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発表のながれ 令和3年度 青森県小学校教育課程研究集会 ① 特別活動部会 事例発表 研究主題 1年間の学級会 ② 児童一人一人が 集団や社会の形成者としての見方 考 え方を働かせ 人間関係形成 社会参画 自己実現 の視点から 集団及び自己の問題を解決していくための学習 指導と学習評価の工夫 改善 授

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Academic year: 2021

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令和3年度

青森県小学校教育課程研究集会

【特別活動部会 事例発表】

児童一人一人が,集団や社会の形成者としての見方・考

え方を働かせ,「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」

の視点から,集団及び自己の問題を解決していくための学習

指導と学習評価の工夫・改善

[研究主題]

青森市立油川小学校 教諭 安保 愛子

発表のながれ

授業の概要について

・1年間の学級会

授業の様子について

・提案理由の可視化

・導入時における「めあて」のもたせかた

・「出し合う」

・「くらべ合う」

・「まとめる(決める)」

評価の実際について

1 授業の概要について

① 学級活動の目標 学級や学校での生活をよりよくするための課題を見いだし,解決するために話し 合い,合意形成し,役割を分担して協力して実践したり,学級での話合いを生 かして自己の課題の解決及び将来の生き方を描くために意思決定して実践したり することに,自主的,実践的に取り組むことを通して,第1の目標に掲げる資質 ・能力を育成することを目指す。 ② 学級活動の内容 (1)学級や学校における生活づくりへの参画 ア 学級や学校における生活上の諸問題の解決 イ 学級内の組織づくりや役割の自覚 ウ 学校における多様な集団の生活の向上

今別小1学年

元年度 男児

3名

女児

5名

計8名

(特別支援学級1名含む)

2年度 男児

3名

女児

1名

計4名

(特別支援学級1名含む)

低学年の学級会?

少人数で進める学級会?

司会、副司会:学級担任

黒板書記:支援員

ノート書記:写真

※内容によっては、3年度油川小6学年

(児童29名)の事例を追加

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③1年間の活動

■1学期の議題■

・当番をきめよう *かかしをつくろう ・係をきめよう

■2学期の議題■

・朝のあいさつ運動 ・係をきめよう ・学習発表会について *ALTとのお別れ会

■3学期の議題■

*雪上運動会 ・年長さんと なかよし大作戦 ・お楽しみ会 *印は児童から提案された議題

2 授業の様子について

■ 提案理由の可視化

・他学年との交流 ・インタビュー ・縦割り班活動 【提案理由】 年長さんと一緒に楽しく遊ん で、仲よくなりたいから

「誰が楽しいの?」 「楽しいとは、どういうこと?」 ・年長さんも自分たちも楽しくなくてはいけない。 ・けんかにならないものがよい。 ・けがをしないものを考えよう。 ・広い場所の方がよい。

■導入時における「めあて」のもたせ方

○ 年間を通した「めあて」の提示

①最後まで友達の話を聞く。

②進んで手を挙げて発表する。

③みんなに聞こえる声で話す。

④提案理由を考えて話す。

・話型(国語) ・話の聞き方 教科との関連

・年間を通した「めあて」で取り組む。

・児童の振り返り、議題に合わせて

5

6

(3)

自分の意見が残る。

動かして使うことができる。

■出し合う

○短冊の活用

・一人一人が意見を言える雰

囲気を大切にする。

・個々の意見を丁寧に扱う。

・児童の言葉で分かりづらい

ところは、教師が補助発問

を与え整理する。

・賛成と反対の意見を色分け

し、

反対意見の理由を大切

扱う。

(反対意見を残す

→本当に実践できないか?)

・話合いの途中でも

曖昧な部

分は内容を確認

する。

・どの意見に賛成あるいは反

対なのかを、しっかり

理由

を付けて発表

させる。

■くらべ合う

■まとめる(決める)

〈考えるための技法〉

①順序付ける

②比較する

③分類する

④関連付ける

⑤多面的に見る

多角的に見る

⑥理由を付ける

⑦見通す

⑧具体化する

⑨抽象化する

⑩構造化する

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○賛成の多いもので決定する。 ○似たものでグループに分けてから 決定する。 ○2つの意見を合わせて決定する。 【合体】 ○中心になるものを決めて、 よいところを合わせる。 【ちょいのせ】 ○4つの意見を少しずつやる。 【みじかく・ぜんぶ】

