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中国 9 月として過去最高の 491,200 人が訪日 9 月の訪日中国人者数は前年同月比 99.6% 増の 491,200 人となり 9 月として過去最高記録を更新した 2013 年 9 月以降 25 か月連続で各月の過去最高を更新している 抗日戦争勝利 70 周年 連休や国慶節連休の需要前倒し今

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【韓国】

9 月の市場動向トピックス

 9 月末時点で年間の訪日韓国人旅行者数の過去最高記録を更新 2015 年は、1 月から連続で単月訪日韓国人旅行者数の記録更新が続いている。6 月には、 中東呼吸器症候群(MERS)によりその勢いが弱まったものの、翌 7 月には急回復し、8 月から は再び好調に推移。その結果、9 月末時点の累計人数(2,855,800 人)は、これまでの最高記 録であった 2014 年の累計人数(2,755,313 人)を上回る訪日客を記録した。 背景要因としては、円安の継続による訪日旅行の割安感の他、低価格航空会社(LCC)の 新規就航・増便による航空機座席の供給増、JNTO によるプロモーション事業等が訪日意欲 を喚起したものと考えられる。なお、今年の冬ダイヤにおいても、LCC を中心に新規就航・増便 が予定されており、今後も順調な推移が見込まれ、初の年間訪日韓国人数 300 万人の大台 突破も確実視されている。  釜山発の直行便が大幅増 今年の冬ダイヤの大きな特徴として、LCC を中心に釜山発の直行便の新規就航・増便が相 次いでいる。釜山での潜在需要のさらなる掘り起しが期待できる。具体的には、釜山-関西、 福岡、那覇、新千歳などの路線が新規就航・増便されており、釜山及び周辺都市の海外旅 行希望者の訪日意欲促進に向け、韓国南部でのプロモーションが今後一層重要となる。

9 月の主なプロモーション活動

 韓国で人気のテレビ番組「パパをお願い」を招請し、香川県及び東京都内での撮影を実施し た。小豆島の美しい景色や瀬戸内での釣り、讃岐うどんの手打ち体験等のコンテンツを 4 回に 分けて放送し、四国ならではの体験を広く周知することで訪日旅行需要を喚起した。  旅行会社や船舶会社等との連携により、オンラインバナー広告、新聞広告、SNS、ガイドブック など幅広く共同広告を実施し、様々なテーマでの日本各地への旅行需要を喚起した。 テレビ番組の招請 旅行会社等との共同広告

(2)

【中国】

9 月の市場動向トピックス

 9 月として過去最高の 491,200 人が訪日 9 月の訪日中国人者数は前年同月比 99.6%増の 491,200 人となり、9 月として過去最高記録 を更新した。2013 年 9 月以降、25 か月連続で各月の過去最高を更新している。  「抗日戦争勝利 70 周年」連休や国慶節連休の需要前倒し 今年に入り新たに設定された 9 月 3~5 日の「抗日戦争勝利 70 周年」の連休中の訪日旅行 が好調であったほか、曜日の並びが良くピークを避ける動きが広がったため国慶節連休の旅行 需要が一部前倒しされ、9 月の訪日者数を押し上げた。  訪日クルーズの増加、航空路線網の拡充 クルーズによる訪日客数は、昨年 9 月の約 35,000 人(16 隻)から約 124,000 人(50 隻)に大 幅増加、3 か月連続して 10 万人を超えた。航空路線も名古屋‐大連便(南方航空)の増便や 関空‐長春便(春秋航空)の新規就航など路線拡充が相次いでおり、訪日旅行増加に寄与し ている。  景況感の悪化による市場のトレンドの変化 一部旅行会社からは「景況感の悪化による旅行意欲の減退」が報告されており、4 月以降前 年同月比 100%以上もしくはそれに近い増加を見せていた中国人訪日者数の伸び率は、今 後縮小していく可能性がある。

