資産公開法再論 -- わが国への導入の適否の再検討 --
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(2) 一ヽ 説. (1. ). さて、アメリカにおける資産公開法は、 右に述べた利益 抵触法( c onfli c t of i nt aw) の発展形式 とし てと e re s tl. 号 ( -九七六年)の「はし がき」の引用 である。. 右は、 拙稿「資産公開法H|— アメリカにおける立法、判例、 学説 とわが国への適用 性の検討 ー 」 比 較法政第九. 利益 抵触の防止を目的とす る公耽 者の経済状態の公開である。 」. (特に、 行政行為に関す る決定権を有す る高級公務 員)をも規制の対象 とす る。 本稿が論述の対象 とし たのは、 この. 般 の公務員 職 選挙候補 者を 主たる対象 とし ているのに対し 、 後者は選挙による公職 者および その候補 者以外に、 一. 立の防 止、いわゆ る「利益 抵触」( c onfli c tofi nt ere s t ) の防止が主たる目的となっている。し たが って、前 者は公. が公正な選挙の確保を 主たる目的とし ているの に対し 、資 産、経済状態の公開は、公職者の利益 と国民の利益 との対. 告、公開が含まれるという点では共通す るが、それぞれ別個、固有の目的を有し ている。政治 上の寄附 ・支 出の公開. …… (政治資金の規制と資産の公開)この両者は、いずれも広義の公職者またはその候補者の経済状態に関す る報. に着 眼された規制である。. ,0 ‘ し 国民 全体への奉仕者という公裁 者の この特別の地位か ら、 公職 者の行為を 規制す る各種の法規が 制定されてい ( 2) る。政治活 動の制限、兼職 の制限または禁止、政治資金の規制などは公務 員、公識者または公識侯補 者の特別の地位. 公職にある人々は、 言 うまでもな く、 国民に対す る奉仕者であるか ら、国民の最善の利益 を図 らなければ ならな 「. 概. らえ ることができる。 連邦では、す でに一七八九年に財務 長官に対し 公共証券市場に関与す ることを禁止す る法律が. - 18 -. 近大法学 第31巻第1 · 2· 3 号.
(3) ( 3) 制定 さ れた が 、そ の 後 、 連 邦で も 各州 で も 広 狭 さ ま ざ ま な 利益 抵触 法 が 制定 さ れ、 一九 六 0年 代 の 終 りに は 半 数 を 超. える州 が 、 ま た 今 日 で は 連 邦の ほ か ほ と ん ど 全 州 が こ の 種 の 法 制を 有す る こ と と な っ た 。. 右 の 利 益 抵 触 法 は 、 二つ の カ テゴ リ ー に 大 別 さ れる 。 ―つ は 、 従前 か ら の 古 い タ イ プで 、 利 益 抵触 が 生 ず る お そ れ. のあ る場 合 に 公職 者 の 識 務 行為 を 禁 じ た り 、 法 案 の 表決 に 先 立 ち 公識 者 に 潜 在的 な 抵 触 利 益 を 開 示さ せる も の で あ. る。 他は 、 毎年 一定 時 期 に あ ら か じ め 特 定 公職 者 の 資 産を公開 さ せて おいて 、 国 ( 州 ) 民 の 監 視 の 下 に利 益 抵触 の 防. パブ リ ック •フ ィギュア. 止を 図 る 新 し いタ イ プの も の で 、 いわ ゆ る 資 産公開 法 ( fi aw)と 呼 ぶの はこ の 種 の も の を 言 う 。 el aldi osur scl nanci. 資 産公開 法 は 、 本 来で あ れば プラ イ バ シー と し て 保渡 さ れる べ き個 人の 資 産に 関 し 、 その 者 が 有す る 公的 性 格 か ら. の保 証 、市 民 と の 取 引 および 都 市計 画 、 地 域 制 な ど に お ける 公平 と 適正 の 確 保 、 統 治 に おける 能 率化 な ど す ぐ れた 目. フラ イ パ シー の 権 利、公戦 に 就 く 椛 利 、 政治 活 動 を 行 な う 権 利な ど 的、 効 果 を 有 す る反 面 、公職 者 お よび そ の 親 族 の 。. に 不 合 理 な 制限 を 課 す こ と に な る 危 険性 も 存 在す る 。こ の た め か 、ア メ リ カ で も 、 利益 抵触 に 関 す る 法 規 は 形こ そ 迩. (4. ). え、 右 に 述 べ た ご と く ほ ぼ全 州 で 有し て いる が 、そ の う ち 資 産公開 規定 を 有す る の は 、 一九 七0年 代 の 半 ば で は 一六. 州 に す ぎ な か っ た 。 し かし 、 そ の後 、 ウ ォ ー タ ー ゲー ト 事 件 および 一連 の ス キ ャ ン ダ ルに 刺 激さ れた 結 果 、 各州 の 資. ヽ. イ ン デ ィ ア ナ 、ア イ. 産公開 制度 の 整 備 が 急 増し 、 一九 七九 年 末 まで に 、 連 邦 の ほ か 約四 0州 ( ア ラ バ マ‘ ア ラ ス カ 、ア リ ゾナ 、 ア ー カ ン. ヽ. メ ー ン 、 メ リ ーラ ン ド 、 マサ チ ュ ー セ ッ ツ 、 ミネ ソ タ 、 ネ プ ラ ス カ 、ネ バ ダ 、 一ュ. ソー 、 カ リ フ ォルニ ア 、 コロ ラド 、 コ ネ チ カ ッ ト 、 デ ラ ウ ェア 、 フロ リ ダ 、 ハワ イ 、 イ リ ノイ. オワ 、 カ ン サ ス 、 ケン タ ッ キ ー. ーメ キ シ コ ‘ ノー ス ・カ ロ ライ ナ 、 ノー ス ・ダ コ タ 、ニ ュー ジ ャー ジ 、 一ュ ー ヨ ー ク 、 オ ハ イ オ 、オ レゴ ン 、. ペ ン シ’. - 19 -. 一定 の 限 度 で 公開 を 要 求す る も の で あ る 。 す な わ ち 、公職 者 の 資 産公開 は公職 者 の 廉潔 ‘ 誠実性 に 対す る 固 民 の 信 頼. 資産公開法再論ーわが国への導入の適否の再検討—.
(4) ルベニア 、 ロード ・ア イ ラン ド‘サウ ス ・カロライナ 、サウ ス ・ダ コタ 、 テネ シー、 テキサス、 ュタ. (5. ). ヽ. バージニア 、. ワシン トン 、ウ ェスト ・ゞノージニア 、 ウ ィスコン シン ) と連邦直轄 地の コロ ンビア 地区が 資 産公開制度を定め てい. る。. 連邦では、一九七七年三月に下院が、四月には上院が倫理 規則を改正し て資産公開規定を議事規則にもりこみ 、さ. .5 5 5 ) が一九七八年 一0月に議会を通過し 、同月カータ ー大統頷の署 らに、上院に提出されていた政府 倫理 法案( s. 97 8)が成 立し た。 名を受 け、「 政府 倫理 法」名己 t hi c si n Gov tof1 ernmentAc. ところ で、筆者は、 ―つには、わが国への資産公開法の導入の適否を考慮す るに あたっては「資産公開の対象 とさ. れ る公職 者の種別、公開を要す る経済的利益 の種別、程度、公開の手続 、態様などにつき精密な検討 (ことに 、資産. 「国民 公開の目的とプ ライバシーの権利間のバラン スを考慮し て) が必 要」 であると考え たため に、ま た― つには、. 全体の奉仕者とい う公務 員の地位が確立 、徹底し た国であると同時 に、他面 、プ ライバ シーの権利の侵 害 につい ては. 常に厳密な裁判所による監 視下に置かれ、その保護 については詳細な判例理 論を展開」し てい るア メリカ におい て、. 公共の福祉を最大限に助長し ようとの観 点 から制定された資産公開法の限界をさぐ ることは、 公共の福祉と個人の 「 ( 6) 権利間のバ ランシン グの問題を探 究す る上でも極め て意義ある」ことと考え て、 一九七五 、七六年当時 までの資産公 ( 7) 聞に関す るア メリカの立法例と判例を「比 較法政」誌 上に掲載し た。し かし 、それ らは州レベルのものであった。. 辿邦レベルの立法の動きは右に説明し たとおりであるが 、判例とし ては、 一九七六年にフロリダ 州の(州)憲法の. 改正(い わゆ る「サン シャイン ・ア メン ド メン ト」) により、 選 挙による公 職者の資産公開が要求 されたが 、 州上院. の五 人の談 員達が この「公衆の知 る権利」の ため の改正は連邦憲法修正第一四条の保障す る「知 られ ることのない権. - 20 -. 近大法学 第 31巻第 1· 2·3 号.
