西尾市塩田復元整備
基本計画案
(パブリックコメント版)
目次
1.整備の背景と整備の方針・・・・・・・・1
2.ゾーニング・動線・・・・・・・・・・・2
3.施設整備配置図(案)・・・・・・・・・ 3
1. 整備の背景と整備の方針
整備の背景
■ かつて三河湾沿岸部には塩田が各地に分布していましたが、その
中でも吉良の塩田は大規模で、採れた塩は良質な「饗庭塩
あ い ば じ お
」とし て、岡崎の八丁味噌や遠く信州伊那地方へも出荷されていまし た。入浜式塩田は昭和 3 0 年に、近代的な流下式塩田に改築され ますが、昭和 4 6 年末で全国的に塩田は廃止されることになりま した。
整備の方針
■ 西尾市吉良歴史民俗資料館には、屋外に復元塩田と塩焼小屋が整 備され、製塩業に用いられた製塩道具などが展示されています。 平成 2 0 年度から復元塩田を利用して塩づくり体験を始め、平成 2 4 年からは吉良入浜式塩田保存会会員によって体験の運営が行 われています。近年、体験参加者が増加し施設が手狭となり、参 加者の不便や運営する保存会員の肉体的負担が大きくなってい ます。
■ このような背景等を踏まえ、西尾市では、かつての旧吉良町・一 色町・幡豆町で行われた製塩技術の更なる継承や、地域の観光振 興等に資する取組みへと発展することを目標に、同敷地内にある 利用されなくなったゲートボール場を有効活用するなどして、塩 田や製塩小屋等の塩づくり体験施設のリニューアルを行い、より 多くの体験者や来訪者にも十分に対応のできる空間としての再 整備を行うこととします。
基本方針:塩田による製塩技術の民俗文化財としての保存
・旧幡豆郡にて行われた塩田による製塩業について、塩田従事者の知識、経験、技術を伝承し、特色ある文化として保存を図ります。
・「塩田の歴史、文化を後世に伝承する」ことを柱とします。
■ 塩田体験施設の充実
・当地方の塩田に関する資料や実際に製塩業に従事されていた方々へ
の聞き取り等により、かつて旧幡豆郡で盛んであった「入浜式塩田」
の様式を取入れるかたちで、塩田体験施設の充実を図ります。
■ 観光拠点の形成
・吉良の塩づくりについて市外や県外の方々にも知ってもらい、地域
の観光ネットワークの拠点となる魅力的な施設を整備します。
■ 博物館的機能の充実
・塩田の歴史や製法を紹介する展示や塩づくり体験などを通して、製
2. ゾーニング・動線
ゾーニング
歩行者動線
■ 利用者の好奇心を高め、整備エリアを有効的
に回遊できるように、塩焼小屋を敷地奥側へ
と配置します。また、塩田の塩づくり作業風
景があらゆる位置から観覧できるような塩田
を中心とした周遊型の歩行経路とします。
■ 塩田作業観覧、休憩、学習ゾーンと塩焼体験
ゾーン(屋内)を結ぶ歩行経路は、景観面に
優れた歩行空間となるようインターロッキン
グ舗装で整備します。
自動車動線
■ 大型バス等も駐車ができるような自動車動線
3. 施設整備配置図(案)
■ 塩焼小屋
・既往の塩焼小屋と同程度の建 物を移築する予定とします。 ■ 復元塩田
・大きさ 1 4 m 四方の正方形 ・当時の入浜式塩田の景観をイ
メージできるものとします。 ■ 築山
・景観面を考慮し、海水貯留施設を 築山の土中に埋設します。 ・高さは 1 m 程度
■ 緩傾斜のスロープ
・車いす等の利用者でも塩田作業体験に参加 できるように、勾配 5 %程度で設置します。 ・管理、作業用に軽トラックの乗り入れが可
能な幅 3 m 程度を確保します。 ■ 階段ベンチ
・塩田作業体験を観覧することができるベ ンチにもなる階段を設置します。 ■ パーゴラ
・塩田作業体験中に見学者等が観覧や休憩でき るスペースとして設置します。
・パーゴラには、強い日差しを遮るためにつる 性植物を繁茂させます。(緑陰の確保)
■ ツボ【沼井】
・大きさは 1 .8 m 四方(実際に使用されていた構造を再現) ・塩田内に 2 箇所配置します。
■ かん水壺
・濃縮された海水がたまる桶。径 4 5 c m 程度。 ■ 浜溝
・汲水用の浜溝の深さは、柄杓で汲むために 十分な内幅 4 0 c m 四方で深さ 5 0 c m 程度 の枡形状とします。
■ 海水貯留タンク
・塩田作業体験に対応できるように、水量 5 0 0 0 ℓ程度貯留できるタンクを土中に 設置します。
■ 身障者用駐車桝
・誰にでも塩田を訪れてもらえるように バリアフリーに対応した駐車桝を配置
■ 大型車用駐車桝