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女子大生の恋愛観と結婚観 : 2000・2001・2002・ 2003・2004

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(1)

女子大生の恋愛観と結婚観 : 2000・2001・2002・

2003・2004

著者 百瀬 靖子

雑誌名 東京家政大学研究紀要 1 人文社会科学

45

ページ 83‑92

発行年 2005

出版者 東京家政大学

URL http://id.nii.ac.jp/1653/00009166/

(2)

〔東京家政大学研究紀要 第45集(1),2005,pp.83〜92〕

女子大生の恋愛観と結婚観

一2000●2001●2002●2003●2004一

  百瀬 靖子

(平成16年9月30日受理)

Female Students Consciousness about Love and Marriage

  MoMosE, Yasuko

(Received on September 30,2004)

キーワード:女子大生、恋愛、結婚、意識

Key words:female students, love, marriage, COnSCIOUSneSS

1 はじめに

 家族関係学の授業において,学生が恋愛や結婚に関す る夢や理想を描くことは超少子高齢の今日的社会の重要 なことがらである. 結婚したがらない症候群など本来 あってはならない現象であろうし,年頃の学生が異性に 恋心をいだかないなどは異様であると思われる.なるべ

くは,卒業して数年後には結婚してもらいたいのが家族 関係学を担当する私の願いである.

 1996年,岡崎真弓(1)(湯沢雍彦教授指導)は「恋愛と 結婚に関する意識調査」を作成し,『現代社会における 理想の結婚』〜アンケートにみる現代大学生の恋愛観・

結婚観〜(お茶の水女子大学卒業論文1996年度)をま とめた,数年後,筆者が恋愛と結婚にっいての導入とし て本アンケートを家族関係学受講の学生に実施させてい ただいた.本調査は,言葉で話しえても実態はなかなか 伝わりにくい内容や状態が,実に適正に被調査者へ働き かけ把握を迫ってくるように思えたからである.その後,

やや通年調整を図りながら骨子は若き女性の意図が伝わ るべく岡崎さんの方法に従って調査を実施させていただ いた.ここに,単純な集計を試み,授業に還元するよう になっておおよそ5年が経過した.その5年分をまとあ,

次の授業に役立てたいというのが,本研究の動機である.

なお,2002,2003,2004年の3年間にっいては出身地を 東京と地方に分けた集計も行った.いずれも,夢や理想

だけではなく現実的な事柄がかかわるという自覚と認識 を深くする好教材であると確信する.

II 研究の目的

 ①恋愛や結婚の価値や意識についてどのような項目や 内容が勘案されるか.②学生は現代家族のあり方とどの ようにシフトしているか,③この5年間に変化が認めら れるか.④若干の男子学生との違いはあるか.⑤東京出 身の学生と地方出身の学生の間に違いはあるか.

 また,仮説として①恋愛志向は高い.②結婚は恋愛 による.③恋愛期間は結婚実現までともに長い.④結 婚志向は男女とも薄れている.⑤男女の恋愛・結婚にお ける条件はかなり近い.⑤地方出身者のほうが恋愛意識 は高い.結婚意識も同様.⑥親との同居は望まない.

皿1方法

教職教養科 家政学原論研究室

 記述式アンケート調査.対象は東京在住の学生男女若 干と,東京家政大学学生家族関係学受講生1〜2年生.

前者は留め置き法で自宅にて記述,後者は授業中に配布 記述回収.氏名の記述は自由にした.内容は,現在の恋 愛や結婚のあり方や意味を確認しっっ,配偶者選択,結 婚のプロセスや家族の役割,こどもに対する認識などを 盛りこむ.B4の4枚つづりの調査票4枚.

 調査票の属性は,姓別,出身県別,きょうだい数の何 番目か.配偶関係の有無.内容は,未婚者にっいて恋人 の有無.恋人と知り合ったきっかけ,恋人と付き合って いる期間.相手との結婚を意識しているか.恋人のいな い人へ,その理由.恋人に求める条件.恋愛と結婚は結

(3)

びっくのか.理想の結婚形態は.結婚適齢期とは何歳か.

何歳で結婚するのが理想か.民法第731条の男女の結婚 年齢の差をどう思うか.結婚の目的.親との同居.親の 反対に当ったらどうするか.こどもは欲しいか.結婚生 活に関する意識夫婦同姓か別姓かなど,ゆったりと記 述できるように配慮した.最後に,恋愛や結婚について の意見や,調査や調査票に関する意見を自由記述で求あ

た.