(5) 資産公開法再論ーわが国への導入の適否の再検討一. 九 七 七 年 七 月 に 連邦 地 裁 に 訴訟 を 提 起 し 、 資産 公 開 法 は 実 質 的 に 初め て 連 邦 の 裁 判 所 に よ 利 」を 侵害 す る と し て 、 一. (. る 判 断 に 服す こ と と な っ た 。 第 五 巡 回区 連 邦 控 訴裁 は 、 右 フ ロリ ダ 州 の サ ン シ ャ イ ン ・ア メン ド メン ト を 合 憲 と 判 断 9) ( 8) し た 。 ま た 、 連 邦 の 「 政府 倫 理 法 」も 、 同 じ く 第 五 巡 回 区 連邦 控 訴裁 に より 合 憲 の 判 断 が 下 さ れ た ( 連邦 最 高 裁 は い. ず れも 移 送 令 状 の 申 立 を 却 下 )。. 本 稿 で は 、 ア メリ カ に お け る 立 法 例 、 判 例 を 主 と し て 連 邦 に 絞っ て 紹 介 し 、 資 産 公 開 法 の 合 憲 性 お よ び わ が 国 へ の 導 入 の 適 否 の 検 討 に 資し た い 。. 」 法と秩序、第三巻 2) 政治 資金に関する拙稿として、「アメリカにおけ る政治 資金規正制度 の改革 と憲法上 の諸問 題(そ の一) (. 1) 日本国憲法第一五条二項 「す べて公務 員は、全体 の奉仕者であ って、一部 の奉仕者 ではない。」 (. タ ーン1 西ドイツとアメリカにおけ る試み ハ 金規正におけ る二つ の。. i. 」早 稲田政治 公法研究、第二号、八九l―二五頁 、. 」 第四巻三号、三八ー四九頁、「政治 資 」 同、 第四巻 二号、四七ー六一頁、「同(そ の三) 四号、四ニー 五九頁 、「同(そ の二). の支 出制限 を違憲とした アメリカ連邦 最高裁 の判例 と 選挙資金問 題 の再考 日」 近大法学、 第二四巻三•四合 併号、 一ー五三. 「アメリカにおけ る「一九七 一年 の連邦 選挙運動法」制定 経緯とそ の後 の動向」 比較 法政、第五号、一ー七八頁、「選 挙運動費. ―一号 、 一三三ー一六 一頁、「アメリ カにおけ る公費補助制度 と そ の拡大をめぐ る最近 の動向」 比較法政、第―二号、六五ー. 頁 、「同口」 近大法学、第二五巻二号、四 五ー七八頁、「会社・組合 の政治 献金に関する米連邦 最高裁 の新判例 」比較法政、第. ol-―二三頁など参照 。. 九五頁 、「選挙資金 の規制」 公法研究、第四二号、 ー ニ . ,ch.1 ,1 `§ 8.1St 89 2 7 t.67 a tofSe pt.2 3) Ac (. ( 4) アラバマ、アリゾナ、カリフォルニア、コネ チカッ ト、 ハ ワ イ、イリ ノイ、インデ ィアナ、カンサス、メイ ソ、ニューメキ. シコ、ニューヨー ク、 テキサス、 ュタ 、 ワシントン、 ウェスト・バージニア、 ウィスコンシン の一六 州であ った 。. - 21 -.
(6) 血 8.8 .Ig iJ I8 d 苦志米団. 8 8 ー. 1兵や兵遍+I匹十兵!II!:!弄恙Q}L- ('�D:.iplantierv. United StatPs,606 F.2d651.673 n.40 竺' '(4話1\QJ!,! 袈⇒迄迫 '(4室華艇\叫血怜心莱..IJ_)\-.J-\l:J到iJ回知(<l�l:'\--'.'.:.� o Ala. Code, tit.36 , §§25-14. 36-25-11; Alaska,Stat. §39 .-50-010 et seq.; Ariz. Rev.Stat. §38 -541-545; Ark Stat. Ann. §12-3001; Cal. Gov't Coode§§87200.87300; Colo. Rev.Stat. §1-45-101(2); Conn. Gen. Stat. §§183.51-46 ;a Fla. Const. , Art. II, §8; HawaiiRev.Stat. §841-7; Ill. Pub. Acts78-1183. Art. IX, Ch.46 . Ill.Rev. Stat. Ch.127 , §§604 -101-102; A Ind. Code§§4-2-6-8 33-2 , 1-8-1; . Iowa Code, §68 B . 10; Ky. Rev.Stat. §61. 780; Me. Rev.Stat. tit.1 , Ch.25; Md. Code Ann., Art.33. §29-1-29-11; Mass. Gen. Laws, Ch.268 B;Minn.Sはt. §lOA.09; Neb.Rev.Stat. , Art.14 , §49-1493; N.M.Stat. Ann. §15-2-1-15-2-15; N. D . Cent. Code. §16-22-02 N.J.ExecutiveOrder No.15 (1975); N. Y. ExecutiveOrder No.10 1. . N. Y. Pub. Off. Law §§73-74; Ohio Rev. Code§102 02; . OregonRev.Stat. §244-050;1978 Pa. Laws170. §2; S. C. Code§8-13-10;S. D. Comp. Laws Ann.. ー. ("'). -581 (Supp.1973); CAL. Govt ARIZ. Rev.Stat. Ann. § §38-501 to ALA. Code tit.55 , § 327 (19) (Supp.1973) Code Ann. §§3700-04 (We5t1973) 〔l兵柊点母華艇Q匹也<CAL. Govt. Code Ann.Title1.Division4 5. . ch1. §§ 3700)竺溢珀Q.l.tゃ辺梨箸)..IJ和兵�>City of Car 加l -by-the-Sea v. Young, 2 Cal.3 d259.466 P.2 d225. 85 Cal. Rptr. 1 (1970)>〕; CoNN. Gen.Stat. Ann. § 1-76 (Supp.1974) HAWAII Rev.Stat. ch.84 (Supp.1973); ILL. Rev.Stat ch. 127 , §§604 -101 A to -102 (1973); IND. Ann. Stat. §§4-2-6-1 to -10 (Supo1974); . KAN. Stat. Ann、 §§754301 to-06 (Supp.1974); ME. Rev.Stat. Ann. tit.3. §§371-85 (Supp.1973); N. M. Stat. Ann. §§5-12-1 to-15 (1974) N.Y. Pub. Officers Law§73 (1) (6) (McKinnevSupp. 1974); T. Rev. Civ. Stat. §6252-9 ( )b (Supp. 1974); UTAH Code Ann. §67-16-17 (Supp.1973) WASH. Rev. Code ch.42 18 . (1974) W.VA. Code Ann. �§6 · B-11 (Supp.1974); Wis.Stat. Ann. §§11 03. 1. 0(Supp.1973) . cf. Note, Fighting Conflicts of Interest in Officialdom : Constitutional and Practical Gui必lines for State Financial Disclosure Laws,op.cit ., at758 ; Thomas C. Taylor, Jr., Comments: Finawial Disclosureりy Publi,;Officials and Public Employees in Light of Carmel -yb -t加—5Pa v. Y:匹ng, 18 UCLA L. Rev.534.536 0971) ; Thomas A. Piraino, Jr.. Note: The Canslituti 叩lilyof Financial Disclosi re ↓ Laws,59 Cornell L. Rev. �45 351-2 (1974)..
(7) 資産公開法再論ーわが国への導入の適否の再検討一. ー ー ー ー ー. , tates 606. , 480 tates. S F.. F. S. ー ー. 2 F.. d 654 , 673. . upp 40. of the S. .40 n. (1 979) � \ [!;( 。. 、カンサス (1 978). 19 d 11. ーー. . 1 n. . §§75-4301- 4301tat.An n. . . L. R ev 601 N ew Y ork U niv. . K an S. D. C. Co deE ncy cl.. d654. (1 979) .. , (1 979) . cert. denied. 29 U. S . 11. 六頁(松橋 和夫 氏) 「〈短. pp. §§1. . S tat. §§120-85- -86 N . C. G en. 10. 1976. tate G overnm ents•. ている。. 2 F.. , . deni (1 978) • cert ed 439. O -|. f Th e Coun cil oS. レJ....). L. およびコロンビア地区. 、 ノース ・カロライ ナ (1 977). 1976-77• tates. 2 F.. , ifi ed 606 (1 979) , affi rm ed and m od. ー. . §8-4125; T exasE l . C odeAn n . C ode .14; U tah Co de A nn ., C h . §67 16-6: §12 2 2 ; Te nn ection C odeAn n V a 5 7 . R ev . C ode §42 17 010 et seq·5< V• V a . Co de§§3-8-6- 3 8-7; . 念 2 .1-353 . 2 1 358; 2 . W ash W is S tat. §§19-41. ー. . U nited 19 58• D uplan tier v S. ー. , 54 osure L aw s 目 n ents:P ri v acy L im its onF inan cialDi scl. ー. ー. 6. D el. C odeA nn. tit.2 . §§5851 5858 9 977) tat. §§281 561-581 (1 .S ev • R ev. さら に、右 に加 えて、 g は、デ ラウェア 、‘ 不バダノ Z. k. ~ 卜6バy公 嘩 四倖吟碑ヰ有 に 対 ~す ス38〖志i八ム曲g判叩症i尤d右Eナジス. . L aw s§§36-14)11 R .I. G en. (1 978-79) � 八ムg砥去p4. B 8. " T he thi cs ,. 五一頁 。. ー. 照。. レフ ァレンス (国立 国会図害館調査立法考査局刊) 三 四 0 号 (昭 和五四年) 一. " V irginiaG . Cook ,E. 11 82. 、ロー ド ・アイ ランド. (1 977). (1979) 4306. 11 81. (1977). ‘ー ‘ー なお、 ー. 拙稿「前掲 論文」 五 0. 2 1 46; 4 報 〉 ア メ リ カ の 州 に お け る 公 務 員 の 倫 理 に 関 す る 法 令 の 概 要 」参. (6 ). . G onzal 437 • P lante v ez. (1 977) , affirm ed• 575. ( 7) 前掲、比較法政、 第九号 、四七ー九二 頁および第一 0 号、二三 一ーニ 八九頁 。 . U nited D uplantier v S. .536 upp. (8). 981) . (1. ( 9). u.s. 1076. 449. - 23 -.
(8) ①. ①. 二、 各 州 お よ び 連 邦 に け る 立 法 例. 各州 にお け る立 法例 の要 約. 立 法趣 旨. 資 産 公開 法 の 目 的 は、 公職 者 の 公平 、 減実 な 公務 執行 の 障 害と な る 危 険を伴 う 私的 利益 の 存 在 に つ いて 当該 公職 者. 般 市民 に 公開 し て 公衆 の 監 視 下 に 置 き、 公職 者 の公務 の公平 、 適正 を 保 持 し 、 の 任 免 機 関 に 報 告 さ せる と と も に 、 一. 統 治 の 能 率的 な 迩営 を は か ろう と す る も の で あ る 。 一般 市民 に 対 し て 許 さ れて は な ら な い、 こ の よう な 強 い プラ イバ 2) ( パブ リ ック •フ ィ ギ ュ ア シー の 侵 害 が公職 者 に 許 さ れる の は 、 そ の 公的 な 性 格 に よる も の と一般 に 説 明 さ れて いる 。. ② 対 象 と さ れ る公 職 者 ( 3) 各州 が資 産公開 法 の 対 象 とし て いる 公識 者 の 範 囲 は 広 狭 さ ま ざ ま で あ る が、 一般 に 次 の 公職 者 が含 ま れる 。. い直 接 公選 に よる 公職 者 および そ の 候 補 者. こ れら の 公職 者 は 、 政策 の 決 定 に 多く 関 与 す る の み な ら ず 、 そ の 候 補者 の 資 産 の 公開 は選 挙民 に 対し 選 挙 に必 要 な. 情報 を提 供す る 。. - 24 -. 九 七八 年 に 成 立し た 「 政府 倫 理 法 」 に 先 がけ て 多く 資 産 公開 法 の 実 際 の 制 定 に 関し て は、 前 章 で 述べ た ご と く 、 一 ( 1) の 州 がす で に 制定 し て いた 。そ の 内 容 は 各 州 に よっ て 違う が、 こ こ で は そ の 概 要 の み を 紹介 す る に とど め る 。. 近大法学 第31巻第1 · 2· 3号.
