Ⅰ.研究の背景と目的 1.研究背景 本研究では介護福祉士を目指す学生が描く「福祉の 心」について論じる.それにより現状の介護福祉にとど まらない,未来を見据えた人材育成に寄与したい(趙 2013:156).今後の介護福祉学生に対する価値の育成に 向けた基礎資料の整理は必須である.介護福祉士は,要 介護者の生命や人権・尊厳を尊重した介護を期待されて おり,利用者主体の「体現」が求められている.そのよ うな介護のためには,介護福祉士は,社会福祉に関する 価値観・倫理観といった価値を基盤にした知識・技術と しての専門性をもつことが不可欠となっている. 社会福祉の専門性は「知識・技術・価値」である.こ のことは,1925 年に山室が「社会事業化の要性」とい う講演の中で 3 つの H と称して,Head,Hand,Heart と言っているのは有名である(山室 1925:12).また, 秋山が,「社会福祉の専門性に関する多くの文献を検討 した結果,その行きつく所は『知識・技術・価値』にお ける専門性である.そして,『社会福祉士及び介護福祉 士法』」もまたここに落ちついているようである.」と 今から 30 年以上も前に述べていることからも明らかで ある(秋山 1988:9-10). 介護福祉士が専門性をもち,自らの仕事に誇りをもつ ために,とりわけ価値は重要であるが,価値は実体がな いものであるため表現することが困難である.そこで, 価値の一部を表すものとして議論が交わされている福祉 の心に着目したい.先行研究を紐解くと,「福祉の心」 には,これまでいくつかの定義があることが分かる. まず,1993 年に阿部は,福祉の心とは「社会的条件 に恵まれないマイノリティの人々と,人格的にふれあい, 自己も他者も,すなわち,相互に変革される暖かい人間 的態度と,福祉問題を生みだす社会に福祉の本質を問い, 福祉社会を創造していく共同の社会的努力を育てる豊か な人間の意思と情念を指している.」と述べている(阿 部 1993:128).同じく京極は 2002 年に,福祉の心は「社 会的条件に恵まれない人々(クライエント)やその周辺 の人々と人格的にふれあい,思いやりの態度をもってそ れらの人々と共に生きようという社会連帯の意志と情念 2019 年 12 月 3 日受付/ 2020 年 1 月 23 日受理 * 1 Mikiko SUGITA 総社市東部北地域包括支援センター * 2 Minjeong CHO 岡山県立大学 保健福祉学部 * 3 Kazuaki TANIKAWA 関西福祉大学 社会福祉学部
論 文
介護福祉学生と福祉の心
Welfare Mind of Care and Welfare Students
杉田美基子
*1,趙 敏廷
*2,谷川 和昭
*3 要約:介護福祉士には,福祉の価値観・倫理観といった価値を基盤にした知識・技術が求められる.価値 の一部を表す福祉の心にはさまざまな議論があったが,介護福祉学生の実態は未だ明らかになっていない. しかし,看護学生を対象とした福祉の心の構造化についての試みが見受けられる. そこで,本研究の目的を,介護福祉士を目指す学生,すなわち介護福祉学生が描く「福祉の心」を明ら かにし,今後の介護福祉学生に対する価値の育成に向けた基礎資料を得ることとした. 方法は,介護福祉士養成校在籍中の学生を対象に,無記名自記式質問紙による集合調査を実施してデー タを分析した.調査内容は,①「福祉の心」に関する 65 項目,②調査対象者の基本属性,③「福祉の心と はどのようなものであるか」(自由記述)とした. 結果として,福祉の心に「思いやりの心」が欠かすことができないことが示唆された.また,性別や「福 祉の心」への関心の度合いにより,福祉の心の捉え方には差が認められた.さらに,福祉の心とは広い範 囲に目を向ける必要があることなど,看護学生の描く福祉の心と多くの共通点がみられた.一方で,介護 福祉学生は福祉の心は身近な取り組みだと考えているなど,介護福祉学生独自の傾向も明らかになった. Key Words:介護福祉士養成,学生,福祉の心,価値,思いやりの心をいう.」と新たに定義づけている(京極 2002:144). つぎに,2007 年に谷川は,福祉の心とは「他者の問 題を冷たく他人事として見過ごさないで,自分の問題と して捉える態度であり,しかも個人的な心情を抑えて, 社会のあらゆる資源を活用しながら,危機状態にある人 の再建のために力を貸していこうとする姿勢である.」 と述べている(谷川 2007:188). そして,2009 年に阿部らは,福祉の心とは「不利益 をこうむっている方々を思いやる気持ちであり,平等を 志向する行動である.それはすべての人々がかけがえの ない人生(すべての他者から尊敬されるべき権利を持 つ)を送っているのだということを,少なくとも理解し ようとする過程にほかならない.」と述べている(阿部 2009:66).このように福祉の心をめぐって定義なされ るが,共通する理解は得られていないのが現状である. ところで,福祉の心と近い意味を示すもので,ソーシ ャルワーク・マインドという言葉がある.2010 年に三 宅は,「介護福祉専門職として,ソーシャルワーク・マ インドの確立は,質の高い福祉サービスを提供する源と なり,専門職としての自信と誇りを保ち続ける糧となり うるものである」と述べている(三宅 2010:71-72).ソ ーシャルワーク・マインドと福祉の心は完全に一致する ものではないが,介護職としての価値としてのソーシャ ルワーク・マインド確立の重要性が述べられており,福 祉の心の確立も同じく重要であると考えられる. とはいえ、福祉の心をめぐっての学術的な研究は十分 に進んでいないように見受けられる.実証研究の取り組 みとしては,対人援助職を目指す看護学生,社会福祉学 生を対象として福祉の心に関する調査研究が行われてお り,福祉の心の構造化も試みられているので,まったく ないわけではない(谷川ら 2011).しかしながら,社会 福祉学生と双生児ともいえる介護福祉学生を対象にした 研究は行われていない. 2.