 調査時期は,2000年,2001年,2002年,2003年,

2004年.人数は合計974人の女子学生で家族関係学授業 の家族における導入が過ぎた5月ころほぼ一斉に実施.

若干の東京在住の男女学生については2004年夏休暇中.

IV 結果および考察

 本調査の属性として①調査人数は,2000年209人.以 後2001年107人.2002年179人.2003年259人.2004年 223人で合計974人である,回収率は約99.9%である.

年齢は18歳と19歳をほぼ分け合っているが,2割ほど 20歳代がいる.きょうだい数は,6割方は2人きょうだ いであり,3割は3人きょうだい,後の1割ほどを1人っ 子と4人以上のきょうだい数で分け合っている.2001年 で若干無回答が多いがおおむね同じ傾向を示している.

 配偶関係については,たまさか既婚者がいるが99.9%

は未婚者である.

 恋愛と結婚に関する内容「恋人の有無」,図1による と2000年と2003年において恋人のいる割合が3割を超

えているが,他は2割半である(平均26.5%).この年 齢では恋人といえる存在は少ない.また,恋人のいる2割 半の学生に「恋人と知り合ったきっかけ」を質問すると,

図2のように「高校生のころから」が2002年および 2004年において50%を示しているが,他は3割ほどで ある.っついて,「友人の紹介」と「アルバイト先」が

2割ほど,「クラブやサークル」(10.8%)や「その他」

(15.3%)となる.ここでは入学仕立ての女子大生とい うことで大学関係はほとんど現れていない.

 「現在の恋人と付き合ってどれくらいたつか」では,

図3「恋人との交際期間」によると,33。6%は半年と回 答している。中でも平均を上回るのは2000年の42.6%

である,反面2004年では,20.0%である.大学生になっ て,開放感にあふれて異性を意識したということであろ うか.しかし,半年未満が多い.少数ながら高校生の時 から付き合いをしていることがわかる.そのうち,3〜

5割方が結婚を意識している.平均すると毎年25人

(12.8%)ほどが結婚を意識した付き合いをしているこ とになる.

 次いで,「恋人のいない」(計691人の70.9%)人に理 由を聞いているが,5年間を通じて6割から7割方恋人 が「ほしいけれどもチャンスがない」と答えている.恋 人のいない理由のうち自由記述による「時間がない」

「気持ちに余裕がない」「原因がわからない」などはそも そも現代女性の悩みとして切実であるといい得る.

無回答  総数

2,9%

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

0% 20% 40% 60% 80% 100%

0、4%

209人 107人 179人 259人 223人

図1 未婚者の恋人の有無

(4)

女子大生の恋愛と結婚に関する意識調査

総数

1.5%

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

0% 20% 40% 60% 80% 100%

68人 24人 38人 82人 55人

ロ高校生のころから 田友人・知人の紹介 ロアルバイト関係で 圏クラブ・サークルで 口大学で 0その他

【その他】

 2000年  2001年  2002年  2003年  2004年

中学生のころ・予備校で・ナンパ 教習所で

中学生のころ・昔からの友達・高校の教師

小学生のころ・中学生のころ・塾(予備校)で・インターネットで 中学生のころ・塾で・幼なじみ

  図2 恋人と知り合ったきっかけ

総数

1.5X

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

0% 20% 40% 60% 8眺

68人

24人

2.6%   38人

1.2%

  82人

3.6%

100SG

55人

口半年未満 田半年以上1年未満 ロ1年以上1年半未満 ■1年半以上2年未満 田2年以上2年半未満 03年以上4年未満 口4年以上 田無回答

図3 恋人との交際期間

 では,全体にたずねている「結婚への願望」について は,8割方は結婚願望である.10年以前であったなら9割 方以上が結婚志向であったことにかんがみて本調査にお いて現代の結婚離れ傾向が垣間見られるといえるか.た だし,「わからない」とする回答が10%以上も現れてい るのである.かつ「ずっと独身でいたい」回答は1〜2%

