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体育の社会学的研究課題 父兄のマス・コミ接触とスポーツ関心について

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209

体育の社会学的研究課題

父兄のマス・コミ接触とスポーツ関心について

体育研究室大  西  国  男

一,調査・研究の趣意 二,調査の方法と研究経過 三,調査の処理と考察

L 父兄のマス・コミ接触

2. スポーツのマス・メディア接触

3.スポーツに対する興味と参加 4.職場や社会に対する要求

四,ま と め

一. イ査・研究の趣意

われわれの生活の中において,今日のスポーツ活動と密接な関係をもちそれぞれの立場 でスポーツに接する機会を多く持つようになった。さきに「中学生のマス・コミの接触と スポーツ関心について」(茨城大学教育学部紀要,1966.16号)調査報告を発表したが,

スポーツと学校体育が密接な関係を有することは周知のことであり,中学生がテレビ,ラ ジオ,新聞,雑誌で見たり,聞いたり,読んだりするマス・コミの接触は家庭における余 暇の利用によるものであると考えられる点から,父兄のスポーツ関心や興味・理解・参加 の度合いが大きく影響するものであるといえる。

このことは,スポーツやレクリェーションが日常生活の中の一要素的性格をおびて来た こと,これに拍車をかけてマス・コミの即時的な大量伝達機能とスターの誕生とその後光 効果は人々に興味と関心を喚起し,愛好者のかずを増大する。

父兄の立場では,教育の過程にある子弟の中学生のスポーツ活動に対する啓蒙と理解と なり得る点が多いと思われる。従って,スポーツ愛好者の構成内容については多岐にわた

って考察すべき要素をもっているが,父兄の示す「マス・コミへの接触とスポーツの関 心」が教育の場における中学生の体育やスポーツの姿と結びつくかどうかは,大きな問題

(2)

210      茨城大学教育学部紀要 第十七号

点として残るであろう。

その問題点となるものは「父兄のマス・コミに対する接触とスポーツ関心」が,中学校 生徒のスポーツの発展に健全な息吹を与えるものと,不安と混乱をまねく温床となり得る 可能性をも蔵している。前者は積極性と参加であり後者は躊躇と不参加を招く。すなわち スポーツによって身体的・精神的能力を自らの手で積極的に築き上げようとするものと,

観客,ファン化の一方に逃避と無関心を生ずるものが考えられる。

現代の複雑で不安なそして混乱や危険の多い社会の中で(中学生は特に進学の問題と就 職の問題)マス・コミによって,かえってスポーツに対する理解と参加に混乱をきたすこ

とは皆無とはいえない。さきに述べたように,マス。コミに接する機会は家庭の余暇時間 であり,スポーツ参加の実態は父兄の理解と協力が最大の要件であることを考え「中学生 のスポーツや運動に対する関心や参加の実態」と軌を一にしながら上述した問題点を考察 し,中学生のスポーツに対する関心や参加と父兄のそれとの結びつきについて検討を加え ようとするものである。

二 調査の経過

1.対 象

水戸市の中心部に位置する中学校5校(水戸市立第一中学校,第二中学校,第三中学校 第五中学校,茨城大学教育学部附属中学校)の父兄

調査人員 500名 男子 355名

。      各中学校生徒100名の父兄 女子 145名

2. 期 日 昭和41年7月13日〜23日 5.方 法

調査依頼校に調査用紙※を持参して調査の趣意,方法について説明した後,協力教官に 回収を依頼した。中学生の場合は,各学年2クラスを抽出して実施したが,父兄の場合は 各学校で上記の中学校で該当する2クラスを抽出して実施した。対象に選んだクラスは男 女共学で男女生徒はほぼ同数であったが,回収された調査用紙は,男355名,女145名とな

った。

調査内容からみて,整理のうえで疑問の生ずるものは削除した。(紀要16号の中学校生 徒の場合の調査と処理の仕方によった)回収率は95%であったが,無解答の項目の多いこ

と,男女数の差から年令別,職業別に検討するに至らなかった。

中学生の調査の処理と父兄の調査の処理を比較検討して統計的に考察を加えることは困

1

(3)

大西:体育の社会学的研究課題       211 難となったので,父兄の実態を整理し診断を試みながら検討し考察を加えた。

※〜略これはスポーツや運動に対する関心や参加についての調査です。体育社会学の 立場から実態を分析しようとするのが目的ですから,実情をありのま、記入して下さい。

調査の集計・整理に当っては皆様の迷惑にならないように処理いたします。略〜

三.調査の処理と考察

1.父兄のマス・コミュニケーション接触 国 平日テレビを見る時間の平均

図1は父兄の平日におけるテレビ視聴時間の平均を描いたものである。それぞれ基点は 解答者全員のパーセントとして上下に男・女の頻度のずれを描いた。(無解答者女子,

1.3%,男子,0%)

視聴時間は1〜3時間が最も多い。次で1時間以内となっている。しかもこの特徴とし て3時間以上の視聴時間に該当する女子が男子より多いことである。

これを中学生の場合と比較すると図2のように男女の傾向が入れ替っている。これは中 図1平日テレビを見る平均の時間   学生が家庭における男・女の立場と・父兄の拘 束時間の相違による男女の立場の相違を表した ものと考えられる。すなわち,父兄の女子は昼 間は有閑的な要素をもっていると考えてよいで

あろう。

顕12530鬼

  6063Z

U190客 5737露

図2平日テレビを見る平均の時間

@  (父兄と中学生の対照)

25.05鬼   25,ら7箔

  14㌔0521193%

1丘77オ (父兄)       (中 学生)

男全員 女 男 全員女 男全員

(1〜3β寺向》  (3蹄向以上)

(随周以内)

1時向  1−3 3時肉 1β紬 1〜3 3時向

以内   時向   以上   以.内  時周   以上

「交莫は男女合計人員の(Z)上〉下に男女ぞ東ぞ物       男女それぞ珈の頻度①ず批(差)を交莫より上〉下頻度σ)『ず祖を描く.囮男口女       に描く囮男口女      ,        ,      曽

