Hankyu Hanshin Holdings
Making Steady Progress
ANNUAL REPORT 2013
Making Steady Progress
次 な る 成 長 へ 着 実 に 前 進 し ま す
阪急阪神ホールディングスグループは、2006年10月に阪急ホールディングスと阪神電気鉄道が経営統合を 行うことによって誕生した日本でも有数の民営鉄道グループです。都市交通、不動産、エンタテインメント・コ ミュニケーション、旅行、国際輸送、ホテルの6つの事業領域をコア事業*1と位置づけ、グループ全体の有機的な 成長を目指しています。
当グループの事業基盤である関西地域*2は、古くは全国の経済や物流をとりしきる要所として重要な役割を果 たし、19世紀以降は工業都市として発展を遂げました。そして、現在では、各種産業が日本経済の中で大きな役 割を果たし、GDPベースで日本経済の約16%を占めて、日本第2位の経済圏となっています。当グループはこの 関西経済の中心である大阪・神戸・京都といった都市を、鉄道を中心とした都市交通ネットワークで結ぶことによ り、人々の生活圏を大きく広げてきました。同時に、沿線を中心にして、住宅、商業施設から阪神タイガース(プ ロ野球チーム)や宝塚歌劇に至るまで、多岐にわたる分野において、それまでになかったサービスを次々に提供 することで、人々に豊かなライフスタイルを提案し、沿線地域のまちづくりに貢献してきました。私たちは、今後 もまちづくりのノウハウやブランドを活かしながら、中長期的な視点で沿線価値の向上に取り組むことで成長を 図っていきます。
アニュアルリポート2013では、“Making Steady Progress”をテーマに、次なる成長に向けた財務体質の改善 や梅田再開発への取組をはじめとして、当グループの経営内容を総合的にお伝えいたします。
*1 2013年度からコア事業体制を一部見直しています。詳細はP.22、 60をご参照ください。
*2 関西地域:大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県の2府4県。
見通しに関する注意事項
このアニュアルリポートには、阪急阪神ホールディングスの将来についての計画や、戦略、業績に関する予想及び見通しの記述が含まれています。
これらの記述は歴史的事実ではなく、当社が現在入手可能な情報から得られた判断に基づいています。したがって、実際の業績は、さまざまなリス クや不確実性の影響を受けるものであり、当社の見込みとは大きく異なる可能性があることをご承知おきください。
目的別インデックス グループの概要
2~11、 38~39、 117、 118
業績 12~15、 18、 83~86
業績予想(全社)
19
Section
4
社 会 的 責 任 と 経 営 管 理 体 制
64 社長メッセージ
65 コーポレート・ガバナンス 68 内部統制システム 69 コンプライアンス 70 買収防衛に関する事項 70 リスクマネジメント 71 安全管理体制
78 CSR—社会貢献活動と環境保全活動について 80 役員紹介
Section
5
財 務 情 報 / 会 社 情 報
83 連結財務指標6ヵ年推移 84 財務分析(連結決算)
87 事業等のリスク 90 連結貸借対照表
92 連結損益計算書/連結包括利益計算書 93 連結株主資本等変動計算書
94 連結キャッシュ・フロー計算書 95 連結財務諸表注記
117 グループ主要会社一覧 118 会社概要/株式情報 Section
1
基 本 情 報
02 Our Business 04 Our Strength 08 Business Portfolio
12 パフォーマンスハイライト(連結)
Section
2
事 業 方 針 と 戦 略
16 ステークホルダーの皆様へ 18 社長インタビュー 26 中期経営計画
30 特集:Our Investment for Growth
Section
3
コ ア 事 業 の 概 況 と 今 後 の 見 通 し
38 コア事業別ハイライト 40 都市交通事業 44 不動産事業
50 エンタテインメント・コミュニケーション事業 53 旅行・国際輸送事業
56 ホテル事業 58 流通事業
60 2013年度以降の見通し
(新区分における各コア事業の数値計画)
C o n t e n t s
本アニュアルリポートの作成と監査の位置づけについて
本アニュアルリポートの財務セクションは、有限責任 あずさ監査法人(KPMG AZSA LLC)の監査を受けた第175期の有価証券報告書に記載されて いる連結財務諸表を含む財務内容を抜粋し、一部レイアウトを変更して掲載しております。また、内容に関しては、有価証券報告書と相違が生じない ように配慮して制作しております。ただし、アニュアルリポート自体は、あずさ監査法人による監査の対象とはなっておりません。
記載金額は切り捨てを基本としていますが、億円単位で表示している金額は四捨五入しています。
業績予想(各コア事業) 中期経営計画と成長戦略 不動産開発プロジェクト 鉄道事業の安全対策 財務方針、株主還元方針
60~63 20~23、
26~29、 40~59
24~25、 30~37
71~77、 88
20~21、 25
事業方針と戦略コア事業の概況と今後の見通し社会的責任と経営管理体制財務情報/会社情報基本情報
Section
1
Section
2
Section
3
Section
4
Section
5
Section
1 基本情報
関西地域を中心に幅広い事業を展開
事 業 概 要
2013年度よりコア事業体制を一部見直しました。上記は新区分の事業セグメントを記載しています。
詳細についてはP.22、60をご参照ください。
〈 コア事業体制の見直しについて 〉
エンタテインメント・
コミュニケーション事業 都市交通事業
グループ内の鉄道、バス、タクシーが連携して 多彩な都市交通サービスを提供し、関西圏に おいて一大ネットワークを形成
不動産事業