・考えるための技法を児童の分かり

やすい言葉に変えて掲示する。

・掲示した視点の中から、どれを

用いて意見をまとめるかを考え

させる。

・折り合いを付けてまとめる経験

6年生でも・・・

【合意形成のプロセス】 ・新しい考えをつくる ・意見を合わせる ・優先順位を付ける ・条件を付ける ・少しずつ、全部行う ・共感的に理解して譲る ≪比較≫ 〇相手の立場に立って共 感的に理解する。 〇理由を明確にして比較 する。 〇視点を変えて比較する。

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3 評価の実際について

1時間ごとの評価 +単元の評価 ○カード等を活用した評価 ・学級会ノート ・絵日記 ・活動の様子 ・保護者からの手紙 等 ○多面的・総合的な評価 ・全校への活動内容の周知 (他学年、教職員) 係活動、委員会活動、クラブ活動の評価 【係活動コーナーを活用した評価】 ・係活動紹介ポスター ・○月の取り組み、振り返り ・ありがとうメッセージ ・新聞 【クラブ・委員会活動カードを参考にした評価】 ・担当教師が評価して学級担任に渡す。 ・集会活動の振り返りカード

〔おわりに]

・低学年においては、教師が司会や黒板書記を行いモデルと

なり、考えるための技法を経験させ、話合いの知識・技能を

定着させる。

・実践後の振り返りを大切にし、できたことを褒め、失敗経験

を次に生かす。

・単元を通して、児童の姿を明確にして取り組む。

・全校児童、教職員に活動内容を知らせる。

⇒情報交換から評価につながる。

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ご視聴、ありがとうございました。

学級会コーナー 学級会セット

青森県小学校教育課程研究集会

令和3年度

【特別活動部会 指導助言】

東青教育事務所

主任指導主事 藤田 孝仁

指導助言の流れ

1 はじめに

3 学習改善・指導改善につなげる学習評価

2 見方・考え方を働かせた深い学び

(集団や社会の形成者としての見方・考え方)

4 おわりに

1 はじめに

・45分間、課題意識をもって話合いに参加できている

・自分の意見をもって話合いに参加し、級友の意見を踏まえ

て「合意形成」を図ったり、「意思決定」をしたりしている

(1) 1学年の児童の様子

(令和元年度、2年度 今別小)

(3) 学校規模に応じた組織的評価体制の構築

(2) 6学年担任としての取組

(令和3年度 油川小)

・協働学習による深い学びの展開

→ 思考ツールやタブレットの活用

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2 見方・考え方を働かせた深い学び

めあては中・長期的に同じ内容を提示(4~5項目程度)

