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険集団 (01339) 傘下の中国人民財産保険 (02328) が 2 位以下を大きく引き離す最大手で いずれも国務院直轄の企業 この両社を生保 損保の両方で追いかけるのが 広東省に本拠を置く民営の平安保険 (02318) と上海市政府系の太平洋保険 (02601) 国務院系の中国太平 (00966

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(1)

保険・証券業界~国際・ネット化が進展、当局は安定・健全化を重視~

市場動向 ~保険市場は拡大が続くも、“株式ブーム”の反動が重しに~

16 年の業界規模(前年値修正済み):

保険料収入:3.1 兆億元(前年比 28%増)、運用資産残高:13.4 兆元(同 20%増)、主要証券 129 社

の営業収益:3280 億元(同 43%減、※15 年は 125 社の集計、参考値)

中国の保険・証券業界は世界でも有数の規模を誇る。

16 年は中間層の拡大と所得向上、旺盛な補償ニー

ズを支えに保険料収入は 3 割近くも拡大。

特に生保は 4 割近くも増加した。一方で株式市場は 15 年上

期の空前の“株式ブーム”と下期の急落を経て、16 年は年明けに再び混乱。その後は当局による市場改革

などを支えに徐々に落ち着きを取り戻したが、取引高は急増した 15 年に比べると大きく減少した。

これ

により、証券業の業績は大幅に後退。保険会社は増収を確保したものの、運用環境は苦しく、規制強化

なども加わり減益が目立った。

17 年も保険需要は堅調で、1-8 月の保険料収入は前年同期比で 2 割増加。

また、国内外の景気回復を支

えに証券市場は底堅い地合いが続き、債権利回りの上昇も加わり、運用環境は一段と改善した。

証券業

の業績も緩やかな回復傾向にある。

この中で金融市場の安定化と国際化の動きが着実に進展。

保険当局

は高利回り商品・高リスク投資への規制をさらに強化。証券でも 16 年 12 月に「深港通」(深セン・香

港ストック・コネクト)が開通し、17 年 6 月には A 株の MSCI 指数採用が決まった。保険・証券業界の

健全化は中長期的な安定成長にプラスといえよう。

業界の特徴 ~金融政策・資本市場の影響を大きく受ける規制セクター~

主力事業面:

保険業界は政府系企業が中心的存在。保険商品は目的別に生命、損害、医療、年金保険などに分けられ、

種類別では有配当型と無配当型が主力となり、残りを医療・傷害保険などが占める。販売チャネルでみ

ると、代理店と銀行窓口が中心を占め、ここ数年はネット販売が急速に普及。東部の大都市に比べて普

及が低い内陸部市場の成長余地は大きい。一方、証券業界は政府系企業が大手に名を連ねるものの、集

約度は比較的低く、銀行など他業種からの参入組も多い。収益の多角化が進み、委託売買手数料のシェ

アは 16 年に 3 割まで低下した。

保険・証券業界は金融政策、資本市場などの影響を大きく受ける。

国際面:

外資は保険・証券業界ともに出資比率の制限があり、中国市場でのシェアは小さい。一方、中国の企業

や富裕層による海外投資はここ数年で活発化。

世界市場と繋がる香港を介した取引も多く、香港では世

界最大の人民元オフショア市場が発達している。

政策面:

両業界の規制は厳しいが、ここ数年は自由化、市場化、国際化をテーマに規制緩和が進展。

さらに 15 年

の株価乱高下を教訓に、政府は

保険・証券業の安定・健全化に向けた政策措置

を強化している。

主要企業、主な取扱銘柄 ~国有大手が中心、16 年は減益が目立つ~

保険・証券の両業界とも、政府出資の大手が強い。保険業は再編が進み、生損保ともに上位 20 社の保険

料収入が全体の 9 割前後を占める。

中間層の需要を取り込んで保険料収入は一貫して拡大トレンドが続

いており、

大手の多くは 16 年、17.6 期(中間)でも増収を確保した。

一方で安邦、前海など新興勢力

の台頭で競争が一段と激化し、運用収益の減少や規制強化の影響も加わると、

16 年は減益が大半、17.6

期は一部の大手が増益に転じた。

上場大手をみると、生保は中国人寿保険(02628)、損保は中国人民保

(2)