鉄道沿線を中心に良質な住宅、商業施設、オ フィスを開発・運営
阪神タイガース、阪神甲子園球場、宝塚歌劇な ど、高いブランド価値を持つ事業展開
Our Business
旅行事業
豊富な品揃えの基幹ブランド「トラピックス」
を中心とする旅行代理店ビジネス
国際輸送事業
阪急阪神エクスプレスを中心とする高品質な 物流サービスをグローバルに展開
ホテル事業
阪急阪神第一ホテルグループによる日本有数 のホテルグループの運営とザ・リッツ・カール トン大阪の経営
都市交通事業では鉄道事業が、不動産事業では賃貸事業が多くの収益及び利益を生み出し、それぞれ安定した キャッシュ・フローを創出しています。鉄道事業については、大阪・神戸・京都という関西経済の中心地を結ん でおり、輸送効率が高いこと、また、賃貸事業については、梅田地区(大阪)を中心にターミナル周辺の一等地に 多数の物件を保有していることが大きな特色となっています。
都市交通事業と不動産事業が
安定したキャッシュ・フローを創出
2 0 1 2 年 度 コ ア 事 業 営 業 成 績
5
割強5
割強 約8
割約8
割■ 都市交通 26.8% 38.2%
■ 不動産 27.2% 40.7%
■ エンタテインメント・
コミュニケーション 15.0% 13.8%
■ 旅行・国際輸送 9.8% 4.9%
■ ホテル 8.9% 0.6%
■ 流通 7.4% 1.5%
■ その他 5.0% 0.3%
※営業収益構成比は各セグメントの単純合算額(セグメント間取引含む)を基に算出しています。
6,824
億円 879
億円
■ 都市交通
■ 不動産
■ エンタテインメント・
コミュニケーション
■ その他のコア事業合計
営 業 収 益 構 成 比 営 業 利 益 構 成 比
コ ア 事 業 別 営 業 利 益 の 推 移
337
323 10734
309
310 111
240
294 10030
291
323 10142
370
347 126 64
2008 2009△10 2010 2011 2012
(億円)
0 200 400 600 800 1,000
(年度)
基本情報
Section
1
❺ ❶
❷
❽
❼
❸
15 18
19
❾
❹
❻
地下鉄堺筋線
近鉄奈良線 山 陽 電 鉄
至姫路
幹 新 線
京都府
大阪府
奈良県 兵庫県
近鉄奈良
至近鉄奈良 大阪空港
天下茶屋 西代
新開地 湊川
日生中央 妙見口
千里中央
江坂
新大阪
新神戸 谷上
梅田 北神急行電鉄
能勢 電鉄
大 阪 湾
N
大阪難波 甲陽園
西宮北口 夙川
十三
桂 嵐山
淡路
天神橋筋 六丁目 石橋
今津 今津
三宮*
宝塚
伊丹
武庫川団地前
川西能勢口 箕面
北千里
武庫川 尼崎
大物 塚口
元町
河原町
神戸高速線
阪神なんば線
住んでみたい街 ランキング上位エリア 神戸本線
甲陽線
嵐山線
箕面線
千里線
武庫川線
京都本線
今津線 伊丹線
阪神本線
宝塚本線 北大
阪急
鉄電行
「西山天王山駅」新駅
(2013年12月21日 開業予定)
新大阪阪急ビル
(2012年7月竣工)
阪神三宮駅改良工事
(2013年3月完了)
梅田阪急ビル建替(2012年11月グランドオープン) グランフロント大阪(2013年4月まちびらき) 梅田1丁目1番地計画
京都
東京
兵庫県 京都府 滋賀県
奈良県 大阪府
和歌山県 関西
神戸市 京都市 大阪市 東京
兵庫県 京都府 滋賀県
奈良県 大阪府
和歌山県 関西
神戸市 京都市 大阪市
日本の約 7 %
面積:
日本の約 16 %
人口:
関 西 地 域 の ポ テ ン シ ャ ル
当グループの事業基盤である 関西地域はGDPベースで日本経 済の約16%を占め、日本第2位 の経済圏です。
* Gross Regional Product:
域内総生産
*三宮駅については2013年12月に
「神戸三宮駅」に駅名を変更します。
(十億ドル)
14,499
5,9305,495 3,312
1,015
1,034 877 781 731 710
… インドネシア(世界第
18位)
トルコ(世界第
17位)
オランダ(世界第
16位)
関西
韓国(世界第
15位)
メキシコ(世界第
14位)
ドイツ(世界第
4位)
日本(世界第
3位)
中国(世界第
2位)
アメリカ(世界第
1位)
0 2,000 4,000 6,000 16,000
GRP
*:オランダ一国の
GDP
(世界16位)に匹敵
参考: IMF/World Economic and Financial Surveys 2010
内閣府及び大阪府ほか関西の各府県の
「府・県民経済計算(2010年度版)」
Our Strength
当グループは、開業当初から自社の良質な住宅や商業施設をはじめとした鉄道沿線開発 に注力することで、沿線に新たな需要を生み出してきました。また、娯楽施設の開発や教育 機関等の招致を通じて文化の創造・発展に貢献し、地域の方々と一緒に発展してきました。
このような沿線価値の向上への長きにわたる取組を評価いただき、現在、当グループの 沿線エリアは関西圏の中では相対的に人気が高くなっています。以上より、沿線価値の 創造力は当グループの強みの一つであるといえます。
Strength
1 沿線価値 の 創造力
阪急電鉄 143.6km
神戸線 46.9km(神戸本線、今津線、伊丹線、甲陽線)
宝塚線 28.5km(宝塚本線、箕面線)
京都線 65.4km(京都本線、千里線、嵐山線)
神戸高速線 2.8km 阪神電気鉄道 48.9km
阪神線 43.9km(阪神本線、阪神なんば線、武庫川線)
神戸高速線 5.0km
当グループの鉄道網は大阪・梅田を起点に、神戸や京都といった 関西経済の中心地及びその近郊都市を結んでおり、関西圏の中で も人口集積度の高い地域を沿線としています。
沿 線 エ リ ア /
路 線 マ ッ プ
❺ ❶
❷
❽
❼
❸
15 18
19
❾
❹
❻
地下鉄堺筋線
近鉄奈良線 山 陽 電 鉄
至姫路
幹 新 線
京都府
大阪府
奈良県 兵庫県
近鉄奈良
至近鉄奈良 大阪空港
天下茶屋 西代
新開地 湊川
日生中央 妙見口
