商業と經濟
前本校教授法學士 前 田 稔 靖
著
土地 增 價 税 論
研 究 館 編 纂 室
本書は前に本校教授たりし法学士前田稔窮
民の著述であって︑現代に於ける一つの顕著 なる現象として︑﹁人口の増加︑公共の改良等
所謂敢合の進歩の寒めに︑地代並に地債の異
常なる騰貴を生じ︑面も此の騰貴は︑其所有
者の資本及努力と何等関係なく︑自然的に生 するものであるにも拘らず︑土地の所有者は
之を輩断するこ亡を公許せられて居るが︑こ れは全く不労増加であり︑不労利得である︒
斯る富を個人の輩断に委することは︑鹿骨の 正義の観念に侍るのみならず︑それが社食進
歩が生んだ結果で.あるならば︑鹿骨が之を奪
ふども芸文ない笠であり︑之れに依りて︑幾
分にも現代の社食組織に件ふ徐弊を匡正して 配合的不安を叉除することが出来れば︑頗る 妙法である︒而して土地増加穂波は︑即ち其 の要求に臆する一つの有力なる方法であり︑ 同税存在の埋由も︑其賦課の根按も其の鮎に あり﹂とは︑著者が其の序文に述べたる要旨 であり︑且つ其の緒論に於では︑是によりて 土地投機に対する誘因は械少し.鹿骨的正義 を維持するにも有数であると述べてある︒以 て本書の著述の主旨.主張を窺そしぎが出水
るご恩ふ︒本書の内容は︑︵こ不労珂慣と其の対策︑ ︵
二 ︶
地 倍
速 増
の 趨
勢 ︑
︵ 三
︶ 土
地 課
税 の
形 式
︑
︵ 四
︶ 猫
逸 の
課 税
制 圧
︵ 五
︶ 英
国 の
訣 税
制 度
︵ 六
︶
土 地
増 加
枕 の
根 按
︵ 七
︶ 都
計 財
源 と
L で
の 増
惜
枕の七牽となし︑更に多数の節や款に赤ちて 細説してあるが︑特に猫逸及び英園に於ける
二五 八
同制度に付きでは︑其の起源沿革を始め︑課
税組織等に就て詳細に論じであった︑卒者に
ごりでも寅際家にぎりでも︑み郡一考ぎなる可き 貼が多いご思はれる︒倫ほ土地増加税の根擦
に関する第六章に於ては︑之れを財政政策上
及び経済政策上に索め.経済政策上の根撲を
分もて一肱舎政策上及び生産政策上の二紛争数
へたるの外︑一見に倫理的根擦を奉示して︑﹁乍
併凡そ土地から生十る培債は︑会く一枇合力に
よって作られたのである芯の観念の下に︑赴
舎は其の正しき受領者であるさ思惟せられる
のである︒印ち土地は自然の賜であって其
の債格は個人の労作によるものではないから
個人が此の如き債格を聾断するが如きこさは
倫理上に於ても詐す可か・らぎるものであり:・ ::・此の如き赴合的に作成せられたもの芝︑
個人の労作によるものさの区別は︑買に土地
増加税論の主張の披って立つ所である﹂ご論
じであるが如きは︑本書の特色の一つぜ謂っ てよからうさ忠ふが︑更に本書の最も主なる
新
介 千 日 紹
特色さ見る可きは︑最後に於て論性られて居
る﹁都市計劃の財源ざしての増債税﹂の一章
であるさ信子る︒著者は︑斯枕を都計の財源
に供するこさ.に付き︑且(さに其の得失を論じ
之れに劃する法律上及び性質上よ
bする︑反
謝論争目吟味して︑敦れも其の根披ぞ薄弱なり
ごして守本殺の越する所以を一不し︑進で︑之
れ伝(二課税す可き場合.(二)増償額の決定
(三)税率の成形︑(四)軽減問題︑租税主陸等
に論及細説して居るのである︒文章も明快で
あり︑必要なる計数等も適宜に使はれて居る
けれども︑乾固に陥ら争︑準究的に凶はれた 様な黙は少しもなく︑此方面の著書の多から
ぎる現下の特等界に於て︑挙者並に賃際家に
ごりで好国の良一考ざして推薦するに足る良書
である︒(忘評多罪)︹東京︑帝園地方行政事
曾 後
行 ︑
定 値
引 一
敗 因
五 拾
銭 ︺
二五九