険集団(01339)傘下の中国人民財産保険(02328)が 2 位以下を大きく引き離す最大手で、いずれも

国務院直轄の企業。この両社を生保・損保の両方で追いかけるのが、広東省に本拠を置く民営の平安保

険(02318)と上海市政府系の太平洋保険(02601)、国務院系の中国太平(00966)など。生保では北

京市の新華人寿保険(01336)、損保では中国再保険(01508)傘下の大地財産なども大手の一角を占め

る。また、再保険市場は中国再保険、急成長中のネット保険は平安保険や IT 大手が共同で設立した衆安

保険(06060)がそれぞれ寡占する。この中で新華人寿保険は販売戦略の転換期で減収から抜け出せず。

一方で複合企業の平安保険は、金融・IT 分野の総合力を強みに増収益が続いた。

証券大手は政府系が大半で、集約度はやや低い。16 年は前年の反動と投資マネーの不動産シフトを背景

に証券会社の業務量が減少し、業績も悪化。17 年上期は市況が緩やかに回復し、一部の大手は増益を確

保した。

北京市に本拠を置く業界首位の中信証券(06030)や中国銀河証券(06881)、光大証券(06178)、

中信建投証券(06066)、上海市を地盤とする国泰君安証券(02611)や海通証券(06837)、広東省の

広発証券(01776)、招商証券(06099)、国信証券(002736)、江蘇省の華泰証券(06886)、西部で高

いシェアを持つ申万宏源(000166)などが代表的企業だ。さらに国有の四大資産管理会社(AMC)も

主力の不良債権処理にとどまらず、証券・投資業に積極進出しており、中国華融資産管理(02799)、中

国信達資産管理(01359)などが上場。不良債権市場の拡大を受け、両社は好業績が続く。投資銀行業

では専業の中金公司(03908)の存在感が大きい。

香港は引き続き中国と世界を繋ぐ金融センターとして存在感を発揮。

中核的な役割を担う香港交易所

(00388)の 16.12 期は取引高の減少により減収減益、商いが回復した 17 年上期は増収増益となった。

地場系大手の AIA(01299)は引き続き本土住民からの需要が旺盛で、新規契約額の高成長が続く。

主な取扱銘柄:

コード 社名 分類 通貨 売上高 増収率 純利益 増益率 時価総額 コメント 00165 中国光大 控股 レッドチップ 香港ドル 8,069 ▲22.5 4,074 ▲20.8 30,773 国務院系コングロマリット「中国光大集団」に属する金融持ち株会社。投 資銀行、委託売買、資産運用、実業投資などを手がける。傘下に置く準大 手の光大証券(06178)は16年にA・H重複上場を果たした。成長企業 に投資するため、専用のファンドを創設。今後の投資先が注目される。 00388 香港交易 所 ハンセン香港ドル 11,116 ▲16.9 5,769 ▲27.5 268,543 香港の証券・先物取引所、清算機関などの運営企業。業績は香港市場での 売買金額、資金調達量などに左右される。取引所間競争に勝ち抜くため、 ロンドン金属取引所を買収。上海・深センの両証取との間で株式の相互取 引もスタートした。新ボード創設の構想が今後の注目点。 00966 中国太平 レッドチップ 香港ドル 166,499 +3.6 4,774 ▲24.7 79,608 中国政府系の保険大手。「太平」ブランドで各種保険サービスを提供し、 16年の保険料収入は生保が9位、損保が8位に位置する。生保の代理店販 売に強み。海外の事業ネットワークで業界をリードする。また、香港法人 が再保険業務を展開している点も特徴。 01299 AIA ハンセン米ドル 28,196 +20.8 4,164 +50.6 721,436 香港を拠点にアジア太平洋で保険事業を展開している企業。事業エリアは 香港・中国本土、タイ、シンガポール、マレーシアなどに広がり、特に東 南アジアで高いシェア・知名度を誇る。主力の香港市場は投資目的で購入 する本土住民からの需要拡大が追い風。本土での事業拡大も続く。 01336 新華人寿 保険 H株 元 144,796 ▲8.3 4,942 ▲42.5 183,615 北京市に本拠を置く国内5位の生命保険会社。国務院系の企業だが、海外 の保険大手など外国人株主の比率も大きい。銀行窓口販売による個人生命 保険が最大の収益源。営業員による定期保険・医療保険重視の販売戦略へ シフトし、移行期の16、17年の販売は低迷。18年からの攻勢に期待。 01339 中国人民 保険集団 H株 元 443,323 +9.2 14,245 ▲27.1 151,878 国有系の総合保険会社。傘下の中国人民財産保険(02328)は損保最大手 で、2位以下を大きく引き離す。生保担当の中国人民人寿保険も上位10社 に入る。販売拡大を目的に華夏銀行(600015)と資本提携を構築。17 年にはA株上場の計画を発表し、自己資本や資金調達力の強化を目指す。 01359 中国信達 資産管理 H株 元 91,657 +16.4 15,512 +10.6 117,165 不良債権処理を中核とする国有資産管理会社(AMC)。買収した不良債権 を株式化し、価値向上を経て売却益などを得るビジネスモデル。現在では 保険、投資などを網羅するコングロマリットを形成。債務削減・国有企業 改革の政策を見据え、地方でのAMC設立に参画し、収益拡大を目指す。 01508 中国再保 険 H株 元 92,364 +7.0 5,146 ▲32.1 72,915 中国本土で唯一の再保険グループ。国務院系の企業で、損保や生保の再保 険事業は大部分の保険会社を顧客とする。さらに損保子会社の大地財産は 同分野の保険料収入で国内6位に位置。アセットマネジメントや国際事業 など、多角化も進む。16年は損保再保険部門が低迷し、利益が減少。

