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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名 Augmented renal clearance におけるメロペネムの母集団薬物 動態モデルの探索および至適投与設計の検討

専攻科目名 薬物治療学 氏名 玉造 竜郎

近年、腎機能が過剰に亢進した augmented renal clearance(ARC)が 報告されており、腎排泄型薬剤であるメロペネム(MEPM)の ARC による血 中 MEPM 濃度の低下が指摘されている。血中濃度の適切な管理方法として、

簡便に患者個々に応じた投与設計が可能である母集団薬物動態(PPK)モ デルの使用が挙げられる。現在、多くの MEPM に関する PPK モデルが報告 されているが、ARC を対象とした PPK モデルは存在しない。そこで、本研 究では、ARC 病態下において最適な抗菌薬治療を行うため、種々の PPK モ デルの血中 MEPM 濃度の予測性を評価し、予測性の高い PPK モデルを使用 して MEPM の至適投与設計を検討した。

2016 年 4 月 8 日〜2017 年 6 月 30 日に昭和大学救命救急センターにおい て敗血症の診断にて MEPM が投与され、同意が得られた患者を対象とした

( ARC 6 人 、 非 ARC 11 人 )。 実 測 ク レ ア チ ニ ン ク リ ア ラ ン ス ≧ 130 mL/min/1.73 m

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を ARC 患者と定義した。 ARC 病態下における患者の血中 MEPM 濃度を HPLC 法にて測定した実測値と PPK モデルによる予測値を算出し、

予測性の優れたモデルを選択した。そのモデルを用いて、モンテカルロ・

シミュレーションを行い pharmacokinetics/pharmacodynamics(PK/PD)

目標達成率を算出し、ARC 病態下における最適な MEPM の用法・用量を推 定した。

Crandon モデル(2011) 、 Roberts (2009)モデルおよび Jaruratanasirikul モデル(2015)の予測値と実測値の差の平均値(95%信頼区間)は、それ ぞれ 5.96 μg/mL (1.14-10.77)、10.91 μg/mL(4.87-1.95) 、4.41 μg/mL

(0.93-7.89)であり、真度ならびに精度は Jaruratanasirikul モデルが 最も高かった。

Jaruratanasirikul モデルを用いたシミュレーションの結果より、 MEPM

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の経験的治療および最適治療において、PK/PD 目標達成率の高い投与方法 は、各々1 回 2 g、8 時間毎、180 分間点滴、1 回 1 g、8 時間毎、180 分間 点滴であった。

本研究により、ARC 病態下において血中 MEPM 濃度の予測精度の高いモ

デルを得ることができた。また、本モデルを用いたモンテカルロ・シミュ

レーションにより最適な MEPM の治療レジメンを推定することができた。

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