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(H28 年 1 月講習会資料 by 春井 ) アブラナ科植物 セリ科植物小松菜 チンゲンサイ キャベツ ( アブラナ科 ) につくモンシロチョウの幼虫はニンジン ( セリ科 ) の葉の独特の香りを嫌う ニンジンの葉をすりつぶして水で薄め 霧吹きでアブラナ科植物にかけるとモンシロチョウが近寄らなくな

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(付録p. 1)

コンパニオンプランツ(COMPANION PLANTS)その2

コンパニオンプランツとは 複数の植物を組み合わせて植え、お互いの性質の違いによって病気や害虫の 発生を防いだり、生育を促したりする関係を持っている植物のこと (共栄植物、共存植物ともいう) 害虫を寄せつけにくい作物 ≪キク科≫ キク科植物には独特の香りや味があります。それは多くの害虫が苦手と するものがあります。 【キクナ[菊菜]シュンギク】 モンシロチョウやコナガが寄りつかない。忌避き ひ 効果こ う かがあります。 キクナとほかの葉もの野菜(アブラナ科野菜)を混植するとアオムシや コナガがつきにくい。 ※キクナとの混植に向く作物 ・ハクサイ ・キャベツ ・チンゲンサイ ・コマツナ 【レタス(レタスはキク科です)】 コマツナ[小松菜]や他のアブラナ科植物(たとえばダイコン[大根])と混植 するとアオムシやコナガがつきにくい。 ※レタスとの混植に向く作物 ・コマツナ ・キャベツ ・ダイコン ・ホウレンソウ ・ナス ・カボチャ ・ズッキーニ ・スイカ ・シロウリ 【マリーゴールド】 花として観賞するマリーゴールドも野菜と混植すると害虫がつきにくく なる。 ※マリーゴールドとの混植に向く作物 ・ダイコン ・トマト ・ピーマン ・ナス

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(付録p. 2) アブラナ科植物 × セリ科植物 小松菜、チンゲンサイ、キャベツ(アブラナ科)につくモンシロチョウの 幼虫はニンジン(セリ科)の葉の独特の香りを嫌う。 ニンジンの葉をすりつぶして水で薄め、霧吹きでアブラナ科植物に かけるとモンシロチョウが近寄らなくなり、幼虫の食害を防ぐ。 ニンジン(セリ科) × ホウレンソウ(アカザ科) ホウレンソウの葉をすりつぶして水で薄め、霧吹きでニンジンにかける。 ニンジンにつくアゲハチョウ(キアゲハ)がホウレンソウのにおいが苦手。 ナス(ナス科) × 長ネギ(ユリ科) ナスの出す不用物質を長ネギが、長ネギの出す不用物質をナスが利用する。 ネギとナスを一緒に栽培すると、お互いの不用物質を利用し合って栄養 状態がよくなって、生育がよくなる。 キュウリ(ウリ科) × 長ネギ(ユリ科) 同上

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(付録p. 3) 「美味しい野菜の見分け方」と野菜管理のヒント ナス:ヘタの白いところが多い(順調に生育している証) ダイコン:ヒゲ根が等間隔(順調に生育している証)等間隔でない場合生育が不規則 急に間隔が空いた場合・・・肥料を与えた跡 間隔が詰まる場合・・・土が硬くて根が伸びなかった。 ニンジン:ヒゲ根が等間隔(順調に生育している証)等間隔でない場合生育が不規則 急に間隔が空いた場合・・・肥料を与えた跡 間隔が詰まる場合・・・土が硬くて根が伸びなかった。 ネギ:美味しいところ ① 根元(株元)・・・片栗粉でまぶして揚げる ② ネギ坊主・・・花の咲く前 ③ 葉の部分 キャベツ:モンシロチョウ(アオムシ) モンシロチョウが卵を産むもの:肥料が多く、葉脈が太い 卵を産まないもの:葉脈が細く締まっている 〇葉の緑の濃いのは葉緑素以外の色素 カリの過剰施肥でも緑が濃くなる ハクサイのごま症:硝酸態窒素のやりすぎ タマネギ:タマネギは葉が7枚しかで出ない → 5 枚目までにしっかり養分をやる カボチャ、スイカ:音はあまり効果がない 裏返して花の跡(めしべの跡)を観る めしべの跡が小さいものがよい(尻が小さいもの)。 スイカ:黒い筋がはっきりしているもの 切ったとき…タネが多く並んでいるもの(タネが黒くなっている) タネから追熟ホルモンが出る サツマイモ:エクボの深いもの、ヒゲ根が等間隔 トウモロコシ:夜明けから3時間以内に食べる 薄皮を3枚ほど残して茹でてそのままにしておくと夕方まではもつ 根こぶ病と根こぶ線虫、根ぐされ線虫 コブセンチュウの予防:マメ科の牧草を植える ネグサレセンチュウの予防:ライ麦 アブラナ科根こぶ病の対策: ① 粒状石灰を施用する(土壌の pH を高くすると根こぶ病菌は弱る、粒状だと 効果が長い) ② 水はけを良くする ③ ダイコン、カブを栽培する(根こぶ病に強い) ④ 収穫穴をそのままにしてハクサイを定植する (西村 和雄 氏(元京都大学フィールド科学教育センター講師、元NPO 法人 有機農業技術会議 理事) ~ 秋の園芸 in 関西 2015 ~ より

