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水田における空中散布農薬の大気汚染

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Academic year: 2021

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(1)横浜国大環境研紀要15:29−48(1988). 報 文 Illl川‖=川Il=l‖. 水田における空中散布農薬の大気汚染 AirPollutionofPesticidecausedbyAerialSpraytoPaddyField. 槌田 博*・花井 義道*・加藤 龍夫*. HiroshiTucHIDA*,YoshimichiHANAI*andTatusoKATOU普 SynopsIS. The paddy field has alarge areainJapanland and therefbre the aerialsplay of peSticides causes serious environmentalproblems・The authors carried outtheexperiments. concerning mainly air pollution of pesticides・This paper displayed some exsamples of 12pointsin various parts・Atmospheic pollution,Water COntamination and falling to the ground were examined・. As a result of these experiments,it was found that air pollutionin the paddy cLaused by pesticideis evoIved n・Om three sources・i)In the operation of spray,the pesticide vaporizesfrom mist ofspray.ii)Under sunshine,the pesticide sublimesfromleaves of riceplants.iii)After the pesticide sublimed or flowed douwn,the AirLWater Henry’s Lawis efftctive.Thatis,the highest atmospheric concentration ofpesticides丘om paddys. is iarger than that from the forests or fields. And the reduction of concentration on. the fbrmeris fhster than that on thelatter.This tendencyis explained on the above three reasons.. 近年の米余りといわれる状態のなかで,減反政策・ 1. はじめに. 米価引き下げ・アメリカ米の輸入問題など米作農家 の経済基盤がゆれうごき始めている。日本の国土と. 先に高原野菜産地と松林に対する環境調査を実施 し,農薬による大気汚染現象を明らかにした1)’2)。. 本. 自然を水循環のなかで保全している水田の役割は,. 報では引続いて水田における農薬環境汚染について. 環境上きわめて大きく,せまい国土を集約的に高度. 報告する。. 利用して来た日本の風土において,空中散布が多く. 1986年度の水稲への空散面積は,173万haにもな. の問題を惹起している。そんな中で,農薬の使用を. り,毎年増加している。関西以西の暖かい地方では. 検討しなおすことで,生産者と消費者の健康と安全. 空中散布はほとんど行なわれていない。これに対し,. を考えて行こうとする市民・行政・農協が現れはじ. ササニシキの産地の宮城県は水稲作付面積に対して. めている。. 平均で3回以上,コシヒカリの新潟県が4.5回,富山. 本研究では,日本各地で行なわれた水田空中散布. 県が3.5回の散布を毎年行なっている。また,最近の. についての大気分析結果をまとめ,大気汚染の発生. 5年間で空散面積が,山形県で3.5倍,福島児で2・5. 機構を考察した。水田の農薬大気汚染については,. 倍に増加したのが目立つ3)。 *横浜国立大学環境科学研究センター環境基礎工学研. 急性中毒被害を訴える人が出ているので,その周辺 地城の汚染状況から,大気汚染規制について考察を 加えた。. DepartmentofEnvironmentalEnglneeringScience, InstituteofEnvironmentalScienceandTechnology, YokohamaNationalUniverslty (1988年9月16日受領). 2.試料採取法. 飛散量調査では,空中散布の直前に,円形ろ紙(No・. 3,直径7cm)を2枚づつ設置する。散布終了後,.

(2) 30 農薬の降り掛けられたろ紙を,15m〟のふた付試験管. 100mesk3mm¢×lm. に回収し,ふたで密封して,研究室に持ち帰る。一ア. 保持時間が数分以内になるような昇温分析。. セトンやベンゼンなど対象農薬に応じて適当な溶媒. iv)すべての成分に. を選び,試験管に10m£カロえて一昼夜含浸した後,よ. G C:島津LKB−9000. く振り混ぜて,その抽出液を試料とする。. 検出器:質量分析計(SIM). 大気汚染調査では,Tenax−GCを0.5m且充てんし. カラム:OV−1012%,Chromosorb WHPlOO∼. 十分にエージングした捕集管に,5∼50且の大気を. 120mesh. 真空ポンプで吸引する。農薬成分を吸着した捕集管. 3・4mm¢×50cm. に栓をして研究室に持ち帰る。ガスタロマト装置の. 保持時間が数分以内になるような恒温分析。. 注入口の所で捕集管を温調ヒーターで2600cに加熱. G C:Hewlett Packard5890J. し,三方コックで取り出したキャリヤーガスを捕集. 検出器:日本電子質量分析計(JMS−DX303HF). 管に流して,農薬成分をガスタロマトグラフ装置に. カラム:メガボア キャピラリーカラム. 導く。自動大気採取装置2)も改良を加え有効に活用し. HP−1(MethylSiliconeGum)2.65〟m,. た。. 0・53mm¢×5m. 80℃(1分)→100c/分 昇温→240℃. 水質汚染調査では,ガラスびんに採水した水試料. を分液ロートに500m且とり,ベンゼンまたはn−ヘキ サン10m且を加えて振り混ぜて,抽出液を試料とする。. 対象の農薬も適当な濃度に希釈して同様に抽出した ものを標準とした。. 3.分析方法 採取した試料は,対象となる農薬成分に応じて以. 4.各地の調査事例 最近2年間に行なった水田空散による農薬汚染調 査は19回に達する。大気汚染濃度測定の外,飛散量, 水質濃度を求めた。調査地点は空中散布の実施で問. 題が起っている処が多く,中には急性中毒と思われ る被害や小中学校への飛散等も見られた。また町や. 下の装置から適当なものを選んで分析した。キャピ. 農協が正確な状況を知って農薬汚染に対処しようと. ラリーカラムや質量分析計など選択性の高い分析法. する場合もある。水田における農薬の大気汚染は全. を用いたので,試料のクリーンナップ操作などを行. 国規模の現象だが,参照すべきデータが皆無なので,. なわなくても十分な分離が得られた。. まず出来る限りデータの採取から始める必要があっ. i)有機塩素系農薬(フサライドなど). た。それも,地形,気象も雑多ゆえ,各地の試料の. G C:Hewlett Packard5840A. 収集,記載を優先することにした。だから実験条件. 検出器:ECD. は様々で一定していないが,これは新しい研究分野. カラム:CrosslinkedMethylsiliconeO・33FLm. FusedSilicaCapillaryColumn. としてやむをえない順序である。以上の方針で次に. 各地の調査結果を列記して示す。. O・3lmm¢×6m または. 4.1新潟県巷町. FusedSilicaCapi11aryColumnSPB−1.. 第1回調査. 1・OFEm,0・32mm¢×5m. 散布農薬:CVMP(50%)水和剤。. 80℃(1分)→10℃/分 昇温→2400c ii)有機燐系農薬(ダイアジノンなど),カーバマイ. ト系農薬(BPMCなど). 10a当り:30借着釈液を3E。CVMPとして50g。 散布面積:1231ha。 散布日時:1988年6月19日午前5時∼8時半頃。. G C:Hewlett Packard5840A. 天 候:晴。. 検出器:NP−FID(FTD). 調査項目:飛散量20地点。. カラム:上記有機塩素系と同じ。 iii)有機燐系農薬(ダイアジノンなど),イオウ化合 物(イソプロチオランなど). G C:島津GCL4CM. 大気汚染 定点10回,周辺3地点。 水質汚染 4検体。 新潟県巻町では,1987年7月に空中散布が行なわ れた際に,「食生活改善普及会」の行なったアンケー. 検出器:FPD(燐フィルターまたはイオウフィルター). ト調査で,187人が異常を訴える結果になった。そ. カラム:OV−1012%,Chromosorb WHP80∼. こで,被害調査と平行する形で農薬汚染の調査が計.

