「埼玉県建築物衛生管理研修会」
建築物のレジオネラ対策
レジオネラ属菌は、人工環境水で増殖する!
調査・診断・実行・評価でリスク対策を推奨
講師講師
レジオネラ対策センター
代
表堀井孝
志
本日の講習内容と対象になる設備
<主な講義内容>
<指針の対象設備>
◇
レ
ジオネラ感染症とは
◇
レ
ジオネラ属菌の解説
◇レ
ジ
オ
ネ
ラ
リ
ス
ク
と
は
◇
冷却塔の維持管理
◇
給湯設備の維持管理
◇
加湿器
の
維持管理
◇
給水・給湯設備
◇
冷却塔と冷却水系
◇
加湿器
◇
循環式浴槽
◇
水景施設
◇
蓄熱槽
◇
加湿器
の
維持管理
◇
循環式浴槽の維持管理
◇
水系施設の維持管理
◇
A
TP検査器の活用
◇
蓄熱槽
*レジオネラ属菌が検出された場合に は、不検出の証明できるまで当該設備 の使用をしないことが設置者の責任
レジオネラ感染症とは
レジオネラ属菌という環境細菌が原因で発症する
感染症
レジオ
ネ
ラ
属菌
を
吸引
することで
、
劇症肺炎
やイン
フ
ルエンザ
に
似
た
レジオ
ネ
ラ
属菌
を
吸引
することで
、
劇症肺炎
やイン
フ
ルエンザ
に
似
た
症状を発症する感染症を「レジオンネラ
症」という
重篤な場合、死亡することや後遺症が残る事例がある。
1976
年夏、米国フィラデルフィアで開催された在郷軍人会の参加者
のうち
221
名が原因不明の肺炎に罹り
29
名が死亡
在郷軍人会の名称(
Legian
)から「レジオネラ症
」と命名され、病原菌
は「レジオネラ属菌」と命名された
1
週間前後の潜伏期間後「劇症肺炎」を発症する
ミ
シ
ガ
ン
州
ポンテアック
の
衛
生
局庁舎内
で
集団発
生した
イン
フルエ
ン
シン
州
ポンテアック
衛
局庁舎内
集団発
イン
ン
ザに似た非肺炎型の「ポンテアック熱」がある
1988
年、英国スタンフォードでは給湯設備が原因で
集団発生し
158
名入院、そのうち
36
名死亡
その他、フランス、イギリス
、
ス
ペ
イ
ン
、
オ
ース
トラ
リアな
ど
、
世界各地
でもレジオネラ症が報告されている。
2012
年レジオネラ症年間累計報告数
資料:国立感染症情報センターHPより抜粋
順位
/県名
報告数(件)
8.
福岡県
34
1.
東京都
59
9.
千葉県
32
2.
埼玉県
57
10.
岡山県
29
3.
大阪府
56
11.
富山県
28
4.
神奈川県
54
12.
宮城県
27
5
兵庫県
49
13
静岡県
24
5
.兵庫県
49
13
.静岡県
24
6.
愛知県
48
14.
石川県・広島県
各
23
7.
北海道
38
全国総数
892
国内のレジオネラ感染症の発症事例
レジオネラ症は、責任者の認識不足や無
知に起因する
人災で
ある
!