圖 平日ラジオを聞く平均の時間

図3は父兄の平日におけるラジオ聴取時間の平均を描いたものである。男女それぞれの 解答者の割合いによって聴取時間の平均をみると,その特徴として無解答者男子・56.34%

女子・37.93%があったことである。この人々が全部ラジオを聴かないものとすることは できないが,この傾向は中学生のラジオを聴く度合いについてまとめたもの(紀要16号

(4)

ゑ彪      茨城大学教育学部紀要 第十七号

P.286)をみてもわかるように,テレビ,新聞と異って後段の方(ときどきよむ・ほとん 図3 平日ラジオを聞く平均の時問    ど読まない)に男子の頂点が移行しているこ

とから考えて納得できる傾向と思われる。ま た, 女子の方が男子よりも解答者が多い事も

納得できる。

しかも,テレビと異なり(テレビでは1〜

3時間をピークとする)1時間以内がピーク

8σ00露  脚o%

7&48%

18知冤 1450Z

8.00艶 となっている。そして,中学生では男女がほ

旦80乳549%50。z

男 全員 女 男 〈 ㊤、興 男 金蜀 女 ぼ同率であったのに対して,父兄は女子の方

(1時陶以内) d〜3日寺向) (3時向以上) が男子よりも多くなっている。これは図4に 皿皿は解答宕全員に対する干均時向の割合(%) 描かれた対照図によって察知することができ

図4平日ラジオを聞く平均の時間 る。そして3時間以上の方に男子は女子      (父兄と中学生の対照)

より高率を示している。       (父兄)      (中学生)

全般的にみて,ラジオを聴取する機会 が少なくなっていること。父兄ではレテ

      1日寺r司  }〜3  3日寺僖】  1日寺1旬  1〜・3  3時向ビを見る平均の時間で3時間以上が男・  以内 時簡  以上  以丙 時固  以上

女が対照的になっている。中学生では両  男なそれぞ緬頻度のずれ(差)を交莫より上〉下に

      描く羅勿男口女者とも3時間以上で男子が高率であるが      一

父兄ではテレビで女〉男,ラジオでは女く男となっていた。

團 よく見るテレビ番組の順位

図5はよく見るテレビ番組の順位に従って3つ選んだものを集計して番組を選択する傾 向をそれぞれの順位別に図示したものである。(テレビ番組を6つの番組群に集約して,

よく見る順番に3位まで記入解答を求めた)男・女とも総合的な傾向をみると〔表・1〕

よく見るテレビ番組の順位

表10男子,355名の視聴頻度(%)   ○女子,143名の視聴頻度(%)

蕊霜1

スポーツ

jュース

ニュース  説

映  画

hラマ

学  習

ウ  養 歌謡曲

フど自慢

音  楽 無解答者

\廓女 男1女

男  女

則女

男  女

  1P馴女 男隊

①剛z6813zlll356612a66i・4・511・97141959415591・97 z79}・・

②r1α98い45112Z。・い軌58;3q・。1・3・71Z3・la3gi1Z6911免58i5・・la3gtl」2・

③1Z951 a39hα98いL8812591い軌5劉a42いL8812a66i2a・71 Z・411α4gl11・5413911

(よく見るテレビ番組の選択順位)

(5)

大西:体育の社会学的研究課題       213

表2 よく見るテレビ番組の順位の傾向

1\1 位 ・ 位  3 位  ・ 位

男映画・ドラマ1二・一ス解説スポーツ・二・一ス歌甜・のど自慢

       一一一一一一

@       E浴@映画・ドラマ ニュース解説 歌謡曲・のど自慢 スポーツ・ニュース

中学 則映画・ドラマスポーツ・二・一刻歌謡曲・のど自慢二・一瑠説

2 生 女 映画・ドラマ 歌謡曲・のど自慢 ニ ュース解説1スポーツ・ニュース      1

第1位映画ドラマ,第2位ニュース解説であり,男子の第3位はスポーツ,第4位は歌謡 曲,のど自慢,女子の第3位は歌謡曲,のど自慢,第4位スポーツとなっている。これを 中学生の選択と比較してみると上の〔表・2〕となった。

そして第1に選択する番組を図5によってみると,男子が第1に選ぶ番組はスポーツと スポーツ・ニュースであり,女子が第1に選ぶ番組は映画・ドラマである。また,女子の 第2位ニュース解説と男子の第1位スポーツ・ニュースの頻度はほぼ同等の割合となって いる。そして女子の第3位スポーツ・ニュースは上位2者との差は大である。すなわち,

男子はスポーツ女子は映画・ドラマの視聴傾向が顕著にあらわれたものといえる。

図5 よく見るテレビ番組の選択順位

③ ②    1  (男)伽① ② ③

コホ8−、ソ

ニュース

ニュース       1

餌説 映画ドラマ

学習教養

歌謡曲 のど自慢

音i飛 無解答

従って,男女498名の視聴番組の順位の傾向をみると図6となる。これは第1に選択する 図6よく見るテレビ番組の順位①②③の視聴度合(%)

父兄(男・女498名)の選択頻度の傾向

40・

33.13

:1:鞍灘議・饗…8器「誕 鹸懸一磐熱ノ

      5330・      £21       1,80  酬

・      o      ●      ●   駐       ●      o

ヌポーツ ニユース  映画  学習  歌謡曲 音泉  解答 ニユース  解説  ドラマ  教養  のど自慢      なし

(6)

2図      茨城大学教育学部紀要 第十七号

番組の傾向として,①ニュース解説,②映画・ドラマ,③スポーツとなっている点に中学 生と異った傾向となっている。ニュース解説を第1に選ぶところに父兄の特徴をみること

ができる。

圏 よく聴くラジオ番組の頻度

図7はよく聴くラジオ番組の中で第1に選んだ頻度の集計である。男子はスポーツ,ス ポーツ・ニュースとニュース解説に,女子はニュース解説と音楽の順に聴取する傾向を示 している。この傾向は中学生男子と同様の傾向を示すものであった,