(9) 皿兼職 の禁 じられな い委員会 (ただし 勧告 機能し か有し ない 委員会は除か れる)の 委員などの特別職. こ れらの 特別職 は兼戟が 許されるこ とに伴い、 公務と 抵触する利益 保持の 可能性が 強 くなる ( ことに都市 計画委員. 。ただし 、 プラ イバシーの領 域に立 ち入る程度が強 すぎ ると 、 当該公識の 就任辞退という可能 会の委員などの場 合 ). 性も 強くな り (ことに名営聴的 な 収入のあまり 伴わない 委員については ) 、有能、 適切な 公識者を 得られない 危険が. 生じて来る。. (4 ). 価統治 上の決定権 を有する地位あ るい は政策決定に影菩を 及 ぽし 得る地位にある公織者. 高級 公務 員、立法部の職 員、裁判官などがこ れに 該当する。資産公開は利益 抵触防 止の極め て強力な手 段 であり、. - 25 -. できる だけ適用 範囲を狭 くするとともに、 他にこ れに代り得る緩やか な手段があれば‘公訓手段をとる 必要はない。. ③ 対象 となる経済的利益 の内容 ( 6) 多く 公 開を要求 する資 産、経済的利益 の 種類、内容も各 州 でかなり相 違している。 一般 的 には、投資および利権 (. に、都 市計画委員会の委員 は、前述皿に も該当する点 で、資 産公開の要求 が強く、 多 くの 州で対象 中に含め ている。. 都 市 計画関係 (と くに 地域制の変更、 修 正 、 適用 除外など)の職務に従事 する 聯 員などはこの 典型 である。 こ と. 公識 者. 佃公務の 内容または 保持する利益の性質が 公的 機関と 一 般 市 民との 間の 取引、契 約関係に特に深いつながりのある. な職務 を除い てい る。また、一般 的 な 公職 者が 公務 行為と抵触 する利益 を有するとみ な された場 合には、資 産 公開の ( 5) 方法によらずに、当 該行為や決定への参加を単に禁ずるにとどめ る州もある。. そこ で、多 くの 州 で、特定の高級官職 または 特定 俸給以上の官職 にある者に限定し 、単なる 秘書的、事務 的、機械的. 資産公開法再論ーわが国への導入の適否の再検討—.
(10) (7. ). 、 贈与 多 く は 数 百ド ル な い し 一、OOOド ル 程 度 以 上 ) は 五、OOOド ルま たは 一万ド ル 以 上)、 収 入、 謝 礼 、 配 当 (. 、 兼職 関 (数 百ド ル 以 上、 た だし 一般 の 収 入に 比 ぺ て条 件 が 厳 し く 、 二五ド ル 以 上の 贈与 の 公開 を 要 求 する 州 も あ る ). 係な ど に つ い て開 示を 要 求 する 。. 直 接的 利 益 」 多 くの州 で 、 ザル法 に な る こ と を 防 止 す る ため に、公開 を要 す る 経 済的 利 益 に は 本 人の 、 い わ ゆ る 「. 公 衆 の 閲覧. だけで な く 、 配偶者 お よび 未成 年 の 子ま たは 同居 の 親 族 な どの 、 い わ ゆ る 「間接的 利 益 」 を も 含 め てい る 。. ④. 資 産公開 法 は 、 特定 の公職 者 の公 益 と 抵 触 する 危 険の あ る 特 定 の 経 済的 利益 を一般 公衆 の 監 視 下 に お き、公 益 が 私. 益 の 犠 牲 に な らな い よ う に する ため の も の で あ る か ら 、 当該資 産の 報 告を 公的 な 記 録と し て公衆 の 閲 既 に 供 する 「 開 ( 8) 資 産公開 法 」に 値し な い 。 州 に よ っ ては 、 適 当な 手 数 料の 支 払を 条 件 と し てコ ビー の 交 付を 示」条 項が な け れ ば ‘「. 罰. 則. 要 求 で きる と し てい る 。 ⑤. 罰 則 を 含 ま な け れ ば ザル 法 に な る 危 険が あ る が 、 罰 則 が 重 す ぎる場 合 も 就任( こ と に 委 員会 の 委 員 就 任 ) を 阻 む原. 因 と な る 。 各州 の 資 産公開 法 は 、 一般 に、公開 法 上の 要 求 を 遵守 し な い場 合 の 罰 則と し て、報 酬受 給 権 の 停 止、職 務. に 就く こ と の 禁 止、 停職 、 罷免 、 将来公職 に 就く 資 格 の 剥奪 な ど の ほ か 、 罰 金な ど の 軽 罪 に あ たる 刑事 罰を 定 め てい. ( 9. ). る 。ま た、 裁 判所は 、 違 反中に 行な った決 定 、 決 議 、 契 約 、 命 令 、 許 可な ど の公務 行為 の 執行の 停 止、 取 消が で きる. と し てい る 州 も あ る 。. - 26 -. 近大法学 第31巻第 1 · 2 · 3 号.
(11) 国への導入の適否の再検討一 資産公開法再論ーわ. (1. ). 、四七ー九二頁 近畿大学比較法 ・政治研究所刊)第九号 ( 九七六年) 、比較法政 ( 資産公開法H」 詳細については、拙稿 「. 同、五七ー六0頁参照。 裁判官は司法上の決定権者であり、また州の最高裁は、司法判断を通じて政策に強 い影響 (ことに勧告的意見を提出する権. 参照のこと。 前掲、比較法政第九号、五五ー五七頁参照。 ). ). ). (2. (3. 限のある州では)を及ぽし得るが、 一九七九年末現在で、連邦ほか二三州 (アラバ マ、 アラスカ、 アリゾナ、 アーカンソー、. (4. カリ フォルニア、 コ ロラド、 コネチカ ット、 フロリダ、イリノイ、インディアナ、ケ ソタ ッキー、 マサチ ューセッツ、 ニュー. U. .. メキシコ、オ ハイオ、オレゴ ン、 ペンシルベ ニア、サウス・ダ コタ、テネシー、 テキサ ス、 バージ ニア、 ワシントン、 ウ ェ ,at67 . S. ,s スト ・バージ ニア、 ウィスコンジン)が裁判官に対し資産公開を要求している ( Dupl ant i erv upr a 3n.4 0. ). ‘ カリ フォルニア州では、通常の収入の場合は二五0ドル以上としているが、賠与 の場合には二五ドル以 上としている ( Go v. . .Confli ' ,§3 .5 5 2 6 t es er t tofIn c n4 o i s vi tCo v deAnn.Di l.Go Ca 前掲、比較法政第九号、六〇—六二頁参照。. 同、六三 ー六四頁参照。. で に は至 ら な か った。 立法 部 、 行政部 、 司 法 部 と も に利 益 抵 触 防 止 のた め の規 定 を 有 し ては いた が、事 前 公 開 を定 め. ていな い点 で資 産 公 開 法 と は言 い得 な いも の であ った。. - 27 -. 。 参照). ). ( 5. (6. ). ). ). 。 ) 07 2 de §87 emmentCo 前掲、比較法政第九号、六ニー六三頁参照。. (7. (8. (9. 連 邦 の立法 例. が. 辿 邦 では、 一九 四六 年 以降 資 産 公 開 に関 す る法 案 が たび た び 提 出 さ れ た が、 厳 密 な意 味 の資 産 公 開 法 を可決 す るま. (2).
(12) す なわ ち、立法部では、 一九六八 年に上 ・下 院ともに資産に関する報 告書の 提出を求める倫理 規則を採択し たが 、. (2. (1. ). ). 令)第 一―ニニニ号」が制定されたが、資 産に関する報 告書は 秘密に保持され るべきものとしてい た (第四0五 条)。. 司法関係では、 一九六九年に、ア メリ カ法曹 協会( ABA)が 「裁判官行為 規 準」で、司法上の活 動以外 に受けた報 ( 3) e r nfe he U.S. nceoft ) alCo ci udi 酬につき定期に報告書を提 出す べきものとし ているのをうけ て、 連邦司法会 級( J. は 一OO ド ル以 上の外 部収入につき報告す るよう連邦判事に指示し ているが 、強制力を有 せす、公開 を 伴うものでも. な か った。 ① 上 ・下院 における新 倫 理規則 の採択. 連邦で全面的な資産公開の動きが活 発化し たのは、 一九七六年以降である。下院では、続発す る議員の 非倫理 的 行. dR.Obe y) 議員を委員長とする 一五 名の 委員 (民主党五 、 共和 vi 為 に か んがみ 、ウ ィスコン シン 選 出の オ ベイ(Da. 党三、学識経 験者七)か らな る委員会が 七六年七月 一日に設置さ れ た。同 委員会は、試員および 一、五 一0人の市民 (4 ). を対象 に世論 調査を行な い、七七年 二月七 日に新倫理 規則に関する報 告 書を提 出し た。新倫理 規則は、関 係委員会の. ( 5. ). .2 審 議を経 て、三 月 二日に四0 二対 二ニの 圧倒的 多数を以 て本会譲で 採択さ れた( H.Res 。 87 ). 右の下院倫理 規則は、資産公開の ほか 、受贈の制限、識務外 収入の制限、外国旅行に伴う遵守事項などを含 んで い. たが 、右規則により、下院の 議員、高級 職員、主要な 議員補 助スタ ッフ、専門委員会のスタ ッフは毎年四月三 0 日ま. でに下院事務 総長に資産公開報告書を提出し なけれ ばな らな くな った。ま た、下院事務 総長は 右の 資産報 告古を公 表. alConduct し なければ な らず、報 告書の コビ ーは職務行為 基準委員会(Commi c i a ndar tt eeon St dsofOffi ) に保. - 28 -. 公開は限定され ていた。 一九六五年五月八 日に、 連邦政 府とりわけ 行政 部の 職員に 適用 される「大統領令 (行政 命. 近大法学 第31 巻第1 · 2 • 3号.
