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一人一人が輝く集団を作る「うるわしき伝統」

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Academic year: 2021

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第2学年2組

道徳学習指導案

1 主題名 一人一人が輝く集団を作る[4-(4)役割と責任の自覚・集団生活の向上] 2 主題設定の理由 (1)教材から 個人と集団は深い関係を持っている。社会と集団に帰属することで個人の生活は保障され輝くこ ともできる。しかし、集団の中のさまざまな壁の中で個人が悩みを持つことも事実である。どのよ うにしたら個を生かした集団ができるのか、それを求めていく態度を育てる。 この教材の学習は、集団の一員であるためには、集団の存在理由・目的などを理解したうえで、 自分が果たすべき役割や責任を自覚させる必要がある。また互いを大切にする人間関係を育て、協 調性が大切なことに気づかせながら、礼儀を重んじる集団作りを目指すことに適した教材といえる。 またその集団には個人が果たすべき役割とその責任についても理解させることができる。 【人間関係づくりの視点】教材を通して集団生活を行なうためには、それぞれの立場で物事を考えることができるよう にするとともに、向上できる集団を目指したい。 (2)生徒の実態から モノと情報があふれる環境で育つ生徒の中には、個の生活に満足してしまい、集団生活に背を向 ける者もいる。人は集団の中にあってこそ互いを認め合い、磨き合い、いっそう光り輝くことがで きることを自覚させ、集団作りに参加しようとする意欲を持たせていくことが課題である。 学習面においては、ノートなどをよくとり熱心に取り組んでいる。一部の生徒ではあるが、押さ えることのできない欲求から、自分本意な言動が目立つ。しかし、自治的な活動に慣れておらず、 主体的な活動の体験が少ないことから、高いポテンシャルを磨くことで集団として光る可能性があ る。生活面においては、明朗快活で挨拶などがよくできる。まだまだ子どもっぽく、羽目を外した り、人を中傷したりする場面があったりと、集団生活になじめていない生徒もいる。そのため、集 団の一員としてそれを向上させることが課題である。 【人間関係づくりの視点】種々の教育活動において、集団生活が向上できるように言動を意識させたい。先行発言者の 意見を元に、他の発言者がそれを認めた上で、集団が向上していくための方法を模索させたい。 (3)指導方法から 集団生活の向上には、集団の規律を守ることが必要である。そして生徒一人一人が、のびのびと 自らの良さを発揮できような集団生活の在り方を考えるようにする必要がある。そこで身近な部活 動の問題を取り上げ、お互いの言い分を取り上げながら、集団が向上していくためには何が必要か を見つけ出していく。 また集団と自分との望ましい人間関係を作るためには、優しさや気づかいなどの細かい思いやり などを身につけておくとともに、良好な人間関係・集団生活の向上のためにはそれだけでは壁に当 たることを知らせる。そこで集団には役割と責任があり、礼儀を重んじることを意識させたい。 【人間関係づくりの視点】他の意見に耳を傾ける時間を作ることにより、集団が向上していくためには和が必要なこと を知り、自分の意見と相反する時もそれを受け入れる柔軟性を持たせたい。 3 ねらい 集団における役割と責任について理解を深めるとともに、礼儀を重んじながら協力し合って集団 を向上するにはどうすればよいかについての道徳的判断力を高める。 4 本時 平成21年11月13日(金)第5校時 (1)本時のねらい 一人一人が伸び伸びと個性を伸ばし、互いに高め合える集団を作ろうとする態度を育てる。 【人間関係づくりの視点】イ(ア)集団や社会での役割や責任を果たす力【所属意識】 イ(ウ)集団や社会の一員として活動する力【参加意識】 ・伸太郎、善也それぞれを応援する意見を考え、他の意見に耳を傾ける。またその時、自分 の意見と違っていてもそれを認め、よりよい集団を作ろうとするよう模索する。 ・キャプテンの最善の行動を考える際、自己の主張ばかりにならず、他との関係を協調しな がら意見を発表する。 ・「集団の和」を保つことで、集団が向上していくことに気付かせ、実生活の中でそれをい つも意識できるようにする。 (2)準備物 道徳学習資料「うるわしき伝統」 学習プリント