研究目的 そこで,本研究では介護福祉士を目指す学生が描く「福 祉の心」を明らかにし,今後の介護福祉学生に対する価 値の育成に向けた基礎資料を得ることを目的とした. Ⅱ.研究方法 1.調査方法 調査対象者は中国四国地方の介護福祉士養成施設に在 籍する学生とした.対象者の条件を揃えるため,介護福 祉士の資格取得以外のカリキュラムが組まれる短期大 学・大学等を除き,乱数表を用いて無作為抽出した.調 査を行うにあたって,各養成校の学科主任に趣旨の説明 をし,調査協力を依頼した.承諾が得られた 7 校に在籍 中の学生全員を対象とし,無記名自記式質問紙による集 合調査を 2012 年 5 月 28 日∼ 6 月 29 日の期間で実施した. 調査の結果,総計 572 名から協力が得られた(表 1). 分析は有効回収のうち,分析項目の全てに欠損値のない 票を用いた(有効率 85%). 2.質問紙の内容 質問紙の作成にあたっては,先行研究(谷川ら 2011) にて使用されている福祉の心に関する質問の 65 項目を 用いた.これらの項目に関して,福祉の心が意味するも のとして「大変よくあてはまる」「よくあてはまる」「あ まりあてはまらない」「あてはまらない」という 4 段階 で評定を求めた.65 項目に加えて,さらに,「福祉の心 への関心」,「実習経験の有無」,「ボランティア経験の有 無」,「身近に障害がある人がいるかどうか」を問う質問, 及び「あなたは,福祉の心とはどのようなものだと思い ますか」という自由記述解答欄を加えた. 3.分析方法 量的なデータ分析と質的なデータ分析の双方を行っ た.量的な分析では,まず全体の傾向を見るため,「福 祉の心」をあらわすと考えられる 65 項目の単純集計を 行った.次に,福祉の心を構成する因子を明らかにする ために探索的因子分析を行った.因子の抽出には重み付 けのない最小二乗法を用い,因子数は,固有値 1 以上の 基準を設けて急落法によって検討し,累積率を考慮して 決定した.因子の解釈は,回転後の因子負荷行列に着目 して行った.また,因子スコアを算出し,抽出された 因子と個人属性における違いを調べるため t 検定を行っ た. 質的な分析として,自由記述内容の得られた回答から, データのコアといえる概念が何であるかをつかむ意図か 㡯┠ 䜹䝔䝂䝸䞊 ᗘᩘ 䠂 ᛶู ⏨ᛶ 㻞㻝㻟 㻠㻟㻚㻢 ዪᛶ 㻞㻣㻡 㻡㻢㻚㻠 ᖺ㱋 㻞㻜ṓᮍ‶ 㻞㻟㻤 㻠㻤㻚㻤 㻞㻜ṓ௦ 㻝㻝㻢 㻞㻟㻤 㻟㻜ṓ௦௨ୖ 㻝㻟㻠 㻞㻣㻚㻠 Ꮫᖺ 㻝ᖺ 㻞㻢㻤 㻡㻠㻚㻥 㻞ᖺ 㻞㻞㻜 㻠㻡㻚㻝 表 1 対象者の属性
ら,テキストマイニングの手法を用いて計量的に分析を 行った.テキストマイニングは客観性の保持と恣意性を 排除し,膨大なテキストデータから知識発見を行う方法 として知られ(細井ら 2011),今回の分析では,頻出語 の確認を行い,クラスター分析と共起ネットワーク分析 により作図した. 以上の統計解析には,SPSS 14.0J for Windows なら びに樋口(2012)が開発した KH Coder を用いた. 4.倫理的配慮 本研究において調査の実施にあたっては,回答協力を 求めた対象者である学生に,紙面にて調査研究の趣旨を 説明し,成績評価には関係のない自由意志によるもので あることを提示し,了承が得られる場合のみ,調査票へ の記入をするよう依頼した.なお,本研究の実施にあた り,岡山県立大学倫理委員会の承認を得た. Ⅲ.研究結果 1.回答分布と因子分析,t 検定の結果 (1)回答分布 福祉の心に関する各項目の回答分布には,ある程度の ばらつきがあることが認められた(表 2). 1 つの回答に 80%以上の度数がみられた項目はなかっ た.また,項目間相関行列を算出してみたが,その値が 0.8 以上を超える項目は見当たらなかった.ただし,床 効果と天井効果を調べてみたところ,床効果のある項目 は皆無だったものの,天井効果のある項目が約半数を占 めていた.しかし,介護福祉士を目指す学生が描く福祉 の心を明らかにするという今回の研究目的や各項目内容 を考慮した結果,敢えて削除しないこととした. 㻝䠊୍ே୍ே䛜䛔䜢䛛䛡䛜䛔䛾䛺䛔Ꮡᅾ䛸䛧䛶ᑛ㔜䛩䜛䛣䛸䛷䛒䜛 㻞 㻔 㻜㻚㻠 㻕 㻝㻠 㻔 㻞㻚㻥 㻕 㻝㻡㻜 㻔 㻟㻜㻚㻣 㻕 㻟㻞㻞 㻔 㻢㻢㻚㻜 㻕 㻞䠊ຓ䛡ྜ䛳䛶ඹ䛻䜘䜚䜘䛟⏕䛝䜘䛖䛸䛩䜛䛣䛸䛷䛒䜛 㻞 㻔 㻜㻚㻠 㻕 㻝㻟 㻔 㻞㻚㻣 㻕 㻝㻢㻥 㻔 㻟㻞㻚㻤 㻕 㻟㻝㻟 㻔 㻢㻠㻚㻝 㻕 㻟䠊ᖾ䛫䜢㢪䛖Ẽᣢ䛱䛷䛒䜛 㻞 㻔 㻜㻚㻠 㻕 㻝㻤 㻔 㻟㻚㻣 㻕 㻝㻡㻤 㻔 㻟㻞㻚㻠 㻕 㻟㻝㻜 㻔 㻢㻟㻚㻡 㻕 㻠䠊♫䛾ᇶᮏ䛷䛒䜛 㻤 㻔 㻝㻚㻢 㻕 㻢㻞 㻔 㻝㻞㻚㻣 㻕 㻞㻡㻜 㻔 㻡㻝㻚㻞 㻕 㻝㻢㻤 㻔 㻟㻠㻚㻠 㻕 㻡䠊ே䛾䛾ᑛ䛥䜢▱䜛ᚰ䛷䛒䜛 㻟 㻔 㻜㻚㻢 㻕 㻞㻤 㻔 㻡㻚㻣 㻕 㻝㻟㻤 㻔 㻞㻤㻚㻟 㻕 㻟㻝㻥 㻔 㻢㻡㻚㻠 㻕 㻢䠊┦ᡭ䛾❧ሙ䛻䛺䛳䛶⪃䛘䜛䛣䛸䛾䛷䛝䜛どⅬ䛷䛒䜛 㻞 㻔 㻜㻚㻠 㻕 㻝㻠 㻔 㻞㻚㻥 㻕 㻝㻞㻠 㻔 㻞㻡㻚㻠 㻕 㻟㻠㻤 㻔 㻣㻝㻚㻟 㻕 㻣䠊䝪䝷䞁䝔䜱䜰άື䛾ᐇ㊶䛻䜘䛳䛶⫱䜎䜜䜛 㻝㻢 㻔 㻟㻚㻟 㻕 㻝㻞㻜 㻔 㻞㻠㻚㻢 㻕 㻞㻢㻝 㻔 㻡㻟㻚㻡 㻕 㻥㻝 㻔 㻝㻤㻚㻢 㻕 㻤䠊ᣐ䜚ᡤ䛸䛺䜛䜒䛾䛷䛒䜛 㻞㻞 㻔 㻠㻚㻡 㻕 㻥㻤 㻔 㻞㻜㻚㻝 㻕 㻞㻣㻜 㻔 㻡㻡㻚㻟 㻕 㻥㻤 㻔 㻞㻜㻚㻝 㻕 㻥䠊䛝䛺⪥䛸ᑠ䛥䛺ཱྀ䛷䛒䜛 㻠㻥 㻔㻝㻜㻚㻜 㻕 㻝㻠㻡 㻔 㻞㻥㻚㻣 㻕 㻞㻝㻟 㻔 㻠㻟㻚㻢 㻕 㻤㻝 㻔 㻝㻢㻚㻢 㻕 㻝㻜䠊䝁䝭䝳䝙䜿䞊䝅䝵䞁䛛䜙㣴䜟䜜䜛䜒䛾䛷䛒䜛 㻢 㻔 㻝㻚㻞 㻕 㻡㻜 㻔 㻝㻜㻚㻞 㻕 㻞㻜㻜 㻔 㻠㻝㻚㻜 㻕 㻞㻟㻞 㻔 㻠㻣㻚㻡 㻕 㻝㻝䠊┦ᢇຓ䛾⢭⚄䛭䛾䜒䛾䛷䛒䜛 㻟 㻔 㻜㻚㻢 㻕 㻢㻠 㻔 㻝㻟㻚㻝 㻕 㻞㻢㻜 㻔 㻡㻟㻚㻟 㻕 㻝㻢㻝 㻔 㻟㻟㻚㻜 㻕 㻝㻞䠊ㄡ䛛䛻ᩍ䛘䛶䜒䜙䛖䜒䛾䛷䛿䛺䛔 㻡㻡 㻔㻝㻝㻚㻟 㻕 㻝㻢㻝 㻔 㻟㻟㻚㻜 㻕 㻝㻡㻡 㻔 㻟㻝㻚㻤 㻕 㻝㻝㻣 㻔 㻞㻠㻚㻜 㻕 㻝㻟䠊⮬ศ䛾ᡭ䛷⫱䜣䛷䛔䛟䜒䛾䛷䛒䜛 㻞㻜 㻔 㻠㻚㻝 㻕 㻝㻞㻡 㻔 㻞㻡㻚㻢 㻕 㻞㻞㻣 㻔 㻠㻢㻚㻡 㻕 