千里中央
江坂
新大阪
新神戸 谷上
梅田 北神急行電鉄
能勢 電鉄
大 阪 湾
N
大阪難波 甲陽園
西宮北口 夙川
十三
桂 嵐山
淡路
天神橋筋 六丁目 石橋
今津 今津
三宮*
宝塚
伊丹
武庫川団地前
川西能勢口 箕面
北千里
武庫川 尼崎
大物 塚口
元町
河原町
神戸高速線
阪神なんば線
住んでみたい街 ランキング上位エリア 神戸本線
甲陽線
嵐山線
箕面線
千里線
武庫川線
京都本線
今津線 伊丹線
阪神本線
宝塚本線 北大
阪急
鉄電行
「西山天王山駅」新駅
(2013年12月21日 開業予定)
新大阪阪急ビル
(2012年7月竣工)
阪神三宮駅改良工事
(2013年3月完了)
梅田阪急ビル建替(2012年11月グランドオープン)
グランフロント大阪(2013年4月まちびらき)
梅田1丁目1番地計画
京都
*三宮駅については2013年12月に
「神戸三宮駅」に駅名を変更します。
順位 地名 所在
❶ 芦屋 兵庫県芦屋市
❷ 西宮 兵庫県西宮市
❸ 夙川 兵庫県西宮市
❹ 神戸 兵庫県神戸市(中央区)
❺ 岡本 兵庫県神戸市(東灘区)
❻ 梅田 大阪府大阪市(北区)
❼ 京都 京都府京都市
❽ 千里中央 大阪府豊中市
❾ 三宮 兵庫県神戸市(中央区)
❿ 大阪 大阪府大阪市(北区)
住んでみたい街アンケート
(関西圏)順位 地名 所在
⓫ 御影 兵庫県神戸市(東灘区)
⓬ 大阪市内 大阪府大阪市
⓭ 神戸市内 兵庫県神戸市
⓮ 高槻 大阪府高槻市
⓯ 難波 大阪府大阪市(中央区)
⑯ 天王寺 大阪府大阪市(天王寺区)
⓱ 茨木 大阪府茨木市
⓲ 宝塚 兵庫県宝塚市
⓳ 豊中 大阪府豊中市
⓴ 箕面 大阪府箕面市 ランキング
上位エリアは 16位の天王寺 を除きすべて 阪急・阪神沿線
出典:Major7(住友不動産他大手マンションデベロッパー7社)による調査(2012年9月27日)
当グループは、開業当初から自社の良質な住宅や商業施設をはじめとした鉄道沿線開発 に注力することで、沿線に新たな需要を生み出してきました。また、娯楽施設の開発や教育 機関等の招致を通じて文化の創造・発展に貢献し、地域の方々と一緒に発展してきました。
このような沿線価値の向上への長きにわたる取組を評価いただき、現在、当グループの 沿線エリアは関西圏の中では相対的に人気が高くなっています。以上より、沿線価値の 創造力は当グループの強みの一つであるといえます。
沿線価値 の 創造力
当グループの鉄道網は大阪・梅田を起点に、神戸や京都といった 関西経済の中心地及びその近郊都市を結んでおり、関西圏の中で
も人口集積度の高い地域を沿線としています。
Section1基本情報西日本最大級の繁華街である梅田地区に、当グループのターミナル(阪急梅田駅・阪神梅田駅)を中心に、
商業施設や複合ビルなど、多数の物件を保有・管理しています。
1 ハービスOSAKA
2 ハービスENT
3 大阪神ビルディング/阪神梅田駅
4 新阪急ビル
5 梅田阪急ビル
6 阪急グランドビル
7 阪急梅田駅/阪急三番街/阪急ターミナルビル
8 HEPナビオ
9 HEPファイブ
10 東阪急ビル
11 梅田センタービル
12 NU chayamachi
13 NU chayamachiプラス
14 アプローズタワー
15 阪急電鉄本社ビル
16 北野阪急ビル
17 北阪急ビル
18 西阪急ビル
19 大阪 新阪急ホテル
20 グランフロント大阪 P.31 梅田地区拡大マップ P.49 主要賃貸物件一覧 P.30 特集:Our Investment for Growth 当グループにとって最重要拠点である梅田地区(大阪)は、阪急・阪神・大阪市営地下鉄の梅田駅やJR大阪駅が集ま る日本を代表する繁華街の一つであり、関西経済の中心地として高いプレゼンスを発揮しています。当グループ は、この梅田地区を鉄道網(阪急線・阪神線)のターミナルとし、グループの主要な商業施設やオフィスビル、ホテ ル、劇場などを数多く展開しています。
関西経済の中心“梅田” で
高いプレゼンスを発揮
Strength
2
梅田地区 航空写真
2
3 4
5
6 7
8 9
1
10
11
12 13
14 15 17 16
18 19 20
■ 所有物件 ■ 他者との共同所有物件 ■ 阪急リート所有物件 ※HEPファイブは阪急リートとの共同所有物件 梅田1丁目1番地計画
JR大阪駅 阪神梅田駅
阪急梅田駅
お客様に「夢と感動」を提供する当グループ独自のコンテンツである「阪神タイガース・阪神甲子園球場」、
「宝塚歌劇(タカラヅカ)」は、ともに関西圏のみならず全国区で高い人気を誇っており、多数の熱心なファンの 方々のご支持をいただいています。これら二つの強力なコンテンツは、当グループ固有の強みとなっており、
観戦・観劇による沿線への旅客輸送人員増加だけではなく、当グループのイメージやブランド価値の向上にも 大きく寄与しています。
Strength
3 高いブランド価値を持つ
独自のコンテンツを保有
©阪神タイガース
阪神タイガース・
阪神甲子園球場
宝塚歌劇
©宝塚歌劇団
Our Strength
基本情報
Section
1
持続的成長を可能にする
バランスのとれた事業ポートフォリオを構築 Business Portfolio
中核会社:阪急電鉄、阪神電気鉄道
都 市 交 通 事 業
阪急電鉄
6 億 1,532 万人
阪神電気鉄道
2 億 2,113 万人
阪急電鉄
143.6
km阪神電気鉄道
48.9
km営業距離
年間輸送人員
(2012年度)
P.40
当グループは、鉄道事業を中心として、不動産事業やエンタテインメント・コミュニ ケーション事業等を有機的に関連させて展開することで、沿線価値の向上に努めてき ました。また、それぞれの事業が独自の強みを築き上げてきたことにより、安定的で バランスのとれた事業ポートフォリオを実現しています。
今後も、コア事業ごとに競争力強化に取り組み、ナンバーワン/オンリーワンの 事業を目指すとともに、事業の垣根を越えたグループ横断的なシナジーの発現等、
グループ一体で総合力を高めてまいります。
約 170 万