(13) 存され、 公 衆の閲翌に 供せられ、 また、各 議員の出身 州の担当官にも送付 される こととな った。(な お、記載内容に ) ついては、後述の「政府 倫理 法」に類似す るので省略す る。. な お、 この 倫理 規則に より改め られた最 も重要な点は、 一九七八年 ―二月 三 _日以降は、職務外の勤労所得 (勤労. 以外 の 収入に は適用 されな い) を歳費 (俸給)の一 五 ゜ ハー セン ト以内に 制限し た ことおよび一 回七五 O ド ル (その役. 一、O OO ド ルに 改正)を超え る謝礼 (演説、論 文な どによる) を禁止し た (ただし 、慈善団体に寄附 す れば制限額 ( 6) を超 えて受 領で きる) ことである。. - 29 -. 上院では、下院より 遅く一九七七年 一月一八 日に一五 名の委員か らなる職 務 行為に 開する特別 委員会が 設置 され、. m資 産公 開はウ ォータ ーゲート事件以後失なわれた高級公務員の高潔 性に 対す る、 ひいては政 府全体に対す る公衆. に、政府 問 題委員会は多くの証 人を喚問し たが、同委員会の証 人達の 意 見の 大要を次のように ま とめ てい る。. 最高級の公職 者に対し 報告規定す らないのは バランスを欠 くとの意見が 強 く、す ぺての連邦政府高級公職 者に統一 的 ( 8) に 資 産公 開を要求 す べきであるとの要求 が 強くな っ てきた。上院に提 出された (政府 倫理 )法案 ( s.5 5 5 ) の 審議 中. 行政部の高級公職 者および裁判官に対し ては公開規則がな く、 ことに、大統領、副大統領、連邦最高裁 判事のような. 前 述のように 、一九七七年初頭に 上 ・下 両院は 詳細で厳格な公開規則を定め たが 、辿邦の重要な政策決定者である. ② 「政府倫 理法」 の成 立. ある職 員は、 毎年五月一 五日までに資 産公 開 報告書 を上院事務 総長に 提出しな ければならな くな った。. 二月 二四 日に 一五対0で 報告 習を採択し た。その後 二週間に 及 ぶ審 議 と六 四の修正案が 提出されたの ち、 四月一 日に ( 7) .11 八 六 対九で 本会議を通 過し た(S.Res 0) 。 右の規則により、上院の 議 員および 二万五、OOOド ル以上の 年収の. 資産公開法再論ーわが国への導入の適否の再検討—.
(14) の信頼 の回復 に役立 つ 璽要 な 一手 段 と 考 えら れ る 。. 圃資 産 公開 は 連邦公 職者 の大 多数 が 高 い水 準 の高潔性 を 保 持す る こ と を 示す こ と にな る 。. 圃資 産公開 は 公務 員 の行為 を公衆 の監視 下 にお き、 利益 の抵 融 を 防 止す る 。. 岡資 産公開 は公識 に就 く べきで な い人 達 が公 職 に就 任す る こ と を 阻止す る 。 す な わち 、 収 入源 に問題 が あ った り、. 事 業 上 の モラ ルの欠 如 によ って国 民 の監 視 に耐 えら れ な い個 人資 産を 有 す る 人 々はそ の収 入 源 や資 産が 国 民 の監 視 下. に置か れ る こ と を 事前 に知 れ ば 、 当 該公 職 の就 任を 思 いと ど ま る こ と にな る 。. M資 産公開 は公衆 が公 職者 の載務 遂 行 の適 否 を 判 断す る こ と を 容 易 にす る 。 す な わち 、公 職者 の資 産 公 開報 告 害を. (. 閲 覧 で きる 手 段を もつ こ と に よ り、 利 害 関 係を 有 す る市 民は 当該公 職者 の私的 な 経済的 利益 に 照 ら し て公務 の遂 行を. 評 価で き る こ と にな る 。. (. 0 月 ―二 日に議 右 の五 項 目は、 と りもな お さ ず 「政 府 倫 理法 」 の目的 を 示す も ので あ るが 、 同法 案 は 一 九 七八 年 一 ) 12 ) 11 ) 10 ( そ の後、 文 体 の変更お よ び 罰 則 の 一部 改正 お よ び 会 を 通過 し 、 同月 二六 日、 カー ター 大 統 領 の署名を 受 け成 立 し た ( ( 13 ) 。 「一九 八 二年 の改正 」 を 経 て今 日 に及ん で いる ). 「政 府 倫 理法 」は、 七 タイ ト ルか ら な り、 タイ ト ルIな いし 皿は、 そ れ ぞれ 立 法 、 行政 司法 各部 に お け る 資 産 公 開. のた め の報 告書 を 提出す べき公識 者 の範 囲、 提 出時 期 、 記載 内容 を 定 め てお り、 提 出 時 期 .記載 内容 は 各部 と も 同一. 基 準 によ って いる ( 前 述 の上院 お よ び 下 院 の資 産公開 規 定 を範 と し て倫 理法 が 起草さ れた 関 係 上、 記 載 内 容 は 右 両院. の倫 理規 則 に極 め て 類 似す る )。 タイ ト ルIV は 資 産公開 制度 の執 行機関 と し て政府倫 理局 (t he Offi ce of Govern,. hi cs)を 人 事 管 理庁 (t mentEt he Offi ce ofPers ) 内 に設 置す る 規 定 で あ り、 タイト ルVは 退 onnelManagement. - 30 -. 2 .• 3 号 ・. 近大法学 第31巻第1.
(15) 裁 後 の利 益抵触 の防止 (いわゆ る「 天下り」し た私企業な ど の代理 人とし て述邦 の諸機関と接触すること の制限). 関す る規定である。タイトル VI は大統領および副大統領な ど一 定 の政 府高官 の犯罪を 捜査、訴追す る「特別検察官」. ( U. ). ( 15 ). は 上院 の法 律顧問局( t る規定であり、最 後に、タ イトル VII heOffi )に 関する r alPro i uto c eofSenat sec (Spec eLegal. g unsel) の設置に関する規定である。 ③ 「政府倫 理法」 による資産公開制度 の概 要 い報 告 書 の提出義務 者. 大統 領、副大統 領、国会議員、連邦 の裁 判官、一般 俸給表一 六等級( GS-1 6) ま たは これと同 額以 上 の年俸 の支給. .201 .301) を受 ける立法、行政 、司法各部 の聰 員および特 定 の制服隊員である ( # 1 。 正 ・副大統領および国会 01. 議員 の立候補 者、上 院 の承認に 基づき大統領に よ り任命さ れる官眠 (行政 部 の特定 の高級官耽 、辿邦の全裁判官)に 就任す る者も含まれる。. 皿提 出時 期および提出先. 現職 者は毎年五 月一五 日までに、新任者は就 任後 三0 日以内に報告書を提 出し なければ ならない。前述 の上院 の承. 認を 要件とす る被任命者は 任命前 の指名を受け た 日か ら五 日以 内に 、立候補 者は候補者になってか ら三0 日以 内もし. くは五 月一五 日のいず れか 遅い方 の期 日まで に (た だし 投票 日の七 日前までに)提出を要す る。. 提 出先は、正 ・副大統領が 新設 の政 府倫理 局、そ の候補者は連邦選挙 委員会 、上 ・下両院議員および各院 の報 告義. か の院 の事務 総長とされる。ま た、各行政機関 の報 告義務者はそ れぞ れ の所属ま たは就任予定機関 の指定官吏に、裁. - 31 -. に. 務 者はそれぞ れ の院 の事務 総長、両 院 のい ずれにも属さない機関 (連邦議会図 書館な ど) の職 員は指定されるい ずれ. 資産公開法再論ーわが国への導入の適否の再検討一.
(16) ,2 ,3 判官 や司法部の職員は新設の司法 倫 理委員会(t heJudi ci alEt t t ee)に 、とさ れている( # 1 hi c sCommi 03 03 )。 03. 価記載 事 項. 立法、行政 、司法各部に つい て条文は分け られているが、報 告書に記載す べき内容は全く同 じで 、 次の 一0 項目で. ,2 ,3 02 ある( 念 10 2 02 ) 。. 前 暦年中に受 領 した⑦八勤労所 得>俸給な ど政府 支 給以外の合計 一OOド ル以上の勤労所得の支給源、種目、 金額. ( 謝礼の場合には 受 領 日を も含 め) ④ 八不 労所得V -OOドル 以上の 配当 金、 利 子、 賃貸料、 資 本利得の 出所 、種. 目 、および金額が次の七段階のい ず れに 該当するかの指示、® 一、000ドル 以下、® 一、 OOOドルを 超え 二、. Oド ル以下、® 五、OOOドルを超え 一万五、 OOOドル. 以下、© 一万 五、OOOドルを 超え 五万ドル 以下 、® 五万ドルを 超え 一0 万ドル 以下、® 10 万ド ルを超え 二五万ド. くは投資 な どに供 せられてい る財産上の利益 ( ®五 O、 O. 潔 な説 明 ® 八財 産上の利益 >前 年中に保 有 してい た前年 末現在で 一、OOOドルを超え る市 価を有する 営業上も し. 贈与は 算入す る必要な し) ®八返済 金> 一出所 に つき合計 二五0 ドル以上の 返済 金を 受領 した場合にその 出所 と筒. 市 価三 五ドル 以下の の受 贈の場合には、 一出所に つき 一 OOドル以上のもの に つい て出所 と簡潔な説明および価値 (. 人的 な 歓待、市 価三五ドル以下 の 場合を 除く) @八受 贈>親族以外の者か ら受 け た交通 、 宿泊、 飲食 上の受 贈 以外. 外の者か ら受 け た一出所 に つき合 計二五0ドル 以上の交通、宿泊、飲食 上の受 贈の 出所および箇潔な説 明 ( ただし個. 一万五、O OOドルを 超え 五万ド ル以下、® 五万ドルを 超 え一0 万ドル 以下、© 10 万ドル 以上 ⑨ 八接 待>親族 以. 00ドル 以下、© 二、 五OOドルを 超え 五、 OOOドル 以下 、⑨ 五、OOOドルを超え 一万五、OOOドル 以下 、®. 五. ル 以下、® 二五万ドル以上の六 段階のい ず れに該当するかの 指示。なお、親族に対す る債権‘五、OOOドル 以下の. - 32 -. 近大法学 第 31 巻第 1 · 2 · 3号.
