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──同志社大学社会学部を事例に──

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入学者選抜方法による大学の学業成績 入学者選抜方法による大学の学業成績

──同志社大学社会学部を事例に──

──同志社大学社会学部を事例に──

同志社大学大学院社会学研究科博士後期課程

西 丸 良 一 要 約

要 約

本研究は、同志社大学社会学部を事例に、入試形態によって大学の学業成績に差が あるかを検討した。分析の結果、推薦・AO入試や内部校推薦を利用し、同志社大学 へ入学した学生は、一見、一般・センター試験を利用して入学した学生と学業成績に あまり違いのないようにみえた。しかし、それは推薦・AO入試や内部校推薦を利用 して入学した学生がまじめに講義に取り組んでいるため、または女性が多いためで あった。

1.はじめに

本研究は、同志社大学社会学部を事例に、各学生が入学する際に利用した入試形態 により、学業成績に差があるかを検討する。

大学に入学するには、必ず何らかの方法で選抜がおこなわれており、その選抜方法 を大きく分ければ、一般入試と推薦入試に分類できる。一般入試は学力のみの選抜で あり、推薦入試は学力だけでなく、さまざまな基準による選抜とされている。この二 つの方法によって、多くの大学は入学志願者を選抜してきた。しかし、すべての大学 が必ずしも推薦入試をおこなってきたとは限らない。竹内(1987:  92)によると、推 薦入試は大学のなかでも私立大学や短期大学に集中しており、さらには入学難易度の あまり高くない大学に偏っていることを示している。最近の研究においても、中村

(2008:  23)は私立大学に限っていえば、推薦入試とAO入試による2007年の入学者が、

一般入試の比率を上回り、「一般」ではなくなりつつあると述べている。そして、推 薦入試の典型的選抜内容とされる面接・小論文のみという選抜方法が、私立大学のな かでも相対的に下位に位置する大学で見られるとしている。また、苅谷(2000)によ ると推薦入試は高校生に安易な勉強態度を生み出す要因となっているとしている。

このように、推薦入試の実施が上位の大学であまりおこなわれていないことや、安 易な勉強態度を高校生にとらせてしまうことから、次のような推察が可能となる。そ

(2)

第一部  研究論文・実践報告 れは、比較的上位に位置づけられる大学で推薦入試が実施されている場合、推薦入試

の入学者と一般入試の入学者の学力差は大きく、大学における講義の理解度に差が生 じるのではないかということである。こうした点から考えれば、大学における講義を より理解している学生は、一般入試を経た学生だといえよう。

その一方で、一般入試を経た学生より推薦入試を経た学生の方が、良好な学業成績 であるとの報告も存在する。難波ら(2005)は、医療系大学における入学者選抜方法 と入学後の学業成績の関連を分析しており、一般入試での入学者よりも推薦入試で の入学者の方が、よりよい学業成績を修めていることを示している。難波ら(2005: 

188)によるとその事由は、推薦入試の入学者のもつ明確な目的意識によるものだと している。

また、推薦入試による入学者の高い目的意識は、卒業後の進路決定にも影響してい るようだ。山口(2004:  59)の研究によると、推薦入試による入学者に不本意入学者 は少なく、高いモラールを持つことから、一般入試による入学者よりも順調に卒業や 進路を決定しているのではないかとしている1)。推薦入試は一般入試よりも比較的早 い時期におこなわれるため、推薦入試を受けて大学に合格した多くの者は、高い目的 意識から、合格した大学へ入学するだろう。それだけに不本意入学者は少なく、大学 の講義にも集中でき、順調に進路先を決定しているのかもしれない。

では、比較的上位に位置づけられる同志社大学社会学部の場合、入試形態によって 大学の学業成績はどのような違いを示すのであろうか。学力による選抜である一般入 試を経た学生の方が、推薦入試を経た学生よりも高い学業成績を得ているのだろうか。