1980年(昭和55年)長崎医大で、劇
症肺炎の患者
からレジオネラ属菌
をはじめて分離(冷却塔が感染源)
<33年前>
1994年都内の民間研修施設の冷却塔が原因で
44名発症
1996年
慶応大学病院の新生児室の給湯を使用していた加湿器が
感染源で、新生児1名が死亡
2000年3月、静岡県内のレジャー施設の温泉で2名死亡
2000年6月、茨城県の福祉施設の浴槽で
45名感染
3名死亡
2002年7月、宮崎県内の入浴施設で
は、2
95名が集団感
染し7名が死
亡した
(支配人がレジオネラ症に無知で、保健所か
らの営
業自粛を無視して
営業継続して被害が拡大。当人は懲役1年6カ月の実刑と補償費用
4億円)
後
償
2011年、前橋市の日帰り温泉で
の
後
遺症患者
に3千5百万
円の賠
償
2011年、水上温泉の高級旅館の循環式浴槽
が原因で
1名死亡
2012年12月、埼玉県内の入浴施設で
50~80歳代
の男女8名肺炎
など
を発症(内1名重症)、感染者2名の遺伝子
が一致して営業停
止の行
政処分をうける。翌月に閉館を決
定
レジオネラ対策の関連法令と
法規制が及ばない施設の対応
「建築物等におけるレジオネラ症防止対策について」(平 成
11
年
11
月
26
日
)
で
関連法令
を
準用
することの
通知
成
11
年
11
月
26
日
)
で
関連法令
を
準用
することの
通知
○病院、社会福祉施設、老人福祉施設などの空調・
給水・給湯設備
の
維持管理は建築物衛生法を準用することを示す
○循環式浴槽・加湿装置・水景装置についても示された ○社員寮や工場あるいは合宿所などの維持管理は法令を準
用する
「レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技 術上の指針」平成
15
年
7
月
25
日
厚生労働大臣告示に
より
浴槽
冷却塔
貯湯槽及
び
給湯設備
の
包括的
な
指
より
、
浴槽
、
冷却塔
、
貯湯槽及
び
給湯設備
の
包括的
な
指
針が示された
*指針は最低基準を示すもので、これを
守れば安全というもので
は
なく、
それ以上の自主管理をすることが原則
レジオネラ属菌の特徴と繁殖過程
写真提供:国立感染症研究所
土壌や河川に生息する
2
~
20
μ
m
の
環境細菌
20
μ
m
の
環境細菌
現在まで
53
種類発見され、肺
炎の原因菌は
「レジオネラ
ニュ
ーモフ
ィ
ラ」
と命名
自然界では爆発的な増殖はし ないが、
25
~
40
℃
位の閉鎖
水域は増殖しやすい
写真下
:
新設
3
週間
の
配管内
写真下
:
新設
3
週間
の
配管内
細菌は、環境や条件が整えば すぐに増殖する
レジオネラ属菌の増殖プロセス
写真提供:国立感染症
研究所
イラスト:㈱ヤマト
HP
より
レジオネラ属菌は有機物など を餌
にし
て
増殖
する
を
餌
にし
て
増殖
する
細菌がいるところにはアメーバ も共生している
アメーバに捕食されると消化さ れず、その体内で
3
時間後位
から増殖をはじめる
約
18
時間で
100
個位になると
アメ
写真提供
国立感
染症
研究
所
バの
アメ
ー
写真提供
:
国立感
染症
研究
所
バの
体を食い破り放出・再捕食を 繰り返す
生物膜内には塩素剤が届かな いので、その中で増殖する
レジオネラ属菌の感染経路と症状
写真提供:国立感染症研究
所
イ
ラスト:㈱ヤマト
HP
より
写真上:生物膜内で増殖したレジ オネラ
属菌
オネラ
属菌
放出された菌は、エアロゾルに含 まれ空中に長時間浮遊する