図7 よく聞くラジオ番組の  團 よく読む新聞記事の順位

選択順位(1位)の傾向(%)

図8はスポーツ記事,マンガ・写真,社会政治記事,

3382i563

ス㎡→1:ユース

教養記事,小説の中からよく読む順番に○の中に番号

33822187

ニゴヱ解説

350 125Q (3つ以内)を記入して解答を求めたものである。

放送劇ド57

506833 よく読む新聞記事における上記の番組群の中で男女

学習教養

739 B54 とも社会政治,学習教養,スポーツ記事の3群を上位

歌謡のと自慢

163428臣

に掲げている。

(男) 音 楽 (女)

これらの傾向を中学生の場合と比較し 図8よ

おける閲読傾向

く読む新聞記事の選択順位に

@    (%)     一一一 てみると,男子は第1位スポーツ,第2位

一一一一

Xポーツ L  事

社 会

ュ 治

(男)一  マンガ・写真,第3位社会・政治,女子

i女) @は第1位マンガ・写真,第2位社会・政治 一一一(24.86)←(66.39)一一(70.29)。・・… 「

@      ↓  第3位スポーツとなっており,男子がス

1 (10.87)

一学 習 ポーツに集中しているのに対し,女子は スポーツと学習教養に得点が分散してい

一(39.24)一一一・一一一〉(28.16)一

一(22.50)ぐ…・。・。・… 。・・・・… 。。。。・(39.16)一 た。

   1スポーツ 父兄では男女とも社会・政治記事が最

1記  事11

も多く次で学習教養記事を選んでいるが

ト(26.33)←一一一(45.3D一

1−(28.88)ぐ・一・・・… 。・。・。・・。… 。… (32.22)一 第2の選択の段階ではスポーツ記事が首

位にあることは男子の特徴を描いたものと思われる。

〔考 察〕

さきに中学生のマス・コミュニケーシ。ンの接触について(紀要,16号P.288)ラジオの 聴取率が新聞の閲読率よりなお低調なことによってテレビへの関心利用が最も高いことを 知ることが出来たが,父兄の場合もこれと全く同様のことが言える。テレビでは「映画・ド

ラマ」「ニュース解説」に最も深い関心を示し,なお男子ではスポーツに関心を示している。

新聞では「社会・政治」「学習教養」「スポーツ」記事を閲読する傾向が強く,ラジオ

(7)

大西:体育の社会学的研究課題      215 では「ニュース解説」が最高で,次で男子は「スポーツ,スポーツ・ニュース」,女子で は音楽の聴取が次でいる。

テレビでは中学生の場合と同様,娯楽性をもつ番組の利用としてスポーツも含めて視聴 率を高くするものと考えられるが,父兄の場合は「ニュース解説」の利用度が高い点が中 学生と趣きを異にする。

新聞の場合では,中学生と同様「学習教養記事」に多くの関心を示しているが,最も高 い閲読傾向として「社会・政治記事」の利用がなされている点では,ラジオの利用におい て「ニュース解説」に最も関心を示すことと同様に父兄の立場を表明しているものと言え

る。

しかも,これを平日テレビの平均視聴時間「1〜3時間」のものが女子63%,男子59%

を有する中学生のマス・コミ接触の度合いから考えて,家庭教育,社会教育の立場から考 えてみるべき問題としてマス。コミ接触の実際や利用の態度に考慮を払うべぎ余地がのこ されているのではないか。

余暇行動の一般的傾向を示す重要な手がかりとして「テレビ視聴」78.0%「新聞よみ」

74.O%「休息」43.7%「スポーツを見る」33.9%云々(前掲紀要P.299)とマス・コミは 余暇行動の王者を占めることによって,人間に対して非日常的な勤労,生産の行動から日 常的通俗的な生活に導く役割を果すものであり,その故になお一層娯楽性を高める点を合 せ考えるべきであろう。マス・コミの娯楽性と関連したスポーツが,常に高い接触傾向を 示す点で重要な役割を果すものであることを見逃すことはできない。(P.U7)※1参照

2.スポーツ・マス・コミに接触するメディアの頻度

スポーツを見たり,聞いたり,読んだりする順番に○競技会・実演会○ラジオ○テレビ

○新聞○雑誌の別に順番に番号(3つ以内)を記入してその頻度を集計した。(ほとんど 見たり,聞いたり,読んだりしないものは記入しない)

田 スポーツに関するもので,普段よく見たり,聞いたり,読んだりするメディアに対す 図9スポーツに関係するもので,普段   る順位の傾向

よく見たり,聞いたり,読んだり

キる順位の傾向       図9は各順位の選択頻度の集計(傾向)で

① 巨レビ1一匿劃  ある・何といっても「テレビ」の利用率が

(6Z66%) ̲(2a14%)  鵬で繍 て「新聞」「ラジオ」「雑誌」

②  テレマ1一匿劃  の順となっている.これは中学校生徒と同

(25.70%)     (62.72%)      様の傾向を示すものである。

③iラジオ1一   塵誌團テレビのスポーツ翻の騰飴い

(31.42%)         (33.11%)  図10では,男女とも「自分の好きな種目

(8)