それとも、大学入学後に対する目的意識が高いとされる推薦入試を経た学生の方が、

一般入試を経た学生よりも高い学業成績を得ているのだろうか。本研究は、そうした ことに焦点をおき、分析をおこなう。まず2で本研究の使用するデータの概要を示し、

3で同志社大学社会学部の入試形態を説明しつつ、本研究で使用する入試形態の分類 を提示する。4では分析結果を検討し、最後に要約と課題を示す。

2.使用するデータについて

本研究で使用するデータは、2009年3月に卒業した同志社大学社会学部の学生を調 査対象としたものである。この調査は、同志社大学社会学部教育GP評価委員会のおこ なったものであり、卒業式当日に調査を実施したことから表1の示すとおり、高い回 収率となっている。当然ながら、卒業が決定しているにもかかわらず、卒業式に参加

(3)

していない学生はこのサンプル内に含まれていない。また、留年が決定している学生 もこのサンプル内には含まれていない。

表1 サンプル数の構成

学  科 卒業者数 合計 回収率

男 女 不明 (%)

社 会 学 科   92   41   47 0   88 95.7

社会福祉学科 101   17   73 0   90 89.1

メディア学科   92   41   43 1   85 92.4

産業関係学科   78   52   12 1   65 83.3

教育文化学科   78   38   35 0   73 93.6

計 441 189 210 2 401 90.9

3.同志社大学社会学部の入試形態

本研究であつかう入試形態は、①一般入試やセンター試験を利用する入試、②推薦・

AO入試、③内部校からの推薦入試の3つである。①は、おもに学力による選抜であ り、同志社大学が独自におこなう一般入試と、大学入試センター試験の結果と同志社 大学が課す小論文により合否を判定する入試である。②は、同志社大学の法人内諸学 校ではない高校に大学が推薦枠を与える指定校推薦入試、スポーツ推薦入試、社会福 祉のみでおこなわれている小論文・面接を用いた推薦入試である。また、語学能力や 文化活動などの自己アピールできる活動に対する評価と志望理由や目的意識による評 価で選抜がおこなわれるAO入試も含まれている。③は、法人内諸学校からの内部校 推薦である。同志社大学は法人内諸学校として、同志社高等学校、同志社国際高等学校、

同志社香里高等学校、同志社女子高等学校があり、毎年これらの高校から同志社大学 へ約90%進学している。

本研究で使用するデータをもとに、同志社大学社会学部へ入学した学生はどの入試 形態で入学したのかを図1に示した。同志社大学社会学部へ入学した70.9%は、「一般 入試・センター試験を利用」して入学しており、「推薦・AO入試」は8.5%、「内部校推薦」

は16.8%となっている。3.8%存在する「その他」は、編入学や社会人入学、留学生入 試を利用した学生の割合である。「その他」は、サンプル数が少ないことや上記三つ の入試制度とは、特性や選抜対象が大きく異なるため、今回の分析には含めないこと とした。

(4)

第一部  研究論文・実践報告 70.9 

8.5 

16.8 

3.8  0.0 

20.0  40.0  60.0  80.0 

一般・センター利用 推薦・AO 内部校推薦 その他

図1 入学に利用した入試形態(%) N=398

4.入試形態・学科と大学の学業成績(GPA)

2)

比較的学力による選抜が少ない内部校推薦や推薦・AOで入学した学生の方が、低 い学業成績となるのであろうか。入試形態と大学の学業成績の関連を検討してみよう。

分析結果である表2をみると、もっとも高いGPAをとっている(3.00〜)割合は、推 薦・AO入試を経て入学した学生に多いが、もっとも低いGPAをとっている(〜1.99)

割合も推薦・AOを経て入学した学生に多い。しかし、統計的に有意ではなく、表2 の分析から、同志社大学社会学部において、入試形態による学業成績の差はないとい えよう。

学科とGPAの関係もみておこう。表3をみると社会福祉学科の場合、半数以上の学 生は、3.00以上となっており、産業関係学科における学生の半数は1.99以下となってい る。このように、同志社大学社会学部の各学科によって評価基準が異なることなどか ら、GPAに大きな差が存在している。

表2 入試形態×GPA(%)

〜1.99 2.00〜2.49 2.50〜2.99 3.00〜 合計 N

一般・センター利用 18.5 30.0 25.2 26.3 100.0 270

推薦・AO 28.1 28.1 12.5 31.3 100.0   32

内部校推薦 21.9 21.9 28.1 28.1 100.0   64

合計 19.9 28.4 24.6 27.0 100.0 366

χ2=5.231 d.f.=6 n.s

(5)

