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諸外国の教育課程

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(1)

「教科等の校正と開発に関する 調査研究」調査研究資料

諸外国の教育課程

―教育課程の基準及び各教科等の目標・内容構成等― 

(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス) 

平成14(2002)年10月 

国立教育政策研究所

(2)
(3)

は し が き

 本調査研究(「教科等の構成と開発に関する調査研究」)は、教育課程の 改善に資する基礎的資料を得る目的で、平成9年度より進めてきた研究であ る。これまで、我が国における教育課程の研究開発動向や歴史的変遷、諸外 国における教育課程の動向等について調査を進めてきた。

 未資料は、これまで報告書としてとりまとめてきた内容を基に、諸外国の 教育課程及び各教科等の目標・内容構成等について、我が国と比較ができる

よう、共通の項目を立てて整理したものである。対象とした国は、アメリカ、

イギリス、ドイツ、フランスの4カ国である。

 教育課程の基準については、改訂の時期やその特色、基準の概要、学習の 評価や教育課程の評価等を調査項目とした。各教科等については、国語、社 会、地理歴史、公民、算数、数学、技術分野(技術・家庭)、外国語、道徳、

特別活動について、目標・内容の示し方や内容構成の特色等についてとりま とめた。外国語については、韓国のみを対象とした。

 本資料が、諸外国の教育課程の動向を知るための参考資料として活用され れば幸いである。

平成14年10月

国立教育政策研究所

「教科等の構成と開発に関する調査研究」

      事 務 局

(4)
(5)

諸外国の教育課程

1 教育課程の基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1    ―アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス―

2 教科等の目標・内容構成等

   ―アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス―

国 語・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 社会、地理歴史、公民・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

算数、数学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 理 科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 技術分野(技術・家庭) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31

外国語・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 道 徳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 特別活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43

<研究協力者及び所内担当>

(6)
(7)

1  教育課程の基準

(8)
(9)

国 名

項 目 日  本

1 教育課程の基準の改訂について

(1) 最近の教育課程の基準の改訂の時期 1998年(小・中)、1999年(高)

(2)改訂の特色等 「生きる力」の育成、学校5日制の実施に伴う授業時数の縮減と指導内容の厳選、総合的な学習の時間の新設

(3)改訂の周期 およそ10年ごと

(4)その他

2 教育課程の基準の概要

(1)教育課程の基準設定の主体 国(文部科学省)

(2)教育課程の基準に関わる法令 学校教育法、文部科学省の定める学校教育法施行規則  (教科導の構成、各教科等及ぴ各学年の授業時数、1  単位時間の時数を規定)、学習指導要領(各教科等の  目標、内容等を規定)

(3)教育課程の基準の性格 最低基準

(4)教育課程の基準の範囲

ア.教科等の構成及び学年配置の  規定の有無小・中・高とも教科等の校正の規定有り、学年配置の  規定は小・中のみ。高等学校は教科・科目を各学校で設定可能。

イ.総授業時数の規定の有無 小:5367単位時間、中:2940単位時間、高等学校な  し ウ.各教科等の配当授業時数の規  定の有無小・中は授業時数の規定有り、高等学校は単位数の規  定 エ.学年配当の授業時数の規定の  有無 小・中のみ有り

オ.1単位時間の時間の規定 小・中・高とも有り カ.その他

3 児童生徒の学習の評価

(1)評価方法等に係る基準の設定主体 国(文部科学省)

(2)評価方法の特色 観点別評価、評定、目標準拠評価、個人内評価

(3)数値や段階による評価(評定)の有無 小(観点別評価、評定とも3段階)、中(観点別評価  は3段階、評定は5段階)、高(評定5段階)

(4)評価記録の様式の決定主体 設置者

(5)その他

4 教育課程の評価(国レベル)

(1)実施機関 文部科学省

(2)・評価の方法 教育課程の実施状況調査。

(3)評価の頻度 およそ10年ごとに行われてきた。

(4)評価の対象 小5,6学年、中1〜3年、抽出、基本的な教科

(5)その他

5 教育課程の実施の状況

(1)地域や学校による共通性の程度 総合的な学習の時間を除いては共通性が高い

(2)その他

(10)

国 名

項 目 ア メ リ カ

1 教育課程の基準の改訂について

(1)最近の教育課程の基準の改訂の時期 1996年

(2)改訂の特色等 小・中・高ともに、コア教科(英語、算数・数学、科  学、社会)は1996年、その他の教科は1998年に改訂。

(3)改訂の周期 不定期。5年ごとに改訂したいとのこと。

(4)その他

2 教育課程の基準の概要

(1)教育課程の基準設定の主体 州が基準のフレームワークを示し、各学区がさらに詳    細な基準を作成。しかし、法的拘束力はない。

(2)教育課程の基準に関わる法令 なし

(3)教育課程の基準の性格 単なる枠組み

(4)教育課程の基準の範囲

ア.教科等の構成及び学年配置の規定の有無規定はない。

イ.総授業時数の規定の有無 規定はない。しかし、教師の労働条件として、年間1  80日 ウ.各教科等の配当授業時数の規定の有無規定はない。

エ.学年配当の授業時数の規定の有無 規定はない。

オ.1単位時間の時間の規定 規定はない。

カ.その他 3 児童生徒の学習の評価

(1)評価方法等に係る基準の設定主体 州や学区で枠組み等が示されるが、教師が基準を決め、  保護者に説明するのが―般的。

(2)評価方法の特色 州のフレームワークでベンチマーク(到達度)が示さ  れている。観点別評価、評定、目標準拠評価。

(3) 数値や段階による評価(評定)の有無

規定はない。

(4)評価記録の様式の決定主体 設置者

(5)その他

4 教育課程の評価(国レベル)

