 正 を 行 う.. 計 中 に 滴 下 す る と夫 々 の 比 重 に 応 じ て 停 止 す る.こ. れ に 検 液 を 滴 下 して. 但 しXは 求 め る 血 球(R)の. 度 の 補 正 を 加 え れ ば よ い.私 計 は 石 油(比. 重0.80)四. 〜1 .608)の2液 れ ら2液. Spは 比 重 計 に よる 血 漿(P)の 比 重(〃). の 使 用 した 比 重. 塩 化 炭 素(比. の 配 合 は 全 血 ・血 漿 ・血 球 の 夫 々 に の 各 々 を3本. の100cc.. メ ス チ リ ン デ ル 中 に 静 か に 注 入 し,攪 撹 拌 す る.使. 内 部 に 翳 を 生 じ た り,滴. 拌棒で. 前 攪拌 す. 下 した滴 の集. 積 に よ り管 内 が 充 満 し な い 前 に 再 調 製 を す る こ と は 勿 論 で あ る.標. 14,. 15gを. 4,. 5,. 準 液 の 作 製 は,大 6, 7, 8, 9,. 10,. 和に 11,. 12,. 上 皿 天 秤 で 秤 量 し100ccの. 溜 水 に 混 じ た も の を 作 り,夫 …14 , 15%と. ヘ マ ト ク リ ッ ト値. VpはRに. 含 ま れ たpの. ヘ マ トク リ ッ ト値. これ 等 の値 は 何 れ も測 定 温 度 に 於 け る 比 重 で あ る か ら 私 は こ れ を20℃ る こ と に し た.こ Bornstein9)の. の温 度 に調 整 す. の 目 的 の た め にLandolt‑. 比 重 表 を 基 準 と し て 標 準 液 の濃. 用 時 外 は密 栓 して液 の 蒸発 を 防. ぐ と 共 に 使 用 に 当 つ て は 約10〜20分. 依 れ ば 食 塩3,. VrはRの. 重1.603. に よ る 配 合 液 柱 で あ る が,こ. 適 合 す る 如 く し た.そ. 比重. Srは 比 重 計 に よ るRの 比 重(実 測 値). そ の 静 止 位 か ら 検 液 の 比 重 を 逆 に 算 定 し,温. 13,. / Vr. れ に よつ て 液 柱 の 各 部 に 於 け る比 重 を. 定 あ る こ と が で き る.こ. る.筒. Sr×100‑Vp×Sp. X=. 々3,. 称 す る の で あ る が,使. 4,. 度 ・温 度 ・比 重 の 関 係 を 示 す グ ラ フ を 作 製 した. 6.. 容積 の計 算. Guntherの. 方 法 に よ りHt×103/赤 血球数(万単位)で. 算 した. 7.. 厚径. 蒸 容 積 ÷{(直. 5,…. 用 す る食. 8.. 球 係数. 径/2)2×3.14}よ. り計 算 した.. 計.
(3) 分 裂 病 の 研 究 補 遺 赤血球 平均厚 径 /赤血 球平均 直径. 球 係 数= 9.. 逆 球 係数. 赤 血球 平均直径 /赤 血球 平均厚 径. 逆球係数= 10.. 赤 血球 抵抗 測定. Ribiere氏10)法(Giffin‑Sanford氏 法)に. 変. よ り, 0.02%の. 間 隔 を もつ て 調. 製 した 食 塩 水 約4ccを. 入れ た試 験 管 列. に,1/3注 射 針 で 比 重 測 定 の際 用 い た 血 球 を1滴 宛 順 次 滴 下 混 和 し,室 温 に3 時 間 放 置 後,肉. 眼 的 に 明か に上 清が 薄. 桃 色 に 着 色 し始 め た と こ ろ の 食 塩 水 濃 度 を もつ て 最 小 抵 抗 と し,肉 眼 的 に 完 全 溶 血 を 起 して 透 明 とな つ た 最 初 の 食 塩 水 濃 度 を もつ て 最 大 抵 抗 と した. 11.. 統 計11). (1). 平 均 値 の 検 定. 自由度. (2). n=N1+N2‑2. 信 頼 限 界(す. 第3章 第1節. べ て95%と. し た). 検 査 成 績第1表. (Ⅰ)健常男子の赤血球検査成績一覧表. 健常 人の場 合. 分 裂 病 及 び 其 の他 の 精 神 病 者 の 血 球 性 状 を 検 討 す る 前 に 対照 た る 健 常 人 の 成 績 に 就 い て 記 載 し よ う と思 う.健 常 人 に 於 け る これ ら血 球 性 状 に 就 い て の 報 告 は 従 来 多 数 見 受 け られ る が 私 は 私 の成 績 の 基 準 を 定 め る意 味 に 於 て 煩 鎖 を厭 わ ず 以 下 に記 す よ うな 検 査 を 行 つ た.そ の 成 績 の 一 覧 表 を 第1表(Ⅰ) (Ⅱ),(Ⅲ)統. 計 的 成 績 を 第2表. 掲 げ て お く.検 査 症 例 は20例. と して 内男 子. 1305.
(4) 1306. (Ⅱ). (Ⅲ). 帆秋龝誉 第1表. 第1表. 健 常 人(男. 女 合 計)の. 平 均 値(信. 頼 限 界95%). 健 常 女 子 の 赤 血 球 検 査 成 績 一 覧 表.
(5) 分 裂 病 の 研 究 補 遺. 第2表. 10例,女 1.. 子10例,年 血 球 の 直 径:血. 健 常 人 男 女 の 平 均 値 の 比 較. 令 は20〜30才. に 於 て は,最. 6.5±0.45μ,最. あ る 通 り,健 小 直 径 平 均 値 は. 大 直 径 平 均 値 は9.7±0.41μ,. 偏 差 閾 平 均 値 は3.2±0.76μ,直 7.77±0.03μ. で あ る.. 球 の直 径 に 就 い て の 私. の 検 索 結 果 は 第1表(Ⅰ)(Ⅱ)に 常 男 子10例. で あ り,女. 1307. 径 平均値 は. 子10例. 直 径 平 均 値6.1±0.78μ,最. に於 て は最小 大 直 径 平 均 値. 9.4±0.44μ,偏. 差 閾 平 均 値3.3±0.58μ,直. 径 平 均 値7.59±0.04μ,で. あ る.男. 混 合 の 場 合 に は(第1表(Ⅲ))最 値6.3±0.42μ,最. 小直 径 平均. 大 直 径 平 均 値9.6±0.40μ,. 偏 差 閾 平 均 値3.2±0.59μ,直 0.115μ. 女 両 者. と な る.こ. 径 平 均 値7.68±. れ らを本 邦並 に 外 国 に 於. け る 従 来 の 報 告 値 と 比 較 表 示 す れ ば 第3表. の. 如 く で あ る.. 第3表. 即 ち血 球 直 径 は 男 子 は 女 子 よ り大 き く,こ. ±0.00045,男. 女 の 平 均 は1.0519±0.00106で. の傾 向 は 長 野15)の報 告 と一 致 し,男 女 混 合 の. あ つ た.こ. 平 均 直 径 は 従 来 の報 告 値 の 下 位 の 方 に 位 す る.. 比 重 表 示 す れ ば 第4表. 統 計 的 に み れ ば(第2表),男,女 径 値 は2〜5%の. の平 均 直. 危 険 率 を 以 て 有 意 で あ る が,. れ を本 邦 に於 け る従 来 の報 告値 と. 即 ち 全 血 の 比 重 は 男 子 は 女 子 よ り 重 く,私 の 成 績 は 何 れ も 他 の 報 告 値 の 中 間 に 位 す る.. 最 小 直 径 ・最 大 直 径 ・偏 差 閾 平 均 値 は 何 れ も. 統 計 的 に は(第2表)男. 有 意 で な い.. 2〜5%の. 2.. 比 重:全. 血 の比 重 に就 い ての私 の検 索. 結 果 は 第1表(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)に は 平 均1.0536±0.00038,女. あ る通 り,男 で で は 平 均1.0503. の 如 く で あ る.. 女 の平 均 値 の差 は. 危 険 率 で 有 意 で あ る.. 血漿の此 重 は 私 の成 績 で は 男子 は 平 均 1.0249±0.00142,女. 子 は1.0238±0.00071,. 男 女 平 均1.0243±0.00170で,こ. れ を他 の報.