表3 学科×GPA(%)

〜1.99 2.00〜2.49 2.50〜2.99 3.00〜 合計 N

社会学 17.6 40.0 25.9 16.5 100.0   85

社会福祉学   4.8 21.7 21.7 51.8 100.0   83

メディア学(新聞学) 17.1 25.6 28.0 29.3 100.0   82

産業関係学 50.0 20.0 21.7   8.3 100.0   60

教育文化学(教育学) 17.1 32.9 27.1 22.9 100.0   70

合計 19.7 28.4 25.0 26.8 100.0 380

χ2=77.487 d.f.=12 p<0.01

では、他の要因をコントロールしても、入試形態による学業成績の差はないのだろ うか。同志社大学社会学部が第一志望であるかどうかによって学業成績に大きな差を 示すかもしれない。また、当然ながら、学業成績は学生本人の講義に対する取り組み 方に大きく左右されるだろう。これらを考慮した上で、入試形態による学業成績の差 を明らかにするため、大学の学業成績を従属変数とした重回帰分析をおこなってみよ う3)

表4 大学の学業成績を従属変数とした重回帰分析

モデル1 モデル2 モデル3

非標準化 標準化 非標準化 標準化 非標準化 標準化

推薦ダミー −.097 −.025 −.246 −.064 −.329  −.085

内部ダミー

(基準:一般・センター) .035 .012 −.160 −.056 −.267 * −.093 社会福祉学科ダミー .760 ** .289 .687 ** .261 .536 ** .204

メディア学科ダミー .321  .120 .248  .092 .280 * .104

産業関係学科ダミー −.560 ** −.184 −.469 ** −.154 −.274  −.090 教育文化学科ダミー

(基準:社会学科) .125 .045 −.069 −.025 −.037 −.013

第一志望ダミー −.095 −.043 −.146 −.066 −.154 −.069

教員に質問 .155 * .118 .150 * .114

ディスカッション .103 .077 .105 .078

予習・復習 .088 .061 .066 .046

ゼミの準備 .245 ** .169 .226 ** .156

遅刻・欠席 −.376 ** −.319 −.358 ** −.304

男性ダミー −.561 ** −.257

調整済み R2 .128 .330 .384

サンプル数 N 357 357 357

**p<0.01 *p<0.05  p<0.1

(6)

第一部  研究論文・実践報告 学科と第一志望であるかどうかをコントロールしたモデル1をみると、表2の分析

結果と同様、入試形態による学業成績に差はみられない。次に、学生本人の講義に対 する取り組み方を独立変数として加えた分析結果であるモデル2をみてみよう。分析 によると、講義内容について教員に質問し、ゼミの発表のために時間をかけて準備を する、遅刻・欠席の少ない学生が高い学業成績を得ていることがわかる。とくに、遅刻・

欠席の効果は、かなり大きなものといえよう。入試形態をあらわす推薦ダミーや内部 ダミーは、講義に対する取り組み方を示す変数を入れることで、統計的に有意ではな いが、モデル1にくらべ、GPAに対してよりマイナスの効果を示すようになる。

最後に、性別を投入したモデル3を検討すると、性別を示す男性ダミー(男:1、女:

0)は、大学の学業成績に比較的大きな効果を示している。これは、同志社大学社会 学部において、男性よりも女性の方が高い学業成績を得ていることを示す。さらに、

男性ダミーを投入することによって、入試形態をあらわす変数である推薦ダミーや内 部ダミーが、統計的に有意な効果を示すようになる。無論、モデル1に対して男性ダ ミーを先に投入し、次いで講義に対する取り組み方を投入する分析も試みた。すると、

男性ダミーのみを投入した分析の場合、推薦ダミーや内部ダミーは統計的に有意でな いが、モデル1にくらべGPAに対して、よりマイナスの効果を示す。そして講義に対 する取り組み方をさらに投入することで、統計的有意にマイナスの効果を示した。こ うした結果から、入試形態による大学の学業成績の差は、講義に対する取り組み方と 性別によってみえにくくなっていたといえる。