216       茨城大学教育学部紀要 第十七号

図10テレビのスポ_ツ番組の    のとき見る」が最高で,次が「ときどき見る」「よ 視聴度合い(%)       く見る」の順となっている。 「よく見る」男女の

(男} 幽       比較と「ほとんど見ない」男女の比較によって視

28.30 よく見る

i276 聴度合いの特徴を知ることが出来る。これは中学

ときごき 3018 見る 3546

ほとんと 生の男女の比較と同様の傾向をもつものであって

471 見ない H35

好きな種目

36フ8 のとき見る 輯3      「ほとんど見ない」の男女比較では「よく見る」と

相反する関係を示していることである。

團 テレビのスポーツ番組を好んで見る種目

テレビのスポーツ番組のうち好んで見る順番に①〜③位までスポーツ種目を記入するも ので,男子解答者332名(93.52%)女子では104名(71.72%)である

表3 テレビのスポーツ番組で好んで見る種目

男子では順位②の 一解答剖 男女それぞれの鱒・現われた主罐目(%) 解答者307名,順

1

ga52%男1野球i65すもうig障うリ・虜シレ 位③の解答者263 1し71.・・%女野球143iすもう・・1㍍111 t

名である。

18岬i男1すもう23ゆ多シi17与劉15 女子では順位②

2 ・Z75女すもう…25防球D2飛㍍【1・!       oフ解答者91名,順

・4。8!男膨シ[16iすもう14陸上}91 位③の解答者71名

・ag6 t女除と訓2・1水泳8i銘シ17 1 と男女ともそれぞ

(男子・14種目,女子・9種目に現われた傾向)

れ激減している。

そして男子では14種目にわたり,女子では9種目の選択が見られた〔表3〕に見るよう に男子は野球,すもう,ボクシング,レスリングに人気が集り,女子では野球,すもう,

バレーボールの順になっている。

      國 新聞のスポーツ記事をよむ度合い図日 新聞のスポーツ記事を読む

度合い(%)       図1五は男・女それぞれ新聞のスポーツ記

(男}      女)

事に対する閲読の傾向を示すものである。

・・5・よくよむ…5  男子の無解瀦「よまない」人が無解瀦

ときごき 2ユ よむ  3050

.50 よまない 2712

好諏朋       22名(6.19%)女子の無解答者27名(18.62 243叱きよむ27,2

      %)解答者の閲読傾向(解答者,男93.81%

女8L38%)       男子では「よくよむ」「好きな種目のと きだけよむ」「ときどきよむ」の順番であり,女子では「ときどきよむ」に次いで「好き な種目のときだけよむ」と「ほとんどよまない」とは同率である。

(9)

大西:体育の社会学的研究課題      21ブ

これは中学生の傾向と同様であり,男子は積極面に高率を示し,女子は消極的傾向を示 している。ことに「ほとんどよまない」と答えた男子が最も低率を示すのに対して,女子 では比較的高い頻度を示す結果となっている。

圖 スポーツ新聞をよむ度合い

図12はスポーツ新聞をよむ度合いを示すものである。男子では39名(10.98%)女子で は23名(15.86%)の無解答者があり,父兄のスポーツ新聞閲読の傾向は非常に低調であ ることがわかる。

図12スポーツ新聞をよむ度合い(%)    男女それぞれの解答者に対する閲読の

(男) ・ ・々)        傾向をみても,男子では「ときどきよむ」

且734

よむ

13.11 「よまない」女子では「よまない」「と

3069 よまない 5573 きどきよむ」のように低調であるが,こ

ときどき 4145 よむ 3115

解答者の閲読傾向

      とに女子では「よまない」と答えたもの(解答者男89.02%

女84コ4%)       は過半数を越している。

團 スポーツ雑誌をよむ度合い

図13は父兄のスポーツ雑誌閲読の傾向である。(無解答者,男子24名(6.76%)

図13スポーツ雑誌をよむ度合い(%)    女子26名(17・92%)

{男〕 .㈲         スポーツ雑誌の閲読傾向は,中学生の

1027 よむ 7s6 場合と同様であって,利用度は低調であ

  よまない4984

63β6

3718 ときごξ

@よむ

解答者の閲読傾向

(解答者男93.24%    囮 ラジオのスポーツ番組で好んで聞く 女82・08%)       度合い

男子は解答者180名く50.70%)女子の解答者39名(26.89%)であって,ラジオを利用し てスポーツに接するマス・コミの利用は非常に少なくなっていることがわかる。なお,そ の運動種目の選択範囲において男女とも8種目でテレビの利用に比較すると半数である。

表5ラジオのスポーツ番組で好んできく種目        「j女とも「野球」と「すもう」       1

解答者い 12131・ が多くなっているが「すもう」

男151%野球【85}すもう!26膨シil陸上「 は夏場所「野球」は高校選手権

女127%辮611㌫1131すもうIli 大会の時期であったことが原因

(男・女とも8種目を選択し,その上位の種目)

すると思われる。

團 マス・メディアへの接触の理由

テレビ,ラジオ,新聞,雑誌などでスポーツを見たり,聞いたり,読んだりする理由に ついて「イ)非常に興味関心があって面白いロ)自分も運動選手で活動したことがある

(10)

宮8      茨城大学教育学部紀要 第十七号

ハ)見たり,聞いたり,読んだりするだけで面白い二)話題をつくったり,話しを合せ るため」4項目について,そのうちから1項目を選んで解答したものである。調査したも のを,図14に描いた。

図14マス.メディヤ接触の理由      これによると「見聞するだけで面白

傷}ga〃% 解答者睨758礪㈲ ゜   い」という娯楽的な要素として接触する

興味欄心

43.6 あ順帥31      のが主な理由である。

運動送チ

π02 で凝鵬14        この傾向は,中学生男女の傾向と同様

見周する

25御 だ緬帥41B2      な型となって現われている。なお,図10

吉舌題を合

i3叫 材る肋1454      について再び考察してみることが必要で

1.89 無解答右 2亀;4

ある。

囹 マス・メディアを利用する興味あるスポーツの種目

興味をもって見たり,聞いたり,読んだりするスポーツの種目について「特に興味をも って見たり,聞いたり,読んだりするスポーツ種目のある人は次にあげて下さい」調査し たものが図15である。(2種目以上あげて解答したものが少数であったため,最初の

1種目のみをもって図示した)

なお男,女とも興味をもって接触するスポーツ種目のうち図に示された主な種目で,例 えば男子では野球,すもう,ボクシング,女子では野球,バレーボールが第2あるいは第3 に興味ある種目としてあげられる場合が多くあった。従って,これらの種目は図に示され た以上にマス・メディアを利用して接触する傾向が多いと考えることができる。