(6) 1308. 帆. 秋. 龝. 誉. 第4表. 第5表. 告 例 に 比 較 す る と 第5表. 女 子(42±0.63)%,平. の よ うに な る.. こ の表 で 見 る よ うに 私 の 成 績 は 全 血 の 場 合 と 同 じ く 男 子 は 女 子 よ り 重 く,両. 者 共諸 報 告. 値 の 間 に あ る.統. の平 均値 の. 差 は25%の. 計 的 に は 男,女. 血 球 の比 重 に 就 い て は そ の 測 定 方 法 に 於 て 算 に よ り算 出 した も. の な ど ま ち ま ち で あ り,そ は1.076〜1.109の. の う ちHeilmyer. 子1.0881±0.0079,. 女 子1.0868±0.00090,男. 女平均. あ る.統. の 差 は 有 意 で あ る. 5.. 血 球 容 積:本. 82〜92μ3,平. 邦 健常 人 の血 球数 に就 い て. 血 球 厚 径:本. 0.032μ. ×104,女. 均500×104,女. 子. され て い. あ る.男. の 平 均 値 の 差 は 統 計 的 に0.1〜1%の. 女. 危険 率 で. ヘ マ トク リ ッ ト値. 本 邦健 常人10)ヘ. ト ク リ ッ ト値 は 男 子39〜52%,平 女 子35〜48%,平. 子91.4±0.07μ3, な つ て い る.統 危険 率 で余 り. よ る と2.13±0.013μ. の 成 績 で は 男 子1.97±. 子2.02±0.064μ,平. で あ る.統. な る値. 均2.00±. 計 的 に 男 女 の 差 は10〜20. 危 険 率 で 有 意 と は 認 め ら れ な い. 球 係 数:血. 球 厚 径 を血 球 直径 で割 つた. も の を 血 球 の 球 係 数(以 云 う の で あ る が,球. 下 球 係 数 と 呼 ぶ)と. 係 数 が 大 で あ る とい う こ. と は 即 ち ふ く ら み が 大 で あ る こ と を 示 す.私. 有 意 で あ る. 4.. %の 7.. 男 子(513±34.3). 子(462±26.1)×104で. の成 績. 邦健常 人 平 均 血 球厚 径. が 出 さ れ て い る.私. 子(475〜575)×104,平. の 成 績 で は(第1表. 云 わ れ る.私. (以 下 血 球 の 厚 さ 又 は 血 球 厚 径 と 略 称 す)に. 0.021μ,女. 均450×104と. に 従 えば. 計 的 に は 男 女 の 差 は10〜20%の. 6.. は1.0874±. 計 的 に は 男 女 の差 は 有意. (400〜500)×104,平. 成10)書. で は 男 子93.8±0.08μ3,女. は 其 の 報 告 は 多 数 あ る が 一 般 成書 に 従 う と 男. る.私. 均87μ3と. 就 て は 成 書10)に. 血 球 数:本. 邦健常 人平 均血 球 容積. 有 意 で は な い.. で な い. 3.. な. 危険 率 で男女. 男 女 の 平 均92.6±1.70μ3と. 如 き 数 値 を 出 し て い る.. 私 の 成 績 で は(第1表)男. 0.00074で. 計 的 に も0.1%の. (以 下 血 球 容 積 と 略 称 す)は. 危 険 率 で 有 意 で な い.. 硫 酸 銅 法 に よ る も の,計. つ て い る.統. 均(45±1.89)%と. 均40%と. 私 の 成 績 で は(第1表)男. マ. 均45%, され て い る が,. 子(48±0.66)%,. の 成 績 で は 男 子 球 係 数 は0.25±0.001,女. 子. 0.26±0.004,男. な. る.従. 女 平均. は0.26±0.006と. つ て 女 子 赤 血 球 は 男 子 の そ れ よ り稍 々. ふ く ら み を 帯 び て い る こ と ゝな る.統. 計的 に.
(7) 分 裂 病 の 研 究 補 遺 も5〜10%の 8.. 危 険 率 で 有 意 性 を 認 め る.. 逆 球 係 数:前. 型 等 と 云 わ れ た も の に 当 る.寛. 述 の 如 く厚 径 を 直 径 で 割. つ た も の は 球 係 数 と呼 ば れ て い る が,逆. 1309. に直. 径 を 厚 径 で割 つ た も の は 今 迄 命 名 され て い な. 近 き 者 と云 う の は 症 状 の寛 解 と 共 に 病 識 を 有 し近 く退 院 予 定 の 者 及 び 症 状 著 し く改 善 した も の を 云 う.. い よ うだ か ら仮 に 逆 球 係 数 と呼 ぶ こ と に す る . つ ま り逆 球 係 数 が 大 で あ る と い う こ と は 血 球. 以 下 これ ら各 群 と健 常 人 と の比 較 か ら検 討 を 進 め る.. の扁 平 度 が 大 で あ る こ と を 示 す も の だ か ら,. (Ⅰ). 本係数 の 算 出 も意 義 あ る こ と で あ る と 思. 全 分 裂 病 群 と は 新 鮮 群,陳. 健常 人 と全分 裂病 群 との比 較. う.今 健 常 人 の 逆 球 係 数 平 均 値 を 見 れ ば 男. め た も の ゝ こ と で あ る.そ. 子 ば3.938±0.071,女. 表 に 掲 げ る.表. 3.84±0.092で. 子3.76±0.170,平. 均. 男 は女 に比 べ て稍 々大 な る値. 6表,第7表. を と る.換 言 す れ ば 男 子 血 球 は 女 子 の そ れ に. 血 球 直 径:分. 裂病 者 血 球 の 直 径 は 平 均. で 有 意 で あ る.. し て 相 当 大 き い.最. 常 人 の食塩 水 に対 す る血. 球 抵 抗 は 男 子 最 大 抵 抗 平 均 値0.37±0.002%, 最 小 抵 抗 平 均 値0.46±0.002%,抵 値0.096±0.007%,女 0.38±0.004%最. 子最 大抵抗平均値. 小 抵 抗 平 均 値0.48±0.001%,. 最 大 抵 抗0.38±0.007%,平 0.006%,抵. 女 の平 均. 均 最 小 抵 抗0.47±. 抗 幅 平 均0.096±0.007%で. 男女 間 の 差 を統 計 的 に 観 れ ば,最 険 率2〜5%,最. 小 抵 抗0.1%で. あ る.. 大抵 抗 は 危. 最 大,最. 健 常 人 の7.68±0.115μ. 小抵. 0.42μ に 対 し て 分 裂 病 者 で は6.4±0.21μ,最. 病 者 は9.7±0.21μ,偏 0.59μ. で,分. い る が,最. に対 し て分 裂. 差 閾 は 健 常 人3.2±. 裂 病 者 は3.3±0.25μ. る 血 球 が 数 多 く 出 て い る.(表6, 統 計 的 に み れ ば(表8)血. 強 く有 意 で あ る が 最 大 直 径,最. 径,偏. 差 閾 共 に 両 者 の 間 は 有 意 で な い.. 比 重:全. 球. 小直. 血 で は 健 常 人 の1.0519±0.00106. 重 く,血. マ トク リ ッ ト値,逆. れを. 0.1%で. い.. 球 数,ヘ. 7)こ. 球 直 径 は 危 険 率. に 対 し分 裂 病 群 は1.0523±0.00125で. 全血 比 重,血. とな つ て. 大 直 径 に 見 る 如 く分 裂 病 で は 大 な. 抗 共 に 有 意 で あ る が,抵 抗 幅 は 有 意 の 差 は な. 以 上 を 要 約 す れ ば 男女 間 に は 血 球 平 均 直 径,. に比. 小 直 径 は 健 常 人 の6.3±. 大 直 径 は 健 常 人 の9.6±0.40μ. 抗幅 平 均. 抵 抗 幅 平 均 値0.096±0.007%で,男. の 比 較 成 績 を 第8. の 和 の 平 均 値 で あ る.. 7.92±0.085μ,で. 血 球 抵 抗:健. 旧群 の全部 を 含. 中全分 裂 病 欄記 載 の数 字 は第. 比 して扁 平 で あ り,統 計 的 に も危 険 率2〜5%. 9.. 解 又 は寛 解 に. 後 者が. 漿 で は 前 者1.0243±0.00170に. 後 者 は1.0250±0.00102で. 対 し,. 同 様 に 後 者 が 重 い.. 血 球 に あ つ て は 前 者 が1.0874±0.00074,後. 者. 係 数,最. 大 ・最 小 抵 抗 共 に 差 が 確 認 せ られ る. も 同 じ く1.0874±0.00159で. ので,私. は爾 後 の検査 には 男女 同数 の平 均値. 血 球 の 比 重 が 全 血 ・血 漿 の そ れ と 無 関 係 の 地. に就 い て比 較 検 討 す る こ と に した. 第2節. 位 を 保 持 す る こ と は 興 味 深 い こ と で あ る.然 し 統 計 的 に は 有 意 で な か つ た.. 分 裂 病 の場 合. 分 裂病 者 に就 い て の諸 項 目の検査 結 果 を新 鮮 分 裂 病 群,陳 表 と第7表. 旧 分 裂 病 群 に分 つ て 夫 々第6. に 掲 げ る.. 裂 病 初 期 の 症 状 を 呈 し且 つ. 電 撃 療 法 や イ ン シュ リン 衝 撃 療 法 等 ・何 等 の 処 置 も 加 え ら れ て お らず 且,従. 血 球 数:血. 来 当教 室 に 於. 球 数 は 健 常 人(488±22.7)×101. に 対 し 分 裂 病 群 は(507±25.5)×104で が 多 い.此. こ ゝで 新 鮮 分 裂 病 群 と 云 うの は 発 病 後6ケ 月以 内 の 者 で,分. 全 く変 ら な い.. い が,従. の 差 は 統 計 的 に は 有 意 とは 云 え な 来Itten35),. ヘ マ トク リ ッ ト値.ヘ. 陳 旧 群 は 発 病 後6ケ. 2.28%で. 留. Schultze,そ. る.. 常 人45±1.89%に. 当教 室 従 来 の 呼 称 に よれ ば 慢 性 進 行 型,停. Lundwall,. の 他 の 報 告 に 見 る 通 り増 加 の 傾 向 を 示 し て い. て急 性 進 行 型 と云 つ て い た も の に 該 当 す る. 月 以 上 を 経 過 した も の で. 後者. 対 し,分. マ ト ク リ ッ ト値 は 健 裂 病 者 で は44.5±. 統 計 的 に も両 者 に 著 し い 差 は な い .. 血 球 容積. 血 球 容 積 は 健 常 人92.6±1.70μ3.
