「女性消防吏員の活躍」に向けた
熊谷市消防本部特定事業主行動計画
目
次
1
はじめに
1
2
計画期間
2
3
実施状況の把握及び公表
2
4
本市(消防部局)における女性活躍の現状
4
5
本市(消防部局)における課題
4
6
数値目標の設定
5
7
取組の体系図
6
8
具体的な取組内容
7
Ⅰ
女性消防吏員の計画的な増員と職域拡大を推進します!
Ⅱ
ライフステージに応じた様々な配慮を行い、全ての
職員が働きやすい職場環境を整えます!
Ⅲ
チャレンジを応援します!
1 はじめに
平成27年8月28日「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」 (平成27年法律第64号。以下「法」という。)が成立しました。
この法律は、「自らの意思によって職業生活を営み、又は営もうとする女性 の個性と能力が十分に発揮されることが一層重要である。」とし、「女性の職業 生活における活躍を推進し、豊かで活力のある社会の実現を図る。」ことを目 的としています。
「女性消防吏員の活躍」に向けた熊谷市消防本部特定事業主行動計画は、女 性消防吏員が職業生活において、その希望に応じて十分に能力を発揮し、活躍 できる環境整備を目的とした、法の規定に基づく法定計画です。
消防庁においては、全消防吏員に占める女性消防吏員の割合について、「平 成38年度当初までに5%に引き上げる。」ことを消防全体の数値目標として 示しています。
この目標達成に向け、本消防本部においても女性消防吏員の計画的な増員に 取り組むとともに、女性消防吏員が力を最大限に発揮し、生き生きと職務に従 事できる環境づくりを、ソフト・ハード両面から支援していくことが重要な課 題となります。
この計画は、女性消防吏員のためだけの計画ではありません。
女性消防吏員と男性消防吏員が同じように採用・育成され、能力に基づいて 登用されることで、全ての消防吏員にとって働きやすく、多用なニーズに対応 できる柔軟な消防組織が醸成されることになるのです。
異なる経験や事情を持っている消防吏員が働きやすい職場は、組織の活性化、 組織力の強化、士気の向上を図ることができるものと確信しております。
一人ひとりがプランの内容・必要性を十分に理解し、積極的にプランの実現 に取り組んでいきましょう。
平成 28年4月
2 計画期間
平成28年4月から平成33年3月末日までの5年間(第1期)
3 実施状況の把握及び公表 ☆ 把握期間
平成27年1月1日から平成27年12月31日までの間 ☆ 把握項目
① 女性消防吏員の採用状況 【関連項目】 消防吏員の女性割合 ② 勤続年数の男女差
③ 時間外勤務の状況 【関連項目】 区分ごとの時間外勤務状況 ④ 管理職の女性割合
⑤ 各階級の女性割合
⑥ 男女別の育児休業取得率
⑦ 男性の配偶者出産休暇の取得率・平均取得日数 ☆ 公表
把握項目に関して市民に対しても市ホームページを通じて公表します。
① 女性消防吏員の採用状況(平成27年4月1日採用)
【関連項目】 消防吏員の女性割合(平成27年4月1日現在) 54
9 (1 ) (0 ) 0 10 20 30 40 50 60
受験 者 数 合格 者 数 (人 )
全体
(女 性 )
24 4 20 2 8 11 4 24 46 10 36 6 (9 ) (9 ) (2 ) (2 ) (0 ) (4 ) (1 ) (0 ) (0 ) 0 50 10 0 15 0 20 0 25 0 30 0
消 防
吏 員
全 体
隔 日
勤 務
者 指
揮 係
消 防
係 救
助 係
救 急
係 指
令 課
毎 日
勤 務
者 研
修 等
(人 )
吏員 全 体
(女 性 吏員 )
② 勤続年数の男女差(平成27年4月1日現在)
③ 時間外勤務の状況
【関連項目】 区分ごとの時間外勤務状況(時間)
④ 管理職の女性割合(平成27年4月1日現在)
⑤ 各階級の女性割合(平成27年4月1日現在) 0
5 10 15 20