これによるとマス・メディアを利用して興味をもって接触するスポーツ種目は男・女に おいては全く逆の型をなしている。すなわち男子では利用者68.37%(解答者)女子では利

      用しない者76.62%(無解答者)であ図15マスメディアを利用する興味ある

スポーツの種目       り,反対に男子で利用しない者31,63

(男) (女)

%(無解答者)に対して女子で利用す

野球   その他

(5D  (9糊)

@ 6837%

@    ミ  51

@   陸よσ

   %,62%    る者21.38%(解答者)であった。

@  (利用臓両

ゥ継馳        〔考 察〕(4D(7猛目)

3 ,63%  す6う

i鯛し姻総ゲ

    2A38%         スポーツのマス・メディア利用がテ,         Ψし一     ホ一ル

(iO) ㈹       レビ,新聞,ラジオの順を示すように

(その他)順位

(その他)     マス・コミの取り扱う度数の多い「野 レスリング,ゴルフ,   水泳,すもう,卓

バレーボール,体操,   球,陸上,体操,  球」「すもう」が高い値を示すのは当

テニス,剣道,サッカ    サッカー,レスリ

_,柔道,バスケット   ング       然であると言える。

ボール      父兄の男女別傾向については,中学

(11)

大西:体育の社会学的研究課題      2ゆ

生の男女別傾向と同様に性格,情緒,興味,欲求などによる相違であると共に,家庭内で の地位や役割と生活時間の配分によって視聴の度合いに相違を来すものであると考えられ る。マス・コミは大衆を対象として情報,教養,娯楽を提供するものであり,大衆が受け 手であり担い手である点から通俗性,低俗性をもつことは当然考えておくべき事柄であろ

う。

この調査によって数量的に客観化して比較することは困難であったが,マス・コミへの 接触度数の傾向を知ることができたと考えられる。余暇行動の一般的傾向を示す重要な手 がかりとして,紀要16号P.292から「テレビ視聴98%,新聞よみ74%,休息43.7%,スポ 一ツを見る33.9%をみるとき,マス・コミの娯楽性の重要と関連してスポーツが常に高い 接触傾向を示すことは,スポーツの娯楽性は重要な社会的役割を果しつつあると言っても

過言でない。

マス・メディア(テレビ,新聞,ラジオに限り)が体育,スポーツについてどんな内容

を取材しているか,新聞は体育,スポーツについてどれくらい報道しているかについて考 察してみると朝日・毎日。西日本新聞の3紙の内容分析の結果から全体に対するスポーツ 記事の量は8.3%であり,広告を除くと11.8%を占めていることがわかり,ラジオ(NHK の第1,第2放送)におけるスポーツ放送は,第1放送では2%,第2放送では16%を占め 全放送の中で9%のスポーツ放送が行なわれている。テレビでは,新聞やラジオよりもず

っと多く20.9%をスポーツ放送にあてている。

アマチュア・スポーツとプロ・スポーツの割合いをみると,新聞では前者が64%を,後 者が36%を占め,ラジオ・テレビではプロスポーツがそれぞれ48%・52%を占めている。

すなわち,プロ。スポーツの報道量は新聞,ラジオ,テレビという順に多くなっている。

テレビの力が他のメディアにくらべて強いと思われるだけに,受け手がプロ・スポーツに 関心を持つことに拍車をかける結果を招くことになる。

「読むスポーツ」は「するスポーツ」とともに娯楽であり,慰安であり,気晴しとなっ ている。一般にスポーツはその場かぎりのものであり,好奇心やスリルの瞬間的な満足し か与えないといえよう。テレビでは全スポーツ放送の88.6%をスポーツ実況にあててい

る。また,テレビのスポーツ実況の中でも野球,すもうは全スポーツ放送の83%を示して

いる。

マス。コミのいわゆる3つのメディアは,互に排他的関係にあるのではなくて,むしろ 相補強する関係を持つものであると思われる。これらのメディアが,体育界にどのような 影響を与えるであろうか。マス・コミによるスポーツは「見るスポーツ」「聞くスポーツ」

「読むスポーツ」というかたちで取り扱われており,そのように受けとられている。した

(12)

220      茨城大学教育学部紀要 第十七号

がってマスコミの力は,受け手が自らスポーツを行うという方向よりは「見て,聞いて,

読んで」スポーツを楽しむ方向へ強く影響していると言えよう。

以上のような事柄は,施設・用具,余暇時間の問題とともに,社会活動の中でスポーツ を利用し,健康増進,レクリェーシ。ン,それと共に勤労生活意欲を阻止する傾向となる のではないか。この点をはっきりと認識し自覚のうえにおいて問題点として受け止めるこ とを考えるべきである。マス・コミから得た知識,興味,関心を土台としてスポーツを行 う動機づけを行うべきである。

※栗本義彦編「体力づくりへの道」参照

5. 身体活動やスポーツへの参加希望および参加 国 スポーツ参加の希望

「あなたはスポーツ活動に参加することを望んでいますか」次の1つに○をして下さ

い。

イ)望んでいる ロ)あまり望まない ハ)きらい。

以上の解答結果が図16である。

図16スポーツ参加の希望      男・女の傾向としてわかることは,下

(動966ノ% 解答春の% 765就(女) 段の消極面に多くの解答者があったこと

望κτ

4681  いる 2973 である。ことに女子では「望んでいる」

あまリ 6Bl 望まない 田55

611 日71

339 無解答看

2345_

55%「きらい」11,71%「無解答者」23.

45%は対比して考えてみる要素を多分に もっていると云うことができよう。

囮 スポーツ参加を望んでいるものが参加できない理由

スポーツ参加を望んでいて参加できない者はその理由を次の1つから選んで○をつけて 下さい。イ)時間がないロ)おっくうだハ)場所がない二)用具がないホ)指導者が

いない。

図17スポーツ参加を望んでいる者で参加       上記の図16に解答したもの(望 できない理由      んでいるもの)を抽出してその傾

偶)5αら7%解答看%4242%〜切      向を求めたのであるがスポーツ参 時1司が

83ワ2 ない 64亨0

おうくう 加希望者の中から51%の解答者で

523 だから 154

63?