9 月の主なプロモーション活動

 9 月 11~13 日、広東省広州市で開催された中国(広東)国際旅遊産業博覧会(CITIE)に Visit Japan(VJ)ブースを出展した。北海道や九州、沖縄など自治体のほか、星野リゾートや JR 東日本など民間企業を合わせて 13 団体・企業が出展し、訪日観光 PR を行った。また、 併催された旅行商品即売会においても旅行会社に対し販売支援を行い、期間中の大手旅 行会社 4 社の訪日商品集客数は 741 名にのぼった。  国慶節前後の閑散期の訪日需要喚起を目的とした旅行会社との共同広告事業を北京、瀋 陽、青島、上海、杭州、成都、重慶など 10 都市で実施した。 くまモンが人気を集めた CITIE の VJ ブース 来場者でにぎわう CITIE の即売会会場

(3)

【台湾】

9 月の市場動向トピックス

 中秋節休暇に合わせた旅行が好調 台湾からの訪日客数は、9 月として過去最高の 302,900 人を記録し、32 ヶ月連続で各月の過 去最高を更新した。台湾における 3 大休暇シーズンの一つである中秋節連休(9 月 26 日~28 日)に合わせた家族旅行や FIT 層の訪日が好調だった。  地方路線増便の動き 地方路線を中心に冬期の増便・新規就航の動きが見られる。特に LCC 各社が中部国際空 港への新規就航を発表し、地方への訪日旅行増加が一段と期待できる。 【参考】LCC の中部国際空港新規就航 2015 年 12 月 ジェットスター・ジャパン、V エア 2016 年 4 月 エアアジア・ジャパン

9 月の主なプロモーション活動

 航空会社と共同で、東北、松山、大分、長崎等の地方訪問商品の広告を実施した。新聞、 雑誌、WEB など幅広いメディアに展開し、旅行需要を喚起した。  9 月 6 日、台中市内で消費者向けに訪日旅行の魅力を PR するイベントを開催した。8 月 19 日から公開している四国地方のショートムービーに出演している台湾の若手人気女優・紀培慧 (テレサ・チー)も参加し、大いに盛り上がった。多数の現地メディアでも報道され、四国地方の 魅力が広く発信された。 訪日旅行PRイベント 航空会社との共同広告

(4)

【香港】

9 月の市場動向トピックス

 9 月として過去最高を記録、航空路線の増加が訪日需要を後押し 9 月の訪日香港人数は、前年同月比 64.9%増の 115,200 人と、同月過去最高を更新し、訪 日香港人旅行者数は 32 か月連続で各月の過去最高を記録している。エチオピア航空が成田 ‐香港間の旅客運送を週 3 便で開始したほか、ジェットスター・ジャパンも成田便を増便してデイ リー運航を開始し、さらに関西便も週 4 便に増便した。訪日便数は昨年同月比で 32%増加し ており、高まる訪日需要を後押ししている。  中秋節や国慶節の祝日による旅行需要の高まり 9 月 28 日(月)は中秋節の祝日であり、土日を含めると 3 連休となった。また、10 月 1 日(木) は国慶節の祝日であるため、休暇の取り方次第では大型連休を取得できることから、祝日前 後の旅行需要が高まった。また、祝日に合わせて香港エクスプレスや全日空が臨時増便を行っ た。  大手旅行会社によるチャーター便の実施

大手旅行会社(EGL ツアーズ、Package ツアーズ、Wing On トラベル、Sunflower トラベル)によ るチャーター便が合計 4 本実施された。仙台行き 1 本、新潟行き 1 本、札幌行き 2 本が運航 され、地方へのさらなる送客が促進された。

9 月の主なプロモーション活動

 訪日旅行商品販促支援として、旅行会社 15 社と連携した共同広告を開始した。四国及び 中部・北陸の秋のクリエイティブを使用し、9 月中に合計 26 回の露出がなされ、雑誌や新聞、 フリーペーパー等を通じて多くの市民に PR した。 割引航空券の販売 共同広告の一例 (四国クリエイティブ使用) 共同広告の一例 (中部・北陸クリエイティブ使用)

(5)