(3)

コード 社名 分類 通貨 売上高 増収率 純利益 増益率 時価総額 コメント 01776 広発証券 H株 元 27,732 ▲35.2 8,030 ▲39.2 164,053 広東省を本拠とする総合証券会社。大手では唯一の非国有系企業。15年に 香港でIPOを行い、A・H重複上場を果たした。総資産、営業収益で国内4 位にランクイン。資産管理業務の売上比率が高い。IPO引受市場のシェア が向上し、17年上期は9%で業界1位に浮上した。 02318 平安保険 ハンセン 元 774,488 +11.7 62,394 +15.1 1,174,102 国内屈指の総合金融大手。主力の保険事業は生保、損保の両方で国内2位 のシェア。広東省の民営企業で、タイの有力財閥「CPグループ」が筆頭株 主。平安銀行(000001)、平安証券などを傘下に置き、総合的な金融 サービスを提供。投資に積極的で、17年には漢方薬大手のツムラに出資。 02328 中国人民 財産保険 H株 元 311,160 +10.5 18,020 ▲17.5 213,234 中国人民保険集団(01339)の傘下にある損害保険の国内最大手。保険料 収入で2位以下を大きく引き離す。自動車保険、企業・個人向けの損害保 険、賠償責任保険、事故傷害保険などを展開。農業保険を強化し、農村市 場の更なる開拓を目指す。損保だけに、気候・天災の影響を受けやすい。 02601 太平洋保 険 H株 元 266,081 +7.7 12,057 ▲32.0 370,105 上海市を本拠に全国展開する総合保険会社。生保・損保はともに国内3位 のシェア。ライフサイクルに合わせ中間・富裕層に多様な保険商品をワン ストップで提供する。長期契約の比率が高く、新規契約価値の伸びで競合 を上回るなど、生保商品の質で優位に立つ。 02611 国泰君安 証券 H株 元 32,142 ▲38.0 9,841 ▲37.3 211,575 全国展開する上海市政府系の総合証券大手。地場系大手の上海証券を傘下 に置き、海外業務は国泰君安国際(01788)が担当。委託売買収益で同業 首位、総資産・預り資産で同2位に位置し、強固な営業網と顧客基盤を誇 る。15年にA株、17年にH株のIPOを果たし、巨額の資金調達に成功。 02628 中国人寿 保険 ハンセン 元 540,781 +6.6 19,127 ▲44.9 858,983 国務院傘下の中国最大の生保会社。農村部を含む全国規模の販売ネット ワークを強みとし、保険料収入は2位以下を大きく引き離す。民間保険の 膨大な潜在需要からの恩恵に期待。銀行との提携を重視し、広発銀行に追 加出資。中国聯通の混合所有制改革に参加するなど、投資拡大に注力中。 02799 中国華融 資産管理 H株 元 95,208 +26.3 19,613 +35.4 148,857 国有四大AMCの最大手。財政部の傘下にある。中核の不良債権処理事業を 取り巻くかたちで、金融サービスや投資・資産管理事業を展開。資産管 理、銀行、証券、信託、リース、先物などを手がけ、華融証券、華融投資 (02277)を傘下に置く。A株上場計画が進行中で、今後の注目点。 03908 中金公司 H株 元 8,941 ▲5.9 1,820 ▲6.8 65,914 中国有数の投資銀行。国際業務に強く、国内の主要都市や香港、ニュー ヨークなどに拠点を設置。証券業務の強化に向け、中投証券を買収した。 政府系ファンドを運用する中国投資有限責任公司の傘下にある。ネット大 手のテンセント(00700)を大株主に迎え、金融ITの強化を図る。 06030 中信証券 H株 元 50,067 ▲31.3 10,365 ▲47.7 250,749 国務院系複合企業の中国中信(00267)に属する国内最大級の総合証券会 社。