㻝㻝㻢 㻔 㻞㻟㻚㻤 㻕 㻝㻠䠊ᗂ䛔䛣䜝䛛䜙Ꮚ౪㐩䛾ᚰ䛻᳜䛘䛡䜙䜜䜛䛣䛸䛜ᚲせ䛷䛒䜛 㻟㻡 㻔 㻣㻚㻞 㻕 㻝㻞㻢 㻔 㻞㻡㻚㻤 㻕 㻞㻜㻜 㻔 㻠㻝㻚㻜 㻕 㻝㻞㻣 㻔 㻞㻢㻚㻜 㻕 㻝㻡䠊ᗂᑡ䛛䜙䛾⚟♴ᩍ⫱䛻㈇䛖䛸䛣䜝䛜䛝䛔 㻟㻤 㻔 㻣㻚㻤 㻕 㻝㻡㻡 㻔 㻟㻝㻚㻤 㻕 㻞㻜㻟 㻔 㻠㻝㻚㻢 㻕 㻥㻞 㻔 㻝㻤㻚㻥 㻕 㻝㻢䠊⎔ቃၥ㢟䜢៧䛘䜛ᚰ䛷䛒䜛 㻞㻞 㻔 㻠㻚㻡 㻕 㻝㻠㻢 㻔 㻞㻥㻚㻥 㻕 㻞㻟㻤 㻔 㻠㻤㻚㻤 㻕 㻤㻞 㻔 㻝㻢㻚㻤 㻕 㻝㻣䠊⎔ቃ䛸ඹ⏕䛧䜘䛖䛸䛩䜛ᚰ䛷䛒䜛 㻝㻡 㻔 㻟㻚㻝 㻕 㻝㻜㻢 㻔 㻞㻝㻚㻣 㻕 㻞㻠㻡 㻔 㻡㻜㻚㻞 㻕 㻝㻞㻞 㻔 㻞㻡㻚㻜 㻕 㻝㻤䠊ᇶᮏⓗேᶒ䛻᰿䛦䛩䜒䛾䛷䛒䜛 㻢 㻔 㻝㻚㻞 㻕 㻟㻟 㻔 㻢㻚㻤 㻕 㻞㻝㻤 㻔 㻠㻠㻚㻣 㻕 㻞㻟㻝 㻔 㻠㻣㻚㻟 㻕 㻝㻥䠊♫㐃ᖏ䛾ᗈ䛜䜚䜈䛸ᒎ㛤䛩䜛ྍ⬟ᛶ䜢䜒䛴䜒䛾䛷䛒䜛 㻣 㻔 㻝㻚㻠 㻕 㻠㻢 㻔 㻥㻚㻠 㻕 㻞㻠㻟 㻔 㻡㻝㻚㻤 㻕 㻝㻤㻞 㻔 㻟㻣㻚㻟 㻕 㻞㻜䠊⚟♴䝁䝭䝳䝙䝔䜱ᙧᡂ䜈䛸ᒎ㛤䛩䜛ྍ⬟ᛶ䜢ᣢ䛴䜒䛾䛷䛒䜛 㻡 㻔 㻝㻚㻜 㻕 㻠㻠 㻔 㻥㻚㻜 㻕 㻞㻠㻡 㻔 㻡㻜㻚㻞 㻕 㻝㻥㻠 㻔 㻟㻥㻚㻤 㻕 㻞㻝䠊䛩䜉䛶䛾ே䛯䛱䛜ே᱁ⓗ䛻䜅䜜䛒䛳䛶ඹឤ䛧䛶䛔䛟䛣䛸䛷䛒䜛 㻣 㻔 㻝㻚㻠 㻕 㻠㻢 㻔 㻥㻚㻠 㻕 㻞㻝㻠 㻔 㻠㻟㻚㻥 㻕 㻞㻞㻝 㻔 㻠㻡㻚㻟 㻕 㻞㻞䠊ㄡ䜒䛜ྍ⬟䛺㝈䜚ఫ䜏័䜜䛯ᆅᇦ♫䛾୰䛷ᛌ㐺䛻ᬽ䜙䛧䛶䛔䛟䛣䛸䛷䛒䜛 㻣 㻔 㻝㻚㻠 㻕 㻡㻟 㻔 㻝㻜㻚㻥 㻕 㻝㻣㻣 㻔 㻟㻢㻚㻟 㻕 㻞㻡㻝 㻔 㻡㻝㻚㻠 㻕 㻞㻟䠊䛚ẕ䛥䜣䛾ᚰ䛷䛒䜛 㻡㻡 㻔㻝㻝㻚㻟 㻕 㻝㻡㻢 㻔 㻟㻞㻚㻜 㻕 㻝㻥㻝 㻔 㻟㻥㻚㻝 㻕 㻤㻢 㻔 㻝㻣㻚㻢 㻕 㻞㻠䠊┦ᡭ䛾䝙䞊䝈䜢ᢕᥱ䛧䛶ຓάື䜢ᒎ㛤䛧䛶䛔䛟㝿䛻ᅵྎ䛸䛺䜛䜒䛾䛷䛒䜛 㻣 㻔 㻝㻚㻠 㻕 㻠㻡 㻔 㻥㻚㻞 㻕 㻞㻝㻟 㻔 㻠㻟㻚㻢 㻕 㻞㻞㻟 㻔 㻠㻡㻚㻣 㻕 㻞㻡䠊ఱ⪅䛻䜒௦䛘䛜䛯䛔ษ䛺ᐆ䛾䛣䛸䛷䛒䜛 㻝㻡 㻔 㻟㻚㻝 㻕 㻥㻝 㻔 㻝㻤㻚㻢 㻕 㻞㻝㻟 㻔 㻠㻟㻚㻢 㻕 㻝㻢㻥 㻔 㻟㻠㻚㻢 㻕 㻞㻢䠊ᾏ䛾୍䛾䛧䛪䛟䛸ྠ䛨䛷䛒䜛 㻡㻥 㻔㻝㻞㻚㻝 㻕 㻝㻠㻥 㻔 㻟㻜㻚㻡 㻕 㻝㻤㻥 㻔 㻟㻤㻚㻣 㻕 㻥㻝 㻔 㻝㻤㻚㻢 㻕 㻞㻣䠊ᩍᐊ䛷ඛ⏕䛸䛾ヰ䛾୰䛛䜙䜒Ꮫ䜃ྲྀ䜜䜛䜒䛾䛷䛒䜛 㻠㻝 㻔 㻤㻚㻠 㻕 㻝㻡㻞 㻔 㻟㻝㻚㻝 㻕 㻞㻞㻟 㻔 㻠㻡㻚㻣 㻕 㻣㻞 㻔 㻝㻠㻚㻤 㻕 㻞㻤䠊ே䛸䛾䝁䝭䝳䝙䜿䞊䝅䝵䞁䛾䛺䛛䛛䜙䜒Ꮫ䜃䛸䜜䜛䜒䛾䛷䛒䜛 㻝㻤 㻔 㻟㻚㻣 㻕 㻝㻞㻝 㻔 㻞㻠㻚㻤 㻕 㻞㻡㻤 㻔 㻡㻞㻚㻥 㻕 㻥㻝 㻔 㻝㻤㻚㻢 㻕 㻞㻥䠊䝯䞁䝒䠄❧ሙ䠅䛷䜢䛩䜛䛾䛷䛿䛺䛔䛸䛔䛖䛣䛸䛷䛒䜛 㻝㻣 㻔 㻟㻚㻡 㻕 㻥㻠 㻔 㻝㻥㻚㻟 㻕 㻞㻞㻞 㻔 㻠㻡㻚㻡 㻕 㻝㻡㻡 㻔 㻟㻝㻚㻤 㻕 㻟㻜䠊ᙺ┠䛷䜢䛧䛶䛔䛟䛣䛸䛜䛰䛸䛔䛖䛣䛸䛷䛒䜛 㻞㻢 㻔 㻡㻚㻟 㻕 㻝㻡㻤 㻔 㻟㻞㻚㻠 㻕 㻞㻜㻤 㻔 㻠㻞㻚㻢 㻕 㻥㻢 㻔 㻝㻥㻚㻣 㻕 㻟㻝䠊⮬䜙䛜⫱䜐䜒䛾䛷䛒䜛 㻥 㻔 㻝㻚㻤 㻕 㻢㻢 㻔 㻝㻟㻚㻡 㻕 㻞㻟㻤 㻔 㻠㻤㻚㻤 㻕 㻝㻣㻡 㻔 㻟㻡㻚㻥 㻕 㻟㻞䠊Ꮫ䜃ྜ䛳䛶ඹ䛻䜘䜚䜘䛟⏕䛝䜘䛖䛸䛩䜛䛣䛸䛷䛒䜛 㻥 㻔 㻝㻚㻤 㻕 㻟㻝 㻔 㻢㻚㻠 㻕 㻞㻞㻤 㻔 㻠㻢㻣 㻕 㻞㻞㻜 㻔 㻠㻡㻚㻝 㻕 㻟㻟䠊ᛮ䛔䜔䜚䛾ᚰ 㻞 㻔 㻜㻚㻠 㻕 㻥 㻔 㻝㻚㻤 㻕 㻝㻝㻡 㻔 㻞㻟㻚㻢 㻕 㻟㻢㻞 㻔 㻣㻠㻚㻞 㻕 㻟㻠䠊⮬ศ䛯䛱䛾࿘䜚䛷ᅔ䛳䛶䛔䜛ே䛜䛔䜜䜀䛔䛻ຓ䛡ྜ䛚䛖䛸䛔䛖ᚰ䛷䛒䜛 㻠 㻔 㻜㻚㻤㻌 㻕 㻝㻤 㻔 㻟㻚㻣 㻕 㻞㻠㻣 㻔 㻟㻜㻚㻝 㻕 㻟㻝㻥 㻔 㻢㻡㻚㻠 㻕 㻟㻡䠊୍ᚊ䛻ᐃ⩏䛥䜜䜛䜉䛝䜒䛾䛷䛿䛺䛔 㻝㻟 㻔 㻞㻚㻣 㻕 㻡㻠 㻔 㻝㻝㻚㻝 㻕 㻞㻜㻝 㻔 㻠㻝㻚㻞 㻕 㻞㻞㻜 㻔 㻠㻡㻚㻝 㻕 㻟㻢䠊୍ே䜂䛸䜚䛜⪃䛘㔊ᡂ䛧䛶䛔䛟䜒䛾䛷䛒䜛 㻤 㻔 㻝㻚㻢 㻕 㻢㻢 㻔 㻝㻟㻚㻡 㻕 㻞㻠㻣 㻔 㻡㻜㻚㻢 㻕 㻝㻢㻣 㻔 㻟㻠㻚㻞 㻕 㻟㻣䠊⪅䛻ᑾ䛟䛩䛣䛣䜝䛾䛣䛸䛷䛒䜛 㻝㻠 㻔 㻞㻚㻥㻌 㻕 㻥㻜 㻔 㻝㻤㻚㻠 㻕 㻞㻟㻡 㻔 㻠㻤㻚㻞 㻕 㻝㻠㻥 㻔 㻟㻜㻚㻡 㻕 㻟㻤䠊ゝⴥ䛜㏻䛨䛺䛟䛶䜒䛹䛾ᅜ䛷䜒ඹ㏻䛺䜒䛾䛷䛒䜛 㻝㻜 㻔 㻞㻚㻜 㻕 㻠㻞 㻔 㻤㻚㻢 㻕 㻝㻤㻞 㻔 㻟㻣㻚㻟 㻕 㻞㻡㻠 㻔 㻡㻞㻚㻜 㻕 㻟㻥䠊ᓫ㧗䛺⢭⚄䛷䛿䛺䛔 㻟㻤 㻔 㻣㻚㻤 㻕 㻝㻜㻤 㻔 㻞㻞㻚㻝 㻕 㻞㻟㻣 㻔 㻠㻤㻚㻢 㻕 㻝㻜㻡 㻔 㻞㻝㻚㻡 㻕 㻠㻜䠊⮬ศ䛻䛷䛝䜛䛣䛸䜢䛩䜛䛣䛸䛷䛒䜛 㻤 㻔 㻝㻚㻢 㻕 㻡㻠 㻔 㻝㻝㻚㻝 㻕 㻞㻜㻞 㻔 㻠㻝㻚㻠 㻕 㻞㻞㻠 㻔 㻠㻡㻚㻥 㻕 㻠㻝䠊䛷䛝䜛䛣䛸䛜䜙ጞ䜑䜜䜀䛔䛔䛣䛸䛷䛒䜛 㻥 㻔 㻝㻚㻤 㻕 㻟㻣 㻔 㻣㻚㻢 㻕 㻝㻥㻣 㻔 㻠㻜㻚㻠 㻕 㻞㻠㻡 㻔 㻡㻜㻚㻞 㻕 㻠㻞䠊≉ู䛺䜒䛾䛷䛿䛺䛔 㻝㻞 㻔 㻞㻚㻡 㻕 㻡㻝 㻔 㻝㻜㻚㻡 㻕 㻝㻥㻞 㻔 㻟㻥㻚㻟 㻕 㻞㻟㻟 㻔 㻠㻣㻚㻣 㻕 㻠㻟䠊䛩䜉䛶䛾ே䚻䛾ᚰ䛾୰䛻ᮏ᮶䛒䜛ᨭ䛘ྜ䛔䛾⢭⚄䛷䛒䜛 㻝㻝 㻔 㻞㻚㻟 㻕 㻞㻤 㻔 㻡㻚㻣 㻕 㻞㻝㻝 㻔 㻠㻟㻚㻞 㻕 㻞㻟㻤 㻔 㻠㻤㻚㻤 㻕 㻠㻠䠊⮬↛䛻䛔䛶䛟䜛䜒䛾䛷䛒䜛 㻞㻠 㻔 㻠㻚㻥 㻕 㻝㻜㻝 㻔 㻞㻜㻚㻣 㻕 㻞㻞㻤 㻔 㻠㻢㻚㻣 㻕 㻝㻟㻡 㻔 㻞㻣㻚㻣 㻕 㻠㻡䠊ᗂඣᮇ䛛䜙ᵝ䚻䛺య㦂䜢㏻䛧䛶⫱䜎䜜䜛䜉䛝䜒䛾䛷䛒䜛 㻞㻝 㻔 㻠㻚㻟 㻕 㻤㻥 㻔 㻝㻤㻚㻞 㻕 㻞㻟㻞 㻔 㻠㻣㻚㻡 㻕 㻝㻠㻢 㻔 㻞㻥㻚㻥 㻕 㻠㻢䠊ឤㅰ䛾ᚰ 㻥 㻔 㻝㻚㻤 㻕 㻟㻤 㻔 㻣㻚㻤 㻕 㻝㻢㻢 㻔 㻟㻠㻚㻜 㻕 㻞㻣㻡 㻔 㻡㻢㻚㻠 㻕 㻠㻣䠊㌟䛾䜎䜟䜚䛾ᑠ䛥䛺䛸䛣䜝䛛䜙ⱆ⏕䛘䜛 㻤 㻔 㻝㻚㻢 㻕 㻟㻣 㻔 㻣㻚㻢 㻕 㻞㻞㻡 㻔 㻠㻢㻚㻝 㻕 㻞㻝㻤 㻔 㻠㻠㻚㻣 㻕 㻠㻤䠊ே䛾③䜏䜢⮬ศ䛾䜒䛾䛸ឤ䛨䜛䛣䛸䛷䛒䜛 㻝㻞 㻔 㻞㻚㻡 㻕 㻠㻠 㻔 㻥㻚㻜 㻕 㻞㻝㻣 㻔 㻠㻠㻚㻡 㻕 㻞㻝㻡 㻔 㻠㻠㻚㻝 㻕 㻠㻥䠊༑ศຊ䜢ฟ䛫䛺䛔ே䛯䛱䛸♫䛾ຊ䛷⏕䛝䜛႐䜃䜢䛸䜒䛻ศ䛛䛱ྜ䛳䛶䛔䛟ᚰ䛷䛒䜛 㻝㻠 㻔 㻞㻚㻥 㻕 㻡㻢 㻔 㻝㻝㻚㻡 㻕 㻞㻟㻟 㻔 㻠㻣㻚㻣 㻕 㻝㻤㻡 㻔 㻟㻣㻚㻥 㻕 㻡㻜䠊ᗂඣᮇ䛛䜙ᆅᇦయ䛷⫱䜐䛣䛸䛜ษ䛷䛒䜛 㻞㻠 㻔 㻠㻚㻥 