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ま え が き

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Academic year: 2021

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ま え が き

微分積分は科学技術,情報科学などの各分野にとっては必修の数学である のにとどまらず, さらに広く経済学, 社会科学などの分野においても必須の ものとなっている そのために, 高等学校での数学の学習において, 微分積 分の初歩が修得できるようなコスが設けられている しかしながら, 高等 学校における学習コスの選択の仕方によっては, これを修得する機会を持 たない方もあると思う また, 高等学校において微分積分の初歩を学習した が,さらに高度のものに進むにあたって最初から復習しようとされる方々も あるのではないかと思われる

このようなことを考えに入れて, この本は旧版と同様に微分積分への入門 的な知識を全然もたなくても微分積分に親しみ, なじむことができるように 書かれたものである そのために, この本では基本的ではあるが, その証明 に複雑で難解な論証を必要とする定理については, その証明を省略し, 直観 的で具体性をもっ導入的な例または例題によってその意味を十分に理解し,

把握できるように努めた また, 各種の例と例題の説明および証明について は, 論述を詳しくし, その内容の理解を助け, 計算技能が向上するように配 慮し, それに伴って適切な問と演習問題を配列したつもりであるから, 順序 を追った学習をすれば,独力で予習,復習ができるようになっている なお,

各節の終りにある演習問題をA, Bに分けた まず,演習問題Aによって各 節で学習した内容を反復練習し, 十分にそれを身につけることができるよう にした 演習問題Bはさらに進んだ学習に役立つように問題を選んで配列し た 演習問題Bのうちでやや難しいと思われるものには*印をつけ,巻末の 解答欄にヒントを用意した

このような主旨にしたがって, 旧版を全面的に書き改め内容の充実をはか った 第1章では, 整式によって表される関数の微分積分を取扱い, 微分積

『微分積分(改訂版)』 (矢野・右原編/裳筆房)

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分の初歩的な導入を試み,直観的に理解できるように努めた.しかし,第

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章以降の各章では第I章の予備的な論述を省略しても支障がないように配慮

しであるので,第1章を省略して第2章から学習を始めることができる.

第2章から第5章まででは,標準的な課程にしたがって 1変数の関数に ついての微分積分が述べられている.第6章は微分と積分の応用について各 種の話題のために設けられているが,その内容の配列にかかわりなく自由に 取捨選択できるようになっている.なお,この章では関数の展開と無限級数 の関連を扱っているが,無限級数についての重要な概念と公式等については 参考の形で紹介しである.第

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章では,主として

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変数の関数の偏微分法と その応用が扱われている.第8章では,主として 2変数の関数の重積分を直 観的に導入し,具体的な問題の計算に熟達できるように努めた.特に,旧版 第6章でト扱った微分方程式のために,新たに第9章を設け 1階微分方程式 と定数係数線形微分方程式の解法についての学習が深まるよう内容,問題共 に充実をはかった.

この本を編むにあたって,その内容の選択,配列などについて未熟な点,

不備な点が多々あるのではないかと危慎されるので,御教示,御叱正を心か ら期待しています.

なお,執筆協力者である船橋昭一氏と石原育夫氏の長期間にわたる熱心な 努力と協力に対して深く感謝の意を表します.また,この本を編むにあたっ て,原稿の整理,図版の整備,校正などについての御努力に対して裳肇房編 集部の細木周治氏,守谷京子氏に心からの謝意を表します.

1991年10月

編 者

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