である.「わからない」とする回答はいずれどちらかへ 振り分けられるのであろうか.また,自由記述において,

「結婚して離婚したい」というものが散見される.国立 社会保障・人口問題研究所(2)『第12回出生動向基本調 査』(2002)においても同様に若者の結婚願望が下り坂で ある.それでは,「恋人に求める条件」?本質問は,点 数で指標化して表記している.質問記述に対して「最も 近いものには」5点,「最も遠いもの,または気にしな いもの」は0点である.図4によると第1位は「自分と 性格が合う」である.2位は「家庭を大切にする」.こ

(5)

そう思う 5.0

4.5

4.0

3,5

3.0

2,5

2.0

2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

気にしない

+自分と性格が合う +家庭を大切にする 共通の●瞭がある +経済力・収入 十顔やスタイル

+自分にない性格を   もっている

一←一自分を束縛しない  一一社会的地位・職粟  一一掌歴

図4 恋人に求める条件

の2点はダントッに高く,かっ重なり合っているといえ る.次いで,ほぼ3位の「共通の趣味」と続く.が,共 通の趣味,経済力・収入,顔やスタイル,自分にない性 格,自分を拘束しない,社会的地位や職業などは,かな り入り乱れている様子である.最低はいずれも「学歴」

である.高学歴化の今日不可思議な傾向と思われるので あるが.

 「結婚と恋愛は切り離して考えるべきか」について 2001年の6割から2004年の8割近く「結びっくもの」

としている(平均68.3%).「まったく別のもの」とする ものも2割弱(17.6%)いるが,自由記述において「恋 愛の延長線上に結婚があると幸せだと思う」は妥当な応 答であり,「好きでなければダメだけれど生活力がない と結婚はできない」といった現実を見据えた応答も散見 できる.「その他」の10%程は,恋愛は見極め思考期間 ということであろうか.配偶者選択一いわゆる見合いと 恋愛にっいて,「理想の結婚の形態」(3)を質問している.

いずれも,回答者の97%が「恋愛結婚」と回答してい る.今日でも見合い結婚やそれに類似した方法はあるが,

1960年代から40年の間にほぼ恋愛結婚へ移行しつっ定

着していっているとされている.団塊の世代以降の誕生 であろう学生の親も恋愛結婚に傾いている世代である.

 では,「結婚の適齢期」とは?図5の「男性の適齢期 とはどのくらいからだと思いますか」(男性は何歳から)

については5割以上が「25歳から30歳」である,次いで

「20歳から25歳」がその半数はいる.「では,男性は何歳 までか」にっいては,30歳から40歳未満が7割を占めて いる.方や,女性では適齢期は「20歳から25歳」にピー クが来ておりて今日の平均年齢から数年若い時期に結婚 を夢見ている様子であり,「25歳から30歳」もその半数 は存在する.ついで,「何歳くらいまでが結婚適齢期だ と思うか」にっいては,「25歳から40歳」と許容範囲が 広い.総じて,ピークが5歳ほどずれて女性に若く男性 に年齢が高いわけである.

 法ジェンダーから,図6「民法第731条における男女 の結婚年齢」について一男は満18歳,女は満16歳にな

らなければ結婚ができないという結婚年齢のジェンダー バイアスについてどう思うかという質問における応答は,

「どちらでもよい」が多く,中でも2000年・2004年はお およそ5割方示す.次いで「このままでよい」が3割以

(6)

女子大生の恋愛と結婚に関する意識調査

〈男性〉〜何歳から〜

25歳以上30歳未満 30歳以上35歳未満 35歳以上40歳未満

ロ2000年 ta 2001年 ロ2002年 願2003年 図2004年

〜何歳まで〜

30歳以上35歳未満 35歳以上40歳未満

02000SC M2001年 口2002年 M2003年 ロ2004年

〈女性〉〜何歳から〜

    20歳朱満 20歳以上25歳未満 25歳以上30歳未満 30歳以上35歳未満 35歳以上40歳未満     40歳以上

ロ2000年 田2001年 口2002年

■2003年 SU 2004年

〜何歳まで〜

25歳未満 25歳以上30歳未満 30歳以上35歳未満 35歳以上40歳未満 40歳以上 その他 無回答

【その他】

2002年 Q003年 Q004年

O% 20% 40%

2003年適齢期はない・死ぬまで 2004年なし・好きな時に・寿命

60%

ロ2000年 口2001年 ロ2002年

■2003年 ロ2004年

80%

図5 結婚適齢期

(7)