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品目 1mlあたりの粒数 発芽年限 キャベツ 200 2 はくさい 200 3 ブロッコリー 200 3 シソ 500 2 レタス 350 3 キクナ(シュンギク) 250 4 ホウレンソウ 50 3 パセリ 200 2 セロリ 1,400 2 ダイコン 40 3 カブ 180 3 ニンジン 100 2 タマネギ 120 1 ネギ 150 1 ゴボウ 40 2 トマト 80 3 ナス 100 3 キュウリ 20 5 ピーマン 90 3 スイカ 10 4 カボチャ 25~30 3 10mlあたり インゲン 40 2 10mlあたり エンドウ 35 2 10mlあたり エダマメ 45 3 10mlあたり ラッカセイ 20 1~2 10mlあたり スイートコーン 30 1~2 10mlあたり ソラマメ 20~25 4 100mlあたり 果菜類 根菜類 葉菜類 (付録p.4)

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p. 1

市民農園の楽しみ

化学農薬をできるだけ使わずにこまめな 世話で手作りできる ◎野菜づくりの基本は土づくり 病害虫がいない 通気と排水性がよい 有機質に富んでいる *しかし始めからこんな恵まれた土はない 植物のからだ⇒水と有機物からできている 構成しているおもなもの(10 元素) 炭素(C)、酸素(O)、水素(H)、窒素(N)、 リン(P)、カリ(K)、硫黄(S)、カルシウム(Ca)、 マグネシウム(Mg)、鉄(Fe) その他 塩素(Cl)、ケイ素(Si)、ナトリウム(Na) 微量要素 (普通、土壌中に十分あるので、あえて与える必要はない) マンガン(Mn)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、 ホウ素(B)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni) このうち空気中や水から得られるもの 二酸化炭素(CO2) (炭素[ C]、酸素[O])、 水(H2O)(水素[H]、酸素[O]) 残りはほとんど土壌中から供給される (例)ジャガイモ 10kg の収量を上げるために 窒素 50g、リン酸 20g、カリ 80g を土壌から奪う 土は銀行のようなものなので蓄えを引き出すので、補う必要がある 肥料の三要素:十大要素のうち土壌に欠乏しがちな窒素、リン酸、カリ 窒素 :アミノ酸やタンパク質、葉緑素の主な構成元素 葉を茂らせる 不足すると成長が止まる 葉菜類に十分必要 リン酸:細胞の核の主成分、不足すると花芽の伸びが止まる 実が大きくならない 果菜類、根菜類に重要 カリ :デンプンや糖の移動に作用する イモ類の収量、甘味に影響する 〇連作すると肥料分の過不足ができる 窒素過剰 ・・・茂り過ぎ、倒伏、病害虫にかかりやすくなる リン酸過剰・・・葉を黄化させる 生育を止める カリ過剰 ・・・マンガン欠乏(吸収阻害)、葉焼け 果実が腐りやすい