導入時における「めあて」のもたせ方

Point1

① 議題や題材に応じて2項目程度を重点化

② ある程度到達した項目があれば、内容をレベルアップしていく

③ 到達した項目は教室に掲示 = 成長過程の振り返りができる

めあてを中・長期的に意識させ、話合いに必要な知識と技能を

身に付けさせることにより、個々の児童の学習改善につなげる

1学年、6学年共通 発達の段階に応じて レベルを調整111111 2 見方・考え方を働かせた深い学び

思考の「可視化」と「操作化」の両立を図るツールとして黒板を活用

思考ツールとしての黒板の役割

Point2

① 考える時間を十分確保し、自分の意見をしっかりもたせている

② 個々の児童の意見を

短冊

にして黒板に貼付し、説明させている

→ 説明が不足していたり、分かりにくければ、教師が補助発問等を与え整理 1学年学級活動(1)の授業実践から

(1)「出し合う」段階

個々の意見が黒板に掲示されることにより、自分の意見を学級全

体の関わりの中で把握できる = 客観的な視点が養われる

人数が多ければペアで 短冊にすることも可能 2 見方・考え方を働かせた深い学び

① どの意見に賛成、反対なのか、理由付けをしっかりさせている

② 反対意見に対し、反論したり、納得したりしている

→ 反論がつまずいても、それに付け足して助ける児童も見られる

③ 短冊を分類・整理(

操作化

)していくことで、学級全体の思考の

過程(

視覚化

)が明確になっている

(2)「くらべ合う」段階① -

短冊の操作化

個々の提案理由(児童の思い)が、他の意見との比較(他者との

関わり)で理解され、学級全体としての

「共通解」

が導き出されている

「一問多答型・連答型」の授業実践 = 深い学びの実現へ

2 見方・考え方を働かせた深い学び

(2)「くらべ合う」段階② -

「考えるための技法」の活用

小学校学習指導要領解説 総合的 な学習の時間編 P82~86参照 「集団や社会の形成者としての見方・考え方」のキーワード

各教科等の見方・考え方を総合的に働かせながら

対話的な学びへ展開 = 「迷う場面」、「困る場面」の克服へ ① 友達と認め合う空間をつくる ②児童の意見を価値付ける ③ 少数意見も大切にする ④一人一人の意見を反映させる ① 順序付ける ② 比較する ③ 分類する ④ 関連付ける ⑤ 多面的に見る・多角的に見る ⑥ 理由付ける ⑦ 見通す ⑧ 具体化する ⑨ 抽象化する ⑩ 構造化する 小学校学習指導要領解説 特別活動編 P13参照

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2 見方・考え方を働かせた深い学び

話合いの過程を意識させた板書

= 学級全体の思考過程を共有

(2)「くらべ合う」段階③ -

板書の工夫と柔軟な思考の育成

出し合う D F C E A 1学年 (2つの段階を明確に区別して扱う) 【くらべ合う段階】 *個々の意見を分類、整理し、 自分の考えを修正、発展さ せながら、学級全体の『共 通解』を導き出す 【まとめる(決める)段階】 *「考えるための技法」を用い て『納得解』を導き出す まとめる くらべ合う I A C D F B E G H 6学年 (2つの段階を同時に扱うことも可能) 「納得解」 ← 「共通解」 「合体」 DにFを「ちょいのせ」 「短く・全部」 曖昧な部分があれば、 教師が話し合いを止 めて、論点がずれな いように配慮する 2 見方・考え方を働かせた深い学び

ピラミッドチャートを用いた板書

話合いの過程を階層的に整理 (論理的思考力の育成) B C D E F A A C D F B E 合意形成 (納得解) まとめる くらべ合う 出し合う

ベン図やYチャートの活用

A、B、C、それぞれの意見 の中には、広がりや発展性 があることに留意(図形に 例えるなら、必ずしも円全 体が同質とは限らず、グラ デーションがかっており、楕 円にもなり得る) 考える視座を広げる (少数意見を踏まえて考える) 3つの共通解から納得解を導き出す場合 A B C A B C 合意形成 (納得解) 油川小6学年で使用 2 見方・考え方を働かせた深い学び

タブレットの活用 - Google Jamboard

油川小6学年で実践

タブレットを協働作業のツールとして活用 =

思考の共有化が進む

・ 個々の意見をタブレットの付箋機能に書き込み、画面で共有 ・ 共有画面(可視化)でデジタル付箋を分類・整理(操作化)する → 教師が黒板で行っていた操作を、児童が主体となって進めている ・ 一人一人の発言を踏まえた話合いが展開(小集団が効果的) → 児童のプレゼンテーションスキルの向上にもつながる

タブレットを操作することが目的ではなく、

コミュニケーションツール

して

丁寧に聞き、説明し、考える力を高める

ことを重視している

2 見方・考え方を働かせた深い学び

(3)「まとめる(決める)」段階 -

決め方(手続き)の公正性

① まとめ方(決め方)をみんなで確認し、納得している

② 意見をまとめる視点を与え、その中から必要な手法を選択させている

「考えるための技法」 をアレンジしてソフトクリームに見立てる

結果の「公平性」

だけではなく、

決め方(手続き)の「公正性」

を大切

① 合体 ② はじめに、つぎに ③ いいとこだけ ④ ちょいのせ ⑤ みじかくぜんぶ ⑥ まぜまぜ新 * 少数意見が生かされる視点となっている * 児童が楽しく簡単に操作できるような「合い言葉」にしている まぜまぜして新しく

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2 見方・考え方を働かせた深い学び

撮影画像の効果的な活用

Point3 ① 学校生活における一場面を撮影 ② 画像の中から問題点を把握する

(1)導入時における効果

特に文字言語の習得・活用 が不十分な1学年で有効

(2)振り返りシートへの活用

① 授業後の黒板を撮影 ② ワークシートに板書画像を貼付 *短時間で課題を共有できる *課題が明確になる → 意欲が喚起・持続される *話合いの時間を十分確保できる *日を改めて振り返りができる → 記憶を再現しやすい *合意形成の過程をいつでも振り 返り、確認できる 書くスピードが遅く、十分な時 間を必要とする1学年で有効 3 学習改善・指導改善につなげる学習評価