m2(うち、約80万m2は関西経済の中心地で ある梅田地区に集中)
1,548 戸
賃貸可能面積*
マンション
(2012年度分譲戸数 引渡ベース)
中核会社:阪急電鉄、阪神電気鉄道
不 動 産 事 業
P.44
基本情報
Section
1
P.50
P.53
©阪神タイガース
宝塚歌劇
約 250 万人
(全国公演含む)
阪神タイガース
約 270 万人
(主催試合)
年間観客動員数
(2012年度*)
中核会社:阪急電鉄、阪神電気鉄道
エンタテインメント・
コミュニケーション事業
742 億円
日本発航空輸出取扱重量:業界4位 日本着航空輸入取扱件数:業界4位
(2012年度)売上高*
中核会社:阪急阪神エクスプレス
国 際 輸 送 事 業
*阪神タイガースは2012シーズン
P.53
P.56
Business Portfolio
グループ
50
ホテル数*
10,445 室
客室数*
中核会社:阪急阪神ホテルズ
ホ テ ル 事 業
3,875 億円
総取扱高:業界2位 海外旅行取扱高:業界3位 旅行取扱高
(2012年度)
中核会社:阪急交通社
旅 行 事 業
基本情報
Section
1
パフォーマンスハイライト(連結)
(単位:百万円) (単位:千米ドル)❶
年度 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2012
経 営 成 績
営業収益 ¥752,300 ¥683,715 ¥653,287 ¥638,770 ¥649,703 ¥682,439 $7,259,989
営業利益 90,724 77,823 70,126 64,743 73,809 87,921 935,330
EBITDA❷ 145,200 135,300 133,200 127,100 133,500 145,100 1,543,617 税金等調整前当期純利益 26,098 34,064 33,899 32,760 43,419 62,192 661,617 当期純利益 627 20,550 10,793 18,068 39,252 39,702 422,362
包括利益 — — 12,541 14,728 44,992 54,081 575,330
設備投資額 134,307 109,688 132,386 68,431 55,267 59,512 633,106 減価償却費 51,577 54,798 60,418 59,669 56,968 54,540 580,213 キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー
営業活動によるキャッシュ・フロー ¥ 74,902 ¥ 108,597 ¥ 146,955 ¥ 103,252 ¥ 124,525 ¥ 127,655 $1,358,032 投資活動によるキャッシュ・フロー △100,058 △115,047 △132,737 △62,516 △44,295 △58,923 △626,840 フリー・キャッシュ・フロー❸ △25,155 △6,449 14,217 40,735 80,230 68,732 731,191 財務活動によるキャッシュ・フロー 36,718 7,014 △24,200 △39,544 △78,978 △69,195 △736,117 財 政 状 態
総資産 ¥2,348,476 ¥2,307,332 ¥2,337,331 ¥2,314,669 ¥2,274,380 ¥2,281,007 $24,266,032
純資産 476,639 473,878 480,633 486,947 524,801 573,154 6,097,383
有利子負債 1,271,100 1,275,620 1,282,583 1,251,665 1,183,647 1,126,633 11,985,457 1 株 当 た り 情 報(円/米ドル)
当期純利益 基本的 ¥ 0.50 ¥ 16.28 ¥ 8.55 ¥ 14.32 ¥ 31.13 ¥ 31.48 $0.33
希薄化後 0.41 16.18 8.51 14.27 31.13 31.47 0.33
純資産 369.25 366.96 371.70 377.17 407.01 443.63 4.72
年間配当金 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 0.05
財 務 指 標
営業収益営業利益率(%) 12.1 11.4 10.7 10.1 11.4 12.9 —
ROA(%)❹ 3.2 2.5 2.2 2.0 2.8 3.3 —
ROE(%)❺ 0.1 4.4 2.3 3.8 7.9 7.4 —
有利子負債/EBITDA倍率(倍) 8.8 9.4 9.6 9.8 8.9 7.8 —
自己資本比率(%) 19.9 20.1 20.1 20.6 22.6 24.5 —
D/Eレシオ(倍)❻ 2.7 2.8 2.7 2.6 2.3 2.0 —
株 価 指 標
期末株価(円/米ドル) ¥ 431 ¥ 447 ¥ 433 ¥ 384 ¥ 361 ¥ 569 $ 6.05 時価総額(億円/百万米ドル) 5,480 5,683 5,505 4,882 4,590 7,234 76,957 株価収益率(PER)(倍) 862.0 27.5 50.6 26.8 11.6 18.1 —
株価純資産倍率(PBR)(倍) 1.2 1.2 1.2 1.0 0.9 1.3 —
事 業 デ ー タ
鉄道輸送人員[阪急](千人) 618,373 618,585 605,963 603,233 608,632 615,324 — 鉄道輸送人員[阪神](千人) 180,906 182,997 193,620 205,202 218,560 221,133 — 賃貸オフィスビルの平均空室率
〈市場平均〉[大阪・梅田地区](%)❼ 3.08 5.88 8.90 11.22 7.29 11.50 —
(注)❶ 米ドル金額は読者の便宜のため、2013年3月31日現在の東京外国為替市場における円相場、1米ドル=94円で換算しています。