場所が

@ない

用具かΨ

li6 ない o        かに少ないかを推察することがで

指導看が

407 いない 704 きるが,図17に表われた「時間が

(13)

大西:体育の社会学的研究課題      221

ない」の理由において約84%女子で約65%あげ,なお女子では「おっくうだ」に約18%を あげている点で生活時間の合理的な配分と余暇の利用法に策があって然るべきだというこ

とを,問題として提起することができるであろう。

圖 興味をもって参加するスポーツの種目

「興味をもってスポーツに参加している人は,その種目を記入して下さい」という問に 対する解答は,図18に示す結果を得た。これはさきの図15に示したと同じ要領(マス・メ

ディアを利用する興味あるスポーツの種目)によってまとめて図示したものである。これ によると男子では,参加者(解答者)23%,不参加者(無解答者)77%,女子では参加者

(解答者)9.6%,不参加者(無解答者)90.4%となった。

図18興味をもって参加する種目      これは,興味をもって参加する者が男

(男1    (加       。女とも極めて小数であり,殊に女子で

77%       は教職にあるものオフィスの若い女性以 i参加し姻      9餌落

@       (参加しない)  外は参加するものは皆無であった。ここ

謝翼猫       でも職業・雌や囎」の問題余暇の利

D∫2?A9欄8、  綴il騰   用法,社会鯖や鮪社会学白勺な立場か

(その他)       (その他)     ら考察すべき事柄を多く持っていると言 卓球,ソフトボール,   バスケットボール

ボーリング,バスケッ   陸上,バレーボー  うことができる

トボール,すもう,武   ル,リズム創作,       團 健康法として運動している人道,レスリング,陸上    レスリング

バドミントン       健康法のため毎日,ときどき運動して 表6健康法として(毎日,ときどき)運動している人      いる人は次に○を

(男) 163人(48,65%)

して下さい。

散歩1ラジオ体操テレビ体操ボデービル賛:銚ク睡味 イ)散歩 ロ)ラ

79 20

8

重量挙 1

サイクリ 2 造園 3 ジオ体操 ハ)テ 職場 5

ゥ由 8 シ式 1

雲鉛1

S棒  1 ング Sルフ   13

¥フトボ     3一ル

レビ体操 二)そ フ他も記入して下 3分 1

腕立屈伸1

パンポン  1

軽  2 勧ト1 バドミン  1トン さい。

テニス   3 健康法を実施し

キャッチ  2ボール

ている人は,男子 卓球   3 でほぼ49%,女子

自転車  1

マラソン  1 で37%であった。

野球   1 〔表・6〕でみると

詳i79 371 8 5  311 3 おり男子では,散

(14)

勿2       茨城大学教育学部紀要第十七号

(女)54人(37.24%) 歩,スポーツ,レ

散歩ラジオ圃テレビ圃ボデービル魔:;;当ク[趣味

クリェーション,

とき  14 13 22 テニス   1 体操,ボデービル

どき

自由 2

とき  3どき バレー    2ボール

女子では体操,散

昇1引 15i 251 ・1  31 。 歩が主なものであ

る。

然し「ときどき」実施しているもの,内容が貧弱であるものなどを考え合せると,積極 的な健康法として留意している者は少ないのではないか。P.117※2参照

團 関係している団体

スポーツ,レクリェーシ。ン,舞踊などの集りに関係しているのは男子で27件あり,女 子では4件にすぎなかった。然し,その内容は,はっきり組織をもった積極的な実践団体

とみることができる。〔表7〕

表7関係する団体(スポーツ,レクリェーシ・ン,舞踊の集りその他) 1

(男)27件(8」%)

団   体   名 件数 場    所

種 目 や 事 柄

延人員

職場野球チーム 2

職 場,その他 野   球 42

親善野球チーム 3

社 内,町 内 野   球 250

社会人野球連盟 1 中学校周辺

野   球

150

水 府 ク ラ ブ 1

不 定 ソ フ ト ボ ー ル

15

○ ○ 町 内 会 1

ソ フ  ト ボ ー ル o

層 一 ロ 隠 一 一 冒 冒 一 一 , 一 一 ・ 一 一 一 一 曽 回 o . . . 一 冒 . . , 7 一 冒 , , , 冒 , } 層 一 一 冒 , 冒 層 胃 一 一 . 9 . − 9 一 塵 r ■ 脚 一一 ,,一一 一 . 一一一 璽一 . ■ 一 一一 一 ■ 9 −・} 一 一 ■ 一 .層 .  一 胴 騨 r 冒 一 甲 ■ . 一 一・曹 ■ , . . . ... 幽 幽 o . . . ・ ・ 幽 幽 圏 ■ 騨 一 F 冒 瞬一 ■ 一 冒 一 冒 一一 一 冒 冒 膠■騨,,一一雫幽一F一胃幽

弓  道 連  盟

1

△ 弓   道

0

す も う 連 盟 1

す も う(茨城役員)

O 東   武   館 1

東  武  館 剣   道(東武館役員)

O

.一...r瞬FP,一一一一F−一一幽一一幽幽9■一.圏一..一..邑一顧画雪藺o■,pPρρ,8.脚.匿冒7辱,,F−一一・一■一...梱.層・,.ρρ.の脚.,o−.幽..引「冒・齢塵■■圏.,P,...脚【一冒「一.,.「一.曹一冒冒一PP冒曹一脚一「,曹曹【脚一一9「昌「.ρ.,.團隔閣,,.P

H_壁一劃一ユ__烈…発_虫__⊥_笛

ス キ ー ク ラ ブ   1 猪苗代 ほか 一般 ス キ ー

50

スケー トクラブ 」. @  センター「.囎圃スケート

スピードスケート

@  唖 舶   欄   ■

(茨城会長) 18

9−一曹Or−一一■ .一●●唖■ .■輔弓昌卿一r −一曹一 r噌一.一一璽・.■■

@テ ニ ス ク

  鴫@  1ラ ブ 1

県   庁

要ニス 幽喝 ・昌・■画凹・一・薗一唖昌.一昌一吟喝胃噂P.噛闘冒魎一rrr

15

ハ ン ド ボー ル

1

社   内 ハ ン ド ボ ー ル

15

・・昌o■■一圏o■・・o墨

… … @………昌: …:

S ル フ ク フ フ

■ ロ, , ● 冒 . , 薗 . 脚

@5 o 脚 ■ ■ ■ 騨 甲 騨 , , , 胴 畠 幽 圏 一 ・ 昌 一 〇 匿 ■ 一 ■ 9 昌 ・ . , ■ 冒 冒 ■ .