㻕 㻣㻟 㻔 㻝㻡㻚㻜 㻕 㻞㻞㻡 㻔 㻠㻢㻚㻝 㻕 㻝㻢㻢 㻔 㻟㻠㻚㻜 㻕 㻡㻝䠊ᩍ⫱䛾ᗏὶ䜢ὶ䜜䜛䛺ᩍ⫱䛸ㄆ㆑䛷䛝䜛䜒䛾䛷䛒䜛 㻝㻝 㻔 㻞㻚㻟 㻕 㻤㻝 㻔 㻝㻢㻚㻢 㻕 㻞㻢㻥 㻔 㻡㻡㻚㻝 㻕 㻝㻞㻣 㻔 㻞㻢㻚㻜 㻕 㻡㻞䠊ᩍ䛘㎸䜏䛩䜛䜒䛾䛷䛿䛺䛔 㻝㻥 㻔 㻟㻚㻥 㻕 㻤㻢 㻔 㻝㻣㻚㻢 㻕 㻞㻞㻟 㻔 㻠㻡㻚㻣 㻕 㻝㻢㻜 㻔 㻟㻞㻚㻤 㻕 㻡㻟䠊ᬯグ䛩䜛䜒䛾䛷䛿䛺䛔 㻞㻜 㻔 㻠㻚㻝 㻕 㻡㻞 㻔 㻝㻜㻚㻣 㻕 㻝㻢㻣 㻔 㻟㻠㻚㻞 㻕 㻞㻠㻥 㻔 㻡㻝㻚㻜 㻕 㻡㻠䠊ྠ䛰䛡䛾䛔䛯䜟䜚䛷䛿䛺䛔 㻝㻢 㻔 㻟㻚㻟 㻕 㻞㻞 㻔 㻠㻚㻡 㻕 㻝㻣㻥 㻔 㻟㻢㻚㻣 㻕 㻞㻣㻝 㻔 㻡㻡㻚㻡 㻕 㻡㻡䠊ᙧ䛰䛡䛾䛔䛯䜟䜚䛷䛿䛺䛔 㻝㻣 㻔 㻟㻚㻡 㻕 㻞㻟 㻔 㻠㻚㻣 㻕 㻝㻢㻜 㻔 㻟㻞㻚㻤 㻕 㻞㻤㻤 㻔 㻡㻥㻚㻜 㻕 㻡㻢䠊㼒㼛㼞㻌㼥㼛㼡䛷䛿䛺䛟䚸㼣㼕㼠㼔㻌㼥㼛㼡䛷䛺䛟䛶䛿䛺䜙䛺䛔䜒䛾䛷䛒䜛 㻝㻝 㻔 㻞㻚㻟 㻕 㻡㻤 㻔 㻝㻝㻚㻥 㻕 㻞㻟㻣 㻔 㻠㻤㻚㻢 㻕 㻝㻤㻞 㻔 㻟㻣㻚㻟 㻕 㻡㻣䠊ே䛻႐䜃䜢ᥦ౪䛩䜛䛣䛸䛷䛒䜛 㻝㻝 㻔 㻞㻚㻟 㻕 㻡㻟 㻔 㻝㻜㻚㻥 㻕 㻞㻞㻜 㻔 㻠㻡㻚㻝 㻕 㻞㻜㻠 㻔 㻠㻝㻚㻤 㻕 㻡㻤䠊୍␒ᅔ䛳䛶䛔䜛ே䛻ㄔᐇ䛻ᑐᛂ䛩䜛䛣䛸䛷䛒䜛 㻞㻟 㻔 㻠㻚㻣 㻕 㻣㻥 㻔 㻝㻢㻚㻞 㻕 㻞㻞㻥 㻔 㻠㻢㻚㻥 㻕 㻝㻡㻣 㻔 㻟㻞㻚㻞 㻕 㻡㻥䠊ᚅ䛴ᚰ䛜䛷䛒䜛 㻞㻜 㻔 㻠㻚㻝 㻕 㻢㻞 㻔 㻝㻞㻚㻣 㻕 㻞㻝㻤 㻔 㻠㻠㻚㻣 㻕 㻝㻤㻤 㻔 㻟㻤㻚㻡 㻕 㻢㻜䠊⣲ᩛ䛺䛣䛸 㻝㻤 㻔 㻟㻚㻣 㻕 㻡㻠 㻔 㻝㻝㻚㻝 㻕 㻝㻥㻟 㻔 㻟㻥㻚㻡 㻕 㻞㻞㻟 㻔 㻠㻡㻚㻣 㻕 㻢㻝䠊䜢ᛮ䛔䜔䜛䛣䛸䛷䛒䜛 㻠 㻔 㻜㻚㻤 㻕 㻞㻝 㻔 㻠㻚㻟 㻕 㻝㻤㻞 㻔 㻟㻣㻚㻟 㻕 㻞㻤㻝 㻔 㻡㻣㻚㻢 㻕 㻢㻞䠊ඹ䛻⏕䛝䜘䛖䛸䛩䜛䛣䛸䛷䛒䜛 㻠 㻔 㻜㻚㻤 㻕 㻞㻡 㻔 㻡㻚㻝 㻕 㻝㻣㻞 㻔 㻟㻡㻚㻞 㻕 㻞㻤㻣 㻔 㻡㻤㻚㻤 㻕 㻢㻟䠊ບ䜎䛧ྜ䛳䛶ඹ䛻䜘䜚䜘䛟⏕䛝䜘䛖䛸䛩䜛䛣䛸䛷䛒䜛 㻣 㻔 㻝㻚㻠 㻕 㻞㻥 㻔 㻡㻚㻥 㻕 㻝㻥㻢 㻔 㻠㻜㻚㻞 㻕 㻞㻡㻢 㻔 㻡㻞㻚㻡 㻕 㻢㻠䠊❧ሙ䛜␗䛺䜛ே䛯䛱䛜䛔䛻ᨭ䛘ྜ䛖䛣䛸䛷䛒䜛 㻤 㻔 㻝㻚㻢 㻕 㻠㻞 㻔 㻤㻚㻢 㻕 㻝㻥㻥 㻔 㻠㻜㻚㻤 㻕 㻞㻟㻥 㻔 㻠㻥㻚㻜 㻕 㻢㻡䠊༠ຊ䛧ྜ䛖䛣䛸䛷⎔ቃ䞉♫䜢䛴䛟䛳䛶䛔䛟䛣䛸䛷䛒䜛 㻡 㻔 㻝㻚㻜 㻕 㻞㻞 㻔 㻠㻚㻡 㻕 㻝㻥㻡 㻔 㻠㻜㻚㻜 㻕 㻞㻢㻢 㻔 㻡㻠㻚㻡 㻕 㼚䚷䠄䠂䠅 ኚ䜘䛟䛒䛶 䛿䜎䜛 ᅇ⟅⫥ 㡯┠ 䛟䛒䛶䛿 䜎䜙䛺䛔 䛒䜎䜚䛒䛶 䛿䜎䜙䛺䛔 䜎䛑䜎䛑䛒䛶 䛿䜎䜛 表 2 福祉の心に関する項目群の回答分布:介護福祉学生
(2)因子分析 65 項目に対して,因子数を 9 に指定し,因子分析を 行った結果,比較的単純構造を有した因子パターン行列 が得られた(表 3).因子負荷量が 0.35 以上の項目に着 目すると,第 1 因子は,「立場が異なる人たちが互いに 支え合うことである」「励まし合って共によりよく生き ようとすることである」「協力し合うことで環境・社会 をつくっていくことである」など計 12 項目からなり,「共 生の思いやり」因子と解釈できた.第 2 因子は,「教室 で先生との会話の中からも学び取れるものである」「友 人とのコミュニケーションのなかからも学びとれるも のである」「環境問題を憂える心である」など計 10 項 目からなり,「周囲の環境からの学び」因子と解釈でき た.第 3 因子は,「一人一人が互いをかけがえのない存 在として尊重することである」「社会の基本である」「助 け合って共によりよく生きようとすることである」など 計 8 項目からなり,「人間尊重の願い」因子と解釈でき た.第 4 因子は,「幼少期からの福祉教育に負うところ が大きい」「幼児期から様々な体験を通して育まれるべ きものである」など計 5 項目からなり,「幼少期から育 まれるもの」因子と解釈できた.第 5 因子は,「福祉コ ミュニティ形成へと展開する可能性をもつものである」 「社会連帯の広がりへと展開する可能性をもつものであ る」など計 5 項目からなり,「地域社会との将来的な連帯」 因子と解釈できた.第 6 因子は,「同情だけのいたわり ではない」「教え込みするものではない」など計 4 項目 からなり,「普遍的理解」因子と解釈できた.第 7 因子 は「思いやりの心」「できることから始めればいいこと である」など計 5 項目からなり,「身近な取り組み」因 子と解釈できる.第 8 因子は,「崇高な精神ではない」「特 別なものではない」など計 4 項目からなり,「個別的な 価値観」因子と解釈できる.第 9 因子は,「自分の手で 育んでいくものである」など計 3 項目からなり,「自己 育成」因子であると解釈できる. (3)t 検定による比較 1)性別による因子毎の比較分析 因子分析によって抽出された 9 つの因子それぞれにつ いて,性別による因子スコアの比較を行った(図 1). その結果,「個別的な価値観」「周囲の環境からの学び」 については男女性別による有意さは認められなかった. しかし,「幼少期から育まれるもの」「地域社会との将来 的な連帯」「自己育成」(p<.05),そして「人間尊重の願 い」「普遍的理解」「身近な取り組み」(p<.01)「共生の 思いやり」(p<.001)で有意な差が認められた. 2)年齢区分による因子毎の比較分析 因子分析によって抽出された 9 つの因子それぞれにつ いて,年齢区分による因子スコアの比較を行った(図 2). その結果,「共生の思いやり」「人間尊重の願い」「幼少 期から育まれるもの」「地域社会との将来的な連帯」「普 遍的理解」「身近な取り組み」「個別的な価値観」「自己 育成」については年齢区分別による有意差は認められな かった.しかし,「周囲の環境からの学び」においては 有意な差が認められた(p<.01). 3)ボランティア経験による因子毎の比較分析 因子分析によって抽出された 9 つの因子それぞれにつ いて,ボランティア経験の有無による因子スコアの比較 を行った(図 3).