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

o% 20% 40% 60% 8096

    総数 無回答    209人5.3%

107人

1.1%   179人 O・8% 259人

0.4%  223人

100%

〈理由〉このままでよい

      2000年  男は経済力がなければならない・2歳の差でちょうど精神年齢が合う        自立できる最低年齢だと思うから・収入の面で男は18歳でないと働けないと思う

2001年 2002年 2003年

2004年

男性は家庭の収入を支えるから女性より年上でよい

男性は女性に比べて幼いと思うから・特に今から喪える必要もないと思う 適当であると思う・若すぎても離婚率が増えると思うから

男性は家庭を支える収入を得なければならないから

男性は女性より精神年齢が若く、そのくらい差があったほうがよいと思う 不公平だと思うけれど給料が男の方が高いから仕方がないと思う 女性の方が精神的に早く大人になるから

不公平である

 2000年  女性も18歳にしたほうが良い・年齢差があるのは理解できない

       男女平等社会ということになっているのに女性のほうが地位が保証されている気がする

2001年 2002年

2003年

2004年

男女平等にしたほうが良い・自立していれば問題ないと思うから

両方が精神的に大人になるのは18歳くらいだと思うから両方18にしたらいいと思う 結婚する男性は女性よりも年上だという固定的なイメージを受けるから 男女の経済力というのは今はさぼど差がない

男女聞において精神年齢に差があるとは思えない

男女18歳にして欲しい・同い年の人と16歳でしたくてもできないから その法律が決められた頃とは社会的な事情が違うので同じにしたほうが良い。

男女は平等に扱うべき

どちらでもいい

 2000年

2001年 2002年

2003年

2004年

このままで良いと思うし、変わったらそれでもいい・個人の自由

気にしなくてよい・年齢の差が分からない・男性のほうが年上のほうが頼りになると思う 結婚に年齢は問題ではなく経済力ああればよい

特に不都合を感じない・自分に関係のないことだから 自分達できちんと生活できるなら年齢の問題ではないと思う 経済的・精神的に結婚できると思ったらすればいいと思うから 全体的に年齢をあげるべき。男性20歳・女性18歳など 十代での結婚は考えたことがないのでどちらでもいいと思う 貴任が持てればいつでも結婚していいと思う

若すぎても生活力がないから

どのようにしてこの歳を決定したかわからない 16歳や18歳で結婚する人は今は少ないと思うから 両方16歳にすると若すぎると思う

人によって考え方が遠うのは当然 社会でやっていけるなら年齢は関係ない

図6 民法第731条には、男は満18歳に、女は満16歳にらなければ結婚することができませんが、男女間における 結婚年齢に差があることにどのように感じますか。

(8)

女子大生の恋愛と結婚に関する意識調査

上を示し,「不公平である」とするものは2割方である.

結婚年齢のジェンダーバイアスの理由や意見を求めた結 果,男性の経済力や精神年齢を理由に述べたものが目立 っ.なかには,同年齢が望ましい,法律が決まった当時 と事情が異なるので改定を望むといった意見も見られる.

さらには,全体に年齢を上げるべきとして,男性20歳,

女性18歳へなどは責任や生活力,経済力を理由に挙げ

ている.

 図7「結婚の目的」について,「反対」に指標5点,

「賛成」に1点を配し中間を4,3,2点としているが,

集計の段階では「賛成」は4点,「反対」には0点とし て集計をやり直している.結果,5年間ほぼ同様の傾向 を示している.なかでも「精神的な安らぎ」および「こ どもが欲しい」で指標の最高4点に近く,次いで「大人 としての独立」と続く.結婚のユニバーサリティー「人 として当然」はいずれも最下位である.その間を「大人 として独立」,「親を安心させる」,「生活上の便利」,「社 会的信用を得る」,「性的欲求を満たす」の5項目が年毎 に交錯しながら同様のサイクルを呈す.

 いよいよ親の登場である.「将来自分のまたは相手の 親との同居を考えているか」いくら男女の結婚の自由が 認められていても、親族の問題は切っても切れない性質 の問題である.それらの1っに親との同居・別居がある.