(1)実施機関 州や学区で枠組み等が示されるが、教師が基準を決め、保護者に説明するのが―般的。

(2)評価の方法 州の統―テストや連邦の教育政策等による。

(3)評価の頻度 規定はない。

(4)評価の対象 規定はない。

(5)その他

5 教育課程の実施の状況

(1)地域や学校による共通性の程度 地域や各学校により異なる。

(2)その他

―4―

(11)

項 目 国 名 イ ギ リ ス 1 教育課程の基準の改訓二ついて

(1)最近の教育課程の基準の改訂の  時期 1999年より進行中(2000年実施、2002年完全実施)現行 カリキュラムの改訂作業が進行中

(2)改訂の特色等 市民性の教育、外部試験の改革

(3)改訂の周期 5年

(4)その他

2 教育課程の基準の概要

(1)教育課程の基準設定の主体 国(教育技能省)イングランドのみ

(2)教育課程の基準に関わる法令 1988年教育改革法

全国標準カリキュラム(教科等の構成、到達目標とその評価)

(3)教育課程の基準の性格 維持(公立)学校における最低基準

(4)教育課程の基準の範囲

ア.教科等の構成及び学年配置  の規定の有無

イ.総授業時数の規定の有無 全国リテラシー戦略、全国ニューメラシー戦略に関わる授業時間の規定あり。

ウ.各教科等の配当授業時数の規定の有無 なし 工.学年配当の授業時数の規定の有無 なし オ.1単位時間の時間の規定 なし カ.その他

3 児童生徒の学習の評価

(1)評価方法等に係る基準の設定主体 国(教育技能省)

(2)評価方法の特色 目標準拠評価、キー・ステージ修了時における全国―斉テ  スト、学校ごとの成績の公表、プログレス・ファイル(ポ ートフォリオ)の普及

(3)数値や段階による評価(評定)  の有無絶対評価

 キー・ステージ3までは、ナショナルカリキュラムによる  到達指標による評価。

   キー・ステージ4とシックスス・フォームについては外部  試験の得点の絶対評価。

(4)評価記録の様式の決定主体 学校

(5)その他

4 教育課程の評価(国レベル)

(1)実施機関 教育水準局資格  カリキュラム機関

(2)評価の方法 実施状況調査、通常の監査、資格カリキュラム機関による  テスト 学校訪問(抽出)、試験結果の追跡、関係者との協議、その他

(3)評価の頻度 絶えず行う

(4)評価の対象 キー・ステージごと、抽出、基本的な教科

(5)その他

5 教育課程の実施の状況

(1)地域や学校による共通性の程度 宗教教育を除いては共通性が高い。

(12)

項 目 国 名 ド イ ツ 1 教育課程の基準の改訂について

(1)最近の教育課程の基準の改訂の時期 州毎に異なる。例えぱバーデン・ヴユルテンベルク州は

  <DIV STYLE="position:absolute; left:330.75pt; top:126pt; font‑size:12pt;">  1993年。ノルトライン・ヴェストファーレン州は学校種   <DIV STYLE="position:absolute; left:330.75pt; top:138.75pt; font‑size:12pt;">  別、各科目により異なる。

(2)改訂の特色等 1996年のTIMSS以降は学力重視の方向性。

(3)改訂の周期 州毎に異なる。例えばバーデン・ヴユルテンベルク州は  ほぼ10年毎。ノルトライン・ヴェストファーレン州は学 校種別、各科目により異なる。

(4)その他

2 教育課程の基準の概要

(1)教育課程の基準設定の主体

(2)教育課程の基準に関わる法令 (以下、ノルトライン・ヴェストファーレン州の事例)

 学校法、学校法規則(Verordnung)、学習指導要領告示  (Rd.Erl.)、中等段階Iにおける修了・進級規則など

(3)教育課程の基準の性格 大綱基準。学校で時間数などを変更する場合は教育委員会に届ける。

(4)教育課程の基準の範囲

ア.教科等の構成及び学年配置の規定の有無  学校とも教科などの規定有り。学年配置規定も有り。

  <DIV STYLE="position:absolute; left:334.5pt; top:370.564pt; font‑size:12pt;">学校とも教科などの規定有り。学年配置規定も有り。

イ.総授業時数の規定の有無 年間ではなく、週あたりの授業時数。基礎学校19−25時間。

 中等段階I 28−32時間。授業目数は規定がないが年  間標準38週。そこから行事などの分が少なくなる。

ウ.各教科等の配当授業時数の規定の有無

週あたりの授業時数。

工.学年配当の授業時数の規定の有無

週あたりの授業時数。

オ.1単位時間の時間の規定

週あたりの授業時数で規定。

カ.その他

3 児童生徒の学習の評価

(1)評価方法等に係る基準の設定主体 州(文部省)