(8) 1310. 帆秋龝誉 第6表. 新 鮮 分 裂 病 者 の 赤 血 球 検 査 成 績 一 覧 表.
(9) 第8表. 分裂病の研究補遺 第7表 1311. 健 常 人 と全 分 裂 病 者 群(新. 鮮 ・陳 旧 混 合)と. の平 均値 の比 較. 陳 旧 分 裂 病 者 の 赤 血 球 検 査 成 績 一 覧 表.
(10) 1312. 帆. に 対 し分 裂 病 者 で は88.2±2.23μ3で 小 さ い.統. 秋. 後者が. 計 的 に も 危 険 率0.1%で. 強 く有 意. で あ る.. す も の で あ る.即. 於 て 著 し く小 さ く,統. 血 球 抵 抗:抵. で後 者 に. 計 的 に も0.1%の. 危険. 球 係 数:球. 係 数 は 健 常 人0.26±0.006に. し分 裂 病 者 で は0.22±0.006で 統 計 的 に も 危 険 率0.1%で. 対. か な り小 さ い. 強 く有 意 で あ る.. に 見 る 通 り 球 係 数 は 健 常 人 で0.24以. の 値 を 示 す も の は1例 に 於 て は30例. 中3例. 0.007%に. も な い が,全. 下. 分裂病群. を 除 く他 す べ て0.24以. 対 し,分 裂 病 群 は0.36±0.009%. で あ り,最 小 抵 抗 は 前 者 の0.47±0.006%に. そ の抵 抗 幅 は0.096±0.007%に 病 者 で は0.10±0.003%で. 抗 は 危 険 率1〜2%,抵. に 対 し分 裂 病 群 は4.43±0.129で 的 に も 危 険 率0.1%で. 計. 而 も4.15を. て 分 裂 病 者 の4.43と. (Ⅱ). で あ り,. 超 え る も の は 皆 無 で あ る.従. 第6表. 健 常 人 と分 裂 病 新 鮮 群 と の比 較 に 示 し た 分 裂 病 新 鮮 群 は 男 子10例,. 女 子10例,計20例. の成 績 で あ る.健 常 人 平 均. 値(第1表(Ⅲ))と. の統 計 的 比 較 成 績 を 第9. 大 直 径9.7±0.22μ,. 平 均 直 径7.89±0.075μ,偏. 表 に 掲 げ る.. 健常人 と分裂病新鮮群 との平均値 の比較. 鮮分 裂 病 群 の血 球 直 径は 最. 小 直 径6.3±0.22μ,最. 差 閾3.4±0.27μ. 0.00115で. 1.0243±0.00170に ±0.00083,血. 大 差 な く,最 大 直 径,偏. 0.00074に. 差 閾 何 れ も分 裂 病 の. に平 均 直 径は新 鮮 分 裂 病群. で は 健 常 人 よ り相 当 大 で あ る.統. 計的 に も. 均 直 径 の 危 険 率0.1%で. 意 で あ る が 最 大 並 に 最 小 直 径,偏. 強 く有. 差 閾 は何 れ. も有 意 で な い.. 0.00106に. 後 者 が 重 い.同. じ 傾 向 は 血 漿 と. 血 球 に 於 て も 見 ら れ る.即. で健 常 人 の それ らに比 して 最小 直 径で は両 者. 比 重:全. さは 薄 く,容 積 は 小 さ く,. 云 う値 は 健 常 人 とは 直 径. 第9表. 方 が 稍 々 大 で,特. 裂病 群 の血球 は 健 常 人 に 比 し. つ. と厚 さの 比 に 於 て著 し い 相 違 を 持 つ こ と を 示. 血 球 直 径:新. 有 意 であ. 食 塩 水 に 対 し て 健 常 人 よ り抵 抗 が 強 い と云 え. 表 に 見 る 如 く健 常 人 の 逆 球 係 数 は 殆 ん ど4.0 中3例. 抗 幅2〜5%で. る.. 強 く有 意 で あ る.第1. 越 え る も の は20例. あ る か ら抵 抗 は分. 上 述 し た 健 康 人 と分 裂 病 群 と の 比 較 を 総. 直 径 は 大 き く,厚. あ り,統. 対 し,分 裂. る.. 括 す れ ば,分 球 係 数 は 健 常 人3.84±0.092. 示す.. 裂 病 者 の 方 が 一 般 に 強 い.統 計 的 に も最 大抵. 下. で あ る. 逆 球 係 数:逆. 抗 は 健 常 人 最 大 抵 抗0.38±. 対 し 後 者 も 亦 同 じ く0.47±0.010%を. 率 で 強 く有 意 で あ る.. (第9表)平. ち 球 係 数0.24以 下 の も の で. 逆 球 係 数 に 於 て4以 上 を 示 す も の は 健 常 血 球. 球 厚 径 は 健 常 人2.00±0.032μ. に 対 し分 裂 病 者 で は1.79±0.784μ. 以 下 で4.0を. 誉. とは 云 わ れ な い.. 血 球 厚 径:血. 第1表. 龝. 健 常 人血 漿 は. 対 し 分 裂 病 群 で は1.0250 球 で は 健 常 人 平 均1.0874±. 対 し 分 裂 病 新 鮮 群 で は 平 均1.0880. ±0,00161で な つ て い る.新. 何 れ も新 鮮 分 裂 病 群 の 方 が 重 く 旧 混 合 の 全 分 裂 病 者 の血 球 比. 重 は 健 常 人 と 殆 ん ど 変 りが な か つ た が,新. 鮮. 分 裂 病 だ け を と つ て 見 る と 重 くな つ て い る こ と は 注 目 す べ き こ と で あ る.統. 計 的 に は 全 血,. 血 の 比 重 は 健 常 人 の1.0519±. 血 漿 共 に 危 険 率20〜30%,血. 球 比 重 は10〜20. 対 し 新 鮮 分 裂 病 群 は1.0528±. %で. れ も そ の傾 向 を. 有 意 で は な か つ た が,何.