(3) 空車ご妄G瑚軍整芝 霜 亘 ︵. ((((/一−、/、((/一−、(′一、′→/一−、′一\(/−、(′一\((/−、(/一、(((/、/一、(/■、/一、. ヱ」 ヽ丁 l卜. 争 卜. ︶.N∈\等︰埜卦. ヽ. ロ. 1\ ′\. ヽ. =:. hl 寸. ⊂. =. (/一、(((′−(′−((/一、/一、(′一、(/一、(((/一、(/一、′一\((/−\(/一、/一、((. N寸寸れ−卜C卜、く)く♪卜)⊃u〔卜寸れ−M寸寸¢寸¢Nか¢○⊂ト寸れれか ヨ‖■■■正一−−−−−−−−1−−−−−一武●−−−. ︵巨船味喫茶︶咄超踪糠唯. L 山. ∑. /一ヽ((((′一、(((/一、(′一\(((/一、(/一、(′−\((((/一、(′、(((′{、 れ寸「∞Orへ∞卜れ ○∞卜∞∞Or〔¢卜∞¢か か∽¢か卜 ○∝〉ロヽく⊃\8 ヨ ●■● ●一一 ●彗− − − −− − ・− し). ∑ L 〔□. ⊂〉 凶. ︻脳 ヨ [Ⅱ【L. ー. ヨ. ー ー【. ー ー ● d −. 一 − − 寸 れ. ●. − −. −. ●. −. 一一. ⊂). ⊂〉. 1. t√. 〉. く=. ⊂〉. 幸 語…. ⊥⊥⊥恕ユエセ1巴ユ蟹ユユ巴巴域懲悪璧腕朴弓国囲恕基患部恕#肇聾信望肘 囁. 栗 掴. 鹿《1 蛸 樟. 璧 監 肯. 裔 掛. 祁世祁唯還置脚 三奄酬Ⅲ. ・・・・ 一・・l. ・・. 三H芸≡≡て掴芸鵜匠∃≡ 紳紳神妙静紳紳脚紳紳神妙紳紳健焼紳紳蛮郵壁凧寵爆砕神聖紳ぺ嚇女史衷整監.

(4) 32. 住宅地と水田の境界の町の公民館を定点測定点と定. 画された。調査はニカメイチエウ防除のための空中. 散布が1988年6月19,20日に行なわれた際,初日の. めて時刻による濃度変化を測定した。水質調査では,. 19日散布分について実施した。水田のなかに小中学. 小中学校のプールの農薬濃度を測定した。. 校が建てられる場合が多く,学校に農薬が落下する. 飛散量について巻南小学校の体育館やグランドで. ことが考えられるので,飛散量調査は水田近くの学. 水田標準散布量(50mg/m2)の52%,巻東中学校. 校と市街地内に検査紙を設置した。大気汚染調査は,. で5.4%程度の農薬が落下していることを表1に示し た。水田から最も離れた市街地の中央部でも70JJg/. m2のCVMPが落下している。大気汚染の測定結果を. 表2 大気中CVMP濃度(新潟県巻町) 】988年6月19日. 刻. 時. 単位:〃g/m3. 大気の上下対流が激しくなる午後2時項最低になる. CVMP. ことが図1で判る。巻末中学校と巻北小学校の大気. ふれあい会館. 8:44. /人U. 9:30. O O O. 13:20. L l.〇. 7. は,子供が使用するプールやプールサイドの汚染を 重視して県教育委員会に次回散布時のプール使用中 止を申し入れた。 第2回調査. 〇. 0. 0 0. 〇. 巻東中学校 12:35. 7. 2. 14:02 15:39. 薬が落ちてきたことになる。「食生活改善普及会」で. 1. っJ. 12:20. 水の探さを1mとすると,飛散量に換算して,3300/増/ m2(水田の6.6%)と500/侶/m2(水田の1%)の農. ′0. 10:50. では,巻東中学校と巻南小学校のプールの水から, CVMPが3・3FEg/Eと0・5JLg/E検出された。プールの ′0. 2 00 7 2 5 4. 7:50. 農薬濃度は,定点での値と同程度である。水質汚染. 0ノ. 5:32 7:02. 散布農薬:BPMC(30%)・MEP(45%)乳剤,. 〇. ペンシクロン(20%)水和剤,. 〇. 巻北小学校 11:20. カスガマイシン(1.2%)・フサライド(15%) 水和剤。. 5. 0. 0. 駅. /人U. 3 〇. 0. 巻. 表2に示す。散布中に2.8/∠g/m3の最高濃度になり,. 13:25. 10a当り:30倍希釈液を3且。 散布面積:1988年7月23日1231ha,24日924ha。. O. c∈\警戒垂. 散布時刻:午前5時頃∼8時半頃。 天 候:晴。 調査項目:飛散量 32地点,. 大気汚染 定点27回,分布19地点, 水質汚染 4検体。 巻町での2回目の調査は,昨年の水田空散の際頭 痛や下痢などを訴えた家庭の協力を得て,衷気汚染. の岩篇測定点をその家の前に設置した。また,飛散 量調査や大気汚染分布調査の測定点の数を1回目よ りも増やした。今回の散布では水田に隣接する学校 に対する配慮がなされたため,七くに巻南小学校へ の飛散量は大幅に少なくなった。散布のヘリコプター は学校の100m付近には近づかず,学校のプールの汚 6. 8. 染も前回に比べて低く押えられた。それでもなお,. 10 12 14 16 時刻. 表1に示すように水田の数%の農薬が校庭まで飛散 したことが認められる。. 大気の定点測定地点は,巻町の市街地の北東のは 図1大気中CVMPの濃度変化(新潟県巻町) (1988年6月19日). ずれ甲住宅地にある。23日は定点測定点の南つまり 風上の1231haで空中散布が行なわれ,24日は定点 ..−ゝ.良.

(5) 33. 表3 大気中農薬濃度の時間変化(新潟県巷町). 表4 大気中農薬の濃度分布(新潟県巻町) 1988年7月23日∼24日,8月6日 単位:〟g/m3. 1988年7月23日∼24日,8月6日 単位:〟g/m3 採取時刻. BPMC. 採取場所 採取時刻 BPMC MEP. MEP. O 2. 1 0ノ. 0 0. 0. 0 0. 5. 0. 0. 0. っJ. 0. 4. L. ﹂. 史U. 0. 5. 2 5. 5 5 0 っJ 7. 〇. O. 1. 、、t. 4 O. ′人U. 2. 1. 0 2 3. ′D. d. 0. d. 0. .3 .2. n. 6. O. O. nフ. 0. O. 4. O. つJ. O. 4. n. つJ. n. O. n. O. O. 3. 7. 20. 2. l OO 1 3. d. 0ノ 8 O0 O O. 1. O. 2. O. 0. L. っJ 7 .3 d O4 O O L. 0 4 L .O d .〇 ﹂. 7. 汽. O. 0. 0. 0. O. 3. 気汚染濃度を表3と表4に示す。期間中最高値は散 O. ﹂ 0 0. 布中の7:00でBPMCとMEPの合計で6.1FLg/m3で. あった。図2に描いたとおり,23日に風上の水田の. 0 L O. 0. O. 0. O O. 0. 影響が,24日に風下の水田の影響が現われている。 カスガマイシンは揮発せず,大気汚染として測定さ. れない。また,巻町を中心として大気中農薬汚染の. O. 0. ′0. 0 00. 0. /人U. ′0. 0. 3. 4. 0. −1. 0. 0. 0. 4. qノ. 0. 00 0. O. O. n. 2 4. 測定点の北つまり風下で924haの散布があった。大. − q1 ノ. ﹂. 5. O. 2. 0. 町 】4:35. 2 2 4 2. 2. L. 2 4. 野. 4. ∠U. 1. 4. 什. /んU. 3. O. 4 2. O. ふれあい会館 12:24. 巻北小学校 12:50 巻南小学校 13:14 巻末中学校 13:45. 0. 5. 6 2. 0. 2. O. 8Qノ ′05 00. ′ 40 ﹂. O. 巻東中学校 11:17 漆山小学校 11:32 農業大学校 ‖:53 農 業 高 校 12:07. 2. 9. 3. O. 8月6日. ■・1. 4. 5 2. O. ′ 0 0O. O. L. 遠藤公民館 11:27 漆山小学校 11:59. 0 0 0 0 1. 5. 5. 0. 0. 0. 5 2. 0. 農業大学校 11:11. 2. つJ. 5. ﹂. 4. 2. 0. 8 20っJ578 −−1・ ﹂1.L23 03 5 6 父 5U ﹂5 ﹂0 ﹂42′3 l.〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 0 8 00 7 4 0 0 0. 2. ′父 0 U0. 4. 5. 2. 5. 4. 3. 2. 2. O. ∠U. ﹂. 4. Ⅰ. 5. 7. っJ. 0. 10:27. ー1 0ノ っJ 5. 4. 5. 4. ふれあい会館. 町 役 場 10:49. 父U. 3. 0. 8. 5. 巻東中学校 7:30 諏 訪 神 社 7:56 総 合 庁 舎 8:17 巻南小学校 9:20 下 木 島 9:40 巻西中学校 9:57 巻北小学校 10:15. 2. 4. 5. 4. 3 /人U. 7月24日. 00. 駅 13:54. ふれあい会館 14:25. 5. っJ. 巻. 4. 7. っJ. ‖い49 12:12 】2:50 12:55 13:20. 0. 00. 巻西中学校 巻北小学校 巻南小学校 下 木 島 竹 野 町. 5 4 0 7 0ノ 4 2 0 0 0 0 3 L﹂ O 8O 2. 0 1. 0. っJ. 0 4 2 00 ′0 5 −1 0 5 5 2 7. 2. 7月23日. O O. 4. 0. 拡がりを見た結果は図3,図4に示すように町全体. O. 0. にかなりの高い濃度が認められた。. 0.