(17) 個 人預 金 お よ び 住居 、 自 動 車 など の利 子 を 生じ ない 物 は 除か れ る ) ® 八 負 仙 > 前 年 中 の あ る 時期 に 一万ド ルを 超 え. た 親族 以 外 の債権者 か ら の 負 債 とそ れ が 前 述 の六 段 階 のい ず れ に 該 当す る か の指 示 ( た だし、 個 人住 居 上 の抵 当、. ◎ 八そ の他v将 来 の雇. ® 八 私的 組 紙 にお け る 地 位 V 企業 、 私的 団体. 自 動車 、 家 具 など のロー ンは 除か れ る ) ⑦ 八 取引 V -、 O O Oド ル を 超 える 不動 産、 株 式 など の証券 類 の 取引 に つ き、 期 日、 簡 潔 な説 明、 前 述 の六 段 階 の いず れ に 該当する か の指 示. 会 費 の有 無 にか か わ ら ず 、 た だし 宗 教 、 冊 愛 、 政治 組織 を 除く ) など に お け る 地 位 、 肩 書 ( 用に 影 怨 を 及 ぼ す 合 意 など 。. 右 のほ か、 配偶者 お よび 扶従す る 子 の財 産 上 の利 益、 取引、 負 債 など に ついて も 一定 の場 合 に 報 告義務 が定め ら れ. . ( 8 ご 106. - 33 -. て い る 。 な お、 選 挙公識 の立候 補者 、 条 件 付 任 命職 ( 上 院 の承認を 得て 任 命さ れ る戦 ) の被 指 名者 、 新任 者 は ⑨ の接. , 105 ,. 206, 306)。 審 査機関 は、 立法 部で は 各 院 の指 定. 待、 @ の受 贈 、 ® の返済 金 、 ® の財 産 上 の利益 に ついて は報 告を 要 し ない 。. 佃報 告 書 の審 査 捉 出 さ れ た 資 産 報 告省 は 、 所定 機 関 に よ り審 査さ れ る (#. , 304) 204 。. は 、 司 法 長 官 が 管 轄 連 邦 地 裁 に 提 起す る 民 事 訴 訟に 基 づき、 五、O O O ド ル 以 下 の過 料に 処す こ とが で きる. 故 意 に 虚偽 の報 告 を 行 ない、 ま た は 故 意 に報 告 書 の提 出を 怠っ た り、 報 告 事 項 の報 告を 怠っ た 報 告 義務 者 に 対 し て. 査し 、 不 適 切で あ る と認 め れば 報 告者 に 対 し 必 要 な訂 正措置 を とる よ う に 指 示し なけ れ ば なら ない 。. 府 倫 理 局長 ) 、 司法 部で は 司法 倫 理 委 員会 であ る 。 右 の機関 は、 提 出 期 日、 記 載 様 式 、内 容 など が 適 切か ど う か を 審. さ れ た 委 員会 、 行政部で は 提 出を 受 け た 各 機 関 の指 定官 吏 ( 正 ・副 大統 領 および そ の立候 補 者 、 特定 の高 級 官 吏 は 政. 資産公開法再論ーわが国への荘入の適否の再検討ー.
(18) M報告書 の公開. 上 ・下院事務総長、各行政機関および政府倫 理局長、司法倫 理委員会 は報告 書 の受 理後 一五日以内 に、公衆 の閲覧. ,2 , 305 費用 。 コビーを 要 求 す る者 には 複写および 郵 送に要 す る合 理的 ) 05 04 に供す べきも のとされ ている (§§1. 情報 の提供 がおも に公共 の利益を 理由 とし ている場 合 には無料も ( 右業 務 に携 わ る職員 の給与 を除く) を 徴 収し て (. y) 、国防 情報局 しくは減額 す る ことも できる)提 供される。 ただし、中央情報局 (t heCent ell i genc e Agenc ra lInt. y) 、国家安 全保障 局 (t ns (t eInt heDefe ell i genc eAgenc nc heNat y) の局員お よび その他 の機 i onalSec ur i t yAge. (a )). 。ま た、報 道以外 の営 利目的、個 人の信用評価上 の目的. 関 で情報活動 に従事する者 の報告 書 に ついては、大統頷 がその者 の職務、地位 にかんがみ身元な ど の情報 の開示 が国. 益 に反す ると認定 すれば、公開から除外 でき る (セ2 05. な ど で報告也を取得もしくは利用す る ことは迎法 とされ、司法長官 の提起 す る民事訴訟 に基 づき連邦地裁 は五、0 0. 0 ド ル以下 の過料 に処 し得 る。. なお、報告習は、受 理機 関 により受 理後 六年間 ( 公選識 の落 選した立候補者、 上院の承 認を得 られなか った被指名. 者 の報告書 は 一年間)保管 され、公衆 の利用 に供 せられる。. ⑱ その他 の手続. 上 ・下両院議員および その立候補 者 の報告書 は各自 の選挙区 のあ る州 の担当官 吏 にも送付され、公衆 の利 用 に供せ. られる。司法部 の報告義務者 は所屈裁判所 の事務局長 にも コビーを提出 しなければならな い (# 103( c ) ・3 03 ( b) )。 ( 16 ) 上院 の政府問題委員会 ( Comm.on Governmenta fa lAf i rs ) は、政府倫 理法案 の審査報告書 の中 で、 一万 五千 人. から 二万人 に及 ぶ連邦公識者 の。 フライバシーが影響 を受 ける ことを認めながらも、 「公衆 の 連邦政府構成 員 に対す る. - 34 -. 近大法学 第31巻第 1 · 2 · 3 号.
(19) 資産公開法再論ーわが国への導入の適否の再検討—. 信 頻 の 回 復 は 右 の プ ラ イ バシ ー の侵 害 を 正 当 化 」 す る に足 る 重 要 性 を 有 す る と し 、 ま た 、 「報 告 義 務 者 のプ ラ イ バ シ. ー の 利 益 と 十 分 な 公 即 に伴 う 公 共 の利 益 と の バ ラン シ ン グ 」 を 慎 重 に 配 應 し た とし て いる 。 実 際 、 上 ・下 両 院 の倫 理. 規 則 を 範 と し た 連 邦 の政府 倫 理 法 は、 当 時 ま で に 制定 さ れ た 各 州 の沢 産 公 開 法 お よ び こ れ に対 す る 判 例 に 照 ら し て、. プ ラ イ バシ ー と の バ ラン スを か な り 配 慮 し てお り 、 正 味 の金 額 (networt h) の 公 開 を 要 求 し て いる のは、 勤 労 所 得 ( 17 ) と 賠 与 に つい てだ け で あ り 、 他 の場 合 は 、 不 労 所 得 に つい て は 七 段 階 の、 財 産 上 の利 益 お よ び 負 債 に つ い ては 六 段 陛. 政 府 倫 理 法 が 提 出 義 務 者 に課 す 負 担 が か な り のも の で あ る こ と には 変 り が な. の いず れ に 該 当す る か を 示 せ ば 足 り る と し て い る 。 し か し 、 右 の配 慰 にも か かわ ら ず. し た が っ て抜 穴 と し て利 用 さ れ る 場 合 ) も 存 在 す る。 く、 ま た 、 ど の報 告 事 項 に入 る か の判 定 が 困 難 な 均 合 (. 、下院 では五、OOO ド ル以上 の収 入に つ. 266). . 1099)報告す べきも のとしていた 。下院 では 一九七0年に三OOド ル以上 の謝礼など の報告を追加してい る ( H. H.Res き ( . 796) 。 Res. . ( 1) 上 院 では三OOド ル以上 の謝礼、五OO ド ルを超える 贈与に つき (S .Res. ( 3. ). andar dsofJudi ci alConduct (1969)· s oci a t i on,Spec i alCommi t t eeonSt CodeofJudi ci a lConduct,Ameri c anBarAs. (2) 前掲、比較法政第九号、八 九ー九二頁参照 。. ). ー. C. c Q.Almana. (1977. 参照 )。. 763. 765. .参照 。 下院規則 の採 択に至るま での審 議経過 に ついて は、 1977C• Q.Al mana c 766ets eq 一九七九年 の賓産公開報告害は 1980C. Q. 2461 2537 に掲 載 されてい る 。右 によれば‘下院 の弁股士出身議且(下院規則. この調査 では議員自身が利益抵触状態 の頻 発 に悩 んでいる ことを示してい る. A .B .Aの倫理規準は連邦、各 州 の全判事を対象とし、強い説得力を有するが法規として の効力を有しない 。. ). ). (4. ( 6. ( 5. は共同抒梱法律事務所から の勤労所得 の 一0 。 ハー セン トを別 に許可す る) が特 に苦痛を感じていると指摘している ( at 2479)。. な お、上院規則は弁談士実務を除外してい る。. - 35 -.