(11) 分 裂 病 の 研 究 補 遺. 廻 る に 反 し て 新 鮮 分 裂 病 群 の 方 は 相 当 大 き く,. 窺 い 知 る こ と が 出 来 る. 血 球 数:血 ×101に. 1313. 統 計 的 に も危 険 率0.1%で. 球 数 は 健 常 人 平 均(488±22.7). 対 し 新 鮮 分 裂 病 群(518±25.3)×104. 球 係 数 が0.24以. 上 で,逆. 強 く有 意 で あ る. 係 数 が4.0以 下 と云. う の が 第2節(Ⅰ)に. 述 べた 健常 人 血球 の必 要. 加 は 全 分 裂 病 群 と し て 取 り扱 つ た 場 合 よ り も. 条 件 で あ つ た が,こ. の場合 は そ の傾向 が極 め. 相 当 著 明 で あ り,統. て 強 く現 わ れ て い る.. で,後. 者 に 於 て 増 加 し て い る.こ. の場合 の増. 計 的 に は 危 険 率10〜20%. 血 球 抵 抗:血. で あ る が そ の 傾 向 は 明 瞭 で あ る. ヘ マ トク リ ッ ト値:ヘ. マ トク リ ッ ト値 は 健. 常 人 平 均(45±1.89)%,新 (45±2.1)%で. 鮮 分 裂 病 群 は. に 対 し,分. は 最 大 抵 抗 の み 強 く有 意 で あ つ て,新. で,こ. れ も 後 者 が 小 さ い.統. 0.1%で. 強 く有 意 で あ る.. な つ て い る. 上 述 した と こ ろ を 一 言 で 云 えば 新 鮮 分 裂 病. 計 的 に も危 険率. あ る か ら,後. 計 的 に も 危 険 率0.1%で. 者の 強 く. (Ⅲ) 健 常 人 と陳 旧 分 裂 病 群 との 比 較 陳 旧分裂 病 群 に就 い て行 われ た 成績 は 一 括 して 第7表. 逆 球 係 数:健. 健 常 人 が4.0を. 第10表. 血 球 の 直 径 は,健. 下. 常 人 は 最 小 直 径6.3±. 大. 直 径9.6±0.36μ,偏. 均. 差 閾3.1±0,40μ,平. く有 意 で あ り,陳 つ で あ る.最. で,陳. 旧 分 裂 病 群 で は 最 小 直 径6.5±0.36μ,最. が 最 小 直 径 が 大 で,平. げ る.. 計 的 に も 両 者 の 差 は 危 険 率0.1%で. の偏 差 閾. 均 直 径7.68±0.115μ. 直 径7.98±0:179μ. の統 計 的 比 較 成 績 を 第10表 と し て 掲. 健 常 人 と陳 旧 分 裂 病 群 との 平 均 値 の 比 較. 大 直 径9.6±0.40μ,そ. 3.2±0.59μ,平. に 示 し て お い た が,健 康 人(第1. 表 Ⅲ)と. 常 人 逆 球 係 数 は3.84±0.092,. 分 裂 病 者 で は4.37±0.116で. して抵 抗 は寧 ろ. 強 くな つ て い る.. 有 意 で あ る.. い る.中. 群 の 血 球 は 健 常 人 よ り重 く,そ の 直 径 は 大 で, 厚 さは 薄 く容 積 は 小 さ い.そ. 係 数 は 健 常 人0.26±0.006,新. 鮮 分 裂 病 者0.23±0.006で. 0.42μ,最. 鮮分 裂. 病 者 の 方 が 健 常 人 に比 し て 血 球 の 抵 抗 は 強 く 径 に 就 て は 健 常 人 で は2.00±. 血 球 が 薄 い.統. 抗 幅 は前 者 で. 者 で は0.10±0.006%で,. 者が. 強 く有 意 で あ り,後. に 対 し 分 裂 病 群 で は1.81±0.040μ. 球 係 数:球. 対 し分. 何 れ も後 者 の 方 が 大 とな つ て い る.統 計 的 に. 確 か に 小 さ い.. 0.032μ. 最 小 抵 抗 は 健 常 人 の0.47±0.006%に. 統計. 裂 病 者 で は88.2±2.12μ3で. 血 球 厚 径:厚. 対 し分 裂 病 者0.36±0.009%,. 0.096±0.007%,後. 球 容 積 は 健 常 人92.6±1.70μ3. 的 に も 危 険 率1%で. 0.38±0.007%に. 裂 病 者 で は0.47±0.011%,抵. 著 変 は な い.. 血 球 容 積:血. 球 抵抗 は最大 抵 抗 が健 常 人. 極 め て強. 旧分 裂 病者 に特 異な 点 の一. 大 並 に 最 小 直 径,偏. 差閾 は統 計. 的 に は 有 意 で な い. 比 重:比. 重 に 於 て は 全 血 が 健 常 人 の1.519. 者 の方. ±0.00106に. 対 し 陳 旧 分 裂 病 群 で は1.0513. 均 直 径 も 大 き くな つ て. ±0.00238と. 稍 々 軽 ぐ な つ て い る.血. と な つ て お り,後. で も 平 均 直 径7.98±0.179μ. と云 う. 値 は 今 迄 述 べ た 何 れ の も の よ り も 大 き く,統. 者1.0243±0.00170,後 で 後 者 が 重 く,之. 漿は前. 者 が1.0248±0.00189 に反 して血 球 の比 重 は健 常.
(12) 1314. 帆. 秋. 人1.0874±0.00074に. 対 し,陳. 旧分 裂 病群 で. は1.0863±0.00284と. 著 明 に 軽 く な つ て い る.. 龝. 誉. 分 裂 病 者 の 間 の この よ うな 差 異 に 就 い て統 計 的 に 処 理 し て み る と血 球 容 積,厚 径,球. 然 し 統 計 的 に は 全 血 ・血 漿 ・血 球 の 比 重 は 何. 逆 球 係 数,共. れ も 有 意 で な い.. 強 く有 意 で あ る.. 血 球 数:血. に 対 し 本 群 で は(484±44.2)×104で. 統計的. は 健 常 人(45±1.89)%に (43±4.48)%で. 血 球 容 積:血. 人 と陳 旧 分 裂 病 者 の食 塩 水 に 対 す る血 球 抵 抗. 対 し,本. が 余 り 変 りな い こ とは 興 味 の あ る こ とで あ る.. 群 で は. 以 上 を要約 す れ ば陳 旧分 裂 病 の血球 は健 常 人 よ り著 し く扁 平 で,大. で 有 意 で な い.. 球 数 が 変 ら ず ヘ マ トク リ ッ. ト値 が 少 い こ と は 容 積 及 び 厚 径 に 影 響 し,血 球 容 積 は 健 常 人92.6±1.70μ3な で は88.0±4.48μ3で 2.00±0.032μ 小 さ い.そ 0.006に. るに 本 群. あ り,厚. と著 し く. 急 落 を 示 し,逆. 球 係 数 は 反 対 に 健 常 人3.84±0.092に 4.56±0.251と. 急 騰 し て い る.健. 第11表. 7.98±0.179μ. 6.3±0.22μ. で,従. 対 し. 常 人 と陳 旧. 小 直 径 は 新 鮮 群 で,. 新 鮮 分 裂 病 群 と陳 旧 分 裂 病 群 との 比較. 以 上 で 健 常 人 と分 裂 病 者 との 比 較 を 終 つ た に 各 分 裂 病 群 相 互 の比 較 に 少 し く眼 を. 病 群 と の比 較 成 績 を 第11表 に 掲 げ る. 直 径 は 新 鮮 群7.89±0.075μ. に対 し陣旧 群. と な り,統. 群 は(484±44.2)×104,ヘ. マ トク リ ッ ト 値. は 前 者 が45±2.1%で,後 な つ て お り,何. 者 は43±4.48%と. れ も 減 少 の 傾 向 に あ る.. 血 球 容 積 に 於 て は 前 者 は88.2±2.12μ3,後. 者9.6±0.36μ. つ て 偏 差 閥 は 新 鮮 群 の3.4±0.27μ. 対 し 陳 旧 群 は3.3±0.40μ. (Ⅳ). 新鮮分裂病群 と陳旧分裂病群 との平均値 の比較. に 対 し 陳 旧 群 は6.5±0.36μ. 最 大 直 径 は 前 者9.7±0.22μ,後. も比 重 は 軽 い が 抵 抗 は 余 り変 らな い と. 向 け て 見 よ う.先 づ 新 鮮 分 裂 病 群 と陳 旧 分 裂. と増 大 し て い る よ う だ が 統 計. 的 に は 余 り 有 意 で な い.最. き く,容 積 は 小 さ く. 云 う こ とに な るわ け で あ る.. が,次. の た め 球 係 数 は 健 常 人0.26± 0.22±0.012と. て,而. さは 健 常 人. に 対 し1.76±0.074μ. 対 し,. 並 に 抵 抗 幅 共 に 健 常 人 と始 ん ど変 りが な い こ. マ ト ク リ ッ ト値. か な り少 くな つ て い る が,統. 計 的 に は 危 険 率20%内. 球 抵 抗 は 最 大 ・最 小 抵 抗. とは 統 計 的 に も亦 明 瞭 に 現 わ れ て い る.健 常. に も 亦 両 者 に 差 は 認 め ら れ な い. ヘ マ トク リ ッ ト値:ヘ. 何 れ も危 険 率(0.1〜0.2)%で. 血 球 の 抵 抗:血. 球 数 は 健 常 人(488±22.7)×104. 係数. に 計的 に. 者 は88.0±4.48μ3で. 縮 小 の 傾 向 を 見 せ,厚. は 前 者 は1.81±0.04μ,後. 者 は1.76±0.074μ,. は 新 鮮 群 の 方 が 陳 旧 群 よ り直 径 の 小 さい 血 球. と 明 ら か に 縮 小 を 示 し て い る.統. 炉 数 多 く見 ら れ,偏. 積 は 有 意 で な い が,厚. 差閾 も大 とな る傾向 が 見. ら れ る.. 計 的 には容. 径 の 危 険 率 は10〜20%. で そ の 傾 向 が 窺 わ れ る.. 比 重 に 就 い て は,全 血 で は 新 鮮 群 が 重 く,. 球 係 数 は 新 鮮 群 で0.23±0.006,陳 は0.22±0.012と. 血 漿 ・血 球 の比 重 も同 様 に 新 鮮 群 は 陳 旧 群 よ. 4.37±0.116に. り重 く,統 計 的 に もそ の 傾 向 を 示 し て い る.. に な り こ れ は 統 計 的 に も 有 意 で あ る.陳. 旧. 縮 小 し,逆. 旧群 で. 陳 旧 群 は 軽 い こ とは 前 に も記 し た 通 り だ が,. 血 球 数 は 新 鮮 群 が(518±25.3)×104,陳. 径. 球 係数 は前者 の. 対 し 後 者 は4.56±0.251と. に 於 て 球 係 数 が 小 と な り,逆. 大 旧群. 球 係 数 が 大 とな.