(6) 34. M∈\晋凧垂. 、. 0.01. 4 8 Ⅰ2 16 20 0 4 8 12 16. 23日. 24日. 時刻. 図2 住宅地における大気中農薬の濃度変化(新潟県巻町)(1988年7月23,24日). 11、,︰∴.

(7) 35. 図4 巻町の大気中MEPの拡がり. 第3回調査. (1988年7月23,24日) 単位:〟g/m3. 10a当り二30希釈液を3且。. 散布農薬:BPMC(30%)・MEP(45%)乳剤, EDDP(30%)剤。 IOa当り‥30倍希釈液を3且。 散布面積:123Iha。. 散布面積:Ⅰ887ha。. 散布日時‥1987年8月9日早朝。 天 候:晴,時々強い北西風。 調査項目‥飛散量12地点,. 散布日時:1988年8月6日午前5時∼8時半頃。. 植物汚染10検体,. 天 候:午前中曇時々雨,午後晴。. 調査項目‥大気汚染 定点IO回,分布10地点。. 3回目は,散布直後に激しい降雨があってろ紙に 付着した農薬が雨水で流出したため飛散量は測定で. きなかった。大気濃度は前回と同じ定点のほかに町. 内IO地点で測定した。学校のプールには,ビニール シートの覆いを掛け,散布後プールサイドの洗浄を 行なうなどの改善が行われた。大気汚染濃度は,表 3と表4で示した。. 水質汚染 3検体。. 八郷町には,無農薬有機農業を行なっている「た まごの合」と「食と農をむすぶこれからの会」など, 人体と自然環境を守る趣旨で化学肥料,農薬,除草 剤を全く使わずに,田臥畑,牧草地を耕作してい る農場がある。. しかし,これらの田圃は農薬を使用する田圃と混 在しているため,農薬の空中散布が行なわれれば, 農薬を浴びることになる。. 空中散布によって,無農薬田が受ける影響だけで 4.2 茨城県八郷町 散布農薬‥MEP(50%)乳剤, フサライド(20%)水和剤。. なく,その地域の汚染を知る目的で,無農薬耕地を 中心に農薬飛散量調査と作物汚染調査を行なうこと.

(8) 36. 表5 散布地周辺への農薬飛散量(茨城県八郷町). にした。. 飛散調査の結果は表5に示した。無農薬で丹精込. 1987年8月9日. 単位:〟g/m2. めて作った田圃に,標準散布量の】0倍以上の農薬が MEP. 所. 場. 撒かれていたことが判った。また,散布を拒否した 散布拒否地. 田園のイネの葉がMEP380JLg/gフサライド560JJg/ gに汚染され,付近の草木は農薬残留基準0・2ppm(pg/. g)をはるかに上回る汚染を受けた。これは,空中散 布のコントロールが困難であることを示している。 4.3 山形県白鷹町 散布農薬:BPMC(40%)EDDP(30%)乳剤,. たまごの合農場牛小屋. 96. 230. 金 指 氏 の 田 圃 高 橋 氏 の 田 圃 たまごの合の田圃 これからの会出荷場. 1200. 5200. 64000 150000. 】8000. 270000. 14000. 17000. そ の 他. nd. ショッピングセンター. MPP(50%)乳剤。. 10a当り:30倍希釈液を3.5且。. 13000. 柿 岡 保 育 園. 210. 190. 】8. 60. 散布日時:1988年8月15日午前4時半∼9時半。. フラ ワーヒル団地 高 校 氏 の 田 圃. 天 候:晴。. 鯨 岡 の 民 家. 調査項目:飛散量 20地点,. 水田標準散布量. 5300. 50000. 水質汚染 7検体。. 0. M∈\琶胡垂 18. 12. 6. 目時. 図5 住宅地における大気中BPMCの濃度変化(山形県白鷹町) (1粥8年8月Ⅰ5日). 21000. 51000 120000. 大気汚染 定点24回,分布17地点,. 12. 39. 下 宿 部 落 下. 散布面積:870ha。. 6. フサライド. 18. 5400. 20000.