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p. 2 石灰の過剰施用・・・マンガン鉄の欠乏(吸収阻害) 肥料の効果をより高めるために優良な有機物を入れ腐植を増やす 腐葉土、完熟堆肥など:1 作につき2kg/㎡施用すればよくなる 腐植が多いと土壌の緩衝作用が高まる・・・肥料をやり過ぎた時、腐植が余分 な肥料分を抱え込んでくれ、土壌中に 肥料分が少なくなると放出してくれる 土を団粒化する ・・・排水性、通気性、保水性を高める ◎化学農薬をできる限り使用しない病害虫防除 自然の植生 安定した生態系 病害虫の被害はほとんどない 畑や果樹園、家庭菜園、庭(ヒトの手が加わる) 生態系が不安定、自然のバランスが崩れている 単一植物、種類も単調、品種改良で抵抗性の低下 →病害虫が発生しやすい → 連作で病害虫の密度が高まる 病害虫の発生 病気:病原菌の数、環境条件、植物の状態が相互に関わって発生 害虫:繁殖に好都合な条件で害虫が増え、被害も進む 環境要因 病気:植物にある蜜度以上の感染可能な量の病原菌が存在 害虫:飛来や移動によって寄生可能な植物に付着(到着)して初めて生存、 繁殖できる。 環境条件 病気:雨が続いて日当たりが悪く、湿度が高い 害虫:風通しが悪く、湿気や熱がこもりやすい 植物の状態 植物が軟弱に育つと罹病しやすく害虫もつきやすい 栽培環境が不適当(土壌、水はけ) 管理(灌水、施肥)が不十分 〇病害虫の防除は植物をよく見ることから始まる 生育環境全体を確かめる 圃場の様子 日当たり、風、植物の状態、病害虫の発生 etc. 観察・・・・よく観ること さらに「よく聞く」(情報交換)、「書くこと」(メモをとる)、 「よく 触る」、「よく嗅ぐ」 病害虫は「予防」と「対処」 火事で例えると「防火」と「消火」 「予防」発生を抑え、被害を回避 発生したらすばやく「対処」。被害を最小限にくいとめる 「予防」「対処」のバランスをうまく取って管理する

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p. 3 オーガニックコントロール 誰でもできる身近な工夫や自然の素材を利用して病害虫を防除する 化学薬剤(ケミカル・コントロール)を使う前の管理方法 (例)耐病性品種・耐虫性品種の利用、環境条件の改善、栽培管理の徹底、 寒冷紗、袋かけ、巻き付け、害虫の補殺 etc. (例)粘着シート:アブラムシ、ハモグリバエ(葉潜り蝿) ・・・・黄色いものに引き寄せられる アザミウマ・・・・青いものに引き寄せられる ケミカル・コントロール(薬剤を使う管理方法)と 合わせて効果的に病害虫を管理することがポイント ① 病原菌や害虫の数を減少させる 購入時から始まる病害虫防除 接木苗、YR:萎黄病に強い(耐性のある) ダイコン:「YR 耐病総太り」 日頃の栽培管理を充実させる  花がら摘み 清掃、除草 etc.  防虫ネット、不織布(タネ蒔きの当日に被覆) スクリーン(寒冷紗のネット) 袋かけ(封筒で O.K) 見つけ次第取り除く(捕殺) ネキリムシ(カブラヤガの幼虫):株元周辺3cm までの深さにいる チャドクガ・・・・連休前に孵化 集合している連休中に駆除 チャドクガに刺されたら・・・ガムテープで毛を取る→水洗い→皮膚科へ 服は湯で洗い、アイロンがけするとよい (毒のタンパク質を熱で変成させる ) 環境条件を改善する 病害虫の発生に都合のよい「環境条件」を作らない 発生したら改善する 密植を避け、間隔をあけ、風通しをよくする 剪定、間引き ハダニの予防:葉の裏に葉水をかける うどん粉病:カラ梅雨の時に発生しやすい 疫病対策:マルチング 水のはね返りを抑える マルチングの資材:細かい資材は薄く、粗い資材は厚く敷く ② 植物を丈夫に育てる 病害虫に対する抵抗力(耐性)をつける 耐病性品種・耐虫性品種の利用 栽培場所に合った植物の選択、栽培計画の立案 日頃の栽培管理の徹底 ヒント 植物は芽生えの時、双葉がでるものと、1 本だけ出てくるものがあり、 それぞれ双子葉植物、単子葉植物とよばれている。単子葉植物、双子葉植物 を交互に栽培すると連作をある程度しのぐことができる

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p. 4 おもな野菜の分類 *(双):双子葉植物 (単):単子葉植物 (双子葉植物と単子葉植物の組み合わせは、連作障害を凌ぐことができる) 【双子葉植物】 キク科 レタス、サラダ菜、エンダイブ、チコリ、ゴボウ、 アーティーチョーク、フキ、キクナ ナス科 ナス、トマト、ミニトマト、ピーマン、トウガラシ、 ジャガイモ シソ科 シソ、ラべンダー、ハッカ ヒルガオ科 サツマイモ、クウシンサイ(エンツァイ) セリ科 ニンジン、パセリ、セリ、アシタバ、ミツバ、 ウイキョウ(フェンネル)、コリアンダー(パクチー) ウリ科 キュウリ、ニガウリ(ゴーヤ)、スイカ、メロン、ヘチマ、 ヒョウタン、ユウガオ、トウガン、カボチャ、ズッキーニ、 ハヤトウリ マクワウリ アオイ科 オクラ、モロヘイヤ