【タイ】

9 月の市場動向トピックス

 過去最高を継続的に記録 先月に引き続き、9 月として過去最高の 34,400 人を記録し、対前年同月比 10.8%増となった。 タイ市場向けのビジットジャパン事業として、9 月からウェブキャンペーンと連動したメディアミックス 広告宣伝事業の展開や、Facebook などでの継続的な情報発信を通じて、訪日旅行の意欲 喚起を図っている。 10 月は学校休暇時期となり、通年では 4 月のソンクラーンに続き 2 番目に旅行客が多いシー ズンとなるものの、タイの経済の減速、円高バーツ安傾向、9 月からのタイ航空成田便の間引き 運航、タイ・エア・アジアXの札幌便運休の影響等により、昨年度のような大幅な前年比増は 見込めないと推測する。

9 月の主なプロモーション活動

 観光地の地方分散、及び、秋季旅行促進を図ることを目的として、タイでまだ知られていない 観光地を、その観光地に係っている日本側担当者が、見どころ・おすすめの観光シーズン等の ポイントを紹介する「Japan Story」特設サイト(www.japanstory.org)を 8 月中旬から開設し、 PR を行っている。同サイトへのリーチを増やすため、9 月1日より 10 月 31 日まで、タイの一般消 費者が訪日体験をもとに写真を投稿するフォトコンテストやクイズを特設サイト上で行っている。 同キャンペーンに合わせて、テレビ番組や新聞・雑誌、オンライン広告等のメディアミックスでの広 告展開を行い、訪日リピーターに自分の訪日旅行の物語をシェアしてもらうことで、口コミによる 日本観光情報の拡散、訪日旅行意欲の喚起を図っている。  FIT 向け実用情報の発信・提供事業として、7 月に引き続き、JNTO タイ語のウェブサイトへ「音 声付の日本語」を作成・掲載をしている。同ページでは、訪日旅行に係る基本的な日本語の 単語やジェスチャーをイラストや文字(タイ・日・英の併記)に加えて、音声で日本語の発音をわ かりやすく紹介している。(www.yokosojapan.org/th/gesture.php) ウェブキャンペーンページ タイ語ウェブサイトを活用した情報発信

(6)

【シンガポール】

9月の市場動向トピックス

 前年同月比32.3%増の18,700人。13ヵ月連続で各月の過去最高を更新 円安による訪日旅行の割安感が一服する一方、燃油サーチャージ安は引き続き継続している。 9月5日(土)~13日(日)のスクールホリデーを控えていた中、MERS感染拡大懸念を発端とし た訪韓需要の低迷の継続、8月の爆弾テロによる訪タイ需要の一時的な冷え込みが重なった ことも訪日数の増へ影響した。 内部要因としては、7月に実施した共同広告および旅行博「Travel Revolution」への出展に 続き、9月1日(火)よりシンガポールの女性層に人気のスープ店チェーン「Soup Spoon」と共同で 訪日キャンペーンを展開(詳細後述)。オンライン旅行会社(OTA)とキャンペーンを連携させるこ とで訪日商品の特別料金販売をおこない、訪日需要の喚起および販売促進をおこなった。

9月の主なプロモーション活動

 9月1日(火)より「Japan’s Locality」キャンペーンを開始。シンガポールの女性層に人気のスー プ店チェーン「Soup Spoon」と共同で、東北、中部、九州の魅力を訴求し、日本の地方産品を 活用した特別スープの販売キャンペーン(10月12日まで)や、Facebookでの特設ページの開設、 OTA(Expedia等)と連携した訪日商品の特別料金販売を11月下旬まで実施している。特別 スープの販売数は好調であり、Facebookファン数も、従前に比べ1.5倍のペースで増加してい る。 「Japan’s Locality」キャンペーンのメインビジュアル 日本の地方産品を活用した特別スープの販売

(7)