(13) 血球検査成績一覧表. 分 裂 病 の 研 究 補 遺. る と云 う こ とは 血 球 が 新 鮮 群 よ り も更 に 扁 平 度 を 増 す こ とを 示 す も の で あ る. 抵 抗 は 前 に も述 べ た 如 く陳 旧 群 は 新 鮮 群 よ り健 常 人 に 近 くな つ て い る. これ を 要 す る に 新 し い 分 裂 病 か ら古 い 分 裂 病 に な るに つ れ て 血 球 は よ り扁 平 とな る こ とが 知 られ る. 更 に 統 計 的 に は 有 意 で な い が,よ り軽 く,よ り小 さ く,食 塩 水 に 対 す る抵 抗 が 健 常 人 に 近 くな る傾 き が あ る. (Ⅴ). 分 裂 病 興 奮 群 と昏 迷 群 と の比 較. 分 裂 病症 状 群 の 中で著 明 な対 称 を な す 興 奮 群 と昏 迷 群 とを 比 較 し て 見 よ う.第12,. 13表. に それ ぞ. れ の 検 査 一 覧 表 を,第14表. に両 者. の統 計 的 比 較 成 績 を 示 して あ る. 赤 血 球 の 直 径 は 表 に 見 る よ うに, 興 奮 群 は7.99±0.079μ,昏 は7.87±0.098μ. 迷群. で 前者 の方 が 大. で あ る.統 計 的 に も5%の. 危険率. で そ の 差 は 有 意 で あ る.因 に 健 常 人 直 径 は7.68±0.115μ ら,興 奮 群,昏. で あ るか. 迷 群 何 れ も健 常 人. よ り大 で あ り,特 に 興 奮 群 に 於 て 著 しい.最. 小 直 径 は 興 奮 群6.6±. 0.32μ,昏 迷 群6.3±0.34μ を 健 常 人 の6.3±0.42μ. で これ. に比 べ る. と昏 迷 群 は 殆 ん ど 同 一 だ が 興 奮 群 で は 大 き くな つ て い る.統 計 的 に も1〜2%の. 危険 率 で その差 は 有意. で あ る.し か し,最 大 直 径 は 両 群 共10μ. で これ は 今 迄 に 見 な い 最. 大 値 を 示 し て い る.偏 差 閾 は 健 常 人 の3.2±0.59μ 3.4±0.32μ,昏. に 対 して 興 奮 群 迷 群3.7±0.34μ. で 両 者 共 稍 々広 く,殊 に 昏 迷 群 の 方 が 大 とな つ て い る が,統 は10〜20%の. 計的 に. 危 険 率 を 示 して い る.. 1315.
(14) 1316. 帆. 秋. 龝. 誉. 全 血 の 比 重 は 興 奮 群1.0514±0.00165, 昏 迷 群1.0524±0.00126で,健 1.0519±0.00106を 軽 く,後. 者 は 重 い.血. 1.0253±0.00105に ±0.00133と. 常 人 の. 中心 と して前 者 は 漿 で は 興 奮 群 の 対 し,昏. や ゝ 重 く,両. の1.0243±0.00170に. 迷 群1.0255 者 共 健常 人. 比 し て 相 当 重 い.. 血 球 で は 興 奮 群1.0871±0.0025に. 対 し,. 昏 迷 群 で は1.0784±0.00315と. 軽 い.こ. れ を 健 常 人 の1.0874±0.0074と. 云 う値 に. 比 べ る と両 者 共 比 重 が 小 で あ る が,昏 群 の 方 が 特 に 小 で あ る.第13表. 迷. 分裂病昏迷患者赤血球検査成績一覧表. 統 計 的 に は 全 血 ・血 漿 ・血 球 比 重 共 に.
(15) の検査成績一覧表. 分 裂 病 の 研 究 補 遺. 興 奮 群 と昏 迷 群 と の 間 に 有 意 の 差 は 認 め られ な い. 血 球 数 は 興 奮 群(494±33)×104に 群 は(532±41)×104,後 20%の. 対 し昏迷. 者 が 多 く統 計 上10〜. 危 険 率 を 以 て そ の 傾 向 を 示 し て い る.. これ を 健 常 人 の(488±22.7)×104に. 比べ る. と両 者 何 れ も 明 ら か に 多 く な つ て い る. ヘ マ トク リ ッ ト値 は 興 奮 群44±3.1%に し,昏. 迷 群45±3.3%で. 対. 後 者 が 多 い が,統. 計. 的 に は 有 意 で な い. 血 球 容 積 は 興 奮 群88.7±2.11μ3.昏 85.2±1.03μ3で. 迷 群. 何 れ も 健 常 人 の92.6±1.70μ3. に 比 し て か な り 小 さ い が,特 さ く な つ て い る.統 と の 間 に は5%の. に昏 迷群 では小. 計 的 に も 興 奮 群 と昏 迷 群 危 険率 で有 意 の差 が認 め ら. れ る. 血 球 厚 径 は 興 奮 群1.56±0.043μ,昏 1.75±0.076μ. で 両 者 殆 ん ど 変 らな い が 何 れ. も 健 常 人 の2.00±0.032に さ い.興. 迷群. 比 べ る と著 し く小. 奮 群 と昏 迷 群 との 間 に は 統 計 上 有 意. の 差 は な い. 球 係 数 は 興 奮 群 で は0.22±0.007昏. 迷 群は. 0.22±0.012で. 両 者 に著 変 は ない が健 常 人 の. 0.26±0.006に. 比 べ る と何 れ も 小 さ い.逆. 係 数 は 興 奮 群4.52±0.18,昏 で,こ. 球. 迷 群4.50±0.21. れ また両者 に著 変は な い が 健 常 人 の. 3.8±0.092に. 比 べ る と 何 れ も 著 し く大 き い.. 球 係 数 も逆 球 係 数 も統 計 上 両 群 の 間 に 有 意 の 差 は な い. 抵 抗 に 就 て は 最 大 抵 抗 は 興 奮 群0.36± 0.001%.昏. 迷 群0.36±0.009%,最. 前 者0.46±0.016%,後. 者0.47±0.001%で. 後 者 の 方 が 少 し 弱 く な つ て い る.抵 者0.11±0.002%,後 の 方 が 大 で あ る.統. 小抵抗は. 抗幅は前. 者0.10±0.006%で. 前者. 計 的 に は 何 れ も有 意 で な. い.. 上 述 した と ころ を 要 約 す れ ば,統. 計 上 有意. な の は 血 球 平 均 直 径 並 び に 最 小 直 径,血 球 容 積 等 で あ つ て,つ. ま り興 奮 群 の 血 球 は 昏 迷 群. の そ れ よ り 最 小 直 径 値 が 大 と な り,平. 均直. 径 が 大 とな り,容 積 も大 とな つ て い る の で あ る.. 1317.