(2)評価方法の特色 半年の証明書と年間証明書。6段階の絶対評価。

(3)数値や段階による評価(評定)の有無

(4)評価記録の様式の決定主体 設置者。州レベルに雛型がある。

(5)その他

4 教育課程の評価(国レベル)

(1)実施機関

(2)評価の方法

(3)評価の頻度

(4)評価の対象

(5)その他

5 教育課程の実施の状況

〈1)地域や学校による共通性の程度 授業内容や授業方法の詳細は学校会議により決定される。

(2)その他

―6―

(13)

項 目 国 名 フ ラ ン ス 1 教育課程の基準の改訂について

(1)最近の教育課程の基準の 1995年 改訂の時期

(2)改訂の特色等 ア)各児童・生徒の適性や能力を考慮に入れた上での「基礎学カ 習得の徹底」(画―化から多様化へ)

イ)欧州統合に対応できる人材育成のための、「小学校低学年から の外国語教育」

ウ)r全教科における教育内容の精選」

エ)「学び方の学習」

オ)「新しい市民性の教育」

(3)改訂の周期 改訂の周期は特に決まっておらず、必要に応じて改訂する。1977 年改訂、1985年改訂、1995年改訂。

(4)その他

2 教育課程の基準の概要

(1)教育課程の基準設定の主体 国民教育省

(2)教育課程の基準に関わる ア)「新教育基本法」(1989年)

法令 イ)「学習指導要領憲章」(1991年)

(3)教育課程の基準の性格 国の基準

(4)教育課程の基準の範囲

ア.教科等の構成及び学 小、中、高ともに、教科ごとの授業時間の規定がある。単位は自 年配置の規定の有無 然時間。

イ.総授業時数の規定の 有無

ウ.各教科等の配当授業 時数の規定の有無

エ.学年配当の授業時数 の規定の有無

オ.1単位時間の時間の 規定

カ.その他

3 児童生徒の学習の評価

(1)評価方法等に係る基準の 国民教育省 設定主体

(2)評価方法の特色 観点別の絶対評価

(3)数値や段階による評価 各学校によって異なるが、次の3段階もしくは4段階が―般的であ

(評定)の有無 る。

「完全に習得されている」

rおおむね習得されている」

「習得途中である」

「習得されていない」

(4)評価記録の様式の決定主 各学校

(14)

4 教育課程の評価(国レベル)

(1)実施機関 国民教育省

(2)評価の方法 実施状況調査

(3)評価の頻度 毎年

(4)評価の対象 小学校3年生(1900人抽出)

中学校1年生(2700人抽出)

フランス語、数学。必要に応じて、他の教科が含まれることもあ

(5)その他 る。

5 教育課程の実施の状況

(1)地域や学校による共通性 日本に比べると、多様性は高いと思われる。フランスの教育課程 の程度 指導要領は、全国的な教育活動の基準とされている。しかし、教 科書の使用が義務づけられていないことや、時間割やクラス編成 などが、学校の裁量に任されていることなどによって、日本に比 べると学校ごとによる違いは大きいと思われる。

※フランスでは教科書検定も認可制度も存在せず、教科書使用の 義務はない。したがって、教師の判断によっては、教科書を使用

しない場合もある。

(2)その他

―8―

(15)

2 教科等の目標・内容構成等

(16)
(17)

く 国 語 >

項 目 国 名 日  本

1 対応する教科の名称 国語 2教育課程上の位置づけ (1)1−12

(1)配置されている学年 (2)学年別

(2)各学年の授業時数 授業時数

(3)必修、選択の区別 1  272

(4)その他 2  280

3  235 4  235 5  180 6  175 7  140 8  105 9  105

*1−6は、1単位時間45分 7−12は、1単位時間50分

(3)1−12、必修

3目標、内容等の示し方 (1)①国語科の目標

(1)目標、内容等の示し方 ②各学年の目標及び内容

(目標、内容、方法、評価 ③指導計画の作成と内容の取扱い 等のどこまで示している ④別表・学年別漢宇配当表(小学校)

か) (2)学年別に示されている。

(2)目標、内容が学年別等に (3)先進諸国に比べ、記述が抽象的で具体的な説明や事例が少ない。

示されているか

(3)その他内容等の示し方 の特色

4内容構成 (1)A話すこと・聞くこと

(1)内容の区分 B書くこと

(領域、分野等) C読むこと

(2)内容及び内容の配列の [言語事項]

特色 (2)領域・事項の独立性が高い。

5 その他、我が国と比較し た特色

(18)

く 国 語 >

国 名

項 目 アメリカ合衆国(ウイスコンシン州)

1 対応する教科の名称 英語言語技術(English Language Arts)

*米国のカリキュラムは州ごとに異なるので、以下、ウイスコン シン州の場合を例示する。

2教育課程上の位置づけ (1)K(幼児)―12

(1)配置されている学年 (2)  1週あたり   全教科  国語/

(2)各学年の授業時数 時間配当   時間合計 全教科

(0)必修、選択の区別 全授業時間

(4)その他 K の30%     30%

1 700分    1565分  45%

2 700分    1590分  44%

3 600分    1590分  38%

4 600分    1615分  37%

5 500分    1690分  30%

6 425分    1715分  25%

*1,2年生の場合、全科の授業時数の約半分が国語に当て られている。

言葉の学習が重視されている。

(3)1−12、必修

(4)・州の独立性が高く、州ごとに異なったカリキュラムを開発し ている。

・カリキュラムの拘束力が弱く、学校や教師の裁量の幅が広い。

3目標、内容等の示し方 (1)①国の基準(Natioml    Standard)