【マレーシア】

9 月の市場動向トピックス

 前年同月比 32.4%増の 21,300 人 9 月の訪日マレーシア人は対前年同月比 32.4%増で、9 月としては過去最高の 21,300 人を 記録した。9 月 1 日より全日空のクアラルンプール‐成田線がデイリーで就航となったことに伴い、 就航キャンペーン価格が打ち出され、訪日需要を引き上げた。9 月上旬にクアラルンプールにて 行われたマレーシア最大の旅行博である MATTA フェアに向けて、VJ プロモーションによる訪日イ メージ・記事による露出拡大、及び、各旅行会社が特別価格にて訪日旅行商品を販売したこ とも、訪日客増加に寄与したと考えられる。一方で、8 月中旬以降より一層深刻化しているリン ギット安、ナジブ首相の資金流用問題などの政治・経済の不安は依然として継続している。こ のような情勢を反映し、マレーシアからの各国へのアウトバウンドはマイナス基調にあるが、訪日 旅行については対前年比増と堅調に推移している。

9 月の主なプロモーション活動

 9 月 4 日(金)~6 日(日)の 3 日間、クアラルンプールで開催された旅行博「MATTA KL(9 月 期)」に出展した。総来場者数は昨年度より 12.45%増の 91,000 人であった。「日本庭園」をコ ンセプトとした JNTO ブース、及び共同出展者ブースには 3 日間を通じて常に来場者が訪れ、 賑わいを見せていた。  MATTA KL 開催と合わせて、9 月 7 日(月)クアラルンプールにて、9 月 8 日(火)ペナンにて、 現地旅行会社を対象に、セミナー・商談会を行った。クアラルンプールでは 39 社 67 名、ペナン では 22 社 37 名の参加者が集まり、両会場において活発な商談が行われた。

 9 月 28 日(月)~10 月 1 日(木)に Visit Japan Travel Mart 2015 と連動する形でファムトリ ップを実施した。マレーシアから旅行会社 10 名を招請し、山口・長崎・熊本・佐賀・福岡など九 州地方を周遊するルートを催行した。九州地方の雄大な自然、博多ラーメンや具雑煮など九 州地方のご当地・郷土料理は参加者に好評であり、その土地を訪れて初めて分かる魅力を味 わっていただけた。 MATTA JAPAN ブース前 ‘ KL 訪日観光セミナー 旅行会社招請

(8)

【インドネシア】

9 月の市場動向トピックス

 訪日者数 12,900 人、インドネシアからのアウトバウンド市場が減速する中、堅調な伸びを維持 9 月のインドネシア人訪日者数は、前年同月比 19.1%増の 12,900 人と、9 月としてはレバラン 休暇月であった 2010 年(13,681 人)に次ぐ過去 2 番目の訪日者数となった。一時 1 米ドル= 14,500 ルピアを突破するなどルピア安が進行しており、経済成長の減速や個人消費の落ち込 みの懸念が継続する中、訪日旅行は対前年同月比 2 桁増の堅調な伸びを維持している。 2014 年 3 月の JNTO ジャカルタ事務所開設以降、現地旅行業界やメディアとのネットワーク拡 大、旅行フェアや共同広告を通じた継続的なプロモーションが成長を下支えしている。年初から の累計でも、インドネシアからの主要渡航先の中で、日本は唯一、対前年比 2 桁以上の大幅 増を記録している。  観光ビザ免除の拡大が決定、対象は計 92 ヵ国・地域に インドネシア政府は、10 月から新たに 47 の国と地域の観光ビザを免除すると発表した。日本を はじめ既に免除が実施されている国を合わせると、計 92 ヵ国・地域からの観光目的の旅行者 は、30 日間以内の滞在であればビザが不要となる。政府は 2019 年までに訪インドネシア外国 人数を 2,000 万人にすることを目標に掲げており、観光ビザ免除効果への期待は大きい。