❷ EBITDA=営業利益+減価償却費+阪急・阪神の経営統合に伴うのれん償却額。なお、EBITDAのみ、億円未満を四捨五入しています。
❸ フリー・キャッシュ・フロー=営業活動によるキャッシュ・フロー+投資活動によるキャッシュ・フロー
❹ ROA=経常利益/総資産の期首期末平均
❺ ROE=当期純利益/自己資本の期首期末平均
❻ D/Eレシオ=有利子負債/自己資本
❼ 大阪・梅田地区内にある延床面積が1,000坪以上の主要貸事務所ビル全体(当社以外の物件を含む)の3月末時点における平均空室率。
三鬼商事㈱調べ「大阪の最新オフィスビル市況調査月報」より引用。
主 要 財 務 指 標
不動産
エンタテインメント・コミュニケーション 都市交通 旅行・国際輸送 ホテル 流通 その他 調整額
(百万円)
2011年度
2012年度
73,809
+7,861 +2,442 +2,369 +1,269 +794 +54
△454
△226 87,921
■ 営業利益の増減要因(前年度比較)
不動産事業においてマンション分譲戸数が前年度を 上回ったほか、前年度は旅行事業及びホテル事業を中心 に東日本大震災の影響を受けたこともあり、営業収益は 6,824億39百万円となり、前年度に比べ327億35百万 円(5.0%)増加しました。また、増収に伴い、営業利益は 879億21百万円となり、前年度に比べ141億11百万円
(19.1%)増加しました。
営業収益:6,824億円
(前年度比+327億円、5.0 %増)
営業利益:879億円
(前年度比+141億円、19.1 %増)
営業外損益は、前年度は持分法適用関連会社(エイチ・
ツー・オー リテイリング㈱)に対する持分比率の増加に伴い 持分法による投資利益が増加していたことから、営業外収益 が減少したこと等により、△130億6百万円となり、前年度 に比べ45億90百万円(35.3%)悪化しました。
また、特別損益は、大阪神ビルディング・新阪急ビル建替 にかかる固定資産撤去損失引当金繰入額等を計上したもの の、前年度に大規模プロジェクト開発用地について減損処理
を行っていたこと等から、△127億21百万円となり、前年 度に比べ92億51百万円(72.7%)改善しました。
一方、法人税等調整額が法人税率引下げ等の税制改正の影響 を受けていた前年度に比べ増加したこと等から、法人税等は212 億34百万円となり、180億15百万円(559.6%)増加しました。
営業利益の増加のほか、上記の要因により、当期純利益は 397億2百万円となり、前年度に比べ4億50百万円増加しま した。
■ 当期純利益の増減要因
(前年度比較) 営業収益の増加
+327億円
特別損失の減少(主に減損損失の減少)
+141億円
営業外費用の減少(主に支払利息の減少)+23億円
運輸業等営業費及び売上原価の増加
△175億円
販売費及び一般管理費の増加
△11億円
営業外収益の減少(主に持分法投資利益の減少)
△69億円
特別利益の減少(主に工事負担金等受入額の減少)△49億円
法人税等(法人税等調整額を含む)の増加△180億円
少数株主利益の増加
△3億円
当期純利益:397億円(前年度比+5億円、1.1 %増)
梅田阪急ビル建替工事をはじめとする設備投資等を行った ものの、それらを上回る営業活動によるキャッシュ・フロー等
が生じたことにより、有利子負債は1兆1,266億33百万円とな り、前年度に比べ570億14百万円(4.8%)減少しました。
有利子負債:1兆1,266億円(前年度比△570億円、4.8 %減)
基本情報
Section
1
0 2,000 4,000 6,000 8,000
7,523
6,837 6,533 6,388 6,497 6,824
(億円)
営 業 収 益
2008
2007 2009 2010 2011 2012(年度)
6 206
108 181
393 397
(億円)
当期純利益
0 100 200 300 400
2008
2007 2009 2010 2011 2012(年度)
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000
0 1 2 3 4
23,485 23,073 23,373 23,147 22,74422,810 5
3.2
2.5 2.2 2.0 2.8
3.3
(億円)
総資産/ROA
(%)
2008
2007 2009 2010 2011 2012(年度)
907
778 701 647
738 879 12.1 11.4 10.7 10.1 11.4 12.9
(億円)
営業利益/営業収益営業利益率
0 200 400 600 800 1,000
0 5 10 15 20 (%)
2008
2007 2009 2010 2011 2012(年度)
1 2 3 4
12,711 12,756 12,826 12,517
11,83611,266
2.7 2.8 2.7 2.6
2.3 2.0
(億円)
有利子負債/D/Eレシオ
0 3,000 6,000 9,000 12,000 15,000
(倍)
2008
2007 2009 2010 2011 2012(年度)
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000
0 2 4 6 8 10
5,248 4,766 4,739 4,806 4,869
5,732
0.1 4.4
2.3 3.8
7.9 7.4
(億円)
純資産/ROE
(%)
2008
2007 2009 2010 2011 2012(年度)
主 要 財 務 指 標( グ ラ フ )
※ROA=経常利益/総資産の期首期末平均 ※ROE=当期純利益/自己資本の期首期末平均
※D/Eレシオ=有利子負債/自己資本
パフォーマンスハイライト(連結)
0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000
(千人)
合計
定期 定期外
阪急電鉄の輸送人員の推移