(1)目標、内容等の示し方 Standards for the English Language Arts

(目標、内容、方法、評価 英語言語技術の基準(1996)12項目 等のどこまで示している ②州の基準

か) 国の基準より具体的

(2)目標、内容が学年別等 ③学区のカリキュラム

に示されているか ・教師が実践しやすいように解説。

(3)その他内容等の示し方 ・言語(我が国の言語事項)は、読む・書く・話す聞くの中に

の特色 含まれている。

(2)学年別に示されている。

4内容構成 (1)A読むこと・文学

(1)内容の区分 B書くこと

(領域、分野等) C音声言語(Oral    Language)

(2)内容及ぴ内容の配列の D言語

特色 Eメディアと科学技術

F調査と探求

(2)領域相互に関連性を持たせている。

5 その他、我が国と比較し (1)点数評価に加え、生の学習成果を蓄積するポートフォリオ評価

た特色 が併用されている。

(2)教科書だけでなく、市販の児童書を多用し多読の指導がさかん に行われている。

(3)読み聞かせの場を多く設け、「本の言葉のシャワー」を子供たち に浴びせている。

(4)学校図書室が充実し、学校司書が常駐。

(5)午前中のほとんどが、国語(読むこと・書くこと・言語)にあ てられている。

―12―

(19)

く 国 語 > 項目    国名 1 対応する教科の名称 2教育課程上の位置づけ

(1)配置されている学年

(2)各学年の授業時数

(3)必修、選択の区別

(4)その他

3目標、内容等の示し方

(1)目標、内容等の示し方   (目標、内容、方法、評  価等のどこまで示してい  るか)

(2)目標、内容が学年別等  に示されているか

(3)その他内容等の示し方  の特色

4内容構成

(1)内容の区分   (領域、分野等)

(2)内容及び内容の配列の  特色

5 その他、我が国と比較し   た特色

イ ギ リ ス 英語(English))

(1)示されていない。

*年齢ではなく発達段階により示されている。

・2000年9月より、第1教育段階の準備段階として、3歳児からの

 未就学児童のために、基礎段階(the fundation stage)が施行された。

・1999年改訂ナショナル・カリキュラム(English in the National  Curricuiculm)では、 次のように第1〜4教育段階が、発達段階に  より8レベルに分けられている。

第1教育段階1    〈2〉 3

第2教育段階  2 3    〈4〉 5

第3教育段階    3 4 〈5〉〈6〉

第4教育段階

*〈 〉内は、各教育段階終了時に望まれる達成度を示す。

*第4教育段階は、義務教育終了時の資格試験の評価項目で判断さ れ、望まれる達成度は示されていない。

(2)示されていない。

(3)1−9(5歳から16歳)、必修

(4)1999年改訂版ナショナル・カリキュラムでは、リテラシー(読  み書き能カ)の時間が新設された。これは、少なくとも1日1時  間はリテラシー指導のために時間を割くべきだという発想に基づ  いている。

(1)カリキュラムの構成

 ①学習プログラムと ②到達目標からなる。

  *学習プログラムは、1999年改訂では、A(知識・スキル・理   解)とB(対象となる学習範囲)からなる。

 * リテラシー指導方略指針(The National    Literacy Strategy

  Framework 

  for Teaching)は、ナショナルカリキュラムの実践的

  細案として、・指針の到達項目、・学習対象領域からなる。

(2)学年別には示されていない。

(1)A話すこと   B聞くこと   C読むこと   D書くこと    E総合的応用事項

(2)段階的習得が意図され、語・句・文・文章レベルの学習事項と   して縦横に体系化されている。

(1)ナショナル・カリキュラムの制定は、全国到達度評価テスト、

  義務教育終了時の資格試験(General    Certificate of Secondary

  English)と連動している。

(2)国語科カリキュラムは、子供の言語の多様性を容認した国語の   実態調査報告 

  &quot;A Language for Life&quot;を基礎として開発された。

(0)英国政府は21世紀の国際競争カとしてリテラシーを重視した。

(4)資格試験ではポートフォリオ評価を併用した。

(5)3歳児からの幼児教育は構成から見てナショナルカリキュラム   と連動している。

(6)教科書は指導者個々の採択に委ねられている。

(7)英国の国語教育は、文学言語への信頼感を基軸に営まれてきた。

  指導内容・指導方略ともに文学テクストの独自性をとらえよう   としている。

(20)

く 国 語 > 項目    国名 1 対応する教科の名称 2教育課程上の位置づけ

(1)配置されている学年

(2)各学年の授業時数

(3)必修、選択の区別

(4)その他

3 目標、内容等の示し方

(1) 目標、内容等の示し方   (目標、内容、方法、評  価等のどこまで示してい  るか)

(2)目標、内容が学年別等に  示されているか

(3)その他内容等の示し方  の特色

4内容構成

(1)内容の区分   (領域、分野等)

(2)内容及び内容の配列の  特色

5 その他、我が国と比較し   た特色

ド イ ツ ドイツ語

(1) 1−9, 1−10, 1−13

 *ドイツの教育制度は、複線・分岐型である。

 基礎学校(Gmndshule;4年間)の後、

 ②実科学校(Rea1schu1e;6年間)