(9) 37. 表6.散布地周辺への農薬飛散量(山形県白鷹町). 表7 住宅地における大気中BPMCの濃度変化 (山形県白鷹町). 1988年8月15日. 単位:〟g/m2. 番号 調査地点 BPMC MPP EDDP. 1800. 650 2000. 14:00. nd nd nd. 5 5 ﹂ ﹂ ﹂ ﹂ 0 0 n. nd〈0.02. n. ′0. 注:_ndは不検出. n. 1988年8月15日 単位:〃g/m3. 9. 13:00 15:00. 4. ′0. 表8 大気中農薬の濃度分布(山形県白鷹町). 11:00. 2. 09:00. 3. /h︶. 07:00. 〈IOOO 〈500 <1000. 注:ndは不検出 nd:. ﹂. 5. 05:00. 布量 47000 58000 35000. 水田内標準. 03:00. 0. 5. nd nd nd. 2. nd nd nd. 7. 5. 19 浅 立 郵 便 局 20 広野大野・桑畑. 23:00 0l:00. 7. nd nd nd. ﹂. 48000 36000 37000. 6. 17 萩野南・たばこ畑 18 萩野・無農薬畑. 5. 21:00. 16 滝 野 小 学 校. .4. 16:00 17:00. nd nd nd. d. 17000 18000 14000. 15:00. d. 8300 2900 9300. d. 14 鮎貝新町・無農薬畑 15 中 山・蚕 小屋. 13:00. 5. nd nd nd. 5. Ⅰ2 深町・水源の川 13 どう町・無農薬畑. 12:00. 5. nd nd nd. 1l:00. 5. Il古 屋 敷 桑 園. 10:00. O 3 0. ‘U. 調査地点 時 刻 BPMC MPP. 〇. ここでも無農薬畑に農薬散布が行なわれたことが判 〇 〇 〇. る。大気汚染の定点測定を鮎貝町の住宅地の中で行 〇. 貝 駅 6:32−6:38 1・7. 〇. 1・5. ように散布時間中に最高3.5J∠g/m3であったが,一度 〇. 0・37. 〇. 玉 8:15−8:30 8・9. 〇. なった結果を表7に示す。BPMC濃度は図5で判る ′hU ′0. 荒 砥 橋 7:32−7:38 5・5 高. l.〇. 1.111. ′0. 鮎. 中心に広範囲にわたる飛散調査の結果を表6に示す。. 0・20. 東 高 玉 6:20−6:2614. L. 0・10. 0. 陸. 橋 5:45−5:59 0・78 橋 6:04−6:13 1・5. ′hU. 有疲農業を営んでいる畑や養蚕農家,桑畑などを 陸. 浄 水 場 9:24−9:36 2・l. nd. の1.7/Jg/m3であった。分布調査の結果を表8に示す。. 53 0.56. BPMCが14FLg/m3に上昇した。白鷹町は山に囲まれ た静かな緑豊かな環境である。その散在する農家の 上空を農薬を撒きながらヘリコプターが乱舞する様. nd nd. 浅立郵便局14:2ト14. 40 nd. nd. 権現堂公民館14:50−15. 14 3.2. nd. 蚕桑小学校15:19−15. 30 1.O. nd. 藤13:52−14. 散布中のヘリコプターから100mほど離れた地点では,. 0・71. O3 nd. 畔. 〇. 町 役 場12:30−12. 〇. 0. 玉10:51−10‥59 7・0. 〇. 0. 高. 〇. 0. nd. 蚕桑小学校10:26−10:37 2・3. ′0. 山 9:54−10:00 4・7 新地公民館10:00−10:21 3・5 深. 〇. 減少して,再び上昇した時の最高値は11時∼12時. 2. nd ∩フ. 蚕桑小学校 8:38−8‥41 2・8. ndは不検出 nd<0.5 nd<0.05. は異常な光景であった。 4.4 秋田県十文字町 散布農薬:CVMP(20%)・フサライド(12%)剤。 10a当り:原液を200m且。 散布面積:1900ha。. 5 4 4 5 7 8 Qノ 0 0ノ 0 1 qノ qノ 史U 5 4 3 2 1 4 /LU Qノ 0 8 2 2 2 2 2 2 2 3 2 っJ つJ 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 つJ 2. ト. nd. 5. IO 神 明 ア パ ー. 5. 1100 600. 08:00 09:00. 5. 1700 2300 1700. 530 1800. 5. 9 鮎貝新町・蚕小屋. 1800. 5. 9500 3100 8400. 2 qノ 2 4 ∩フ 7 1 7 0 ′0 00 2 7 4 4. 5. 07:00. 5 横田尻・無農薬畑 7 蚕桑保育園プール 8 蚕桑小学校プール. 05:00. 7 4. 06:00. 35000 31000 28000. 04:00. 気温℃. 0. 2600 1800 2800. 5. 藤. 23000 17000 21000. 5. 4 畔. 単位:〃g/m3. BPMC. 日 付 時 刻. 32000 26000 24000. 5. 1 山下・あゆ茶屋 2 十 王 公 民 館 3 東 根 保 育 園. 1・988年8月Ⅰ5,16日.

(10) 38. 表川 農業用水路の7サライド濃度(秋田県十文字町). 表9 大気中CVMPの濃度分布(秋田県十文字町) 1988年8日ll日 単位:〟g/m3. 時 刻 気温℃ CVMP. 採水場所 採取時刻 水温Oc フサライド 11日. 田. 目 12:03 田 12:10. 橋 12:18 戸 12:20. 沼. 田 15:30. 4. 5 5. 5 0ノ 父U qU Oノ Qノ. 図6 秋田県十文字町の大気中CVMPの拡がり(1988年8月11日) 単位:JLg/m3. 5. 能平喜水路13日 注:ndは不検出. 5. 能平喜水路 16:10 能平喜水田 16:15. 8. 石 川 原 15‥45. 2. 佐. O. ツ. エリ. 荒 植. 0. 佐 賀 会 12:55. d d d d .8 8 0 4 0 4 d n n n n 4 00 00 0 4 4 n. 成 瀬 川 橋 11:40. 4 3 2 0 4 5 3 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2. ′0. 14:28. 注:ndは 不検EP.(nd<0.15). 単位:〟g/且. 5. 15:00. 十文字町能平喜. 0. 十文字町能平喜. 8. 1Ⅰ:03. t2:04. 0. Oノ. 十文字町能平喜 十文字町能平喜. 0. 束 成 瀬 村 】2:37 十文字町能平喜 8:50散布中. 父U. 十文字町越前 8:57散布中 十文字町市街地 Ⅰ4:12 増田町良人山 13:25. 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 n O 3 0. 9:25. 】0:05 10:36. 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2. 十文字町荒処 羽後町上郡 羽後町堀内. ムU 7 7 7 史U RU 7 8 00 父じ. 十文字町植田 】1:54 皆瀬川雄平橋 12:28 湯沢市住吉神社 13:05 湯沢市市街 13:50 平賀町沼田 9‥54 平賀町沼田 15:30 平賀町高畑 10:20 大 雄 村 Il:08. 4 5 8 2 2 Qノ 31 05 0 20 42 8 2 −1 qノ 8 ﹂ d . 3 ﹂ 0 2 3 4 5 5 2 .﹂ 34 9 3 ﹂ 2 3. 場 所. 1988年8月11日.

(11) 39 散布日時:】988年8月】1日午後5時∼8時半。. 表11散布水田と非散布水田の大気中農薬濃度. 天 候:曇。 調査項目:大気汚染20検体,. 水質汚染11検体。 秋田県十文字町は町の大半が水田と云う稲作中心. (群馬県館林市). 1988年8月柑,19日 単位:鵬/m3 調査. の町である。水田への農薬空中散布による大気汚染. の調査は横手市平鹿総合病院と共同して行なった。. 東. 8/18 6:04. nd. 部 分 場. 8/18 10:09. 5.1. 8/19 13:50. l.3. ここでは大気汚染の広がりを調べるために,同町を. 8/18 若. 中心に四方に測定点を設けて測定した結果を表9に. め大気濃度は南側が低く,北側で高い結果となって. ⊥−. O.5 1.l. 1.6. 5、1. 9:05. 3.6. 8/18 10:53 1.4 8/19 14:47 0.42. ′丁. 呂. −. 6:45. 8/】8. 示す。この様子を図6に描いた。同町以外にも広い 範囲で大気汚染が存在する。当日,南風であったた. BPMC MEP. 日 時. 地点. 2.5 1.0 0.24. 注:ndは不検出. いる。また,東側の離れた地点で観測された高い値 は,この時期に前後して周辺町村で散布が行なわれ たことによると思われる。. 農業用水路を流れる水の農薬濃度を表10に示す。. 農薬散布:ダイアジノン(25%)・BPMC(40%)乳剤。. 10a当ー):8倍希釈液を800m且。. 上流では不検出で,下流になるにつれて水田から流. 散布面積:4】2】ha(4日間)。. れ出した水によって農薬濃度が高くなっていくのが. 散布日時:1986年7月5日午前4:45∼8:00。. 判る。. 天 候:曇,無風。 調査項目:飛散量 6地点。. 4.5 群馬県館林市 散布農薬:BPMC(20%)・MEP(50%)乳剤, カスガマイシン(1.4%)・バリダマイシン. (4%)・フサライド(15%)水和剤。 10a当−):30倍希釈液を3且。 散布面積:663ha。. 日光市,今市市城において民家を中心に,6ケ所 で飛散量を調べた。浄水場の19000J増/m2は,水田 上散布量に匹敵する量であった。 第2回調査 散布農薬:マラソン(25%)・BPMC(40%)微量散布用. 剤。. 散布日時:1988年8月18日午前5時∼7時。. 10a当り:8倍希釈液を800m魁。. 天 候:曇ときどき雨。北東の風。. 散布面積:4053ha(4日間)。. 調査項目:大気汚染 7検体,. 散布日時:1987年5月26∼29日早朝。 天 候:26日午後27日午後に小雨。28日から晴. 水質汚染IO検体。 館林市城で空中散布した農薬の飛散量や大気汚染. について小規模の調査をした。館林農業協同組合が. 始めている「おいしくて安全性の高い米作り」への 脱皮を目指す運動の一環として,空中散布を見直す 資料とするためのものである。. れたり曇ったり。主に東風。 調査項目:飛散量 5地点,. 大気汚染 水田内定点15回, 住宅地定点 27回。. 飛散量調査は,27日散布分4検体と30日散布分. 飛散量の調査については,たまたま当日散布後に. 1検体を民家や小学校等に設置した。大気汚染は,. 雨が降って,設置した検体の回収ができなかった。. 26日に水田内の濃度変化を測定し,27日から日光市. 大気汚染は,水田の風下寄りの2地点で4回ずつ9. 野口にある民家での濃度変化を測定した。. £の水置換ポンプ方式でTenax捕集管に採取した。. 水田内の大気汚染の値を表12に示す。時間変化は. 結果を表11に示す。大気汚染の値は比較的大きく,. 図7に示すように,最高値は散布中にBPMCが17/Jg/. 午前9時頃MEP2.5JLg/m3,10時頃BPMC5・1FLg/m3. m3,マラソンが14′‘g/m3であった。散布が終わって. が最高値であった。農薬も一般の大気汚染値と同様. 一度低くなった後それぞれ4・2〃g/m3と0・69/侶/m3. 気温の高い曇天下で濃度が上昇する傾向がある。. へ上昇した。27日からの民家での濃度を表13に示 す。散布時間帯に,BPMC2.9pg/m3,マラソン0・17〟gJ. 4.6 栃木県日光市,今市市 第1回調査. m3であった。図8に示すように,散布終了後に濃度 は上昇し,最高値はそれぞれ0.50′喀/m3と0・23腫/.