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p. 5 マメ科 エンドウ、ソラマメ、インゲン、ササゲ、ダイズ、エダマメ、 ラッカセイ(ピーナッツ)、アズキ、シカクマメ バラ科 イチゴ アブラナ科 ダイコン、カブ、コマツナ、チンゲンサイ、ブロッコリー、 シロナ、カラシナ、ハクサイ、キャベツ、カリフラワー、 コールラビ、ケール、ミズナ、ツケナ(漬菜)類 アカザ科 ホウレンソウ、フダンソウ(スイスチャード)、ビート ツルムラサキ科 ツルムラサキ タデ科 ルバーブ、メタデ、ソバ 【単子葉植物】 サトイモ科 サトイモ、ハスイモ、ヤツガシラ オモダカ科 クワイ ヤマイモ科 ヤマノイモ、ナガイモ ショウガ科 ショウガ、ミョウガ ユリ科 ネギ、タマネギ、ワケギ、アサツキ、ニンニク、ニラ、 ラッキョウ、リーキ、ユリネ(根)、アスパラガス イネ科 トウモロコシ <参考-1> ダイコンの用途と品種 ひとくちにダイコンといってもいろいろな使い道があります。店頭に出されて いるのは「だいこん」としか書かれていませんが、生産者のところでは、いろん な用途別の品種が栽培されています。 用途 おもな使用例 生食 サラダ、刺身のツマ、大根おろし 煮食 煮物、おでん 漬け物 たくあん、酢漬け、粕漬け、味噌漬け、キムチ 乾燥 切り干し大根 1.生食向け 品種名 作型 早晩性 会社名 MSR-896 春まき 早生 武蔵野種苗 RA-131 トンネル 春まき 晩生 雪印種苗 味子役 春まき、 秋まき 晩生 武蔵野種苗 卓越 夏まき やや晩生 朝日工業

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p. 6 献夏青首 初夏まき 中生 サカタのタネ 紅化粧 秋まき 早生 サカタのタネ 紅しぐれ 秋まき 早生 トーホク ホワイトスティイク 秋まき 早生 ナント種苗 市の宮 秋まき 中早生 渡辺採種場 英才 秋まき 晩生 トーホク ビタミン大根 秋まき 中晩生 トーホク 2.煮食向け 品種名 作型 早晩生 会社名 鉄人 春まき 中生 ナント種苗 おでん 春秋まき 晩生 山陽種苗 新貴聖 夏秋まき 中生 大和農園 TSX-330 秋まき 早生 トキタ種苗 冬人 88 秋まき 早生 ナント種苗 冬自慢 秋まき 中生 サカタのタネ 冬どり聖護院 秋まき 中生 タキイ種苗 水月聖護院 秋まき 中生 渡辺採種場 味なやつ 秋まき 中晩生 トーホク 3.漬け物向け 品種名 作型 早晩生 会社名 春山理想 春まき、 秋まき 中早生 渡辺採種場 四季姫 春まき、 秋まき 早生 渡辺農事 ふるさと 夏秋まき 早生 大和農園 新八州 秋まき 早生 タキイ種苗 香漬けの助 秋まき 早生 トーホク おいばね 秋まき 早生 ナント種苗 はっかい 秋まき 中生 サカタのタネ 干し理想 秋まき 中生 タキイ種苗 秋まさり2号 秋まき 中生 柳川採種研究所 立山理想 秋まき 中生 渡辺採種場 寒仕込み 秋まき 晩生 カネコ種苗 葵大根 秋まき 晩生 山本種苗園 雪美人 周年 極早生 サカタのタネ マコトちゃん 周年 早生 トーホク

