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ITSMS監査における不正特権IDアクセス検出方式

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 77 回全国大会. 6D-03. ITSMS 監査における不正特権 ID アクセス検出方式 砂田 英之† 三菱電機株式会社. 情報技術総合研究所†. 1.はじめに 近年、IT が企業活動の中核を担うにつれて、 IT に対する監査要求が厳しくなってきている。 また、トラブルの事後対応による作業負荷を軽 減するため、PDCA サイクルを軸とした予防的な 取り組みとして IT サービス管理(ITSMS)の考え 方が重要性を増している[1]。 ITSMS 監査において、特権 ID による不正アク セスがないかを把握するためにアクセス履歴の 調査を実施するが、作業が繁雑であることや、 本人の権限を越えたアクセスしか検出できない という問題があった。 この問題に対し、申請ワークフロー(以下、 WF と略す)と連携し、申請記録とアクセス履歴 を照合して点検する方式[2]が提起されているが、 業務サーバ間のアクセスに対して点検の例外処 理が必要なことや、申請された利用時間と重複 した不正アクセスが検知できないといった課題 が残っていた。 本論文では、これらの課題を解決するために、 アクセス履歴、申請記録、操作ログの照合によ り点検作業を自動化する方式について提案する。 2.従来技術 (1)申請記録とアクセス記録による照合 文献[2]では、申請 WF に登録された申請記録 (業務の種類および作業予定時刻を含む)と、 監査対象サーバのアクセス履歴を照合すること で、不正アクセスの有無を点検する仕組みが開 示されている。 アクセス履歴に対応す る申請記録がなければ 不正アクセスと判断. 管理者. ログ分析 サーバ 分類. 結果. 正常操作. ○. 未承認操作. ×. 外部からの攻撃. ×. 他業務サーバからの操 作. ○. 申請WFサーバ 収集. 申請 記録. ②承認 管理者. 分析. ①申請(担当者/アプリ利用). 収集. アクセス 履歴 担当者(不適切な経路からの利用). 操作 ログ. ③申請内容通知 ④操作 運用者. 監査対象サーバ (業務サーバ). ID利用制御部 運用者(未申請). 他業務サーバ. ①申請. 図2 システム構成(解決策). 申請WF サーバ ログ分析 サーバ. 3.解決策 (1)操作ログとの照合による点検方式 監査対象サーバへは ID 利用制御部を経由して アクセスし、ID 利用制御部にて申請記録に基づ きサーバへのアクセス制御を行うとともに、操 作ログを残す構成とする。 担当者は事前に利用申請を行い、監査対象サ ーバにアクセスする。. 外部 ネットワーク 外部犯行者. ②承認 申請 記録. これにより、運用者本人の権限内であっても、 不適切なタイミングでの操作を容易に検知する ことが可能となった。 (2)課題 特権 ID によるアクセスには、業務サーバ間の アクセスのように、利用時間が不定のため利用 期間を限定できないものがあり、これらを適切 に判断するためには例外処理が必要で自動化す ることが困難であった。 また、申請記録があっても作業予定時刻と外 部犯行者による攻撃が偶然同じタイミングで行 われた場合には、従来の方式では、これらを適 切に判断することが困難であった。. アクセス 履歴. ③操作. 運用者. 未承認の操作 監査対象サーバ 運用者. 図1 システム構成(従来技術) Unauthorized Access Detection Method for ITSMS †Hideyuki SUNADA Information Technology R&D Center, Mitsubishi Electric Corporation. 3-33. また、他の業務サーバ(アプリケーション) から監査対象サーバへのアクセスも同様に、ID 利用制御部を経由して監査対象サーバにアクセ スする構成とする。利用申請は業務サーバ管理 者が事前に実施する。 点検時には、ID 利用制御部を経由したアクセ スを正当なアクセスとして扱う。. Copyright 2015 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 77 回全国大会. (2)実現方式 監査対象サーバの担当者は、作業を実施する 前に申請 WF にて利用申請を行う。申請 WF では、 管理者に対して利用申請があったことを通知し、 管理者による承認の手続きにより、申請記録を 承認状態に変更し、申請記録として保存する。. 表1 申請記録(承認状態) 項目 特権 ID 運用者 ID 対象サーバ情報 目的 利用期間 作業内容. 運用者. 正当 不正. 申請記録 操作ログ アクセス 履歴 ○ ○ ○ × × ×. 未申請. アクセス不可. ×. ×. ○. ○. ○. ○. ?. ×. ○. 経路不正 業務 正当 サーバ 外部犯行者 不正. 表2 操作ログ 内容 サーバへの認証に使った ID 運用者の識別情報 アクセスを中継した日時 利用プロトコルなど. 監査対象サーバでは、OS のセキュリティログ などの機能により、運用者の操作の内容がアク セス履歴として記録される。. 表3 アクセス履歴 項目 利用 ID 操作内容 日時. アクセス状態. 不正. 内容 作業時に利用する特権 ID 運用者の識別情報 サーバのホスト名など 作業の目的 作業の開始~終了予定日時 利用プロトコルなど. ID 利用制御部では、運用者の認証および各種 利用プロトコルを中継する機構を持ち、運用者 の認証後、申請記録と適合するアクセスであれ ば、指定された特権 ID で対象サーバとの認証を 行い、アクセスを中継する。利用時間やプロト コルが異なるなど、不適合なアクセスの場合に はアクセスをブロックする。 アクセスを中継した場合には、ID 利用制御部に て、以下の操作ログを記録する。 項目 特権 ID 運用者情報 アクセス日時 操作内容. 表4 アクセス状態と各種記録の対応. 内容 認証したアカウント情報 「ログイン」など操作内容 操作の実施日時. ID 利用制御部を経由した場合には、申請記録 と適合したアクセスのみが許可され、アクセス 履歴に記録されたレコードの日時に対応する申 請記録/操作ログが整った状態で保存される。 また、内部/外部犯行者による不正アクセス で、ID 利用制御部を経由しない場合には、操作 ログが残らない状態となる。. 3-34. 以上により、ITSMS 監査における不正アクセスの 点検作業としては、アクセス履歴に対応する申 請記録および操作ログが揃っているかどうかで 正当/不正を判断でき、例外処置もないため処 理が自動化できるようになる。 4.評価 不正アクセス検出において、作業の繁雑さや 本人の権限以上のアクセスしか検出できないこ とが課題となっていた。 従来技術では、申請 WF と連携することで、本 人の権限内であっても不正なタイミング/操作 によるアクセスを検出が可能になったが、業務 サーバ間のアクセスや、他人の申請記録(利用 時間)と重複した不正アクセスを検出できない 課題が残っていた。 本方式を用いることで、アクセス履歴、申請 記録、操作ログの対応関係を照合するだけで前 述の不正アクセスの検出が可能になる。また、 例外処置がないため処理の自動化ができ、作業 を効率化することが可能となった。 5.今後の課題 本論文にて、業務サーバ間のアクセスや他人 の申請記録と重複した時間帯でアクセスも含め た不正アクセスの検出方式を示した。 今後は、ログ自体の改ざんへの対策も含め、 検討を進める予定である。 参考文献 [1]ITC プロセスにおける情報システムの信頼性 向上へのアプローチ,(経済産業省 企業内 ITC・ IT ガバナンス研究会、2008 年 6 月) [2] ログ分析装置およびプログラム(株式会社 ラック、特開 2009-75940). Copyright 2015 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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