@    △ @コ ル  フ諱c…開 ………圏… 130

久   球   会 1

大   洗

ゴ  ル  フ 11

一 , 辱 ● ● r 幽 辱 ・ ・ . . 幽     ・ , , ・ ・ …     一 ■ 0       7 ● 層 胃 雪 ¶ ■ . ■ ・■璽幽層 ■ 騨 , ■ 6 7 甲 ■ ・ 幽 . 9 ・ ■ 一 幽 …     o , , 1 . ・ . o 一

○○合唱協会 1 ○○会議所

コ ー ラ ス 80

剣   舞   会 1

△ 剣 舞,居合抜

10

民   踊   会 1

△ 民   踊 50

写真作家連盟 1

水戸,田見小路

芸術探究と発表

30

旅 行 会…り不

曹,−F一圏 .一一一一一幽畠 ■o舳璽畠 ■o胴9餉圓昌需【一一ρ巳一. 圃一冒冒. .胴騨,一}− F,r謄,闇 門一脚一 幽 幽一一一一昌一巳一一一一一一一. 幽畠■−oo昌一一薗.■9−■・go 喝,. . . 囑 【■ ■o■・o齢. ■oo・o畠 圏・・墨. 幽棚舳一〇圏 幽一一・曹. . . ■ 巳一一. . ■一一・. ■ ■一一. ・ ・ 」一 一一 一 一 一

@      定 襯睦観光  1・

(15)

大西:体育の社会学的研究課題      を23

(女)4件(2,7%)

女子体育連盟 2,

体  育  館

各種運動  i1・。

民   踊   会 1

公  民  館 民   踊 50 芙  蓉  学  級

1

公  民  館

音楽,手芸,舞踊

30

△無記不明 これは解答者だけの数であるから,無記不明のものは含まれていない。この中には不定 期な同好会や趣味による集会に参加する事もあり得ることが考えられる。

女子の場合は,家事や家業の手伝い,家庭生活時間の合理的な配分に関する面から考え てみる事と,健康な生活への積極的な生活設計のために余暇活動を利用する事を考えるべ

きである。

〔考 察〕

運動参加の問題は,生活の余暇時間をどのように利用するか。職場から離れて健康な気 分転換のできる楽しい運動に自ら進んで参加することであって,不健康な享楽本位の時間 の過し方であってはならないと言うことである。

この点では,余暇の過し方に多くの問題点を持つと言うことができるが(1.父兄のマス

・コミュニケーション接触)男・女それぞれの立場のなかで,日々の生活から余暇を利用 して健康生活をはかろうとする積極的な努力をすべきである。余暇活動を自ら進んで楽し みながら行うとともに,人間的な成長に役立て,教養の向上をはかる事も考えてみる必要

がある。

現代生活における「ヒズミ」や複雑な人間関係の中でスポーツをレクリェーションとし て利用すること,健康生活のために戸外の運動や軽スポーツを余暇活動に賢明有効に生か す事を考えるべきである。スポーツの好きな中にも「するスポーツ」 「見るスポーツ」を 含むけれども,実践的スポーツを健康の手段としてとり上げることが最も重要なことであ

るから,老若・男女に適したスポーツ,健康を保持し増進できるスポーツを選んでこれに 参加することに意味があると言うべきである。

この点で中学校生徒の場合よりもなお健康生活と疲労回復,勤労意欲の向上,教養を豊 かにして生活をエンジョイするためにスポーツを選び,団体に参加し,人間的成長に役立 つ実践活動を求めるべきである。

4.職場や社会に対する要求

スポーツや運動に関連して職場や社会に対する希望,要求,意見があれば記入して下さ

い。

解答したものは男子で38件であった。〔表8〕はこれを集約したものである。これによ

(16)

勿4       茨城大学教育学部紀要 第十七号

ると①スポーツの施設に関連するもの②時間や運動の日を造り出す努力③社会体育の指 導者の育成④体力づくりや歩く会の奨励のほか,消極的な面として①生徒・学生のスポ 一ツ偏重をいましめ②年令や勤務のことを考えて深入りしないようにいましめている。

これらの要求や希望は,一般的な社会的傾向である。公共の施設・設備の開放,利用と ともに関係当局の援助や補助と同時に社会的な啓蒙と理解にもとつく施策によって,個人 と個人の生活を健全なものとするところに振り向けることを考えるべきである。

表8 スポーツや運動に関して,職場や社会に対する希望,要求,

意見について

(男)335人(45件)

年令 人数

@ 1

内      容

件数

10 2

0

20

6[

30

4−○スポーツ鰍の鰍頓求する 4

○学校敷地の解放を望む(会社勤務。38才)

1

○体力の強化・伸展と強化法の意見 2

・能力主義の教育をスパルタ式に〜陸上競技を中心に

。進学の検討とスポーツの合理化への反省

。戦時中の体力章検定の方法のようなもので体力を伸ばせ

  140[228

○町内ごとにキャッチボールの出来る程度の広場を望む 4

i ○近辺に一般市民も気軽に愉快に運動できる広場を 8

○時間と場所をつくり出す必要がある 5

(定期的運動や上司の理解)

○スポーツ偏重を慎むべし(高校野球追放)