 ③ギムナジウム(Gymmsium;9年間)

 の3種が中等教育に設けられている。

(2)カリキュラムは州ごとに異なるので、以下、バーデン・ヴユル  テムベルク州【基礎学校学習指導要領,1994】の場合を例示する。

  初等教育学校(基礎学校:1−4)

  略号

 <話す>学習領域1:お互いに話そう  <読む>学習領域2:読みと理解  <言語〉学習領域3:言語を調べよう  <書く>学習領域4:書くこと

   (書くこと):書くことと形成すること    (テクスト):テクストを書く

   (正書法) :正書法

      学習領域ごとの年間配当時間

学年 話す 読む 言語 書く      【合計】

        書くこと     テクスト   正書法

 1     35   145   20   85        20        55      360  2     35   145   20   85        20        55      360  3     15    

  40   35   15        45        60      210  4     15   

   40   35   15        45        60      210

(0)1−91、10、1−13 必修

(1)学習領域ごとに、

①目標:目標だけでなく、具体的な教材や指導内容にまで踏み込ん で、詳しく記述されている。

②学習下位項目

 学習領域1「お互いに話そう」の場合、

 ・語ることと傾聴  ・舞台風の表現形成

 ・自分自身や他者に情報を与える  ・互いに交流し合う

 ・練習

  の5項目について、具体的な教材・指導事項、指導内容が解説  されている。

(2)学年別に示されている

(1)学習領域1:お互いに話そう   学習領域2:読みと理解   学習領域3:言語を調べよう   学習領域4:書くこと

       ①書くことと形成すること        ②テクストを書く

       ③正書法

(1)学習の動機付けが随所に配慮されている。

(2)領域相互の関連性を意識した学習が求められる。

(3)領域内部で、基礎的な練習と発展的な活動がバランスよく配分  されている。

(4)基礎学校と後続の教育段階のカリキュラムの関連性が明らかで  ある。

(5)学習の技術も教科内容に盛り込まれ、自立的な学習が促されて  いる。

(6)他教科の教科内容との連携が明示され、合科的・総合的な学習  活動を容易に編成できる。

(7)国語科と「教科交差的テーマ」との関連が示され、合科的・総  合的な学習における国語科教育の役割が明確に位置づけられている。

―14―

(21)

く 国 言吾 >        国 名 項 目

1 対応する教科の名称 2教育課程上の位置 け

(1)配置されている学年

(2)各学年の授業時数

(0)必修、選択の区別

(4)その他

3目標、内容等の示し方

(1)目標、内容等の示し  方(目標、内容、方法、

 評価等のどこまで示し  ているか)

(2)目標、内容が学年別等  に示されているか

  <p>(3)その他内容等の示し  方の特色  

4内容構成

(1)内容の区分   (領域、分野等)

(2)内容及び内容の配列  の特色

5 その他、我が国と比較   した特色

フ ラ ン ス フランス語

(1)初等教育、1−5、前期中等教育、1−4          週あたり 全教科 国語/

(2)初等教育学年授業時間数 合 計 全教科    基礎  1 9(540分) 26  35%

   学習期 2 9(540分) 26  35%

   深化  3 9(540分) 26  35%

   学習期 4 9(540分) 26  35%

        5 9(540分) 26  35%

前期中等教育

第6級 1 6(360分)    26   23%

第5級 2 4〜5.5(330分)25.5  22%

第4級 3 4〜5.5(330分)25.5  22%

第3級 4 4.5 (270分) 25.5  18%

(3)初等教育、1−5、前期中等教育、1−4、必修

(1)ア.

イ.

初等教育(5年間)のカリキュラム

①基礎学習期(2年間)、②深化学習期(3年間)の2期間 に区分され、4(2)ア.に示す6項目から構成される。

前期中等教育(4年間)のカリキュラム

①第6級(1年目)、②第5,4級(2,3年目)、③第3 級(4年目)の3期間に区分され、4(2)イ.に示す5項目 から構成される。

(2)上記の区分ごとに示されている。

(2)ア.初等教育

  ①目標     ②言語の口頭訓練   ③読むこと    ④記述による制作   ⑤言語の詩的活用

  ⑥口頭言語、読むこと、記述表現の習熟に必要な知識   イ.前期中等教育

  ①―般目標   ②I 読むこと   ③II 書くこと ④III 話し言葉

  ⑤読むこと、書くこと、話し言葉の訓練に関する言語事項

(1)カリキュラム改訂の間に部分的な改訂・補足・強調が数度にわた  り行われる。

(2)小学校で指導する能カ類型は、次の3種。

       ①横断的に指導すべき能カ        ②言語習得の能力

       ③その他の教科の能カ

言語は1教科でなく、基本的能力として別格に扱われている。

(3)文学作品の暗唱が積極的に実行され、その結果を話し言葉の教育  に応用する。

(4)カリキュラムの「付属資料」に次の4つの能力類型が示されてい  る。

①児童の態度、空間と時間の基礎概念の構築、方法の習得に関する横  断的能力

②言語の習得に関する領域での能力

③諸教科に関係する能カ

④横断的能力は、「総合的な学習の時間」と異なり詳しく到達目標を  明示している。

(5)幼稚園の初期学習期、小学校の基礎・深化学習期の3つの期の系 統性が明らかにみえる。

(22)

