排
排
水
水
基
基
本
本
計
計
画
画
を
を
策
策
定
定
し
し
ま
ま
す
す
■はじめに
雨水を川や海へ排水する施設として、ポンプ場や雨水管な どがあります。市では、昭和50年代までに、ほとんどの施 設を整備しましたが、整備完了から30~40年経過した現 在、排水施設の老朽化が進んでいます。また、市街地の都市 化や大雨の増加により、排水される雨の量も増大してきまし た。これらの課題を解決するため、雨水排水について基本的 な整備方針を定めた『浦安市排水基本計画』を策定します。
市の基本構想においても「災害に強く安全な暮らしを実現 する」ことを基本目標としていることからも、本計画により 降雨災害を未然に防ぐことは市の役割と考えています。
■地形の変遷
昭和 39 年から始まった公有海面埋め立て事業により、市域は約 4 倍拡大しました。
■現在の地形
1 時間に5 0 mm降る雨に対する整備は概ね完了
今後は1 時間に6 0 mm降る雨に備えた整備を計画
近年の傾向:大雨の増加・都市化の進展・現況施設の老朽化
現況施設では不足
昭和23年当時
面積4.43km
2
明治42年9月1日町制施行
昭和50年当時
面積11.34km
2
第1期海面埋立て事業完了
昭和55年当時
第2期海面埋立て事業完了 (現在の市域となる)
■現在の地形
元町地域
中町地域
新町地域
以上 ∼ 未満 ∼ - 1.0 - 1.0 ∼ - 0.5 - 0.5 ∼ 0.0
0.0 ∼ 0.5 0.5 ∼ 1.0 1.0 ∼ 1.5 1.5 ∼ 2.0 2.0 ∼ 2.5 2.5 ∼ 3.0 3.0 ∼ 3.5 3.5 ∼ 4.0 4.0 ∼ 色
地盤高(T .P.m) < 凡 例 >
市内で元町地域の地盤が最も低く、中町、
新町と埋め立てを行うごとに地盤は高くな
■浦安市の現計画と近隣市の整備水準
近隣市の多くは、計画対象降雨を一般的な 50mm/hr で整備を進めています。市の現計画も、他市同様の 50mm/hr 対応として、 昭和 50 年に国から下水道事業の認可を取得し整備を進めてきました。当時は現在に比べまだまだ未開発地が多く、流出係数 を C=0.50 として雨水管やポンプ場の規模を計算してきました。開発状況が影響するこの係数は、近隣市では C=0.50 以上が採 用されています。市では本計画の策定にあたり、現況の流出係数の実態を調査した結果、C=0.65 といった結果となりました。 このことから、新たに 60mm/hr で計画を策定するにあたり、流出係数は C=0.65 を採用いたします。
市区名 浦安市 市川市 船橋市 千葉市
計画対象降雨
※1
(現況) 50 ㎜/hr
(計画) 60 ㎜/hr
50 ㎜/hr
50 ㎜/hr 一部 56 ㎜/hr
53.4 ㎜/hr
流出係数
※2
(S50 認可当時) C=0.50
(H18 現在) C=0.65
C=0.55~0.80 C=0.5~0.7 C=0.3~0.85
※1:排水能力として整備する基準値の一つ ※2:降った雨のうち雨水管に流れ込む割合を言う
■浸水被害
浦安市の現計画の整備水準(時間雨量 50mm/hr)での整備率は概ね 100%に達していますが、ここ 5 年間において少なくとも 2 回の浸水被害が報告されています。浸水被害の原因として、 ①大雨の増加、②都市化の進展、③施設の老朽化、④地盤沈下 の進行、の 4 つが考えられます。
浦安の元町地域の一部は海面と同レベルのいわゆる海抜0m地域で地盤が低く、自然流下による排水が困難なために、昔から
雨による被害の多い地域でした。また中町、新町地域も埋立事業に伴う地盤沈下の影響を受け、雨水の排水に支障をきたして
いる現状です。近年は、幸いにも大きな被害を被る程の大雨に見舞われることが無かったものの、マンホールから水が溢れる
寸前まで来ていることも幾度かありました。大雨は近年、量及び回数を増している状況で、毎年国内の各地で猛威を奮いつめ