(12) 40. 図丁 水田散布前後の大気中農薬の濃度変化. (栃木県今市市)(1987年5月26日). 表13住宅地における大気中農薬濃度(栃木県日光市) 1987年5月27∼30日 単位:〟g/m3. 日 付 時刻 5/27 4:30. BPMC. マラソン 気温Oc d. nd. 13.5. 壱−\誉﹁ゴぢ. 6:30. 2,9. 0.10. 15.0. 8:30. 1.8. 0.17. 15.5. 0.76. 0.08. 17.5. 12:30. 0.32. 0.08. 17.5. 14:30. 0.44. 0.23. 18.0. 16:30. 0.50. 0.18. 17.0. 18:30. 0.22. 0.12. 16.0. 20:30. 0.11. 0.10. 15.5. IO:30 ー一. 22:30. 5/28 0:30. 12. H. BPMC. 0.O1 0.02. Ⅰ3.0. 6:30. 0・02. 0・l. 16・0. 8:30. 0.01. 10:30. nd. tr. 19.0. 0.0I. tr. 18.0. nd. nd. 19.0. tr. 16.0. 16:30. 19.0. 18:30. 15.0. 5/29 0:30. マラソン. 13.5. 0.01. 22:30. 採取時刻. 13.5. 0.03. 20:30. Ⅰ987年5月26日 単位:〝g/m3. 14.0. 0.04. 2:30. Ⅰ4:30. 表12 大気中農薬の濃度変化(栃木県今市市). 0.03. 0.04. 4:30. 12:30 4. 0.04. nd. nd. 0.01. tr. 14.0. nd. 12.0 lO.5. 0.02. 14.0. 2:30. 0.d2. tr. 4:30. 0.03. 0.05. 9.5. 6:30. nd. nd. 15.0 17.0. 8:30. 0.03. nd. 4:45. 0.O10. nd. 10:30. nd. nd. 19.0. 6:00. O.008. nd. 12:30. nd. nd. 20.0. 7:00. O.009. 8:00. 2.3. 9:00 9:07. 2.0 17. nd 0.073 0.12 14. nd. nd. 14.0. ¢:30. nd. nd. 17.0. 8:30. nd. nd. 18.0. 10:30. nd. nd. 22.0. 5/30 4:30. 9:15. 6.0. 1.0. 12:30. nd. nd. 21.0. 10:00. 3.9. 0.22. 14:30. nd. nd. 20.5. IO:30. 0.46. 0.005. 16:30. nd. nd. 20.5. ‖:00. 0.49. 0.008. 18:30. nd. nd. 19.5. 12:00. 3.5. 0.Ⅰ7. 13:00. 4.2. 0.66. 14:00. 1.1. 0.045. 15:00. 2.9. 0.69. 16:00. 0.9. 0.10.

(13) 4l. 0. 2911. 28日. 27日. 12. 0. 12. 0. 301】. 12. 0. 1ヱ. ‖叶. 図8 住宅地における大気中農薬の濃度変化(栃木児日光市) (1987年5月27∼30日). 0. 1500. 3000 m. 図9 日光,今市市の大気中農薬の拡がり(1987年6月26日). m3が記録された。この日は,一日中ほぼ同じ程度の. 10a当り:8倍希釈液を800m£。. 汚染が続いた。汚染は3日目の朝まで続き,とくに. 散布面積:4200ha(4日間)。. 空気の安定する深夜に増加が認められたが,4日目. 散布日時:1987年6月26日午前4時半から9時。. には検出されなかった。. 天 候:曇。. 第3回調査. 調査項目:大気汚染19地点。. 農薬散布:ダイアジノン(25%)・BPMC(40%)乳剤。.

(14) 42. 大気汚染 分布17地点,. 3回目の調査では,今市市内の分布を中心に調べ. 水質汚染 3検体。. た。・散布後1時間以上経過した10時半から,16時 項まで自動車で市内を廻わり大気を採取した。採取 時刻による濃度変化は大きいけれども,図9のよう. 富士見市水谷耕地では,空散に反対しているマン. ションの周囲はヘリコプターからの散布は行なわれ. な散布地点からの汚染の拡がF)を描くことができる。. ず,ヘリコプターの飛行高度も昨年に比べて低く,. 第4回調査. 周囲の飛散に対する配慮がうかがわれた。しかし,. 散布農薬:マラソン(30%)・BPMC(40%)乳剤。. 小中学校には水田標準散布量の1割弱の農薬量が落. 10a当り:8倍希釈液を800m旦。. 下したことになった。. 散布面積:4211ha。. 大気汚染については,散布終了後から午前中にか けて隣の志木市を含む範囲の分布調査を行なった。. 散布日時:1988年5月26日早朝。 天 候:曇,西の風0.5∼1m/s。. BPMCとMEPの分析結果を表14に示す。散布地域. 調査項目:飛散量 3地点。. を中心にかなりの高水準の汚染が認められた。. 第5回調査 散布農薬:ダイアジノン(25%)・BPMC(40%)乳剤。 10a当り:8倍希釈液を800m且。. 4.8 神奈川県厚木市 散布農薬:BPMC(3%)粉粒剤。. 散布面積:4121ha。. 10a当り:3.5kg. 散布日時:1988年6月24日午前5時∼6時半。. 散布面積:275ha。. 天 候:曇,無風。. 散布日時:1988年7月19日午前5暗から7時。. 調査項目:飛散量 3地点. 天 候:曇り,無風。 調査項目:飛散量 9地点, 水質汚染 2検体。. 4.7 埼玉県富士見市 第1回調査. 愛甲小学校の周囲において飛散量の調査を行った。. 散布農薬:ペンシクロン(20%)水和剤,30倍希釈。 ブプロフェジン(40%)水和剤,60倍希釈。 10a当り:3.5且。. 学校の周囲100mの散布を控えるなどの措置がとられ た伊勢原市(次項)と比べると,厚木市の学校校庭の 飛散量が当然大きい。水質汚染では,愛甲小学校の. 散布面積:南畑地区278ha。. 散布日時:1987年8月13日早朝。. 表14 大気中農薬の濃度分布(埼玉県富士見市). 天 候:晴れ,無風。. 1988年7月27日 単位:腫/m3. 調査項目:飛散量10地点。. 所 時刻芯ご 蒜 気温. 場. 5. 準散布量23000/ノg/m2に対して,幼稚園の校庭中央. 0.11. 0.15. 0.07. 2.0. 浄. 0.03. 1.2. 0.25. 0.18. 0.28. 0.38. 0.17. 0.32. 00 7. 1 1 1 1. /0 0 8 00. 0.11. −1. 0.17. 0.09. 0ノ. 0.08. Qノ. 市 役 所13:21 水谷東小学 14:18 柳瀬川沿 い 14:44 水谷東小学16:24 柳瀬川沿い16:56. 0. 場 12:45. 5. 水. 0 ∩フ. 調査項目:飛散量 40地点,. 0.20. 11:32 富士見高校 12:09. 0. だり。. 0.22. 0.11. 0. 天 候:散布中は曇,その後は雨が降ったり止ん. 0.23. 0. 散布日時:1988年7月27日 午前5暗から9時頃。. 0.44. 0. 285haに乳剤希釈液を散布した。. 0.95. 0.57. 0. 散布面積:153haに微粒剤,. 0. 乳剤は30倍希釈液を3且。. l.7. 後. 1 1 2 1 −1. 10a当り:微粒剤は3kg。. 0. (0.3%)微粒剤,MEP(50%)乳剤。. 1.O. 5. 散布農薬:BPMC(2%)・MEP(2%)・バリダマイシン. 1.1. 0. 第2回調査. 0.31 0.66. 1. た。. 1.9 1.9. 0. m2であり,幼稚園裏門ではそれぞれ4600〟g/m2であっ. 柳瀬川沿い 07:52 柳瀬川沿い 08‥21 水谷東小学 08:56 柳瀬川沿い 09‥19 志 木 中 学 09:45 志木 3 小学10:13 志 木 駅 10:53. 5. 0.27 0.05. 1. 1.2 0.26. 0. 水谷東小学 06:45 富士見ニューライフ 07:13. 5. て,空中散布による汚染が心配された。水田への標 で,ペンシクロン990〟g/m2,フブロフェジン1900JJg/. −1. 富士見市南畑の空中散布地域内には,幼稚園があっ. 7 0ノ Qノ. 1 1. 0ノ nフ.