<社会、地理歴史、公民>

項 目 国 名

1対応する教科の名称

2教育課程上の位置づけ

(1)配置されている学年

(2)各学年の授業時数

(3)必修、選択の区別

(4)その他

3目標、内容等の示し方

(1)目標、内容等の示し方

 (目標、内容、方法、評価等のどこまで   示しているか)

(2)目標、内容が学年別等に示されている   か

 (3)その他内容等の示し方の特色

4内容構成

(1)内容の区分   (領域、分野等)

(2)内容及び内容の配列の特色

5その他、我が国と比較した特色

日  本 社会(3−9)

地理歴史・公民(10−12)

(1)社会(3−9)地理歴史・公民(10−12)

(2) 3(70)、4(85)、5(90)、6(100)、7(105)、8(105)、9  (85)、10‑12[世界史A(70)世界史B(140)日本史A

 (70)日本史B(140)地理A(70)地理B(140)現代社 会(70)倫理(70)政治・経済(70)]

(3)3−9必修、10−12世界史必修、現社・倫政選択必 修。

(1)教科は①目標、②各学年(分野)の目標及び内容、

③指導計画の作成と各学年(分野)にわたる内容の 取扱い等を示している。方法は多少示しているが、

評価は示していない。

(2)学年・分野・科目ごとに①目標、②内容、③内容 の取扱いを示している。(3と4は、2学年まとめて 示されている。)(3)内容は文章で示されている。

(1)3−4地域社会、5我が国の産業と国土、6我が国  の歴史と政治、国際理解、7−8地理的分野・歴史的

分野、9公民的分野、10−12世界史、日本史、地理、

現代社会、倫理、政治・経済。

(2)3−6の学習内容等は、児童の発達段階を考慮し ている。7−8では地理的分野と歴史的分野を105時 間ずつ並行して学習した上で、10では公民的分野  を学ぶ構造となっている。

―16―

(23)

<社会、地理歴史、公民>

項目     国名 アメリカ合衆国(ユタ州)

1 対応する教科の名称 社会科(K−12)、地理(7−12)、

歴史(7−12)、公民(7−12)

2教育課程上の位置づけ (1)社会科(K−6)、地理(7−12)、歴史(7−12)、公民(9−12)

(1)配置されている学年 (2)K−6(正確な授業時数は不明)、地理(1単位必修、その

(2)各学年の授業時数 他1.5単位選択可能)、歴史(1.5単位必修、その他1単位

(3)必修、選択の区別 選択可能)、公民(1単位必修)

(4)その他 (3)社会科(K−6)必修、地理、歴史、公民は上記範囲で必

(4)単位制のため時数等の特定はできないが、中・高等段階 では多くの科目が設定される。

3目標、内容等の示し方 (1)目標、内容、方法、評価の目的や基準等が教科ごと、

(1)目標、内容等の示し方 学年ごとにかなりの分量で記述されている。

(目標、内容、方法、評価等のどこ (2)示されている。特徴として学年のつながりがフローチャ まで示しているか) ー卜化される。

(2)目標、内容が学年別等に示され (3)目標・内容と連動して、各学年での児童生徒の知識と技

ているか 能の評価基準が示されている。

(3)その他内容等の示し方の特色

4内容構成 (1)K−6の社会科は、公民的資質の初歩と社会の原理と実

(1)内容の区分 践。7−8は、ユタ研究と合衆国史。9は世界文化地理、10

(領域、分野等) は古代又は現代文明とヨーロヅパ史、11は合衆国研究又

(2)内容及び内容の配列の特色 は合衆国史、12は経済学、心理学、社会学、政治/法律、

政治/行政、世界文化地理から選択する。

(2)当州は共通必修コアを各学年で設定している。なお学校 制度は6−2−4制でそれぞれの段階で必修コアを設定。全体

として州統一傾向にあり、小学校で公民的色彩の強い社 会科、ミドルスクールで地理と歴史、ハイスクールで地 理、歴史、公民となっている。

5その他、我が国と比較した特色 アメリカの社会科関連の科目の特徴は州、学区、学校等で 多様性があり科目ごとの特徴を―括して示すのは難しい。た だし社会科、地理、歴史の共通する目標として公民的資質

(citizenship)の育成が掲げられる。社会科、歴史、地理により アメリカ国民のアイデンティティを確保する教科であると思 われる。

(24)

<社会、地理歴史、公民>

項 目        国名 イ ギ リ ス

1 対応する教科の名称 歴史(1−9)

地理(1−9)

市民科(7−11)

2教育課程上の位置づけ (1)歴史(1−9)、地理(1−9)、市民科(7−11)