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p. 7 4.生食・煮物向け 品種名 作型 早晩生 会社名 YR 三川 夏まき、春まき 早生 アサヒ農園 YR 夏伝説 夏秋まき 早生 大和農園 あきしの 夏秋まき 早生 大和農園 あじまるみ 夏秋まき 中生 大和農園 スーパー夏信 初秋まき 中生 ナント種苗 YR くらま 秋まき 中生 タキイ種苗 本宮 秋まき 中生 渡辺採種場 黒長大根 秋まき 中晩生 藤田種子 黒丸大根 秋まき 中晩生 藤田種子 ミラノ大根 秋まき 中晩生 藤田種子 しろうま 秋まき やや晩生 松永種苗 5.生食・漬け物向け 品種名 作型 早晩生 会社名 優等生 秋まき、晩春まき 中晩生 ナント種苗 WN8339 夏まき、秋まき 中生 渡辺農事 味ちびこん 秋まき 早生 松永種苗 YR 味づくり 秋まき 早生 丸種 6.生食・煮物・漬け物向け 品種名 作型 早晩生 会社名 つや風 春まき 中生 タキイ種苗 YR 海洋 春まき 中生 渡辺農事 美晴 春まき(トンネル) 中生 カネコ種苗 YR 春伝説 春まき、冬~春まき 中生 大和農園 関白 夏まき、秋まき 早生 タキイ種苗 あさかわ 秋まき 早生 日東農産種苗 冬の浦 秋まき 中生 カネコ種苗 冬美人 秋まき 中生 カネコ種苗 耐病総太り 秋まき 中生 タキイ種苗 ともしび 秋まき 中生 渡辺農事 秋岬 秋まき 中生 渡辺農事 7.辛味ダイコン 品種名 作型 早晩生 会社名 辛吉 秋まき 早生 サカタのタネ 辛之助 秋まき 中生 タキイ種苗 味辛大根 秋まき 晩生 トーホク

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p. 8 <参考-2> ホウレンソウの品種特性 ホウレンソウ中央アジア原産で発芽・生育適温は 15~20℃と涼しい気候を 好みます。 寒さには強く、マイナス 10℃の低温に耐えることができますが、暑さには弱く、 25℃を超えると発芽・生育が急激に悪くなります。また、長日条件で薹立ち (トウ立ち)しやすいので、真夏の栽培はかなり難しいです。街なかの市民農園 では夜間照明の影響で長日条件となり、トウ立ちする場合があります。 丸葉の西洋種と、剣葉の東洋種があります。 東洋種:葉が剣葉(ギザギザしている、トウ立ちしやすい) 西洋種:丸葉 〇春まき(3~5月)はこれから日が長くなるので、トウ立ちの遅い品種 (晩抽性品種)を選びます。 サマ―スカイ R7、おかめ、エスパー、マゼラン、おてもやん など 〇秋~冬は最もつくりやすく美味しい季節です。 秋まき(9~10 月) アンナ、ニューアンナ R4、ベンチャーR5、トライ、オーライ、メガトン、 強力オーライ、ラルゴ、日本(東洋種)、次郎丸(東洋種)など 〇サラダ用(生食)に、草丈が 15cm 位までの若採り(ベビーリーフ)に向いている アクの少ない品種 サラダあかり(赤軸)、晩抽サラダあかり など

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p. 1 Ⅰ.種子(タネ)の知識 まず、タネの袋をよく読む 植物の名前、植物の特性、栽培暦、発芽適温、 採種場所、採種年月、1 袋あたりの種子数、 発芽率、色々なことが書かれてある タネの保存のしかた 〇低い温度で乾燥したところ コーヒーの空きビン、お茶の缶。 タネを紙袋に入れ名前を書いておく。 乾燥剤(生石灰)かシリカゲルを入れ、 密閉して冷蔵庫に入れる。 または、比較的涼しいところに置く。 タネの寿命 品目によって異なるが、3~4年でも 発芽する長命なもの、梅雨を越すと1年 で発芽しない短命なものもある。 タネは貯蔵中でも少しずつ呼吸して いるので夏の高温多湿を経過すると 消耗が激しくなり発芽率が極端に悪く なるものもある。 寿命の短いもの(1~2年経つと発芽しない) ネギ、タマネギ、ニラ、レタス、ゴボウ、ニンジン、ホウレンソウ、 ミツバ ・・・・・・ 古いタネは使わない やや長寿なもの(2~3年) ダイコン、カブ、ハクサイ、キクナ、エンドウ、スイカ、インゲン ・・・・・・ 残りのタネは貯蔵して翌年使用する 長命なもの(3~4年) キュウリ、カボチャ、ナス、トマト ・・・・貯蔵して翌年使用 覆土するタネ、覆土しないタネ 〇普通、植物の発芽に必要なのは、空気(酸素)、水分、温度といわれて います。光がなくても発芽する種子は多いです。(例:もやし) しかし、なかには光があったほうが発芽しやすいものがあります。 これを好光性種子(こうこうせいしゅし)といいます。