(16) 1318. 帆. (Ⅵ). 秋. 寛 解 好 転 例 と健 常 人 並 び に 全 分 裂. 分 裂 病 の 寛 解 好 転 例8例. 第16表. に 就 い て 検 索 した. に 示 し た 通 り で あ る.. 寛 解 好 転 例 で は7.83±0.133μ. で 健 常 人 の9.6±. で,健. 以 上 血 球 平 均 直 径,最. 常 人 の3.2±. 計 的 に は,寛. 解 好 転 群 と健 常. 般 に健 常 人値 に接 近 し. て い る 傾 向 を 認 め る こ と は 出 来 る.. 分 裂 病 群 の1.0523±0.00125と 常 人 の1.0519±0.00106よ 重 は1.0246±0.00066で. 全. 大 差 な く,健 り は 重 い.血. 全 分 裂 病 群 の1.0250. 病 群 の1.0874±0.00159と. か し 以 上 全 血 ・血 漿 ・血 球 各 比 重. は 統 計 的 に は 三 群 の 間 に 有 意 の 差 は な い. 血 球 数 は 本 群 で は(478±50.6)×104で. (507±25.5)×104の. 分 裂 病 群 の. 何 れ よ り も 少 い.し. か. ヘ マ トク リ ッ ト値 は 本 群 で は46±3.3%で,. 1.89%を. 健 常 人 の45±. 凌 駕 し て い る し,血. の92.6±1.70μ3よ. 球 容 積 は96.2±. の. 分裂. そ の何 れ よ りも重. の血 球比 重 の 増加 は 今 迄 の他 の群 に 見. 常人. り 大 き い 値 を 示 し た.ヘ. マ トク リ ッ ト値 は 統 計 上 有 意 で な い が,血. 球. 容 積 は 何 れ も 強 く有 意 で あ る.. 常 人 の2.00±0.032μ. で健. と 殆 ん で ど一 致 し,全 よ り 大 で あ り,こ. れ ら は 統 計 的 に も 有 意 な る こ とが 確 認 され る. 球 係 数 は,本. 球 の そ れ は1.0886±. 健 常 人 の1.0870±0.00074,全. な ら ぬ.し. 分 裂 病 群 の1.79±0.784μ. 漿比. 健 常 人 の1.0243±0.00170と. 中 間 値 を 示 し て い る.血. ら れ な か つ た 点 で 特 有 の も の と云 わ な け れ ば. 血 球 の 厚 径 は 本 群 で は2.00±0.075μ. 比 重 は 本 群 で は 全 血 が1.0525±0.00274で. い.こ. 17表 に 掲 げ て お く.. 2.74μ3で 全 分 裂 病 群 の88.2±2.23μ3,健. 大 並 に 最 小 直 径,偏. 意 で は な か つ た が,一. 0.00282で. 較 成 績 は 夫 々第16,. 全 分 裂 病 群 の44.5±2.28%と. よ り 大 き い.. び に 全 分 裂 病 群 と の 間 に 於 て 何 れ も有. ±0.00102と. を 検 討 し て 見 よ う.そ れ らに 就 て の 統 計 的 比. し 統 計 上 有 意 で な い.. 差閾 は 寛解. 裂 病 群 の3.3±0.25μ. 差 閾 値 等 は,統. 夫 々比 較 し て そ の 形 態 の 変 化. 健 常 人 の(488±22.7)×104,全. よ り 小 さ く,. に 殆 ん ど 一 致 し て い る.偏. 0.59μ,分. 常 人 の. 小 直 径 は 寛 解 好 転 例 で は6.1±. で 健 常 人 の6.3±0.42μ. 好 転 群 で は3.5±0.39μ. 人,並. で,健. に 比 べ る と 著 しい 縮. そ の 最 大 直 径 は9.6±0.23μ 0.40μ. 球 直径 は. に 比 べ る と 尚 相 当 に 大 き い が,. 分 裂 病 群7.92±0.085μ. 0.26μ. Ⅲ)並 び に 全分 裂 病. 分裂病寛解群 と全分裂病群 との平均値 の比較. こ れ ら 両 表 に 就 い て 見 る 如 く,血. 小 で あ る.最. これ を 健 常 人(第1表. 健常人 と分裂病寛解 群(寛 解又 は寛解 に近 き者)と の平均値の比較. 第17表. 7.68±0.115μ. 誉. 群(第8表)と. 病 群 との比 較. 成 績 の 一 覧 表 は 第15表. 龝. 人 の0.26±0.006と な い が,全. 群 で は0.25±0.017で,健. の 間に統 計 上有 意 の差は. 分 裂 病 群 の0.22±0.006と. は 有 意 の 差 が 認 め ら れ る.逆 は3.92±0.183で. 常. の間に. 球 係数 は本群 で. 健 常 人 の3.84±0.092と. 間 に 統 計 的 有 意 の 差 は な い が,全. の. 分 裂病群 の.
(17) 分裂病の研究補遺. 1319第18表. 非 分 裂 病 精 神 疾 患 群 の 検 査 成 績 一 覧 表.
(18) 1320. 帆. 4.43±0.129と. 秋. の 間 に 強 く有 意 の 差 が あ る.. す な わ ち 寛 解 群 で は 球 係 数 は0.24以 逆 球 係 数 は4.0以. 上 で あ り,. 大 抵 抗 が 本 群 で は0.37. 小 抵 抗0.47±0.017%で. 最 大抵. 抗 に 於 い て 全 分 裂 病 群 の0.36±0.009%よ も 健 常 人 の0.38±0.007%に. り. 一 歩 近 づ く.最. 小 抵 抗 は 三 者 間 に 変 り は な い.抵 で は0.10±0.017%,全. %よ. 球 係 数 等 も健 常 人. と 殆 ん ど変 らな くな る. (Ⅶ). 非 分 裂 病 者 群 との 比 較. 抗 幅 は本 群. 分 裂 病 群 の0.10±. りは 大 で る.統. の 間 に 最 大 抵 抗,抵. 者 相 互 の 比 較 を 終 つ た が,健 精 神 疾 患 群(以. 常 人 と非 分 裂 病. 下 非 分 裂 病 群 と称 す)並. 分 裂 病 群 と非 分 裂 病 群 とを 比 較 検 討 し て分 裂. と云 う こ とに 就 い て 検 討 を 加 え て 見 た い .茲 に 非 分 裂 病 群 と云 うの は 躁 病5例,う 例,ヒ. つ 病5. ス テ リー を 含 む ノ イ ロ ー ゼ12例,計22. 計 的 に は 本 群 と健 常 人 と. 例 で あ る.第18表. 抗 幅 が 有 意 で あ る.. 査 成 績 を 掲 げ,こ れ と健 常 人(第1表(Ⅲ)),. 以 上 の 結 果 を 極 く大 雑 把 に 云 え ば,分 は 寛 解 す る に 従 つ て,血. 裂病. 球 直 径 の 縮 小,厚. さ,. 容 積 の 増 大 及 び 比 重 の 増 加 を 来 し健 常 人 値 に. 第19表. 第20表. に 非 分 裂 病 群 に 就 い て の検. 及 び 全 分 裂 病 群(第8表)と を な し,第19, る.今. の平均 値 の比 較. 20表 に 夫 々統 計 成 績 を 掲 げ. これ らに 就 い て 簡 単 に 説 明 し よ う.. 非分裂病精神疾患群 と分裂病群 との平 均値の比較. 健常人 と非分裂病精神疾患群 との平均値 の比 較. 血 球 の 直 径 は 健 常 人7.68±0.115μ 分 裂 病 群 が7.92±0.085μ. びに. 病 疾患 群 の血球 性 状が 特 異 な ものな りや否や. 同 様 で あ る が 健 常 人 の0.095±0.007. 7.90±0.078μ. 近 づ く.従 つ て 球 係 数,逆. 以 上 を 以 つ て 健 常 人 と分 裂 病 群 及 び 分 裂 病. 抵 抗 に 就 い て は,最. 0.003%と. 誉. 下 と な り共 に 総 て 正 常 値 を. 確 保 し て い る.. ±0.017%,最. 龝. に対 し. で 非 分 裂 病 群 は. と な つ て お り,非. 分裂病 群 で. 非 分 裂 病 群 の3.3±0.25μ. と や ゝ大 で あ る が,. 後 二 者 の 間 に は 殆 ん ど 相 異 は な い.統. 計的に. は,血. 差閾値. 球 直 径,最. 大 並 に 最 小 直 径,偏. は 分 裂 病 群 よ りは 稍 々 小 さ い が 健 常 人 よ り は. に 就 い て分 裂 病 群 と非 分 裂 病 群 と の 間 に は. 遙 か に 大 き い.. (第19表)有. 最 小 直 径 は 健 常 人6.3±0.42μ,分 6.4±0,21μ で,最. に 対 し,非. で,健. 分 裂 病 群 は6.5±0.26μ. 大 直 径 は 健 常 人9.6±0.40μ,分. 群9.7±0.21μ. 裂病. に 対 し 非 分 裂 病 群 は9.8±0.21μ. 常 人 よ り分 裂 病 群,分. 裂 病 群 よ り非 分. 裂 病 群 と 順 次 大 き く な つ て い る.偏 常 人3.2±0.59μ. 裂 病群. 差閾 は健. に 対 し 分 裂 病 群 の3.3±0.29μ,. 意 の 差 は な い が,健. 裂 病 群 と の 間 に は(第20表)夫. 常 人 と非 分 々 強 く有 意 の. 差 が あ る. 全 血 の 比 重 は 健 常 人1.0519±0.00106に し,分. 裂 病 群1.0523±0.00125,非. 1.0526±0.00173で. 分 裂病群. 後 二 者 は 健 常 人 よ り重 く,. 非 分 裂 群 が 最 も 重 い.血 ±0.00170,分. 対. 漿 で は 健 常 人1.0243. 裂 病 群1.0250±0.00102,非. 分.