<エアロゾルとは>気体中に浮遊す
る微小
な液体の粒子で、目に見えず、容易に落下 せず湿度が高ければ蒸発しない
5
μ
m
以下のエアロゾルを吸引す
ると肺まで達する「空気感染」で劇 症肺炎
を
発症
する
症肺炎
を
発症
する
菌が肺まで達しない場合でも、非 肺炎型「熱性疾患」があり、インフ ルエンザのようなポンテアック熱と いう症状を発症する
レジオネラリスクとは
レジオネラ肺炎のレントゲン写真
<
写真提供:国立感染症研究所
>
◇正常な肺組織はスポンジ状であるが、レ ジオ
ネラ
肺炎
は
肺胞内
に
細胞
や
液
が
充満
ジオ
ネラ
肺炎
は
肺胞内
に
細胞
や
液
が
充満
し空気が入る場所がなくなり、血液中の酸 素濃度が
低下して極
度の呼吸
困難になる。
死亡患者の肺は硬化している。
レジオネラ属菌が肺細胞で増殖
する
呼吸器疾患、劇症患者は適
切な治療
が遅れると致死率(
65
%)が高
くなる
早期治療ができても呼吸器に後遺症 が残ることがある(補償費用が発生)
症状の出ない自然治癒型の罹患
率は
95
%以上の報告あり
体力、抵抗力が低下すると感染し易
い
人から人には感染しない
冷却塔のレジオネラ対策
イラスト:
日本冷
却塔
工業会
HPよ
り
冷却塔の形状とレジオネラ防止策
◇設計・施工に関する防止策
(外気取り入れ口・設置場所)
◇冷却塔の維持管理に関する防
止策(調査・記録・管理責任)
◇冷却水系の維持管理に関する
防止策(水質管理・スライムの 防止・定期清掃)
冷却塔の仕組みとリスク
イラスト:
日本冷
却塔
工業会
HPよ
り
冷却塔(クーリングタワー)は、 ビル
空調
などの
冷却水
を
冷却
ビル
空調
などの
冷却水
を
冷却
するために用いられる。
冷却水を効率よく循環利用す る為なくてはなら
ない
装置。
冷却水は使用されると温度が 上昇する
その冷却水は、冷却塔内で送 風機
により
強制的
に
送
り
込
ん
風機
により
強制的
に
送
り
込
ん
だ外気と接触して温度が下が り、再度空調機に送られる
冷却水が汚染された場合、細 菌は広範囲に拡散する
<設計・施工に関する防止策>
外気取り入れ口・設置場所
地上
10
m以上又は屋上に設
置置
周辺に窓や外気取り入れ口が ある場合は、
10
m以上離す
外気取り入れ口にフィルターを 設置
飛散水が他の建物などを汚染 させないように周辺施設とは 10
程度離
す
10
m
程度離
す
点検清掃が容易であること
清掃のための給水、排水設備 を設ける
<冷却塔の維持管理に関する防止策>
冷却塔の維持管理
使用前に殺菌剤を用いた化学洗 浄の
実施
浄
の
実施
使用前~連続使用する期間に注 意(配管や塔内に水が数日~数 週間滞留する。)
連続使用開始時に完全換水し塔 内清掃実施(高圧洗浄機等による 清掃の際はエアロゾルの飛散に 注意する。)
水質管理
のため
殺菌
・
殺藻剤等
水質管理
のため
殺菌
・
殺藻剤等
の水処理剤の使用・定期的な注 水を行う。
設備の定期点検と月
1
回清掃を実
施が最も効果的である
<冷却水の維持管理に関する防止策>
冷却水の維持管理
塔内・配管内に蓄積する藻類、ス
ケ
ールや残渣物内で
レジオネラ属
菌
が
増殖
し
、
レジ
オネラ
属菌
に
汚染
された
エ
アロゾルが
、
排気
と
共
に
外部
に
菌
が
増殖
し
、
レジ
オネラ
属菌
に
汚染
された
エ
アロゾルが
、
排気
と
共
に
外部
に
飛散する恐れがある。
使用期間中は月
1
回以上清掃
スケール防止剤や強制ブローで濃縮障害の
