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上郡町内で標識されたアサギマダラを再捕獲

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Academic year: 2021

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きべりはむし,37 (2),2015.

上郡町内で標識されたアサギマダラを再捕獲

清水哲哉・河村幸子 筆者らは,アサギマダラ (Parantica sita) の観察のた め訪れた上郡町のフジバカマの花壇において,訪花して いた 3 頭のうちの 1 頭に標識があるのを確認し,撮影 ( 写 真 ),再捕獲したので報告する.

再捕獲情報

標識:XX1632 水 9/24 性別:♂

再捕獲日等:2014/10/18,12:20

再捕獲場所:兵庫県赤穂郡上郡町金出地付近 町会所 ( 町会名は未 確認 )

N34° 54′ 32″,E134° 24′ 28″

再捕獲者 : 清水哲哉,河村幸子

備考 : フジバカマ吸蜜,「KANA 10/18 TS1」を追記放蝶

標識内容を宮武頼夫先生に照会した結果,9 月 24 日 に京都市右京区嵯峨水尾で金田忍氏が標識したものと推 定された.情報をくださいました宮武先生に,紙面を借 りて感謝を申し上げる.

(Tetsuya SHIMIZU 岡山市北区)

(Sachiko KAWAMURA 神戸市北区)

秋に観察されたテングチョウの集団

清水哲哉・河村幸子 テングチョウ (Libythea celtis) は,年 1 化で初夏に誕 生した成虫は短期間活動したのち盛夏は休眠し,秋に再 び活動したのち再び休眠し,冬を越した翌年の春に産卵 するという生活環を持っている.

2014 年には,関西から中国,四国地方にかけてテン グチョウの大発生があり,成虫発生直後の初夏に各地で 大集団が観察された.それらの大集団の情報は,近藤伸 一氏によりまとめられ,「きべりはむし第 37 巻第 1 号」

(2014) で発表されている.

筆者らは,夏の休眠後の秋に,集団化したテングチョ ウを観察したので,報告する.

2014 年 10 月 18 日の昼ごろ,兵庫県赤穂郡上郡町 金出地にある町会所 ( 町会名は未確認 ) のフジバカマの 花壇 ( 約 12 × 2 m) に,アサギマダラの観察に訪れた際,

多数のテングチョウがフジバカマで吸蜜,その周辺を乱 舞しているのを発見した.詳しい観察は行わなかったが,

花壇全体で 100 頭は優に超えると思われる高密度の集 団であった.この花壇は,鞍居川沿いに広がる谷間の平 地にあって,テングチョウの発生地と思われる山林から は,田んぼ,住宅,川などを挟んで 100 m 以上は離れ ている.

筆者 ( 清水 ) は,このテングチョウの集団をより詳し く観察しようと,10 月 24 日に花壇を再訪したが,驚 くべきことにテングチョウは 1 頭も見られなかった.

また,集団が観察した時より前の 10 月 11 日にも,ア サギマダラの採集のため花壇を訪れているが,その時,

テングチョウを観察したか否か記憶に無く,少なくとも 印象に残るような集団はなかった.このことから,テン グチョウが,何らかの要因で短い期間に集中して,花壇 に吸蜜に訪れたことがわかる.3 回の訪問は,いずれも 快晴の昼間で,フジバカマの開花状況にも違いは感じら れなかった.テングチョウ以外の蝶については,移動性 のアサギマダラが漸減 (10 頭→ 3 頭→ 1 頭 ) していっ た他は,キチョウ,ツマグロヒョウモン,キタテハ,ヒ メアカタテハ,ベニシジミ等が 0 〜 2 頭程度見られた 程度で大きな変化は見られなかった.

(Tetsuya SHIMIZU 岡山市北区)

(Sachiko KAWAMURA 神戸市北区)

参照

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