(19) 分 裂 病 の 研 究 補 遺. 後二 者 は健 常 人 よ. 分 裂 病群 は分 裂病 群 との間 に抵 抗幅 のみ有 意. 分 裂病 群 が 全血 の場 合 と同様 一番. で あ る が,健 常 人 との 間 に は 最 大 ・最 小 抵 抗. 裂 病 群1.0253±0.00153で り重 く,非 重 い.し. 並 び に 抵 抗 幅 に 於 て 何 れ も強 く有 意 で あ る.. か し 全 血 ・血 漿 共 に 統 計 上 で は3群. の 間 に 有 意 の 差 は な い.血 人,分. 裂 病 群,非. 1.0874を. 球比 重 は 健 常. 分 裂 病 群 共 に 全 く同 一 の 値. 示 し て い る.. 裂 病 群(507±25.5)×104と. 球 数 係,逆. 減 少 し てい る. し 分 裂 病 群44.5±2.28%,非. 対. 分 裂 病 群45.4± 分 裂 病群 が 最. 血 球 容 積 は 健 常 人92.6±1.70μ3に. 対 し分. 分 裂 病 群93.1±2.92μ3. で 非 分 裂 病 群 は 健 常 人 を 凌 駕 し,分 り は 遙 か に 大 き い.統. 裂病 群 よ. 分 裂 病 群1.79±0.784μ,非. に 対 し,. は り分 裂 病 群 が 一 番 小 さ く非 計的 に は非分 裂病 群. は 健 常 人 と の 間 に は 余 り有 意 で な い が,分. 裂. 球 係 数 は 分 裂 病 群0.22±0.006,非. 分裂病. 常 人 の0.26±0.006に. ば す 分 裂 病 群 が 最 小 で あ る.逆. 及. 球 係 数 は分 裂. 病 も健 常 人 に 比 べ れ ば 多 くの 性 状 に 於 て 異 変 を 認 め るが,特. に 血 球 容 積 の 小 さ い こ と,血. 球 の 薄 い こ と,球 係 数 が 小 さ く逆 球 係 数 が 大 き い こ と,抵 抗 が 強 くな る こ と等 が 分 裂 病 に 甚 だ 特 異 で あ る と言 い 得 る ので あ る. 第4章. 考. 案. り も 大 で あ り,分 計 的 に も3群. 裂病. 間に 於 て球 係. 球 係 数 何 れ も 強 く有 意 と な つ て い る. 大 抵 抗 は 分 裂 病 群,非. 群 共 に0.36±0.009%で. 分裂病. 分 裂 病 男 女22例 計102例. であ. み よ う. まず 健 常 人 の 血 球 正 常 値 に 就 い て 見 る と諸 家 の 報 告 に 多 少 の 差 異 が あ る.今 私 の検 査 成. 小 抵 抗 は 分 裂 病 群0.47. 分 裂 病 群0.46±0.010%,健. 血 漿 ・血 球 の比 重 に 於 て 稍 々 軽 く,抵 抗 に 於 て 最 大 ・最 小 値 何 れ も稍 々 高 い と云 う点 で 多 少 の 相 異 を 認 め た が,其. の他 の 点 に 於 て は 従. る. さ て,分. 裂 病 群 と健 常 人 と を 比 較 す る と,. 分 裂 病 群 の 血 球 直 径 が 非 常 に 大 き い こ とが 特 に 注 目 され た 所 見 で あ つ た.こ れ は 偏 差 閾 に 変 りは な い が,最. 健 常 人 の0.38±0.007. 比 し 稍 々 強 く,最. 病 男 女60例,非. 裂. 来 の報 告 値 と殆 ん ど一 致 し た成 績 を 示 し て い. 分 裂 病 群4.15±0.146で,. 健 常 人3.84±0.092よ. ±0.01%,非. 球 係 数,. 績 を これ ら諸 家 の も の と比 較 す る と,全 血 ・. 病 群 と の 間 は 強 く 有 意 で あ る.. %に. 容 積 と其 の厚 径 で あ り,球 係 数,逆. る.以 下 そ れ らの 成 績 を 纏 め て 考 察 を 加 え て. 分 裂 病 群1.91±. 分 裂 病 が こ れ に 次 ぐ.統. 抵 抗 の 中,最. 裂 病 に 最 も特 異 な の は 血 球. 私 が 検 査 し た 症 例 は 健 常 人 男 女20例,分. 血 球 の 厚 さ は 健 常 人2.00±0.032μ. 数,逆. 抗幅. 等 に 於 て 著 明 な 有 意 の 差 が 認 め られ る.こ れ. 常人. と の 間 は 有 意 で な い.. が 最 も 大 き い.統. 大 ・最 小 抵 抗,抵. 計 的に は非 分 裂 病群 と. 分 裂 病 群 と の 間 は 強 く有 意 で あ る が,健. 病 群4.43±0.129,非. 差 閾,. 抵 抗 等 が 是 に 次 ぐ.す な わ ち分 裂 病 も非 分 裂. 計 的 に は 何 れ も 有 意 で な い.. 裂 病 群88.2±2.23μ3,非. 球 係 数,最. を 綜 合 す れ ば,分. 分 裂 病 群 が 小 さ く,非. 群0.23±0.008で,健. 球 係 数,. 分裂. ヘ マ ト ク リ ッ ト値 は 健 常 人45±1.89%に. で,や. さ,球 係 数,逆. 非 分 裂 病 群 との 間 に は 血 球 の 直 径,偏. が 統 計 上 は 何 れ も 有 意 で な い.. 0.058μ. 間 に は 血 球 容 積,厚. 裂 病 と非 分 裂 病 と の. ら分. 増 加 し,非. 病 群 は(490.3±26.1)×104と. も 大 き い が,統. 以 上 を 要 約 す れ ば,分. 抵 抗 幅 等 に 於 い て 有 意 の 差 を 認 め,健 常 人,. 血 球 数 は 健 常 人(488±22.7)×104か. 1.88%で. 1321. 大血 球 出現 率 の増 加に 由来. し た も の で あ る.何 れ に して も そ れ は 病 機 の 新 旧 を 問 わ な い 全 分 裂 病 群 に 見 られ た 所 見 で. 非 分 裂 病 群 も分 裂 病 群. あ る.比 重 に 就 い て 云 えば 全 血 並 に 血 漿 の比. 人 は0.47±0.006%で. 常. も共 に 健 常 人 に 比 し て 稍 々強 い 傾 向 を 持 つ て. 重 は 一 般 に 分 裂 病 者 に 於 て 増 加 す る.た. い る.そ. 陳 旧 例 の 全 血 比 重 が 例 外 的 に 軽 い だ け で あ る.. の 抵 抗 幅 は 分 裂 病 群0.10±0.003%,. 非 分 裂 病 群0.10±0.004%で 0.007%に. 健 常 人0.096±. 比 し て 僅 か に 広 い.統. 計的 に は 非. ゞ,. 血 球 の比 重 は 新 旧 混 合 の 全 分 裂 病 群 平 均 値 を と る と健 常 人 と全 く同 じ に な るが,こ. れ を新.