(15) 43. プールからは0・3JJg川,東名中学校のプールからは 1.9鵬/且のBPMCが検出された。学校プールの汚染. 4.10 福島県福島市松川町 散布農薬:フサライド(20%)水和剤, イソプロチオラン。. をまとめて表15に示す。. 10a当り:原液を120m£。 散布面積:400ha。. 4.9 神奈川県伊勢原市 散布農薬:BPMC(3%)粉粒剤。. 散布日時:1987年8月22日早朝。. IOa当り:3.5kg。. 天 候:小雨。. 散布面積:480ha。. 調査項目:飛散量 7地点,. 散布日時:】988年7月2】日午前5時から8時。. 大気汚染 定点7回,. 天 候:曇。5時頃北北東弱風,6時半7m/s。 調査項目:飛散量15地点,. 植物汚染 2検体。 表16 住居地における大気中フサライド濃度変化. 水質汚染 2検体。. (福島県穂川町). 大田小学校と成瀬小学校周辺にろ紙を設置した。. 】987年8月22日 単位二〟g/m3. 散布田から125m離れた大田小学校の校庭の中央部で 時 刻. 1400〟g/m2,プール付近で3900J増/㌦,北隅で6500〃g/. フ サ ラ イ ド. m2の農薬が落下した。プールの水中濃度は,】2J瑠/. 且であった。散布田境界から大田小学校に飛散する 様子を図】0に示す。2つの小学校では落下量に10倍 の差があるが,両者は散布田の南と北に位置し,こ の差は当時点の風向の影響による。 散布田から20mの距離にある住宅のベランダでは 15000〃g/m2の飛散量が測定された。. 0 0 0 2. 表15 学校プールの農薬汚染. 0. 単位〟g/且. 1988.6.19(新潟県巻町). N2\苫嘲症鰐. 巻末中学校 巻西中学校. CVMP 3・3. nd 0.5. 巻北小学疲. nd. 00. 巻南小学校. 1988・7・23(新潟県巻町) BPMC MEP/′ド. nd. nd nd. 巻南小学校. nd. nd nd. 巻北小学校. nd. nd nd. nd O.13. O. 0・28. 巻西中学校. 1. 巻東中学校. 1988.7.19(神奈川県厚木市)BPMC 0. 愛甲小学校. 0・3. 東名中学校. 1・9. 1988.7.21(神奈川県伊勢原市)BPMC 大田小学校. 】2. 成瀬小学校. nd. 注:ndは不検出(nd<0.1) 0. 50. l00 mm. 図10 水田からの距離と農薬飛散量 (神奈川県伊勢原市)(1988年7月21日).

(16) 44. 調査地点は蓬莱町の住宅地に隣接した水田で,周 囲に県立福島医科大学や大学病院などがある。飛散. 量は,医大保育所でフサライド3400/Jg/m2であった。. 量が同じようなところで,かなり飛散量に差が認め. られる。 農薬の水滴の落下がストークスの法則によるとす. 大気汚染は,同団地で最も水田に近い住宅で測定し. ると,飛散距離R(m)は,水滴の直径a(m)と散布高. た値を表16に示す。最高値がフサライド0.53J偵/m3. 度H(m),風速u(m/s)の関数になる。. であった。. 18メイHu. R==3・3×10−8×(20℃) 亮丁. 4.11宮城県仙台市. たギし,〝は空気粘性率,dは水滴の密度,gは重. 散布農薬:フサライド(20%)水和剤。. 力加速度である。したがって,薬剤の飛散を少なく. 10a当り:原液,130∼300m且。. するには,当然のことながら,散布高度を低くし,. 散布面積:2700ha。. 風の無い時に,大きな粒径のスプレーで散布するこ. 散布日時:1988年7月15,17日。. とが大切である。しかし,現実には低空飛行での散. 天 候:15日 小雨,. 布はヘリコプター事故の原因となるし,過密なスケ. 17日 曇のち小雨。. 調査項目:飛散量 8地点。 仙台市の海寄りにある六郷,七郷地区の広大な水 田の一部で試料を採取した。飛散量は仙台東高校校. ジュールで日程の変更が困難であるし,大きな粒径 は撒きムラの原因になるために,散布地外遠くまで 飛散を起こすことになっている。 小中学校など,特に新設校は,水田の真ん中に建. 庭で3200/‘g/m2,藤田にある住居で3100〃g/m2で. てられることが多い。新潟県巻町の例でみたように,. あった。. 1回目の散布では学校に水田と匹敵する量の農薬の 落下があったけれども,それを注意した2回目は学. 4.12 山形県高島町 散布農薬:MPP(50%)乳剤,. イソプロチオラン(50%)乳剤。 IOa当り:30倍希釈液を3〟。. 校の周辺100mの空中散布を止め,飛散量を低くする ことができた。神奈川児伊勢原市でも,学校の付近. 100mは散布していない。この100mの効果は,図10 で見た通りである。しかし,同市大田小学校のプー. 散布面積:1770ha。. ルが12〟g/且に汚染してしまったのは,プールが校. 散布日時:1987年8月21日∼23日。. 庭の端で田圃に隣接していたためである。. 天 候:晴。 調査項目:飛散量 24地点,. 同じ神奈川県内の厚木市では,学校のすぐ横まで 散布域なので,校庭内への飛散量が大変に大きい。. 大気汚染 定点25回,. 住宅地への飛散も学校等と同様で,隣接した水田へ. 水質汚染 8検体,. の散布によって,水田並の飛散が避けられない。. 植物汚染 7検体。. 明白に経済的な損害としての被害を認定できるも. 高畠町は米沢市に隣接した山あいの水田地帯で,. のとして,有機無農薬栽培地への農薬の飛散があげ. 有機農業を推進している地域である。町内の田圃で. られる。茨城県八郷町で,散布拒否の旗を無視して. は,白旗と赤旗が混在して立ち,空散農家と空散拒. 農薬散布が行なわれたり,山形児白鷹町では散布田,. 否農家とがある。飛散量調査は,田圃の外に町全体. 非散布田が混在してヘリコプターからの撒き分けが. にわたって行ない,上下の差の大きい結果であった。. 困難な様子であった。有機無農薬で栽培するために. 最高値は,和田三中グランドでMPP 9500〟g/m2,. は,作物を丈夫に育てる必要があって,それだけ高. イソプロチオラン39000〟g/m2であった。大気汚染. 度な技術と労力を注いでいる。それが,農薬空中散. は,小学校で連続測定を実施したが,ヘリコプター. 布で被害を受けて各地で問題となっている。なによ. が近くに乗ず,全体として低い濃度で,最高値は散 布時間中の0・56JJg/m3であった。これを表17に示す。. 5.飛散量についての考察 水田に空中散布された農薬が目的外のところへ飛 散してしまうのは,避けられないことである。しか し,各地の調査結果を比べると,地理的条件や散布. りも,生態系のバランスを保つ条件下で成立する有 機農法であるから,無配慮な農薬の飛散は農場と周 辺の生態系を破壊して後々の害虫・病気の大発生に つながることになる。. 6.大気汚染についての考察 空中散布の条件は個々の調査で異るから,厳密な. 患.