なぜ、講義に対する取り組み方や性別をコントロールすることによって、大学の学 業成績に対し、入試形態による差が示されるのであろうか。それは、同志社大学社会 学部における、推薦・AO入試や内部校推薦を利用し、入学する学生の特徴にある。推薦・

AO入試や内部校推薦で入学してきた学生は、大学の講義を理解するために、一般・

センターで入学してきた学生より、時間を要することに気づいている。そのため、推薦・

AO入試や内部校推薦で入学してきた学生は、より講義を理解するためにまじめに取 り組んでいるのではないだろうか。表3のモデル1にくらべ、モデル2における推薦 ダミーや内部ダミーが学業成績に対してマイナスの効果を示していることからも、そ のような解釈が可能である。また、同志社大学社会学部の場合、推薦・AO入試や内 部校推薦を利用し、入学する学生の多くは、高い学業成績を得ている女性で占められ ている4)。つまり、入試形態によって学業成績に差がでないようにみえていたのは、

学業成績のよいとされる女性が推薦・AOや内部校推薦を経て同志社大学社会学部に 進学しているからなのである5)

(7)

5.要約と課題

最後に今回の分析から得られた知見を整理し、課題を示しておこう。本研究は、同 志社大学社会学部のおこなっている入試形態に焦点をあて、その入試形態によって大 学の学業成績に差があるのかを検討した。推薦・AO入試や内部校推薦を利用し、同 志社大学へ入学した学生は、一見、一般・センター試験を利用して入学した学生と学 業成績にあまり違いはない。しかし、それは推薦・AO入試や内部校推薦を利用して 入学した学生がまじめに講義に取り組んでいるため、または女性が多いためであった。

こうしたことから、入試形態による学業成績の差がないようにみえたのである。

こうした分析結果から、同志社大学社会学部における推薦入試は、一般・センター 試験で入学してきた学生を基準とした場合、大学の講義をじゅうぶんに理解できる学 生を選抜できていないといえるのかもしれない。しかし、推薦入試を経て入学してき た学生は、大学の講義を理解するのに時間を要することを早くから内面化し、それを 補うための努力をしている。入学当初の段階で、学業成績という顕在化した結果を得 るために必要な能力に差はあるものの、その差を埋めるための潜在的な能力を備えた 者が推薦されて入学しているのならば、同志社大学社会学部における推薦入試は、じゅ うぶんな選抜機能をはたしているといえる。

もちろん本研究はいくつか課題も残されている。今回の分析で用いた入試形態の分 類は、一般入試やセンター試験を利用する入試、推薦・AO入試、内部校推薦の3つ であった。しかし、一般入試とセンター試験を利用する入試では、学力による選抜と いえども、かなり異なった受験層と考えられる。また、本稿の分析で同じ分類とした 推薦・AO入試は、先にも示したとおり、指定校推薦、AO入試、スポーツ推薦などの 内訳となっている。各選抜方法から考えると決して同じ分類としてあつかえないとい える。

最近では、学力による選抜だけに頼らない多様な選抜方法が出現している。多様な 選抜方法によって入学した学生は、当然ながら学力も多様である。教授する側は、そ うした多様性を敏感に察知し、学生に適切な指導をおこなわねばなるまい。そのため には入学した学生の現状を把握すべく、今後も継続してこうした調査をおこなう必要 があるだろう。

(8)

第一部  研究論文・実践報告

1) 山口(2004)の分析対象は、関西圏の中堅私立大学の社会学科であり、同志社大学社 会学部のなかの学科でいえば、社会学科がもっとも近いといえる。しかし、同志社大 学社会学部には、教育文化学科など社会学科とは明かに内容の異なる学科も存在する。

2) GPAとは、各科目の5段階評価であるA、B、C、D、Fに対し、4〜0の評点(Grade  Point)を付与し、1単位あたりの評点平均(Grade  Point  Average)を算出したもの である。

3) 重回帰分析で用いるGPAの数値化は「3.00以上:4〜1.99以下:1」とし、学生本人 の講義に対する取り組み方の数値化は「あてはまる:4〜あてはまらない:1」とした。