① 各活動・学校行事ごとの評価規準を作成する(第2編参照)

② 指導計画において、

「目指す児童の姿」を具体的に設定する

評価規準の作成と「目指す児童の姿」の設定

Point1

指導と評価の一体化

のための学習評価に関する参考資料』参照

(令和2年3月 文部科学省 国立教育政策研究所)

児童のよさや可能性を多面的・総合的に評価する

Point2

活動の結果だけではなく、

活動の過程における児童の努力や意欲

どを積極的に認める

3 学習改善・指導改善につなげる学習評価 【実践事例1】 今別小 1学年 学級活動(1) 「ようこそ年長さん~なかよし大さくせん~」 指導と評価の概要 学活(1) 前年度交流会学活① の振り返り11 学活② 年長さんの悩 みを解決1111 学活③ 交流会の遊び を決定111111 学活④ なかよし大さ くせんの実践 評価 帰りの会、今小タイム 返信動画の視聴、次時学 活への短冊づくりなど1 昼休み、今小タイム 2年生へのインタビュー 聞き取り動画②作成 図工、国語 招待状の作成、横 書きの書き方 生活 もうすぐ2年生(役割 分担に基づく準備)11 生活 年長さんへのプレゼント づくり 国語 こども園へのアンケート 聞き取り動画①作成 帰りの会、今小タイム 返信動画の視聴、次時学 活への短冊づくりなど1 各教科等 往還関係 活動の振り返り(意見今小タイム 交換、絵日記の作成) 国語 お礼の手紙の作成 児童集会 成果の発表、振り返り 事前から事後までの一連の学習過程を踏まえ、 「目指す児童の姿」を本時の中で具体的に示す 【学習評価のポイント】 各教科等の見方 ・考え方を総合 的に働かせる 11月 12月 1月 2月 児童のよさを多面 的・総合的に評価 3 学習改善・指導改善につなげる学習評価 【実践事例2】 評価資料の蓄積・活用 ① 多様な自己評価、振り返りの方法 → 「画像の活用」、「思い出場面のイラスト」、「漢字一文字で表現」など (これらに自分の思いを文章で付け加えさせることが重要) ② 自己評価、振り返りの掲示 → 事後の実践の励み、相互理解などへつながる ③ 相互評価の効用 - 油川小6学年の実践から → 教師が見逃している児童の努力やよさを知ることができる ④ ポートフォリオとして児童面談、保護者面談で活用 → 学びに向かう力(粘り強い取組、学習を調整する力)を伸ばす

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3 学習改善・指導改善につなげる学習評価

組織的評価体制の構築 - 学級担任と他の教員との連携

Point3 特に児童会活動、クラブ 活動、学校行事で重要

今別小の事例

(小規模校)

油川小の事例

(中規模校)

*職員会議や職員集会における 情報交換 *情報交換の回数が多く、口頭 でのやりとも可能 *「クラブ・委員会活動カード」の活用 ・児童が自己の活動内容、取組状 況、自己評価を記入 ・担当教師が活動の状況を文章で 記入し、学級担任へ返却

学校の規模に応じて

評価の協働体制を整える

とともに、

具体化さ

れた「目指す児童の姿」について共通理解を図る

4 おわりに 【実践発表からうかがわれる背景について】 ① 「学習指導要領」、「学習評価に関する参考資料」 の理解と実践 * 両資料のアップデートが完了し、授業実践による校内研修で成果を検証 * 全教職員で理解することが大事 = 学習指導要領の趣旨の実現へつながる ② 児童の発言を丁寧に聞き、受け止める教師の姿勢 * 話合い活動のモデルとなる教師の姿が児童の言動を変えている → 授業に集中してくると、児童の姿勢はよくなってくる *生徒指導の三機能を働かせた授業が展開されている ③ 「なすことによって学ぶ」 活動の展開=「生きる力」の育成 * 成功体験 =自尊感情が育まれる * 失敗体験 =問題修正(調整)能力が育まれる

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参照

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