(17) 45. 間程度で終わることが観察される。定点測定データ. 表17 小学校における大気中バイジット濃度変化. では,散布中の農薬濃度がこれに相当する。ヘリコ. (山形県高島町). 1987年8月21,22日 単位:〃g/m3. 時 刻. バイジット. 7:38 9:07 9:30 10:11 11:36. とMEPの混合剤を散布している多くの事例で,BPMC とMEPの大気中存在比が大きくBPMCに傾いてい る。これは,MEPに比べBPMCの方が揮発しやす いため,揮発したBPMCが大気汚染の主体になるた めである。. 第2点は,作物の葉や地表などに落ちた農薬成分 が揮発する経路である。天気がよい時の水田では,. 散布終了と共に一度低くなった大気中濃度は,畳ま えに再び急上昇する。曇天の場合は,大気中濃度が 急上昇することはなく,だらだらと一日中少しずつ. 揮発してくる。水田は稲の葉に満遍なく日射が当る ようにできているから,桧枯れ対策としてのMEPの. 森林への空中散布と比較すると,直射日光を遮る樹 木がない分だけ急速に揮発して消失する。これが,. 8 8 8 6 5 5 5 4 3 2 2. 02 202 2 0 0 2 4 4 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2. 2. O. 8:21. O. 7:40. O. 6:55. 8. 8月22日. 8. 18:19. 8. 17:42. 9. 17:14. 8. 16:45. 7. 16:13. 6. 15:39. 4. 15:13. 農薬の混合比に等しいはずである。しかし,BPMC. 3. 14:15. L. 13:27. L. 12:42. L. 12:13. 7 7 8 5 4 8 2 っ3 J l 4 4﹂ 1 ﹂ 7 J O O0 0 2 0 03 42/b 0 73 qノ 2 7 22 0. 10:40. 0 2 5 5 8 9 5 2 0 2 5 0 0 0 4 9 ﹂ 0 0 2 8. 7:18. 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0. 5:47 6:30. 2 2 0. 5:15. ば,浮遊ミストよりも揮発成分の方が高濃度である。 なぜなら,浮遊ミストが主体ならば,存在比は散布. 2 4 0 1 0 00 00 0 / 5b 4. 8月21日. 気温Oc. プターからの農薬を雨のようにかぶる状況でなけれ. 2 2 2. を,水田における農薬散布後影響のある数日間と地. 2. 7 1 0 3 2 ■2. 解析はできないが,仮−)に今回のすべての調査結果. 水田と森林とで揮発の様子が異る1つの理由である。 次に雨が降った場合,葉上に付着した農薬が流下し. て水中に落ちると,葉上や土壌と違って水屑は立体 であるから,拡散希釈されて大気中に再拝発し難く なる。これが,畑地と異なるもう1つの理由と考え られる。. 第3点は,田園の水に落ちた農薬の揮発である。 概算で説明するために,仮に分子量300,ヘンリー. 定数H≒10 ̄5[atm.m3/mol]程度4)の農薬がある. としよう。水田への標準散布量(30mg/m2)から, 散布直後の探さ10cmの田園の水の濃度は,C=10 ̄3 [mol/m3]となる。これと平衡する大気中濃度は P=HC=10 ̄8[atm]=0.075[JLg/m3]である。. 散布当日に大気中で測定される値は,この値をはる. る。大気農度について,分析検体数の多いMEPとBPMC. かに越えているので,このような場合では田圃水か. の相対累積度数をとって見ると,図11のように対数 体数は,MEPが87,BPMCが167であった。この. ら大気へ農薬が移行することはなく,むしろ大気か ら水系への移行が起ることになる。多くの水田大気 の測定例から,水田上の大気汚染は稲の葉上あるい. ことから,水田上の大気中農薬濃度の水準は,中央. は土壌上に付着した農薬からの揮発によることが推. 値としてMEP約0.3JLg/m3,BPMC約0・5pg/rn3と. 定される。また,山森,畠よりも水田の大気汚染が 急速に減少する傾向が認められ,これは水田の特徴 と考えられるが,このことも葉上の農薬が雨その他 で水系へ移行すれば,当然高密度の大気汚染は持続 し難くなることによる。つまり,水田の農薬大気汚 染は,前出の2項目からの揮発の方が大きな要因で. ﹂. 域について,1つの標本として扱ってみることにす. 正規分布になっていることが分った。このときの検. 見積られる。また両者の分散の相違は,揮発性の差 によると考えられる。. 水田空中散布での農薬大気汚染については,主と して3つの経路からの汚染を考える。 第1点は,散布した農薬ミストからの揮発と浮遊 ミストである。しかし,この現象は,散布中から1時. ある。.

(18) 46. 図11大気中農薬濃度の累積確率分布 翌日以降では,田圃水と大気中濃度で平衡が成立. 0・005mg/体重kg/dayとなっている。この値を大気. して,気温の上下や風速で濃度が決まることになる。. 汚染に換算するために,仮りに体重50kg,呼吸量. 水田では散布当日の大気中濃度が高く,以後0・01J∠g/. 15rn3/dayの成人を考えると,17/Jg/m3という値に. m3オーダーの低い水準が続いているのは気水平衡条. なる。また,厚生省の農薬残留基準では,MEPが穀. 件によると考えられる。水面からの揮発速度は,2. 物・果実・野菜を通じて全て0.2ppmである。仮りに. 層拡散モデル4)などで求めることができる。小型水屑. 食物量1kg/day,呼吸量15rn3/dayで換算すると. での実験では,ダイアジノンの投入量の15%が揮散. 13〟g/m3である。. している5)。. 丁.農薬大気汚染規制の考察. しかし,経口毒性と吸入毒性の強さは明確に区別 される必要がある。前者は,胃腸で消化吸収された 成分が肝臓に入って解毒され,静脈から肺を通って. 水田における農薬の大気汚染の目安として,これ. 動脈へ運ばれ全身に到達する。これに比して,後者. までの調査結果を最高値でまとめたものが表18であ. は,肺で吸入されるとすぐ、動脈に入って脳や全身. る。農薬大気汚染の実態,時間変化,分布状況の概. に直行するために毒性がケタ違いに強くなることが. 要が掴めてきた。次にこの測定値の評価が問題にな. ある。MEPの経口毒性と吸入毒性がどの程度違うの. る。数〟g/m3という濃度は高いのか低いのか,それ. か判らないが,仮りに10倍とすれば,ADIからの. による影響はどのようなものかという点である。. 換算値は1・7J瑠/m3になり,農薬残留基準からの換算. 低毒性6)と云われて,多量に使われているMEPを 例にして種々の基準値と比較したものを表19に示す。. 値は1.3〟g/m3になる。 空中散布後に下痢をしたり,頭痛などの被害を訴. 日本産業衛生学会では,労働者に対して,平均1mg/. える人が出ている。MEPの例では,新潟県巻町で’87. m3以下の値を勧告している。この値でいえば,農薬. 年7月に「食生活改善普及会」が行なったアンケー. 空中散布直下の水田内での作業をも許容されるほど. トで247人の回答のうち187人が何らかの異常を告. である。’77年の千葉の水田内での死亡事故例を見る. げていた。また,群馬県大田市では,’88年6月に桧. までもなく,勧告自身が一般環境基準への流用を禁. への空中散布が行なわれた時,山のふもとの金山町. じている。. 内で15名の被害が「自然と環境を守る会」の聞き取. 食品からの摂取量について,WHO/FAOの発表 した1日当りの許容摂取量(ADI)がMEPでは,. り調査で明らかになっている。福島市信夫山周辺で も,MEP散布後20人の人が風邪をひいたり,のど.