防止(ス
ケール内は細菌
が生息する)
消毒・殺菌剤で藻やアメーバの繁殖予防(塩素
は即効性はあるが消
費されやすいので持続性に欠ける)
水質検査の実施=使用期間中
1
回以上、設置場
所の人口密度
が高
い
場合
は
数回
(
危険因子点数
を
参考
にする
)
い
場合
は
数回
(
危険因子点数
を
参考
にする
)
不検出が管理目標であるが、
100
CFU
/100
m
ℓ以上検出されたら直
ちに清掃・消毒の上、不検出を確認
(日常点検にATP検
査が有効)
使用後は塔内及び配管内を完全排水
施設別危険因子点数と水質検査回数
出典:レジオネラ症防止指針
危険要因の点数
化
(
各要因
を
加算
)
施設別のレジオネラ症感染危 険度
(
各要因
を
加算
)
エアロゾルの
要
因
冷却塔水=
2
点
加湿器=
2
点
環境の要因
通常環境
=1
点
人口密度が高い環境=
2
点
閉鎖環境
=3
点
免疫不全患者等=
4
点
宿主側
要
病院
5
~
8
点
老人施設
5
~
7
点
特定建築物
3
~
5
点
水質検査回数(目安)
3
点以下=必要に応じて行な
う
4
~
5
点=年
1
回
設備の稼
動初期
宿主側
の
要
因
健常者=
1
点
喫煙者・呼吸器疾患者=
2
点
高齢者・新生児・乳幼児=
3
点
動初期
6
~
7
点=年
2
回
設備稼働
初期及び稼動期間中
8
点以上=年
3
回
上記と同
じ
加湿装置の維持管理
<加湿器とは>
室内の湿度を高くするために使う空気調和設備で、
空気が乾燥する冬季によく使われる。
機器内部
収容
た
水分
を
空気中
放出
加湿
する
機器内部
に
収容
し
た
水分
を
空気中
に
放出
し
加湿
する
。
ビル空調設備に組み込まれる中央管理式の大型装 置から家庭用小型機器まで多種多様の機種がある。
加湿器による事故事例
事例①
1996
年
慶応大学病院
で
新生児
3
名
が
院内感染
でレジ
1996
年
慶応大学病院
で
新生児
3
名
が
院内感染
でレジ
オネラ症を発症し
1
名死亡。
給湯設備の湯を使用した家庭用超音波加湿器が原因
消毒剤の効果がない湯を使用して菌が増殖した
事例②
1997
年
新潟市のマージャン店で使用していた超音波式
加湿器
が
原因
で
男性
がレジオネラ
症
で
死亡
。
加湿器
が
原因
で
男性
がレジオネラ
症
で
死亡
。
付着していた菌の遺伝子パターンが一致
マージャン店には
12
名いたが、ほかに発症者はなし
男性は、高血圧や糖尿病
疾患
があり、喫煙量が多かった
ビル空調用加湿装置の管理ポイント
<イラスト:日本空調機工業会H
Pより
>
空調機組込型の場合、消費電 力が小さいためオフィスビルの 空調等
広
く
採
され
る
空調等
で
広
く
採
用
され
てい
る
。
常温の水を蒸発させて加湿す るもので水道法の水質基準に 適合した水を使用することが 定められている。
水道水使用はレジオネラ属菌 に汚染されにくいとされる。
加湿用タンク内や配管にレジ オネラ
属菌
が
増殖
しな
いよ
う
オネラ
属菌
が
増殖
しな
いよ
う
、
使用開始前後の水抜き・清掃 を実施することが重要。
不使用時のエレメントの乾燥 や機器類の定期的な清掃が 必要である。
加湿方式とレジオネラ症感染リスク
方式
加熱式
気化式
超音波式
項目
殺菌機能の有無
有
無無
エアロゾル飛散
無無
有
停止中
の
増殖
有
有
有
参考:
新版レジオネラ
症防止指
針(
P7
5
)
停止中
の
増殖
有
有
有
レジオネラ症発生