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5 本時の展開 学習活動と内容 主な発問と予想される生徒の反応 指導上の留意点 形態 配時 1導入 部活動や先輩との関係に 過去の体験を想起し、その時 本時の学習に興味・関心 おいて、上級生と下級生 の気持ちを振り返る。(数名 ・意欲を持たせる。 の間でトラブルがなかっ 発表) 一 5 たか考える。 ○1年次の体験 斉 ○下級生に対するいじめは絶 対に許せないものと強く思っ た。 2展開 【ねらい】集団生活を向上させよう 【人間関係作りの視点】・他の意見に耳を傾け、よりよい集団になるようにしているか。 ・協調性を大切にしながら他を認める言動があるか。 ・「うるわしい」意味を考 ○美しい 漢字で書くと「麗しい」 一 3 える。 ○きれい 魅力的で美しい。気品が 斉 あってきれいだ。 きげんがよい。晴れ晴れ している。 ・【道徳学習資料1】を読 モラルジレンマ「うるわしき ジレンマに直面させる。 一 5 む。 伝統」の内容を理解する。 斉 ・両者の言い分を聞いて自 伸太郎、善也どちらの立場を 道 徳 的 論 点 に 気 づ か せ 個 15 分が正しいと思う方を考 応援するかを考える。配付さ る。 人 える。 れた紙に理由を書き、黒板に ↓ 貼る。 一 ○伸太郎の言い分を応援 1年生に対する言い分 登場人物の内面に視点を 斉 ○言葉遣いがなっていない。 当てて、それぞれの置か 呼び捨てにする。「しんち れている立場からの見方 ゃん」となれなれしく呼ぶ。 ・考え方について深く考 ○部室の掃除・グラウンド整 えられるようにさせる。 備のやる気がない。 ○善也の言い分を応援 ○中学生になってから「礼儀、 礼儀」と言われるようにな った ・【道徳学習資料2】を読 キャプテンの判断を知る 一 2 む。 斉 ・主将である史尊はなぜ考 ○挨拶や言葉遣いなどの礼儀 一 8 え込んでしまったのだろ を1年生に教える必要性を 斉 うか。 強く感じている ○しかし挨拶や言葉遣いに厳 しすぎると、和気あいあい とした雰囲気は作りづら い。 ○どちらの言い分も「野球部 道徳的価値およびそれに の和」という点では同じ。 基づく人間としての生き ・史尊はどんな思いで決断 史尊の決断を自分に引きつけ 方についての自覚 一 10 を下したのだろうか。 て判断する。 斉 学習プリントに自分の考えを 書く。 3終末 ・最終の解決策を知り、感 〈判断〉 道徳的実践意欲と態度を 一 2 想を書く。 ○礼儀を重んじながら協力し 喚起させる。 斉 合って集団生活の向上を図る ことが大切である。 〈理由〉 ○どちらも野球部の和を保つ ことにおいて大切だから。

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【道徳学習資料1】

「うるわしき伝統」

その事件は、練習が終わった後の野球部の部室で起こった。

1年生の善也(よしや)に2年生の伸太郎(しんたろう)がつかみかかったのである。

主将の史尊(ふみたか)とまわりにいた部員達がすぐにとめに入ったので、大事には至

らなかった。しかし、野球部にとって実に頭の痛い問題が表面化してしまったのである。

善也と伸太郎、それぞれの言い分は次の通りだ。

『伸太郎(2年生)の言い分』

1年は入部した時から言葉遣いがなっていない。特に2学期に転校してきた善也は、

おれのことを「シンタロウ」となれなれしく呼ぶことがある。他にも小学生の時のくせ

が抜けずに「しんちゃん」と呼ぶやつがいる。

それだけではない。野球部の部室やグラウンド整備をきちんとやる気が全くない。廊

下であってもろくにあいさつもできない。ちょっと野球がうまくて先生に認められたか

らといって、テングになるやつがいるのさ。2年生は21名いるのに、野球がうまいか

ら1年生の浩太朗と善也はつねに試合に出ていた。2年生の中では、「試合に勝てれば

いいのか」という先生に対しての不満があった。3年生は自分たちの同級生だけで試合

に出場し、県大会3位に輝いていた。そんな先輩達を追い越そうとして2年生は練習を

頑張っていたのである。しかも善也は、自分が野球がうまいことを自慢するかのように、

1年生に課せられる雑用をしなかった。

1年生の時からこんなことでは、野球部伝統である「和」が乱れてしまうではないか。

だから、注意したら善也のやつ「うるさいなあ」ってふてくされやがったのである。

『善也(1年生)の言い分』

だいたいこの学校は、「礼儀、礼儀」ってうるさすぎるのだ。廊下で会ったら、あい

さつしろだの、先輩に話しかけるときは敬語をつかえだの。

それに部室の片付けやグラウンド整備だって、みんなで使ったんだから、1年生だけ

が掃除するのはおかしいよ。

小学校のクラブではこんなことはなかった。上級生も下級生もみんななかよくやって

いたんだ。だから今の野球部も僕達でがんばってそういう部にしていこうって、いやに

なってやめようとする1年生をなだめてきたのは、僕なんですよ。

【道徳学習資料2】

『史尊(キャプテン)の思い』

主将である史尊(ふみたか)は、最初伸太郎の言い分を聞いて、なるほどあいさつや

言葉遣いなどの礼儀を1年生に教える必要性を強く感じたのだった。野球に限らず、礼

儀を正しくすることは大事なことだと思ったからだ。

しかし、善也の言い分にも一理ありはしないか。あいさつや礼儀に厳しすぎると、和

気あいあいとした雰囲気は作りづらい。それは他ならぬ史尊自信が、1年生の時に強く

感じたことだった。

どちらの言い分も「野球部の和」という点では同じである。しかし両者の言い分は平

行線のままだ。うまく解決しないと、「野球部の和」が成り立たなくなってしまう。史

尊はこの問題をどう解決すればよいか考え込んでしまった。、そして史尊は考えた末部

員のみんなに、「1年生は2年生に対してあいさつや言葉遣いなどの礼儀を正しくする

ように、部室の掃除やグラウンドは全員で使っているのだから、全員できれいにしよう」

と伝えた。

史尊はどんな思いで決断を下したのでしょうか。

(4)

道徳学習プリント「うるわしき伝統」 2年 組 番 氏名 ①あなたは伸太郎と善也どちらを応援する?(応援する人と理由) 私は( )を応援します。理由は ②キャプテン・史尊は両者の意見を聞いて、なぜ考え込んでしまったのだろう ③史尊はどんな思いで決断を下したのだろうか? ④授業の感想を書こう

参照

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