その結果,9 つ全ての因子において有 意差が認められなかった. -0.3 -0.1 0.1 0.3 ඹ⏕ࡢᛮ࠸ࡸࡾ ࿘ᅖࡢ⎔ቃࡽࡢᏛࡧ ே㛫ᑛ㔜ࡢ㢪࠸ ᗂᑡᮇࡽ⫱ࡲࢀࡿࡶࡢ ᆅᇦ♫ࡢᑗ᮶ⓗ࡞㐃ᖏ ᬑ㐢ⓗ⌮ゎ ㌟㏆࡞ྲྀࡾ⤌ࡳ ಶูⓗ࡞౯್ほ ⮬ᕫ⫱ᡂ ⏨ᛶ ዪᛶ 図1 性別による因子スコア -0.3 -0.2 -0.1 0 0.1 0.2 0.3 ඹ⏕ࡢᛮ࠸ࡸࡾ ࿘ᅖࡢ⎔ቃࡽࡢᏛࡧ ே㛫ᑛ㔜ࡢ㢪࠸ ᗂᑡᮇࡽ⫱ࡲࢀࡿࡶࡢ ᆅᇦ♫ࡢᑗ᮶ⓗ࡞㐃ᖏ ᬑ㐢ⓗ⌮ゎ ㌟㏆࡞ྲྀࡾ⤌ࡳ ಶูⓗ࡞౯್ほ ⮬ᕫ⫱ᡂ ᮍᡂᖺ ᡂᖺ 図2 年齢による因子スコア -0.3 -0.2 -0.1 0 0.1 0.2 0.3 ඹ⏕ࡢᛮ࠸ࡸࡾ ࿘ᅖࡢ⎔ቃࡽࡢᏛࡧ ே㛫ᑛ㔜ࡢ㢪࠸ ᗂᑡᮇࡽ⫱ࡲࢀࡿࡶࡢ ᆅᇦ♫ࡢᑗ᮶ⓗ࡞㐃ᖏ ᬑ㐢ⓗ⌮ゎ ㌟㏆࡞ྲྀࡾ⤌ࡳ ಶูⓗ࡞౯್ほ ⮬ᕫ⫱ᡂ ࣎ࣛࣥࢸ ⤒㦂࡞ࡋ ࣎ࣛࣥࢸ ⤒㦂࠶ࡾ 図3 ボランティア経験による因子スコア
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4)実習経験による因子毎の比較分析 因子分析によって抽出された 9 つの因子それぞれにつ いて,実習経験による因子スコアの比較を行った(図 4). その結果,9 つ全ての因子において有意差が認められな かった. 5) 身近に障害がある人の存在の有無による因子毎の比 較分析 因子分析によって抽出された 9 つの因子それぞれにつ いて,身近に障害がある人の存在の有無による因子スコ アの比較を行った(図 5).その結果,「共生の思いやり」 「周囲の環境からの学び」「人間尊重の願い」「幼少期か ら育まれるもの」「普遍的理解」「身近な取り組み」「個 別的な価値観」「自己育成」については,身近に障害が ある人がいるかいないかで有意差は認められなかった. しかし,「地域社会との将来的な連帯」では,有意な差 が認められた(p<.05). 6)「福祉の心」への関心による因子毎の比較分析 因子分析によって抽出された 9 つの因子それぞれにつ いて,身近に障害がある人がいるかいないかによる因子 スコアの比較を行った(図 6).その結果,「身近な取り 組み」「個別な価値観」「自己育成」について有意差は認 められなかった.しかし,「幼少期から育まれるもの」(p < .05),「普遍的理解」(p<.01)「共生の思いやり」「周 囲の環境からの学び」「人間尊重の願い」「地域社会との 将来的な連帯」(p<.001)と有意差が認められた. -0.3 -0.2 -0.1 0 0.1 0.2 0.3 ඹ⏕ࡢᛮ࠸ࡸࡾ ࿘ᅖࡢ⎔ቃࡽࡢᏛࡧ ே㛫ᑛ㔜ࡢ㢪࠸ ᗂᑡᮇࡽ⫱ࡲࢀࡿࡶࡢ ᆅᇦ♫ࡢᑗ᮶ⓗ࡞㐃ᖏ ᬑ㐢ⓗ⌮ゎ ㌟㏆࡞ྲྀࡾ⤌ࡳ ಶูⓗ࡞౯್ほ ⮬ᕫ⫱ᡂ ᐇ⩦⤒㦂 ࡞ࡋ ᐇ⩦⤒㦂 ࠶ࡾ 図4 実習経験による因子スコア -0.3 -0.2 -0.1 0 0.1 0.2 0.3 ඹ⏕ࡢᛮ࠸ࡸࡾ ࿘ᅖࡢ⎔ቃࡽࡢᏛࡧ ே㛫ᑛ㔜ࡢ㢪࠸ ᗂᑡᮇࡽ⫱ࡲࢀࡿࡶࡢ ᆅᇦ♫ࡢᑗ᮶ⓗ࡞㐃ᖏ ᬑ㐢ⓗ⌮ゎ ㌟㏆࡞ྲྀࡾ⤌ࡳ ಶูⓗ࡞౯್ほ ⮬ᕫ⫱ᡂ ㌟㏆㞀ᐖࡀ࠶ࡿ ேࡀ࠸ࡿ ㌟㏆㞀ᐖࡀ࠶ࡿ ேࡀ࠸࡞࠸ 図5 身近に障害のある者との関わりによる因子スコア 2.テキストマイニングによる分析 (1)頻出語 本研究では研究者の主観が入り込むのをできるだけ避 けるため,テキストマイニングの技法を用いた(細井ら 2011).自由記述回答で得た 405 の文を KH coder によ って形態素に分解したところ,異なり語数が 690 の語が 含まれており,総抽出語は 4978 であった.全体で出現 回数が多かった語をみると,「心」が 139 回,次いで「人」 が 108 回,続いて「思う」が 63 回,「思いやり」が 57 回, 「相手」が 50 回という結果であった.「心」「思う」「福 祉」の出現回数が多かったため,「福祉の心とは∼と思う」 という書かれ方をしていないか確認したところ,そのよ うな書かれかたをしている文章はほとんどなく,「利用 者の心を…」「誰かを思ったり…」「福祉とは幸せ…」と いうように書かれており,必要な語であると判断したた め除外しなかった.頻出後上位 150 語は以下のとおりで ある(表 4). (2)クラスター分析 頻出語の詳しい構成を調べるために,出現回数 10 回 以上の頻出語に基づき,150 位までの出現語のうち対象 となる出現語を厳選しコーディングを行った.コーディ ングルールは,例えば<障害>と使い方が類似していた 「<障害><障る><不自由>」の 3 語のうちいずれか が含まれれば,その文章に<障害>というコードを与え るといった条件を指定した.このような基準に 29 のコ ードで構成されたコーディングファイルを作成した.そ の 29 のコード化された形態素に,Ward 法でユークリ ッド距離にて階層的クラスター分析を行い,デンドログ ラムを作成したところ,5 つのクラスターに分類された (図 7). クラスター 1 は,「互い,助け合う,励ます,共に」 で構成されることから,「互いに励まし助け合う」と名 付けた.クラスター 2 は,「障害,利用者,寄り添う, 支援」で構成されることから,「障害(様々な困難)を 抱える人に寄り添った支援を行う」と名付けた.クラス ター 3 は,「心,思いやり,分かる,福祉,思う,愛, -0.3 -0.2 -0.1 0 0.1 0.2 0.3 ඹ⏕ࡢᛮ࠸ࡸࡾ ࿘ᅖࡢ⎔ቃࡽࡢᏛࡧ ே㛫ᑛ㔜ࡢ㢪࠸ ᗂᑡᮇࡽ⫱ࡲࢀࡿࡶࡢ ᆅᇦ♫ࡢᑗ᮶ⓗ࡞㐃ᖏ ᬑ㐢ⓗ⌮ゎ ㌟㏆࡞ྲྀࡾ⤌ࡳ ಶูⓗ࡞౯್ほ ⮬ᕫ⫱ᡂ 㛵ᚰ࡞ࡋ 㛵ᚰ࠶ࡾ 図6 「福祉の心」に対する関心による因子スコア