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月11 月 12 月 (h )
隔日 勤 務者
毎日 勤 務者
全体 平 均
42 14 31 80 45 28 3 1
2. 4 %
7. 1 %
9. 7 %
5. 0 %
0. 0 %
0. 0 %
0. 0 %
0. 0 % (1 ) (1 )
(3 ) (4 )
(0 ) (0 )
(0 ) (0 ) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90
消 防
士
消 防
副 士
長 消
防 士
長 消
防 司
令 補
消 防
司 令
消 防
司 令
長
消 防
監 消
防 正
監 (人 )
全体
(女 性 )
男 性 女 性 男女差
18.6 年 14.1 年 4.5 年
男性 女性 女性割合
⑥ 男女別の育児休業取得率
⑦ 男性の配偶者出産休暇の取得率・平均取得日数
4 本市(消防部局)における女性活躍の現状(平成27年4月1日現在) 平成3年に初めて 女性消防吏員を採用してから現在に至るまでに9名を採 用している。
勤務体系は、2名が指揮係、2名が消防係、4名が救急係(救急救命士)、 1名が指令課で、全員が隔日勤務に就いており、平成27年度には、技術支援 として埼玉県消防学校警防科に助教官として1名を派遣している。
また、結婚・出産から育児等を経験している職員もいるなかで、女性消防吏 員の採用開始から現在に至るまでの離職者は「0」である。
5 本市(消防部局)における課題
3 に掲げた実施状況の把握から、それぞれの女性消防吏員の職業生活にお ける活躍に向け、改善すべき事情について分析を行うとともに、女性活躍推 進法に基づくアンケート調査(H27年度実施)を実施した結果から、下表 の課題が浮き彫りとなりました。
男 性 女 性
該 当 者 数 14名 2名
取 得 者 数 0名 2名
取 得 率 0% 100%
該 当 者 数 取 得 者 数 取 得 率 平 均 取 得 日 数
14名 14名 100% 2.1日
職員全員が能力を最大限に発揮するための課題
全 体 課 題 女性に向けた課題
◆仕事と家庭生活の両立支援の周知 ◆職域・研修機会の拡大
◆時間外勤務命令の常態化 ◆モチベーションの維持・向上 ◆休暇取得に対する偏見
◆キャリアパスイメージの乏しさ
6 数値目標の設定
5 に掲げた課題分析の結果を受けて、次のとおり目標を設定する。
目標
数値目標
(H32 年度)
現状値 目標値の設定について
1
女性消防吏員の計
画的な増員
5%程度
3.6%
(H27年)
各消防本部の共通目標である
消防吏員に占める女性割合を
5%まで引き上げる努力をし
ます。
10%程度
1.9%
(H27年)
採用における、女性の応募者割
合を 10%程度まで引き上げま
す。
2
時間外勤務時間の
縮減
6.9 時間
7.7時間
(H27年)
職員一人当たりの平均時間外
勤務時間数(1か月)は 7.7 時
間でした。職員一人ひとりの意
識付けにより、1 割減を目指し
ます。
3 育児休業取得率
女
性
100%
100%
(H27 年度)
平成 27年の育児休業取得率は
女性が 100%、男性が 0%で
した。制度の周知を図ることに
より、10%以上の取得を目指
します 男
性
10%
0%
(H27 年度)
4
年次有給休暇
取得率
10日以上 5.2 日
各所属間の業務内容の見直し、
事務分掌の平準化、応援体制を
確立し、全職員が10日以上の
取得を目指します。
5
キャリアプランの
構築
70%
50%
(H27 年度)
アンケートを実施した結果、5
年 後 の キ ャ リ ア プ ラ ン を 持 っ
て い な い 職 員 が 5 0 % 以 上 い
ましたが、中長期的なキャリア
プ ラ ン を 持 て る 職 員 を 7 0 %
7 取組の体系図
8 具体的な取組内容
Ⅰ
女性消防吏員の計画的な増員と職域拡大を推進します!