(20) 近大法学 第3 1巻第 1 · 2 · 3 号. 疇. ー. 19. 77. e ss. 21 22 (19. ー. A dm in • N ew s 197 8, a t 4237. 参照。. C.Q . A l m an ac7 717 5. . . C ode C on ), U S g• や. etseq••. 77. . N ew s 197 8 a t4218 A d m in. 上院 規則 の採 択に至るまでの審議経過につ いては 、. ー. g. & U.S. C ode C on. ,2 d . 95 170 , 95th C on .N o S. R ep g. S. . cf. (7 ). (8 ) (9 ). 本法 の立法過程につ いては、. 外国 の立法、第一八 巻四号 (-九七九 年) 一四五ー四六頁参照 。. C. t a. t.. 37. 諏#邦辻曲典には、. 38. な 4 ペ. ー. . u. s c.. 18. § 207. P ub. , C. 2 U .S. 70 1 ets e q• 288. そのほかに分割 5 挿 入され ている> 。. . 95-521. 92S tat. 1824 C o. I. 一十心 七七几年' 六ハ 日パ 一四 日に下4玩で、五日竺一 三 日に上院で可決、文言上な ど の変更): C. (七九年六 月― 四 日に上院 で、六 月 一五 日に下院で可決、退職後 の活動に関する. l. (57. ` ) まで にランクされ ている。. , ·JI,, 912 i-. (28 U .S.C. C h. 39). に関. 一九八二 年八月―二 日上院 通過‘ ―二 月一三 日下院で修正可決、同月 六 日再び上院 で下院 修 正案可. .7 6 t at. } x 「^ハ 妬. . 95 ー70 , N o . 95 ー27 3 ; C on . 95 ー17 56; S en (10 ) H ous eR eport s: N o a te R e gr e ssion p ort al s: N o 1 t. . 20 , 2 R e c or d :V o l. 123 (1977 ), J une 2 7 ;V o l. 124 (197 8), S ept 7 , O c 7 , 12 � 昭内° が54ぺ い i距臼和 a却門V 平^由]八ム改5. ー. . 96 19, 93S P u b. L• N o. .; 18 U . ,28 U.S.C. a pp ets e q.; 5 U . S. C. a pp. S.C. 207 ` 591 ets e q·. T h eE thics i n G over n m entA c t o f 197 8. P ub.. L. N. 員に関する二つ の改革 立法」 レフ ァレンス、第三三 五号(一九七八年) 一―七 ー ニ五頁 参照 。. a. (11 ). (12 ) . 96 - 28, 93S L• N o. . 97 -407 P u b. L• N o. の改 正)。 (13 ). . 22, 1983) (M a r. 。. 決、一九八三 年 一月三 日レーガ ン大統領 の署名を受け改 正法が成立 し た 。その内容は 「 特別検察官」. l. , ·1v) (52 247 i-. Ic ooするリス トの提出を要求する場合には、。フライ バジーの不当な侵害となると の. から一0号俸. 前掲「外固 の立法」 一五 ー六 二頁 、二0七ー一九頁 に松稿和夫 氏による抄訳が掲載 され ている。. す る部分的改正である 。 cf. 51L.W. 169 (14). は 一号俸. 16. G S ー. (15 ). . 95 170 . S en a te R eport s, N o. 体給外 の収 入および事業上 の利益 の実額. ー. (16 ) (17). 意見とし て、前掲、比較法政第 一 0号、二 七OI七二頁、二 八五I八 六頁参照 。な お、次卒 「資貼公開法 の合 憲性 に閃する連. 邦判例」 参照 のこと 。. - 36 -.
(21) ニ、 資 産 公開 法 の合 憲 性 に関 す る 判 例. ヽ. ワシン トン 、ニ ュー ジ ャー ジ、 ミネ ソタ州 における七件の主要な 州判 例 につ いて. 資産公 開法 は 最近の法制度で ある ため、 その合憲性に関す る判例も それ ほど多くな い。 その うち、 一九七 五年当時. までの カリフ ォルニア、イ リ ノイ. 比較法 政 第 一0号、 二三 一ー ニ八九頁) にす で に詳細 に亘って紹介してあるので、本稿 拙稿「賓産公開法口」 (. では、 連邦判例に スポ ットをあてることと し、州判例につ いては、重複を避け る 意味で その 代表的な もの を、 それも. 州 の判例 (要. 。 次稿にゆ ずる ). 皿. 約). by. ー. t he-Sea v•Young. County ofNevada v.M acM ill en. 開法は、プ ライ バシーの侵害が強す ぎて迩憲であると したc本件は、 個人の経済 、資 産の 分野にもぷ沈上 の。フライ バ ( 1) シーの権利が 及 ぶと した点でも著名な 判例であ る。. 広範な レベ ルの公職 者に 一定額以 上のす べ ての 資産に関する 開示を製求 する 一九六 九年の カリフ ォルニア 州資産公. ー. カリフ ォル ニア州. Ci tyofCarmel. ①. (1) (i). - 37 -. は. 極 く簡 単に紹介す る にと ど める ( な お、前掲「 比校法 政」に 掲載以後 出さ れた比較的新し い州判例の詳細につ いては. 資産公開法再論ーわが国への導入の適否の再検討—.
(22) 右 の カ ーメ ル 事 件 にお ける 違憲 判決 に従 っ て 、 カ リ フォル ニア 州 議 会 は 資 産公開 法の 適 用さ れる 公職 者 の 範 囲 を 憲. ② イ リ ノイ 州. St ei n v•Howl et t. 一 九 七 二年の イ リ ノイ 州 政府 倫 理法 (-九 六九 年の カ リ フォル ニア 州 の 資 産公開 法 に類 似) を プ ライ バ シー の 侵害 ( 3) に あ た ら な いと し て 合 憲と し た 。 ker Ill i noi s Stat e Empl oyees Associ at i on v. W al. ワシ ント ン州. ニ ュー ジ ャージ州 Lehrhauptv•Fl ynn. ④. 当す る こ と を 示せ ば 足りる ) を プ ラ イ バ シー に反し な いとし て 合憲 とし た 。. (5 ). 選 挙 による公職 者 に適 用さ れる 極 め て 厳格 な 資 産公開 法 ( た だし 、 金 額 の 表 示は 一 定 の 幅の あ る 五段 階 の ―つ に該. Fユt z v.Gort on. ③. 資 産 に関す る プラ イ バ シー は意 法 上の 権 利 にまで 高め ら れ な いと し た 。. (4 ). な ど の 憲 法 上の 要 求 に 反せず 、 。 フラ イバ シー の 権 利 を も 侵害 し な いとし た 。イ リ ノイ 州 最高裁 の 多 数 意 見 は 本 件 で 、. 一九 七 三年 の 知 事 行 政 命 令 第 四号 ( 資 産の 実 額 の 公開 を 含 む 詳細 な 資 産公開 を 定 め て いた) を 適法 手 続 ‘平 等 保 護. (ii) (i). - 38 -. 法 上の公職 者 、 地方 公 共 団体 の 首 長、 都 市 計 画 委 員会 の 委 員な ど に限定 し 、 原 則 とし て 実額 の 公開 を 要 求 せず 、職 務 ( 2) に 関係 の 薄 い利益 に 対 して は公開 を 要 し な いこ とに 改め た 一九 七 三年の 改正 法 を 合 憲 と し た 。. 近大法学 第 31巻第 1 · 2 · 3 号.
(23) (6 ). マデ ィソン郡区の資産公 開に関する 条例を プ ライバシーの侵害の度合が 少ないとして支 持した。た だし 、 配偶者お. よび未成年の子の資産公 開は迎憲であるとし て いる。 K enny v. Byrne. ( 7) 特定の任命による公職者に対し 資産公 開を 要求 する知 事行政 命令は。フ ライ バシーを侵害し ないとし ミネ ソタ州. Kl aus v. M i nnesota Stat e Ethi cs Co mm i ssi on. ⑤ ⑥. ニ ューヨーク州. Evans v. Carey. Hg. ter v. Ci ty of N ew York. ニ ュー ヨー ク州上告裁判所は 、資産公開を 要求 する行政 命令は能率の増進、腐 敗の 防止、公共の利益 に 役立ち、公 ( 9) 眠者 個人の憲法 上の権利を侵害し ないとし て下級裁の判決を確 認し た。 皿. 資産に 関す るプ ライバシーは未だ連邦最高裁により憲法上の権利とし て宣言 さ れてい ないことを理 由に 、 ニ ュー ヨ. ーク市資 産公 開条例に対す る原告側の代替案を 却下し なが らも、報告書の提出義務 者にプ ライバシーの要求 を 提起す ( 10 ) る機会を与え ることなし に 、直 ちに 報告書を公 開す ることは適法手続 に反す るとし た。. 実際 問迎とし ても、利益 抵触の機会が 全く存在 せず、閲屁要求 が 好奇心以 外 の何もので もないことが 有り得ること. - 39 -. (ij). (i). ミネ ソタ 州の資産公 開法 は、資産の実額および伝統的に 秘匿権のあ る情報の公 開までを要求 し ているもので はない ( 8) とし て合憲とし た 。. 資産公開法再論ーわが国への導入の適否の再検討ー.
(24) に か んが みれ ば ‘ 目 的 や理 由 の な い、 す な わ ち 「知 る 権 利 」 と は 無 縁 な 閲 随 要 求 は 抑 制 し なけ れ ば な ら ぬ で あ ろ う 。. 本 件 は 州 の 判 例 と し ては 比 較 的 新 し い判 例 で あ る の で、 詳 細 は 次 稿 に ゆず る 。. .拙稿 「資産公開法口」比較 法政第一0号、二三五ー五 一頁参照 。 0) 7 9 ( 1) 466P.2d225(1. . 00 e q ts e 974( de §§810 )の施行 の結呆と vernmentCo Go tof1 m Ac r alRefo ic t な お、カリフォ ルニ ア州議会は、Poli. .f: 一五一ー五七頁 参照 。 早、 一 以竿R-0 P 鈴岱法叫 ( 叩坦宍.ル{ 5(1 2) 5 34 97 2P.2d 1 4) 2. ,Di .5(§ .)( q e 拙稿 「資産公開法H」比較法政第九号、七 OI七八頁) ts 00e 6 §3 on4 i vis mentCode vern して、従前 の Go. m Actの r alRefo c i t を一九七五年 五月一 日以降、哲定 的に適用される若干 の規定を残して実施されないも のとし、右 の Poli 公開規定 を これに代えた 。現 行 の公開法は、 選挙による州 の公職者 および その候補者、各種委員会 の委 員、地方検事 、各地方. )、また投資および財産上 の利益に関しては 一、OOOド ルを超え一万ド ル以下、一万ド 00 2 7 自治体 の首長などが含まれ( ご8 )方法をと っている 。所得に ついては、 ルを超 え一0万ド ル以下、 一0 万ド ル以上 のいずれかに該 当す るかを 示す( ご872061. 賠与に関しては二五ド ル以上を 出所 のほか金額、 日付を付して報告す べきも のとしているが、 その他 の所得に ついては一出所. C )Q. 万、二六 ニー六四頁参照 。. あ たり の合 計が二五Oド ル以上 の場合に つき、二五Oド ル以上一、OOOド ル以下、 一、OOOド ルを超え一 万ド ル以下、一 )方法をとっている 。 07 2 7 万ド ル以上 のいずれかに該当す るかを示す( ご8. ,a .g ! 973) 2 5(1 褐、ルU紋法咋8弟― pp.di S.9 09(1 9 7 2 ) E.2d4 (3) 2 89N. s mi s s ed,41 2U. であ るとしている)。 前掲、 比較 法政第一0号、二六四—七 三頁参照 。. ,cert.deni 9 74) E.2d 9(1 05 8(1 S.1 5N. 9 74) ・( 。 ハウ ェル 、 , フ ラ ック マンの両5刊市” は政ウ 送今は状を認応介 す べき ( 4) 31 ed,41 9U.. C )E. 万‘二八OI八四百公参照 。. ,app.di .切 974) 坦~ 、ル生殷i g叫公弟 02(1 f; 7P. (5 ) 51 2d 911(1 1 7U.S.9 974) s mi s s ed,4. ,affi .fc ,35 3A.2d 5 976) (6) 32 3 7(1 叩 祖~ 、ル去軟辻 i凶位 5ん ― r med 9 7 4 ) 6A.2d35(1 . (7) 36 5A.2d211(1 976). . 7 2(1 (8) 244N. W.2d 6 976) 前 掲 、 比 較 法 政 第 一 0 号 、 二 八 四 ー 八 六 頁参照。 ,affi )• 6 7 9 5(1 6 Y. 3(1 9 976) Y. 1N• rmed,39 S.2d9 S.2d 3 (9 ) 385N•. - 40 -. · 3号 近大法学 第31 巻第 1 · 2.