2

○趣味と健康のため深入りしないように心掛けること 2

(年令や勤務の条件を考えよ)

○一人の選手よりも多くの者の技能の向上と精神の陶冶 1

○市民大会を春秋2回にしてほしい 2

○ゴルフ場の大衆化を望む 4

50

55 ○歩く運動を奨励せよ 2

○立派な指導者を育成して社会体育の振興へ 3

○明朗で健康な職場スポーツの振興に理解を 1

○冬期体育に対する理解と協力 1

○職場にスポーツ場を増設,整備せよ 2

・・ P3 ○夜間も解放できる運動場を要望 1

(∴女子は無解答で不明)

(17)

大西:体育の社会学的研究課題      勿

スポーツやレクリェーション活動が,個人と小集団・親密な小グループの自発的・自主 的な活動において実施され,マス・コミや商業娯楽・営利企業に振り廻されないような生 活体勢をつくり出すことである。

※1平日(月曜から金曜まで)の余暇の過し方

ご雑 ラテ

映 商 読

野ス 買隊の   rd残

  し

ォ  方

@別

蓑隊レ・談t ビ

箇観劇 業娯楽

習活動

味的活動

外ポ

?・ツ

暫訪問

事手

ニ伝 ニい

事務のの の他

男 子

i304)

35

P1.5 114

S6.3 8 8 ,橡

 49

P6.1 、ll 5]1 8

之1

71 0z3t。%

茎283劃3呂   [

154

T4.6

α1

8

之1 42

P4.9

 35

P2.4 21 ,遷  1

O.4%1

※2健康法実施者 ※2健康法実施内容

実施し

トいる

実施し

トいな

無記

s明 1鹸

食事に

壕モ 薬や克ヒ スポ」ラジオツ1体操乾布,i竦?}

Tツ 精神テ法

  iその他

s 明

男 子

153 146 5

男 子 44

13

76 33

2 0 8

(304) 50.4 48.0 1.6% (153) 28.8 8.5 49.7 31.6 1.3 0 5.2%

女 子

i282)

100 R5.5

176 U2.4

  6

女 子

i100)

 35

R5.O

 14

P4.0

 25

Q5.0

 23

Q3.O

1.1 11 71・・1ス・%

※2健康法実施程度

たびた

ム週3。

S回

ときど ォ週1.

Q回

ときた ワ月1.

Q回

その他1 ※1°2 │灘濾鐸鞠響箋錨究垢

大学体育学研究第3巻第5号)

男 子 96 40

6 10 153 62.8 26.2 3.9 6.5%

女 子 40 38

9 11 100 40.0 38.O 9.0 11.0%  i

四 ま と め

1.父兄のマスコミに接触する度合いは,中学生の場合とほぼ同様の傾向をみることが できる。しかし

(イ〉テレビ視聴時間では中学生の場合と異なり,男・女の視聴時間が入れ替っており,

これは男子は職場勤務の拘束に対して,女子は家庭中心であるという役割・立場の相違で

ある。

@全般的にみて,ラジオの聴取時間は少なくなっている。3時間以上の聴取傾向をみ ると,中学生ではテレビ,ラジオとも男子が高率であるが,父兄の場合ではテレビ女〉男 であり,ラジオでは女く男となっている。

の よく見るテレビ番組の順位においては,映画・ドラマ,ニゴース解説,スポーツ,

(18)

勿6       茨城大学教育学部紀要 第十七号

歌謡曲・のど自慢の番組群に集中する。これは娯楽番組の中心をなすものであって,特に 男子ではスポーツ番組を,女子では映画・ドラマの視聴傾向が顕著にあらわれたものとい える。父兄の場合ではニュース解説が,中学生と比べて高い傾向を示したことが特徴であ

る。

⇔ ラジオの聴取傾向では,中学生の聴取傾向と同様であって,男子はスポーツ,ニュ 一ス解説,女子はニュース解説,スポーツの順になっている。

㈱ よく読む新聞記事の順位では,男女とも社会政治,学習教養,スポーツ記事の3群 をあげている。然し,第2位の選択段階ではスポーツ記事を第1にあげていることが男子 の特徴を示すものといえるであろう。

以上のことから,マス・コミの娯楽性と関連してスポーツが常に高度な接触度数を示す ことは,余暇活動の一般的な傾向を示す大きな手がかりとなっていると考えられる。

2.スポーツ・マス・コミに接触するメディアの頻度においては,これも中学生の男女 の場合とほぼ同様である。

(イ)スポーツ・メディアに接する順位はテレビ,新聞,ラジオの順になっている。

@ テレビのスポーツ番組の視聴度合いでは「自分の好きなとき見る」が最高であるが 男・女では「よく見る」「とほとんど見ない」の傾向が相反して対照的になっている。

㈲ テレビで好んで見るスポーツ種目では,男子は野球,すもう,ボクシング,レスリ ングであり,女子では野球,すもう,バレーボールの順であった。

⇔ スポーツ記事を読む度合いでは,男子が「よく読む」「好きな種目のときよむ」と 積極的な方向にあるのに対して,女子では「ときどき読む」「ほとんど読まない」消極的

傾向を示す。

㈱ スポーツ新聞,スポーツ雑誌の閲読傾向は何れも低調である。

←)ラジオのスポーツ番組の聴取率は,テレビの半数であるが,ここでも野球,すもう の放送を好んで聞いている。

(D マス・メディアへの接触の理由としては「非常に興味があって面白い」が最高であ って,娯楽的な要素として接触するのが主な理由である。

㈱ マス・メディアを利用する興味あるスポーツ種目については,男子では主として野 球,すもう,ボクシングであり,女子では主として野球,バレーボールであった。マス・

メディアを利用して興味をもって接触するスポーツ種目については,男・女において全く 逆の形をなしていて,男子の利用者68%と女子の利用しない者77%とが高い率を示した。

5.身体活動やスポーツへの参加について

(イ)スポーツ参加の希望については,男女とも低調である。ことに女子では「あまり望

参照

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