跡を残しており、平成11年7月には東京都新宿区における水害による死亡事故、平成17年9月には神田川支川での溢水といった
甚大な被害が発生しているところです。
このすばらしい街『浦安』を雨による水害から守り、一層安全な暮らしを実現することを目標としております。
:2002年浸 :2004年浸
昭和56年台風24号
被害状況:床上318戸、床下1503戸
浸水被害箇所(元町地域) 浸水被害箇所(中町・新町地域) 浸水被害の様子
◆原因①:大雨の増加
ここ 10 年間で、本市付近において時間雨量が 50 ㎜を越える降雨が 8 回、60 ㎜を越える降雨は 3 回発生しており、降雨の傾 向として 2~3 年に 1 度の割合で発生しています。
◆原因②:都市化の進展
市では、昭和50年代までに雨水管やポ ンプ場などの排水施設を整備してきまし た。整備当時は未利用地が多く現況と大 きく異なる土地利用でしたが、都市化の 進展により、道路はアスファルト舗装さ れ、コンクリート構造物が次々と立ち並 ぶようになりました。このような土地利 用の変化により地面への浸透量は減少し、 雨水管への流出量は計画値を大きく上回 っている状況です。
◆原因③:現況施設の老朽化
市 内 に は 複 数 の ポ ン プ 場 が 配 置され、雨水管を通った雨水はポ ンプ場内に設置されているポンプ により河川へ排出されます。しか し、築年数が30年以上経過してい るポンプ場が12箇所中5箇所と、施 設の老朽化が進んでいます。◆原因④:地盤沈下の進展
元町地域では昭和 40 年代に地盤沈下が進行し、現在は安定しています。埋立地である中町・新町地域では、現在もわずか ながら地盤沈下が進行しています。昭和 50 年代当時には順勾配で施工された雨水管路網は、地盤沈下の影響を受けて逆勾配 になる箇所が出てきています。このような箇所では排水能力が不足する恐れがあります。
ポンプ場名
計画排水量
(m3/ s)
築年数 ポンプ場名
計画排水量
(m3/ s)
築年数
船圦川排水機場 1.000 32年 猫実4丁目排水機場 1.500 20年
船圦川第2排水機場 2.000 6年 江川橋排水機場 1.000 32年
小川丸排水機場 1.333 40年 重田洋品商店前ポンプ場 0.357 18年
当代島排水機場 3.000 22年 新橋横ポンプ場 0.150 18年
本沢前排水機場 0.433 39年 五丁歩排水機場 1.000 28年
山城屋前排水機場 0.883 42年 堀江第2排水機場 2.500 23年
都市化前は時間雨量50mmが降っても溢れ なかった。
現在は、同じ規模の雨でも排水しき れず、浸水や冠水の被害が起きる。
都市化が進み 流出量が増えた
雨 水管への
排 出量 は少 ない
雨 水管 への
排 出量 が多い
大 部分が 浸透 一部が浸 透
蒸 発
一 部が雨水管へ
大 部分が 雨水管 へ 蒸 発
年次 昭和40年代 昭和50年代 昭和60年代 平成15年
営団地下鉄東西線開通 第1期埋立事業完了 J R 京葉線暫定開通
第1期埋立事業完了 東京湾岸道路開通 舞浜駅開設
東京ディズニーランド開園
宅地開発の進行、人口増加
人口 約18,000人 約12.2万人増加(約7.7倍) 約140,000人 主要な
出来事
- 150 - 100 - 50 0 1 9 6 0 1 9 7 0 1 9 8 0 1 9 9 0 2 0 0 0
累積変
動量(
c
m
)
U- 4 南小学校内
- 150 - 100 - 50 0 1 9 6 0 1 9 7 0 1 9 8 0 1 9 9 0 2 0 0 0
累積変
動量(
c
m
)
U- 8 中央公園
- 150 - 100 - 50 0 1 9 6 0 1 9 7 0 1 9 8 0 1 9 9 0 2 0 0 0
累積変
動量(
c
m
)
U- 2 東小学校内