(25) ( 10 ). ,affi . ,3 .2 .2 8 9(1 9 6N• Y. d2 9 7 6 ) Yぃ s 8 6(1 S r me d 9 7 7 ) 3 9 1N• d1. ② 連邦 の判例. 連邦で は‘ これまで 二つ の重要 な判例が 出さ れている。いずれも第 五巡回区連邦控訴裁による判例であって、 一っ. ま'、 フロ リダ 州 の資 産公開に関す る憲法改正条 項(Suns hi neAme ndment)に関す る判例であり、他は、連邦 の 「 政 ,.. ①. ). 右法では、 部 分的にし か資産公 開を定め てい なか っ. 〕. 府倫理 法 」に関す る判例である。 ( 1) フ ロリダ州 「サ ンシ ャイ ン ・アメ ンドメント」 に対 する合 憲判決 〔 Pl ant ev•Gonzal ez. ). (5. ). - 41 -. い フロ リダ 州の資 産公開制度 と事実関係 ( 2. フロ リダ 州では、 一九六七年に「利益 抵触法 」を 定め たが (3. た。か のウ ォータ ーゲ ート事件にか んが み 、そ の再発 防止に備え 、 フロ リダ 州は、一九七四年に 倫 理委員会を 創設す. ). ). と ころが 、右 の資産公開法にはい くつか の抜穴があったため に、また、高級 公務 員 の私利 私欲のため に 公衆 が損宕. 州最高裁は、 州がそ の目的を達成 す る合理 的 手段であるとし て同法を 合憲とし た。. (6. 右 の フロ リダ 州資産公開法は、適用 範囲が 広す ぎ‘プ ライ バシー の侵害で ある と の訴訟が 提起さ れたが 、 フロ リダ. も のとさ れ、そ の報 告書は一般 に公 開された。 (4. 制、 天然資 源関係 など の特定 の勧告機関( 一般 の勧告機関を除く) の構成 員は、 五項目につい て報告書を 提出す べき. よれば 、州および地方 の公 選による公職者およびそ の候補 者、任命による各種 の委 員会など の委員、土地計 画、地 域. る と共 に、州公務 員 の行為規則を強化し 、一般 的 な公 開規定を設けた。こ の公 開規定は 七五年に強化さ れたが 、右 に. 資産公開法再論ー わが国への導入の適否の再検討一.
(26) とい う 一条を挿入し 、 より強 力な 公開規制を特定の公. 」. を うけることのないようにす るため 、い わば 、公衆の信頼を高め るため に、As kew 州知 事は、 一九七六年に フ ロリ. ダ州憲法 の 改正を提案した。 す な わ ち、「政 府における倫理. 務 員に適用することを意図した、い わゆ る「 サ ンシャ イ ン・アメ ンドメ ント 」を発案した。このアメ ンドメ ントは 圧 ( 7) , § 8。 ) t.II 倒的 多数を以て州民の賛成 を得、州憲法 に もり込ま れた(Ar. ( 州)憲法上の 公職 者および その候補 者、法 律 (州法)の定め ここに、同条を要約す ると、す べての選挙さ れる、. 一、0. るその他の公職 者は、その財産上の利益につい て「完全で公けの開示」 e)を提出し なけ ur os cl s ( 日11and publ i cdi. れば ならない とされた。 財産上の利益の「完全で公 けの開示」とは、毎年七月 一日までに、 州の担当官吏に、. 00ドルを 超え る各資産および負債の正味額と 出所を示す 報告書に、報 告者の最 近の連邦所得税申告 書の写 しまたは. 一、OOOドルを超え る収入の各別の出所 と金額を証明す る 宣誓供述書のい ずれか を添付し て提 出す ることを言 うと. (8 ). さ れた。 また、右の出所を開示す る形 式およ び提 出に関する規則が「 フ ロリ ダ倫理 委員会」によって定め られ ねばな. らな いとさ れ、右規則には、 二次的 な 収入源の開示につい ても定め られねば ならないとされた。. 右の サ ンシャ イ ン・アメ ンドメ ントは 、 適 用範囲が 州憲法上の選挙公戦者、 全 州的選挙による公職者、法 律 (州 ( 9) 法)で定め るその他の選挙公聯者に限定されている点で、既存の公開法よりは狭かったが、幅を もた せた 段階の 指示. ではなく、実額の開示を要求し 、また正味資産の報告を要求し ている点で、殊に、第 二次的所 得源の報 告を要求し て. いる点で非常に厳し いものであった。たとえ ば 、報告義務 者である 議員が 弁護士で もある場合 の大 口の 依頓人な どが. こ の 二次的 収入源にあたるが、この場合、報告義務 者が 医師を兼業し てい れば その患者が、弁設士で あ れば その依頼 ( 10 ) 人の 氏名などが開示さ れることとな り、こ れらの人々のプ ライバシ ーが 当然に問 題となって くる。. - 42 -. 近大法学 第31巻第1 · 2 · 3 号.
(27) 右のサン シャイン ・アメン ドメン トに 対し 、五 人 の州上院議員が 、こ の 公衆の 「知る権利」の ための資産 公開要求. は、 原告の 「 知 られ たくな い権利」を侵害し 、連邦憲法修正第 九条および第 一四条に 反す るとし て、 一九七 七年七月. 10 日に訴訟を提 起し た。 原告は、公開 に従うより はむしろ 辞任を 望むとまで主張し た。 価連邦地裁 の判決. 連邦地裁 の スタフ ォード(S応ff or d)判事は、資産に関す るプ ライ バシーの権 利は憲法上の基本権ではないとし 、. し たが って 「 合理 的 根拠」 ( ra as t i o i nalb s)の テ ストが採用 される べきであると述 べた。す な わち、同判事は 、州は、. 当該アメン ドメン トが 専断的 でな く、 州の利益 の達成 に 合理 的 関係を有す ることを 立証す れば 足りるとし た上で 、. パ. である。か か る規定は政府 の腐敗および選挙による州公職 者の廉潔 性に対す る公衆の信頼の喪失か ら生ず る 諸問題に 9 ン シ ング 対処する合理 的な目的を有する。第 二に、衡蓋の テ ストか ら判断し ても、右 の改正 は合憲である。公職 者が その個人. ( 11 ). 知 る権利」 を保障し 、 政 治的腐敗および利益 の抵触を防 止 資産 上のプ ライ バシーを維持す る利益 は、 州が 公衆の 「. し、市民と選 挙 公職 者との間に信頼関係を 創 設する州の利益 に劣る 」と述 べて原告の主張を却下し た。. 原告側は 控訴し 、基本的ないし 本質的 な 自由とし て憲法上の保護 の認められる利益 は、「厳格な 審 査の 基準」およ. び「最小の制限的 手段」の テ ストの下で保護 され ねば な らず、し たが って、ある幅をもたせた段階のいずれに該当す. るか の方法をとらずに、正確 な金額の報告を 要求 する 当該アメン ドメン トは、 州の目的 を達成する手 段のう ち最もゆ. る やかな手 段による べきであるとの原則に反す ると主張し 、さらに、議員の公識 に 就 く権利を侵害す ると主張し た。. 価連邦控訴裁の判決. - 43 -. 「 第 一に、 合理 性の基準か ら判断すれば‘ 選挙による州および郡の 公職者に資 産公開を要求 する州憲法の改正は合憲. 資産公開法再論ー わが国への導入の適否の再検討—.
(28) k) 判 事に よ ar Cl 第 五巡 回区連 邦 控 訴裁は 、 ウ ィズダ ム ( d)および ク ラ ーク ( Godbol 、 ゴッ ドボル ド ( sdom) Wi. り審理 、 判決 し た が 、 ウ ィズダ ム判 事 の執筆 し た全 員 一致 の意 見は 、 最 近 の連 邦 最 高 裁 の判決 に 照 らし て 、 資 産に 閃. す る プラ イバ シー は 連邦 憲 法 に よ り保 護さ れる と し な が らも 、開 示が 州 の利 益 を 「著し く 助長 す る 」 手 段 か ど う か と. い う 中 間的 審 査基準 を 用い る こ と に よ って 連邦 地 裁 の判決 を 確認し た 。. ウ ィズダ ム判事 は 、 ま ず 、公 栽 に 就く 権 利 に関 し て は、 「 開 示要 求 は 、 若 干 の人 々に公 職 に 就く こ と を お じけ づか. アメ リカ 国民 は窓 法 上 のプラ イバ シー の権 利 を 有す鋲 。 … …資 産公開 法 は 、 避 妊 や堕 胎を 禁 ず る 法 律 のよう に 、 そ. の決 定 を 行な う 過程 で全 く 選択 の余 地 のな い も ので はな い。 資 産 公開 法 の 財 産 上 の決 定 に 関 す る ( 家 庭 への)( カ ッ. コ 内筆 者 ) 影響 は 造か に 間接的 で あ る 。. わ が 社会 は 長い 間に 亘 って 人 々の財 産 を 規 制し て いる 。 許 可制 度 を 通 じて の事業 活 動 への介 入、 課税 な ど直 接的 財. 産 規 制が 通 常 のこ と と し て 行な わ れて いる 。. … …資 産公開 の家 庭 への影 智 の可能 性 は 疑 い のな いと こ ろであ る が 、 同 様 のこ と はあ らゆ る 政府 の行為 に つ いて も. 言 い 得る こ と であ る 。 ……家 庭に 関 す る 強 い 副 次的 影怨 が 認め ら れ な い 限り、 資 産公開 法は 家 庭に 関 す る 影 菩 の理由 ( 14 ) を 以て 厳格 な 審 査 の対 象と は な ら な い 。 … …. 右 の よう に 判 示し て 、 述邦 地 裁 の判 決 を 確 認し た 。. ま た 、 プ ラ イバ シ ー の権 利 の別 の面、 す な わ ち 、「秘 密に 関 す る 権利 」 と 呼 ば れ る 私的 事 項 の開 示を 回避す る 個人. - 44 -. せる か も 知 れな い。 し かし 、 た だお じけ づか せる と い う 理 由 だけ で は 憲 法 上 の攻 撃 を 成 功さ せる のに は 不十 分であ ( 12 ) る 」 と し た のち、 プ ラ イバ シ ー の問 題 につ い て 、 次 のよう に 述べ て い る 。. 近大法学 第3 1巻第 1 · 2 · 3 号.