との因果関係
低い
やや低い
高い
超音波式加湿器の管理ポイント
加湿装置の使用開始時と終了時には、水抜き・清掃を実
施
すること
施
すること
保管状況によっては、タンク内面に形成される生物膜も長
期間保持される危険性がある。
使用時には、タンク内を清掃して毎日水を取り替える
浄水器を通した水は細菌が繁殖しやすい
使用する水は残留塩素があること
水道水
を
使用
しても
3
日目
にタンク
内
に
生物膜
が
確認
さ
水道水
を
使用
しても
、
3
日目
にタンク
内
に
生物膜
が
確認
さ
れた事例がある
振動子にヌメリ(生物膜)が出ないよう監視
室温が高いと振動子は細菌に汚染されやすい
貯湯槽及び給湯設備の維持管理
貯湯槽の種類と水質基準
上水使用の貯湯槽
水道水+レジオネラ属菌
浴用
に
使
う
貯湯槽
公衆浴場法
の
検査項目
浴用
に
使
う
貯湯槽
公衆浴場法
検査項目
温泉水・井水の貯湯
槽
公衆浴場法の項目
旅館・ホテルの貯湯槽
旅館業法の項目
密閉型貯湯槽(縦型・横型がある)
<貯湯槽の管理基準>
年
上清掃
(
建築物衛
1
年
に
1
回以
上清掃
(
建築物衛
生法の貯水槽清掃を準用し専 門業者に依頼すること)
1
年に
1
回以上、配管洗浄
湯の温度を
60
℃
以上に保つこ
と(底部でも
55
℃
以上に保つ)
水質検査は、
1
年に
1
回以上、
最も使用頻度が少ない水栓か ら採水する
1
週間に
1
回目視検査をする
停滞水域をなくすこと
配管・シャワー・カランの維持管理
シャワー・カランは、
6
カ月
/1
回
清掃
・
消毒
清掃
消毒
湯と水が混合するので細菌が 繁殖しやすい温度になる
枝管は停滞水域になり易い
ATPで汚染チェックが有効
開放型貯湯槽と蓄熱槽
温泉の管理基準
温泉槽は浴槽用
貯湯
槽と定
義
(レジオネラ
防止指針第
3
版)
温泉を使用する場合、塩素剤 との
相互作用
の
有無
のデ
ー
タ
との
相互作用
の
有無
のデ
タ
を自前で作成すること
定期的に生物膜の除去・清掃
可燃性天然ガスを含む温泉に はガスセパレータの設置義務 がある(管理指針はない)
2007
年渋谷の温泉施設の爆
発事故
で
6
人死傷
(
有罪判決
)
発事故
で
6
人死傷
(
有罪判決
)
ガスセパレータと槽の接続部 に生物膜が生成しやすい
清掃できない構造が多い
循環式浴槽のレジオネラ対策
<事故事例> 2002
年
7
月
宮崎県日向市で国内最大の集団感染が発生
発症者:
295
名
死亡者:
7
名
(疑似感染者は約
3
千名:現支配人談)
この事件を契機にレジオネラ対策は入浴施設が重点になる
管理基準の概要
日常管理にATP検査器の活用が推奨されてい
る
<施設の管理基準>
ろ
過器
の
直前
に
塩素消毒剤
を
注
<浴槽水の水質基準>
水道水
を
使用
した
場合
が
原則
ろ
過器
の
直前
に
塩素消毒剤
を
注
入すること
浴槽水を毎日換水できない場合、 1週間に
1
回以上換水すること
1
週間に
1
回以上高濃度塩素消毒
1
年に
1
回以
上、配
管
洗浄のほか
、
生物膜を確認したら直ちに除去す ること
水道水
を
使用
した
場合
が
原則
残留塩素濃度:
0.2
~
0.4
㎎
/ℓ
程
度を
2
時間以上持続すること
水質検査回数:完全換水年
1
回以
上、連日使用年
2
回以上(県条例)
レジオネラ属菌:検出されないこと
温泉を使用する場合には、自前で データを作成する
水質検査でレジオネラ属菌が検 出されたら浴槽の使用停止
砂ろ過器は定期的に逆洗すること