(1)配置されている学年 (2)授業時数の設定なし。

(2)各学年の授業時数 (3)歴史、地理は1−9必修、市民科は、7−11で必修。

(3)必修、選択の区別

(4)その他

3目標、内容等の示し方 (1)目標、内容、評価基準が示されている。

(1)目標、内容等の示し方 (2)1−11学年を4つに分けたKS(key stage)ごとに、目標、

(目標、内容、方法、評価等のどこま 内容、評価基準が示されている。

で示しているか) (3)目標には法的拘束力がない。教育内容は、子どもに教

(2)目標、内容が学年別等に示されて 授されるべきものを示す「学習プログラム」として、評

いるか 価基準は子どものパフォーマンスとして期待される基

(0)その他内容等の示し方の特色 準を示す「到達目標」として表示され、これらにのみ法 的拘束カがある。

4内容構成 (1)1−2−郷土史、国内外の地域レベルの地理、3−6−イギリ

(1)内容の区分 ス史・ヨーロッパ史・世界史、イギリス及び外国地理、

(領域、分野等) 7−9−イギリス史・ヨーロッパ史・世界史、外国地理、時

(2)内容及び内容の配列の特色 事的・政治的・精神的、社会的・文化的論争問題、10−11−

時事的・政治的・精神的、社会的・文化的論争問題

(2)すべての教科において、習得すべき技能・能力が教育 内容として強調されている。郷土・地域から自国、ヨー ロッパ、そして世界的内容へと、学年段階が上がるに 従って、教育内容が同心円的に広がる構造となってい

る。

5その他、我が国と比較した特色 日本では学校段階別に学習指導要領が作成されるが、イ ギリスの場合、ナショナル・カリキュラムの作成は、各教 科のワーキング・グループが全学校段階のものを作成する。

そのため、教科としての―貫性が図られたものとなってい る。

―18―

(25)

<社会、地理歴史、公民>

項 目        国 名 ドイツ(パーデン・ヴュルテンペルク州)

1 対応する教科の名称 郷土・事実科(1−4)

地理、歴史、社会(政治)(5−10)

2教育課程上の位置づけ (1)郷土・事実科(1−4)、地理、歴史、社会(政治)(5−10)

(1)配置されている学年 (2)1−4学年(週3時間)、5−10学年(週2−5時間)

(2)各学年の授業時数 (3)1−10学年すべて必修授業

(3)必修、選択の区別 (4)「倫理」「人間と環境」等の選択教科や「労働」「経済」等

(4)その他 の別教科の設置

3目標、内容等の示し方 (1)教科の課題と目標、各学年の目標と内容、他教科・学

(1)目標、内容等の示し方 年や横断的なテーマとの関連、指導上の留意点を提示

(目標、内容、方法、評価等のどこま しているが、評価については示していない。

で示しているか) (2)学年・教科・領域ごとの目標、内容、方法を示してい

(2)目標、内容が学年別等に示されて る。(1・2年をまとめて示している州もあり)

いるか (3)文章および表。

(3)その他内容等の示し方の特色

4内容構成 (1)郷土・事実科は、郷土と異郷、生活と健康、空間と時

(1)内容の区分 間、植物と動物、自然と技術、メデイアと消費、交通

(領域、分野等) と環境の7領域構成。地理は、ドイツ、ヨーロッパ、

(2)内容及び内容の配列の特色 各大陸・地球を―巡する学習。歴史は、ヨーロッパ中心 の通史学習。社会は、現代の政治制度や政治過程の学 習。

(2)主に地理を中等教育段階の低学年で、歴史を中学年 で、社会・政治を高学年で取扱っている。また、経済に ついては「労働」「経済」等の別教科を設置している。

5その他、我が国と比較した特色 ・現代社会の諸問題を扱うために教科内容の総合化が図ら れている。

・社会科関連教科の統合の傾向がある。

・各州によって、教科内容・教科名・授業時数も多様である。

(26)

<社会、地理歴史、公民〉

項 目 国 名

1 対応する教科の名称

2教育課程上の位置づけ

(1)酉亘置されている学年

(2)各学年の授業時数

(3)必修、選択の区別

(4)その他

3目標、内容等の示し方

(1)目標、内容等の示し方

 (目標、内容、方法、評価等のどこま   で示しているか)

(2)目標、内容が学年別等に示されて  いるか

(3)その他内容等の示し方の特色 4内容構成

(1)内容の区分   (領域、分野等)

(2)内容及び内容の配列の特色

5その他、我が国と比較した特色

フ ラ ン ス

世界の発見・公民(1−2)、地理歴史・公民(3−5)、地理・歴史

・経済、公民(6−9)、歴史・地理(10−12)

(1)世界の発見・公民(1−2)、地理歴史・公民(3−5)、地理  ・歴史・経済、公民(6−9)、歴史・地理(10−12)

(2)1−2(週4時間)、3−5(週4時間)、6−9(週3時間30分)、

 10−12(週3時間)

(3)上記すべて必修、選択科目としては10−12に経済・社  会(週3時間)がある。

(1)教科は、①性格と目標、②各学年(教科)の目標、教  授法、③内容を示している。

(2)学年・教科ごとに、目標、教授法、内容を示している。

(3)内容は項目と文章で示されている。

(1)1−2身近な地域―フランスの概観・時間と空間、3フラ  ンスの歴史と地理、公民、4−5フランス史・フランス  地理、公民、6−12フランス史中心のヨーロッパ史、

 世界・ヨーロッパ・フランスの地理

(2)地理・歴史は基本的に独立している。歴史・地理は初等  で2回、中等で2回繰り返し学習させる。地理・歴史は  基本的に独立している。公民は基本のみ。

 歴史についても地理についても独立した科目は設置して いない。歴史はフランスを中心としたヨーロッパ史。公民は 基本のみで時には地理/歴史に付随して指導。

―20―

(27)