野菜栽培に役立つお話し

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p. 2 好光性種子 シソ、セロリ、ニンジン、ミツバ、キクナ、インゲン、レタス、ゴボウ、 ツケナ etc. (こぼれ種で勝手に増えていく) 〇好光性種子は非常に細かい種子が多く、播種する時は覆土をせず、播い た後、上から薄く土をまいたり、敷きわらをします。そうすると適当に 光が届き、発芽がそろいます。 ※タネをまいた後、トイレットペーパーやティッシュペーパーで上から 覆うと、適当な光量となり、水やりの時、タネが流れにくくなります。 それらはそのうち水に溶けて土に戻ります。 〇反対に光に当たると発芽しにくくなるものもあります。 これを嫌光性種子(けんこうせいしゅし)といいます。 嫌光性種子 ダイコン、タマネギ、ネギ、ニラ、カボチャ、スイカ、トマト、ナス等 〇嫌光性種子は、まき穴やまき溝をつくり、タネをまいてからしっかり 覆土します。 注)タネが発芽するとき光があった方が発芽が促進されるタネを好光性種子 と呼び、反対に光に当たると発芽が抑制されるタネを嫌光性種子と呼び ますが、この中間で光の影響を全く受けない中間性のタネも存在します。 タネの量と発芽年限 品目 1ml あたりの粒数 発芽年限 葉菜類 キャベツ 200 2 はくさい 200 3 ブロッコリー 200 3 シソ 500 2 レタス 350 3 キクナ (シュンギク) 250 4 ホウレンソウ 50 3 パセリ 200 2 セロリ 1400 2 根菜類 ダイコン 40 3 カブ 180 3 ニンジン 100 2 タマネギ 120 1

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p. 3 品目 1ml あたりの粒数 発芽年限 ネギ 150 1 ゴボウ 40 2 果菜類 トマト 80 3 ナス 100 3 キュウリ 20 5 ピーマン 90 3 カボチャ 25~30 3 10ml あたり スイカ 10 4 インゲン 40 2 10ml あたり エンドウ 35 2 10ml あたり ソラマメ 20~25 4 100ml あたり エダマメ 45 3 10ml あたり ラッカセイ 20 1~2 10ml あたり スイートコーン 30 1~2 10ml あたり Ⅱ.春・夏野菜の土づくり(石灰の使い方) 野菜には酸性の土に向いているものと、アルカリ性の土に向いているものが あります。土の酸性、アルカリ性は pH(ペーハー)で表します。 pH は0~14 までの数字で表され、7が中性です。 数字が7より小さくなるにつれて酸性が強くなり、逆に7より大きくなると アルカリ性が強くなります。 土壌中には窒素肥料分を分解して植物が吸収しやすい状態にする微生物 (硝酸化性菌)が存在しますが、一般に pH が低くなり酸性に傾いてくると、 土壌中の微生物の働き(活性)が悪くなり、土壌中の窒素分が植物に利用され にくくなり、生育が悪くなります。 また、土壌中の成分は pH によって溶けやすくなったり溶けにくくなったり します。 酸性が強くなる(pH が低くなる)とアルミニウムやマンガンが溶けやすく なり、作物によっては障害が出ることがあります(酸性に弱い作物)。逆に アルカリが強くなる(pH が高くなる)カルシウム(石灰分)やマグネシウム (苦土)が溶けやすくなります。石灰や苦土を多く必要とする作物はアルカリ に強い作物といえます。 大半の作物は中性より少し酸性の状態で生育がよくなるものが多く、pH が 6.0―6.5の弱酸性の状態が理想といえます。 日本の畑状態の土地の場合、何もしなけれは酸性(pH が低くなる)に傾いて いきます。(都市部では特に酸性雨の影響が大きい)

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p. 4 土の pH をはかって、極端に値が高いか低いと石灰を利用して pH を適正な 範囲に調整する必要があります。 pH の調整(目標のpH を6.5にするための 石灰資材施用量 (g/㎡ ) 石灰を入れ る前のpH 石灰資材 苦土石灰 炭カル 消石灰 4.5 220 220 180 5.0 180 180 140 5.5 140 140 110 6.0 110 110 90 6.5 0 0 0 <石灰資材の種類と使い方> 炭カル :石灰岩を砕いて粉にしたもの(炭酸カルシウム) [アルカリ分 53%以上] 苦土石灰:石灰岩の一種のドロマイトを砕いて粉にしたもの。 マグネシウム(苦土)を 3.5%以上含んでいる(炭酸苦土石灰)。 [アルカリ分 53%以上] ※炭カル、苦土石灰とも、空気や水にふれても変化せずじっくり効いて くる。反応が穏やかなので、早めに施用する。 生石灰 :石灰岩を焼いて粉にしたもので強いアルカリ資材。 (焼くことによって炭酸ガスを放出される)。 水を加えると発熱する(発熱材)。非常に反応が激しい。 [アルカリ分 80%以上]