08 07 06 05 04 03
02 09 10 11 12(年度)
0 2 4 6 8 10 12 14
2009 2008
2007 2010 2011 2012 2013
オフィス平均空室率の推移(大阪・東京ビジネス地区)
東京ビジネス地区全体 梅田地区
大阪ビジネス地区 全体
(%) グランフロント大阪の開業により
大阪ビジネス地区及び梅田地区の 空室率が大きく上昇
(各年3月末時点)
100,000 200,000 300,000
0
(千人)
合計
定期 定期外
阪神電気鉄道の輸送人員の推移
2009/3/20 阪神なんば線開通
2010/10/1 神戸高速線における 計上方法の変更
08 07 06 05 04 03
02 09 10 11 12(年度)
営 業 デ ー タ / 事 業 環 境 デ ー タ
※阪急・阪神沿線:阪急電鉄、阪神電気鉄道の駅のある次の地域(第2種鉄道事業を含む)
大阪府:大阪市(24区のうち、福島区、此花区、西区、浪速区、西淀川区、東淀川区、淀川区、北 区、中央区)、豊中市、池田市、吹田市、高槻市、茨木市、箕面市、摂津市、島本町
兵庫県:神戸市(9区のうち、東灘区、灘区、兵庫区、長田区、中央区)、尼崎市、西宮市、芦屋 市、伊丹市、宝塚市、川西市
京都府:京都市(11区のうち、中京区、下京区、右京区、西京区)、向日市、長岡京市、大山崎町 出典:三鬼商事㈱最新オフィスビル市況
出典:東洋経済「地域経済要覧」、総務省「住民基本台帳人口要覧」を基に当社作成
※ 阪急電鉄、阪神電気鉄道ともに第1種鉄道事 業及び第2種鉄道事業の合計
※ 第2種鉄道事業のうち、神戸高速線について は、2010年10月から、運営体制の変更に伴 い、輸送人員の計上方法を変更(阪急電鉄、
阪神電気鉄道ともに)
97 98 99 100 101 102 103 104 105
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
沿線人口の推移 (1991 年=100 として指数化)
阪急・阪神沿線 阪神・淡路大震災発生 関西
(年)
基本情報
Section
1
Section
2 事業方針と戦略
ステークホルダーの皆様へ
代表取締役社長
角 和夫
現在、当グループが取り組んでいる中期経営計画では、大規模プロジェクトを 通じて企業価値の向上を図るとともに、そこから得られるキャッシュ・フロー創 出力を背景に有利子負債の削減を進め、将来の成長を見据えた経営基盤の強化 に注力してきました。
それらの成果のうち、7年半に及んだ「梅田阪急ビル」の建替プロジェクトが 2012年11月に完成するとともに、 「グランフロント大阪」も2013年4月にまち びらきを迎え、梅田地区は大きく変貌を遂げています。
一方、業績面でもこうした成長投資が着実に実を結び、2012年度は、経常利 益と当期純利益が過去最高益となったほか、懸案であった財務体質の改善も着 実に進みました。
こうして「連結有利子負債/EBITDA倍率:7倍程度」という経営目標の達成が視 野に入り、いよいよ次の成長戦略を描く時期が近づいてきました。これからも、
新たなステージで一層の飛躍ができるよう、グループ一丸となって取り組んでま いります。
2013年8月
大規模プロジェクトが 相次いで完成、
経営目標を早期に達成して 次の成長ステージへ
“
”
代表取締役社長
事業方針と戦略
Section
2
2012年度の業績
社長インタビュー
2012年度は東日本大震災以降の電力供給問題に加え、欧 州債務問題の長期化に伴う世界的な景気の下振れ懸念等に より、依然として先行きが不透明な状況で推移しましたが、
年度末にかけて円高の是正が進み、株価も上昇するなど、
一部では景気回復の兆しが見られました。このような中で も、不動産事業においては、マンション分譲戸数が前年度を 大幅に上回ったほか、「梅田阪急ビル オフィスタワー」の稼 働率が着実に向上し、また、鉄道事業においては、阪急百貨 店(阪急うめだ本店)のグランドオープンの影響等を受けて 阪急線、阪神線がともに堅調に推移*1しました。更には、旅 行事業やホテル事業を中心に前年度の東日本大震災の影響 からの回復があったことや、旅行事業において、海外旅行 がヨーロッパ方面を中心に好調に推移したこと、また、エン タテインメント・コミュニケーション事業において、ステー ジ事業の集客が前年度を上回ったこと等から、各事業の業 績が概ね堅調に推移した結果、営業収益は前年度比327 億円(5%)増の6,824億円となり、営業利益は同141億円
(19.1%)増の879億円、経常利益は同95億円(14.6%)増の 749億円、当期純利益は同4.5億円(1.1%)増の397億円と、
いずれも増益となりました。このうち、経常利益と当期純利 益はいずれも過去最高を達成し、また、営業利益、営業利益
率(12.9%)は、ともに大手民鉄グループ*2の中でトップ水準 を確保しています。
また、2012年度決算では特別損益を通算して127億円の マイナスを計上していますが、これは将来的な損失に備え るものとして、「梅田1丁目1番地計画(大阪神ビルディング 及び新阪急ビル建替計画)」において今後発生すると見込ま れる固定資産の撤去費用相当額(固定資産撤去損失引当金:
約44億円)を計上したことや、ホテル事業の再編の最終段階 として高知新阪急ホテルの譲渡にかかる損失(事業整理損:
約22億円)を計上したこと等によるものです。
課題であった財務体質の改善についても、現中期経営計 画期間に取り組んできた成長投資が実を結び、EBITDAが前 年度比116億円増の1,451億円と着実に伸長したことに加 え、設備投資等の精査を図ったこと等により、有利子負債を 前年度よりも大幅に圧縮できました(有利子負債:2011年 度1兆1,836億円→2012年度1兆1,266億円)。この結果、
当グループの最重要経営管理指標である連結有利子負債/
EBITDA倍率は、前年度の8.9倍から7.8倍へと大きく改善 し、次なる成長に向けた基盤づくりを着実に進めることがで きました。