- 150 - 100 - 50 0 1 9 6 0 1 9 7 0 1 9 8 0 1 9 9 0 2 0 0 0
累積変
動量(
c
m
)
U- 13 入船中央エステート No.90 中央公民館前
- 150 - 100 - 50 0 1 9 6 0 1 9 7 0 1 9 8 0 1 9 9 0 2 0 0 0
累積変動
量(
c
m
)
時間雨量60mmの雨は、50mmの雨に比べると約1.3 倍雨水管等へ流れ出る。
0 1 2 3 4 5
1975年~1984年 (S50年~S59年)
1985年~1994年 (S60年~H6年)
1995年~2004年 (H7年~H16年)
発生回数
50㎜/hr以上 60㎜/hr以上
マンホール マンホール
強い雨が年々増えています
50mm/hr以上60mm/hr未満
■理念
当該計画では、1 時間に 60mm の降雨を想定した計画を立案しております。
現計画策定時から現在までの間に、浦安市も浦安市を取り巻く環境も大きく変化しております。当該計画策定後も、時代の変 化と共に雨水排出量は変化していくと考えられます。計画の見直しを行いつつ、時代の流れに沿った整備を鋭意進めて参りま す。
■整備メニュー
既設雨水管の管の大きさや勾配が不足している箇所について は、雨水管の入れ替えをします。
老朽化した「ポンプ場」を更新すると共に、新たに「ポンプ場」 を整備します。
水管やポンプ場で対応することが困難な箇所は、「貯留施設」 で対応します。
これらを整備した時の総事業費は、
約
約
4
4
0
億
億
円となります。
円
その中で優先順位を付け、大きな被害が想定される箇所から順次整備します。
事業費には、国や県からの補助金を活用していく予定です。
◎ 高潮対策として、境川河口に外水門・ポンプ場の設置について千葉県と協議してまいります。
浦 安 市
排 水 基 本 計 画 ( 案)
1
布設替え 現況管路
2
小川丸ポンプ場(築40年) 船圦川ポンプ場(築32年)
3
①
②
③ ④ ⑤
⑥
⑦ ⑧
⑨
⑯ ⑩
⑪
⑫
⑬
⑭ ⑮
⑱
⑲ ⑳
⑰ ①
②
③ ④ ⑤
⑥
⑦ ⑧
⑨
⑯ ⑩
⑪
⑫
⑬
⑭ ⑮
⑱
⑲ ⑳
⑰
公園下貯留施設 学校下貯留施設
布設替え ポンプ場 貯留施設
1 当代島 ○ ○
2 猫実川 ○ ○
3 境川 ○ ○
4 境川右岸 ○ ○
5 堀江川単独 ○ ○
6 堀江川 ○ ○
7 海楽 ○ ○
8 美浜 ○ ○ ○
9 入船 ○ ○
10 東野 ○ ○ ○
11 富岡 ○
12 弁天 ○ ○ ○
13 今川 ○
14 鉄鋼通り ○ ○
15 舞浜 ○ ○ ○
16 明海 ○
17 高洲 ○
18 港 ○ ○ ○
19 千鳥 ○ ○ ○
20 南部 ○ ○
排水区名
整備メニュー
NO.
元町
中町
■事業の効果
この事業の整備費用は約 404 億円となりますが、事業を行わない場合の想定被害額は約 792 億円となります。また、想定被 害額と整備費用との比により算出した費用対効果(B/C)は 1.94 となります。つまり、この事業により整備費用の 1.94 倍の効 果が得られることになります。
■市内全域が対象です
この事業が行われなかった場合には、下図の箇所が氾濫する恐れがあります。 氾濫する恐れのある箇所を未然に防ぐための事業です。
ご
ご
意
意
見
見
を
を
お
お
寄
寄
せ
せ
下
下
さ
さ
い
い
「浦安市排水基本計画(案) 」に対するご意見を2月21日(水)までにお寄せ下さい。 ◆郵送;浦安市猫実1-1-1浦安市建設部土木課
◆Eメール;[email protected]
◆FAX;352-7996
想定被害額 (C=0.65,60mm/hr)
約792億円
約404億円
整備費用
>
費用対効果(B/C)
1.94
1.00
>
道路冠水や床下 浸水が 想定される箇所
時間雨量60mm
流出係数C=0.65を想定
道路冠水や床下 浸水が 想定される箇所
時間雨量60mm