今日では,親側も子との同居には賛成しない傾向である が,子供側も圧倒的に親との同居を拒否しているのであ る.ただし,『第12回出生動向基本調査』の1部には親 との同居を新たに望む声がみられるという.本調査にお いては「どちらの親とも同居したくない」ものは6割方 である.ただし,「自分の親とは同居」したいものは,

平均12%存在する.2004年においては18%のものが肯 定している.相手の親とも1割方賛意を表明し,5年間 同傾向である.その他自由記述において,「親の性格に よる」「状況による」「望まれたら同居してもよい」「当 分は2人,そのうち同居してもよい」「介護が必要になっ たら同居してもよい」「どちらの親でも子供の手助けが 必要になったら同居してもよい」などという親思いの孝 行者の回答が見られる.微希少ではあるが,介護のこと まで考え及ぶということは望外の望みといえようか.

 同じく,親との関係的摩擦である「自分の親または相 手の親が結婚を反対したらどうするか」にっいて「祝福 されない結婚ならやめる」は平均6.5%ほど存在するも のの,大方は「親を強気に説得して納得させる」「親が 反対しても構わず結婚する」を合わせると8〜9割方自 分の意思を貫くという強固な構えである.ただし,「親 の意見も判断の材料にして考える」「親が反対する相手 とははじめから付き合わない」「入籍せず同棲もしくは

精神的な安らぎ 人として当

性的欲求を満たす

社会的信用を得

もが欲しい

大人として独立

を安心させる

生活上便利

Ei亜200偉 2002年欄■●2003年■■■●2004年 図7 結婚の目的

(9)

同居して冷静に判断する」「私が選んだ相手なら親は納 得すると思う」など柔軟な意見や判断から強硬手段にい たるまで多様化である.記述は少数意見ながら,確実に 学生の意思を表出していると思う.「親が反対してもか まわず結婚する」は2000年に20%ほどみられるものの 他は10%以下を上下している.

 いよいよこどもの問題にたどり着いた.少子高齢の時 代,学生のこどもへの意識や関心はどうか.質問「こど

もは欲しいと思いますか」に対して,2001年を除いて,

「こどもは2人ほしい」が6割方.2001年は3割.「3人 ほしい」は2割以上,2001年は13.1%.わずかながら

「結婚しなくてもこどもだけはほしい」という回答があ り,これはほぼ確実に増加しているようである.2000年 で2.4%,2001年で3.7%(ここだけは連動しないので あるが),2002年で2.8%,2003年で5.0%,2004年で 5.8%である.シングルを生きるというジェンダーフリー の時代の反映であろうか?「こどもは神様が決めること」

「人数にかかわらず授かったら産みたい」といった回答 も見られる.わずかながら,シングルを生きる意志や新 たな価値の選択をするものにっいて無視できない.

 結婚に対する意識の問題一「結婚生活に関する考え方」

では結婚の意識として①家事は夫婦で協力すべきであ る.②浮気は絶対よくない.③いったん結婚したなら ば,できるだけ離婚はしないほうがよい,④互いに経 済的に独立すべきである.⑤こどもは生むべきである.

⑥結婚した以上ある程度自分を犠牲にしなければなら ない.⑦夫婦喧嘩はなるべくしない方がよい.⑧夫は外 で働き,妻は家庭を守るべきである.ここでは回答時に        表1

は,「反対」を5点「賛成」を1点として指標化してい る.換算しなおして,「賛成」は5点,「反対」は1点と

する.

 上記の項目1順は2000年度分の1位から順に掲載した ものである.どの年もことごとく1位と3位および8位 は同様である.今日の時代を髪髭とさせる意見であろう.

2位以下7位までは年代によって前後している.表1,

図8のような興味っっの形態が出来上がった.性別役割 分業の「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきである」は       , 反対意見が多い.ワークシェアリングや働き方の多様化 の証であろうか.

 最後に,別姓問題について.夫婦別姓問題も男女平等 の観念や,ジェンダーフリーな行動にしたがっておのず と排出してきたのであるが,依然として進展しないよう である.それらにっいて,学生はどのような反応を示し ているか.2001年を除いて,おおむね夫妻は同一姓名 を希望している.「別姓がよい」という意見も3%見ら れるものの,「どちらとも決めかねる」を合わせると別 姓には賛成を表明するにはいたらないようである.