内容については以下のとおりである。

「教員に質問」…講義内容について教員に質問をする

「ディスカッション」…講義中にディスカッションに参加する

「予習・復習」…講義の予習や復習をする

「ゼミの準備」…ゼミの発表のために時間をかけて準備する

「遅刻・欠席」…講義に遅刻や欠席をする

付表1 「講義に対する取り組み方」ごとの分布(%)

あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない あてはまらない 合計 N

教員に質問   7.5 28.4 47.5 16.6 100.0 398

ディスカッション 15.8 43.7 34.4   6.0 100.0 398

予習・復習   3.8 21.2 54.8 20.2 100.0 396

ゼミの準備 31.6 51.5 14.1   2.8 100.0 396

遅刻・欠席   9.6 32.1 36.1 22.2 100.0 396

付表2 「講義に対する取り組み方」の相関係数

教員に質問 ディスカッション 予習・復習 ゼミの準備 遅刻・欠席

教員に質問

ディスカッション .529 **

予習・復習 .377 ** .307 **

ゼミの準備 .241 ** .314 ** .337 **

遅刻・欠席 .035 −.012 −.139 ** −.191 **

**p<0.01

(9)

4) 一般・センター利用を経て入学した女性は47.7%であるのに対して、推薦・AOは 58.8%であり、内部校推薦にかんしては71.2%となっている(付表3参照)。推薦入試 を利用する者が女性に多いことは、すでに吉原(1998)によって示されている。吉原

(1998:  60)によると、女子に対する浪人忌避規範が、男子よりも女子の推薦入試利用 率を高めており、入試が偏差値を基準としたメリトクラティックに一貫しているとは いいがたいとしている。こうしたことが、同志社大学社会学部にもあてはまるのかも しれない。

付表3 性別×入試形態(%)

男性 女性 合計 N

一般・センター利用 52.3 47.7 100.0 281

推薦・AO 41.2 58.8 100.0   34

内部校推薦 28.8 71.2 100.0   66

合計 47.2 52.8 100.0 381

χ2=12.419 d.f.=2 p<0.01

5) そうした性別による作用は、学科にもあらわれている。表1に示されるように、社会 福祉学科は女性に、産業関係学科は男性に高い割合で占められている。そのため、モ デル2では、社会福祉学科は他の学科よりも高いGPAに、産業関係学科は他の学科よ りも低いGPAであるように示された。しかし、性別をコントロールしたモデル3をみ ると、学業成績に対する社会福祉学科ダミーや産業関係学科ダミーの効果は、他の学 科の効果にくらべ、小さくなっている。つまり、社会福祉学科が他の学科よりも高い GPAに、産業関係学科が他の学科よりも低いGPAにあったその要因の一部は、性別に よるものだということが示されたのである。

参考文献

苅谷剛彦,2000,「入学者選抜と「学力」問題」『IDE現代の高等教育』(416): 45-9.

片瀬一男,2008,「AO入試に関する試論(1)──教養学部におけるAO入試入学者の成績の 推移を事例に」『東北学院大学教育研究所報告集』(8): 31-45.

中村高康,2008,「大学入学者選抜の変容──推薦入試・AO入試の拡大を中心として」『IDE 現代の高等教育』(506): 23-7.

難波哲子・岡真由美・田淵昭雄,2005,「川崎医療福祉大学感覚矯正学科視能矯正専攻学生に おける入学者選抜方法と入学後の経過──1995〜2004年度卒業生について」『川崎医療

(10)

第一部  研究論文・実践報告 福祉学会誌』(15): 183-90.

竹内洋,1987,「第6章 産業社会の選抜とディレンマ──加熱・冷却論再考」京都大学教育 学部入試検討委員会『大学入試改善に関する社会的要請の研究』: 78-104.

山口洋,2004,「4年で進路を決めて卒業するのはどんな学生か?──ある私大での追跡調 査」佛教大学学術委員会社会学部論集編集委員会編『社会学部論集』(38): 49-62.

吉原惠子,1998,「異なる競争を生み出す入試システム──高校から大学への接続にみる ジェンダー分化」『教育社会学研究』第62集: 43-67.

参照

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