(20) 1322. 帆. 秋. 龝. 誉. 鮮 群 と陳 旧 群 に 分 け て み る と,前 者 で は 健 常. 病 悪 化 時 よ りは 正 常 に 復 す る過 程 に あ り,時. 人 よ り重 く,後 者 で は 反 対 に 軽 い.血 球 数 は. の経 過 と 共 に 亦 他 の 性 状 と同 様 に健 常 値 に 復. 分 裂 病 者 の 方 が 健 常 人 よ りは 一 体 に 多 い.た. す る も の で あ ろ う.. ゞ陳 旧 例 に 於 て の み 減 少 の傾 向 を 示 し た.ヘ. 以 上 述べ た よ うな血球 の性状 が分 裂 病 に対. マ トク リ ッ ト値 で は 陳 旧分 裂 病 が 少 くな つ て. して特 異性 を持 つか 否か を 非分 裂 病群 を対 照. い る が 新 鮮 分 裂 病 は 正 常 値 と殆 ん ど変 ら な い.. と し て 考 察 し た 所 で は,分. 血 球 容 積 は 分 裂 病 群 に 於 て は 新,旧. 著 し い 相 違 は,血. を 問わ ず. 何 れ も小 さ い.赤 血 球 の厚 さは 分 裂 病 群 で は. 裂 病 ・非 分 裂 病 の. 球 の厚 さ が 前 者 に 於 て 著 し. く小 さ く,非 分 裂 病 群 で は,球. 係数 は 殆 ん ど. 健 常 人 の 値 に 達 し な い.球 係 数 が0.24以 下,. 健 常 人 値 に 近 い 値 を 示 し,逆 球 係 数 も亦 健 常. 逆 球 係 数 が4.0以. 最 上 端 値 を 保 持 し て い る に 反 し て,分 裂 病 群. 上 に な る とそ れ は 既 に 健 常. な 血 球 で な い こ とは 前 述 し た 通 りだ が,分. 裂. で は 球 係 数 は 著 し く小,逆. 球 係 数 は 著 し く大. 病 者 は この 点 健 常 人 値 に比 べ て 極 め て 明 瞭 な. とい う よ うに 健 常 人 値 を 逸 脱 す る.更 に 又,. 欠 点 を 示 し て い る.分 裂 病 血 球 の 低 調 食 塩 水. 非 分 裂 病 群 の 血 球 容 積 は90μ3以. に 対 す る抵 抗 は 最 小 抵 抗 に 於 て は 健 常 人 と変. 分 裂 病 群 で は そ れ に 届 か な い.. らず,最. 大 抵 抗 に 於 て 下 方 に ず れ,抵. 上 で あ るが,. 抗幅 に. こ の よ うに 分 裂 病 群 と非 分 裂 病 群 と の 間 に. 於 て や ゝ広 い.す な わ ち分 裂 病 血 球 の 最 大 抵. は 血 球 性 状 に 於 て 可 成 りの 相 違 が あ り,そ れ. 抗 は 軽 度 に 増 加 し て い る.. ら の 点 に 於 て第19,. 上 述 し た と ころ か ら,分 徴 と し て,偏 平 で,小. 裂 病 者 血 球 の特. さ く且 つ抵 抗 が 強 く,. 20表 の 統 計 が 示 す よ うに,. 精 神 疾 患 群 中分 裂 病 に は 可 成 り特 異 の も の で あ る と考 え られ る.血 球 直 径 は 分 裂 病 群 で も. しか も そ の よ うな 血 球 の数 が 多 い と い う点 を. 非 分 裂 病 群 で も 同 様 に 大 と な る.大 体 血 球 直. 挙 げ る こ と が で き る よ うで あ る,た. 径 は,種. ゞ,陳 旧. 々 な る急 性 ・慢 性 肝 臓 疾 患12)15)16)25). 例 で は 多 少 趣 きを 異 に し て い る と こ ろ が あ. 26)27) ,貧 血,核 結28)29)30)31)32)33),梅 毒31)等精 神. る.. 科 領 域 以 外 の種 々 な る疾 病 に 於 て も 又 増 大 す. 分 裂 病 状 態 像 の 変 化 と血 球 性 状 と の 関 係 に. る こ とが 報 告 せ られ て い る.従. つて この よ う. 就 い て は 興 奮,昏. 迷 群 とを比 較 す る と興奮 期. な 直 径 の 変 化 は 分 裂 病 特 有 の 変 化 とは 云 い 得. の 血 球 は 直 径,厚. さ,容 積,比. 重 の何 れ も昏. な い が,た ゞ,分 裂 病 で は 肝 臓 疾 患 そ の 他 に 於. 迷 期 の そ れ よ りは 大 で あ る.す. な わ ち,昏 迷. け るが 如 く10μ を 超 え る 如 き大 血 球 を 見 る こ. 期 の 血 球 は 興 奮 期 の そ れ よ りは 小 さ くて 軽 い. とは な い.比 重 に 就 い て も,全 血,血 漿 の それ. の で あ る.但. し球 係 数.逆. 球係 数 は昏 迷 群 も. は 増 す が,そ. 興 奮 群 も 殆 ん ど 同 じ で,抵. 抗 は最 小抵 抗 に 於. で,こ. れ は 非 分 裂 病 で も見 られ る こ と. の 所 見 も分 裂 病 に 特 異 な も の で は な い.. て昏 迷群 の方が 健常 人 値 に 近 い値 を示 して い. 血 球 数 の 変 化 に 就 い て は, Jahn u. Greving34). る.血 球 数,ヘ. 等 は 急 性 緊 張 病 に 於 て,安 静 時 最 高490万,興. マ トク リ ッ ト値 は 何 れ も 昏 迷. 群 の 方 が 多 く,新 鮮 分 裂 病 群 と陳 旧 分 裂 病 群. 奮 期 に 於 て は 最 高620万. と の比 較 に 於 い て 見 た 如 く,是 等 の値 の 増 加. る例 を 報 告 し て お り,又Itten35), Lundwall. が 分 裂 病 急 性 期 に 示 す 一 つ の傾 向 とす れ ば 昏. Schultz等 は 分 裂 病 は 一 般 に 増 加 す る と云 い,. 迷 の 方 が 興 奮 よ りは 更 に 急 激 な 状 態 像 の 変 化. Dedi,35) Lepinii35), Popoff35)等 は 逆 に 減 少 す. と云 い 得 る様 で あ る.. る と云 う よ うに 定 説 は な い.私. 病 機 が 寛 解 に 向 う と,直 径 は 縮 小 し,厚 は 増 し,容 積 は 大 と な り,球 係 数,逆 は 共 に 健 常 値 に 還 え る.た. さ. 球係数. ゞ抵 抗 は 尚 分 裂 病. の 如 く増 加 し て い. の 成 績 で は,. 陳 旧 例 は 減 少 す るが 其 の 他 は 増 加 して い る. Jahn. u. Greving34)は. この 増 加 を 末 稍 血 管 系. の"Erythrocytonanreicherung"と. 云 う言 葉 で. 抗幅に. 説 明 し て い る.し か し この よ うな 血 球 数 の 変. 於 て 有 意 の 差 を 見 る.し か し,こ れ ら も分 裂. 化 は 非 分 裂 病 に 対 して 統 計 的 に 有 意 で は な. 群 と大 差 な く健 常 値 と は 最 大 抵 抗,抵.
(21) 分 裂 病 の 研 究 補 遺. い.先. に 述 べ た 精 神 科 領 域 以 外 の諸 疾 患 に 於 第5章. て も 血 球 容 積 は 減 少 し厚 さ も変 化 し て い る. 従 つ て 球 係 数,逆. 球 係 数 の 変 化 も 亦 総 て の疾. 患 を 通 じ て分 裂 病 に 特 有 と 云 う意 味 で は な い.先. 1323. き に 分 裂 病 に 特 異 で あ る と云 つ た の は. 精神科 領 域 内に 於け るもので あ る ことは勿論. 1). 結. 論. 健 常 人 ・分 裂 病 ・非 分 裂 病 患 者 等 計. 102例 に就 い て,血 球 の 性 状 を 検 索 し た. 2). 分 裂 病 の 血 球 は 直 径 が 大 き く,厚. 薄 く,容 積 は 小 さい.球. さが. 係 数 は0.23以 下 で あ. で あ る.諸 種 肝 臓 疾 患 其 他 に 見 る如 く血 球 容. り,逆 球 係 数 は4以 上 で あ る.全 血 並 び に 血. 積 が 健 常 人 以 上 に な る こ と は 見 られ ず,分. 漿 比 重 は 重 くな り,血 球 比 重 は 変 ら な い.抵. 裂. 病 悪 化 時 に 於 て は 総 て健 常 人 値 以 下 を 示 し て. 抗 は 最 大 抵 抗 の移 動 に よ る抵 抗 幅 の 増 大 を 示. い る.血 球 の 厚 さ も亦 健 常 人 値 以 上 に 出 る も. し抵 抗 の増 強 を 見 る.. の は 全 くな くす べ て 健 常 人 の 場 合 よ り薄 い の で あ る.血 球 の 抵 抗 はJahn. u. Greving34)に. 従 えば 急 性 期 の 者 は 抵 抗 が 減 ず る と云 う.私 も始 め は 恐 ら く抵 抗 の減 弱 を 見 る だ ら う と 予 想 し た.事 実 高 坂,薄. 井 及 び 著 者 等5)の 行 え. 3). 分 裂 病 興 奮 期 に 於 け る血 球 は 昏 迷 期 よ. り大 き く且 つ 扁 平 で,昏. 迷 期 の特 長 は血球 比. 重 が 軽 く,血 球 数 が 多 い. 4). 寛 解 期 に 至 れ ば 血 球 直 径 は 尚 や ゝ大 な. る も 悪 化 時 よ りは 縮 小 し,厚. さ ・球 係 数 ・逆. る血 液 毒 フ エ ニ ー ル ヒ ドロ キ シ ル ア ミン添 加. 球 係 数 ・抵 抗 ・血 球 数 等 何 れ も 正 常 値 に 復. の際 に は 血 球 の抵 抗 は 一 増 強 す る と云 う報 告. し,血 球 比 重,血. も あ るが 一,確 か に 減 弱 して い た の で あ る.. い る.. しか し,分 裂 病 の 場 合 に は 低 調 食 塩 水 に 対 す. 5). 球 容積 等 は却 つて 反騰 して. 血 球 容 積 ・厚 径 ・球 係 数 ・逆 球 係 数 等. る抵 抗 は 最 大 抵 抗 の 拡 大 と云 う形 で 抵 抗 増 強. は 他 の 精 神 疾 患 群 に 比 し て分 裂 病 に 特 異 の変. の 結 果 を 得 た.. 化 で あ る. (参 考 文 献 は 第3編. 末 尾 に 一 括 掲 載 す.).
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