女性消防吏員を増加させ、女性の活躍を組織的に推進することによって、 男性だけの視点ではなく、多様な視点でものごとを捉える職場風土は生まれ ます。さらに、育児・介護など多様な経験を持ったり、異なる事情を持って いる者が働きやすい職場は、男性にとっても働きやすい職場であり、こうし た職場をつくることで、組織の活性化・強化につながります。
1 女性消防吏員の採用拡大に対し積極的に取り組みます。 対象 消防総務課
内容
これから社会人になる年齢層の女性に対し、具体的な業務内容や 勤務条件等を含め、仕事の魅力について、より積極的にPRすると ともに、消防は女性が活躍できる職場であることの理解を深めるた め、採用説明会等に女性消防吏員を同行させる。
2 キャリアパスイメージやロールモデルの事例を紹介します。 対象 全職員
内容
比較的女性消防吏員が多い大規模本部等の事例を基に、女性消防 吏員のキャ リアパスイメージやロ ールモデルを 紹介することによ り、女性消防吏員のキャリア形成の支援や職域拡大を促進する。
3 施設・装備の改善を検討します。
対象 消防総務課・警防課
内容
女性消防吏員の増加を考慮し、消防本部・消防署・分署において、 女性専用トイレや仮眠室等の施設整備を推進するとともに、要望に 応じて、女性用の被服・装備品の導入を積極的に進める。
4 研修機会の増加を計画します。 対象 全職員
内容
Ⅱ
ライフステージに応じた様々な配慮を行い、全ての職員が働き
やすい職場環境を整えます!
疲労がたまり業務への意欲が低下し、心身の健康状態が悪化するようで は、効率的な業務を続けることができません。
心身ともに健康で、意欲を持って仕事に取り組むためには、仕事と仕事 以外(育児・介護・地域活動など)の生活面でも充実していることが大切 です。
様々な制度を把握し、全ての職員が能力を十分に発揮できる職場環境の 整備に取り組みましょう。
1 仕事と家庭の両立支援制度の周知及び検討に努めます。 対象 全職員・消防総務課・職員課
内容
母性保護に係る配慮、男性・女性共通に子の看護休暇や介護休暇 制度等の活用を促進する。
また、子育て期間中の職員に対し、大規模災害発生時の緊急参集 要員の免除 や子どもの預け先の確 保等の子育て 支援策の創設を検 討するとともに、市長部局との連携を図る。
2 業務の効率化を図り、時間外勤務の縮減に努めます。 対象 全職員
内容
職員は、 日頃から時間外勤務の 縮減に対する 意識を持つととも に、管理職は時間外勤務が発生している事務内容の精査を行い事務 の軽量化を具体的に図る。
また、各所属の業務分担の見直しを定期的に行い、各所属の業務 量の平準化を図る。
3 年次有給休暇等の取得促進に努めます。 対象 全職員
内容
全職員が年次有給休暇の取得目標を定め、日頃から職場内でコミ ュニケーションを図り、家族の記念日や子供の学校行事に参加でき るよう年次有給休暇の取得しやすい環境をつくります。
Ⅲ
チャレンジを応援します!
職員の成長には、職場が「人を育てる場」という認識のもと、上司の 支援ひいては上司が適切に指導・助言を行うことが極めて重要です。
アンケートの結果では、管理職者にとって重要と考える能力として、 「部下育成能力」・「リーダーシップ」が挙げられています。
性別・年代に関わらず、職員に多様な経験を付与し、チャレンジを応 援することで、中長期的なキャリアイメージの育成をサポートします。
1 メンター制度の導入を検討します。 対象 全職員
内容
メンターを指名するだけでは、メンター本人に負担が掛かってし まうため、メンターはあくまでも指導の代表者であり、職場全体で 人材を育てる風土の醸成を目的とする。
また、メンターとなった者も指導力を身につける場を持てること で、キャリアアップへの第一歩となる。
2 中長期的なキャリアプランの構築をサポートします。 対象 全職員
内容
固定的な業務分担を解消することで、達成感ややりがいを感じ、 モチベーションを高く持ち、チャレンジしていく職員を意識的に育 成する。
また、管理職は部下職員の状況を把握し、適性を見極め、中長期 的なキャリアのイメージを持てる人材の育成について、より効果的 な指導を心掛ける。
3 ハラスメントの発生を防止します。 対象 全職員
内容
9 むすびに
全国的に見ても、女性消防吏員は数こそ少ないものの、消防業務に大きな やりがいを感じ、使命感と高い意欲を持って、市民の安心・安全を守ってい ます。
また、当消防本部において、女性消防吏員を目指す受験者数や採用者数は少 ないながらも、採用に至った女性消防吏員の離職率は0%と、出産・育児等を 経ながら職務を継続しています。
安心・安全の確保に対するニーズが高まり、消防の任務の重要性が増してい る今日、女性消防吏員の活躍を推進することによって、子どもや高齢者、災害 時の要支援者など、様々な状況にある多様な住民への対応が向上し、消防・防 災体制の更なる飛躍が図られることでしょう。