総資産、営業収益、投資銀行業務の純収入などで国内首位を走る。世 界屈指の投資銀行という目標を掲げ、海外事業を強化。仏証券大手で香港 地盤の「CLSA」を傘下に置く。貸付業務の売上比率が徐々に上昇。 06060 衆安保険 H株 元 3,413 +36.0 9 ▲78.8 124,625 ネット専業保険の最大手。平安保険とテンセント、アリババなどが発起人 となり、13年に中国発のネット保険会社として上海市で発足。旅行保険、 ネット販売の補償保険など数多くの商品を自社HPを通じてオーダーメイド 型で販売。IT関連の高い競争力を強みに17年9月にH株IPOに成功した。 06066 中信建投 証券 H株 元 17,585 ▲28.3 5,259 ▲39.1 52,754 営業収益で国内7位の総合証券大手。北京市政府や、中央政府系の金融持 ち株会社が大株主に名を連ねる。投資銀行業務、金融商品の代理販売に強 く、国内2位にランクイン。債券引受では首位に立つ。商品先物、資産管 理・運用、海外事業の専門子会社を置き、早期のA株IPOを目指す。 06099 招商証券 H株 元 18,552 ▲47.0 5,403 ▲50.5 153,798 国務院系の証券大手。深セン地場系の老舗証券会社であり、招商銀行 (03968)とは兄弟会社の関係。投資銀行部門が強く、株式引受では香港 のIPOで中国勢の首位。広東省の売上比率が高く、「深港通」が始まれば 大きな恩恵が見込める。16年10月にH株IPOに成功した。 06837 海通証券 H株 元 42,492 ▲23.1 8,043 ▲49.2 186,404 上海市を本拠とする地元政府系の老舗証券会社。上海自由貿易区関連の代 表的金融株といえる。総資産で国内3位、営業収益で同2位。信用取引や株 式担保取引の業務に強い。海通国際(00665)は海外業務の拠点。ファイ ナンスリース子会社の香港スピンオフ上場の動向が注目される。 06881 中国銀河 証券 H株 元 18,403 ▲45.5 5,154 ▲47.6 141,748 中国政府系の総合証券会社。営業収益は国内8位に位置する。伝統的にブ ローキング業務に強く、委託売買収益で3位、受託証券時価で2位に立つ。 全国規模の支店網を通じた個人投資家の顧客基盤などに注目。17年1月に 念願のA株IPOを果たし、財務基盤の強化に成功した。 06886 華泰証券 H株 元 24,632 ▲37.5 6,271 ▲41.4 170,282 江蘇省政府系の総合証券大手。15年に香港上場を果たした。預り資産の規 模で国内3位、営業収益で同5位に位置する。金融商品の代理販売やアドバ イザリー業務などに強い。資産運用業務を強化し、国内大手の南方基金に 加え、米国のアセットマーク社も傘下に収めた。

(4)

注目されるトピックス ~金融の国際化、安定化、ネット化がテーマに~

中国の金融国際化が進展、長期的な海外マネー流入は香港にもプラス:

人民元の国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)通貨採用、「滬港通」と「深港通」(本土・香港間の

株式の相互取引)や香港との投資信託販売の相互乗り入れなど、中国の金融国際化は着実に進展してき

た。

そして 18 年 5 月には A 株が正式に MSCI 指数に組み入れられ、中長期的な海外マネーの A 株流入

が見込めよう。また、国際化は香港を代表格とする人民元オフショア市場の拡大にも有利だ。

一方で国

際化は自由化を意味するだけに、資金流出、人民元安を加速するというリスクも。

金融市場の安定・健全化に向けた取り組みは続く:

保険商品の高リスク・高リターン化と新興保険会社のレバレッジ投資拡大、株式市場での個人の短期・

投機取引の活発化など、

保険・証券市場が抱える構造問題の解決が重要課題に。

当局は引き続き投機取

引の規制強化とデレバレッジ(資産・負債の圧縮)を進める方針で、保険・証券各社には逆風となり得

る。一方で規制緩和や株価安定・上昇という政策の流れも存在。

保険会社のインフラ・海外投資の拡大、

A 株 IPO の増加、証券税率・証拠金率の調整、年金資金の積極導入などが進む見通しだ。金融市場の安

定・健全化に向け、当局はバランスある難しいかじ取りが求められている。

フィンテックを追い風に存在感を高める新規参入組:

保険・証券業のフィンテック(金融と IT の融合)化は、すでに金融商品の販売・取引という段階を超え、

大きく進化。これを追い風に「BAT」(バイドゥ、アリババ、テンセント)を中核とする多くの IT 企業

が保険・証券市場に参入し、その存在感は益々高まるばかりだ。

これに対し既存の金融機関も IT 分野を

重視し、複数の企業が成長戦略に設定。今後もスマホ決済・運用、P2P(ネットを通じた個人間の資金融

通)、フィンテックの実業分野への応用などを舞台に、金融機関と新規参入組の競争・提携が進もう。

(中国部・畦田)

-20 -10 0 10 20 30 40 50 60 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 % 億元

保険料収入の推移

その他

生保

損保

生保伸び率

損保伸び率

出所:CEIC コード 社名 分類 通貨 売上高 増収率 純利益 増益率 時価総額 コメント 000166 申万宏源 深センA株 14,720 ▲51.7 5,409 ▲55.5 132,309 国務院系の総合証券大手。営業収益で国内6位、顧客預り資産で同5位に位 置する。前身の申銀万国証券が15年に同業大手の宏源証券を吸収合併し、 本拠を新疆ウイグル自治区に移転して現在の社名に改めた。主力の証券業 務に加え、エクイティ投資などを展開。西部地域で高いシェアを誇る。 002736 国信証券 深センA株 12,749 ▲56.2 4,556 ▲67.3 126,831 深セン市政府系の総合証券大手。営業収益、顧客預り資産で国内9位に位 置する。リテール向け事業に強いほか、投資銀行業務は中小・民営企業を 主な顧客層とする。また、商品先物や香港を拠点とする国際業務、エクイ ティ投資なども展開。広東・浙江省など沿海部を中心に事業展開する。 ※時価総額は17年10月11日の終値に基づきブルームバーグから算出、単位は百万HKドル。換算レートは1元=1.12HKドル。 ※売上高・純利益などはすべてブルームバーグ提供の数値であり、当社HPと異なる場合がある。AIA(01299)は16年11月本決算、それ以外はすべて16年 12月本決算、単位は百万。

(5)

企業名

順位

16年通年

(億元)

増減率

(%)

シェア

(%)

17.1-8

(億元)

増減率

(%)

シェア

(%)

21,693

36.8

- 20,753

22.6

-中国人寿保険(02628)

1

4,306

18.3

19.9

4,027

17.8

19.4

平安保険(02318)

2

2,752

32.0

12.7

2,723

36.6

13.1

太平洋保険(02601)

3

1,374

26.5

6.3

1,400

31.4

6.7

安邦(急成長中の民営企業、故鄧小平氏の娘婿が創業)

4

1,142

109.4

5.3

1,890

142.9

9.1

新華人寿保険(01336)

5

1,126

0.6

5.2

754

-9.6

3.6

和諧健康(安邦傘下の医療保険会社)

6

1,070

247.4

4.9

360

-63.9

1.7

中国人民人寿保険(中国人民保険集団(01339)の子会社)

7

1,051

17.5

4.8

944

3.0

4.5

富徳生命(東京海上と提携)

8

1,022

29.3

4.7

661

-24.3

3.2

中国太平(00966)

9

944

18.1

4.4

896

27.7

4.3

泰康(複数の国有企業が出資し設立された生保大手)

10

898

18.2

4.1

908

29.7

4.4

建信(中国建設銀行(00939)の傘下)

11

461

124.7

2.1

230

-48.1

1.1

華夏(北京市に本拠を置く株式制生保大手)

12

454

769.8

2.1

655

93.7

3.2

陽光(総合保険大手、業界で初めて病院経営に乗り出す)

13

445

43.2

2.0

384

36.0

1.9

工銀安盛(中国工商銀行(01398)と仏アクサの合弁)