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p. 5 消石灰 :生石灰に水を加えたもの(発熱は終わっている)。 グラウンドのライン引に使われる。 [アルカリ分 60%以上] 有機石灰:牡蠣の貝殻、ホタテの貝殻、貝の化石を砕いたもの。 他の石灰に比べて非常にゆっくり効く。 [アルカリ分 40~50%] ※生石灰や消石灰は反応が激しいので障害が出やすい。 他の石灰資材は反応が穏やかなので、早目に土に施す。 ※石灰資材や熔リンと、チッソ成分の多い堆肥や、アンモニアを含ん だチッソ肥料を一緒に施すとチッソ分がガスになって空気中に出て いってしまう。必ず別々に施用すること。 <適度な量の石灰資材の効果> 1. 病気に対する耐性が高くなる。 2. 地表面、葉の表面の pH の上昇で病原菌を棲みにくくする。 (有害微生物[おもにカビ]の繁殖を抑え、有用微生物[細菌・放線菌]が 繁殖する) フザリウム菌(トマト萎ちょう病、ウリ類つる割れ病、いちご萎黄病 など)を抑える。 ネギ類と混植すると、より効果的「コンパニオンプランツ」) 3.作物体を丈夫にする[植物の細胞壁を強くする]。

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p. 6 Ⅲ.連作障害の回避 同じ場所、同じうねに同じ作物だけを毎年育てると、生育が極端に悪くなっ たり、作物がうまく育たなくなります。また、今まで発症しなかった病気に かかったり、害虫が増えたりします。それらをまとめて連作障害といいます。 同じ種類(同じ科)の作物を育てることによっても起こります。 (たとえば ナス → トマト → ピーマン [いずれもナス科]) 考えられる原因 同じ作物をつくり続けるとその作物の出す物質を好む根圏微生物が土になか で増えていきます。根圏微生物のひとつである病原菌も増え続けます。 これに気温や水分といった環境や、植物の生育状態が複雑に影響し合って 連作障害が発現します。 対策として、同じ種類(同じ科)の作物は同じうねでは連続してつくらず、 別の場所でつくる(輪作)のが一般的です。家庭菜園などでは1本~数本畝を ずらしていく方法があります。 こういった土の中に繁殖する病原菌による病害を防ぐ方法の一つとしてコン パニオンプランツがあります。 コンパニオンプランツとは 複数の植物を組み合わせて植え、お互いの性質の違いによって病気や害虫の 発生を防いだり、生育を促したりする関係を持っている植物のこと。 (共栄植物、共存植物ともいう) 代表的な例として、単子葉植物と双子葉植物の混植があります。 単子葉植物:発芽した時に、子葉が 1 枚のもの。 ネギ、ニラなど(ユリ科)、トウモロコシ(イネ科) 双子葉植物:発芽した時に、子葉が 2 枚のもの。 キュウリ(ウリ科)、トマト(ナス科)、アブラナ科植物 単子葉植物と双子葉植物では根から出る不用物質が異なるので、それをエサ とする根圏微生物も異なります。両方を混植すると、土の中の微生物の種類 が豊かになるので、病原菌の微生物があまり増えずに作物が病気にかかり にくくなります。 〇限られた場所でも収穫を増やすことができる 根を深く張る植物 × 根を浅く張る植物 背丈の高い植物 × 背丈の低い植物 養分の吸収する場所が違うので、ケンカしない 〇水分調節ができる トマト × ラッカセイ(落花生:ピーナッツ) トマトは水分を控えると甘くなる ラッカセイは土中の水分を多く吸収する

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p. 7 〇ただ、農薬のような劇的な効果はなく、植物がだんだん自分たちにあった 環境をつくっていくので徐々に効果が上がっていく (例) ・アブラナ科植物 × セリ科植物 小松菜、チンゲンサイ、キャベツ(アブラナ科)につくモンシロチョウの 幼虫はニンジン(セリ科)の葉の独特の香りを嫌う。 ニンジンの葉をすりつぶして水で薄め、霧吹きでアブラナ科植物にかけ るとモンシロチョウが近寄らなくなり、幼虫の食害を防ぐ。 ・ニンジン × ホウレンソウ ホウレンソウの葉をすりつぶして水で薄め、霧吹きでニンジンにかけ る。ニンジンにつくアゲハチョウ(キアゲハ)がホウレンソウのにおいが 苦手。 ・ナス × 長ネギ ナスの出す不用物質を長ネギが、また長ネギの出す不用物質をナスが 利用する。ネギとナスを一緒に栽培すると、お互いの不用物質を利用し 合って栄養状態がよくなって、生育がよくなる。 ・ネギの仲間と混植に向く野菜 スイカ メロン ゴーヤ キュウリ ズッキーニ カボチャ(以上ウリ科) ナス ピーマン トマト(以上ナス科) ホウレンソウ(アカザ科)