浴槽水は常に満杯を保つこと
浴槽水のpHが高く塩素系薬剤が 使用できない場合には、適切な衛 生措置を行うこと
必ず塩素を使用するものではない
循環設備外観と汚染の危険部位
砂ろ過器の概要
ろ過器は最も汚れるので、菌の繁殖を抑え
込むために消毒
が必要
循環配管の洗浄風景
過酸化水素だけではなく、水質や
設備の応じた洗浄工法を選定する
こ
と
死に水域になり易い場所
循環設備が停止すると細菌が繁殖し始める。清掃時には
完全換水する
温泉のリスクと衛生管理
マスコミや旅行会社の温泉情報は衛生管理の評価ではない
温泉分析表は化学成分のみで細菌検査は不要
温泉成分
は
地表
に
出
ると
変化
する
(
泉質
は
変化
する
)
温泉成分
は
地表
に
出
ると
変化
する
(
泉質
は
変化
する
)
温泉には
927
種類の細菌や藻類及び微生物などの生息
が確認されている
実際に使用している温泉水の成分分析が必要
かけ流し温泉には基準が無い。補給湯量が少ないものは
循環式より細菌に汚染されている
埼玉県
に
多
いアルカリ
性温泉
は
塩素剤
が
効
きにくい
埼玉県
に
多
いアルカリ
性温泉
は
塩素剤
が
効
きにくい
水道水より細菌が繁殖し易い成分を含有している
温泉施設の経営者は、泉質の応じた自主管理基準を策
定して、従事者に周知徹底する責任がある
水景装置のレジオネラ対策
噴水で細菌が繁殖すると広範囲に
飛
散する可能性がある
飛
<管理のポイント>
◇藻類の発生を抑制(殺藻剤・銅イオンが有効)
*人が吸引しやすい環境下では使用を控える
◇定期的な清掃の実施とエアロゾルを発生させない
*清掃に高圧洗浄機を使用してレジオネラ症を発症した事例あり
◇塩素消毒剤を切らさない(消費されやすい)
◇周辺の環境を考慮して管理方法を選定する
<衛生管理の最新情報>
ATP検査と活用法
写真提供:キッコーマンバイオケミファ㈱
AT
P
とは:アデノシン三リン酸の略
AT
P
とは
生物
の
体
を
作
る
様
々
な
AT
P
とは
、
生物
の
体
を
作
る
様
々
な
物質を作り出すエネルギー源にな る化学物質である酵素(発光する 特性がある)
平成
20
年~
22
年度の厚労省の
研究事業で浴槽水のレジオネラ 属菌の測定研究が行われ、有効 性が証明された
AT
P
の
存在
は
生物
が
存在
してい
AT
P
の
存在
は
、
生物
が
存在
してい
る指標になるので、浴槽水などの 細菌汚染状況を数値化した管理 ができる
数
10
秒で
AT
P
値の測定ができる
ATP検査器を活用した自主管理のすすめ
レジオネラ属菌の特定ではない
が、
細菌汚染の評
価方法に採用
ATP
値
が
25
以下
の
浴槽水
では
レジオネラ
属菌
の
検出率
は
03
%
ATP
値
が
25
以下
の
浴槽水
では
、
レジオネラ
属菌
の
検出率
は
0
.3
%
25
~
50
未満での検出率は
3.7
%
51
~
100
未満での検出理は
11.7
%
ATP値が
80
を超えると基準値以上のレジオネラ
属菌が検出された
50
以下を浴槽水の管理目標値として、これを超えた場合には何らか
の対応が必要である。
日常の残留塩素と
ATP
値のデータ集積で水質検査のリス
ク
が低減
冷却塔
や
給湯設備
においても
リス
クの
低減
や
経
費軽減
に
活用
冷却塔
や
給湯設備
においても
、
リス
クの
低減
や
経
費軽減
に
活用
低価格の
ATP
検査器と試薬が開発され、普及が進んで
い
る
ご清聴ありがとうございました