<算数、数学>

項 目 国 名

1 対応する教科の名称

2 教育課程上の位置づけ

(1)配置されている学年

(2)各学年の授業時数

(3)必修、選択の区別

(4)その他

3 目標、内容等の示し方

(1)目標、内容等の示し方  (目標、内容、方法、評価等   のどこまで示しているか)

(2)目標、内容が学年別等に  示されているか

(3)その他内容等の示し方の  特色

4 内容構成

(1)内容の区分

    (領域、分野等)

(2)内容及び内容の配列の特   色

5 その他、我が国と比較し  た特色

日  本 算数(1−6)

数学(7−12)

(1)算数(1−6)、数学(7−12)

(2)114時間(1)、155時間(2)、150時間(3−6)、105時間(7−9)、

 数学基礎、2単位、数学I、3単位、数学Ⅱ、4単位、数学  皿、3単位、数学A−C,2単位(10−12)

(3)1−9学年は必修、10−12学年は「数学基礎」と「数学I」は  選択必修、数学II、III、A・Cは、選択科目。

(4)7−9学年では、数学は必修科目に加え選択科目としてよい。

 10−12学年には、専門教育としての「理数」がある。

(1)1−9学年は、①目標、②各学年・領域の目標及び内容、③  指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱い等を示して  いる。10−12学年は、①目標、②各科目・領域の目標及び内  容、③各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い等を  示している。いずれも、目標も内容も、非常に簡潔に示さ  れている。方法や評価は、示されない。

(2)1−9学年は、学年別に示されているが、10−12学年は、科  目別に示されている。

(3)1−9学年の内容は、内容の大項目の説明のあとに、さらに  各内容が教育目標との関連で示されているが(例えぱ、…を  理解する、など)、10−12学年の内容は、内容の大項目の説  明のあとに数学的な内容だけが羅列されている。

(1)1−6学年は、数と計算、量と測定、図形、数量関係の4領  域。7−9学年は、数と式、図形、数量関係の3領域。10−12  学年は、数学基礎、数学I、数学II、数学III、数学A、数  学B、数学IIIの7科目に分かれている。

(2)7学年で文字が導入され、8学年では図形の証明が導入さ  れ、10−12学年では、数学I,II、IIIが微積分を目指す主流  をなしている。1−9学年では、確率・統計の内容が少ない。

(28)

〈算数、数学〉

         国 名 項 目

1 対応する教科の名称 2 教育課程上の位置づけ

(1)配置されている学年

(2)各学年の授業時数

(3)必修、選択の区別

(4)その他

3 目標、内容等の示し方

(1)目標、内容等の示し方  (目標、内容、方法、評価等  のどこまで示しているか)

(2)目標、内容が学年別等に  示されているか

(3)その他内容等の示し方の  特色

4 内容構成

(1)内容の区分

    (領域、分野等)

(2)内容及び内容の配列の特   色

5 その他、我が国と比較し  た特色

アメリカ合衆国(NCTM、メリーランド州)

数学(K−12)

(1)K−12

(2)定まっていない。(NCTM)1−6学年では毎目1時間、7−12学  年では全ての学年で1年分に値する時数を数学に当てる。

(3)(NCTM)K−12学年で数学を履修。

(4)9−12学年で数学を4年間必修とする州は少数で、K−8と9−11  学年3年分に値する数学を必修とするのが標準的。代数I・II  及び幾何までが標準的に履修され、選択科目はその後。

(1)(NCTM)目標・内容は領域毎に学年別に示されている。内容  については解説の中で細かな例があげられている場合もあ  る。評価についての原則が述べられている。(メリーランド州)

 全学年共通の目標が最初に述べられ、それぞれの学年枠で  の内容が表示されている。(カリフォルニア州)それぞれの  学年の全体的な目標が最初に提示され、内容にっいては領  域別に箇条書きに示されている。

(2)(NCTM)目標・内容は学年枠によって示されている:

 pre−K−2、3−5、6−8、9−12。(メリーランド州)3、5、8、12  学年終了時点の目標を提示

(3)(NCTM)解説の中で、授業の描写や、算数・数学的な問題・

 活動の例が示されている。(カリフォルニア州)K−7では学年  別。8−12年は内容領域別。

(1)(NCTM)数と演算、代数、幾何、測定、データ解析と確率、

問題解決、推論と証明、コミュニケーション、つながり、表 現。(メリーランド州)代数・関数・パターン、幾何、測定、統 計、確率、数量関係、問題解決、コミュニケーション、推論、

つながり。(カリフォルニア州)数感覚、代数・関数、測定・幾 何、統計・データ解析・確率、推論。

(2)(NCTM)全学年共通の内容の領域を示すことによって、そ れぞれの内容の系統性を表そうとしているが、学年枠によっ てそれぞれの領域の重点が変わっている。

 (NCTM)6つの算数・数学教育の原則を明記している。特に、テ クノロジーの算数・数学教育に占める役割は、日本の学習指導要 領に比べると進歩的である。教科の内容以外に問題解決、コミュ ニケーション、推論と証明、表現、関連のいわゆる「プロセス」

スタンダードが明記されている。

(中・高校)それぞれの州もしくは学区に、どの内容を組み合わ せて―つの科目とするかの自由が与えられている。

―22―

参照

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