ᢳฟㄒ ฟ⌧ᅇᩘ ᢳฟㄒ ฟ⌧ᅇᩘ ᢳฟㄒ ฟ⌧ᅇᩘ ᢳฟㄒ ฟ⌧ᅇᩘ ᢳฟㄒ ฟ⌧ᅇᩘ ᚰ 㻝㻟㻥 ᡭຓ䛡 㻥 ᥋䛩䜛 㻡 ዲ䛝 㻟 ಶᛶ 㻞 ே 㻝㻜㻤 ⎔ቃ 㻤 㻡 ྜ䛖 㻟 Ꮚ䛹䜒 㻞 ᛮ䛖 㻢㻟 㧗㱋 㻤 ᖹ➼ 㻡 ᛮ䛔 㻟 ᛮ䛘䜛 㻞 ᛮ䛔䜔䜚 㻡㻣 ⮬↛ 㻤 ⌮ゎ 㻡 どⅬ 㻟 ⮬䜙 㻞 ┦ᡭ 㻡㻜 䛭䜜䛮䜜 㻣 ୍⥴ 㻠 ⮬❧ 㻟 ⮬ᕫ 㻞 ᖾ䛫 㻠㻝 ඹឤ 㻣 ឤ䛨䜛 㻠 Ᏺ䜛 㻟 ᙅ䛔 㻞 ᛮ䛔䜔䜛 㻟㻤 ⪃䛘 㻣 㛵䜟䜛 㻠 ᤵᴗ 㻟 య 㻞 Ẽᣢ䛱 㻟㻡 ⾜䛖 㻣 ᇶᮏ 㻠 ฟ䜛 㻟 ᡭ 㻞 ⚟♴ 㻟㻞 㞀ᐖ 㻣 ᐤ䜚ῧ䛖 㻠 ᖖ䛻 㻟 ཷᐜ 㻞 ⪃䛘䜛 㻟㻝 ⢭⚄ 㻣 ඹ᭷ 㻠 య 㻟 ᑡ䛧 㻞 ຓ䛡ྜ䛖 㻟㻜 ⪅ 㻣 ᗈ䛔 㻠 ┦ 㻟 㞀䜛 㻞 ᣢ䛴 㻞㻥 䛚䛔 㻢 㻠 Ꮡᅾ 㻟 ሙྜ 㻞 ⮬ศ 㻞㻥 ㆤ 㻢 ᚋ 㻠 ᢇຓ 㻟 ᚰ䛛䜙 㻞 ⏕䛝䜛 㻞㻤 㛵ಀ 㻢 㻠 ศ䛛䛴 㻟 ㌟ 㻞 ᨭ䛘䜛 㻞㻢 ᨭ 㻢 ➗㢦 㻠 ບ䜎䛩 㻟 ே㐩 㻞 ඹ䛻 㻞㻡 ⮬㌟ 㻢 䛶 㻠 䛚䛔ᵝ 㻞 ୡ䛾୰ 㻞 ษ 㻝㻢 ࿘䜚 㻢 ྠ 㻠 䛚ᡭఏ䛔 㻞 ᡂ㛗 㻞 ᑛ㔜 㻝㻡 ฟ᮶䜛 㻢 ⮬⏤ 㻠 䝇䝍䞊䝖䝷䜲 㻞 ṇ䛧䛔 㻞 ❧ሙ 㻝㻡 㻢 ᮏ᮶ 㻠 ឡ䛩䜛 㻞 ⏕䛝᪉ 㻞 ே㛫 㻝㻠 ▱䜛 㻢 䛧䛒䜟䛫 㻟 Ᏻᚰ 㻞 ᥋ 㻞 ຓ䛡䜛 㻝㻟 ᆅᇦ 㻢 䜿䜰 㻟 ព㆑ 㻞 䛔 㻞 ⏕ά 㻝㻟 ศ䛛䜛 㻢 ពぢ 㻟 㐪䛖 㻞 䛖 㻞 ⏝ 㻝㻟 ඃ䛧䛔 㻢 ពᛮ 㻟 ⫱䜐 㻞 ㏦䜛 㻞 ♫ 㻝㻝 ឡ 㻡 ព 㻟 Ẽ䛜䛴䛟 㻞 ᑛ䛔 㻞 ே 㻝㻝 ୍ே䜂䛸䜚 㻡 ᜠ㏉䛧 㻟 ඹ⏕ 㻞 ᑛᩗ 㻞 㢪䛖 㻝㻜 ༠ຊ 㻡 ᐙ᪘ 㻟 ඹᏑ 㻞 ᑛཝ 㻞 䛔䛻 㻝㻜 ᩍ䛘䜛 㻡 Ꮫ䜆 㻟 ᙉ䛔 㻞 ከ䛟 㻞 ⾜ື 㻝㻜 ಶே 㻡 ឤㅰ 㻟 ഴ⫈ 㻞 ᑐே 㻞 ᚲせ 㻝㻜 ᖾ⚟ 㻡 ồ䜑䜛 㻟 ぢ䜛 㻞 ᬮ䛛䛔 㻞 ᅔ䜛 㻥 ேᶒ 㻡 䛔 㻟 ゝ䛖 㻞 ㏣ồ 㻞 表 4 頻出語上位150語 図7 クラスター分析によるデンドログラム
幸せ,支える」で構成されることから,「思いやりの心 を持ち,幸せを支える思い」と名付けた.クラスター 4 は「気持ち,意見,行動,自分,相手,立場」で構成さ れることから,「相手の立場や気持ちを尊重した行動」 と名付けた.クラスター 5 は,「社会,全て,人,手助け, 大切,一人ひとり,接する」で構成されることから,「全 ての人を大切にし,一人ひとりに向き合って接すること でできる手助け」と名付けた. (3)共起ネットワーク 抽出語の共起ネットワークを中心性(固有ベクトル) を指定して表した(図 8). 頻出後全体における共起ネットワークでは,「心」を 中心に「相手」「思う」「人」「思いやり」が強い結びつ きを示していた. Ⅳ.考察 1.回答分布と福祉の心 看護学生に対して行われた調査結果(谷川ら 2011) と比較をしながら考察を進めていく. 本研究では,福祉の心に関する各項目の回答分布には ばらつきがあり,1 つの回答肢に 80%以上の度数が見ら れる項目はなかった.「大変よくあてはまる」という回 答肢に 70%以上の度数が見られた項目は 2 つあり,1 つ 目は,「33. 思いやりの心」で 74.2%,2 つ目は「6. 相手 の立場になって考えることのできる視点である」で 71.3 %であった.次いで 60%以上の度数が見られた項目は 5 つあり,「1. 一人一人が互いをかけがえのない存在とし て尊重することである」が 66.0%,「5. 人の命の尊さを 知る心である」「34. 自分たちの周りで困っている人がい れば互いに助け合おうという心である」が 65.4%「2. 助 け合って共によりよく生きようとすることである」が 64.1%,「3. 幸せを願う気持ちである」が 63.5%という 順に回答数が多かった.上記 7 項目を谷川ら(2011)の 研究と照らし合わせると,5 項目は看護師を目指す学生 においても 60%以上の度数であり高い適合度を示して いる.中でも,「33. 思いやりの心」に関しては,谷川ら (2011)の研究において看護学生は 76.1%という高い適 合度を示している.そのため,「思いやりの心」は福祉 の心を表す際に欠かすことができないものであると考え る. ᚰ ⚟♴ ᛮ࠸ࡸࡾ ┦ᡭ ᛮ࠺ ᖾࡏ Ẽᣢࡕ ษ ே ศࡿ ୍ேࡦࡾ ᐤࡾῧ࠺ ບࡲࡍ ᨭ࠼ࡿ ពぢ 㞀ᐖ ♫ ࡚ ࠸ ຓࡅྜ࠺ ᥋ࡍࡿ ⾜ື ᡭຓࡅ ඹ ᨭ ❧ሙ ⏝⪅ ⮬ศ 図8 共起ネットワークによる中心性(固有ベクトル)
一方,谷川ら(2011)の看護学生を対象に行われた調 査において,「3. 幸せを願う気持ちである」は 28.4%,「5. 人 の命の尊さを知る心である」は 43.2%であり,今回の調 査結果に比べて低い値であった.この点に関しては,看 護学生は「人の命の尊さを知る心」は福祉的な心ではな く,医療・看護的な心であると捉えているのではないか と考える.そのため,「幸せを願う気持ちである」「人の 命の尊さを知る心である」のは,介護福祉士を目指す学 生が描く「福祉の心」の特徴といえる. 2.因子分析と福祉の心 先行研究(谷川ら 2011)において,看護学生が描く 福祉の心として抽出された 9 つの因子は,第 1 因子「共 生の思いやり」,第 2 因子「環境からの学び」,第 3 因子「普 遍的な理解」,第 4 因子「個別ニーズへの対応」,第 5 因 子「幼少期から育まれるもの」,第 6 因子「人間尊重の 願い」,第 7 因子「将来の社会連帯」,第 8 因子「実践へ の根拠」,第 9 因子「自己育成」であった. そこで,先行研究との比較を試みるため,本研究で も 65 項目に対して,因子数 9 による比較的単純構造を 有した因子パターン行列を得ることにした.また,9 つ の因子を構成する項目を先行研究の各因子の項目と見比 べ,共通する因子が多い因子に関しては,先行研究と似 通った因子名をつけることが妥当と考えた. 第 1 因子「共生の思いやり」,第 2 因子「周囲の環境 からの学び」,第 3 因子「人間尊重の願い」,第 4 因子「幼 少期から育まれるもの」,第 5 因子「地域社会との将来 的な連帯」,第 6 因子「普遍的理解」,第 7 因子「身近な 取り組み」,第 8 因子「個別的な価値観」,第 9 因子「自 己育成」となった.このようにネーミングをしたが,抽 出される因子の順番には違いはあるものの,9 つの因子 のうち 7 つの因子は共通する項目が多かったことが分か る. 残り 2 つの因子を見てみると,介護福祉学生において は「身近な取り組み」「個別的な価値観」という因子が 得られた.