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p. 8 Ⅳ.おもな野菜の分類 *(双):双子葉植物 (単):単子葉植物 (双子葉植物と単子葉植物の組み合わせは、連作障害を凌ぐことができる) <双子葉植物> キク科 レタス、サラダ菜、エンダイブ、チコリ、フキ、ゴボウ、 アーティーチョーク、キクナ ナス科 ナス、トマト、ミニトマト、ピーマン、トウガラシ、 ジャガイモ シソ科 シソ、ラべンダー、ハッカ ヒルガオ科 サツマイモ、クウシンサイ(エンツァイ) セリ科 ニンジン、パセリ、セリ、アシタバ、ミツバ、 ウイキョウ(フェンネル)、コリアンダー(パクチー) ウリ科 キュウリ、ニガウリ(ゴーヤ)、スイカ、メロン、ヘチマ、 ヒョウタン、マクワウリ、ユウガオ、トウガン、 カボチャ、ズッキーニ、ハヤトウリ アオイ科 オクラ、モロヘイヤ マメ科 エンドウ、ソラマメ、インゲン、ササゲ、ダイズ、アズキ エダマメ、ラッカセイ(ピーナッツ)、シカクマメ バラ科 イチゴ アブラナ科 ダイコン、カブ、コマツナ、チンゲンサイ、コールラビ、 シロナ、カラシナ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、 カリフラワー、ケール、ミズナ、ツケナ(漬菜)類 アカザ科 ホウレンソウ、フダンソウ(スイスチャード)、ビート ツルムラサキ科 ツルムラサキ タデ科 ルバーブ、メタデ、ソバ <単子葉植物> サトイモ科 サトイモ、ハスイモ、ヤツガシラ オモダカ科 クワイ ヤマイモ科 ヤマノイモ、ナガイモ ショウガ科 ショウガ、ミョウガ ユリ科 ネギ、タマネギ、ワケギ、アサツキ、ニンニク、ニラ、ラッ キョウ、リーキ、ユリネ(根)、アスパラガス イネ科 トウモロコシ

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p. 9 Ⅴ.作物の連作について(次の年以降の作物づくりに向けて) 連作してもあまり影響のない作物 〇葉菜類 フキ(キク科)、セリ(セリ科)、ミツバ(セリ科)、コマツナ(アブラナ科)、 エンサイ(クウシンサイ)(ヒルガオ科)、ニラ(ユリ科)、シソ(シソ科) 〇根菜類 サツマイモ(ヒルガオ科) 〇果菜類 ラッカセイ(マメ科)、オクラ(アオイ科)、トウモロコシ(イネ科) 影響の少ない作物 〇葉菜類 タイサイ(シャクシナ)(アブラナ科)、キョウナ(アブラナ科)、 ミブナ(アブラナ科)、などの漬菜つ け な類(おもにアブラナ科) ナノハナ(アブラナ科)、フダンソウ(アカザ科)、ツルナ(ハマミズナ科) 〇根菜類 ダイコン(アブラナ科)、タマネギ(ユリ科)、ラッキョウ(ユリ科)、 ショウガ(ショウガ科)、ニンジン(セリ科) 〇果菜類 カボチャ(ウリ科) 1年以上休耕が望ましい作物 〇葉菜類 キクナ(キク科)、レタス(キク科)、セロリ(セリ科)、カブ(アブラナ科)、 ネギ(ユリ科) 2年以上休耕が望ましい作物 〇葉菜類 ハクサイ(アブラナ科)、キャベツ(アブラナ科)、 ホウレンソウ(アカザ科) 〇根菜類 ジャガイモ(ナス科)、サトイモ(サトイモ科) 〇果菜類 キュウリ(ウリ科)、インゲン(マメ科) 3年以上休耕が望ましい作物 〇果菜類 ソラマメ(マメ科)、ウリ類(ウリ科)

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5年以上休耕が望ましい作物

〇果菜類

ナス(ナス科)、トマト(ナス科)、エンドウ(マメ科)、スイカ(ウリ科)

参照

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