ロー ドヒーテ ィング用電熱線の性能試験
佐 山惣吾 、西川 泰 則、三 浦健一 (北海道 工業 開発試 験所) 須藤 昌義、 酒井 好 夫 (腑フ ジイ)、 田中邦雄 (鵬帝 人)
1.緒
言電 力によるロー ドヒーテ ィング用 の電熱線 はニ クロム線 が一般的 である。その他 カーボン発 熱 体 が一部 使 われ てい るが、 ロー ドヒーテ ィング単位 面積 当 りの電 力が 同一 であつ ても、 電 熱 線 の種類 が異 なる と融雪 効 果 にも相 異 がみ られ る ことがユ ーザ ーよ り指摘 され た。 その ため上 記
2種
の電熱線の他 にも う1種
の合計3種
類 の電 熱線 を用 い コ ンク リー トプ ロ ツクに埋 め込 み、恒 温槽 中
‑1℃
及 び‑5℃
でその伝熱特性 を比較 した。その結果に基づき理論的解析 を行つた。2.供
試 電熱 線」oule′
s Low(1840)に
よ り、電熱線の発熱量(cal)は
(1)式 により決 まる。Q=0.2412.R・ t=0.24(W)‐
一 ―(1)す なわ ち電 熱線 が異 なつ ても
W/m2が ̲定
な らば1ロ
ー ドヒーテ ィングの性能 に大差 は無い とい える。 これ を確認す るため に次 の3種
の電熱線 を実験 に供 した。それ らは①ニ クロム線:0 5mm¢ 7本
の撚 り線 (全1 5mm¢ )に 0.7mmtと 1.2mmtの 2重
の被覆線 (全5 3mm¢
)、 ② カー ボ ン発 熱体:カー ボン粉 とプラスチックの成形棒(6mm¢ )に
■5
mmtの
被覆線 (全9mm¢
)、 ③ ブ レー ド発熱体:0 01mm¢
のステ ンレス線とアラ ミド 繊維 を混紡 したものを5mm¢
のプラスチ ック棒 に巻付け0.5mmtの
被覆線 (全6mm¢
)。3.電
熱線空中加熱試験2.で
述べ た3種
の発熱線lmを
空中 (室温約 ■5℃ )に
水平に張 り、各線 とも12W/m
の同一の電力を供給 しそれ らの表面温度を測定 した。なを各電熱線の抵抗値 (Ω
/m)は
、ニ クロム0.372、
カーボン560、
プ レー ド858で
あった。温度測定 は次の2点
で行つた。それ らは①被覆線表面②裸線表面、すなわ ち被覆 を削 り取つた表面。その結果を
Table lに
示 す。この結果によると、ニ クロム線の被覆による温度差 (△T)は
非常に大きい。4.△ Tの
モデル計算電熱線の半径を裸線 r2と 被覆線 rlと す ると、裸線の表面温度
Tlと
被覆線の表面温度T2の
差△Tと
供線電力(Q)の
関係は(2)式によつて示 され る1)。2π入
Q= 2n(r2/r:)
(2)式に一定供給電力
12W/m一
定 とし、被覆材の入=0.3W/moKと
した場合の計算で得 られた理論値 を△T′ として
Table l表
中に併せ て示 した。 この結果、実測値 と理論値は 良 く一致 していることが分かる。・ △
T
―― ―‐(2)‑42‑
5.融
雪 プ ロ ックの恒温槽試験プ ロックの構造 は、 コンタ リー ト製
30cm角
、厚 さ5cm、
下部2cm発
池 ポ リスチ レン 張 りの全厚 さ7cm。
コ ンク リー トの厚さ方 向の中心部 (表面 よ り深 さ方 向2.5cm)に
各種 電熱線を埋 め込んだ。す なわ ち①抵抗値の小 さいニ クロム線 は全長2m、 ピ ッチ5cm、
② カ ー ボ ン線及び③ ブ レー ド線 は全長 ■m、 ピッチloOm。
なお温度測定 は、 プロック中心、 プ ロ ック表面及び裏面 で行 つた。恒温億温度 は‑1℃
及 び‑5℃
と し、通電5h後
の温度 をTab le.2に
示 した。 この場合 供給電 力は18W/0.09m2(200W/m2)̲定
と した。 この結果表面温度が最も高かつたものは③ブレー ドで、つぎは②カーボン、最も低かつたのは①ニ
クロムで、③と①の温度差は約 3℃ に達した。
6.考 察と結論
Joule′
s Lowに 従えば、同一構造の融雪プロックに、同一方法で電熱線を埋め込んで通電
した場合、」 oule熱 は同一であることにより、プロック表面温度も同一であるということが通 念であつた。 しかしなが らこのように電熱線の種類が異なると、同一供給電力がありながらブ
ロック表面温度に約 3℃ もの相異がみられた。
理論的な検討により次のことが明 らかになつた。
①電熱線の固有抵抗値が低いと、当然裸線径は細 くなる。
②裸線径が細いと、当然ながら同一電力で裸線の表面温度は高 くなる。
③裸線の温度が高いほど、被覆厚きも当然厚 くなろう。
④電熱線の固有抵抗値が高いと、裸線径は太 くなる。
③裸線が太くなると、同一電力で裸線の表面温度は低 くなる。
⑥裸線の表面温度が低いと、被覆厚きも薄 くすることができよう。
⑦被覆厚さが薄くなると、被覆材料による温度低下が小さくなる。
③計算の結果被覆材料の厚きによる電熱線表面温度に与える影響は非常に大きいことが明らか になつた。
③電熱線表面温度が低 くなると。プロック表面温度もほぼ同値て低下する。
⑩同一電力を供給する場合、電熱線は太いほど、被覆は薄いほど熱的に有利である。
参考文献 1)甲 藤吉郎 :伝 熱概漁 育賢堂
Table 1
e lenent
Surface
tenperature
(oC)of
heatlng elenentsstretched
1nalr.
surface tenp. △T
lnsulated calculated
Nichrome Carbon Blade
Tab■
e 2
element
Nlchrone Carbon Blade
Temperature
(oc) of
concrete blocks heaiedat a constant current
ZOON/h2in
an lsotherm chamber.chamber temp. -1 chamber temp. -5
311.7
26.2 21.7
11.5 13.8
■
7.8
26.7 24.2
2■.2
8.o 2.0 0.7
8.1 2.5 1.2
6.6 8.9 lo.6
surface inner
11.2 9.1
■
5.2
sur fac e