9 月の主なプロモーション活動

 9 月 6 日~13 日、在インドネシア日本大使館が事務局となり、在ジャカルタの日系企業、政府 機関等が中心となって出展する「ジャカルタ日本祭り」が開催された。JNTO も高級ショッピング モール「プラザ・スナヤン」で開催されたジャパンウィーク、スナヤン屋外駐車場で開催されたクロー ジングイベント両方にブースを構え、訪日旅行情報の発信を行った。ジャパンウィークでは、ANA、 JAL、ガルーダ航空の 3 社と共同で、同モールを訪れる富裕層に対して紅葉や冬の観光情報を 提供し、クロージングイベントでは来場者の大部分を占める若年層に対し、都市の観光魅力や 低廉な旅行方法などを紹介した。  9 月 25 日~27 日、「ガルーダ・トラベル・フェア」に出展し、北海道、沖縄、オリエンタルランドなど の共同出展者とともに訪日旅行プロモーションを実施した。閑散期である秋の行楽の魅力を積 極的に PR する日本ブースは連日盛況となり、ガルーダ航空がフェア限定で提供した航空券販 売を中心に、訪日旅行商品購入者の景品引き換え人数は約 2,000 人となり、前年実績の 754 人を大幅に上回る結果となった。 ジャカルタ日本祭りの様子 ガルーダ・トラベル・フェアの様子

(9)

【豪州】

9 月の市場動向トピックス

 春休みによる家族需要増加と、新規就航を契機とした訪日客急増 豪州は、前年同月比 13.3%増の 34,700 人で、9 月として過去最高を記録した。9 月後半から 春休みが始まり、家族旅行需要が増加。更にブリスベン-成田線の新規就航を契機に、ブリス ベン経由の訪日客が急増している。Twitter 社が実施した調査で「豪州人の訪れたい国」の 1 位に日本が挙がるなど、現地での露出拡大と肯定的な口コミが訪日人気を喚起している。日 本の秋季・冬季の PR の一環として、現地旅行会社の招請事業も実施しており、10 月以降 紅葉やウィンタースポーツを目的とした訪日需要の増加が期待される。

9 月の主なプロモーション活動

 9 月 8 日メルボルン、9 月 10 日ブリスベンにて訪日観光セミナーを実施した。メルボルンは 48 名、ブリスベンは 50 名の現地参加者(販売員、ホールセラー、メディア、航空会社など)の来場 があった。JNTO の他に、自治体やジャーナリストのプレゼンテーションの機会を設け、多様な方 面から訪日の魅力を旅行会社に PR した。  9 月 4 日から約 1 週間にわたり、豪州の人気旅行番組「Getaway」の訪日テレビ取材を実施 した。姫路、京都、奈良など関西を中心に取材し、10 月から年始にかけて、5 話にわたり日本 について放映される予定となっている。司会者のジェシンタ・キャンベルは、元ミスオーストラリアで オーストラリアのメディアでも多く活躍している。日本滞在中も自身のインスタグラムで日本の魅 力をアピールしており、訪日にとって良い露出となった。  8 月 1 日のカンタス航空のブリスベン-成田便の新規就航を記念し、ブリスベン空港によってカン タス航空の航空券および東京の宿泊が当たるキャンペーンが、6 週間にわたって実施された。ブ リスベン空港内には JNTO のロゴ露出もあり、キャンペーン期間中のターミナル利用者約 36 万 人向けの良いプロモーションとなった。このキャンペーン後、JNTO はカンタス航空との共同広告を 実施し、PR 活動を継続している。 カンタス航空との共同広告 ブリスベン空港の訪日キャンペーン広告 Getaway の撮影クルーと姫路城のおもてなし甲冑隊

(10)

【米国】

9 月の市場動向トピックス

 堅調なアメリカ市場の拡大 – 年間訪日客数 100 万人突破の可能性は? 2014 年 4 月以降、18 ヶ月連続で当該月の過去最高を記録した。2015 年 1-9 月の累計は 対前年比 14.5%増である 758,400 人となり、効果的なプロモーション活動に加え、安定した米 国経済とドル高円安傾向の継続が、訪日需要を後押しているものと思われる。旅行会社のヒ アリングでも、訪日需要が高まっているとの声が多く聞かれ、10 月以降、対前年比 6%増以上 の伸び率を維持すれば、米国からの年間訪日客数が 100 万人を突破することとなり、例年、訪 日需要の高まる秋の紅葉シーズンを控え、今後の訪日客数の推移から目を離すことが出来な い状況である。