*1 鉄道運輸収入 阪急線+1.1% 阪神線+1.2%
*2 JR各社を除く民営鉄道会社。
各事業とも概ね堅調に推移し、営業利益は大幅に増益になるとともに、
経常利益、当期純利益については、過去最高を更新しました。
また、懸案であった財務体質の改善も進み、次なる成長に向けた基盤づくりが着実に進展しました。
■ 大手民鉄グループの営業利益及び営業利益率(2012年度)
0 2 4 6 8 10 12 14
5.2 557
525 9.1
475 441
323 5.3
280 233 230 220 208 191 176
6.2 5.2 8.5 11.9 8.3 9.4
8.6 7.1 5.1 879
12.9
東京急行電鉄 東武鉄道 近畿日本 鉄道 小田急
電鉄 名古屋
鉄道 京王電鉄 京阪
電気鉄道 京成電鉄 南海
電気鉄道 相鉄HD 京浜急行 電鉄 西日本
鉄道
(億円) 営業利益 営業利益率
(阪急阪神)当社
(%)
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400
2013年度の業績見通し
2013年度の業績については、営業収益は、「梅田阪急ビ ル」のⅡ期棟が通期稼働することやオフィスタワーの稼働 率向上が見込まれるものの、書店事業の外部売却等によ り、前年度比124億円(△1.8%)減の6,700億円となる見込 みです。また、営業利益については、上記の減収に加え、電 力料金値上げの影響*等により、前年度比39億円(△4.5%)
減の840億円を、経常利益については、金融収支の改善に 伴い前年度比29億円(△3.9%)減の720億円を見込んでい ます。
一方、当期純利益については、前年度に計上していた梅 田1丁目1番地計画にかかる固定資産の撤去費用相当額等 の特別損失が減少すること等により、特別損益が改善する ことから、前年度比23億円(5.8%)増の420億円を見込ん でおります。
想定される財務上のリスクには概ね処置を行ったと考え ており、今後は、過去年度において発生したような一つの 案件で大きな特別損失を計上するような損失案件もほぼな くなったことから、安定的に400億円超の当期純利益を計 上できる基盤が整ってきたと考えています。
* 電力料金値上げによる減益インパクトは鉄道事業を中心にして連結全体で△約 19億円を見込んでいます。
鉄道事業:△約14億円 その他:△約5億円
営業利益においては、電力料金の値上げ等により若干の減益となるものの、
特別損益の改善等により、当期純利益は前年度を上回る見通しです。
5,000 6,000 7,000 8,000
6,497 6,824
6,700
2011 2012 2013(年度)
(億円)
(予想)
過去最高
過去最高
350 400 450
393 397
420
2011 2012 2013
(億円)
(予想)(年度)
500 600 700 800 900 1,000
738
879 840
2011 2012 2013
(億円)
(予想)(年度)
■ 営業収益 ■ 営業利益 ■ 当期純利益
( )
事業方針と戦略
Section
2
中期経営計画の進捗
中期経営計画の考え方
当グループでは、経営統合を機に、「梅田阪急ビル」建替 プロジェクト等の大規模プロジェクトが完了する2012年 度におけるグループ全体の企業価値向上の姿を示すため、
2007年度から2012年度までの6ヵ年を計画期間とする
「阪急阪神ホールディングスグループ2007中期経営計画」
を策定・発表し、毎年ローリング(見直し)を行いながら計画 達成を目指して事業に取り組んできました。
ところが、その後のリーマンショックによる経営環境の 悪化等により、財務体質の改善が遅れ、当初より掲げてき た「連結有利子負債/EBITDA倍率:7倍程度」という目標は、
残念ながら期間内には達成できない状況となりました。し かしながら、今後も沿線価値の向上を図り、グループの持 続的な成長を維持するためには財務体質の改善が不可欠で あることから、目標達成は計画より遅れるものの当初から の方向性は堅持すべきと考え、2012年5月に、計画期間を 2015年度まで延長した上で、改めて当初掲げた「連結有利 子負債/EBITDA倍率:7倍程度」の達成を目指していく旨 を公表し、現在は目標達成に向けて、鋭意経営努力しなが ら計画を進めています。
なぜ「連結有利子負債/EBITDA倍率:7倍程 度」を目指すのか?
ここで、当グループの目標とする経営指標について改め てご説明します。
当グループの主力事業である鉄道事業及び不動産賃貸事 業は、安定したキャッシュ・フローを生み出す一方で、その 事業特性として、多額の固定資産を保有する必要があるた め、それに見合うだけの有利子負債を抱えることは、やむ を得ないものと考えています。民鉄業界における最適な連 結有利子負債/EBITDA倍率が何倍であるのかという一般 解を見出すことは非常に難しいのですが、当グループの現 在の連結有利子負債残高が1兆円を超える規模になってい ることを考えると、金利の変動リスク等に十分耐え得る財 務体質を確立する必要があります。したがって、その一つ の目安として、少なくとも大手民鉄各社の中では同倍率を トップクラスの水準に持っていきたいと考えており、同業 他社の同倍率を参考に、「7倍程度」という目標値を設定し ています。
経営目標の早期達成に向けて着実に進捗しています。
■ 大手民鉄グループの連結有利子負債/EBITDA倍率(2012年度)
5.7
7.6 8.1
13.7 9.9 11.1
8.7 8.9 8.1 8.5
4.5
7.7 7.8
京王電鉄 東武鉄道 東京急行 電鉄 当社
(阪急阪神) 名古屋 鉄道 京阪
電気鉄道 小田急
電鉄 京成電鉄 相鉄HD 京浜急行 電鉄 南海
電気鉄道 近畿日本 鉄道
(倍)
西日本鉄道 0
3 6 9 12 15
※各社の有利子負債/EBITDA倍率については当社にて算出
社長インタビュー
中計ローリング:2015年度に向けての見通し