V 総括に替えて

 2000年から5年間の学生の恋愛観と結婚観に関する意 識調査を実施してきた.学生が恋愛や結婚に関する認識 を深め,人生のパートナーに出会い望ましい結婚に踏み 切り有意義なライフコースを歩む過程の一時期に自らの 恋愛観や結婚観を意識上に浮上することは好ましいと思 われる.パートナーや人生に対して真摯に考察し,実践 結婚生活に関する考え方

ランキング 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

1位 家事は夫婦で

ヲ力すべきである

家事は夫婦で

ヲ力すべきである 歌事は夫婦で ヲ力すべきである

家事は夫婦で ヲ力すべきである

家事ぱ夫婦で ヲ力すべきである

2 浮気は絶対に

@よくない

互いに経済的に ゥ立するべきである

浮気は絶対に

@よくない

浮気は絶対に

@よくない

浮気は絶対に

@よくない

3

一旦結婚したならぱ、

ナきるだけ離婚は

@しないほうがよい

一旦結婚したならば、

ナきるだけ離婚は

@しないほうがよい

一旦結婚したならば、

ナきるだけ雌婚は

@しないほうがよい

一旦結婚したなら1、

ナきるだけ離婚は

@しないほうがよい

一旦結婚したならば、

ナきるだけ離婚は

@しないほうがよい

4 互いに経済的に

ゥ立するべきである

浮気は絶対に

@よくない

互いに経済的に ゥ立するべきである

互いに経済的に ゥ立するべきである

互いに経済的に ゥ立するべきである

5  こどもは

Yむべきである

夫婦喧嘩はなるべく

@しない方がよい

 こどもは

Yむべきである  こどもは Yむべきである

 こどもは Yむべきである

6

結婚した以上ある程度

@ 自分を犠牲に オなければならない

 こどもは Yむべきである

夫婦喧嘩はなるべく

@しない方がよい

結婚した以上ある程度

@ 自分を犠牲に オなければならない

夫婦喧嘩はなるべく

@しない方がよい

7 夫婦喧嘩はなるぺく

@しない方がよい

結婚した以上ある程度

@ 自分を横牲に オなければならない

結婚した以上ある程度

@ 自分を犠牲に オなければならない

夫婦喧嘩はなるべく

@しない方がよい

結婚した以上ある程度

@ 自分を犠牲に オなけれぽならない 8 夫は外で働き、妻は

ニ庭を守るべきである

夫は外で働き、妻は ニ庭を守るべきである

夫は外で働き、妻は ニ庭を守るべきである

夫は外で働き、妻は ロ庭を守るべきである

夫は外で働き、套は ニ庭を守るべきである

(10)

女子大生の恋愛と結婚に関する意識調査

家事は夫婦で協力すべきである

夫は外で働き、

妻は家庭を守るべきで

  夫婦喧嘩は なるべくしない方がよい

結婚した以上ある程度 自分を犠牲にしなければなら

は絶対によくない

一旦結婚したならば、

できるだけ離婚は  しないほうがよい

いに経済的に するべきである

こどもは産むべきである

●■一)2000年■劇■D2001年 2・02年一2003年亘亟動

図8 結婚生活に関する考え方

する中にどのような条件や内容事柄が潜んでいるか.

2000年の結果は2001年の学生に示し次々に自らの意識 や考察や意見がどのように異なりどのように一致してい るか見極あることは,自己形成や自己の確立,反省に役 立っことと思う.家族関係学受講生,5年間で1000人に 満たないが1年では平均195人,18,19歳の若き独身女 性の結果は①毎年やや同様の傾向を示していること.

②項目によって微妙に変化して傾向がみられない.③時 代に即応して弱含みながらその傾向が新たなこと.

④2001年は,対象が少ないこと且っ無答が多く不安定 である.それらを考慮に入れて概要は次のとおりである.

 ○きょうだいは6割方2人っ子,3割方3人である.

 ○独身である.

 ○恋人のいるのは2割方である.恋人と知り合った   きっかけは高校生時代からが多く,次いで知人・

  友人の紹介,またアルバイト先で.恋人と付き合っ   てからは半年が3割方.そのうち若干は,恋人と   結婚を意識している.

 ○恋人のいない理由はチャンスがないこと,7割.

 08割方結婚志向.

 ○恋人に求める条件は自分と性格が合うこと,家庭   を大切にすることが高得点である.学歴は最下位.

  結婚と恋愛は結びっくものとするものは7割方.

○理想の結婚形態は恋愛結婚.9割方.

○結婚適齢期は,男性は25歳から30歳,約60%.