(29) の 利益 についても言 及し 、サン シャイン ・アメン ドメン トは、資 産、 負債、 収入源の出所と金額の 開示を求 め ている. が、 右アメン ドメン トを 厳密に適 用すると連邦憲法修正第一条 上の自由と衝突す ることも有り得るとしな がらも、右. アメン ドメン トの 文言からみ て、そのおそ れは問 縣を 提起す るほどのものではないとした。し た がっ て、プ ライ バシ. ,42 .Roe 977); 9 U.S.5 89 (1 Whal en v ーの 「秘密に閑する面」を 明示的 に考態し た連邦最高裁の 二度 に亘る判決 〔 〕. ,43 .Admi 977) は、本件での問題を解決す る判例と はな ら 3 U.S.42 5 (1 alServi es c orofGener t tra s ni xon v Ni ず、また、右の 二つの判例には公 開の問 題 が含 ま れていないと 指摘し た。. しかしな がら、厳格な 粘査の必 要性につい ても説 いていない わけで はない。す なわ ち、連邦最高 裁は個人的 事項の. 示され ねば な らず、さもな ければ 、 フ ロリダ 州のような公開要求 が何人に対し ても、また、 どのような 情況に つい て ( 15 ) も拡大できることになってし まう点について警告を発し ている。. また、辿邦 地裁が指摘し たサン シ ャイン ・アメン ドメン ト による 州の 四つの 重要な利益 について ふれ、公 衆の「知. る権 利」、脳 敗と 利益 抵触の防止、 公 衆の信頼の創 設‘ 違反公職者の発見とその訴追などの目的の 重要性は否 定で き. ないとしな がら 、問題は当該アメン ドメン トがそ れらを 著し く助長す るか どうか である点にか んがみ な がら、地 裁 が. 公衆の「知 る権利」と呼 んだもの は当 該アメン ドメン トによって助長されるとし た。その理 由づけとし て、 開示が役. 立つの は、 独立し た「権 利」を充足す るか らで はな く、有権者に選挙による公職 者およびその候補 者をより正確 に判. 断す ることを 可能にす るからであるとし 、候補 者がどのような 財産上の 利益 を有す るかを 知る こと は有権 者にとって. 厭要な ことであるとし ている。さらに、炎産 上の事項におい てさえ も、公務 員 は、通常、 一 般 私人 ほどプ ライ バシー. - 45 -. プ ライ バシー は憲法に より保設される ことを 明確にし ているとし 、公 開要求 をす るに は、単なる合理 性 以上の 何か が. 資産公開法再論ー わが国への甜入の適否の再検討―.
(30) を 享 有 せ ず 、 連邦 の 裁 判官を 含 め 、 大 部分の 公務 員の 俸 給 は公的 な 記 録事 項で あ る と 指摘し た 。す な わ ち 、資 産 に 関. ( 16 ). 一 定 の範 囲で 要 求 す. す る プラ イ バシ ー は 重 大 な 関心事 で あ り、 強 い 保 設を 受 ける に 値す る こ と を 認め な が ら も 、こ れ ら の選 挙 に よる 公職. 者 の 資 産の 公開 を 支 持す る 公 共 の 利 益 は 更 に 一 層強い も ので あ る こ と を 強 調して いる 。. 次 に 、 個 別的 な 各 論 に ふれ、 「州 上院 議 員達は 、公開 の目 的 は正 確な 金額 を 要 求 しな くて も. れ ば 達成 さ れる と 主脹 す る が 、こ の 主 張 に は 説 得力が な い 。 ……資 産 の 価値 を 一 万 三、 二 ―七 ドルと 認め る こ と は 、. 一万 ドル か ら一 万 五、 O O O ドル の 間と 報 告 す る よ りも プラ イ バシー の 侵害度 が ほ ん の わ ず か な が ら 増す こ と に は な. ろ う 。 し か し 、正 確な 金額の 報 告 に よっ て 増加す る 公衆 の 利益 も わ ず か か も 知れ な い が 、 そ れ に よ っ て 増加す る 報 告. 者 の 侵 害 は 更に わ ず か で あ る 。. フ ロリ ダ ・アメ ン ドメ ン ト は 、 資 産 の 報 告 書に 関 す る 規 則で は 、 「第 二次的 収 入 源の 開 示」 を 要 求 し て い る 。. 患者 およ び訴 訟 依 頼 人 … …の 氏 名が開 示さ れ る 」と 主 張 して い る 。 州 上 院 議 員 達 は 、 控 訴 趣 意 書 の 中 で 、 右の 結 果 、 「. 口答 弁 論で 、州 上院 議 員達 は 、 … …弁 談 士 兼 業 の 議 員が ロー ・フ ァー ムに 勤務 して い れ ば 、 所 得 源を ロ ー ・フ ァー ム. と して リス ト す る こ とが で きる が 、 個 人開 業 の 弁 渡 士は 、一 、 O O O ドル 以 上の 手 数 料を 支 払っ た 依 頼 人をす べ て リ. ス ト し な け れ ば な ら な い と して い る 。. … …こ の 問 題 は 、 第 三者 の 権利が 入 り 込ん で く る の で 面倒で あ る 。 患者 およ び 訴 訟依 頼 人は 、州 法 に よ り保 護 さ れ. ア ラ ス カ 州 最 高 裁 は 医師 の 提 起 し た 訴 訟 で 反 対 の 結. 〔 h C amberl i n v.. る 信任 の 関 係を そ れ ぞれ 医 師 およ び 弁 護 士と 有 す る 。そ の 他の 分 野の 得 意先 や依 頼 人も 同様 であ る 。 少 な く と も 二州. 〕 、. の 裁 判 所が こ の 問頗を 考 慮し て いる 。 ミ ズー リ州 最 高 裁 は 訴 訟依 頼 人 の開 示要 求 を 支 持 して いる が. W.2d 876 (1976) , ect i ons Com m i Mi ssouriEl ssi on 540 S.. - 46 -. 近大法学 第31巻第 1 · 2 · 3 号.
(31) 論に 達 し てい る 。 す な わ ち 、 医 師が 、開 示要 求 は患者 の プライ バ シ ー の 権 利を 侵 害 す る と 主張し たの に 対し 、 同州 最. 高 裁 は 、 この 第 三者 の 権 利 に 対す る 主 張 を 認 め て、 開 示要 求 か ら の 適 用 除外 を 定 める こと が 必 要で あ る と し てい る 〔. .Al aska Publ i c Offi ces Commi )〕。 ssi on,570 P.2d 469 (1977 Falc on v. し か し 、 本 件で は、 訴 訟依 頼 人お よ び 患者 は 当 事者 と な っ ては い な い 。州 上 院 議 員 達 は、 依 頼 人 お よ び 顧客 の 利 益 ( 17 ) を 主 張し よ うと し ては い な い 」 と し て、 連邦 控 訴裁は 、 サ ンシ ャイ ン ・ア メ ンドメ ント の この 分 野に お い ても 迩憲 と な す こと が で きな い と 述べ てい る 。. 最後 に 、 上院 議 員 達の ジレ ン マに 対 し 同控 訴裁 の 理 解を 示し な が ら 、 「彼 ら の プライ バ シ ー お よ び 当該ア メ ンドメ. - 47 -. ント に含 ま れ るそ の他の者 のプライ バ シ ーが 厳し く 制 限さ れる 。 当 裁 判 所は 、 そ れが 質 明で あ ると 言 い 張る も の で は. 釈. な い 。 フ ロリダ の 州 民 が 四対 一の 比率 で そ れを 行な っ たの で あ る 。 当 裁 判 所 は、 この 面で 、 当該ア メ ンドメ ント が 合 ( 18 ) 憲で あ る と 言 っ ている に す ぎな い 」と し て、 連邦 地 裁 の 判決 を 確認し た。. 佃評. Pl ant e 事件 は 、 次 の 二点で 、 極 め て注 目す べ き判決 で あ る 。 第一 に 、 資 産に 関 す る プラ イ バ シ ー は憲 法 上の 保 渡. に 値す る と し な が ら も 、 純 家 庭的 と さ れ てい る 。 フライ バ シ ー と は 区 別し 、 裁 判 所 によ る 審 査は、 厳格 な 審 査 基 準 を 必 9 ン シ ング パ 要 と せ ず、 衡 鼠 の 基準 を 適 用す ぺきで あ る と し た点で あ る ( た だし 、 単 な る 合 理 性 以 上の も の の 立 証を 必要 と し 、 い. り な く拡 大 さ れ る こと を 示唆し てい る 。. 制に 服し てき たこ と の ほ か に 、 資 産公開 法 に 厳格 な 審 査 基 準が 適 用さ れる と 、 社 会 福 祉 法 や税法 な どの開 示要 求 に 限. わ ゆ る 中 間的 審 査 基準 を 相 当と し てい る ) 。 ま た、 厳 格 な 精 査を 排 す る 理 由と し て、 財産 事 項が 伝統的 に 、開 示や規. 資産公開法再論ー わが国への導入の適否の再検討一.
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