9 月の主なプロモーション活動

 9 月 28 日、国連総会が開かれていたニューヨークにおいて、「訪日観光セミナー」を開催し、現 地旅行業界関係者及びメディアに対して訪日観光魅力を発信した。同セミナーには、安倍総 理大臣にご列席いただき、「2020 年に東京で開かれるオリンピック・パラリンピックに向け、さらに 国を挙げておもてなしの体制を整えていく」との力強いスピーチをいただいたほか、ゲストスピーカ ーに、石川県出身の NY ヤンキース GM 特別アドバイザーの松井秀喜氏や、北海道余市町等 を舞台とした NHK 連続テレビ小説「マッサン」に出演した米女優シャーロット・ケイト・フォックス氏 等を迎え、日本各地の魅力をパネルディスカッション形式で発表した。 上:「訪日観光セミナー」 参加者全員での記念撮影 右:パネルディスカッション風景

(11)

【カナダ】

9 月の市場動向トピックス

 8 ヶ月連続で各月の過去最高を更新中 9 月の訪日カナダ人は前年同月比 21.8%増の 17,700 人となり、9 月として過去最高を記録し た。カナダ経済の不透明さから先行きについては少し懸念されるものの、2 月から 8 ヶ月連続各 月の過去最高を記録するなど、引き続き好調が続いている。

9 月の主なプロモーション活動

 訪日旅行商品の販売促進を目的に、旅行会社の招請事業を実施した。東京に集中する訪 日カナダ人の地方への分散化を図るため、北陸新幹線を利用した行程とし、金沢、加賀、京 都などの視察を実施した。参加者からはガイドブックでは分からない日本人のおもてなし、サービ スを体験できたという声が聞かれた。

 JNTO トロント事務所では、カナダ市場向け Facebook「I LOVE JAPAN」にて様々な情報発信 をしている。同ページのファン数は、JNTO 欧米事務所の中では米国に次いで 2 番目の 15 万 2 千を数えているが、9 月 18 日にカバーフォトとして掲載した富山市八尾の写真(諏訪町本通り) は、瞬く間に 1500 以上の「いいね」を獲得した。 旅行会社招請(そば打ち体験) 旅行会社招請(金箔貼り体験) 旅行会社招請(ひがし茶屋街散策) JNTO カナダの Facebook

(12)

【英国】

9 月の市場動向トピックス

 9 月として過去最高を記録 9 月の訪日英国人数は 22,700 人と、前年同月比 9.9%増加した。2014 年 9 月は、クルーズ寄 航による 1,700 人の訪日という特殊要因があったが、これを差し引くと前年同月比 19.1%の増加 となり、引き続き堅調な伸びを示しているといえる。  好調な訪日旅行と競合国の動向 英国からの訪日旅行者数は、9 月までの累計で対前年比 19.3%と非常に好調である。タイ・中 国等のアジアの競合国と比較しても、増加率は際立っている。8 月までの累計の伸び率は、タイ 3.3%増、中国 1.7%減と比較し、日本は 20.7%増であり、訪日旅行の人気が特に高まっていると いえる。

9 月の主なプロモーション活動

 2 月にヴァージンアトランティック航空が撤退し、日本‐ロンドン間の直行便は 1 日 4 便と、フラン ス・ドイツと比較して直行便の本数が少ない。このような状況の中、英国では経由便を使った訪 日プロモーションに力を入れている。その一環として、9 月にはエールフランス航空と連携した広告 キャンペーンを実施した。エールフランス航空は本キャンペーンのために、東京・大阪の割引運賃 (エコノミー£475~、ビジネス£999~)を提供。エールフランス航空及び JNTO の保有する情 報発信チャネル(ホームページ、SNS、ニュースレター)の他、屋外広告、ラジオ等での広告を実 施した。プロモーション実施期間の予約状況は非常に好調であり、10 月以降の英国からの訪 日客数の増加に資する事業となった。 バナー広告 屋外広告