(19) 47. 票. トトーー (. (. ノーーヽ /一ヽ. (. (. 寸寸寸 NN寸NNNNN====笥笥 ′一−、. ′−−. (. (. ′−■\′−■、. (. (. ′一・、・(. ′ ̄ ̄、 ノ ̄ ̄、. (. / ̄、. 〔竹〔. (. N2\等︰塗料. ヽ_.′ヽ一′ヽ__′ヽ_/ヽ__′ヽ■...・′ヽ■.../ヽ−_/ヽJヽ■−′■)ヽ一ヽ■一/ヽ■一′. 肘. 喜三重三重子二!子吉…言責手書享享貴書重量. 土. 室. ・・・・− N. ㌫言古吉宗ニニニニ言ニニ言イニ. 腫. 寸寸寸. ・ヽ__/ ) →■′ 、■■ノ 、■■′ 、−■・/ 、−・・/ →−一 、−−/、−−/、−−′ 、一一 →−■ →−一一 ヽ−−/ ヽ−−/ ヽ・−・・・′ ヽ−/ ヽ−−・′ ヽ−/ \−−/ ヽ−・′ ヽ−−′. 三三三言…言責三圭三貴言責喜寿喜…圭享子. 巧耳. ー†}. 朴. N. r√). 礪. 小∞. ¢¢. 霹 ゝ/. 麿ミ廣麿三 嶺;寮. − ・・・ 一. 票喜. ¢¢ ¢ ′■、. 卜 「へ. rr れ ⊂ト N 寸 ∞. ′ ̄■\ / ̄、. / 、. (. ⊂)「、. ⊂) 1′). 望蚕G荘︵. 肘. ′ ̄、. \j⊃. ∝〉. C8 ∝). 寸 ■′)N 00 1ハ、く=〉. N. ⊂〉 ⊂). 「−「、(X〉(X〉. 撃 腫 l′1. き●.  ̄. ●. ●. −. _. rヾ「rつ. ︶︰遮. 喋. ● ..一■. 朴. 悪 ■ ● (′、. 班. ≡. 採. ●●■■p. ? ?. ⊂〉寸. ○ヽ. 「. ● −「−ハ. 卜寸. 苫. の. 雫. L脈. ● ●. 弐 崇. 塁。. ●●. ●. キロ 置 轢 樟 症. = −. == ==. == =. =. ▼= == = =−. == = == 一= ==■■■圧=. 聾 召. == ・・・…・・・……. 障 =・・=・・・川■■一日■・・・ ・・・・ 症 ・・. ■==. ■ ≡≡ …:. ・・. ・■−・・・‖・. = 障 卜「−し(■√)l′)l′\8\ロ∝〉∝〉∝〉00∝〉〔X)(×〉∝〉∝〉−ハ■′−\C\♪\¢トト卜「−トト「、「−卜∝〉∝〉00∝)(X〉∝)∝〉∝〉 ⊂〉⊂〉⊂〉⊂)⊂)⊂〉く⊃⊂〉⊂〉⊂〉⊂)⊂〉く⊃⊂〉⊂‥〇⊂〉⊂〉⊂〉⊂)⊂〉⊂)く⊃⊂〉⊂〉⊂〉⊂)⊂〉⊂〉く=〉⊂)⊂〉⊂)⊂〉⊂)⊂)⊂〉く⊃⊂) 症 \∂\8「−「−「、「−「−卜「−「−「−「−「−「−「−「−卜○〇COく=¢∝〉∝〉∝〉00∝〉∝〉∝〉∝〉ひ〇00∝〉(Xト∝〉00〔氾00∝〉∝〉∞ ∝〉∝〉00∝〉∝〉∝〉∝〉∝〉∝〉(X〉∝)∝,00∝〉∝〉∝〉∝〉∝〉∝)∝〉∝〉00∝〉00∝)(=カ∝,∞∝〉∝〉∝〉∝〉(:氾∝〉∝〉∝〉∝〉∝)∝〉. 東京寓毎食. 一−−. −−・川・・・亡. 責. c2\等︰埜舟. 凧糸鰐eく母野刃蔀把握︽G樟#甘別糠噸G記者. 一 一.

(20) 48. 表19 MEP大気汚染の評価値. を痛めたりした。どの調査も素人が行なったもので,. ねられてあると理解するならば,農業優遇政策も認. 疫学調査として学問的な批判に耐えられるものでは. められるし,同時に毒物散布で生態系を崩す行為は. ないかもしれないが,被害の訴えとしては重大な内. 抑止されるべきだろう。このように農薬汚染に関し. 容を含んでいて無視することはできない。新潟県巻. ては解決が急がれる多くの問題を抱えている。. 町で’88年に昨年の被害者宅で測定した大気汚染濃度. の最高値は,BPMC4.8JLg/m3+MEPl.3FLg/m3(計. 6.1ノJg/m3)である。また被害のあった金山町内でそ. 謝. 辞. 本調査は調査地城の住民,団体,農協,自治体等. の時の大気汚染最高濃度は,MEP3.6JLg/m3であっ. の環境汚染を懸念する多くの方々の協力によって可. た。福島の大気連続測定結果の最高値では,散布日. 能となったものです。関係者の皆様に感謝します。. の夕方で1・7鵬/m3であった。このことから,被害を 訴える人のいる所でのMEP大気中濃度は,数FLg/m3 程度であると推察している。以上の試算から,MEP の場合,ヒトに対する急性の影響の少ない規制値を 作るとすれば,1J侶/m3程度の値になるだろう。安 全な基準値を設定するためには,さらに本格的な疫. 文 献 り槌田 博・花井義道・佐川房江・加藤龍夫:土壌 殺菌剤PCNBの環境動態,横浜国大環境研紀要, 14,1∼14(1987). 2)加藤龍夫・花井義道・∵槌田 博:スミチオンの空. 学調査と大気汚染実態調査を組み合わせた上で,デー. 中散布による大気汚染,横浜国大環境研紀要,13,. タを積み重ねる必要がある。しかし,現段階で疫学. 25∼36(1986). 教室のデータがない状態ではこの値は1つの根拠と なろう。さらに,このようにして定められる規制値 も万能ではないことに充分注意しなければならない。 農薬の空中散布には,ヒトに対する影響のほかに,. 3)農薬要覧(1987年版),日本植物防疫協会,昭和 62年. 4)S.J.Eisenreich,B.B.Looney,J.D.Thornton:. Airborne organic contaminantsin the Great. 多くの問題がある。たとえば,生態系への影響,空. Lakesecosystem,Environ・Sci・Technol・,15,30−. 中散布の有効性必要性,有機無農薬農業を営む者の. 38(1981). 損害についてなどは,この規制値では対応できない 未解決の問題に属する。 今仮りに農業を生産するだけの企業と見なすなら. 5)山本 出・鍬塚昭三ら:衛生・農業害虫防除を目 的とする生態化学的研究,日産科学振興財団研究 報告書,7,209−224(1984). ば,当然工場からの毒性を規制したと同様,農場外. 6)住友化学工業:フユニトロチオンの毒性試験の概. に毒物が拡散することは規制を受けなければならぬ. 要,日本農薬学会誌,13,40ト405(1988). だろう。また,農業や林業には国土保全の機能が委.

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参照

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