14

343

45.6

1.6

342

21.8

1.6

天安(米中合弁会社が前身)

15

335

75.3

1.5

387

70.7

1.9

中郵(中国郵政集団の傘下)

16

297

19.8

1.4

356

44.5

1.7

国華(中国人寿保険(02628)の旧業務を引き継いた事業体)

17

266

12.3

1.2

379

75.4

1.8

中国人民健康保険(中国人民保険集団(01339)の子会社)

18

237

47.5

1.1

172

-22.0

0.8

前海(新興富豪の姚振華氏が支配)

19

220

26.9

1.0

259

72.4

1.2

農銀(中国農業銀行(01288)の子会社)

20

188

52.7

0.9

184

12.6

0.9

出所:CIRC

生命保険会社の保険料収入ランキング

合計

企業名

順位

16年通年

(億元)

増減率

(%)

シェア

(%)

17.1-8

(億元)

増減率

(%)

シェア

(%)

9,266

10.0

-

6,901

14.4

-中国人民財産保険(02328)(中国人民保険集団(01339)の傘下)

1

3,105

10.5

33.5

2,310

11.5

33.5

平安保険(02318)

2

1,779

8.7

19.2

1,386

24.0

20.1

太平洋保険(02601)

3

961

1.7

10.4

680

7.1

9.8

国寿財産(中国人民保険集団(01339)の子会社)

4

597

18.6

6.4

420

7.9

6.1

中華聯合保険(新疆ウイグル自治区が基盤)

5

386

-2.0

4.2

277

3.2

4.0

大地財産(中国再保険(01508)の傘下)

6

320

20.2

3.4

242

16.8

3.5

陽光(総合保険大手、業界で初めて病院経営に乗り出す)

7

284

10.0

3.1

215

19.7

3.1

中国太平(00966)

8

182

16.4

2.0

139

17.8

2.0

出口信用(貿易保険を専門とする国策の保険会社)

9

173

5.0

1.9

98

43.6

1.4

天安(本拠は上海市、国内4番目に設立された老舗損保)

10

139

5.9

1.5

93

5.5

1.4

華安(深セン市の民営大手)

11

100

16.9

1.1

72

14.3

1.0

永安(陝西省の民営大手)

12

90

11.1

1.0

61

-6.9

0.9

英大(国家電網公司を中心に設立された保険会社)

13

83

13.5

0.9

66

6.3

1.0

安盛天平(仏アクサの中国事業会社)

14

80

11.3

0.9

53

4.9

0.8

華泰(損保世界大手のChunnが出資、華泰証券とは無関係)

15

70

10.7

0.8

52

22.9

0.8

永誠(上海市に本拠を置き、新三板に上場)

16

63

-5.2

0.7

44

4.0

0.6

安邦(急成長中の民営企業、故鄧小平氏の娘婿が創業)

17

54

2.3

0.6

45

50.9

0.7

中銀(中国銀行(03988)の傘下)

18

50

11.0

0.5

35

7.8

0.5

紫金(江蘇省政府系の保険会社)

19

49

18.0

0.5

33

6.6

0.5

安華農業(農業分野専門の保険会社)

20

44

13.7

0.5

39

13.8

0.6

出所:CIRC

損害保険会社の保険料収入ランキング

合計

(6)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

13

1

13

4

13

7

13

10

14

1

14

4

14

7

14

10

15

1

15

4

15

7

15

10

16

1

16

4

16

7

16

10

17

1

17

4

17

7

億米ドル

主要株式市場の日売買代金の推移

香港

深セン

上海

東京(一部)

ロンドン

ナスダック

ニューヨーク

出所:ブルームバーグ

中国株の売買代金は14年後半から急速に

増加。15年のピーク時にはニューヨーク、ナ

スダックを有する米国をも上回る規模に膨ら

んだ。その後は縮小したが、中国株はすで

に売買代金で世界有数の規模を確立。

米国

33%

中国

9%

日本

7%

香港

6%

英国

4%

フランス

3%

ドイツ

3%

カナダ

2%

その他

33%

世界の株式時価総額シェア

時価総額

(17/10/3)

約86兆米ドル

出所:ブルームバーグ

委託売買

収入

32%

ディーリ

ング収入

17%

投資銀行

収入

16%

信用取引の

利息収入

12%

資産管理業

務収入

9%

財務・投資

顧問収入

7%

その他

7%

中国証券業の営業収益内訳(16年)

営業収益

(129社合計、

1437億元)