介護福祉学生の方の「身近な取り組み」とは, 「できることから始めればいいことである」「身の回り の小さなところから芽生える」「自分にできることをす ることである」などから構成されており,学生自身の今 までの経験や生活歴が影響した結果得られたものである と考えられる.また,「個別的な価値観」とは,「一律に 定義されるものではない」「一人ひとりが考え醸成して いくものである」などから構成されており,支援者側の 価値観にそれぞれ違いがあることを示しているように受 け取れる.このことから介護福祉学生は,福祉の心とは 支援者一人ひとりで形は違うものであること,にもかか わらず,福祉の実践は誰にでもできることであり,誰し もが福祉の心を持つことが大切と捉えているのではない かと考えられる. 3.t 検定による比較と福祉の心 先行研究(谷川ら 2011)においては個人属性との関 連は明らかにされていない.本研究では個人属性である 「性別」「年齢区分」「ボランティア経験の有無」「実習 経験の有無」「身近に障害がある人の存在の有無」「福祉 の心への関心の有無」といった 2 つのグループに分けて それぞれの平均値を算出し,その比較したところに新規 性があると言ってよい. そして,t 検定の結果,もっとも多くの因子に対して 有意差が見られた項目は性別であった.有意差がみられ た 8 つの因子では女性が男性より高い値を示していた. 日本の介護は社会通念上ならびに社会慣習的に女性(配 偶者・娘・嫁等)が担ってきた.そのような背景がある ことは事実であるが,介護は生活支援(炊事,洗濯,掃 除等)も含むことから,女性の方が仕事を行いやすい, 福祉に対する理解を示しやすいともいえるのではないだ ろうか. また,福祉の心に対する関心の有無においても有意差 が多く認められていた.「福祉の心」に関心があった学 生の方が,「福祉の心」に関心がなかった学生よりも高 い値を示していた.内発的動機づけが高い者は,自己の 能力を最大限に発揮するためや能力を向上させるために 課題に対して積極的に挑戦する傾向があるという(吉川 2008).「福祉の心」への関心を,知的好奇心を原型とす る内発的動機つけであると考えると,福祉の心に対する 関心がある学生の方が,関心がない学生よりも福祉につ いて考える機会が多いと推測され,そのため積極的な姿 勢を示していると見られ,関心がある学生の方が高い数 値が出たことは当然であると言える.そして,人は,自 分が興味・関心のあることで有能さを追求し,そしてそ の興味・関心のあることが社会や人の役に立つ職業と結 びつくことによって,生きがいを感じるようになる.こ れを実現するのが自己実現の欲求である(櫻井 2009). このことから,「福祉の心」だけに限らず,自分が目指 す分野のことについてより多くの関心を示すことは,学 生自身の生きがいのため,自己実現のために良い影響を
もたらすだろう. 一方,ボランティア経験の有無及び,実習経験の有無 に関してはほとんどの因子において有意差が見られなか った.学生自体の積極的なボランティア活動への参加な どで,幅広く物事が捉え,感性が豊かになり,介護に携 わる人としての資質が向上すると言われている.しかし, 今回の調査ではボランティア経験や実習経験の有無によ る差異は見られなかった.このことは,テキストマイニ ングの結果を見ても同様であった.差異が見られなかっ た理由としては,2 つあげられる.今回の調査では養成 校入学後の経験について問う質問をしたが,そもそも福 祉の心は養成校入学以前の経験が大きく影響していると いうことが,まず考えられるだろう.次に,ボランティ ア内容やどのような体験であったかは限定していないの で,人によって質問の受け止め方に差があったというこ とも考えられる. いずれにしても,平塚(2004)が「人間福祉教育にお いては,第一に,ソーシャルワーク・マインドの育成を 教育の主軸に据えることである.第二は,在学中に職業 選択の支援と職業人としてのアイデンティティ形成支援 が必要である.それにはそうした機会を保証する大学等 学校の理念や思想,そのもとでの教員側による教育課程 の編成や教授法など全体的な取り組みが問われていると ころであろう.」と述べていることからも,学生が養成 校入学前にすでに介護福祉士として求められる福祉の心 が形成されていても,されていなくても,養成校が学生 の卒業までにいかに働きかけるかが,質の高い介護福祉 士を確保するのには欠かせない要件といえる.介護福祉 士養成のために福祉の心の育成を考えるのであれば,今 後ボランティアや実習での経験による影響をより詳しく 調査し,介護福祉士養成に必要なカリキュラムを考える ことも必要となってくると考える. 4.クラスター分析と福祉の心 クラスター分析によって得られた概念構成は 5 つのカ テゴリーで示されるものであった.すなわち,クラスタ ー 1 は,「互いに励まし助け合う」,クラスター 2 は,「障 害(様々な困難)を抱える人に寄り添った支援を行う」, クラスター 3 は,「思いやりの心を持ち,幸せを支える 思い」,クラスター 4 は,「相手の立場や気持ちを尊重し た行動」,クラスター 5 は,「全ての人を大切にし,一人 ひとりに向き合って接することでできる手助け」と,各々 名付けるのが妥当と考えられた.このクラスター分析の 結果からは,福祉の心は,お互いに励まし助け合うこと, 困っている人の立場にたって支援を行うこと,尊厳を大 切にすること,思いやりの気持ちをもって人と接するこ と,人の幸せを願うことであると言及することも可能で あろう. また,一番ヶ瀬らは健全な介護関係を築くためには, 「利用者にあたたかい思いやりをもちながら,自分がど う思われているかではなく,無私の態度をもって利用者 を支えていくこと」が必要であると述べている(一番ヶ 瀬ら:2005).この言葉を受けると,思いやりの心は, 相手を思う心を持っていることが基盤となり,さらに専 門職として介護をする自分の立場を認識した意見や行動 をとるということも,福祉の心に含まれていると言える. 