(13)

【フランス】

9 月の市場動向トピックス

 訪日フランス人数 15,300 人、9 月も過去最高を記録 9 月の訪日フランス人数は 15,300 人と、昨年 3 月以降 19 ヶ月連続で各月過去最高を更新 した。バカンスシーズンが終わり、次に訪れる紅葉シーズンとの狭間で、伸びが緩やかになってい るものの、9 月として過去最高記録となった。フランスは、本格的な経済回復には至ってはいな いが、消費者信頼感指数は回復の兆しを見せており、継続した円安基調が訪日旅行需要へ の後押しとなっている。  欧州-日本路線 新規就航と運休 全日空が 2015 年 10 月 25 日から、デイリー運行を実施している成田‐パリ線の運休を発表し たことに加え、KLM オランダ航空が 2016 年 1 月 5 日から福岡‐アムステルダム線の運休を発表 した。一方、フィンランド航空は 2016 年 5 月から福岡‐ヘルシンキ線の新規就航(夏季のみ)を 決定した。

9 月の主なプロモーション活動

 9月29日(火)~10月2日(金)まで、パリで開催されたBtoB旅行博「TOP RESA」に出展し、 共同出展者の地方自治体・団体とともに訪日旅行をアピールした。ビジットジャパンブースには、 約2,400名の来訪者があり、「日本の見所や訪日旅行に適した季節」といった基本的な質問か ら、「まだ他の会社がツアー商品に組み込んでいない未開拓な地域」の紹介まで、幅広いリクエ ストがあった。配付のため用意していた資料も、東京・京都などゴールデンルートは勿論のこと、 各地方のパンフレットも人気があり、各地域の特色について、熱心な質問が相次いだ。日本に 関する知識向上、プロモーションの支援、協力といった要望も多く寄せられ、日本への関心の高 さが窺われた。 ビジットジャパンブース全景 アトラクション(着付け)の様子

(14)

【ドイツ】

9 月の市場動向トピックス

 9 月の訪日ドイツ人数、18 ヶ月連続で各月過去最高を記録 9 月の訪日ドイツ人数は 14,500 人と、昨年 4 月以降 18 か月連続で各月過去最高を更新し た。8 月は個人旅行者が訪日の中心であったが、9 月からはグループツアーの設定も多くなり、ツ アー利用者の訪日も増加した。また、高級クルーズが金沢に寄航し、100 人を超えるドイツ人が 本クルーズを利用したことも、9 月の訪日客数の増加に繋がった。  好調な訪日旅行予約 旅行会社へのヒアリングによると、秋の紅葉シーズンに向けて、各社とも予約が好調で、既に完 売のツアーも出てきている。また、既に来年春に向けた問い合わせや予約も増えており、春の桜 シーズンへの動きも順調である。10 月以降、東京モーターショー(総来場者 90 万人)等の世界 的なビジネスイベントが日本で開催されるため、ビジネス需要の訪日も増加することが見込まれ る。

9 月の主なプロモーション活動

 JNTO では、海外メディアが訪日取材する際に、情報提供、経費支援、取材許可取得支援 等、様々な形でのサポートを行っている。ドイツにおいて訪日取材の希望が増えており、JNTO フ ランクフルト事務所では、これを訪日意欲喚起に大きく貢献する機会と捉え、積極的な支援を 行っている。このような支援の結果、9 月にも主要紙「Die Welt am Sonntag」、旅行誌「Reisen Exclusiv」で日本関連の記事が掲載された。「Die Welt am Sonntag」には、記者自らが登山し た富士山での体験が綴られ、ドイツ人が高い関心を持つアウトドアアクティビティから訪日意欲を 喚起する内容となった。また、「Reisen Exclusiv」では、一般的な観光素材だけでなく、日本人 の親切心や丁寧な対応、他者への配慮等が、具体例を交えながら紹介された。

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