出所:中国証券業協会

(7)

13年~

MSCIがA株採用を検討、中国当局との意見交換開始

  6月

採用見送り(個人の直接投資の不可等が理由)

14年11月

滬港通(上海・香港ストックコネクト)スタート

15年2-5月

A株市場の急騰

  6月

採用見送り(売停制度や資本規制の改善が必要)

  6-9月

A株市場の急落

16年6月 採用見送り(深センA株への直接投資不可等が理由)

  10月 IMFが人民元をSDR(特別引出権)通貨に採用

  11月

深港通(深セン・香港ストックコネクト)スタート

17年6月

MSCIがA株採用を決定

18年5月~

MSCIは2回に分けて

222銘柄

を採用(採用比率5%)

将来

100%採用は長期テーマ。実現すれば3400億米ドル

前後の資金流入が見込める。

出所:各種資料

MSCIのA株採用に向けたこれまでの歩み

中国

(H株等)

28.5%

韓国

15.3%

台湾

12.1%

インド

8.8%

その他

34.6%

出所:MSCI等より内藤証券作成

MSCI新興国株

指数の構成比予想

(A株採用直後、

採用比率5%)

中国(A株)

0.7%(開始

時の比率は僅

かだが、将来

的に3割まで

上昇する可能

性も)

現在は香港

を含む海外

上場の中国

企業が対象

       証券会社の営業収益ランキング(16年)

順位

企業名

営業収益

(万元)

増収率

(%)

1

中信証券(06030)

3,800,192

11

2

海通証券(06837)

2,801,167

9

3

国泰君安(02611)

2,576,465

-14

4

広発証券(01776)

2,071,204

-24

5

華泰証券(06886)

1,691,702

-22

6

申万宏源(000166)

1,481,480

-37

7

中信建投証券(06066)

1,325,877

-26

8

中国銀河証券(06881)

1,323,992

-47

9

国信証券(002736)

1,274,890

-53

10 招商証券(06099)

1,169,545

-50

11 中泰証券

833,659

-37

12 方正証券(601901)

775,990

-15

13 安信証券(国投安信(600061)の子会社)

767,440

-35

14 興業証券(601377)

758,907

-12

15 光大証券(06178)

748,565

-44

16 平安証券(平安保険(02318)の子会社)

735,649

-4

17 中金公司(03908)

732,234

21

18 東方証券(03958)

687,694

-46

19 長江証券(000783)

585,736

-22

20 華融証券(中国華融資産管理(02799)の子会社)

532,002

35

出所:中国証券業協会

(8)

2017/10/11 広告審査済

本 社 大阪市中央区高麗橋1-5-9 ☎06-6229-6511 東 京 第 一 営 業 部 ☎ 03 -3 66 6- 55 41 金 沢 文 庫 支 店 ☎ 04 5- 78 0- 50 21 湘 南 サ テ ラ イ ト ☎ 04 66 -5 5- 31 61 足 利 支 店 ☎ 02 84 -2 2- 12 34 東 京 第 二 営 業 部 ☎ 03 -3 66 6- 71 37 伊 勢 崎 支 店 ☎ 02 70 -2 5- 37 80 神 田 支 店 ☎ 03 -6 36 1- 91 91 伊 勢 崎 駅 前 サ テ ラ イ ト ☎ 02 70 -2 5- 37 80 三 鷹 支 店 ☎ 04 22 -7 1- 12 51 焼 津 支 店 ☎ 05 4- 62 1- 13 11 本 店 営 業 部 ☎ 06 -6 22 9- 69 04 和 歌 山 支 店 ☎ 07 3- 42 3- 62 11 住 道 支 店 ☎ 07 2- 88 9- 52 36 有 田 支 店 ☎ 07 37 -5 2- 71 10 寝 屋 川 支 店 ☎ 07 2- 82 2- 63 33 田 辺 支 店 ☎ 07 39 -2 2- 46 78 金 剛 支 店 ☎ 07 2- 36 5- 19 01 新 宮 支 店 ☎ 07 35 -2 2- 81 51 橿 原 支 店 ☎ 07 44 -2 8- 47 11 高 松 支 店 ☎ 08 7- 82 2- 01 05 ☎ 01 20 -7 11 0- 76

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☎ 01 20 -2 0- 96 80 東 日 本 地 区 西 日 本 地 区 イ ン タ ー ネ ッ ト コ ー ル セ ン タ ー

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