看護学生を対象とした調査(谷川ら 2011)では,ク ラスター分析の結果,困る人に手を差し伸べること,協 力して生きていくこと,一人ひとりが尊重されること, 思いやりを身近に感じること,みんなで幸せになること, 人間と社会に欠くことのできない支えあう気持ちをもつ こと,であった.文章の意味合いを考えると,介護福祉 学生の結果と似通った趣であることが示唆されたと言え る. 5.共起ネットワークと福祉の心 共起ネットワークの中心性(固有ベクトル)を見ると, 最も共起する語が多い語は「人」であった.「利用者」 でも「相手」でも「自分」でもなく,「人」であったこ とに注目したい.福祉というと,困難さを抱えている人 がいるからこそあるものだというイメージが強い.もち ろん何も困難なことがなければ生まれるものではないと 考えるが,対象となるのは困難さを抱えている人だけで はないのだと,この結果から改めて認識させられる.澤 田は「介護福祉士は利用者や家族,地域住民,スタッフ らの可能性を信頼し,善さを見いだし,自尊感情をもた せてくれる人たちである.個人を尊重し,理解しようと 努力し,心のこもった関心を示す人たち,その人なりの 努力を正当に評価し,さらに課題を示す人たち,相手の 立場でものを考え行動しようとする人たち,このような 介護福祉士が,自分の身近にいたら,多くの人は自分ら しく生きられる場所を見いだせるであろう.」と述べて いる(澤田 2003:654-655).利用者を含めた,近くの人 のよりよい生活を考え行動できる心こそが,介護福祉士 が持つべき福祉の心と言えるかもしれない.
Ⅴ.結論 本研究のまとめと今後の課題について言及する.これ までの「福祉の心」の定義をみると,困難を抱える人及 びその周囲にいる人を対象にしていることが共通してい た.テキストマイニングの結果を見ると,社会全ての人 を対象としていることが見られた.介護福祉士には「自 他共に人間としての尊厳を守る人権感覚や一人ひとりの 生き方に共感できる豊かな感性や,地域と共生していく 感性が重要となる.」(栗栖ら 2005)と言われているこ とからも,目の前の対象者以外にも目を向けることは重 要であり,また,学生もそのことを理解していることが わかる. さらに,「人間の生きる意味と深いところでつながる 価値(観)は,介護や福祉の実践に密接な関係がある. 一つの価値に偏ったり,縛られないため,価値について 広く深くとらえられることは,福祉実践者,介護者にと って重要である.」(鈴木 2010)と指摘されている.幼 少期からの教育や,養成校入学前の経験が福祉の心の養 成には大きく影響すると考えられるが,質の高い介護福 祉士を育成するためには,養成校でどのような教育を受 け,どのような経験を積むかも重要な要因となるだろう. 今回の研究から,性別や「福祉の心」に対する関心の 度合いによって,福祉の心の捉え方は差があること,さ らに,先行研究との比較を通して考察を進めてゆき,同 じ対人援助職であってもそれぞれの領域で異なる点がい くつかみられたことは示唆的である.しかし,福祉の心 をあらわす際に「思いやりの心」が欠かすことができな いこと,福祉の心とは困難を抱える人とその周囲にいる 人,社会全ての人を対象としているというように広い範 囲に目を向ける必要があることなど,多くの共通点も認 められた.今度より一層サンプル数を増やし,一般化し ていくことで,福祉の心の尺度を開発することを今後の 課題としたい. 付記 本研究を行うにあたり,調査ご協力くださった,介護 福祉士養成校の先生方および学生の皆様に心よりお礼申 し上げます. 本論文は,2013 年 3 月 1 日,芦屋大学で開催された 日本人間関係学会第 37 回関西地区会研究会での同タイ トルの報告に加筆修正を行ったものである. 文献 秋山智久(1988)「社会福祉における専門性と専門職―「自立」 との関連において―」『社会福祉学 29‐1 号』1-25. 阿部志郎・長谷川匡俊・濱野一郎(2009)『福祉の役わり・福祉 のこころ 与えあうかかわりをめざして』聖学院大学出版会. 一番ヶ瀬康子・井上千津子・鎌田ケイ子・日浦 美智江編(2005) 『介護概論』ミネルヴァ書房. 吉川政夫(2008)「第 2 章 1 節動機付け」福祉士養成講座編集委 員会編『新版社会福祉士養成講座 10 心理学』中央法規出版. 阿部志郎(1993)「福祉の心」京極高宣『現代福祉学レキシコン』 雄山閣出版. 京極高宣(2002)『社会福祉学小事典 [ 第 2 版 ]』ミネルヴァ書房. 栗栖照雄・松本由美子・渡邊一平・塚口伍喜夫(2005)『介護福 祉教育の方法と実践―新しいケアワーカー像を求めて―』角 川学芸出版. 小塩真司(2011)『研究事例で学ぶ SPSS と Amos による心理・ 調査データ解析』東京図書. 櫻井茂男(2009)『自ら学ぶ意欲の心理学 - キャリア発達の視点 を加えて』有斐閣. 澤田信子(2003)「介護福祉の専門性」吉田宏岳監修『介護福祉 学習辞典』医歯薬出版. 鈴木眞理子(2010)「第 1 篇人間の尊厳と自立 第 1 章人間の自立・ 自立」橋本正明編『最新介護福祉全書 1 人間の理解』メヂカ ルフレンド社. 谷川和昭(2007)「福祉の心での支援」秋山博介・井上深幸・谷 川和昭編『臨床に必要な社会福祉援助技術演習』弘文堂,185-188. 谷川和昭・趙敏廷(2011)「看護学生アンケートによる福祉の心 の素描」『関西福祉大学社会福祉学部研究紀要』15(1),49-58. 趙 敏廷・谷口敏代・原野かおり・松田実樹・谷川和昭(2013)「『介 護福祉学』誌にみる介護福祉学の研究傾向」『介護福祉学』20 (2),152-158. 成清美治(2009)『ケアワーク入門』学文社. 新野三四子(2007)『福祉マインド教育実践論』ナカニシヤ出版 平塚良子「人間福祉の教育」秋山智久・平塚良子・横山穰(2004) 『人間福祉の哲学』ミネルヴァ書房,181.
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