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3. 3 ワイヤレスネットワーク研究所

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Academic year: 2021

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3. 3. 1 ワイヤレスネットワーク研究所 スマートワイヤレス研究室 

室長  原田博司 ほか 21名

いつでもどこでも接続可能なブロードバンド/スケーラブルワイヤレス技術の研究開発

【概 要】

飛躍的に増加する端末を収容し、クラウド系のネットワークと協調しながら、平時・災害時における様々な 利用シーンに合わせて無線リソースの制御を行い、無線ネットワークを柔軟に構成可能とするスケーラブルワ イヤレスネットワーク技術を確立する。また、ブロードバンドから低速まで柔軟なワイヤレス伝送を実現する ため、利用状況や利用条件等に応じて適切に無線パラメータを変更させ、再構築可能な無線機間ネットワーク を実現するスマートブロードバンドワイヤレスネットワーク技術を確立する。具体的には、環境負荷を低減す る社会を実現するための環境の監視や制御をワイヤレスネットワークにより実現するに当たり、数百万オーダ の多数の環境モニターから生じるそれぞれ数百 kbpsから数 Mbpsオーダの速度の膨大な情報を輻輳や遅延が なく伝送するワイヤレススマートユーティリティネットワーク(Wi-SUN)と呼ばれる狭域スケーラブル無線機 構成技術、また、広域に存在する多数の環境モニター等に取り付けられた小型スケーラブル無線機からの情報 を効率よく収容することを可能とするスマートワイヤレスリージョナルエリアネットワーク(WRAN)、スマー トワイヤレスメトロポリタンネットワーク(WMAN)と呼ばれる広域スケーラブル無線アクセスネットワーク 技術の研究開発を行う。さらに、最大数百 m 程度の範囲内に存在する無線機器間において、VHF帯以上の周 波数を利用し数十 Mbpsから最大 10Gbpsまでの伝送速度を達成する無線技術を用い、様々な利用状況や利用 条件等に合わせて適応的に無線ネットワークを構築するスマートワイヤレスパーソナルエリアネットワーク

(WPAN)、スマートワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)からなる無線機器間再構築可能ブロード バンドワイヤレスネットワーク技術に関する研究開発を行う。これらの研究開発においては、システム検討の みならず高周波領域のアンテナや各種デバイス、回路の開発を行い、実証システムを構築する。また、当該技 術の国際標準化を目指す。

【平成 25年度の成果】

(1) スケーラブルワイヤレスネットワーク技術の研究開発

半径数百 m の範囲内に存在する電気メータからの情報収集、制御が可能な省電力無線通信システムの技 術仕様を前年度までに主体的に標準化した IEEE802.15.4g/4e無線規格を用いて規格認証団体 Wi-SUNアラ イアンスで次世代電力量計スマートメータ用仕様として規格化した。当該規格化では議長として活動した。

また、この仕様は、東京電力の次世代スマートメータ用仕様(Bルート)として採用された。さらに、当該 仕様に基づく小型無線機の開発に世界ではじめて成功し、Wi-SUNアライアンスでの規格認証試験にも合格 した(図 1)。

これらの各種環境モニターから Wi-SUNで局所的に集められた情報をさらに数 km 10kmの範囲で広域に 収集するために、主体的に標準化した ARIB STD-T103無線規格による VHF帯無線装置を開発した(図 2)。

当該装置は公共ユーザーに技術移転された。また、前年度、世界ではじめて開発を行った、TV帯ホワイト スペースを利用し長距離伝送可能な IEEE802.22規格準拠のスマート WRANシステムを、岩手県遠野市に おいて伝送試験を行い、12.7km の長距離伝送に世界ではじめて成功した。

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図  左: Wi-SUN無線機と、搭載されている無線モジュール

右: ECHONET Lite用 Wi-SUN家電用エネルギー管理システム(照明)

図  開発した VHF帯無線装置

(ARIB STD-T103準拠)

(2)

(2) ブロードバンドワイヤレスネットワーク技術の研究開発

スマート WLANシステムとして、前年度まで物理層、MAC層方式に関する仕様設計、規格化を行って きたホワイトスペースで動作可能なスマート WLAN、IEEE802.11afの標準化を完全終了させた(NICTは 副議長、セクレタリ)。また、IEEE802.11af規格による無線装置を世界ではじめて開発に成功し、岩手県遠 野市において世界初のサービス実験に成功した。また、ホワイトスペース LAN対応のタブレット型無線機 の開発にも世界ではじめて成功した(図 3)。さらに、ホワイトスペースにおける LTEによる無線 LANシ ステム、IEEE802.15.4m 準拠ホワイトスペースセンサーネットワーク用無線機の開発も世界ではじめて成功 した(図 4、5)。

スマート WPANとして、IEEE802.11adに準拠した小型指向性制御アンテナと RF回路を一体化したモ ジュールを開発し、さらに、このモジュールを用いた高速無線伝送システムも開発し、見通し外通信にて HDMI画像伝送(物理層レート 2.5Gbps)に世界ではじめて成功した(図 6)。

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図 3 開発したホワイトスペース無線

LANタブレット型無線機

(上:外観、下:内部) 

図 5 ホワイトスペースセンサーネットワーク用無線機

(IEEE802.15.4m NB-OFDM 準拠) 

0DLQERDUG5HDU FDVH )URQWSDQHO

&RQWUROOHU 8+)

&RQYHUWHU

図 4 開発したホワイトスペース LTE無線機

(左:基地局、右:端末)   

図 6 左: 小型指向性制御アンテナと IEEE802.11ad無線機を統合した HDMI画像伝送デモンストレーション、右:小型指向性 アンテナ

図  開発した VHF帯無線装置
図 6 左:  小型指向性制御アンテナと I EEE802. 11ad無線機を統合した HDMI画像伝送デモンストレーション、右:小型指向性 アンテナ

参照

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