 また,30歳から40歳までが適齢期とする.同じく  女性では,20歳から25歳と25歳から40歳までが  結婚適齢期である.自分自身の理想の結婚年齢は,

 25歳から30歳また,男性は同じく25歳から35  歳までとする.

○民法731条の男性は満18歳,女性は満16歳の結婚  下限年齢にっいてはどちらでもよいという緩和意  見が多い.

○結婚の目的は精神的な安らぎとこどもが欲しいが  同程度で高得点.

○結婚して親との同居は望まないが6割方.

○結婚にあたって,親の反対には説得するが,7割  方.

02001年を除いて,こどもは欲しい.6割方.

○「結婚の意識」に関しては5年間同一傾向を示す,

 第1位に家事は夫婦で協力すべき,第3位にいっ  たん結婚したならば離婚はしない方がよい,第8  位に夫は外で働き,妻は家庭を守るべき,の3項  目は5年間連動している.

○夫婦別姓問題は,別姓賛成は3%と低度留まり.

 どちらとも決めかねるは3割.大方は夫婦同一姓

(11)

に賛成である.

VI今後の課題と発展

 今後,拡大して結婚適齢期の女性にっいても本調査が 実施できること,および学生にも同様実施し家族関係学 授業の展開を望ましい方向へ導き,少子高齢社会へのさ さやかなアンチテーゼとしたい.古きよき家族のあり方 をも模索したい.東京出身,地方出身を分けて集計した が,おおむね前者と同傾向であるので,区別する必要は なかった.2004年8月調査にっいては,次の機会を期し

たいと,思う.

 本調査は,岡崎真弓さんとの共同研究であることを付 記し,深く感謝申し上げます.

引用文献・参考文献

1)岡崎真弓:1996;現代社会における理想の結婚  〜アンケートにみる現代大学生の恋愛観・結婚観〜

  お茶の水女子大学 家政学部 家庭経営学科 卒論.

2)国立社会保障・人口問題研究所:2002;第12回出  生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査  未婚女性の理想と予定のライフコース.

3)湯沢雍彦:2003;NHKブックス965 データで読   む家族問題.Pp 92−103.

4)国立社会保障・人口問題研究所:1997;第11回出  生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査   独身者調査の概要.

5)年本逸人・水谷悟志・井上芳保;1998;社会情報学  部生の恋愛・結婚・家族観一1997年度学生意識調  査の結果から一,札幌学院大学社会情報学部  Vo117−No 2, Pp 147−177.

6)齋藤美保子・岡村貴子・上野顕子・牧野カッコ:

 1999;生活設計教育における「人生すごろく」作り   の意義(第一報)(第二報)一中・高生のライフイ   ベントに対する意識一,日本家庭科教育学会誌  第42巻第3号Pp 1−15.

7)齋藤美保子・岡村貴子・上野顕子・牧野カッコ:

 1999;生活設計教育における「人生すごろく」作り  の意義(第三報)一生徒の職業観・恋愛観・結婚観・

 家族観の意識形成に関する有効性一,日本家庭科教  育学会誌 第45巻第2号 Pp 109−118.

Summary

The survey of female students consciousness about love and marriage

(1)What kind of interest do female stUdents have about love and marriage?

(2)Isent out questiomaire on the title(the questionnaire had been prepared by Mayumi Okazaki).

  This survey was made on 974 female students taking the course in family relations f『om   2000 to 2004.

(3)Results☆From 20 to 30%of the female students have a boyfriend with whom they   have been going out fbr 6 months since they were high school students,70%to 80%of   the students who don t have a boyfhend say: I have little time. And I am not able to   be relaxed・ Things the students ask fbr when they want to have a boyfriend is①he is si   milar to her in characteL②he thinks his family is important.③he is interested in the   same things as she is・☆She thinks that love develops to the marriage, and marriage   consists of love. The best age fbr marriage fbr men is 25 to 30 years old and fbr women   is 20 to 35 years old・Objects of the marriage are①she want to be relaxed mentally.②   she wants have her baby.☆She doesn t want to live with her or his parents. She   persuades her parents to agree with her marriage. She consciousness of the marriage is①   amanied couple have to do house work togetheL②it is wrong not to be faithfUl to each   other.60%of the whole students think that it is OK to use his or her family name in   cormnon.3%of the whole stUdents like a different family name.

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