今回のローリングでは、少しでも早期に目標を達成する ことを目指し、今後の見通しを取りまとめました。
営業利益については、足元の好調な運輸収入や梅田阪急 ビル等の賃料収入の増加等を反映することにより、目標年 度となる2015年度は前回計画(830億円)を20億円上回る 850億円を見込んでいます。一方、有利子負債については、
財務体質の更なる改善に向けて投資額・投資時期の精査を 徹底するとともに、営業キャッシュ・フローの伸長や金融収 支の改善などを通じて2015年度末に前回計画(1兆円)を 200億円下回る9,800億円まで圧縮させる計画です。この
結果、連結有利子負債/EBITDA倍率は、2015年度には前 回計画(7.0倍)を確実にクリアし6.8倍まで改善すると見込 んでおり、経営目標の早期達成に向けて着実に進捗させて いくこととしています。
なお、2006年の経営統合後6年が経過し、各コア事業を 取り巻く環境にも変化が生じていることから、2013年度 からコア事業体制の一部見直しを行いました。
中期経営計画についての詳細はP.26~をご参照ください。
■ 中期経営計画期間における経営管理指標の推移 2007年度
実績*1 2008実績年度 2009年度
実績 2010年度
実績 2011年度
実績 2012年度
実績*4 2013予想年度 2015年度 計画*4 連結営業利益 907億円 778億円 701億円 647億円 738億円 879億円
(780億円)
840億円 850億円
(830億円)
連結EBITDA 1,452億円
〈1,432億円〉*2
1,353億円 1,332億円 1,271億円 1,335億円 1,451億円
(1,370億円)
1,420億円 1,430億円
(1,420億円)
統合効果*3 22億円 46億円 71億円 79億円 88億円 97億円
(97億円) — —
連結有利子負債
/EBITDA倍率 8.8倍 9.4倍 9.6倍 9.8倍 8.9倍 7.8倍
(8.5倍)
7.7倍 6.8倍
(7.0倍)
連結有利子負債残高 12,711億円 12,756億円 12,826億円 12,517億円 11,836億円 11,266億円
(11,600億円)
11,000億円 9,800億円
(10,000億円)
連結D/Eレシオ 2.7倍 2.8倍 2.7倍 2.6倍 2.3倍 2.0倍
(2.2倍)
1.9倍 1.5倍
(1.6倍)
連結ROE 0.1% 4.4% 2.3% 3.8% 7.9% 7.4%
(6.0%)
7.5% 7.2%
(6.5%)
*1 百貨店事業(㈱阪神百貨店(現㈱阪急阪神百貨店)及びその子会社4社、以下「阪神百貨店グループ」という)は2007年度の上半期まで連結子会社。
*2 〈 〉内は百貨店事業(阪神百貨店グループ)を除いた値。
*3 EBITDAベースで算出。なお、旧阪急ホールディングスグループと阪神電気鉄道グループの経営統合後、一定期間を経過したことから、2012年度までの集計としています。
*4 ( )内の数値は2012年5月に公表した前回計画値。
コア事業体制の一部見直しについての詳細はP.22をご参照ください。
事業方針と戦略
Section
2
当グループでは、2012年度までは、グループ経営機能を担う当社の下、阪急電鉄、阪神電気鉄道、阪 急阪神交通社ホールディングス及び阪急阪神ホテルズの4社を中心に、6つのコア事業(「都市交通」「不動 産」「エンタテインメント・コミュニケーション」「旅行・国際輸送」「ホテル」「流通」)を展開してきました。
今般2006年の経営統合後6年が経過し、各コア事業を取り巻く環境にも変化が生じてきている中で、各 コア事業の一層の成長とグループ全体の企業価値の向上を図っていくため、2013年度から、以下のとお りコア事業推進体制を一部見直します。
■ 「旅行・国際輸送コア」については、旅行事業及び国際輸送事業における阪急・阪神両グループのスムーズな統合を目 指して、阪急阪神交通社ホールディングスによる中間持株会社体制をとっていましたが、所期の目的を達したこと から、更なる成長戦略を描くために本体制を解消し、傘下にあった阪急交通社と阪急阪神エクスプレスを新たに中 核会社と位置づけるとともに、「旅行事業」「国際輸送事業」をそれぞれ独立したコア事業とし、事業競争力の強化及 び利益の伸長を目指します。
■ 「流通コア」を廃止し、流通事業を都市交通コアへ移管します。流通事業*を都市交通事業と一体的に事業展開を進め ることにより、これまでの成果(沿線消費のグループ内への囲い込み、多様な店舗展開による沿線の活性化・魅力度 向上等)を引き続き拡大し、また開発が進む梅田地区はもとより、沿線の駅ナカ・駅チカ施設の魅力度・競争力を一 層向上していきます。
■ 「エンタテインメント・コミュニケーションコア」のうち、阪急電鉄における広告事業*については、都市交通事業と一 体的に事業展開を進めることにより、交通広告媒体等の効率的な活用・管理を更に推進していきます。
* 流通事業及び阪急電鉄・広告事業の一部は「不動産コア」へ移管します。
コア事業体制の一部見直しについて
【 2 0 1 3 年 3 月 3 1 日 ま で 】 … 6 コ ア 事 業 4 中 核 会 社 体 制
阪 急 阪 神 ホ ー ル デ ィ ン グ ス
■ 都 市 交 通 ■ 不 動 産 ■ エンタテインメント・
コミュニケーション
■ 流 通 ■ 旅 行・
国 際 輸 送
■ ホ テ ル
【 2 0 1 3 年 4 月 1 日 以 降 】 … 6 コ ア 事 業 5 中 核 会 社 体 制
阪 急 阪 神 ホ ー ル デ ィ ン グ ス
■ 都 市 交 通 ■ 不 動 産 ■ エンタテインメント・
コミュニケーション
■ 旅 行 ■ 国 際 輸 送 ■ ホ テ ル 阪急電鉄
阪急電鉄 阪急阪神
エクスプレス 阪急交通社
阪急阪神ホテルズ
阪急阪神ホテルズ 阪神電気鉄道
阪神電気鉄道
事業移管の詳細と新区分での見通しについてはP.60をご参照ください。
阪急交通社 阪急阪神エクスプレス 阪急阪神交通社 ホールディングス